JP2896949B2 - 1−(4−アシルフェニル)アゾール類の製造方法 - Google Patents

1−(4−アシルフェニル)アゾール類の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1−(4−アシルフェ
ニル)アゾール類の合成法に関するものであり、更に詳
しくは、4−シアノフルオロベンゼン誘導体を用いる1
−(4−アシルフェニル)アゾール類の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】1−(4−アシルフェニル)アゾール化
合物は有機非線形光学材料などの機能性化合物として用
いられるほか、多くの有機化合物合成の中間体として有
用である。このような1−(4−アシルフェニル)アゾ
ール類の合成法としては、下記に示す方法がよく知られ
ている。(例えば、エム・エイ・キャン、(M.A. Khan)
、ジェイ・ビー・ポルヤ(J.B.Polya)、ジャーナル・
オブ・ザ・ケミカル・ソサイエティー(シー)(J.Che
m.Soc.(C))85頁(1970年)に記載されてい
る。)
【0003】
【化6】
【0004】しかし、この合成法は一般に収率が低い。
特に反応性の低い、もしくは立体障害置換基を有するア
ゾール類に関しては非常に収率が低く、単離することは
困難であった。
【0005】例えば、その低収率であることは次の通り
である。
【0006】
【化7】
【0007】
【化8】
【0008】
【化9】
【0009】そこでこのような、1−(4−アシルフェ
ニル)アゾール類を高収率で合成できる方法の開発が望
まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の従来
法の欠点を克服するために鋭意研究を重ねた結果、下記
一般式(II)で表わされる4−シアノフルオロベンゼン
誘導体および下記一般式(III) で表わされるアゾール類
を出発物質として、下記一般式(IV)で表わされる1−
(4−シアノフェニル)アゾール類を中間体として、下
記一般式(I)で表わされる1−(4−アシルフェニ
ル)アゾール化合物を下記ルートにて高収率で合成でき
ることを見出した。
【0011】
【化10】
【0012】すなわち本発明は、下記一般式(I)で表
わされる1−(4−アシルフェニル)アゾール類を製造
するに当り、下記一般式(II)で表わされる4−シアノ
フルオロベンゼンと下記一般式(III) で表わされるアゾ
ール類から、下記一般式(IV)で表わされる1−(4−
シアノフェニル)アゾール類を経由して、下記一般式
(V)で表わされるグリニャール試薬を作用させること
を特徴とする1−(4−アシルフェニル)アゾール化合
物の製造方法によって達成された。一般式(I)
【0013】
【化11】
【0014】一般式(II)
【0015】
【化12】
【0016】一般式(III)
【0017】
【化13】
【0018】一般式(IV)
【0019】
【化14】
【0020】一般式(V)
【0021】
【化15】
【0022】次に上記一般式(I)、(II)、(III) 、
(IV)、(V)で表わされる化合物におけるZ、X、
R、R′についてさらに詳細に説明する。
【0023】Zは、ピロール環、イミダゾール環、ピラ
ゾール環、トリアゾール環を形成するに必要な原子群を
表わす。
【0024】Zによって形成されるピロール環として
は、例えばピロール、インドール、2−メチルインドー
ル、5−メトキシインドール、5−ヒドロキシインドー
ル、L−トリプトファンカルバゾール、3−カルボキシ
インドール、2−カルボキシピロール、2,5−ジメチ
ルピロールなどが挙げられる。イミダゾール環としては
例えば、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−
エチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2
−フェニルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダゾー
ル、2−エチル−4−メチルイミダゾール、L−ヒスチ
ジン、4,5−ジフェニルイミダゾール、2,4,5−
トリフェニルイミダゾール、ベイゾイミダゾール、2−
メチルベンゾイミダゾール、2−メチル−5−クロロベ
ンゾイミダゾール、2−メチル−5,6−ジクロロベン
ゾイミダゾール、2−メチル−5−クロロ−6−シアノ
ベンゾイミダゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾー
ルなどが挙げられる。
【0025】ピラゾール環としては例えばピラゾール、
3,5−ジメチルピラゾール、3,5−ジフェニルピラ
ゾール、4−ブロモ−3,5−ジメチルピラゾール、3
−アセチルアミノピラゾール、5−アセチルアミノピラ
ゾール、3−トリフルオロアセチルアミノピラゾール、
5−トリフルオロアセチルアミノピラゾール、3−メチ
ルピラゾール、4−メチルピラゾール、5−メチルピラ
ゾール、インダゾールなどが挙げられる。トリアゾール
環としては1,3,4−トリアゾール、1,2,4−ト
リアゾール、2−クロロ−1,3,4−トリアゾール、
2,5−ジメチル−1,3,4−トリアゾール、3,5
−ジフェニル−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジ
クロロ−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジメチル
−1,2,4−トリアゾール、ベンゾトリアゾールなど
が挙げられる。
【0026】またZで示される環には2量体となりうる
置換基(例えば−s−)を有していてもよい。
【0027】R′は炭素数1〜10の、アルキル基、ア
リール基、および水素原子を表わす。例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、ベンジル基、フェニル基、などが挙げられ
る。
【0028】Rは炭素数1〜10の、アルキル基および
アリール基を表わす。例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、シクロヘ
キシル基、ベンジル基、フェニル基などが挙げられる。
【0029】本発明の製造方法の具体例として、下記の
方法が挙げられる。
【0030】
【化16】
【0031】これについて詳細に説明する。
【0032】(i)化合物(IV)の合成 化合物(IV)の合成は、化合物(III) の化合物(II)へ
の芳香族求核置換反応により容易に行なえる。用いる塩
基としては、ピリジン、トリエチルアミン、1,8−ジ
アザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン(DB
u)のような有機塩基、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、カリウム−t−ブトキシド、水素化ナトリウム、
水酸化ナトリウムのような無機塩基のいずれでもよい。
溶媒としては、n−ヘキサンのような炭化水素、テトラ
ヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンのようなエー
テル、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロ
リドンのようなアミド、ジメチルスルホキシド、スルホ
ランのような含硫黄化合物、アセトニトリルのようなエ
ステルなどが用いられる。中でもアミド、含硫黄化合
物、ニトリルが好ましい。反応温度は−10℃〜150
℃の範囲で行なうことができ、好ましくは20℃〜10
0℃の範囲である。温度が−10℃未満では、反応の進
行が遅く原料を完全に消失させることが困難であり、1
50℃を越えると副生物の生成のため低収率となる。反
応は適宜攪拌下で行うのが好ましい。
【0033】(ii)化合物(I)の合成 化合物(I)は、化合物(IV)にグリニャール試薬
(V)を作用させ、さらに酸処理することにより合成す
ることができる。化合物(IV)に対し、グリニャール試
薬(V)を1〜3モル当量用いて反応を行わせるのが好
ましく、1.5〜2モル当量用いて反応を行わせるのが
より好ましい。グリニャール試薬が1モル当量未満で
は、収率の減少が著しくなり、3モル当量を超えると副
生物の生成が増大する。反応に用いる溶媒としては、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテルのようなエーテル
類が好ましい。反応に用いる酸としては、硫酸、塩酸の
ような無機酸が好ましい。反応温度は0℃〜100℃の
範囲で行うことができ、好ましくは40℃〜80℃であ
る。温度が0℃未満では、反応の進行が遅く、原料を完
全に消失させることが困難であり、100℃を越えると
副生物の生成のため低収率となる。反応は適宜攪拌下で
行うのが好ましい。
【0034】次に本発明により合成される一般式(I)
で表わされる化合物の具体例を示すが、本発明の範囲
は、これらのみに限られるものではない。
【0035】
【化17】
【0036】
【化18】
【0037】
【化19】
【0038】
【化20】
【0039】
【化21】
【0040】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき、さらに詳細に
説明するが、発明の本旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。
【0041】実施例1 化合物1の合成 (i)1−(4−シアノフェニル)ピラゾールの合成 4−シアノフルオロベンゼン6.1g(0.05mol)、
ピラゾール6.8g(0.10mol)炭酸カリウム13.
8g(0.10mol)に50mlのN,N−ジメチルホルム
アミドを加えて、100℃で4時間加熱攪拌した。反応
混合物に水を注ぎ、得られた結晶を濾取し、水洗した。
粗結晶をイソプロパノールにて再結晶を行い、目的物を
得た。 収量8.0g(収率96%)
【0042】(ii)化合物1の合成 窒素気流中、三つ口フラスコにメチルマグネシウムブロ
ミド(0.94mol /リットルTHF溶液)77ml
(0.072mol)およびTHF400mlを加え、氷冷下
攪拌しながら、上記の1−(4−シアノフェニル)ピラ
ゾール8.0g(0.047mol)のTHF100ml溶液
を徐々に滴下した。滴下終了後、室温にて2時間攪拌し
た後、2時間加熱還流した。反応終了後反応混合物を室
温まで戻した後氷冷下水100mlと氷を加え、さらに希
硫酸15g(濃硫酸5gと水10gを混合したもの)を
滴下した。析出した結晶を濾取し、イソプロパノールに
て再結晶を行い、化合物1を得た。 収量7.9g(収率90%)融点106℃ 'H−NMR
【0043】
【化22】
【0044】δppm Jin Hz(CDCl3) 2.65(S、3H、COCH3) 6.55(dd、J=2、1H、2−H) 7.8 (d、J=2、1H、1−H) 7.85(d、J=10、2H、4,5−H) 8.05(d、J=2、1H、3−H) 8.1 (d、J=10、2H、6,7−H) UVスペクトル(エタノール溶液) λmax =290nm 元素分析値 C H N 計算値 70.95 5.41 15.04 実測値 70.99 5.36 15.02
【0045】実施例2 化合物2の合成 窒素気流中三つ口フラスコに、エチルマグネシウムブロ
ミド(2.0NTHF溶液)35.5ml(0.071mo
l)およびTHF140mlを加え、氷冷下攪拌しながら、
前記の1−(4−シアノフェニル)ピラゾール8.0g
(0.047mol)のTHF100ml溶液を徐々に滴下し
た。滴下終了後、室温にて2時間攪拌した後、2時間加
熱還流した。反応終了後、反応混合物を室温まで戻した
後氷冷下水100mlと氷を加え、さらに希硫酸15g
(濃硫酸5gと水10gを混合したもの)を滴下した。
析出した結晶を濾取し、イソプロパノールにて再結晶を
行い、化合物2を得た。 収量8.2g(収率87%) 融点 86℃ 'H−NMR
【0046】
【化23】
【0047】δppm Jin Hz(CDCl3) 1.25(t、J=8、3H、−CH3) 3.05(q、J=8、2H、−CH2 −) 6.55(dd、J=2、1H、2−H) 7.78(d、J=2、1H、1−H) 7.8 (d、J=10、2H、4,5−H) 8.0 (d、J=2、1H、3−H) 8.1 (d、J=10、2H、6,7−H) UVスペクトル(inエタノール) λmax =291nm 元素分析値 C H N 計算値 71.98 6.04 13.99 実測値 71.85 6.05 14.00
【0048】化合物2は、291nmに吸収極大を有す
ることから、UV吸収剤として有用である。
【0049】実施例3 化合物8の合成 (i)1−(4−シアノフェニル)−3,5−ジメチル
ピラゾールの合成 4−シアノフルオロベンゼン6.1g(0.05mol)、
3,5−ジメチルピラゾール9.6g(0.10mol)、
炭酸カリウム13.8g(0.10mol)に50mlのN,
N−ジメチルホルムアミドを加えて、100℃で5時間
加熱攪拌した。反応混合物に水を注ぎ、酢酸エチルにて
抽出した後、得られた油状物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶離液酢酸エチル/n−ヘキサン=1/
2)により精製し、目的物を得た。 収量4.9g(収率50%)
【0050】(ii)化合物8の合成 窒素気流中、三つ口フラスコにメチルマグネシウムブロ
ミド(0.94ml/リットルTHF溶液)39ml(0.
036mol)およびTHF200mlを加え、氷冷下攪拌し
ながら、上記の1−(4−シアノフェニル)−3,5−
ジメチルピラゾール6.5g(0.024mol)のTHF
50ml溶液を徐々に滴下した。滴下終了後室温にて2時
間攪拌した後、2時間加熱還流した。反応終了後反応混
合物を室温まで戻した後、氷冷下水50mlと氷を加え、
さらに希硫酸9g(濃硫酸3gと水6gを混合したも
の)を滴下した。酢酸エチルにて抽出後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶離液酢酸エチル/n−ヘキ
サン=1/1)により精製し、化合物8を得た。 収量3.2g(収率63%)形状 オイル 'H−NMR
【0051】
【化24】
【0052】δppm Jin Hz(CDCl3) 2.3 (S、3H、−CH3 a ) 2.4 (S、3H、−CH3 b ) 2.65(S、3H、−COCH3) 6.05(S、1H、1−H) 7.57(d、J=10、2H、2,3−H) 8.06(d、J=10、2H、4,5−H) UVスペクトル(inエタノール) λmax =293nm 元素分析値 C H N 計算値 72.87 6.59 13.07 実測値 72.46 6.55 12.98
【0053】実施例4(化合物37の合成) (i)1−(4−シアノフェニル)ピロールの合成 4−シアノフルオロベンゼン6.1g(0.05mol)、
ピロール6.8g(0.10mol)、炭酸カリウム13.
8g(0.10mol)にN,N−ジメチルホルムアミド5
0mlを加えて、100℃で4時間加熱攪拌した。反応混
合物に水を注ぎ、酢酸エチルにて抽出後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶離液酢酸エチル/n−ヘキ
サン=1/4)により精製し、目的物を得た。 収量5.8g(収率69%)
【0054】(ii)化合物37の合成 窒素気流中、三つ口フラスコに、メチルマグネシウムブ
ロミド(0.94mol/リットルTHF溶液)39ml
(0.036mol)およびTHF200mlを加え、氷冷下
攪拌しながら、上記の1−(4−シアノフェニル)ピロ
ール4.0g(0.024mol)のTHF50ml溶液を徐
々に滴下した。滴下終了後、室温にて2時間攪拌した
後、2時間加熱還流した。反応終了後、反応混合物を室
温まで戻した後、氷冷下水50mlと氷を加え、さらに希
硫酸9g(濃硫酸3gと水6gを混合したもの)を滴下
した。析出した固体を濾取し、イソプロパノールにて再
結晶を行い、化合物37を得た。 収量3.4g(収率77%) 融点 121℃ 'H−NMR
【0055】
【化25】
【0056】δppm Jin Hz(CDCl3) 2.65(S、3H、COCH3) 6.4 (d、J=2、2H、2,3−H) 7.19(dd、J=2、2H、1,4−H) 7.48(d、J=10、2H、5,6−H) 8.05(d、J=10、2H、7,8−H) UVスペクトル(inエタノール) λmax =298nm 元素分析値 C H N 計算値 77.81 5.99 7.56 実測値 77.87 6.12 7.57
【0057】実施例5 分子状態での2次の非線形感受率βを計算した。βの計
算には、PPP法(Pariser-Parr-Pople) 及び Ward の
式(J.F.Ward,Rev.Mod.Phys,37,1(1965)参
照)を用いた。結果を表1に示す。なお、この方法によ
り求められる値は、実験的にdc-SHGにより求める値とよ
く一致することが知られている。
【0058】
【表1】
【0059】本発明の化合物は、尿素に比べβが著しく
大きい優れた非線形光学材料であることがわかる。
【0060】(比較例1) <従来法による化合物1の合成>4−アセチルフルオロ
ベンゼン6.9g(0.05mol)、ピラゾール6.8g
(0.10mol)炭酸カリウム13.8g(0.10mol)
にN,N−ジメチルホルムアミドを加えて、100℃に
て4時間加熱攪拌した。反応混合物に水を注ぎ、得られ
た結晶を濾取し、水洗した。粗結晶をイソプロパノール
で再結晶し、化合物1を得たが、収率は20%と低いも
のであった。
【0061】(比較例2)従来法による化合物8の合成
の試み。4−アセチルフルオロベンゼン6.9g(0.
05mol)、3,5−ジメチルピラゾール9.6g(0.
10mol)、炭酸カリウム13.8g(0.10mol)に
N,N−ジメチルホルムアミド50mlを加え、100℃
で12時間加熱攪拌したが、目的物は極めて微量しか生
成しておらず、単離することはできなかった。
【0062】(比較例3)従来法による化合物37の合
成の試み4−アセチルフルオロベンゼン6.9g(0.
05mol)、ピロール6.8g(0.10mol)、炭酸カリ
ウム13.8g(0.10mol)にN,N−ジメチルホル
ムアミド50mlを加えて、100℃で12時間加熱攪拌
したが、目的物は極めて微量しか生成しておらず、単離
することはできなかった。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、種々の1−(4−アシ
ルフェニル)アゾール類を高収率で得ることができる。
【0064】本発明により得られる1−(4−アシルフ
ェニル)アゾール類の有用性は、実施例より明らかなよ
うに有機非線形光学材料などの機能性化合物として用い
られるほか、多くの有機化合物の中間体、原料になりう
ることにある。
【0065】本発明により自由に、種々の1−(4−ア
シルフェニル)アゾール類の合成が可能になったため、
上記化合物の特性(例えば波長、保存安定性など)を広
い範囲にわたって制御することが可能になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 207/325 C07D 233/60 C07D 249/08 G02F 1/35 504 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされる1−(4
    −アシルフェニル)アゾール類の製造方法において、下
    記一般式(II)で表わされる4−シアノフルオロベン
    ゼン誘導体と下記一般式(III)で表わされるアゾー
    ル類から、下記一般式(IV)で表わされる1−(4−
    シアノフェニル)アゾール類を経由して、下記一般式
    (V)で表わされるグリニャール試薬を作用させること
    を特徴とする1−(4−アシルフェニル)アゾール化合
    物の製造方法。 一般式(1) 【化1】 (式中、Zはピロール環、イミダゾール環、ピラゾール
    環、トリアゾール環を形成するに必要な原子群を表わ
    す。R′は水素原子、アルキル基、アリール基を表わ
    す。Rはアルキル基、アリール基を表わす。) 一般式(II) 【化2】 (式中R′は一般式(I)と同じ意味を持つ) 一般式(III) 【化3】 (式中、Zは一般式(I)と同じ意味を持つ) 一般式(IV) 【化4】 (式中、ZおよびR′は一般式(I)と同じ意味を持
    つ) 一般式(V) 【化5】 RMgBr (式中Rは一般式(I)と同じ意味を持つ)
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