JP2897081B2 - 4サイクルエンジンの動弁装置 - Google Patents

4サイクルエンジンの動弁装置

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JP2897081B2
JP2897081B2 JP3064954A JP6495491A JP2897081B2 JP 2897081 B2 JP2897081 B2 JP 2897081B2 JP 3064954 A JP3064954 A JP 3064954A JP 6495491 A JP6495491 A JP 6495491A JP 2897081 B2 JP2897081 B2 JP 2897081B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】この発明は、運転状況に応じて吸
・排気バルブのリフト量や開弁時期等を変化させること
ができる4サイクルエンジンの動弁装置に係り、特にト
ランスミッションにおけるギアポジションがニュートラ
ル位置または1速位置にあるときにエンジン回転数を滑
かに上昇させるようにした4サイクルエンジンの動弁装
置に関する。
【0003】
【従来の技術】一般に、自動車および自動二輪車等の車
両に搭載される4サイクルエンジンでは、燃焼室上方に
吸・排気バルブが配設されており、これらのバルブは動
弁装置によって駆動される。すなわち、上記動弁装置
は、エンジンのクランクシャフトに連動するカムシャフ
トを備え、このカムシャフトに形成されたカムによって
上記吸・排気バルブを所定のタイミングで上下動させて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記4サイ
クルエンジンは、低回転数域から中・高回転数域にかけ
ての広い回転数域内で高い出力が得られること、つまり
パワーバンドが広帯域であることが望ましい。
【0005】しかし、従来の動弁装置では、バルブの開
閉タイミングおよびリフト量が固定されているため、特
定のエンジン回転数域においてピーク値を有する出力特
性しか得られず、したがって低回転数域の出力特性に重
点を置くか、もしくは中・高回転数域の出力特性に重点
を置くかの選択を余儀なくされる。
【0006】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、広い回転数域内で出力を向上させること
ができると共に、トランスミッションにおけるギアポジ
ションがニュートラル位置または1速位置にあるとき
に、エンジン回転数を急激に上昇させてもエンジンの点
火カットが実施されず、エンジン回転数を滑かに上昇さ
せることができる4サイクルエンジンの動弁装置を提供
することを目的とする。 〔発明の構成〕
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、エンジンに
吸・排気バルブが設置され、この1つのバルブを作動す
るカムが低速用カムおよび中高速用カムと2つ設置さ
れ、制御装置は、エンジン回転数に応じて上記カムの作
動を切り換えるとともに、上記中高速用カムの全てが作
動しているときのみ上記エンジンの点火カット回転数を
上記中高速用カムの限界回転数に設定するフェイルセイ
フ機能を果す4サイクルエンジンの動弁装置において、
上記制御装置には、上記エンジンに連結されたトランス
ミッションのギアポジションを検出するギアポジション
センサが接続され、上記制御装置は、このギアポジショ
ンセンサにて検出された上記トランスミッションのギア
ポジションに応じて前記カムの切換回転数を変動させ、
ニュートラル位置および1速位置の少なくとも一方のキ
アポジションにおける上記カムの切換回転数を他のポジ
ションにおけるカムの切換回転数よりも低く設定したこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】したがって、この発明に係る4サイクルエンジ
ンの動弁装置では、制御装置は、トランスミッションの
ギアポジションがニュートラル位置および1速位置の少
なくとも一方の場合に、他のギアポジションの場合より
もカムの切換回転数を低く設定しているので、このニュ
ートラル位置あるいは1速位置のギアポジションにおい
てエンジン回転数が急激に上昇すると、低速用カムの作
動から中高速用カムの作動へと早い時期に切り換わる。
このため、エンジン回転数が、カムの切換回転数を超え
てからカムが完全に切り換わるまでのカムの切換時間内
に急激に上昇しても、カムの切換終了時におけるエンジ
ン回転数は、そのときまでの点火カット回転数である低
速カムの限界回転数以下になる。そして、カムが中高速
用カムに切り換わった時点では、制御装置のフェイルセ
イフ機能により、点火カット回転数が中高速用カムの限
界回転数に設定変更される。したがって、ギアポジショ
ンがニュートラル位置あるいは1速位置にあるときにエ
ンジン回転数を急激に上昇させても、エンジンの点火カ
ットがなされず、エンジン回転数を滑かに上昇させるこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0010】図2は、この発明に係る4サイクルエンジ
ンの動弁装置の一実施例を示す斜視図、図10は図2の
動弁装置が適用されたシリンダヘッドの部分平面図であ
る。
【0011】この動弁装置は、エンジンの1つのシリン
ダにおける吸気側と排気側にそれぞれ配設される。した
がって、図2〜図5に示すバルブ1,2は吸気または排
気を行なうために配置されている。
【0012】この一実施例は、低速用カム3、並びにこ
の低速用カム3の一側方および他側方にそれぞれ配置さ
れた中高速用カム4および5を有したカムシャフト6
(図4、図5、図9)と、カム3,4および5のそれぞ
れの下方に位置された低速用ロッカアーム7、中高速用
ロッカアーム8および9と、これらのロッカアーム7,
8および9の支持部7a,8aおよび9aが嵌挿され、
かつ後述のロッカシャフト軸受部28(図9)によって
回動自在に支承されたロッカシャフト11と、を備えて
構成される。
【0013】低速用ロッカアーム7の先端は2方に分岐
し、これらの両分岐先端部7bは、図示しないエンジン
の燃焼室を開閉する上記バルブ1および2のステム頭部
にそれぞれ当接している。また、低速用ロッカアーム7
の支持部7aは、ロッカシャフト11に直接嵌挿され
て、回動可能に設けられる。 中高速用ロッカアーム8
の支持部8aは、ロッカシャフト11よりも大径の偏心
ブッシュ12を介して、ロッカシャフト11に対し回動
可能に嵌挿される。この偏心ブッシュ12は、図4に示
す如く、軸心がロッカシャフト11の中心から偏心して
おり、抜止めピン10によってロッカシャフト11に着
脱自在に固定される。したがって、この偏心ブッシュ1
2は、ロッカシャフト11におけるエキセントリック大
径部として機能する。
【0014】図3に示す如く、中高速用ロッカシャフト
9の支持部9aも、上記偏心ブッシュ12と同一の形状
を有しかつ同一方向に偏心する偏心ブッシュ13を介し
て、ロッカシャフト11に対し回動可能に嵌挿される。
この偏心ブッシュ13も抜止めピン10によりロッカシ
ャフト11に着脱自在に固定され、エキセントリック大
径部として機能する。
【0015】また、中高速用ロッカアーム8および9の
各先端部8bおよび9bの下面は、低速用ロッカアーム
7の一方および他方の分岐先端部7bに、シム14aを
介してそれぞれ当接される。これらの低速用ロッカアー
ム7の分岐部7bと中高速用ロッカアーム8および9の
先端部8bおよび9bとの接触点は、バルブ1および2
の略軸線上に設定される。
【0016】したがって、図4に示すように、低速用カ
ム3が低速用ロッカアーム7のカムフロア面7cを押下
して、その各分岐先端部7bを下降させた場合(低速用
カム3の作動時)、ロッカアーム8および9の各先端部
8bおよび9bは、重力によりこの分岐先端部7bに追
従して下降する。一方、図5に示すように中高速用カム
4および5が中高速用ロッカアーム8および9のカムフ
ロア面8cおよび9cをそれぞれ押下した場合(中高速
用カムの作動時)には、これらのロッカアーム8および
9の先端部8bおよび9bが低速用ロッカアーム7の各
分岐先端部7bを押下することから、この分岐先端部7
bが強制的に下降される。
【0017】なお、このシム14aは、縦断面T字形状
のシムであり、低速用ロッカアーム7の両分岐先端部7
bに上方から嵌装される。また、バルブ1および2のバ
ルブステム頭部には有蓋円筒形状のシム14bが被冠さ
れ、このシム14bに、低速用ロッカアーム7の分岐先
端部7b下面が当接する。これらのシム14aおよび1
4bは、バルブ1および2のタペットクリアランス調整
用に用いられる。
【0018】また、前記カム3,4および5のうち、中
高速用カム4および5は同一のカムプロフィールを有
し、また低速用カム3はこれらの中高速用カム4および
5のカムプロフィールとは異なるカムプロフィールを有
する。つまり、低速用カム3は、エンジンが低回転数域
で運転されているときに適したバルブリフト量および開
閉弁時期が得られるようにそのカムプロフィールが設定
される。また、中高速用カム4および5は、エンジンが
中・高回転数域で運転されているときに適したバルブリ
フト量および開閉弁時期が得られるようにそのカムプロ
フィールが設定される。
【0019】上記バルブリフト量は、バルブ1および2
のストローク長であり、カムリフト量に対応する。図6
には、低速用カム3のカムプロフィールを実線A(カム
リフト量la)で示し、また中高速用カム4および5の
カムプロフィールを破線B(カムリフト量lb)で示し
ている。この図6から明らかなように、中高速用カム4
および5は、低速用カム3よりも大きなバルブリフト量
が得られるようにそのカムプロフィールが設定されてい
る。
【0020】なお、図6の二点鎖線Cは、ロッカシャフ
ト11を回動して偏心ブッシュ12および13の厚肉頂
部12aおよび13aを斜め前方へ位置させた低速用カ
ム3の作動時(図4)における中高速用カム4および5
のカムプロフィールを示す。
【0021】ところで、図2、図9および図10に示す
ように、ロッカシャフト11の回動は、エンジンからの
油圧によって作動する油圧シリンダ15によってなされ
る。この油圧シリンダ15のピストン(図示せず)にラ
ック16が連結され、このラック16が、ロッカシャフ
ト11の一端部に形成されたピニオン17に噛み合され
る。また、油圧シリンダ15には、低速用油圧ポート1
8および高速用油圧ポート19がそれぞれ設けられ、そ
れぞれのポート18,19に、油圧切換ソレノイドバル
ブ20(図1)のON・OFF操作によって選択的にエ
ンジンからの油圧が導かれる。この油圧切換ソレノイド
バルブ20のON・OFF操作は、後述のイグナイタ5
1により制御される。
【0022】エンジン回転数が低回転数域(約8000
〜9000rpm以下)にあるときには、油圧切換ソレ
ノイドバルブ20がOFF操作されて低速用油圧ポート
18へ油圧が供給され、ピストンが押し戻されてラック
16が引き戻され、ピニオン17は図2の矢印O方向に
回転される。すると、偏心ブッシュ12および13は図
4に示すように、その厚肉頂部12aおよび13aが斜
め前方へ位置するよう回動し、前述のように、低速用カ
ム3が低速用ロッカアーム7のカムフロア面7cを押圧
して、この低速用カム3が作動する。また、エンジン回
転数が中・高回転域(約8000〜9000rpm以
上)にあるときには、油圧切換ソレノイドバルブ20が
ON操作されて中高速用油圧ポート19へ油圧が供給さ
れ、ピストンが押し出されてラック16も押し出され、
ピニオン17は図2の矢印P方向へ回動される。する
と、偏心ブッシュ12および13は図5に示すように、
その厚肉頂部12aおよび13aが斜め後方へ位置する
よう回動して、前述のように、中高速用カム4および5
が中高速用ロッカアーム8および9のそれぞれのカムフ
ロア面8cおよび9cをそれぞれ押圧して、この中高速
用カム4および5が作動する。
【0023】このように、ロッカシャフト11は、油圧
シリンダ等15,16,17の作動により、偏心ブッシ
ュ12,13の厚肉頂部12aおよび13aが常時ロッ
カシャフト11の上半側で斜め前方から斜め後方の範囲
を回動するように構成される。
【0024】上述のようなロッカシャフト11および油
圧シリンダ15等は、図9および図10に示すシリンダ
ヘッド21に配置される。ロッカシャフト11は、シリ
ンダヘッド21の車両前後および左右に1本ずつ計4本
配置され、車両左右方向に延びて配設される。各ロッカ
シャフト11は、シリンダヘッド21に形成されたロッ
カシャフト軸受部28により回動可能に支持される。こ
れらのロッカシャフト11の上方に、カムシャフト6を
支持する下半軸受孔22が形成される。また、この下半
軸受孔22付近にはバルブガイド23(図10)が配置
され、スタッドボルト挿通孔24が形成される。さら
に、シリンダヘッド21の上部には、ヘッドカバー27
との合せ面25が形成され、またシリンダヘッド21の
車両左右方向中央位置にカムチェーン室26が形成され
る。
【0025】このカムチェーン室26内に油圧シリンダ
15およびラック16が配置される。このラック16
は、図9に示すように、ロッカシャフト11のピニオン
17に上方から噛み合うよう構成される。また、低速用
ロッカアーム7、中高速用ロッカアーム8および9は、
1本のロッカシャフト11に2組設置される。各組の低
速用ロッカアーム7並びに中高速用ロッカアーム8およ
び9は、ロッカシャフト11に介在された位置決めスプ
リング29によって、ロッカシャフト11とともにその
位置が規制される。
【0026】図9中、符号30は軸受ハウジングであ
り、この軸受ハウジング30に形成された上半軸受孔3
1と前記下半軸受孔22とによりカムシャフト6が回転
自在に軸支される。
【0027】この軸受ハウジング30には、カムシャフ
ト6と平行して潤滑油路32が形成される。この潤滑油
路32には潤滑油供給路33を経て、カムシャフト6を
潤滑した潤滑油が潤滑油路32内へ導かれる。潤滑油路
32内の潤滑油が潤滑油注油口34から下方へ注油され
て、低速用カム3および低速用ロッカアーム7;並びに
中高速用カム4,5および中高速用ロッカアーム8,9
が潤滑される。なお、この潤滑油路32内の潤滑油は、
潤滑油リターン路35を経てカムシャフト6の潤滑用と
して再び用いられる。
【0028】図9に示すように、シリンダヘッド21に
フェイルセイフ機構が設置される。つまり、ロッカシャ
フト11の一方の端部にはピニオン17が形成される
が、他方の端部に係合突部36が、ロッカシャフト11
と一体成形される。一方、シリンダヘッド21には、上
記係合突部36に対応する位置にロッカシャフト回動セ
ンサ37が配設される。
【0029】このロッカシャフト回動センサ37は、図
11(A)に示すように、センサ固定エレメント38お
よびセンサ可動エレメント39を備えて構成される。
【0030】センサ固定エレメント38は、図11
(C)に示すように、固定ケース40の中央部にピボッ
ト部41を備え、このピボット部41を挟む位置に固定
接点42が対向して設置される。これらの固定接点42
にリード線43が接続される。また、固定ケース40に
は取付穴44が形成され、この取付穴44に図示しない
取付ボルトを貫通して、固定ケース40をシリンダヘッ
ド21に取り付ける。
【0031】上記センサ可動エレメント39の可動ケー
ス45は、その中央部がセンサ固定エレメント38のピ
ボット部41に貫通されて、このピボット部41周りに
回転可能に設けられる。さらに、可動ケース45はワッ
シャ46を介してビス47により、ピボット部41から
の抜け止めが果される。また、可動ケース45には、図
11(B)に示すように、ロッカシャフト11に対向す
る側に係合凹部48が形成され、この係合凹部48にロ
ッカシャフト11の係合突部36が嵌合する。この嵌合
によって可動ケース45がロッカシャフト11と同期回
動する。
【0032】図11(A)および(D)に示すように、
可動ケース45のセンサ固定エレメント38側に可動接
点49が配設される。この可動接点49は、可動ケース
45に内蔵されたスプリング50によって、センサ固定
エレメント38の方向に常時付勢され、センサ固定エレ
メント38の固定接点42に接触可能に設けられる。こ
れらの固定接点42および可動接点49は、中高速用カ
ム4および5が中高速用ロッカアーム8および9を作動
させるべくロッカシャフト11が回動して停止した位置
(中高回転数域位置)において接触(ON)される。
【0033】上述の係合突部36は、エキゾースト左側
および右側並びにインテーク左側および右側の4本のロ
ッカシャフト11の端部に全て形成される(図10参
照)。また、ロッカシャフト回動センサ37も、シリン
ダヘッド21のエキゾースト左側および右側並びにイン
テーク左側および右側に各1個ずつ計4個配置される。
これら4個のロッカシャフト回動センサ37は、図1に
示すように制御装置としてのイグナイタ51に直列に接
続される。
【0034】このイグナイタ51は3つの機能を有し、
第1の機能は、シグナルジェネレータ52からのエンジ
ン回転数信号に基づいて、バッテリ53からイグニッシ
ョンコイル54および55へ流す一次電流をコントロー
ルし、点火タイミングを制御する機能である。ここで、
イグニッションコイル54は第1および第4気筒用のも
のであり、イグニッションコイル55は第2および第3
気筒用のものである。
【0035】イグナイタ51の第2の機能は、第1の機
能とも関連するが、エンジンの点火カットを実施して、
低速用カム3並びに中高速用カム4および5の破損を防
止するフェイルセイフ機能である。一般に、低速用カム
3並びに中高速用カム4および5はカムの性格上加速度
に大きな差があり、これによりカムの限界回転数が異な
るのが通例である。例えば、低速用カム3の限界回転数
は約11000rpmであり、中高速用カム4および5
の限界回転数は約15000rpmである。したがっ
て、イグナイタ51は、低速用カム3の作動時にエンジ
ンの点火カット回転数を11000rpmに設定し、中
高速用カム4および5の作動時にエンジンの点火カット
回転数を15000rpmに設定して点火カットを実施
し、エンジンの回転数の上昇を抑制して、低速用カム3
並びに中高速用カム4および5の破損を防止している。
【0036】特に、イグナイタ51は、低速用カム3が
その限界回転数以上に回転しないようにするために、4
つのロッカシャフト回動センサ37からの信号を入力し
て制御している。つまり、イグナイタ51は、4個のロ
ッカシャフト回動センサ37が全てON操作されたとき
のみ、全ての中高速用カム4および5が全ての中高速用
ロッカアーム8および9を作動していると判断し、この
時点で点火カット回転数を低速用カム3の限界回転数か
ら中高速用カム4および5の限界回転数に設定変更す
る。したがって、イグナイタ51は、ロッカシャフト回
動センサ37が1つでもOFF状態のときには、低速用
カム3のいずれかが作動中であると判断し、点火カット
回転数を低速用カムの限界回転数のまま維持する。この
ようにして、イグナイタ51は、低速用カム3および中
高速用カム4および5がそれぞれの限界回転数以上で回
転するのを防止するフェイルセイフ機能を果す。
【0037】イグナイタ51の第3の機能は、シグナル
ジェネレータ52からのエンジン回転数信号およびギア
ポジションセンサ56からのギアポジション信号に基づ
いて油圧切換ソレノイドバルブ20をON・OFF操作
させ、低速用カム3と中高速用カム4および5との切換
を制御するカム切換機能である。
【0038】ここで、ギアポジションセンサ56は、エ
ンジンに連結されたトランスミッションのギアポジショ
ンを検出するものであり、ニュートラル位置を検出する
端子に抵抗rN が、1速位置を検出する端子に抵抗r1
が、2速〜6速位置を検出する端子に抵抗r2 〜r6
それぞれ直列接続される。これら3個の抵抗rN
1 ,r 2〜6 は、異なった抵抗値を示し、イグナイタ
51に並列に接続される。イグナイタ51は、抵抗
N ,r1 ,r 2〜6 による電圧降下の相違に基づくギ
アポジション信号を入力して、トランスミッションのそ
の時点でのギアポジションを判断する。
【0039】イグナイタ51は、ギアポジションセンサ
56からの信号によりギアポジションが2速〜6速にあ
ると判断したときには、低速用カム3と中高速用カム4
および5とを切り換えるカムの切換回転数N 2〜6 を図
12に示すようなエンジン回転数(約8000〜900
0rpm)に設定し、油圧切換ソレノイドバルブ20を
操作して油圧シリンダ15を前述のように作動させる。
つまり、イグナイタ51は、エンジン回転数がカム切換
回転数N 2〜6 以下の低回転数域にあるときには、油圧
切換ソレノイドバルブ20をOFF操作させてロッカシ
ャフト11を図2のO方向に回動させ、図4に示すよう
に低速用カム3によりロッカアーム7を作動させる。ま
た、イグナイタ51は、エンジン回転数がカム切換回転数
2〜6 以上の中高回転数域にあるときには、油圧切換
ソレノイドバルブ20をON操作させてロッカシャフト
11を図2のP方向に回動させ、図5に示すように中高
速用カム4および5により中高速用ロッカアーム8およ
び9を作動させる。
【0040】また、イグナイタ51は、ギアポジション
センサ56からのギアポジション信号により、トランス
ミッションのギアポジションがニュートラル位置あるい
は1速位置にあると判断したときには、カムの切換回転
数を図12に示すニュートラル位置カム切換回転数NN
(約5000rpm)、1速位置カム切換回転数N
1 (NN <N1 <N 2〜6 )にそれぞれ設定する。図1
2では直線γはギアポジションが2速位置にあるときの
エンジン回転数を示し、直線αおよびβは、ギアポジシ
ョンがニュートラル位置および1速位置のそれぞれにあ
るときのエンジン回転数を示す。直線α,βの傾きをそ
れぞれa,bとし、低速用カム3の限界回転数をNL
すると、上記ニュートラル位置カム切換回転数NN 、1
速位置カム切換回転数N1 は、 NN ≦NL −a・tN ……(1) N1 ≦NL −b・t1 ……(2) に設定される。
【0041】ここで、tN ,t1 および図12中のt2
は、イグナイタ51が油圧切換ソレノイドバルブ20へ
ON・OFF操作のための信号を出力してから、油圧シ
リンダ15が作動しロッカシャフト11が回動して、低
速用ロッカアーム3または中高速用ロッカアーム4,5
が完全に切り換わるまでのカム切換時間である。tN
ギアポジションのニュートラル位置でのカム切換時間で
あり、t1 が1速位置でのカム切換時間であり、t2
2速位置でのカム切換時間である。これらのカム切換時
間tN ,t1 ,t2 は略同一の値(約0.1〜0.3
秒)であるが、カム切換開始時にエンジン回転数の相違
に基づいて油圧シリンダ15へ供給される駆動油圧が異
なるため、全く同一とは言えない。
【0042】トランスミッションのギアポジジョンがニ
ューラル位置あるいは1速位置にあるときに、ニュート
ラル位置カム切換回転数NN または1速位置カム切換回
転数N1 を上述のように2速〜6速位置カム切換回転数
2〜6 以下に設定すれば、エンジン回転数が低速用カ
ム3の限界回転数NL に至る以前にカムの切換を実施で
き、エンジンの点火カットを阻止できる。
【0043】トランスミッションのギアポジションがニ
ュートラル位置や1速位置にあるときには、エンジン回
転数の上昇が急激に行なわれ易いので、仮に、ニュート
ラル位置カム切換回転数NN および1速位置カム切換回
転数N1 を2速〜6速位置カム切換回転数N 2〜6 と同
一回転数に設定すると、低速用カム3から中高速用カム
4および5への切換が完全に実施される前に、エンジン
回転数が低速用カム3の限界回転数NL に達してしま
う。すると、イグナイタ51のフェイルセイフ機能によ
って、このイグナイタ51は、低速用カム3の限界回転
数NL を点火カット回転数としてエンジンの点火カット
を実施するので、エンジンを滑かに上昇させることがで
きない。
【0044】ところが、ニュートラル位置カム切換回転
数NN 、1速位置カム切換回転数N1 を上記式(1),
(2)のように設定すると、ギアポジションのニュート
ラル位置、1速位置においてエンジンを急激に上昇させ
ても、低速用カム3の作動から中高速用カム4および5
の作動へと早い時期に切り換わる。このため、エンジン
回転数が、ニュートラル位置カム切換回転数NN 、1速
位置カム切換回転数N1 をそれぞれ超えてからカム切換
時間tN ,t1 のそれぞれの時間内に急激に上昇して
も、切換終了時のエンジン回転数は、このときまでの点
火カット回転数である低速用カム3の限界回転数NL
下となる。そして、カムが中高速用カム4および5に切
り換わった時点では、イグナイタ51のフェイルセイフ
機能により、点火カット回転数が中高速用カム4および
5の限界回転数に設定変更される。したがって、ニュー
トラル位置あるいは1速位置にあるときにエンジン回転
数を急激に上昇させても、エンジンの点火カットはなさ
れず、エンジン回転数を滑かに上昇させることができ
る。
【0045】なお、ニュートラル位置カム切換回転数N
N 、1速位置カム切換回転数N1 、2速〜6速位置カム
切換回転数N 2〜6 の切換回転数の設定値は、ハンチン
グを抑制するため、エンジン上昇時に油圧切換ソレノイ
ドバルブ20をOFF 操作からON操作するときの値
N ON,N1 ON,N 2〜6 ONと、エンジン下降時に油圧
切換ソレノイトバルブ20をON操作からOFF 操作すると
きの値NN OFF ,N1 OFF ,N 2〜6 OFF との間に若干
の差を設定して、ヒステリシスをなすよう設けている。
ここで、NN ON>NN OFF ,N1 ON>N1 OFF ,N
2〜6 ON>N 2〜6 OFF である。また、図13では、N
ONがNN ON,N1 ON,N 2〜6 ONを代表しており、N
OFF がNN OFF ,N1 OFF ,N 2〜6 OFF をそれぞれ代
表している。
【0046】イグナイタ51は、この図13に示すよう
に、エンジン上昇時にはギアポジションセンサ56からの
信号に基づきカム切換回転数NN ON,N1 ONまたはN
2〜6 ONのいずれか、NN OFF ,N1 OFF またはN
2〜6 OFF のいずれかをそれぞれ選択する。そして、イ
グナイタ51は、エンジン回転数がNOFF (NN OFF ,N
1 OFF またはN 2〜6 OFF のいずれか)以上であり、か
つNN ON(NN ON,N1 ONまたはN 2〜6 ONのいずれ
か)以上となったときに油圧切換ソレノイドバルブ20
をON操作させる。またイグナイタ51は、エンジン下降時
にも同様にNN ON,N1 ONまたはN 2〜6 ONのいずれ
か、NN OFF ,N1 OFF またはN 2〜6 OFF のいずれか
をそれぞれ選択した後、エンジン回転数がN
ON(NN ON,N1 ONまたはN 2〜6 ONのいずれか)以下
であり、かつNOFF (NN OFF ,N1 OFF またはN
2〜6 OFF )以下となったときに、油圧切換ソレノイド
バルブ20をOFF操作させる。イグナイタ51は、上
述のように制御して、エンジンのハンチングを防止して
いる。
【0047】上記実施例によれば、図2〜図6に示すよ
うに、低速用カム3にエンジンの低回転数域に適したカ
ムプロフィールが形成され、中高速用カム4および5に
エンジンの中・高回転数域に適したカムプロフィールが
形成され、さらにロッカシャフト11の偏心ブッシュ1
2および13に中高速用ロッカアーム8および9をそれ
ぞれ回動自在に嵌挿し、ロッカシャフト11に直接低速
用ロッカアーム7を嵌挿して、ロッカシャフト11の回
動により、低速用カム3と低速用ロッカアーム7との当
接、中高速用カム4および5と中高速用ロッカアーム8
および9とのそれぞれの当接を選択できるので、バルブ
1および2を低速用カム3あるいは中高速用カム4,5
にて選択的に作動させることができる。したがって、エ
ンジンの低回転数域から中・高回転数域にかけての広い
回転数域で、4サイクルエンジンの出力を向上させるこ
とができる。
【0048】また、低速用カム3、中高速用カム4およ
び5の選択を偏心ブッシュ12および13の回動によっ
て行なっているので、カム3,4,5の選択時に各部に
大きなストレスが生ずることがない。このため、カム
3,4,5をスムーズに選択することができる。
【0049】さらに、ニュートラル位置カム切換回転数
N および1速位置カム切換回転数N1 が2速〜6速位
置カム切換回転数N 2〜6 よりも低く、式(1),
(2)のようにそれぞれ設定されたことから、ギアポジ
ションがニュートラル位置あるいは1速位置にある時に
エンジン回転数を上昇させ、エンジン回転数が、ニュー
トラル位置カム切換回転数NN または1速位置カム切換
回転数N1 を超えてからカムの切換時間tN またはt1
の時間内に急激に上昇しても、カム切換終了時のエンジ
ン回転数は、低速用カムの限界回転数NL 以下にある。
しかも、低速用カム3から中高速用カム4および5への
切換終了時には、点火カット回転数は中高速用カム4お
よび5の限界回転数に設定変更される。したがって、ト
ランスミッションのギアポジションがニュートラル位置
あるいは1速位置にある場合に、エンジン回転数の上昇
が急激にさなれても、点火カットが実施されず、この結
果、エンジンを滑かに上昇させることができ、乗車フィ
ーリングを向上させることができる。
【0050】図14はこの発明に係る4サイクルエンジ
ンの動弁装置の他の実施例における制御系を示す結線図
である。この他の実施例では、ギアポジションセンサ5
7がスピードリミッタ装置のために設置されたでギアポ
ジションスイッチある。このスピードリミッタ装置は、
エンジン回転数がトランスミッションのギアポジション
毎に定まる制限回転数を超えないように点火タイミング
を制御するものである。したがって、このギアポジショ
ンセンサ57は、ギアポジションがニュートラル位置、
1速位置、2速位置、3速位置、4速位置、5速位置、
6速位置の各位置にあることを検出し、その各位置をイ
グナイタ51へ出力する。このギアポジションセンサ5
7を用いた場合には、ギアポジションセンサは既存のも
のを使用でき、コストを低減できる。
【0051】また、図15は図1の一実施例におけるギ
アポジションの変形例(第1変形例を)示す結線図であ
る。また図16は図14の他の実施例におけるギアポジ
ションセンサの変形例(第2変形例)を示す結線図であ
る。上記第1変形例のギアポジションセンサ58では、
抵抗rN ,r1 ,r 2〜6 のうち1つの抵抗、例えば抵
抗r 2〜6 を∞としたものである。また、上記第2変形
例のギアポジションセンサ59では、抵抗値rN ∞として
いる。これらの場合には、例えば抵抗r 2〜6 あるいは
抵抗rN を省略でき、そのための配線も省略でき、コス
トを低減できる。
【0052】なお、上記両実施例および両変形例では、
中高速用カム4および5のカムプロフィールが図6の破
線Bに示すものである場合につき述べたが、この中高速
用カム4および5のカムプロフィールを図7の破線B′
あるいは図8の破線B″に示すものとして、エンジンの
中・高回転時におけるバルブ1および2のリフトを変更
してもよい。
【0053】また、上記両実施例および両変形例では、
ロッカシャフト回動センサ37が電気スイッチの場合を
述べたが、特願平2−170179号公報記載の発明に
おけるプレッシャスイッチであってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る4サイク
ルエンジンの動弁装置によれば、エンジンに吸・排気バ
ルブが設置され、この1つのバルブを作動するカムが低
速用カムおよび中高速用カムと2つ設置され、制御装置
は、エンジン回転数に応じて上記カムの作動を切り換え
るとともに、上記中高速用カムの全てが作動していると
きのみ上記エンジンの点火カット回転数を上記中高速用
カムの限界回転数に設定するフェイルセイフ機能を果す
4サイクルエンジンの動弁装置において、上記制御装置
には、上記エンジンに連結されたトランスミッションの
ギアポジションを検出するギアポジションセンサが接続
され、上記制御装置は、このギアポジションセンサにて
検出された上記トランスミッションのギアポジションに
応じて前記カムの切換回転数を変動させ、ニュートラル
位置および1速位置の少なくとも一方のギアポジション
における上記カムの切換回転数を他のポジションにおけ
るカムの切換回転数よりも低く設定したことから、トラ
ンスミッションのギアポジションがニュートラル位置あ
るいは1速位置にあるときにエンジン回転数を急激に上
昇させてもエンジンの点火カットが実施されず、エンジ
ン回転数をスムーズに上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す動弁装置の制御系を示す結線図。
【図2】この発明に係る4サイクルエンジンの動弁装置
の一実施例を示す斜視図。
【図3】図2の動弁装置の平面図。
【図4】図2の動弁装置のエンジン低回転数域における
作用を示す動作状態図。
【図5】図2の動弁装置のエンジン中高回転数域におけ
る作用を示す動作状態図。
【図6】図2のカムのカムプロフィールを示す図。
【図7】図6に示すカムプロフィールの変形例を示す
図。
【図8】図2に示すカムプロフィールの他の変形例を示
す図。
【図9】図10のIX−IX線に沿う断面図。
【図10】図2の動弁装置が適用されたシリンダヘッド
の部分平面図。
【図11】(A)は図9の要部を拡大して示す断面図、
(B),(C)および(D)は(A)におけるそれぞれ
XIB矢視図、XIC−XIC線に沿う断面図およびXID−XI
D線に沿う断面図。
【図12】図1のイグナイタが設定するカム切換回転数
をエンジン回転数直線と共に示すグラフ。
【図13】図1のイグナイタが実施する油圧切換ソレノ
イドバルブの制御を示すフローチャート。
【図14】この発明に係る4サイクルエンジンの動弁装
置の他の実施例における制御系を示す結線図。
【図15】図14のギアポジションセンサの変形例(第
1変形例)を示す結線図。
【図16】図14のギアポジションセンサの変形例(第
2変形例)を示す結線図。
【符号の説明】
1,2 バルブ 3 低速用カム 4,5 中高速用カム 7 低速用ロッカアーム 8,9 中高速用ロッカアーム 11 ロッカシャフト 12,13 偏心ブッシュ 15 油圧シリンダ 20 油圧切換ソレノイドバルブ 37 ロッカシャフト回動センサ 51 イグナイタ 52 シグナルジェネレータ 56 ギアポジションセンサ NL 低速用カムの限界回転数 NN ニュートラル位置におけるカム切換回転数 N1 1速位置におけるカム切換回転数 N 2〜6 2速〜6速位置におけるカム切換回転数 α ギアポジションのニュートラル位置におけるエンジ
ン回転数直線 β ギアポジションの1速位置におけるエンジン回転数
直線 γ ギアポジションの2速位置におけるエンジン回転数
直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02P 11/02 301 F02P 11/02 301A (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 13/02 F01L 13/00 301 F02D 29/00 F02D 45/00 314 F02P 9/00 305 F02P 11/02 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに吸・排気バルブが設置され、
    この1つのバルブを作動するカムが低速用カムおよび中
    高速用カムと2つ設置され、制御装置は、エンジン回転
    数に応じて上記カムの作動を切り換えるとともに、上記
    中高速用カムの全てが作動しているときのみ上記エンジ
    ンの点火カット回転数を上記中高速用カムの限界回転数
    に設定するフェイルセイフ機能を果す4サイクルエンジ
    ンの動弁装置において、上記制御装置には、上記エンジ
    ンに連結されたトランスミッションのギアポジションを
    検出するギアポジションセンサが接続され、上記制御装
    置は、このギアポジションセンサにて検出された上記ト
    ランスミッションのギアポジションに応じて前記カムの
    切換回転数を変動させ、ニュートラル位置および1速位
    置の少なくとも一方のキアポジションにおける上記カム
    の切換回転数を他のポジションにおけるカムの切換回転
    数よりも低く設定したことを特徴とする4サイクルエン
    ジンの動弁装置。
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