JP2896969B2 - 反射性標示物およびその施工方法 - Google Patents
反射性標示物およびその施工方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は道路の中央線、外側線な
どへ標示用として設置する反射性標示物およびその施工
方法に関する。
どへ標示用として設置する反射性標示物およびその施工
方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、夜間の走行車両に道路の線形を明
示する方法として、ガラスビーズの再帰反射を利用した
道路標示が知られている。
示する方法として、ガラスビーズの再帰反射を利用した
道路標示が知られている。
【０００３】このような反射性標示物は、雨天時には、
路面に溜る雨水が道路標示物のガラスビーズを覆い、車
両のヘッドライトの光の再帰反射性を阻害するおそれが
あった。
路面に溜る雨水が道路標示物のガラスビーズを覆い、車
両のヘッドライトの光の再帰反射性を阻害するおそれが
あった。
【０００４】これに対処して、近年、凸形球面を有する
道路標示物が開発されている。例えば、特公平６−９９
８８８号公報に開示された技術によれば、路面に速乾性
・高耐久性の無溶剤反応硬化型樹脂塗料からなる直径が
５〜５０ｍｍΦで高さが２〜１０ｍｍで表面ないし内部
にガラスビーズを有する凸状半球体を、一定幅内に一定
間隔状に塗布固化させて、連続するライン状に道路標示
を行う方法が提案されている。
道路標示物が開発されている。例えば、特公平６−９９
８８８号公報に開示された技術によれば、路面に速乾性
・高耐久性の無溶剤反応硬化型樹脂塗料からなる直径が
５〜５０ｍｍΦで高さが２〜１０ｍｍで表面ないし内部
にガラスビーズを有する凸状半球体を、一定幅内に一定
間隔状に塗布固化させて、連続するライン状に道路標示
を行う方法が提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように組
成物を手動または機械的に、路面に自動塗布して反射性
標示物を形成する方法は、屋外での現場施工を基本とし
ており、外気温等の気象条件に左右され易い無溶剤反応
硬化型樹脂塗料等では、直径、高さなどが一定に形成さ
れ難く、また、再帰反射性を持たせるガラスビーズが球
体内部に沈み易く、安定した反射性能が確保し難いとい
う問題があった。
成物を手動または機械的に、路面に自動塗布して反射性
標示物を形成する方法は、屋外での現場施工を基本とし
ており、外気温等の気象条件に左右され易い無溶剤反応
硬化型樹脂塗料等では、直径、高さなどが一定に形成さ
れ難く、また、再帰反射性を持たせるガラスビーズが球
体内部に沈み易く、安定した反射性能が確保し難いとい
う問題があった。
【０００６】さらに、ガラスビーズが未乾燥の塗料上に
散布して固着するため、球体表面のガラスビーズ固着力
が小さく、車両等の通行によりガラスビーズが剥脱し易
いという問題を有していた。
散布して固着するため、球体表面のガラスビーズ固着力
が小さく、車両等の通行によりガラスビーズが剥脱し易
いという問題を有していた。
【０００７】この発明は上記にかんがみてなされたもの
であり、その目的とするところは、安定した寸法、品質
を保持するとともに耐久性の高い反射性標示物を提供し
ようとするものである。
であり、その目的とするところは、安定した寸法、品質
を保持するとともに耐久性の高い反射性標示物を提供し
ようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたものであり、本発明の反射性標示
物は、アクリル酸エステルの部分重合物および、または
メタクリル酸エステルの部分重合物、硬化促進剤、酸化
チタンを主組成物とし、直径が５０〜１００ｍｍで高さ
が５〜１０ｍｍの凸状球面体に形成されるとともにガラ
スビーズが球面体表面に固着されてなる反射性標示物で
あって、前記球面体表面のガラスビーズを含む全表面に
無機性高分子樹脂からなる透明保護層を備えてなること
を特徴とする反射性標示物である。
成するためになされたものであり、本発明の反射性標示
物は、アクリル酸エステルの部分重合物および、または
メタクリル酸エステルの部分重合物、硬化促進剤、酸化
チタンを主組成物とし、直径が５０〜１００ｍｍで高さ
が５〜１０ｍｍの凸状球面体に形成されるとともにガラ
スビーズが球面体表面に固着されてなる反射性標示物で
あって、前記球面体表面のガラスビーズを含む全表面に
無機性高分子樹脂からなる透明保護層を備えてなること
を特徴とする反射性標示物である。
【０００９】また、反射性標示物の施工方法は、アクリ
ル酸エステルの部分重合物および、またはメタクリル酸
エステルの部分重合物、硬化促進剤、酸化チタンを主組
成物とし、直径が５０〜１００ｍｍで高さが５〜１０ｍ
ｍの凸状球面体に形成され、ガラスビーズが球面体表面
に固着されるとともに前記球面体表面のガラスビーズを
含む全表面に無機性高分子樹脂からなる透明保護層を備
えた反射性標示物を使用し、路面の設置位置に、アクリ
ル酸エステルの部分重合物および、またはメタクリル酸
エステルの部分重合物、硬化促進剤を含む接着剤を塗布
し、該接着剤上に前記反射性標示物を接着して設置する
ことを特徴とする反射性標示物の施工方法である。
ル酸エステルの部分重合物および、またはメタクリル酸
エステルの部分重合物、硬化促進剤、酸化チタンを主組
成物とし、直径が５０〜１００ｍｍで高さが５〜１０ｍ
ｍの凸状球面体に形成され、ガラスビーズが球面体表面
に固着されるとともに前記球面体表面のガラスビーズを
含む全表面に無機性高分子樹脂からなる透明保護層を備
えた反射性標示物を使用し、路面の設置位置に、アクリ
ル酸エステルの部分重合物および、またはメタクリル酸
エステルの部分重合物、硬化促進剤を含む接着剤を塗布
し、該接着剤上に前記反射性標示物を接着して設置する
ことを特徴とする反射性標示物の施工方法である。
【００１０】
【作用】この発明の反射性標示物の透明保護層は、ガラ
スビーズと球面体とを一体に覆って、車両走行時に加わ
る外力からガラスビーズを保護し、剥離を防止する。
スビーズと球面体とを一体に覆って、車両走行時に加わ
る外力からガラスビーズを保護し、剥離を防止する。
【００１１】 また、球面体と同類バインダからなる接
着剤により、路面への接着を強固に行って反射性標示物
の剥れを防止する。
着剤により、路面への接着を強固に行って反射性標示物
の剥れを防止する。
【００１２】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【００１３】図１において、符号１で示す反射性標示物
は、球面体１０の表面１１に固着されたガラスビーズ１
５を有し、全表面に透明保護層１８を備えて形成されて
いる。
は、球面体１０の表面１１に固着されたガラスビーズ１
５を有し、全表面に透明保護層１８を備えて形成されて
いる。
【００１４】球面体１０は、それを構成する成分とし
て、実施例では、 主剤Ａ液 アクリル酸エステルの部分重合物 ２ メタクリル酸エステルの部分重合物 ３２．５ 第３級アミン（硬化促進剤） ０．５ ガラスビーズ １５ａ（屈折率１．５，粒径１．１８〜０．６） ２０ 酸化チタン １２．５ 炭酸カルシウム（体質顔料） １１．５ 寒水砂（骨材） ２１ １００（重量％） 硬化剤Ｂ液 有機過酸化物 ４０ 希釈剤 ６０ １００（重量％） Ａ：Ｂ液 混合比率＝１００：２（重量部） を混合した材料を調製し、直径７５ｍｍ、高さ７．５ｍ
ｍの凸状の球面体１０を成形し、材料が硬化しない内
に、表面１１にガラスビーズ１５を散布して、粒径の約
半分を埋設した状態に固着されている。なお、ガラスビ
ーズ１５ａは、主剤Ａ液調製時に他の組成物と一緒に混
合されて、球面体１０内部に配されたものである。また
ガラスビーズ１５の屈折率，粒径は、ガラスビーズ １
５ａと同じである。
て、実施例では、 主剤Ａ液 アクリル酸エステルの部分重合物 ２ メタクリル酸エステルの部分重合物 ３２．５ 第３級アミン（硬化促進剤） ０．５ ガラスビーズ １５ａ（屈折率１．５，粒径１．１８〜０．６） ２０ 酸化チタン １２．５ 炭酸カルシウム（体質顔料） １１．５ 寒水砂（骨材） ２１ １００（重量％） 硬化剤Ｂ液 有機過酸化物 ４０ 希釈剤 ６０ １００（重量％） Ａ：Ｂ液 混合比率＝１００：２（重量部） を混合した材料を調製し、直径７５ｍｍ、高さ７．５ｍ
ｍの凸状の球面体１０を成形し、材料が硬化しない内
に、表面１１にガラスビーズ１５を散布して、粒径の約
半分を埋設した状態に固着されている。なお、ガラスビ
ーズ１５ａは、主剤Ａ液調製時に他の組成物と一緒に混
合されて、球面体１０内部に配されたものである。また
ガラスビーズ１５の屈折率，粒径は、ガラスビーズ １
５ａと同じである。
【００１５】さらに、ガラスビーズ１５の露出している
表面、および表面１１の露出表面の全表面に、無機高分
子樹脂、例えば、透明の熱硬化ラダーシリコーン樹脂に
より厚さ１００μｍの透明保護層１８が形成されてい
る。
表面、および表面１１の露出表面の全表面に、無機高分
子樹脂、例えば、透明の熱硬化ラダーシリコーン樹脂に
より厚さ１００μｍの透明保護層１８が形成されてい
る。
【００１６】なお、アクリル酸エステルの部分重合物お
よびメタクリル酸エステルの部分重合物の合計は３０〜
９０、硬化促進剤は０．５〜５、ガラスビーズ１５ａは
０〜２５、酸化チタンは５〜２０、体質顔料は０〜３
０、骨材は０〜３０、の各重量％の範囲で混合すること
が可能である。また、球面体１０を構成するアクリル酸
エステルの部分重合物とメタクリル酸エステルの部分重
合物は、アクリル酸エステルの部分重合物、またはメタ
クリル酸エステルの部分重合物であってもよい。また、
球面体１０の大きさは、道路の中央線等をなすライン材
２６の幅との関係から、直径が５０〜１００ｍｍの範囲
が最良であり、高さは再帰反射性および非水没性等の関
係で５〜１０ｍｍの範囲が望ましい。
よびメタクリル酸エステルの部分重合物の合計は３０〜
９０、硬化促進剤は０．５〜５、ガラスビーズ１５ａは
０〜２５、酸化チタンは５〜２０、体質顔料は０〜３
０、骨材は０〜３０、の各重量％の範囲で混合すること
が可能である。また、球面体１０を構成するアクリル酸
エステルの部分重合物とメタクリル酸エステルの部分重
合物は、アクリル酸エステルの部分重合物、またはメタ
クリル酸エステルの部分重合物であってもよい。また、
球面体１０の大きさは、道路の中央線等をなすライン材
２６の幅との関係から、直径が５０〜１００ｍｍの範囲
が最良であり、高さは再帰反射性および非水没性等の関
係で５〜１０ｍｍの範囲が望ましい。
【００１７】このように構成された反射性標示物１は、
路面２５に塗布施工された中央線等のライン材２６上に
接着剤２０を塗布し、その接着剤２０上に底面１２を押
圧して接着して、路面２５に設置される。
路面２５に塗布施工された中央線等のライン材２６上に
接着剤２０を塗布し、その接着剤２０上に底面１２を押
圧して接着して、路面２５に設置される。
【００１８】接着剤２０は、球面体１０と同類成分を主
体として形成され、 主剤Ａ液 アクリル酸エステルの部分重合物 ２ メタクリル酸エステルの部分重合物 ３２．５ 第３級アミン（硬化促進剤） ０．５ 炭酸カルシウム（体質顔料） ６５ １００（重量％） 硬化剤Ｂ液 有機過酸化物 ４０ 希釈剤 ６０ １００（重量％） Ａ：Ｂ液 混合比率＝１００：２（重量部） を混合して調製し、球面体１０の底面１２の面積に対応
して塗布される。
体として形成され、 主剤Ａ液 アクリル酸エステルの部分重合物 ２ メタクリル酸エステルの部分重合物 ３２．５ 第３級アミン（硬化促進剤） ０．５ 炭酸カルシウム（体質顔料） ６５ １００（重量％） 硬化剤Ｂ液 有機過酸化物 ４０ 希釈剤 ６０ １００（重量％） Ａ：Ｂ液 混合比率＝１００：２（重量部） を混合して調製し、球面体１０の底面１２の面積に対応
して塗布される。
【００１９】なお、アクリル酸エステルの部分重合物お
よびメタクリル酸エステルの部分重合物の合計は３０〜
９０、硬化促進剤は０．５〜５、体質顔料は１０〜７
０、の各重量％の範囲で混合することが可能である。ま
た、アクリル酸エステルの部分重合物とメタクリル酸エ
ステルの部分重合物は、球面体１０の主成分およびその
混合比に合わせて調製することが望ましい。
よびメタクリル酸エステルの部分重合物の合計は３０〜
９０、硬化促進剤は０．５〜５、体質顔料は１０〜７
０、の各重量％の範囲で混合することが可能である。ま
た、アクリル酸エステルの部分重合物とメタクリル酸エ
ステルの部分重合物は、球面体１０の主成分およびその
混合比に合わせて調製することが望ましい。
【００２０】この接着剤２０は、球面体１０と同類のバ
インダにより構成されているため、反射性標示物１の剥
がれを防止してライン材２６への固着設置を強固に行う
ことができる。また、路面２５に設置された反射性標示
物１上を車両が走行した場合、反射性標示物１に加わる
外力は、透明保護層１８により受けとめられ、ガラスビ
ーズ１５の球面体１０からの剥離を防止している。
インダにより構成されているため、反射性標示物１の剥
がれを防止してライン材２６への固着設置を強固に行う
ことができる。また、路面２５に設置された反射性標示
物１上を車両が走行した場合、反射性標示物１に加わる
外力は、透明保護層１８により受けとめられ、ガラスビ
ーズ１５の球面体１０からの剥離を防止している。
【００２１】
【発明の効果】この発明の反射性標示物およびその施工
方法は以上のような構成なので、透明保護層が反射性標
示物に加わる外力を受けとめ、ガラスビーズの剥離を防
止することができる。
方法は以上のような構成なので、透明保護層が反射性標
示物に加わる外力を受けとめ、ガラスビーズの剥離を防
止することができる。
【００２２】また、球面体成分と同類バインダからなる
接着剤を使用するため、路面への接着を強固に行って、
路面よりの剥がれを防止することができる。
接着剤を使用するため、路面への接着を強固に行って、
路面よりの剥がれを防止することができる。
【００２３】さらに、本反射性標示物および施工方法
は、温度管理された工場における一連の製造工程での生
産が可能であり、球面体の硬化およびガラスビーズの固
着等の諸条件を最適状態に管理して、安定した寸法，品
質を保持できる効果を奏する。
は、温度管理された工場における一連の製造工程での生
産が可能であり、球面体の硬化およびガラスビーズの固
着等の諸条件を最適状態に管理して、安定した寸法，品
質を保持できる効果を奏する。
【図１】本発明の実施例の反射性標示物の断面図。
【図２】同じく平面図。
【図３】路面に接着された反射性標示物を示す断面図。
１ 反射性標示物 １０ 球面体 １１ 表面 １２ 底面 １５ ガラスビーズ １８ 透明保護層 ２０ 接着剤
Claims (2)
- 【請求項１】 アクリル酸エステルの部分重合物及び／
又はメタクリル酸の部分重合物、硬化促進剤及び酸化チ
タンを主成分とする組成物で凸状球面体に形成されると
ともにガラスビーズが球面体表面に固着されてなる反射
性標示物において、前記組成物中の酸化チタンの含有量が５〜２０重量％で
あるとともに、 前記球面体表面のガラスビーズを含む全
表面に熱硬化ラダーシリコーン樹脂からなり、車両走行
による外力負荷時におけるガラスビーズの前記球面体の
表面からの剥離防止を目的とする透明保護層を備えてな
ることを特徴とする反射性標示物。 - 【請求項２】 アクリル酸エステルの部分重合物及び／
又はメタクリル酸の部分重合物、硬化促進剤及び酸化チ
タンを主成分とする組成物で凸状球面体に形成されると
ともにガラスビーズが球面体表面に固着されて反射性表
示物において、前記組成物中の酸化チタンの含有量が５
〜２０重量％であるとともに、前記球面体表面のガラス
ビーズを含む全表面に熱硬化ラダーシリコーン樹脂から
なり、車両走行による外力負荷時におけるガラスビーズ
の前記球面体の表面からの剥離防止を目的とする透明保
護層を備えてなる反射性表示物を使用し、 路面の設置位置にアクリル酸エステルの部分重合物及び
／又はメタクリル酸の部分重合物、硬化促進剤を含む接
着剤を塗布し、 該接着剤上に前記反射性表示物を接着して設置すること
を特徴とする反射性標示物の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7098745A JP2896969B2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 反射性標示物およびその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7098745A JP2896969B2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 反射性標示物およびその施工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08291512A JPH08291512A (ja) | 1996-11-05 |
| JP2896969B2 true JP2896969B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=14228018
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7098745A Expired - Fee Related JP2896969B2 (ja) | 1995-04-24 | 1995-04-24 | 反射性標示物およびその施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2896969B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4117969B2 (ja) * | 1999-04-23 | 2008-07-16 | ユニマテック株式会社 | 道路標識 |
| FR2836233B1 (fr) * | 2002-02-18 | 2004-05-28 | Gilles Jean Claude Ma Guimbaud | Support mulitpositionnable colle reflechissant la lumiere a 36o degres, en particulier des phares de voiture |
| JP6899379B2 (ja) * | 2015-09-11 | 2021-07-07 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | イオン性コポリマーコアを含む耐久性のある再帰反射素子 |
-
1995
- 1995-04-24 JP JP7098745A patent/JP2896969B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08291512A (ja) | 1996-11-05 |
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