JP2896622B2 - ワーク搭載装置 - Google Patents

ワーク搭載装置

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JP2896622B2
JP2896622B2 JP5034533A JP3453393A JP2896622B2 JP 2896622 B2 JP2896622 B2 JP 2896622B2 JP 5034533 A JP5034533 A JP 5034533A JP 3453393 A JP3453393 A JP 3453393A JP 2896622 B2 JP2896622 B2 JP 2896622B2
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秀己 千葉
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Shinmei Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンベアによって吊り
下げ搬送される被搬送体に対して、それの下方にワーク
を上昇させて搭載させるワーク搭載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のワーク搭載装置は、例えば自動車
の製造ラインに装備されるものであって、従来は、ワー
クすなわちミッション付きのエンジンや作動装置、その
他サスペンションなどを乗載するためのワーク乗載テー
ブルを昇降自在に備えたワーク搭載装置を、所定間隔置
きにコンベアのライン途中に設置し、コンベアによって
搬送されてきた被搬送体すなわち車体がワーク搭載装置
に到達する度にコンベアを一時停止させて、コンベアに
吊り下げられた車体を機械的に位置固定させた状態でワ
ーク乗載テーブルを上昇させて、それぞれエンジンや作
動装置、その他サスペンション等を車体に搭載させるよ
うにしている。
【0003】ところで、上記の車体は、例えばそれのシ
ャーシ連結用のボルト孔を利用して、そのボルト孔をコ
ンベア側のハンガーに立設されたピンに係合させること
によって、前記ハンガーに対する位置決めが成され、一
方、各種のワークは予めワーク乗載テーブルの所定位置
に乗載固定され、かつ、台車は所定の相対位置関係でコ
ンベアラインに設置されることから、前記ワーク乗載テ
ーブルを単に上昇させさえすれば、各種のワークを所定
の相対位置関係で車体に搭載させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現実には、ハ
ンガー側のピンとシャーシ連結用のボルト孔との間の所
謂遊びや、ハンガーに対するピンの立設位置や車体に対
するボルト孔の穿設位置の製作誤差などに起因して、コ
ンベア側のハンガーに吊り下げられている車体の吊り下
げ位置が前後左右に微妙に位置ずれすることから、その
ままではワークを所定通りに車体に搭載させ得ないもの
で、その際に、ワーク乗載テーブルが所定位置に上昇し
た時点で当該テーブルの上昇を停止させてワークの固定
を解除し、その取り付け位置を人為的に前後左右に位置
修正させる作業を行っている状況にある。
【0005】しかも、上記の設備においては、車体がワ
ーク搭載装置に到達した時点で車体を機械的に位置固定
させるための特殊な装置を要する上に、ワーク搭載の度
にラインを停止させるために稼働率が大きく低下するも
ので、全体として、車体に対するワークの搭載能率が非
常に悪いものであった。
【0006】一方、コンベアラインに複数基のワーク搭
載装置を設置して、それぞれエンジンや作動装置などを
単体で車体に搭載させる形態をとっているために、設備
スペースを広く要することから設備コストが高くつく点
でも問題があった。更に、搭載対象がエンジンと作動装
置の場合には、エンジン側のミッションと作動装置とに
わたってプロペラシャフトを連結する必要があるが、そ
のプロペラシャフトの連結が、エンジンと作動装置とを
搭載してからの後付けの作業となり、あるいは、例えば
エンジンを搭載させて次に作動装置を搭載させる際にプ
ロペラシャフトを組み込む同時作業となるもので、困難
な作業を強いられる上にコンベアラインでの作業工数が
増える問題があった。
【0007】本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたも
のであって、第1の発明では、被搬送体に対するワーク
の搭載をコンベアラインの停止を伴わせないで、しか
も、人為的な位置修正の作業をなくして効率的に行うこ
とができるワーク搭載装置を提供することを目的として
おり、そして第2の発明では、更に、複数のワークの同
時的な搭載を能率的に行うことができるワーク搭載装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するに
至った第1の発明によるワーク搭載装置においては、所
定の相対位置関係でコンベアと同じラインを移動可能な
台車に、コンベア側の移動部材に対する連結手段を連結
解除自在に設けて、当該台車をコンベアによって同期被
動されるように構成し、この台車に、水平二次元方向に
移動可能なフローティング状態と固定状態とに切り換え
自在にベースを設けると共に、テーブル支持部材を駆動
昇降させるための支持部材昇降手段を前記ベースに設
け、かつ、前記テーブル支持部材に、縦軸まわりで揺動
自在なフローティング状態と固定状態とに切り換え自在
にワーク乗載テーブルを設ける一方、前記ワーク乗載テ
ーブルの所定の高さ位置への上昇を検出する高さ位置検
出手段と、当該検出手段からの位置検出情報に基づいて
前記ベースならびにワーク乗載テーブルをフローティン
グ状態に切り換える状態制御手段とを設け、更に、フロ
ーティング状態でのワーク乗載テーブルの上昇に伴っ
て、前記コンベア側の移動部材との間で当該移動部材に
対するワーク乗載テーブルの相対位置を所定の位置関係
に修正させる第1の位置修正手段と、更なるワーク乗載
テーブルの上昇に伴って前記被搬送体との間で当該被搬
送体に対するワーク乗載テーブルの相対位置を所定の位
置関係に修正させる第2の位置修正手段とを、前記ワー
ク乗載テーブルに設けた点に構成上の特徴がある。
【0009】そして第2の発明においては、所定の相対
位置関係でコンベアと同じラインを移動可能な台車に、
コンベア側の移動部材に対する連結手段を連結解除自在
に設けて、当該台車をコンベアによって同期被動される
ように構成し、この台車に所定間隔を隔てて、水平二次
元方向に移動可能なフローティング状態と固定状態とに
切り換え自在に2台のベースを設けると共に、テーブル
支持部材を駆動昇降させるための支持部材昇降手段を各
ベースに設け、かつ、前記テーブル支持部材のそれぞれ
に、縦軸まわりで揺動自在なフローティング状態と固定
状態とに切り換え自在にワーク乗載テーブルを設ける一
方、前記ワーク乗載テーブルの所定の高さ位置への上昇
を検出する高さ位置検出手段と、当該位置検出手段から
の位置検出情報に基づいて2台のワーク乗載テーブルの
上昇時におけるストローク差を所定範囲内に収める上昇
制御手段、及び、前記位置検出手段からの位置検出情報
に基づいて前記ベースならびにワーク乗載テーブルをフ
ローティング状態に切り換える状態制御手段とを設け、
更に、フローティング状態でのワーク乗載テーブルの上
昇に伴って、前記コンベア側の移動部材との間で当該移
動部材に対するワーク乗載テーブルの相対位置を所定の
位置関係に修正させる第1の位置修正手段と、更なるワ
ーク乗載テーブルの上昇に伴って前記被搬送体との間で
当該被搬送体に対するワーク乗載テーブルの相対位置を
所定の位置関係に修正させる第2の位置修正手段とを、
前記ワーク乗載テーブルに設けた点に構成上の特徴があ
る。
【0010】
【作用】第1発明の特徴構成によれば、ワーク搭載装置
がコンベアに同期して被動されると共に、フローティン
グ下でのワーク乗載テーブルの上昇に伴って、テーブル
が第1位置修正手段の作用で水平二次元方向に移動する
ことで、当該テーブルがコンベア側の移動部材に倣うよ
うに所定の位置関係に修正される。そして、ワーク乗載
テーブルの更なる上昇に伴って、テーブルが第2位置修
正手段の作用で水平二次元方向ならびに縦軸まわりで移
動することで、当該テーブルに乗載されているワークが
コンベア側の被搬送体に倣うように所定の位置関係に修
正される。
【0011】即ち、コンベアラインを停止させることな
く、単にワーク乗載テーブルをフローティング状態で上
昇させることで、コンベア側の移動部材に対するワーク
乗載テーブルの相対位置の修正と、被搬送体に対するワ
ークの相対位置の修正とが自動的に成されるもので、コ
ンベア側の被搬送体に対するワークの搭載が所定通りに
達成される。
【0012】第2発明の特徴構成によれば、2台のベー
スに設けられたワーク乗載テーブルが同期的に上昇され
て、第1発明と同様に、コンベアラインを停止させるこ
となく、単にワーク乗載テーブル21を上昇させること
によって2個のワークが所定通りに被搬送体に搭載され
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はワーク搬送設備の概略を示し、図中の1は
天井に吊り下げ配置されたエンドレスのチエーン式コン
ベアで、被搬送体たとえば車体2を吊り下げ搬送するた
めのハンガー(コンベア1側の移動部材)3が所定間隔
置きに設けられている。4は台車移送用のエンドレスの
チエーン式コンベアで、平面視において、そのラインの
一部を前記コンベア1による車体2の搬送ラインに重合
させる状態で床部分に埋設されている。
【0014】図2〜7は本発明の一実施例であるワーク
搭載装置5を示し、図中の6は床側のコンベア4に対す
るピン7の係入によって駆動搬送される台車で、前記コ
ンベア1,4のラインが一部で重合する範囲において所
定の相対位置関係で天井コンベア1と同じラインを移動
するように設けられている。8は前記ラインが一部で重
合する範囲の両側に設けられたガイド部材で、前記ピン
7をコンベア4から離脱させることによってフリーに移
動する台車6の移動方向を規制し、当該台車6の天井コ
ンベア1に対する所定の相対位置関係を保持させるよう
に機能する。9は前記ガイド部材8に沿わせて設けられ
た作業ヤードである。
【0015】10は前記天井コンベア1側の移動部材す
なわちハンガー3に対する連結手段で、前記台車6の前
後方向中間部k両側に設けられており、より具体的に
は、前記台車6にポスト11を立設すると共に、このポ
スト11に沿って昇降自在なスライドベース12に、そ
れの上端をハンガー3の移動軌跡に対して出退させるシ
リンダ13を連設し、かつ、このベース12の上端とに
よって前記ハンガー3を挟み付ける挟持部材14を前記
スライドベース12に枢着すると共に、前記ハンガー3
がスライドベース12の後面部に達したことのセンサー
15からの情報を基にして、前記挟持部材14をハンガ
ー挟持状態に切り換えさせるシリンダ16を設けて成
り、前記ラインが一部で重合する範囲において、前記天
井コンベア1に対して所定の相対位置関係を保持してフ
リーに移動する台車6を、前記天井コンベア1によって
後押し状態で同期被動させるように構成されている。
【0016】17,17は台車6の前後に設けられたベ
ースで、台車6の前後方向に移動可能な下部ベース17
aと、台車6の左右方向に移動可能な上部ベース17b
とから成り、実質的に上部ベース17bが前後左右の水
平二次元方向に移動可能な構成となっている。そして、
上部ベース17bのそれぞれには、支持部材18を駆動
昇降させるための昇降手段(例えば二段シリンダ)19
とガイドロッド機構20とが設けられている。
【0017】21はエンジンや作動装置などのワークW
を乗載させるためのテーブルで、前記支持部材19の上
部に縦軸まわりで揺動可能に設けられている。22は下
部ベース17aの前後移動と上部ベース17bの左右移
動を拘束するベース固定手段(例えばシリンダ)であ
り、23はワーク乗載テーブル21の縦地まわりでの揺
動を拘束するテーブル固定手段(例えばシリンダ)であ
る。
【0018】24は2台のベース17に設けられたワー
ク乗載テーブル21の所定の高さ位置への上昇を各別に
検出する高さ位置検出手段であって、各ベース17にロ
ータリーエンコーダー25を設けると共に、これに連係
されているセンサーワイヤー26をワーク乗載テーブル
21に連結し、かつ、前記ワーク乗載テーブル21の上
昇に伴ってロータリーエンコーダー25から出力される
パルス信号をカウントする制御部27を制御パネル28
に設けて成るもので、パルス数を基にしてテーブル21
の高さ位置を検出するように構成されている。
【0019】そして、この2台の高さ位置検出手段24
からの位置検出情報を基にして2台のワーク乗載テーブ
ル21の上昇時におけるストローク差を所定の範囲内に
収める上昇制御手段(支持部材昇降手段19に対する昇
降速度の制御手段)29が制御パネル28に内蔵されて
いる。より詳しくは、この上昇制御手段29は、ロータ
リーエンコーダー25からの出力パルス数を入力して比
較し、その比較結果に基づいてベース昇降手段19を同
期的に駆動させて、ストローク差を所定の範囲内に収め
させる状態でワーク乗載テーブル21を同期的に上昇さ
せるように構成されているのである。尚、ワーク乗載テ
ーブル21を必要に応じて各別に手動制御させることが
できるように、前記制御パネル28に制御切換手段30
と手動制御手段31とが備えられている。
【0020】32はベース17ならびにワーク乗載テー
ブル21をフローティング状態に切り換えさせるための
状態制御手段で、前記ベース17をフローティング状態
に切り換えさせる第1機能部32aと、ワーク乗載テー
ブル21をフローティング状態に切り換えさせる第2機
能部32bとを、前記制御パネル28に内蔵させて成
り、前記位置検出手段24からの位置検出情報を基にし
て拘束手段22ならびに23を拘束解除状態に切り換え
させるように構成されている。
【0021】33はハンガー3に対するワーク乗載テー
ブル21の相対位置を所定の位置関係に修正させるため
の第1の位置修正手段で、前記ハンガー3の所定箇所に
係止孔(図示せず)を形成する一方、ワーク乗載テーブ
ル21の上昇に伴って前記係止孔に係入する先尖りのピ
ンaをワーク乗載テーブル21に設けて成る。
【0022】即ち、前記ハンガー3による台車6の後押
し駆動の連結下において、前記ハンガー3の台車6に対
する連結位置がずれていて、ハンガー3に対するワーク
乗載テーブル21の相対位置関係が若干崩れている場
合、前記高さ位置検出手段24からの情報を基にしてワ
ーク乗載テーブル21がフローティング状態に切り換え
られると共に、ワーク乗載テーブル21の上昇に伴って
当該テーブル21側のピンaがハンガー3側の係止孔に
係入することで、ベース17と一体のワーク乗載テーブ
ル21がハンガー3に倣うように水平二次元方向に移動
し、これによってハンガー3に対するワーク乗載テーブ
ル21の相対位置関係が所定通りに修正されるように構
成されているのである。
【0023】34は前記車体2に対するワーク乗載テー
ブル21ひいてはワークWの相対位置を所定の位置関係
に修正させるための第2の位置修正手段であって、前記
車体2に形成されている各種ワーク取り付け用の孔(図
示せず)を利用して、ワーク乗載テーブル21の上昇に
伴って上記の孔に係入する先尖りのピンbを当該テーブ
ル21に設けて成る。
【0024】即ち、前記ハンガー3に対する車体2の吊
り下げ位置が前後左右に微妙に位置ずれしていても、前
記高さ位置検出手段24からの情報を基にして前記ベー
ス17ならびにワーク乗載テーブル21がフローティン
グ状態に切り換えられると共に、ワーク乗載テーブル2
1の上昇に伴って当該テーブル21側のピンbが車体2
側の孔に係入することで、ベース17が水平二次元方向
に移動しつつワーク乗載テーブル21が縦軸まわりで揺
動し、これによって前記車体2に対するワーク乗載テー
ブル21ひいてはワークWの相対位置関係が所定通りに
修正されるように構成されているのである。
【0025】尚、上記のピンa,bは、それぞれ内蔵ス
プリングに抗してシリンダロッドが収縮される単動式の
エアシリンダ35,36に設けられており、位置修正後
において、位置修正機能を必要としない状態になったと
きに、前記ピンa,bを強制的に孔から抜き出すことが
できるようになっている。
【0026】37は車体2の存否検出手段、38はワー
ク乗載テーブル21の上昇範囲内に障害物が存在するか
否かを検出するための安全手段である。39はワーク乗
載テーブル21の上昇位置を機械的に検出する位置検出
手段であって、吊り下げ対象ワークWの形状の違いによ
るロータリーエンコーダー25の検出位置のずれを補正
する機能を有するものである。
【0027】次に、上記構成のワーク搭載装置5による
車体2へのワークWの搭載について説明する。先ず、台
車移送用のコンベアラインの途中において、台車6の前
後に設けられた2台のワーク乗載テーブル21の所定位
置にワーク(例えばプロペラシャフトが繋げられたエン
ジンと作動装置)Wを乗載固定させる一方、天井コンベ
ア1側のハンガー3の所定位置に車体2を吊り下げ保持
させて当該コンベア1を駆動させ、この天井コンベア1
による車体2の搬送タイミングに合わせて、そのコンベ
アラインに合流させるように台車6を移送させると共
に、ラインへの合流後において台車6側のピン7をコン
ベア4から離脱させて、前記天井コンベア1に対する所
定の相対位置関係をガイド部材8によって保持させた状
態で台車6をフリーに移動可能な状態にする。
【0028】ここで、台車6の前後中間部に設けられた
連結手段10のスライドベース12上端をハンガー3の
移動軌跡内に突入させておくと、天井コンベア1による
車体2の搬送に伴って当該スライドベース12の後面部
にハンガー3が当接し、かつ、ハンガー3がスライドベ
ース12の後面部に達したことのセンサー15からの情
報を基にして、前記挟持部材14がハンガー挟持状態に
切り換えられることによって、前記台車6は所定の相対
位置関係を保持した状態で天井コンベア1によって後押
し状態で同期被動されることになる。
【0029】この台車6の同期被動下において、台車前
後のワーク乗載テーブル21を上昇させてワークWを車
体2に搭載させるのであるが、このとき、前後のワーク
乗載テーブル21,21は、高さ位置検出手段24から
の情報を基にした上昇制御手段29によって上昇時のス
トローク差が所定範囲内に納められるように制御されて
同期上昇されるので、両テーブル21にわたるワークW
つまりプロペラシャフトが抜け落ちるようなことがな
く、従って、エンジンと作動装置およびプロペラシャフ
トの3個のワークWを一挙に同期上昇させることができ
る。
【0030】このワークWの上昇に際して、前記ワーク
乗載テーブル21が所定の高さ位置に達すると、高さ位
置検出手段24からの情報を基にしてベース17がフロ
ーティング状態に切り換えられる。ここで、ハンガー3
に対するワーク乗載テーブル21の連結位置が位置ずれ
していて、当該ワーク乗載テーブル21のハンガー3に
対する所定の相対位置関係が若干崩れている場合は、ワ
ーク乗載テーブル21の上昇に伴って当該テーブル21
に設けた第1位置修正手段33の先尖りのピンaがハン
ガー3側の係止孔に係入し、フローティング状態にある
ベース17ひいてはテーブル21が水平二次元方向に移
動することによって、前記ハンガー3に対するワーク乗
載テーブル21の相対位置関係が所定通りに修正される
のである。
【0031】そして、ワーク乗載テーブル21が更に上
昇したことが高さ位置検出手段24によって検出される
と、この情報を基にしてワーク乗載テーブル21がフロ
ーティング状態に切り換えられる。而して、ハンガー3
に対する車体2の吊り下げ位置が前後左右に微妙に位置
ずれしている場合は、上記ワーク乗載テーブル21の更
なる上昇に伴って当該テーブル21に設けた第2位置修
正手段34の先尖りのピンbが車体2側の孔に係入し、
フローティング状態にあるベース17が水平二次元方向
に移動しつつ、ワーク乗載テーブル21が縦軸まわりで
揺動することによって、前記車体2に対するワーク乗載
テーブル21ひいてはワークWの相対位置が所定通りに
修正されるのである。
【0032】即ち、前記ハンガー3に対する台車6の連
結位置ならびに車体2の吊り下げ位置は微妙に位置ずれ
するものであって、そのままではワークWを所定通りに
車体2に搭載させ得ないことから、ワーク乗載テーブル
21をフローティング状態に切り換えさせて、第1位置
修正手段33によってワーク乗載テーブル21を水平二
次元方向に移動させて、ハンガー3に対するワーク乗載
テーブル21の連結位置をハンガー3に倣わせるように
して位置合わせさせると共に、第2位置修正手段34に
よってワーク乗載テーブル21を二次元方向ならびに縦
軸まわりで移動させて、当該テーブル21に乗載されて
いるワークWを車体2に倣わせるようにして所定の搭載
位置に位置合わせさせるのであり、これによって後は、
ワークWすなわちプロペラシャフトで繋げられたエンジ
ンと作動装置をボルトやナットを用いて車体2に連結す
ることで、当該ワークWを所定通りに車体2に搭載させ
ることができるのである。
【0033】尚、上記の実施例では、ワーク乗載テーブ
ル21を備えさせた2台のベース17,17を台車6に
装備させているが、これは、ワークWとして例えばプロ
ペラシャフトで繋げられたエンジンと作動装置など関連
した2個の部材を第3の部材で連結したものや、長尺の
ワークWなどを搭載対象にしたときに好適な実施例であ
って、小さく纏まったワークWを搭載対象とするならば
1台のベースを台車に装備させて実施可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明のワーク
搭載装置によれば、当該ワーク搭載装置がコンベアに同
期して被動されると共に、ワーク乗載テーブルの上昇に
伴ってベースが水平二次元方向に移動し且つワーク乗載
テーブルが縦軸まわりで揺動して、当該ワーク乗載テー
ブルがコンベア側の移動部材ならびに被搬送体に倣うよ
うに自動的に所定の位置関係に位置合わせされるもので
あって、従来のようにコンベアラインを停止させること
なく、単にワーク乗載テーブルを上昇させることによっ
て、被搬送体に対するワークの所定通りの搭載が人為的
な位置修正の作業を伴わせずに効率的に達成される。
【0035】そして第2発明のワーク搭載装置によれ
ば、2台のワーク乗載テーブルが同期的に上昇されて、
第1発明と同様に、コンベアラインを停止させることな
く、単にベースを上昇させることによって、被搬送体に
対する2個のワークの所定通りの搭載が人為的な位置修
正の作業を伴わせずに能率よく効率的に達成される。
【0036】加えて、搭載対象のワークとして、例えば
プロペラシャフトで繋げられたエンジンと作動装置など
関連した2個の部材を第3の部材で連結したものを対象
とする場合は、これらを被搬送体のコンベアラインとは
別のラインで予め所定の関係に組み付けておいて、これ
らを一挙に被搬送体に搭載させることができることか
ら、メインのラインである被搬送体のコンベアラインで
の作業工数を大幅に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワーク搬送設備の概略平面図である。
【図2】ワーク搭載装置の斜視図である。
【図3】ワーク搭載装置の側面図である。
【図4】ワーク搭載装置の前面図である。
【図5】ワーク搭載装置の後面図である。
【図6】ワーク搭載装置の平面図である。
【図7】ワーク持ち上げの状態を示すワーク搭載装置の
側面図である。
【符号の説明】
1…コンベア、2…被搬送体(車体)、3…移動部材
(ハンガー)、6…台車、10…連結手段、17…ベー
ス、18…支持部材、19…支持部材昇降手段、21…
ワーク乗載テーブル、24…高さ位置検出手段、29…
上昇制御手段、32…状態制御手段、33…第1位置修
正手段、34…第2位置修正手段、W…ワーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−248816(JP,A) 特開 昭60−8171(JP,A) 特開 平6−56058(JP,A) 特開 昭60−38254(JP,A) 特開 平6−190662(JP,A) 実開 昭63−17119(JP,U) 実開 昭58−179285(JP,U) 実開 平1−130890(JP,U) 実開 昭63−58084(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 65/00 B23P 21/00 303 B65G 47/61

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベアによって吊り下げ搬送される被
    搬送体に対して、それの下方にワークを上昇させて搭載
    させるワーク搭載装置であって、 所定の相対位置関係でコンベアと同じラインを移動可能
    な台車に、コンベア側の移動部材に対する連結手段を連
    結解除自在に設けて、当該台車をコンベアによって同期
    被動されるように構成し、 この台車に、水平二次元方向に移動可能なフローティン
    グ状態と固定状態とに切り換え自在にベースを設けると
    共に、テーブル支持部材を駆動昇降させるための支持部
    材昇降手段を前記ベースに設け、かつ、前記テーブル支
    持部材に、縦軸まわりで揺動自在なフローティング状態
    と固定状態とに切り換え自在にワーク乗載テーブルを設
    ける一方、 前記ワーク乗載テーブルの所定の高さ位置への上昇を検
    出する高さ位置検出手段と、当該検出手段からの位置検
    出情報に基づいて前記ベースならびにワーク乗載テーブ
    ルをフローティング状態に切り換える状態制御手段とを
    設け、 更に、フローティング状態でのワーク乗載テーブルの上
    昇に伴って、前記コンベア側の移動部材との間で当該移
    動部材に対するワーク乗載テーブルの相対位置を所定の
    位置関係に修正させる第1の位置修正手段と、更なるワ
    ーク乗載テーブルの上昇に伴って前記被搬送体との間で
    当該被搬送体に対するワーク乗載テーブルの相対位置を
    所定の位置関係に修正させる第2の位置修正手段とを、
    前記ワーク乗載テーブルに設けてあることを特徴とする
    ワーク搭載装置。
  2. 【請求項2】 コンベアによって吊り下げ搬送される被
    搬送体に対して、それの下方にワークを上昇させて搭載
    させるワーク搭載装置であって、 所定の相対位置関係でコンベアと同じラインを移動可能
    な台車に、コンベア側の移動部材に対する連結手段を連
    結解除自在に設けて、当該台車をコンベアによって同期
    被動されるように構成し、 この台車に所定間隔を隔てて、水平二次元方向に移動可
    能なフローティング状態と固定状態とに切り換え自在に
    2台のベースを設けると共に、テーブル支持部材を駆動
    昇降させるための支持部材昇降手段を各ベースに設け、
    かつ、前記テーブル支持部材のそれぞれに、縦軸まわり
    で揺動自在なフローティング状態と固定状態とに切り換
    え自在にワーク乗載テーブルを設ける一方、 前記ワーク乗載テーブルの所定の高さ位置への上昇を検
    出する高さ位置検出手段と、当該位置検出手段からの位
    置検出情報に基づいて2台のワーク乗載テーブルの上昇
    時におけるストローク差を所定範囲内に収める上昇制御
    手段、及び、前記位置検出手段からの位置検出情報に基
    づいて前記ベースならびにワーク乗載テーブルをフロー
    ティング状態に切り換える状態制御手段とを設け、 更に、フローティング状態でのワーク乗載テーブルの上
    昇に伴って、前記コンベア側の移動部材との間で当該移
    動部材に対するワーク乗載テーブルの相対位置を所定の
    位置関係に修正させる第1の位置修正手段と、更なるワ
    ーク乗載テーブルの上昇に伴って前記被搬送体との間で
    当該被搬送体に対するワーク乗載テーブルの相対位置を
    所定の位置関係に修正させる第2の位置修正手段とを、
    前記ワーク乗載テーブルに設けてあることを特徴とする
    ワーク搭載装置。
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