JP2896621B2 - 車内在席検出装置 - Google Patents

車内在席検出装置

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JP2896621B2
JP2896621B2 JP2589493A JP2589493A JP2896621B2 JP 2896621 B2 JP2896621 B2 JP 2896621B2 JP 2589493 A JP2589493 A JP 2589493A JP 2589493 A JP2589493 A JP 2589493A JP 2896621 B2 JP2896621 B2 JP 2896621B2
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弘之 荻野
正義 三木
一成 西井
俊一 長本
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PPONDA GIKEN KOGYO KK
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車内の座席上の人の在
・不在を検出する車内在席検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車内の在席人数や空席を把握する車内在
席検出装置の感度を良くした発明がなされている(例え
ば実公平2−1153号公報参照)。
【0003】以下に従来の車内在席検出装置について説
明する。図4に示すように、各座席1の表布下に配設さ
れた圧電素子2は人体が着座したときの圧力により変形
をうけて、圧電効果により電圧が発生する。この電圧に
よる発生信号の特定の周波数成分をろ波するフィルター
3の出力信号を増幅手段4で増幅させ、かつ平滑化手段
5により平滑化させた出力信号に基づき人体の在席の有
無を判別する判定手段6を備えた構成である。
【0004】以上のように構成された車内在席検出装置
について以下その動作を説明する。ポリフッ化ビニリデ
ンなどの高分子圧電材料を薄膜状にし両面に可とう性の
電極膜を付着させテープ状に成形された圧電素子2から
の発生信号は、人体の着座時には着座の衝撃により一時
的に大きな信号が現われるが、人体が安静にしていると
人体の心拍や呼吸による細かな体動信号が現われ、人体
が座席1に着座していなければ出力信号は発生しない。
座席1に物体が置かれたときは、置かれた瞬間には一時
的に大きな信号が現われるが、物体には人体のような心
拍や呼吸による細かな体動はないので出力信号は零にな
る。上述のような圧電素子2からの出力信号は、フィル
ター3により必要とする周波数成分にろ波され、増幅手
段4により増幅され、かつ平滑化手段5により平滑化さ
れて判定手段6により人体の座席1上の在、不在を判定
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、車が走行中の場合は、座席1に物体が
置かれたときも走行による振動で物体が座席1上で振動
することによって、圧電素子2から信号が出力されるの
で座席1に人体が着座したときと物体が置かれたときが
明確に判別できないという問題点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、走行中でも座席に着座した人体と座席に置かれた物
体との区別が確実にできる車内在席検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の車内在席検出装置は、車内座席に配設した圧
電素子と、圧電素子の出力信号の特定の周波数成分をろ
波する複数のフィルターと、複数のフィルターの複数の
出力信号に基づき座席上の人体の有無を判別する判定手
段を備えた構成としたものである。
【0008】
【作用】この構成において、人体が着座すると座席に配
設した圧電素子が人体の心臓の活動や呼吸活動により伝
播される微妙な体動によって変形を受け、圧電効果によ
り電圧が発生し、出力される信号の周波数成分が複数の
フィルターによりろ波され、複数の出力信号に基づいて
座席での人体の在、不在が判別されることとなる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0010】本発明の一実施例において、前述の従来例
について説明した構成部分と同じ部分については同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0011】(実施例1)以下本発明の請求項1記載の
発明の実施例について説明する。
【0012】図1に示すように、圧電素子2の特定の周
波数成分をろ波する複数(図1では2個)のフィルター
3a,3bと、フィルター3a,3bの出力を増幅する
増幅手段4a,4bと、増幅手段4a,4bの出力信号
を平滑化する平滑手段5a,5bと、平滑手段5a,5
bの出力信号に基づき座席上の人体の有無を判別する判
定手段6を備えた構成である。
【0013】以上のように構成された車内在席検出装置
について、以下その動作を説明する。
【0014】最初に車がエンジンを動作させて停止して
いるアイドリング状態の場合について説明する。
【0015】座席1上に人体も物体もないときは、圧電
素子2にエンジンから発生する振動が伝わって微小な信
号が発生するが、この信号はエンジンと密接な関係を持
っているので図2(a)に示すように、10Hzより高い周
波数f2 に微小なピークを持つ周波数分布を示す。
【0016】座席1上に人体が着座すると座席1に配設
された圧電素子2が人体の体動により変形を受け、圧電
効果により電圧が発生する。圧電素子2から発生する電
圧は、着座、手足の動き、離座といった粗体動のとき
は、全身にわたる動作であるので圧電素子2は大きな変
形を受け、出力信号も大きく、周波数成分も動き方によ
ってさまざまに変化するが、着座した人が安静状態を保
っているときは、人体の心臓の活動や呼吸活動により伝
搬される身体の微妙な体動により比較的レベルの低い出
力が発生し、図2(b)に示すように、10Hz以下の周
波数f1 でピークとなる周波数分布を示す。また、座席
1上に物体が置かれるとエンジンによる振動により励起
される物体の振動により信号が発生するので、図2
(c)に示すように図2(a)に示した周波数分布の内
で10Hzより高い周波数f2 の信号成分が少し大きく
なった周波数分布を示す。
【0017】次に、車が走行中の場合について説明す
る。座席1上に人体も物体も共にないときは、エンジン
から発生する振動に路面から伝わる振動が加わるので、
これによって人体が座席1上にない場合でも座席1上に
配設された圧電素子2を振動させ図2(a)で示した出
力より大きい出力が発生する。この出力信号は図2
(a)と同じくエンジンの振動と密接な関係を持ち、図
2(d)に示すように10Hzより高い周波数f2 でピーク
となる周波数分布を示す。
【0018】人体が座席1に着座し車が走行していると
きは、図2(b)と図2(d)に示した2つの出力成分
が重畳され、これに走行振動により励起される人体の振
動が加わって圧電素子2からの出力信号は図2(e)に
示すf1 成分が非常に高い周波数分布となる。また走行
中で物体が座席1に置かれているときは、人体の微妙な
体動による信号成分である図2(b)で示した出力信号
がなく、図2(d)に示した走行中の振動による信号成
分に走行中の振動により励起される物体の振動が追加さ
れ図2(c)で示した周波数分布の各レベルを大きくし
たような図2(f)に示す周波数分布となる。このとき
1 成分の信号の大きさは図2(b)に示した車が停止
中で座席1に人体が着座した場合の信号の大きさと同等
であるので、従来例のようにこの周波数成分をろ波し増
幅、平滑化した信号のみでは両者の判別は困難になる。
本実施例では、人体の微妙な体動による信号のピークと
なる周波数f1 の他に、車の走行中の振動による信号の
ピークとなる周波数f2 に着目している。周波数f1
2 の信号成分の大きさをそれぞれv1 ,v2 とする
と、人が在席の場合は人体の微妙な体動による信号成分
であるv1 が大きくて、図2(b)に示すように、停止
中ではv2 と同等より大きく、図2(e)に示すよう
に、走行中ではv2 より大きくなっているが、物体が座
席1に置かれた場合は停止中、走行中ともv1 は非常に
小さくなり図2(c)および図2(f)に示すように、
明らかにv1 <v2 となる。これより、例えば、判別定
数rT を予め決定しv1 /v2 >rT のとき在席、v1
/v2 <rT のとき不在であると判定することによっ
て、走行中でも人体と物体との区別が可能となる。従っ
て、本実施例では、圧電素子2から発生した電圧信号
は、f1 の周波数成分をろ波するフィルター3aと、f
2 の周波数成分をろ波するフィルター3bの2個のフィ
ルターによってf1 ,f2 の各成分に分割され、これら
の各出力信号はそのままでは微弱であり、又、変動が大
きいためそれぞれ増幅手段4a,4bにより増幅させ、
更に平滑化手段5a,5bにより平滑化されて、判定手
段8に送られ、そこで各出力信号は上述のように比較さ
れ、人体の在、不在が判定されることになる。
【0019】以上のように本実施例によれば、座席1に
配設した圧電素子2の出力信号を複数の周波数成分に分
割し各信号の大きさを比較することによって、着座した
人の安静状態での心臓の活動や呼吸活動により伝播され
る身体の微小な体動による信号と、車の走行中の振動に
より発生する信号を検出し、両者を比較することにより
座席1上への人の有無を判定できるので、走行中でも物
体が置かれた場合との区別が可能で誤動作なく車内の人
体の在席検出ができる。
【0020】なお、複数のフィルター3a,3bの内少
なくとも一つを10Hz以下の周波数成分をろ波するフィ
ルターとすることによって、圧電素子2より出力される
出力信号の内で人体の心臓の活動や呼吸活動により伝播
される微妙な体動によって出力される信号の周波数成分
をろ波することができる。
【0021】さらに、複数のフィルター3a,3bの内
少なくとも一つを10Hz以上の周波数成分をろ波するフ
ィルターとすることによって、圧電素子2より出力され
る出力信号の内で車の走行によりエンジンや路面から伝
播される振動によって出力される信号の周波数成分をろ
波することができる。
【0022】(実施例2)以下本発明の請求項4記載の
発明の実施例について説明する。
【0023】図3に示すように、本実施例の特徴とする
ところは、前述実施例1に示した構成に演算部7と判定
部8とを有する判定手段6を備えた構成とした点にあ
る。
【0024】以上のように構成された車内在席検出装置
について、以下その動作を説明する。
【0025】圧電素子2から発生する出力信号は特定の
周波数成分をろ波する2つのフィルター3a,3bによ
り各周波数成分に分割され、これらはそれぞれの増幅手
段4a,4bにより増幅され、さらにそれぞれの平滑化
手段5a,5bにより平滑化されて判定手段6に入力さ
れる。判定手段6に入力された信号はまず演算手段7に
入力され、ここで信号レベルはそのレベルを予め決めら
れた判定式に代入されて計算が行われ、2つの信号レベ
ルから一つの数値が算出され判定部8へ出力され、判定
部8はこの計算結果に基づいて座席1上への人体の有無
を判定する。これによって、複数の信号レベルはひとつ
の値に変換されるので、この値を一定の判定値と比較す
ることによって、一義的に人の在席の有無を判定するこ
とができる。
【0026】なお、この判定式は1つでもある程度の精
度で座席1上への人体の有無を検出できるが、次に示す
ように複数の判定式を用いることによって、人体が在席
の場合、人体が不在の場合及び人体と物体が共に不在の
場合などの各信号の特徴による多数の判定基準を導入で
きるので、より精度の高い人体の在席の有無の判定がで
きる。
【0027】以下に本実施例の第1ないし第4の判定式
について説明する。第1の判定式は、人体が在席の場合
の信号の特徴を用いるもので、人体が在席の場合は、前
述の図2(b)、図2(e)に示したように、f1 成分
の信号レベルは大きくなるが、走行中では、図2(e)
に示すように非常に高くなり、図2(f)に示す物体が
座席1にある場合と大きな差が現われるので、この信号
成分のレベルが非常に高い場合は人体が在席であると判
定できる。ここでは、f1 成分の信号レベルが予め決め
られた信号レベルvT1以上の場合は他の条件に拘わらず
人が在席であると判定される。
【0028】すなわち、v1 >vT1のときは、人体は在
席と判定し、v1 <vT1のときは、人体は在席または不
在と判定する。
【0029】また、第2の判定式は、人体が座席1に不
在の場合の信号の特徴を用いるもので、f1 成分の信号
レベルにおいて、停止中でも人体が在席の場合は図2
(b)に示すように、ある程度の信号が発生している
が、物体が座席1の上にある場合または人体も物体も共
に座席1上にない場合では図2(f)、図2(d)に示
すように、f1 成分の信号レベルはかなり小さくなって
おり、図2(b)の信号との差は明確であるため、この
信号成分のレベルが非常に低い場合は不在であると判定
できる。ここでは、f1 成分の信号レベルが予め決めら
れた信号レベルvT2以下の場合は他の条件に拘わらず人
体が座席1上に不在であると判定される。
【0030】すなわち、v1 <vT2のときは人体は在席
または不在と判定し、v1 >vT2のときは人体は在席と
判定する。
【0031】さらに、第3の判定式は、人体も物体も座
席1上に共にない場合の信号の特徴を用いるもので、停
止中でも人体または物体が座席1上にある場合では、図
2(b),図2(c)に示すように、f1 成分とf2
分の信号レベルはどちらか一方は多少の信号が発生して
いるが、人体も物体も座席1上に共にない場合では、図
2(d)に示すように走行中でもf1 成分とf2 成分の
信号レベルは共に非常に小さくなっている。そのため、
1 とf2 の和を計算した値が非常に小さい場合は不在
であると判定できる。ここでは、f1 成分の信号レベル
による数値とf 2 成分の信号レベルによる数値との和を
計算した値が予じめ決められた判別値v T3より小さいと
き人が不在であると判定される。
【0032】すなわちv1 +v2 >vT3のときは、人体
は在席または不在と判定し、v1 +v2 <vT3のときは
人体は不在と判定する。
【0033】さらに、第4の判定式は、人体の信号の特
徴と物体の信号の特徴の差を用いて、上述の第1ないし
第3の判定式で人体の座席1上の在、不在を決定できな
い場合に適用されるもので、第一の実施例で説明したよ
うに、人体の微妙な体動による周波数f1 の信号レベル
1 と、車のエンジンや路面から伝わる振動の周波数f
2 の信号レベルv2 を考えると、人体が在席の場合は、
人体の微妙な体動による信号成分であるv1 が大きくな
り停止中では図2(b)に示すようにv2 と同等、また
走行中では図2(e)に示すようにv2 より大きくなっ
ているが、物体の場合は、図2(c)と図2(f)に示
すように停止中と走行中ともv1 は非常に小さくなり明
らかにv1 <v2 となる。これより、v1 とv2 の比を
計算した値を予め決められた1より小さい判別値r
T と、比較することによって、走行中でも人体と物体と
の確実な判別を行うことができる。
【0034】すなわちv1 /v2 >rT のときは人体は
在席と判定し、v1 /v2 <rT のときは人体は不在と
判定する。
【0035】以下に図2(a)ないし図2(f)の状態
における出力信号レベルv1 、v2を上述の第1ないし
第4の判定式に代入して人体の座席への在・不在を判定
した結果を説明する。
【0036】図2(a)では、v1 ,v2 が共に非常に
低い値であるので、第2の判定式と第3の判定式により
不在と判定される。
【0037】図2(b)では、v1 ,v2 は共にある程
度の値を持っているが、v1 はvT2以下であるので第
1、第2、第3の判定式では判定できない。そのため第
4の判定式により、v1 /v2 の値を算出するが、v1
とv2 は同等の値であり、v1/v2 の値はほぼ1であ
り、v1 /v2 >rT となるので在席と判定される。
【0038】図2(c)では、v1 が非常に低い値であ
るので第2の判定式により不在と判定される。
【0039】図2(d)では、v1 ,v2 が共に低い値
であるがv1 >vT2となるため第2の判定式では判定で
きないが、適切な判定値vT3によりv1 +v2 <vT3
なるので第3の判定式により不在と判定される。
【0040】図2(e)では、v1 が非常に高いため、
第1の判定式により在席と判定される。
【0041】図2(f)では、v1 ,v2 は共にある程
度の値を持っているが、v1 はvT1以下で、かつvT2
上となるので、第1、第2、第3の判定式では判定でき
ない。そのため第4の判定式により、v1 /v2 の値を
算出するが、v1 はv2 に比較して明らかに低いためこ
の値は明らかに1より小さい。適切な判定値rT によ
り、v1 /v2 <rT となるので在席と判定される。
【0042】上記に説明したように、図2(a)ないし
図2(f)に示したいずれの場合でも正確に人体の在席
の有無を検出できる。
【0043】以上のように本実施例によれば、圧電素子
2から出力された信号は複数のフィルター3a,3bに
より各周波数成分に分割後、判定手段6に送られるが、
判定手段6では、各出力信号レベルを演算部7により予
め決められた判定式に代入して計算することにより、複
数の信号レベルをひとつの値に変換できるので、この値
を判定部8の所定の判定値と比較することによって、一
義的に人体の在席の有無を判定することができる。
【0044】また、演算部7で用いる判定式が複数ある
ことによって、人体が在席の場合、人体が不在の場合及
び人体と物体が共にない場合などの各信号の特徴による
多数の判定基準を導入できるので、より精度の高い人体
の在席の有無の判定を達成できる。
【0045】また、判定手段6では、10Hz以下の特定
の周波数成分の信号レベルが人体が在席である場合に非
常に高くなるという特徴を用いて人体の在席の有無を判
定するので、この信号が所定値より高いとき人体が在席
であると判定することにより、人体の在席を検出するこ
とができる。
【0046】また、判定手段6では、10Hz以下の特定
の周波数成分の信号レベルが人体が不在である場合に非
常に低くなるという特徴を用いて人体の在席の有無を判
定するので、この信号が所定値より低いとき人体が不在
であると判定することにより、人体の不在を検出するこ
とができる。
【0047】また、判定手段6では、10Hz以下の特定
の周波数成分の信号と、その他の周波数成分の信号の両
方のレベルが人体も物体も共にない場合に非常に低くな
るという特徴を用いて人体の在席の有無を判定するの
で、2つの信号の和が所定値より低いとき人体が不在で
あると判定することにより、人体の不在を検出すること
ができる。
【0048】また、判定手段6では、特定の周波数成分
の信号とその信号より高い周波数成分の信号の比が、車
が走行中では人体が在席の場合と物体がある場合とで大
きく異なることを用いて人体の在席の有無を判定するの
で、この値が所定値以上のとき人体が在席していると判
定することにより、走行中でも高い精度で人体の在席の
有無を検出できる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、車内座席に配設した圧電素子と、圧電素子の出力信
号の特定の周波数成分をろ波する複数のフィルターと、
複数のフィルターの複数の出力信号に基づき座席上の人
体の有無を判別する判定手段を備えた構成により、走行
中でも座席に着座した人体と座席に置かれた物体との区
別が確実にできる優れた車内在席検出装置を実現できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の車内在席検出装置の構成図
【図2】(a)は同車内在席検出装置を備えた車がエン
ジンを動作させて停車状態で座席に人体も物体もないと
きの圧電素子の出力する信号レベルの周波数分布図 (b)は(a)の状態で人体が在席したときの圧電素子
の出力する信号レベルの周波数分布図 (c)は(a)の状態で座席に物体が置かれたときの圧
電素子の出力する信号レベルの周波数分布図 (d)は同車内在席検出装置を備えた車が走行状態で座
席に人体も物体もないときの圧電素子の出力する信号レ
ベルの周波数分布図 (e)は(d)の状態で人体が在席したときの圧電素子
の出力する信号レベルの周波数分布図 (f)は(d)の状態で座席に物体が置かれたときの圧
電素子の出力する信号レベルの周波数分布図
【図3】本発明の実施例2の車内在席検出装置の構成図
【図4】従来の車内在席検出装置の構成図
【符号の説明】
2 圧電素子 3a,3b フィルター 4a,4b 増幅手段 5a,5b 平滑化手段 6 判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 正義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 西井 一成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 長本 俊一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−312966(JP,A) 特開 平5−215863(JP,A) 特開 平4−28344(JP,A) 特開 平6−43252(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 5/00 G01V 9/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車内座席に配設した圧電素子と、前記圧電
    素子の出力信号の特定の周波数成分をろ波する複数のフ
    ィルターと、前記複数のフィルターの複数の出力信号を
    それぞれ増幅し、平滑化する複数の増幅手段や平滑手段
    と、前記平滑手段の複数の出力信号に基づき前記座席上
    の人体の有無を判別する判定手段を備えた車内在席検出
    装置。
  2. 【請求項2】圧電素子の出力信号の10Hz以下の特定の
    周波数成分をろ波するフィルターを少なくとも一つ備え
    た請求項1記載の車内在席検出装置。
  3. 【請求項3】圧電素子の出力信号の10Hz以上の特定の
    周波数成分をろ波するフィルターを少なくとも一つ備え
    た請求項1記載の車内在席検出装置。
  4. 【請求項4】平滑化手段の複数の出力信号レベルを予め
    決められた判定式に代入して計算する演算部と、前記演
    算部の演算結果に基づき座席上の人の有無を判別する判
    定部とを有する判定手段を備えた請求項1記載の車内在
    席検出装置。
  5. 【請求項5】複数の判定式を有する演算部を有する判定
    手段を備えた請求項4記載の車内在席検出装置。
  6. 【請求項6】10Hz以下の特定の周波数成分をろ波して
    得られた信号の大きさが所定値以上のとき人が在席であ
    ると判定する構成とした演算部と判定部を有する判定手
    段を備えた請求項4記載の車内在席検出装置。
  7. 【請求項7】10Hz以下の特定の周波数成分をろ波して
    得られた信号の大きさが所定値以下のとき人が不在であ
    ると判定する構成とした演算部と判定部を有する判定手
    段を備えた請求項4記載の車内在席検出装置。
  8. 【請求項8】10Hz以下の特定の周波数成分をろ波して
    得られた信号の大きさと、その他の特定の周波数成分を
    ろ波して得られた信号の大きさとの和の値が所定値以下
    のとき人が不在であると判定する構成とした演算部と判
    定部を有する判定手段を備えた請求項4記載の車内在席
    検出装置。
  9. 【請求項9】特定の周波数成分をろ波して得られた信号
    の大きさと、それより高い周波数成分をろ波して得られ
    た信号の大きさとの比の値が所定値以上のとき人が在席
    であると判定する構成とした演算部と判定部を有する判
    定手段を備えた請求項4記載の車内在席検出装置。
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