JP2898490B2 - 始動時噴射制御方法 - Google Patents

始動時噴射制御方法

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JP2898490B2 JP33405992A JP33405992A JP2898490B2 JP 2898490 B2 JP2898490 B2 JP 2898490B2 JP 33405992 A JP33405992 A JP 33405992A JP 33405992 A JP33405992 A JP 33405992A JP 2898490 B2 JP2898490 B2 JP 2898490B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば3気筒の燃料噴
射エンジンにおける始動時噴射制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の始動時噴射制御方法とし
ては、例えば特開昭62−38838号公報に記載の車
両用エンジンの燃料噴射制御方法のように、エンジン水
温に対応して定まる燃料噴射量をエンジン回転数に対応
して定められた量の燃料を噴射して始動時のエンジン回
転数を制御するようにしたものが知られている。このよ
うな燃料噴射エンジンでは、始動時の燃料噴射のタイミ
ングは、回転信号入力N毎に同期して噴射しており、3
気筒エンジンの場合にはいずれか一つの気筒はその吸気
弁が開いているタイミングとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、極低温時に
は吸気弁が開いている期間にインジェクタより燃料を噴
射した場合、スパークプラグが噴射された燃料によりか
ぶりやすくなる。ところで、上記の構成にあっては、い
ずれか一つの気筒の吸気弁は燃料が噴射された際に開い
ていることになるので、極低温時には、その吸気弁が開
いていた気筒のスパークプラグのかぶりがおこりやす
く、始動性が常温時に比べて悪くなる場合があった。
【0004】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る始動時噴射制御方法は、始
動時には回転信号に同期して同時に各気筒に供給すべ
き燃料を噴射する電子制御式燃料噴射装置を具備した
気筒エンジンにおける始動時燃料噴射制御方法におい
て、始動時である場合には燃料噴射時期を240°クラ
ンク角度毎に発生する回転信号に同期した燃料噴射時期
から所定時間だけ遅延させることにより、燃料の噴射時
期を点火プラグに燃料が直接かからない領域に移行させ
るようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成のものであれば、始動時及び始
動後のエンジン回転数が所定回転数未満の場合には、燃
料噴射時期が240°クランク角度毎に発生する回転信
号に同期した、換言すれば点火時期に同期した噴射時期
から所定の時間だけ遅延される。これによって、回転信
に同期した燃料噴射時期に吸気バルブが開成してい
る気筒では、燃料噴射時期が遅延されることにより、吸
気バルブの開成時期と燃料噴射時期とが一致せず、その
気筒のスパークプラグはかぶることがない。したがっ
て、エンジンの始動性が向上する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0008】図1に一部を概略的に示したエンジン1
は、三気筒からなる自動車用のもので、電子制御式燃料
噴射装置2を備えている。この三気筒エンジン1は、燃
焼室3に通じる吸気通路4側及び排気通路5側にそれぞ
れ吸気バルブ6と排気バルブ7とを配設してなる4サイ
クルエンジンである。各気筒の吸気バルブ6は、図2に
概略的に示すように、それぞれ240°CA(クランク角
度)間隔毎に開閉するようになっているとともに、最大
リフト(全開)位置から60°CAに対応する時間後の領
域で、吸気バルブ6はそれぞれ略閉鎖するようになって
いる。燃焼室3の頂部に臨設したスパークプラグ8に
は、点火装置たるイグナイタ9からの点火信号aが24
0°CA毎にディストリビュータ10を介して印加される
ようになっている。ディストリビュータ10内には、図
示しない3つのピックアップと2つのタイミングロータ
とからなるクランク角センサが内蔵されており、マイク
ロコンピュータシステム12に対し気筒判別信号G1、
クランク角度基準位置信号G2及び回転数信号Neを出
力する。
【0009】電子制御式燃料噴射装置2は、吸気通路4
に燃料を噴射するインジェクタ11と、このインジェク
タ11の作動時間等を制御することにより、燃焼室3へ
供給される燃料の噴射量等を調節するマイクロコンピュ
ータシステム12とを具備して構成されている。
【0010】インジェクタ11は、各気筒へ通じる吸気
管13毎に配置されており、その内部には電磁コイル等
を有している。そして、この電磁コイルにマイクロコン
ピュータシステム12からの燃料噴射信号bが印加され
ると、先端のノズルから霧状にして吸気ポート近傍に噴
射するようになっている。
【0011】マイクロコンピュータシステム12は、各
種センサ等からの信号に基づいて、インジェクタ11か
らの燃料噴射量を調節しつつ、イグナイタ9から基準気
筒へ印加される点火信号aを利用し、240°CA毎に全
てのインジェクタ11を同時に作動させて、燃料噴射を
行うように設定されており、中央演算処理装置14と、
入力インターフェース15と、出力インターフェース1
6と、記憶装置17とを具備している。そして、入力イ
ンターフェース15に、少なくとも吸気圧を検出する圧
力センサ18からの信号cと、ディストリビュータ10
のクランク角センサから出力される回転数信号Ne、気
筒判別信号G1、及びクランク角度基準位置信号G2が
入力されるようになっており、出力インターフェース1
6からは、各インジェクタ11に向けて同時に噴射信号
bが出力されるようになっている。なお、圧力センサ1
8からの吸気圧信号cとにより、各燃料噴射時期毎の燃
料噴射量を算出する際に利用される。
【0012】マイクロコンピュータシステム12には、
圧力センサ18から出力される吸気圧信号cとクランク
角センサから出力される回転数信号Neを主な情報とし
て燃料噴射弁開成時間を決定し、その決定により燃料噴
射弁5を制御してエンジン負荷に応じた燃料を該燃料噴
射弁5から吸気系1に噴射させるためのプログラムが内
蔵させてある。また、この電子制御装置6は、始動時で
ある場合には燃料噴射時期を回転信号に同期した燃料噴
射時期から所定時間だけ遅延し、エンジン回転数NEが
所定回転数未満の場合は燃料噴射時期を回転信号に同期
した燃料噴射時期から前記所定時間だけ遅延するプログ
ラムも内蔵している。
【0013】この始動時燃料噴射制御プログラムの概要
は、図3に示すようなものである。まず、ステップ51
において、始動噴射時であるか否かを判定し、始動噴射
時である場合はステップ52に移行し、そうでない場合
はステップ61に進む。始動噴射時の判定それ自体は、
従来公知の方法と同じであってよく、例えば、図示しな
いスタータが回転されてクランキングが開始された時点
から、スパークプラグ18へのイグニッションパルスの
出力間隔をモニタすることにより完爆判定して、完爆完
了となった時点までを始動時とし、その間に行われる噴
射を検出して判定する。ステップ52では、始動時噴射
時間TAUSTAを計算する。ステップ53では、図示
しないイグニッションスイッチがオンした後、各気筒の
圧縮上死点を示すN信号である気筒判別信号G1の最初
のものが出力されたか否かを判定し、最初の気筒判別信
号G1である場合はステップ54に進み、そうでない場
合はステップ63に移行する。ステップ54では、気筒
判別信号G1に同期して、図2に示すように、Nタイミ
ングで燃料を噴射するノーマル噴射を、ノーマル噴射実
行ルーチンにより実行する。
【0014】ステップ61では、始動後噴射時間TAU
を計算する。ステップ52の始動噴射時間TAUSTA
とともに、当該分野で公知の計算式により演算されるも
のであってよい。ステップ62では、エンジン回転数N
Eが設定されたディレイ噴射実行判定回転数N1未満で
あるか否かを判定し、未満である場合はステップ63に
進み、以上の場合はステップ54に移行する。ステップ
63では、240°CA回転するのに要する時間であるT
240°CA回転所要時間(以下、所要時間と記す)T2
40を読み込む(測定する)。ステップ64では、読み
込んだ所要時間T240に基づいて、噴射ディレイ時間
TDを次式により計算する。 TD=T240/2 ステップ65では、ステップ64にて算出した噴射ディ
レイ時間TDだけ噴射時期をNタイミングから遅らせる
ディレイ噴射を、ディレイ噴射実行ルーチンにより実行
する。
【0015】以上の構成において、始動噴射時であると
判定された場合は、制御が、ステップ51→ステップ5
2→ステップ53と進み、回転数信号Neの判定を行
う。エンジン100がクランキングをしている始動時で
ある場合は、イグニッションスイッチがスタート位置に
保持されており、ステップ53において最初のN信号で
ないと判定するので、制御は、ステップ63→64→6
5と進んで、その時のエンジン回転数NEに応じた所要
時間T240に基づいて算出された噴射ディレイ時間T
Dだけ噴射時期を遅延して燃料噴射を実行する。したが
って、図2に示すように、吸気バルブ6の開弁時期OT
に対して、ノーマル噴射の場合のNタイミング(図中、
240°CA、480°CA、720°CA等)での燃料噴射
が、ディレイ噴射時期DITまで遅延するので、それぞ
れの気筒の開弁時期OTと一致せず、吸気することがな
い。一方、イグニッションスイッチがスタート位置から
オン位置変更されると、制御は、ステップ51→52→
53→54と進み、ノーマル噴射実行ルーチンによりN
タイミングでのノーマル噴射を実行する。
【0016】また、始動後であっても、エンジン回転数
NEがディレイ噴射実行判定回転数N1未満の場合は、
制御は、ステップ51→61→62→63→64→65
と進み、ディレイ噴射が実行される。この場合の燃料噴
射時期の遅延も、始動時同様、その時点のエンジン回転
数NEに応じた所要時間T240に基づいて行われる。
これに対し、エンジン回転数NEがディレイ噴射実行判
定回転数N1以上である場合には、制御は、ステップ5
1→61→62→54と進み、噴射時期を遅延すること
なくNタイミングに同期して同時に燃料噴射(ノーマル
噴射)を実行する。 このような構成によれば、三気筒
に対して同時に燃料噴射を実行しても、始動時にあって
はイグニッションスイッチがオンになった後に最初の気
筒判別信号G1が入力された場合以外は、燃料噴射のタ
イミングを遅延しているので、いずれか1つの気筒の吸
気バルブ6が閉弁時で、かつその他の気筒の吸気バルブ
6が閉弁している期間に燃料噴射することとなり、吸気
バルブ6の開弁中に燃料噴射を実行することが防止でき
る。これによって、気筒内に噴射された燃料が直接的に
侵入することがなくなり、スパークプラグ8がかぶるこ
とがなくなり、始動性が向上する。また、始動後におい
ても、所定の回転数未満の運転状態では始動時同様に燃
料噴射のタイミングを遅延するので、スパークプラグ8
のかぶりが発生せず、スムーズな運転状態が持続でき
る。
【0017】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではない。
【0018】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、始動
時にあって設定された回転数未満にエンジン回転数が降
下した場合においては、通常の240°クランク角度毎
に発生する回転信号に同期した燃料噴射時期からその時
点におけるエンジン回転数に応じた所定時間だけ燃料噴
射時期を遅延して、3気筒エンジンのそれぞれの気筒の
吸気バルブが閉弁状態で燃料噴射を実行するので、噴射
された燃料が直接的に各気筒のシリンダ内にはいって
プラグを湿潤状態にすることがなくなり、したがって
点火不良が発生せず始動性が向上するとともに、始動後
も所定の回転数未満で点火プラグのかぶりによる回転の
異常を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成説明図。
【図2】同実施例の作用説明図
【図3】同実施例の制御手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…エンジン 2…電子制御式燃料噴射装置 6…吸気バルブ 11…燃料噴射弁 12…マイクロコンピュータシステム 14…中央演算処理装置 15…入力インターフェース 16…出力インターフェース 17…記憶装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】始動時には回転信号に同期して同時に各
    気筒に供給すべき燃料を噴射する電子制御式燃料噴射装
    置を具備した3気筒エンジンにおける始動時燃料噴射制
    御方法において、 始動時である場合には燃料噴射時期を240°クランク
    角度毎に発生する回転信号に同期した燃料噴射時期から
    所定時間だけ遅延させることにより、燃料の噴射時期を
    点火プラグに燃料が直接かからない領域に移行させるよ
    うにしたことを特徴とする始動時噴射制御方法。
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CH674003A5 (ja) * 1987-03-11 1990-04-30 Bbc Brown Boveri & Cie
JP2017210891A (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 燃料噴射弁通電制御方法及びコモンレール式燃料噴射制御装置

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