JP2897141B2 - 感熱転写記録方法 - Google Patents

感熱転写記録方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱転写記録方法に関し、詳しくは、特定の
感熱転写記録媒体を用いこれの送り速度又は送り量を被
転写媒体の送り速度又は送り量より小さくして感熱転写
記録を行なう方法に関する。
〔従来の技術〕
熱転写インクフィルムの走行速度を被転写媒体(転写
すべき記録用紙)の走行速度よりも小さくして熱転写を
行なう方法は“N倍モード法”又は“N倍記録方式”と
して知られている(特開昭59−129196号公報)。このN
倍モード法によれば熱転写インクフィルム(感熱転写記
録媒体)の一回当りの印字数を大幅に増加させることの
利点がある。
ところで、N倍のモード法に採用される感熱転写記録
媒体にはいろいろな工夫がなされているが、一般には、
多孔質構造をなす樹脂層にインクを含浸させ、熱溶融に
よって徐々に滲出される形態のものが採用されている
(前記の特開昭59−129196号公報の他、特開平1−2144
79号公報など)。だが、従来の感熱転写記録媒体を用い
たN倍モード法によったのでは、インク層/(インク層
+樹脂量)が小さいので充分な印字濃度が得られない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はN=被転写媒体の送り速度又は送り量/感熱
転写記録体の送り速度又は送り量の値を大きくして、充
分高い印字濃度が得られ、また、印字むらを生じさせ
ず、更には、印字の際に樹脂層ごと転写してしまうよう
な不都合を生じさせない感熱転写記録方法を提供するも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はN倍モード感熱記録方法において、感熱転写
記録媒体として基体上にインク層、多孔質構造をなす樹
脂層、表面層を順次積層したものが用いられ、かつ、該
多孔質構造をなす樹脂との親和性が該インク層を形成す
るインクよりも劣るインクを該多孔質構造の孔空隙に含
有さしめたことを特徴としている。
以下に本発明方法をさらに詳細に説明する。
N倍モード法(Nの値が大きいほど感熱転写記録媒体
の使用量は少なくて済む)においては、先に触れたとお
り、多孔質構造をなす樹脂層にインクが含浸され、これ
を熱溶融によって徐々に滲出させる方法が採用されてい
る。この方法にあって、感熱転写記録媒体にサーマルヘ
ッドから熱エネルギーを印加した時、インクは転写され
るが、樹脂(多孔質構造をなす樹脂層における樹脂)は
非転写である。従って、印字濃度に寄与する割合は インク量/(インク量+樹脂量) となる。
そこで、感熱転写記録媒体の厚さをおさえ、かつ、N
の値を大きくするためには、印字濃度に寄与しない樹脂
の量を減らすことが一つの方法である。しかし、前記の
特開昭59−129196号や特開平1−214479号などの公報に
記載されている感熱転写記録媒体の構成で、ただ単純に
樹脂量を減らすだけでは多孔質構造の孔径が大きくな
り、インクが一気に転写してしまい、また、印字むらが
生じてしまう。それ故、多孔質構造の孔径を変えずに、
樹脂量を減らすことが考えられねばならない。
そのためには、第1図に示したように、基体上1上に
インク層2、多孔質構造をなす樹脂層3、表面層4をこ
の順に積層して感熱転写記録媒体とする方法がある。
だが、この構成で、インク層をなすインクと、多孔質
構造の孔空隙に含有させるインクを同一組成のものとし
た場合 (1)印字の際に樹脂層ごとに転写してしまう場合があ
る、 (2)充分な印字濃度が得られない、 の(1)、(2)どちらかの問題が生じる。前記(1)
インク層と樹脂層の親和性が悪い(劣る)ため、前記
(2)はインクと樹脂層の親和性が良すぎて、多孔質構
造の孔径が小さくなりすぎるためと思われる。
本発明はこうした考察のうえになされたものであり、
インク層をなすインクと、多孔質構造の孔空隙に含有し
ているインクとを、多孔質構造をなす樹脂との親和性の
観点からそれぞれ選択することが有効であるという知見
を得て、本発明を完成するに至った。
基体1としては、通常用いられるポリエチレンテレフ
タレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド
等の樹脂フィリムが好適に用いられる。また、これらの
フィルム上にインク層2との接着層を設けたものが基体
として用いられてもかまわない。
インク層2をなすインク及び多孔質構造をなす樹脂層
3の孔空隙に含有せしめられるインクのそれぞれの熱溶
融性成分としては、通常用いられるキャンデリラワック
ス、カルナウバワックス、ライスワックス等の植物性ワ
ックス;蜜ろう、鯨ろう等の動物性ワックス;モンタン
ワックス等の鉱物性ワックス;パラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス等の石油ワックス;ポリエ
チレンワックス等の合成ワックス;エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等の低融点樹脂が好適に用いられる。また、
他のオイルや分散剤等の成分が用いられてもよい。一
方、インクの着色剤成分としては、通常用いられる染
料、顔料が用いられる。
多孔質構造をなす樹脂層3の樹脂としては、セルロー
スアセテートブチレート、セルロースアセテート、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール等
の耐熱性樹脂が好適に用いられる。また、この空隙率は
20%から90%まで任意に設定できるが、好ましくは70%
から85%までくらいが適当である。
表面層4としては、通常用いられるワックスや低融点
樹脂が用いられる。また、感熱転写記録媒体と被転写媒
体との摩擦力を減ずるために、種々の滑性成分が用いら
れてもよい。
各層の厚さは 基 体 1:1〜20μm好ましくは4.5〜10μm インク層2:3〜20μm好ましくは3〜15μm 樹脂層 3:1〜10μm好ましくは2〜5μm 表面層 4:0.5〜20μm好ましくは1〜2μm くらいが適当である。
本発明方法で用いられる感熱転写記録媒体は上記のご
とき構造を有しているが、こうした感熱転写記録媒体を
つくるには、従来より知られている方法をそのまま適用
すればよい。
本発明に使用するインクとして重要なのは、多孔質構
造をなす樹脂との親和性である。
本発明においては、インク層をなすインクは多孔質構
造をなす樹脂との親和性の大きいものとし、また多孔質
構造の孔空隙に含有しているインクは多孔質構造をなす
樹脂との親和性の小さいものとすることが必要である。
前者のインクでは、多孔質構造をなす樹脂との親和性
が、その樹脂との接触角で5〜10°の範囲のものが好ま
しく、また後者のインクでは同様に20〜35°の範囲のも
のが好ましい。
こうした手段が採られることにより、多孔質構造をな
す樹脂層3の孔空隙の壁面には前記親和性の悪い(小さ
い)インクが吸着され、熱溶融性インク層2のインクは
加熱により良好に表面層へと移され、画像形成が寄与す
る。
〔実施例〕
ここでの部は重量基準である。
実施例1 (インク成分1) ダイヤカルナ30(三菱化成社製) 70部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 5部 カーボンブラック 20部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1部 (インク成分2) POPKO−5000(野田ワックス社製) 70部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 5部 カーボンブラック 20部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1部 (多孔質構成成分) セルロースアセテートブチレート 18部 (表面層成分) 弗素含有アクリル共重合体 厚さ約4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム(基体)上に上記のインク成分1による厚さ約4μm
のインク層を設け、その上に、上記のインク成分2と多
孔質構造成分との混合物による厚さ約2μmの多孔質構
造をなす樹脂層を設け、さらにその上に、上記の表面層
成分による厚さ約1μmの表面層を設けて感熱転写記録
媒体をつくった。
この感熱転写記録媒体を用いて、N=3で印字実験し
た結果、地汚れもなく、樹脂層の転写もない、印字濃度
1.2の画像が得られた。
比較例1 厚さ約4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に、実施例1のインク成分2による厚さ約4μmの
インク層を設け、その上に実施例1のインク成分2と多
孔質構造成分との混合物による厚さ約2μmの多孔質構
造をなす樹脂層を設け、さらにその上に実施例1と同じ
厚さ約1μmの表面層を設けて感熱転写記録媒体をつく
った。
この比較の感熱転写記録媒体を用いて、N=3で印字
実験した結果、地汚れもなく、印字濃度は1.2の画像が
得られたが、部分的に樹脂層の転写が起こり、印字品質
の悪化を招いた。
なお、前述のとおり、多孔質構造をなす樹脂(実施例
1ならびに比較例1の場合、セルロースアセテートブチ
レート)とインク成分との親和性については、接触角で
判断した。すなわち、セルロースアセテートブチレート
の平面上に、溶融したインク成分の滴を置き、その際の
接触角の大きいものを親和性の悪いものとした(第2
図)。
測定された接触角は次のとおりであった。
ダイヤカルナ30 8°(親和性良い) POPKO−500 25°(親和性劣る) エチレン−酢酸ビニル共重合体 25°(親和性劣る) 〔発明の効果〕 実施例の記載から明らかなように、本発明方法によれ
ば地汚れのない、高い印刷濃度の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施に有用な感熱転写記録媒体の
概略断面図である。 第2図は接触角を測定するための説明図である。 1……基体 2……インク層 3……樹脂層(多孔質構造をなす樹脂層) 4……表面層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−120081(JP,A) 特開 平2−62291(JP,A) 特開 平2−274595(JP,A) 特開 平3−297687(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感熱転写記録媒体の送り速度又は送り量を
    被転写媒体の送り速度又は送り量より小さくした感熱転
    写記録方法において、該感熱転写記録媒体として基体上
    にインク層、多孔質構造をなす樹脂層、表面層を順次積
    層したものが用いられ、かつ、該多孔質構造をなす樹脂
    との親和性が該インク層を形成するインクよりも劣るイ
    ンクを該多孔質構造の孔空隙に含有せしめたことを特徴
    とする感熱転写記録方法。
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