JP2897938B2 - 電子管用陰極 - Google Patents

電子管用陰極

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビ用ブラウン管
などに用いられる電子管用陰極の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3は、例えば特公昭64−5417号
公報に開示されているように、テレビ用ブラウン管や撮
像管に用いられている電子管用陰極を示すものであり、
図において、1はシリコン(Si),マグネシウム(M
g)などの還元性元素を微量含む,主成分がニッケル
(Ni)からなる基体、2はニクロムなどで構成された
陰極スリーブ、5は上記基体1の上面に被着され、少な
くともバリウム(Ba)を含み、他にストロンチウム
(Sr)あるいは/及びカルシウム(Ca)を含むアル
カリ土類金属酸化物11を主成分とし、0.1〜20重
量%の酸化スカンジウム(Sc23 )などの希土類金
属酸化物12を含んだ電子放射物質層、3は上記基体1
と陰極スリーブ2からなる有底筒体内に配設されたヒー
タで、加熱により上記電子放射物質層5から熱電子を放
出させるものである。
【0003】次に、このように構成される電子管用陰極
において、基体1への電子放射物質層5の被着方法につ
いて説明すると、まずバリウム,ストロンチウム,カル
シウムの三元炭酸塩と所定量の酸化スカンジウムをバイ
ンダー及び溶剤とともに混合して、懸濁液を作成する。
この懸濁液を基体1上にスプレイ法により約80μmの
厚みで塗布し、その後、ブラウン管の真空排気工程中に
ヒータ3によって加熱する。この時、アルカリ土類金属
の炭酸塩はアルカリ土類金属酸化物に変わる。その後、
アルカリ土類金属酸化物の一部を還元して半導体的性質
を有するように活性化を行なうことにより、基体1上に
アルカリ土類金属酸化物11と希土類金属酸化物12と
の混合物からなる電子放射物質層5を被着せしめている
ものである。
【0004】この活性化工程において、アルカリ土類金
属酸化物の一部は次の様に反応しているものである。つ
まり、基体1中に含有されたシリコン,マグネシウム等
の還元性元素は、拡散によりアルカリ土類金属酸化物1
1と基体1の界面に移動し、アルカリ土類金属酸化物と
反応する。例えば、アルカリ土類金属酸化物として酸化
バリウム(BaO)であれば、次式(1),(2)の様
に反応するものである。
【0005】 BaO+ 1/2Si=Ba+ 1/2Ba2 SiO4 (1) BaO+Mg=Ba+MgO (2)
【0006】この反応の結果、基体1上に被着形成され
たアルカリ土類金属酸化物11の一部が還元されて、酸
素欠乏型の半導体となり電子放射が容易になる。電子放
射物質層5に希土類金属酸化物12が含まれない場合
で、陰極温度700〜800℃の動作温度で0.5〜
0.8A/cm2 の電流密度動作が可能で、電子放射物
質層5に希土類金属酸化物12が含まれた場合で、1.
32〜2.64A/cm2 の電流密度動作が可能とな
る。
【0007】一般に、酸化物陰極の電子放射能力は酸化
物中の過剰Baの存在量に依存するので、希土類金属酸
化物12が含まれない場合には高電流動作に必要な十分
な過剰Baの供給が得られず、動作可能な電流密度が小
さい。即ち、上記した反応時に生成される副生成物で中
間層と呼ばれている酸化マグネシウム(MgO)やバリ
ウムシリケイト(Ba2 SiO4 )が基体1のニッケル
の結晶粒界や基体1と電子放射物質層5との界面に集中
的に形成されるため、上式(1)および(2)の反応が
これら中間層中のマグネシウムおよびシリコンの拡散速
度に律速され、過剰Baの供給が不足するためである。
電子放射物質層5に希土類金属酸化物12が含まれてい
る場合は、酸化スカンジウム(Sc23 )を例にとり
説明すると、陰極動作時の基体1と電子放射物質層5と
の界面では、基体1中を拡散移動してきた還元剤の一部
と酸化スカンジウムが次式の様に反応して少量の金属状
のスカンジウム(Sc)が生成され、金属状のスカンジ
ウムの一部は基体1のニッケル中に固溶し、一部は上記
界面に存在する。
【0008】 1/2Sc23 + 3/2Mg=Sc+ 3/2MgO (3)
【0009】この金属状のスカンジウムは、基体1上あ
るいは基体1のニッケルの粒界に形成された上記中間層
を次式の様に分解する作用を有するので、過剰Baの供
給が改善され、希土類金属酸化物12が含まれない場合
よりも高電流密度動作が可能になると考えられている。
【0010】 1/2Ba2 SiO4 + 4/3Sc=Ba+ 1/2Si+ 2/3Sc23 (4)
【0011】また、特開昭52−91358号公報に
は、機械的強度を増大するW,Moなどの高融点金属と
Mg,Al,Si,Zrなどの還元剤とを含有するNi
合金からなる基体上で、電子放射物質層が被着される面
にNi−W,Ni−Moなどの合金層をコーティングす
る直熱型の陰極技術が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この様に構成された電
子管用陰極においては、希土類金属酸化物が過剰Baの
供給を改善するものの、過剰Baの供給速度は基体のニ
ッケル中の還元剤の拡散速度に律速され、2A/cm2
以上の高電流密度動作での寿命特性は著しく低くなると
いう問題点を有していた。
【0013】また、後者に示したものにおいては、基体
自身に電流を流し、その発熱を利用して電子放射物質層
から熱電子を放射させる直熱型陰極固有の問題点である
基体の熱変形を、Ni−W,Ni−Moなどの合金層を
基体上にコーティングすることにより改善するものであ
り、高電流密度動作を可能にすることができなかった。
【0014】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、高電流密度動作での寿命特性が
改善された電子管用陰極を得ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子管用
陰極は、主成分がニッケルからなり、少なくとも一種の
還元剤を含有してなる基体上に、この還元剤の少なくと
も一種より還元性が同等かまたは小さく、かつニッケ
ルより還元性が大きい金属を主成分とする金属層であっ
て、タングステン、モリブデン、タンタル、シリコン、
マグネシウムから選ばれた少なくとも一種の金属からな
金属層を形成し、この金属層の上に少なくともバリウ
ムを含むアルカリ土類金属酸化物を含有してなる電子放
射物質層を被着形成するとともに、この電子放射物質層
として、上記金属層の上に形成され0.01〜25重
量%の希土類金属酸化物を含む第一層と、この第一層の
上に形成され希土類金属酸化物を含まない第二層とを
設けたものである。また、上記金属層の厚さを2.0μ
m以下とした。 また、上記希土類金属酸化物が酸化スカ
ンジウムあるいは酸化イットリウムの少なくとも一方で
あるものとした。
【0016】
【0017】
【作用】この発明においては、基体中の還元剤に加え、
基体上に形成された金属層が過剰Baの供給に寄与し、
界面でこの金属層が安定して中間層の分解効果を有する
希土類金属の生成にも寄与するとともに、主要な電子放
射面である陰極表面は、電子放射に直接寄与しない希土
類金属酸化物が存在しないため、エミッション特性が向
上し、かつ、2A/cm2 以上の高電流密度動作での寿
命特性が著しく向上するものである。さらに、金属層の
厚さを2.0μm以下にすると、高電流密度動作での寿
命特性の向上が期待できる。 また、希土類金属酸化物
を、酸化スカンジウムあるいは酸化イットリウムの少な
くとも一方とすることにより、寿命中のエミッション劣
化が著しく少ないとともに、その変動が少ないものとな
る。
【0018】
【0019】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図1に基づいて説
明する。図において、13は基体1の上面に形成され
た,例えばタングステン(W),モリブデン(Mo),
タンタル(Ta),クロム(Cr),シリコン(S
i),マグネシウム(Mg)などの少なくとも一種の金
属層、5はこの金属層13上に被着され、少なくともバ
リウムを含み、他にストロンチウムあるいは/及びカル
シウムを含むアルカリ土類金属酸化物11を主成分とし
てなる電子放射物質層であり、0.01〜25重量%の
酸化スカンジウム,酸化イットリウムなどの希土類金属
酸化物12を含む電子放射物質第一層5aと、希土類金
属酸化物12を含まない電子放射物質第二層5bとから
なる。
【0020】次に、この様に構成される電子管用陰極に
おいて、基体1への金属層13の形成方法について説明
すると、まず少量のSi,Mgを含有するNi基体1を
陰極スリーブ2に溶接した後、この陰極基体部を例えば
電子ビーム蒸着装置内に配設し、10-5〜10-6Torr程
度の真空雰囲気で例えばWを電子ビームで加熱蒸着する
ものである。その後、この陰極基体部を例えば水素雰囲
気中で800〜1100℃で加熱処理するが、これは上
記金属層13内部あるいは表面に残存する酸素などの不
純物を除去し、また、この金属層13を燒結あるいは再
結晶化あるいは基体1中の拡散をさせるためである。こ
の様な方法で金属層13が形成された陰極基体部上に、
第一層として希土類金属酸化物12を含む電子放射物質
層5aを、さらにその上に第二層として希土類金属酸化
物12を含まない電子放射物質層5bを被着形成するも
のである。
【0021】また、比較のため、上記金属層13が形成
された陰極基体部上の電子放射物質層全層に7重量%の
酸化スカンジウムを含む電子管用陰極も作成した。
【0022】図2は、この様な方法で作成した本発明を
実施してなる電子管用陰極を通常のテレビジョン装置用
CRTに装着し、通常の排気工程を経て完成したCRT
を電流密度2A/cm2 の条件で動作させた時の寿命特
性を、従来例と比較して示したものである。
【0023】ここで、金属層13としては膜厚0.2μ
mのW膜を形成し、水素雰囲気中で1000℃で加熱処
理を施した。なお、電子放射物質層5としては、電子放
射物質第一層5aに、比較のため実施例および従来例と
もに、7重量%の酸化スカンジウムを含む希土類金属酸
化物12を用い、電子放射物質第二層5bには酸化スカ
ンジウムを含まないものを用いた。この図2から明らか
な様に、本実施例のものは従来例のものに比べ、寿命中
のエミッション劣化が著しく少ないとともに、その変動
が少ないものとなる。
【0024】この様に、この発明を実施してなる電子管
用陰極の優れた特性の原因は以下の様に考えられる。即
ち、この発明の金属層13は膜厚の薄い層として形成さ
れているので、動作時,金属層13は基体1のNiの結
晶粒上にのみ分布して、このNiの結晶粒界は基体1上
面で電子放射物質層5側に露出しているので、基体1中
の還元剤は金属層13の影響を受けず、前述の反応式
(1),(2)に基づき過剰Baを供給する。それに加
えて、金属層13であるWは、次式の様に電子放射物質
層5の還元による過剰Baの供給にも寄与する。
【0025】 2BaO+ 1/3W=Ba+ 1/3Ba3 WO6 (5)
【0026】ここで、Wは基体1中の還元剤であるS
i,Mgよりも還元性が小さいが、基体1のNi粒子上
に分布しているので、電子放射物質層5内の酸化スカン
ジウムとの反応が比較的容易に起こり、中間層分解の効
果を有するScの生成にも寄与する。
【0027】また、金属層13上の電子放射物質層全層
に希土類金属酸化物を含んだ陰極では、上述の理由によ
ってエミッション特性が著しく向上したが、エミッショ
ン量にかなりの変動があった。ここでは、動作時間40
00時間での最大取り出し電流で±10%の変動があっ
た。この理由としては、金属層13と電子放射物質層5
の界面で、例えばWとSc23 が反応してWの酸化膜
が生成し、電子放射物質層5の表面のScと反応してW
とScの化合物となり、エミッション量の変動を引き起
こしたと思われる。陰極表面でのオージェ分光分析では
Wの存在が確認された。しかし、本発明では、電子放射
物質第二層5bに希土類金属酸化物が含まれないため、
電子放射面にWとScの化合物が存在することがないの
で、動作時間4000時間での変動は最大取り出し電流
で±3%というかなり安定したエミッションが得られ、
より実用的な電子管用陰極が実現できるものと思われ
る。
【0028】以上、金属層13がWである場合を例にと
り説明したが、金属層13は基体1中の還元剤の少なく
とも一つの還元剤よりも還元性が同等,または小さく、
かつNiより還元性が大きいことが望ましい。
【0029】その理由は、金属層13の還元性がNiよ
り小さいと過剰Baの供給効果が少なく、基体1中の還
元剤の還元性より大きいと過剰Baの主たる供給反応は
金属層13と電子放射物質層5との界面で起こり、基体
1中の還元剤の過剰Ba供給効果が小さくなり、上述し
た酸化スカンジウムの中間層分解効果の特性への寄与が
小さくなるからである。
【0030】上記金属層13としては、基体1中の還元
剤の構成に依存するが、W,Mo,Ta,Cr,Si,
Mgなどの少なくとも一種の金属を選択すれば良い。ま
た、上記金属層13は、基体1中の還元剤の少なくとも
一つの還元剤よりも還元性が同等,または小さく、Ni
より還元性が大きい金属に、Niの還元性以下の金属,
例えばNiを加えた合金層で構成しても良い。
【0031】また、上記金属層13の厚みが2.0μm
以下であることが望ましく、特に0.6μm以下である
と高電流密度動作での寿命特性向上が著しい。これは、
金属層13の厚みが2.0μm以上では基体1中の還元
元素の電子放射物質層5への拡散がこの金属層13によ
って律速され、還元元素によるBa供給が不足するため
である。
【0032】金属層を形成した基体は、真空中または還
元雰囲気中で最高温度が800〜1100℃で加熱処理
を施すことが望ましい。この加熱処理により、金属層1
3を主に基体1のNi粒子上に分布するように制御する
ことが可能になり、基体1中の還元元素の電子放射物質
層5への拡散が適性に維持できる。
【0033】この発明を実施してなる電子管用陰極は、
テレビ用ブラウン管や撮像管に適用可能であるが、投射
型テレビあるいは大型テレビなどのブラウン管に適用し
て高電流で動作することにより、高輝度化が実現でき
る。特に、ハイビジョンテレビ用ブラウン管の高輝度化
に有効である。また、ディスプレイモニタ用ブラウン管
に高電流密度で適用すること,即ち電流取り出し面積を
従来より小さくして適用することにより、従来よりも高
精細のブラウン管が実現できる。
【0034】
【発明の効果】この発明に係る電子管用陰極は、主成分
がニッケルからなり、少なくとも一種の還元剤を含有し
てなる基体上に、この還元剤の少なくとも一種より還元
性が同等かまたは小さく、かつニッケルより還元性が
大きい金属を主成分とする金属層であって、タングステ
ン、モリブデン、タンタル、シリコン、マグネシウムか
ら選ばれた少なくとも一種の金属からなる金属層を形成
し、この金属層の上に少なくともバリウムを含むアルカ
リ土類金属酸化物を含有してなる電子放射物質層を被着
形成するとともに、この電子放射物質層として、上記金
属層の上に形成され、0.01〜25重量%の希土類金
属酸化物を含む第一層と、この第一層の上に形成され、
希土類金属酸化物を含まない第二層とを設けて成る
で、従来の酸化物陰極では適用困難であった2A/cm
2 以上の高電流密度動作での寿命特性が改善され、従来
では困難であったレベルの高輝度,高精度のブラウン管
を実現する効果を有する。また、金属層の厚さを2.0
μm以下にすることにより、高電流密度動作での寿命特
性を向上できるという効果を有する。 また、希土類金属
酸化物を、酸化スカンジウムあるいは酸化イットリウム
の少なくとも一方とすることにより、寿命中のエミッシ
ョン劣化が著しく少ないとともに、その変動が少ないも
のとできる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】この発明を実施してなる電子管用陰極を装着し
たブラウン管の寿命試験時間とエミッション電流比を示
す図である。
【図3】従来の電子管用陰極の構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基体 2 陰極スリーブ 3 ヒータ 5 電子放射物質層 5a 電子放射物質第一層 5b 電子放射物質第二層 11 アルカリ土類金属酸化物 12 希土類金属酸化物 13 金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 量 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 福山 敬二 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−198029(JP,A) 特開 平1−264129(JP,A) 特開 昭59−217925(JP,A) 実開 昭52−144653(JP,U) 特許2758244(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 1/26 H01J 1/20 H01J 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分がニッケルからなり、少なくとも
    一種の還元剤を含有してなる基体上に、この還元剤の少
    なくとも一種より還元性が同等かまたは小さく、かつ
    ニッケルより還元性が大きい金属を主成分とする金属層
    であって、タングステン、モリブデン、タンタル、シリ
    コン、マグネシウムから選ばれた少なくとも一種の金属
    からなる金属層を形成し、この金属層の上に少なくとも
    バリウムを含むアルカリ土類金属酸化物を含有してなる
    電子放射物質層を被着形成するとともに、この電子放射
    物質層として、上記金属層の上に形成され0.01〜
    25重量%の希土類金属酸化物を含む第一層と、この第
    一層の上に形成され希土類金属酸化物を含まない第二
    層とを設けたことを特徴とする電子管用陰極。
  2. 【請求項2】 金属層の厚さを2.0μm以下としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子管用陰極。
  3. 【請求項3】 希土類金属酸化物が酸化スカンジウムあ
    るいは酸化イットリウムの少なくとも一方であることを
    特徴とする請求項1または2記載の電子管用陰極。
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