JP2896824B2 - 螢光灯の点灯方法及び装置 - Google Patents

螢光灯の点灯方法及び装置

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JP2896824B2
JP2896824B2 JP36135391A JP36135391A JP2896824B2 JP 2896824 B2 JP2896824 B2 JP 2896824B2 JP 36135391 A JP36135391 A JP 36135391A JP 36135391 A JP36135391 A JP 36135391A JP 2896824 B2 JP2896824 B2 JP 2896824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は螢光灯の点灯方法及び装
置に係り、特に直流を電源としハートレイ発振回路によ
り高周波脈流となして螢光灯への入力となした螢光灯の
点灯方法及び装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】螢光灯の普通型式のものは、商用電源
(50又は60ヘルツの100ボルト交流の電源)を、
そのままチヨークシリーズで螢光灯への入力としたもの
であつた。この型式のものはグローランプを螢光灯の両
端子間に介在させて点灯させるグローランプスタート方
式である。
【0003】この型式のものは力率がよくないので、こ
れの改良型としてインバータ式螢光灯が考案された(第
16図参照)。これは商用電源の交流を整流器により直
流に変換し、IC発振器を介在させて高周波交流となし
て螢光灯への入力とするもので、その力・効率は前記グ
ローランプ方式よりは二割程度良いのであり、実用化さ
れてはいる。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記のイ
ンバータ方式のものでも、その力・効率は充分に高いこ
とにはならないのであつて、更に力・効率の良い方式の
ものの出現が望まれていた。この課題を解決すべく本発
明者は永年の研究と実験の繰返しの結果、更に力・効率
の良い方式のものを完成し得たのである。実際には、本
発明者の平成1年特許願第218684号(屋外照明手
段を使い得る電源装置)に於ける二次電池を電源として
効率の著しく高くする螢光灯の点灯方法及び装置を得ん
ものとして、本発明を完成したのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、螢光灯の照度
を力・効率良く向上させる方法として、直流電源からの
螢光灯への入力電流を20KHz乃至100KHzの範
囲の高周波の電流となし而かも直流電源側のハートレイ
発振回路からの一次側コイルに対応した螢光灯側の二次
側コイルの一端子だけの一部を螢光灯の熱陰極側フイラ
メント予熱のための少い捲数の予熱用コイル部となし、
螢光灯の両極のうち一方側は常に熱陰極であり、他方側
は常に陽極であつて、この両極に於ける波形が、熱陰極
側は略々矩形波形となし、陽極側はパルス波形類似の波
形となして、陽極側の実効電圧値が熱陰極側の実効電圧
値の三倍以上となすと共に、熱陰極側のみフイラメント
を予熱するものである方法を提供したのである。(図1
参照。)
【0006】前記ハートレイ発振回路からの一次側コイ
ルに於て、電源に直接接続する中間タツプとハートレイ
発振回路のコレクタ側端子との間のコイルのインダクタ
ンス(L)に対する中間タツプとベース側端子との間
のコイルのインダクタンス(L)との比が次の範囲
【数1】 であるようにする。
【0007】而して、前記螢光灯側の二次側コイルの一
端子側の予熱用コイル部を除いたコイル本体部のインダ
クタンス(L)に対する、前記の一次側コイルのコレ
クタ側端子と中間タツプの間のコイルのインダクタンス
(L)との比が次の範囲
【数2】 であるようにする。
【0008】更に、前記螢光灯側の予熱用コイル部のイ
ンダクタンス(L)と、コイル本体部のインダクタン
ス(L)との比が次の範囲
【数3】 であるようにする。
【0009】前記構成のハートレイ発振回路に於て、ベ
ース側に調整抵抗と並列に接続されるコンデンサのキヤ
パシテイ(C)に対する、コレクタ側にコイル
(L)と並列に接続されるコンデンサのキヤパシテイ
(C)との比が次の範囲
【数4】 であるようにすることが好ましい。
【0010】更に、前記ハートレイ発振回路に於て、コ
レクタ側にコイルLと並列に接続されるコンデンサの
キヤパシテイ(C)に対する、ベースとエミツタとの
間の回路中に固定抵抗と並列に接続されるコンデンサの
キヤパシテイ(C)との比が次の範囲
【数5】 であるようにすることが好ましい。
【0011】直流電源側のハートレイ発振回路からの一
次側コイルに於て、電源に直接接続する中間タツプとハ
ートレイ発振回路のコレクタ側端子との間のコイルのイ
ンダクタンス(L)に対する中間タツプとベース側端
子との間のコイルのインダクタンス(L)との比が
【数6】 の範囲であり、前記螢光灯側の二次側コイルの一端子側
の予熱用コイル部を除いたコイル本体部のインダクタン
ス(L)に対する、前記の一次側コイルのコレクタ側
端子と中間タツプの間のコイルのインダクタンス
(L)との比が
【数7】 の範囲であると共に、前記螢光灯側の予熱用コイル部の
インダクタンス(L)と、コイル本体部のインダクタ
ンス(L)との比が
【数8】 の範囲である螢光灯の点灯装置である。
【0012】更に、本発明は、前記ハートレイ発振回路
に於て、ベース側に調整抵抗(R)と並列に接続され
るコンデンサのキャパシテイ(C)に対する、コレク
タ側にコイル(L)と並列に接続されるコンデンサの
キャパシテイ(C)との比が
【数9】 の範囲であると共に、ベース側に調整抵抗と並列に接続
されるコンデンサのキャパシテイ(C)に対するベー
スとエミッタとの間の回路中に固定抵抗と並列に接続さ
れるコンデンサのキャパシテイ(C)との比が
【数10】 の範囲である蛍光灯の点灯装置である。
【0013】更に、本発明は、直流電源側のハートレイ
発振回路Aからの一次側コイルに対応した螢光灯側の二
次側コイルの両端子の一部を螢光灯の熱陰極側フイラメ
ント予熱のための少い捲数の予熱用コイル部となし、螢
光灯の両極は、その一方側が熱陰極、他方側が陽極と云
うのを交互に繰り返し、而かも、この両極に於ける波形
が、略々矩形波形とパルス波形類似の波形とが交互に繰
り返すものである方法である(第2図参照)。この際コ
レクタに接続したコイル(L)に対応したコイル(L
)のインダクタンス(L)の大きさを他方のコイル
(L)よりも約1.3倍乃至1.5倍の範囲で大なら
しめるものとする。
【0014】前記ハートレイ発振回路Aからの一次側コ
イルに於て、電源に直接接続する中間タツプとハートレ
イ発振回路Aのコレクタ側端子との間のコイルのインダ
クタンス(L)に対する中間タツプとベース側端子と
の間のコイルのインダクタンス(L)との比が次の範
【数11】 である螢光灯の点灯方法である。
【0015】更に、本発明は前記螢光灯側の二次側コイ
ルの一端子側の予熱用コイル部を除いたコイル本体部の
インダクタンス(L)に対する、前記の一次側コイル
のコレクタ側端子と中間タツプの間のコイルのインダク
タンス(L)との比が次の範囲
【数12】 であることを特徴とする螢光灯の点灯方法である。
【0016】この際、前記螢光灯側の一方の予熱用コイ
ル部のインダクタンス(L)と、コイル本体部のイン
ダクタンス(L)との比が次の範囲
【数13】 であることが好ましい。
【0017】更に、前記螢光灯側の他方の予熱用コイル
部のインダクタンス(L)と、コイル本体部のインダ
クタンス(L)との比が次の範囲
【数14】 であるのが好ましい。
【0018】前記ハートレイ発振回路に於て、ベース側
に調整抵抗と並列に接続されるコンデンサのキヤパシテ
イ(C)に対する、コレクタ側にコイル(L)と並
列に接続されるコンデンサのキヤパシテイ(C)との
比が次の範囲
【数15】 であることが好ましい。
【0019】前記ハートレイ発振回路に於て、コレクタ
側に接続されるコンデンサのキヤパシテイ(C)に対
する、ベースとエミツタとの間の回路中に固定抵抗と並
列に接続されるコンデンサのキヤパシテイ(C)との
比が次の範囲
【数16】 であることが好ましい。
【0020】本発明装置は、ハートレイ発振回路からの
一次側コイルに於て、電源に直接接続する中間タツプと
ハートレイ発振回路のコレクタ側端子との間のコイルの
インダクタンス(L)に対する中間タツプとベース側
端子との間のコイルのインダクタンス(L)との比が
【数17】 の範囲であり、前記螢光灯側の二次側コイルの一端子側
の予熱用コイル部を除いたコイル本体部のインダクタン
ス(L)に対する、前記の一次側コイルのコレクタ側
端子と中間タツプの間のコイルのインダクタンス
(L)との比が
【数18】 の範囲であると共に、前記螢光灯側の一方の予熱用コイ
ル部のインダクタンス(L)と、コイル本体部のイン
ダクタンス(L)との比が
【数19】 の範囲であり、他方の予熱用コイル部のインダクタンス
(L)と、コイル本体部のインダクタンス(L)と
の比が
【数20】 の範囲である螢光灯の点灯装置である。
【0021】前記装置に於ては、ベース側に調整抵抗
(R)と並列に接続されるコンデンサのキヤパシテイ
(C)との比が
【数21】 の範囲であると共に、コレクタ側にコイル(L)と並
列に接続されるコンデンサのキヤパシテイ(L)に対
するベースとエミツタとの間の回路中に固定抵抗
(R)と並列に接続されるコンデンサのキヤパシテイ
(C)との比が
【数22】 の範囲であることが好ましい。
【0022】図1に図示の回路を有する螢光灯の点灯装
置に於ては、高周波トランスのボビン部にコイルL
、L、Lを捲くに当り、図14に図示の通り、
先づ二次側のコイルLを捲きこれに続いて二次側のコ
イルLを捲き、その後に一次側のコイルLを捲きこ
れに続いて一次側のコイルLを捲くようにすることが
好ましい。
【0023】図2に図示の回路を有する螢光灯の点灯装
置に於ては、高周波トランスのボビン部にコイルL
、L、L、Lを捲くに当り、図15に図示の
通り、先づ二次側のコイルLを捲きこれに続いて二次
側のコイルLを捲きこれに続いて二次側のコイルL
を捲き、その後に一次側のコイルLを捲きこれに続い
て一次側のコイルLを捲くものであることが好まし
い。
【0024】前記の通り、コイルを捲くに当つては、図
13に図示の通り、コイルを捲いた巻芯を囲む左右のコ
ア間に少許のエアーギヤツプが介在するようにすること
が好ましい。このエアーギヤツプは図12に図示のよう
にして、セロテープ等の非磁性体膜をコアー端面に介在
させることで生成させるのが良い。
【0025】
【作用】本発明は螢光灯を直流で点灯させる方法として
直流電源からの螢光灯への入力電流を20KHz乃至1
00KHzの範囲の高周波の電流となし而かも高周波の
各波形のプラス側パルス波形を陽極側となし、マイナス
側は過渡現象を含む矩形波を熱陰極側となしフイラメン
ト巻線を用いて熱陰極と接続し熱陰極を予熱して螢光灯
を点灯させることで常に片側方向のみ電流を流すことで
少ない消費電力で照度向上を得た。(図1に図示の回路
参照。)
【0026】波形を発生させるに於て、電源側のハート
レイ発振回路からの一次側コイルに対応した螢光灯側の
二次コイルのプラス側パルス波形端子に点灯直前は、図
3に図示のように、パルス波形の大きさを実効電圧で点
灯後の実力電圧の二倍以上となし、フイラメント電流は
標準の大きさの電流を流すことによつて、螢光灯は点灯
する。点灯後は電圧降下に依つて、図4に図示のように
陽極側の実効電圧は標準の大きさになり、フイラメント
電流については、陽極側より熱陰極側に流れる電流があ
るため略々標準の大きさの電流となり、常に陽極側より
一方向のみ熱陰極側に電流を流して螢光灯を点灯させ
る。
【0027】陽極側のパルス波形の大きさは螢光灯のワ
ツト数に依つて異る。6ワツト程度のものは陽極側の
(パルス波形側の)実効電圧値と熱陰極側の(略々矩形
波側の)実効電圧値とは略々同じであるが、10ワツト
乃至15ワツト程度では陽極側のパルス波形の大きさは
陰極側の矩形波より約1.5倍程度になり、而して、2
0ワツト乃至30ワツト程度になると図6に図示のよう
に略々二倍となり、更に、40ワツト程度になると図7
に図示のように略々三倍となる。
【0028】更に、螢光灯を直流電源から点灯させる方
法として螢光灯への入力電流を20KHz乃至100K
Hzの範囲の高周波の電流となし、而かも高周波の各波
形(オシロスコープに現われる波形)のプラス側波形を
パルス波形となしマイナス側波形を略々矩形波となすも
のであつて図2に図示のように、螢光灯側の一次側コイ
ルの両端子の一部を熱陰極側フイラメント予熱のための
少ない捲数の予熱用コイル部(二個)となし、而かも、
該二個の予熱用コイル部の一方のインダクタンス
(L)の大きさを他方の予熱用コイル部(L)より
も1.3倍乃至1.5倍の範囲で大ならしめることに依
つて、螢光灯の両極は、その一方側が熱陰極、他方側が
陽極と云うのを交互に繰り返すもので、この際、プラス
側のパルス波形の電流よりもマイナス側の略々矩形波の
電流が少なくなることで、消費電流が少なくなり、而か
も、両極間の明るさが等しくなると云う照度の向上を達
成し得た。
【0029】実用上は、直流電流を使用し前記波形を発
生させるに於て、点灯直前に於ては電源側のハートレイ
発振回路からの一次側コイルに対応した螢光灯側の二次
コイルの両端に点灯直前に標準の実効電圧の二倍以上の
大きさの電圧を附加しフイラメント電流には標準の電流
を流す。点灯後は電圧降下によつて両極間の実効電圧は
標準の大きさになり、フイラメント電流については、プ
ラス側極より管内を流れる電流があるための略々標準の
大きさの電流となる。
【0030】オシロスコープに現われたプラス側パルス
波形の大きさは螢光灯のワツト数に依つて異なり、6ワ
ツト程度のものはプラス側とマイナス側が略々同じであ
るが、10ワツト乃至15ワツトではプラス側が1.5
倍程度となり、20ワツト乃至30ワツトでは略々二倍
程度となり40ワツトでは図11に図示のように略々三
倍程度となる。
【0031】
【実施例】図1に第一実施例の回路が示される。図示の
ように、直流電源側のハートレイ発振回路1からの一次
側コイル2に対応した螢光灯10側の二次側コイル3の
一端子だけの一部を螢光灯10の熱陰極側フイラメント
予熱のための少し捲数の予熱用コイル部4となし、螢光
灯10の両極のうち一方側は常に熱陰極であり、他方側
は常に陽極であるようにしたのである。
【0032】前記ハートレイ発振回路の一次側コイル2
に於て、電源5に直接接続する中間タツプ6とハートレ
イ発振回路のコレクタ側端子7との間のコイル8のイン
ダクタンス(L)に対する中間タツプ6とベース側端
子9との間のコイル11のインダクタンス(L)との
比は、前記数1に示す通りである。
【0033】而して、前記螢光灯側の二次側コイル3の
一端子側の予熱用コイル部4を除いたコイル本体部12
のインダクタンス(L)に対する、前記の一次側コイ
ル2のコレクタ側端子7と中間タツプ6の間のコイル8
のインダクタンス(L)との比は前記数2に示す通り
である。
【0034】更に、前記螢光灯側の予熱用コイル部4の
インダクタンス(L)と、コイル本体部12のインダ
クタンス(L)との比は前記数3に示す通りである。
【0035】ベース側に調整抵抗13と並列に接続され
るコンデンサ14のキヤパシテイ(C)に対する、コ
レクタ側にコイル8と並列に接続されるコンデンサ15
のキヤパシテイ(C)との比は前記数4に示す通りで
ある。
【0036】コレクタ側にコイル18と並列に接続され
るコンデンサ14のキヤパシテイ(C)に対する、ベ
ースとエミツタとの間の回路中に固定抵抗16と並列に
接続されるコンデンサ17のキヤパシテイ(C)との
比は前記数5に示す通りである。
【0037】一次側コイル1に於て、電源に直接接続す
る中間タツプ6とコレクタ側端子7との間のコイル8の
インダクタンス(L)に対する中間タツプ6とベース
側端子との間のコイル11のインダクタンス(L)と
の比は前記数6に示す通りである。
【0038】図示の第一実施例には、螢光灯10と二次
側コイル3との間には、極性切換スイツチ18が介在す
る。之により螢光灯10の耐用年数を大ならしめ得る。
【0039】図3に第一実施例に於て、スイツチイン直
後で螢光灯の点灯直前の状態のときにオシロスコープに
現われた波形19が示される。本発明者の実施した6ワ
ツトの螢光灯装置ではこの波形19に於ける実効値の大
きさは167ボルトであつた。この実効値の大きさは点
灯直後には図4に図示の波形20に示すように半分以下
に減少する。本発明者の実測した処では66ボルト迄減
少した。
【0040】図5は、18ワツト螢光灯の場合の波形2
1を示し、図6は30ワツト螢光灯の場合の波形23を
示す。孰れも螢光灯の点灯中の状態のものである。
【0041】本発明者の実験した装置では、前記の波形
19、20に於ては夫々の過渡現象部24、25の処の
波の数は夫々三個であり、之がワツト数の大きくなるに
つれて波の数が増加し、18ワツトの場合の波形21及
び30ワツトの場合の波形22では過渡現象部26、2
7の処の波の数は夫々四個であり、更に40ワツトの場
合の波形23ではその数は5個となつていた。之が、図
2に図示の回路の場合の第二実施例に於ては、図8乃至
図11に示されるように、波形29、29、29、29
の過渡現象部30、30、30、30の処の波の数は一
個乃至二個に減少したことが本発明者の実験結果として
現われた。
【0042】図2に第二実施例の回路が示される。図示
のように直流電源側のハートレイ発振回路31からの一
次側コイル32に対応した螢光灯側の二次側コイル33
の両端子の一部を螢光灯の熱陰極側フイラメント予熱の
ための少い捲数の予熱用コイル部34、35となし、而
かも、該二個の予熱用コイル部の一方35のインダクタ
ンス(L)の大きさを他方の予熱用コイル部34のイ
ンダクタンス(L)よりも約1.3倍乃至1.5倍の
範囲で大ならしめることによつて、螢光灯の両極は、そ
の一方側が熱陰極、他方側が陽極と云うのを交互に繰り
返すようにしたのである。
【0043】前記ハートレイ発振回路31の一次側コイ
ル32に於て、電源に直接接続する中間タツプ36とコ
レクタ側端子37との間のコイル38のインダクタンス
(L)に対する中間タツプ36とベース側端子との間
のコイル41のインダクタンス(L)との比は前記数
11に示す通りである。
【0044】前記螢光灯側の二次側コイル33の両端子
側の予熱用コイル部を除いたコイル本体部のインダクタ
ンス(L)に対する、前記の一次側コイルのコレクタ
側端子と中間タツプの間のコイルのインダクタンス(L
)との比は前記数12に示される通りである。
【0045】前記螢光灯側の一方の予熱用コイル部34
のインダクタンス(L)と、コイル本体部のインダク
タンス(L)との比は前記数13に示す通りである。
【0046】前記螢光灯側の他方の予熱用コイル部35
のインダクタンス(L)と、コイル本体部のインダク
タンス(L)との比は前記数14に示す通りである。
【0047】ベース側に調整抵抗43と並列に接続され
るコンデンサ44のキヤパシテイ(C)に対する、コ
レクタ側にコイル38と並列に接続されるコンデンサの
キヤパシテイ(C)との比は前記数15に示す通りで
ある。
【0048】コレクタ側に接続されるコンデンサ45の
キヤパシテイ(C)に対する、ベースとエミツタとの
間の回路中に固定抵抗46と並列に接続されるコンデン
サ47のキヤパシテイ(C)との比は前記数16に示
す通りである。なお、図2中、53は調整用の可変抵抗
である。
【0049】図14は、第一実施例に於ける高周波トラ
ンスのボビン部48にコイル12(L)、コイル8
(L)、コイル11(L)、コイル(L)を捲く
に当り、先づ、二次側のコイル12(L)を捲き之に
続いて二次側のコイル4(L)を捲き、その後に一次
側のコイル8(L)を捲き之に続いて一次側のコイル
11(L)を捲くものであるものの断面図である。
【0050】図15は、第二実施例に於ける高周波トラ
ンスのボビン部49にコイル42(L)、コイル38
(L)、コイル41(L)、コイル34(L)、
コイル35(L)を捲くに当り、先づ二次側のコイル
35(L)を捲き之に続いて二次側のコイル42(L
)を捲き次に続いて二次側のコイル34(L)を捲
き、その後に一次側のコイル38(L)を捲き之に続
いて一次側のコイル41(L)を捲くものであるもの
の断面図である。
【0051】図13は、コイルを捲いた部分を囲む左右
のコア50、50の突き合せ部分に少許のエアーギヤツ
プ51が介在するようにしたものである。該エアーギヤ
ツプ51は、図12に図示のように、セロテープ等の非
磁性体膜52をコアー50の端面に介在させることで生
成させるものとする。
【0052】
【発明の効果】本発明は前記のようにして、螢光灯の点
灯方法及び装置として、極めて優れたものを経済的に達
成し得たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る螢光灯の点灯方法及び装置の第一
実施例の回路図
【図2】本発明の第二実施例の回路図
【図3】第一実施例に於て、スイツチイン直後で螢光灯
(6ワツト)の点灯直前の時期でのオシロスコープに現
われた波形
【図4】前記のものの点灯後の波形
【図5】18ワツト螢光灯の場合の点灯後の波形
【図6】30ワツト螢光灯の場合の点灯後の波形
【図7】40ワツト螢光灯の場合の点灯後の波形
【図8】第二実施例に於て、螢光灯(6ワツト)の点灯
後の時期でのオシロスコープに現われた波形
【図9】18ワツト螢光灯の場合の点灯後の波形
【図10】30ワツト螢光灯の場合の点灯後の波形
【図11】40ワツト螢光灯の場合の点灯後の波形
【図12】左右のコアーの斜面図
【図13】トランス部の側面図
【図14】同上の第一実施例の場合のボビン部の断面側
面図
【図15】同上の第二実施例の場合のボビン部の断面側
面図
【図16】従来のインバーター式螢光灯の回路図
【符号の説明】
1 ハートレイ発振回路(第一実施例) 2 一次側コイル 3 二次側コイル 4 予熱用コイル部L 5 電源 6 中間タツプ 7 コレクタ側端子 8 コイルL 9 ベース側端子 10 螢光灯(U字管型) 11 コイルL 12 コイル本体部L 13 調整抵抗R 14 コンデンサC 15 コンデンサC 16 固定抵抗R 17 コンデンサC 18 極性切換スイツチ 19 波形(6ワツト螢光灯、点灯直前) 20 波形(6ワツト螢光灯、点灯直後) 21 波形(18ワツト螢光灯) 22 波形(30ワツト螢光灯) 23 波形(40ワツト螢光灯) 24 過渡現象部(波形19) 25 過渡現象部(波形20) 26 過渡現象部(波形21) 27 過渡現象部(波形22) 28 過渡現象部(波形23)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源側のハートレイ発振回路からの
    一次側コイルに対応した螢光灯側の二次側コイルの一端
    子だけの一部を螢光灯の熱陰極側フィラメント予熱のた
    めの少い捲数の予熱用コイル部となし、螢光灯の両極の
    うち一方側は常に熱陰極であり、他方側は常に陽極であ
    って、この両極に於ける波形が、熱陰極側は略々矩形波
    形とし、陽極側はパルス波形類似の波形となすと共に、
    熱陰極のみフィラメントを予熱するものであることを特
    徴とする螢光灯の点灯方法
  2. 【請求項2】 前記ハートレイ発振回路からの一次側コ
    イルに於て、電源に直接接続する中間タップとハートレ
    イ発振回路のコレクタ側端子との間のコイルのインダク
    タンス(L)に対する中間タップとベース側端子との
    間のコイルのインダクタンス(L)との比が次の範囲 【数1】 であることを特徴とする請求項1に記載の螢光灯の点灯
    方法
  3. 【請求項3】 前記螢光灯側の二次側コイルの一端子側
    の予熱用コイル部を除いたコイル本体部のインダクタン
    ス(L)に対する、前記の一次側コイルのコレクタ側
    端子と中間タップの間のコイルのインダクタンス
    (L)との比が次の範囲 【数2】 であることを特徴とする請求項2に記載の螢光灯の点灯
    方法
  4. 【請求項4】 前記螢光灯側の予熱用コイル部のインダ
    クタンス(L)と、コイル本体部のインダクタンス
    (L)との比が次の範囲 【数3】 であることを特徴とする請求項2または3に記載の螢光
    灯の点灯方法
  5. 【請求項5】 前記ハートレイ発振回路に於て、ベース
    側に調整抵抗と並列に接続されるコンデンサのキャパシ
    ティ(C)に対する、コレクタ側にコイル(L)と
    並列に接続されるコンデンサのキャパシティ(C)と
    の比が次の範囲 【数4】 であることを特徴とする請求項3に記載の螢光灯の点灯
    方法
  6. 【請求項6】 前記ハートレイ発振回路に於て、コレク
    タ側にコイル(L)と並列に接続されるコンデンサの
    キャパシティ(C)に対する、ベースとエミッタとの
    間の回路中に固定抵抗と並列に接続されるコンデンサの
    キャパシティ(C)との比が次の範囲 【数5】 であることを特徴とする請求項3に記載の螢光灯の点灯
    方法
  7. 【請求項7】 ハートレイ発振回路からの一次側コイル
    に於て、電源に直接接続する中間タップとハートレイ発
    振回路のコレクタ側端子との間のコイルのインダクタン
    ス(L)に対する中間タップとベース側端子との間の
    コイルのインダクタンス(L)との比が 【数6】 の範囲であり、 前記螢光灯側の二次側コイルの一端子側の予熱用コイル
    部を除いたコイル本体部のインダクタンス(L)に対
    する、前記の一次側コイルのコレクタ側端子と中間タッ
    プの間のコイルのインダクタンス(L)との比が 【数7】 の範囲であると共に、 前記螢光灯側の予熱用コイル部のインダクタンス
    (L)と、コイル本体部のインダクタンス(L)と
    の比が 【数8】 の範囲であることを特徴とする螢光灯の点灯装置
  8. 【請求項8】 ベース側に調整抵抗(R)と並列に接
    続されるコンデンサのキャパシティ(C)に対する、
    コレクタ側にコイル(L)と並列に接続されるコンデ
    ンサのキャパシティ(C)との比が 【数9】 の範囲であると共に、 ベース側に調整抵抗と並列に接続されるコンデンサのキ
    ャパシティ(C)に対するベースとエミッタとの間の
    回路中に固定抵抗と並列に接続されるコンデンサのキャ
    パシティ(C)との比が 【数10】 の範囲であることを特徴とする請求項7に記載の螢光灯
    の点灯装置
  9. 【請求項9】 直流電源側のハートレイ発振回路からの
    一次側コイルに対応した螢光灯側の二次側コイルの両端
    子の一部を螢光灯の熱陰極側フィラメント予熱のための
    少ない捲数の2個の予熱用コイル部となし、而かも、該
    2個の予熱用コイル部の一方のインダクタンス(L
    の大きさを他方の予熱用コイル部(L)よりも約1.
    3倍内至1.5倍の範囲で大ならしめることに依って、
    螢光灯の両極は、その一方側が熱陰極、他方側が陽極と
    云うのを交互に繰り返し、而かも、この両極に於ける波
    形が、略々矩形波形とパルス波形類似の波形とが交互に
    繰り返すものであることを特徴とする螢光灯の点灯方法
  10. 【請求項10】 前記ハートレイ発振回路からの一次側
    コイルに於て、電源に直接接続する中間タップとハート
    レイ発振回路のコレクタ側端子との間のコイルのインダ
    クタンス(L)に対する中間タップとベース側端子と
    の間のコイルのインダクタンス(L)との比が次の範
    囲 【数11】 であることを特徴とする請求項9に記載の螢光灯の点灯
    方法
  11. 【請求項11】 前記螢光灯側の二次側コイルの両端子
    側の予熱用コイル部を除いたコイル本体部のインダクタ
    ンス(L)に対する、前記の一次側コイルのコレクタ
    側端子と中間タップの間のコイルのインダクタンス(L
    )との比が次の範囲 【数12】 であることを特徴とする請求項10に記載の螢光灯の点
    灯方法
  12. 【請求項12】 前記螢光灯側の一方の予熱用コイル部
    のインダクタンス(L)と、コイル本体のインダクタ
    ンス(L)との比が次の範囲 【数13】 であることを特徴とする請求項10又は11に記載の螢
    光灯の点灯方法
  13. 【請求項13】 前記螢光灯側の他方の予熱用コイル部
    のインダクタンス(L)と、コイル本体のインダクタ
    ンス(L)との比が次の範囲 【数14】 であることを特徴とする請求項12に記載の螢光灯の点
    灯方法
  14. 【請求項14】 前記ハートレイ発振回路に於て、ベー
    ス側に調整抵抗と並列に接続されるコンデンサのキャパ
    シティ(C)に対する、コレクタ側にコイル(L
    と並列に接続されるコンデンサのキャパシティ(C
    との比が次の範囲 【数15】 であることを特徴とする請求項11に記載の螢光灯の点
    灯方法
  15. 【請求項15】 前記ハートレイ発振回路に於て、コレ
    クタ側に接続されるコンデンサのキャパシティ(C
    に対する、ベースとエミッタとの間の回路中に固定抵抗
    と並列に接続されるコンデンサのキャパシティ(C
    との比が次の範囲 【数16】 であることを特徴とする請求項3に記載の螢光灯の点灯
    方法
  16. 【請求項16】 ハートレイ発振回路からの一次側コイ
    ルに於て、電源に直接接続する中間タップとハートレイ
    発振回路のコレクタ側端子との間のコイルのインダクタ
    ンス(L)に対する中間タップとベース側端子との間
    のコイルのインダクタンス(L)との比が 【数17】 の範囲であり、 前記螢光灯側の二次側コイルの一端子側の予熱用コイル
    部を除いたコイル本体部のインダクタンス(L)に対
    する、前記の一次側コイルのコレクタ側端子と中間タッ
    プの間のコイルのインダクタンス(L)との比が 【数18】 の範囲であると共に、 前記螢光灯側の一方の予熱用コイル部のインダクタンス
    (L)と、コイル本体のインダクタンス(L)との
    比が 【数19】 の範囲であり、他方の予熱用コイル部のインダクタンス
    (L)と、コイル本体部のインダクタンス(L)と
    の比が 【数20】 の範囲であることを特徴とする螢光灯の点灯装置
  17. 【請求項17】 ベース側に調整抵抗(R)と並列に
    接続されるコンデンサのキャパシティ(C)に対す
    る、コレクタ側にコイル(L)と並列に接続されるコ
    ンデンサのキャパシテイ(C)との比が 【数21】 の範囲であると共に、 コレクタ側にコイル(L)と並列に接続されるコンデ
    ンサのキャパシティ(C)に対するベースとエミッタ
    との間の回路中に固定抵抗(R)と並列に接続される
    コンデンサのキャパシティ(C)との比が 【数22】 の範囲であることを特徴とする請求項16に記載の螢光
    灯の点灯装置
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