JP2895877B2 - カード処理装置 - Google Patents

カード処理装置

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JP2895877B2 JP1286610A JP28661089A JP2895877B2 JP 2895877 B2 JP2895877 B2 JP 2895877B2 JP 1286610 A JP1286610 A JP 1286610A JP 28661089 A JP28661089 A JP 28661089A JP 2895877 B2 JP2895877 B2 JP 2895877B2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、磁気カードが投入されるとそこに記録され
ているデータを磁気ヘッドにて読み取り、その後更新さ
せたデータを該磁気ヘッドにて当該磁気カードに書き込
んで返却するカード処理装置に関する。
(ロ)従来の技術 このようなカード処理装置は、磁気カードに記録され
ている価値情報を読み取り、この価値情報に応じた取引
のあとで当該取引の対価を減算した後の更新された価値
情報を磁気カードに記録して返却するような、例えば特
開昭61−283995号公報にて示される構成が知られてい
る。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしてこのように磁気カードを利用して取引を決済
するシステムにおいては、磁気カードに対してデータを
読み取ったり書き込んだりする磁気ヘッドが故障すると
取引に不具合を生ずる。例えば磁気ヘッドの書き込み部
分が故障しているのにも係わらず、カードに記録されて
いる価値情報を読み取った段階でこの価値情報に応じた
取引を行うと、取引後の更新された価値情報がカードに
記録されないために結果的に只で取引が行われるという
不具合を生じる。
そのため本発明は、取引に先だって未然に磁気ヘッド
の故障を検出することのできるカード処理装置を提供す
るものである。
(ニ)課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために、第1の発明によるカー
ド処理装置は、投入磁気カードに記録されているデータ
の読み取り後に、当該磁気カードの所定の記録部分に検
査符号を記録するよう前記磁気ヘッドを制御する書き込
み制御手段と、該検査符号の書き込み終了後に当該磁気
カードの記録データを読み取るよう前記磁気ヘッドを制
御する読み取り制御手段と、該読み取り制御手段に制御
されて前記磁気ヘッドが読み取った記録データに含まれ
ている検査符号と前記書き込み制御手段が前記磁気ヘッ
ドを制御して書き込ませようとした検査符号とを照合し
一致しないと、前記磁気ヘッドの書き込み部分が異常で
あることを判別する判別手段と、当該判別手段により前
記磁気ヘッドの書き込み部分が異常でないことが判別さ
れた場合、前記所定の記録部分に記録された検査符号を
当該磁気カードが返却される前に別のデータに書き換え
る書き換え手段とを備えたものである。
更に第2の発明によるカード処理装置は、前記検査符
号を当該カードの使用が無効であることを表示する符号
としたものである。
(ホ)作用 磁気カードが投入されると、カード処理装置はそこに
記録されているデータを読み取り、次に当該磁気カード
には検査符号を記録すべく、書き込み制御手段が磁気ヘ
ッドを制御する。そして検査符号が記録されると、読み
取り制御手段は磁気ヘッドを制御してカードの記録デー
タを再度読み取り、判別手段はこのとき読み取られた検
査符号と、書き込み制御手段が前記磁気ヘッドを制御し
て書き込ませようとした検査符号とを照合して、両方の
検査符号が一致しないと磁気ヘッドの書き込み部分が異
常であると判定する。
このとき、判別手段によって異常のないことが判定さ
れた場合には、カードが返却される前に、検査符号が別
のデータに書き換えられるため、正常に処理されて返却
されたカードには検査符号は残らない。
そして、この検査符号を使用中であることを表示する
符号にすると、所定の取引を行っている最中にこのカー
ドを引き戻しても、このカードには使用が無効であるこ
とを表示する符号が記録されているために使用すること
ができない。
(ヘ)実施例 以下、図面によって本発明の実施例を説明する。
第2図はカード処理装置の構造を示し、上部にはカー
ドを内部に受け入れる挿入口1が水平方向に設けられて
おり、挿入口1は、水平方向に挿入されたカードを垂直
方向に転換するための屈曲部2を通して、搬送路3に接
続されている。この搬送路3は一組の固定板4と可動板
5とによりカードを垂直下方方向へ案内するように形成
されている。そして搬送路3にはカードを垂直方向に移
送するための搬送装置6が設けられており、この搬送装
置6は相対向する一組のプーリ7A,7B,8A,8B,9A,9B,10A,
10Bとベルト11とにより形成されている。各々のプーリ
は固定板4若しくは可動板5に回動自在に軸支されてお
り、またベルト11はプーリ7A,8A,9A,10Aに張架されてい
る。このような搬送装置6は、正逆回転が可能なモータ
12の回転力がベルト13を介しプーリ8Aと同軸に取付けら
れた変速プーリ13に伝達されて、駆動する。第2図に示
すロータリーエンコーダ14はベルト13によって回動する
プーリ15を備えており、プーリ15の回動にて定期的にエ
ンコーダパルスを出力する。搬送路3にはカードの移動
方向にしたがって一組の発光素子と受光素子とから成る
センサーA,B,Cを順次配置しており、センサー間の間隔
はカードの長手方向の寸法より小さく設定してある。か
かるセンサーA,B,Cの配置構成により搬送路3内のカー
ドは何れかのセンサーにて検知される。また搬送路3の
途中にはセンサーBと同位置に磁気ヘッド16及び押圧ロ
ーラ17が設けられている。磁気ヘッド16は搬送路3を通
過するカードの記録データを読み取る読み取り部分とカ
ードにデータを記録する書き込み部分とから構成されて
いる。押圧ローラ17は搬送路3を通過するカードを磁気
ヘッド16に押圧するものである。
第2図は制御ブロック図を示し、20は予めプログラム
されている制御手順に沿って動作するCPUで、内部にレ
ジスタR1〜R5を具備している。21は、読み取りスタート
信号RSTに応答して磁気ヘッド16によりカード情報を読
み取ってCPU20に出力する読み取り回路、22は、書き込
みスタート信号WSTに応答して、CPU20より与えられる書
き込みデータを磁気ヘッド16にてカードに書き込む書き
込み回路である。23は、カード処理装置に投入されたカ
ードの価値情報に基づき所定のサービスをカード投入者
に施す例えば自動販売機などのサービス機で、カード処
理装置はこのサービス機内に組込まれている。そしてサ
ービス機23は伝送インターフェイス24を介してCPU20に
接続されており、カード処理装置がカード処理動作を行
うか否かはサービス機23によって制御される。
カードの磁気ストライプ部19には、他のカードシステ
ムと区別するための識別情報やオペレータコードまたは
仕向地コード等のカードの固有情報とともに価値情報が
記録されている。そして価値情報には、カードが現在有
している価値情報と前回の処理が終了したときに有して
いる価値情報とがあり、磁気ストライプ部19には第2図
で示すように、これら2通りの価値情報を記録するため
の記録部19A,19Bを設定している。
但し、この記録部19Bには、磁気カードがカード処理
装置に投入されてカード情報が読み取られた段階では、
所定の検査符号が記録される。そしてカード処理装置は
検査符号を記録部19Bに記録すると、つづいてこの記録
部19Bから検査符号を読み取って正しく書き込まれてい
るかを判別する。カード処理装置はこのような検査符号
のチェックを行うことで磁気ヘッド16の故障を判定す
る。そして正常であれば検査符号が記録されている記録
部19Bには、取引終了後の更新された価値情報が記録さ
れる。すなわち、正常の場合には記録部19Bの検査符号
はカードが現在保持している価値情報に書き換えられ
る。このとき、記録部19Aには、前回の処理が終了した
ときまでにカードが保持していた価値情報が記録されて
いる。
検査符号は価値情報と一致しなければ任意の符号に設
定してもよいが、このとき当該カードの使用が無効であ
ることを表示する符号であると別の効果も得ることがで
きる。すなわちカード処理装置が磁気カードからカード
情報を読み取って内部に保持している状態でカードが不
正に引き戻されると、このカードには磁気ヘッドの故障
を判定するために書き込んだ検査符号が記録されてい
る。したがってこのとき検査符号が当該カードの使用が
無効であることを表示するものであれば、引き戻した不
正カードを別のカード処理装置に投入されても適正カー
ドのチェックで受付けが拒否されることになり、この種
の不正に強力に対処することができる。
本例では、当該カードの使用が無効であることを表示
する符号としては、カードの価値情報が“0"円であるこ
とを表わす符号に設定している。この場合、投入された
カードの記録部19Bにはじめから価値情報としての“0"
が記録されていれば、このようなカードは使用不可で検
査符号としての“0"が記録される以前に受付けそのもの
が拒否されるために、価値情報の“0"と検査符号の“0"
とが重なることはない。
また磁気ストライプ部19の記録部19Cは、上記識別情
報やカードの固有情報を記録するためのセキュリティエ
リアである。
以下CPU20の制御手順を示す第3図及び第4図のフロ
ーチャートによってカード処理装置の動作を説明する。
先ずS1ステップにおいてはセンサーA,B,Cをチェック
する。カード処理装置内にカードが停止していると何れ
かのセンサーA,B,CがOFFしており、CPU20はS2ステップ
でレジスタR1にリジェクトフラグをセットする。S3ステ
ップではサービス機23よりカードリジェクト信号REJが
出力されているかを判別する。サービス機23は、カード
が投入されてもカードの投入者に対して所定のサービス
が実施できなくなると、カード処理装置に対してカード
の受入禁止を指示するカードリジェクト信号REJを出力
する。CPU20はカードリジェクト信号REJが伝送されてい
ると、S2ステップでリジェクトフラグをセットする。こ
れによりカード処理装置にカードが投入されてセンサー
AがOFFしても、CPU20はモータ12を駆動しない。しかし
てセンサーA,B,Cが全てONしており、且つサービス機23
からもカードリジェクト信号REJが伝送されていない
と、CPU20はS4ステップでレジスタR1をクリアすること
で、リジェクトフラグをセットしていればこれを解除し
て、カード処理装置をカードを受付可能状態とする。そ
してS5ステップでセンサーAのOFFをチェックすること
で、カード処理装置にカードが投入されたかを判定す
る。カードの投入を検知すると、S7ステップでモータ12
を正転駆動させる。これにより投入カードはカード処理
装置の内部に移送される。S9ステップではセンサーBの
OFFをチェックして、投入カードが磁気ヘッド16まで到
達したかを判定する。このステップにおいて、予め定め
ている所定時間内でセンサーBがOFFしなければ異常と
判定し、カード処理装置は動作を停止する。
カードが磁気ヘッド16に到達するとセンサーBがOFF
し、CPU20はS11ステップで読み取り回路21に読み取りス
タート信号RSTを出力して読み取り動作となる。読み取
り回路21は読み取り制御信号REを磁気ヘッド16に出力
し、該ヘッド16を通してカードの磁気ストライプ部19を
走査して記録されている信号Dを読み取り、該信号をデ
ータパルスDPに変換してクロックパルスCP1とともにCPU
20に与える。そしてCPU20はクロックパルスにより順次
データパルスDPを取込んでレジスタR2にストアした後、
次のS13ステップに進む。S13ステップではセンサーCの
OFFをチェックすることでカードが到達したかを判定
し、所定時間内にセンサーCがOFFしなければ異常とし
てカード処理装置の動作を停止する。カードがセンサー
Cに到達した段階でカードの後端部は未だ磁気ヘッド16
にかかっており、そのため次のS15ステップでは所定の
遅延時間をとってカードの移送を続行させた後に、S17
ステップでモータ12の駆動を停止する。S19ステップで
はセンサーBのONをチェックして、カードの後端部が磁
気ヘッド16から離脱したかを判定する。カードの長さが
適当な場合にカードは磁気ヘッド16から離れるためにセ
ンサーBはONしているが、これがOFFしている場合には
非適正なカードが投入されたとしてモータ12を逆転させ
て返却する。しかしてこのとき投入カードが正常な長さ
であれば、その先端部のみがセンサーCにかかっている
状態でカード処理装置内に停止している。そして次のS2
1ステップでは読み取ったカードの記録情報のうち、記
録部19Cに記録されているセキュリティー情報からカー
ドの正偽を判別し、偽カードであればモータ12を逆転さ
せて返却する。また適正カードであっても、このカード
の記録部19Bに記録されている価値情報が“0"であれば
同様に返却する。
カードが有効であると、その磁気ストライプ部19への
書き込み動作となるが、先ずS23ステップで書き込みデ
ータをレジスタR3内に作成する。書き込む情報はこのカ
ードから読み取ってレジスタR2にストアしているコード
が示す情報と同じであるが、書き込み時においてはカー
ドの読み取り時に記録部19Bに記録されていた価値情報
を記録部19Aに記録するようにコードの配列を変換する
とともに、記録部19Bには検査符号としての“0"が記録
されるように新たなコードを追加して書き込みデータを
作成する。そしてS25ステップではモータ12を逆転駆動
し、次のS27ステップではセンサーBのOFFをチェックす
ることで、カードが磁気ヘッド16に到達したかを判定す
る。このステップにおいても所定時間内にセンサーBが
OFFしなければ異常と判定して、カード処理装置の動作
を停止する。カードが磁気ヘッド16に到達したことでセ
ンサーBがOFFすると、CPU20はS29ステップで書き込み
回路22に書き込みスタート信号WSTを出力して書き込み
動作となる。CPU20はロータリーエンコーダ14からのエ
ンコーダパルスに同期して、レジスタR3にストアしてい
る書き込みデータを書き込み回路22へ順次出力するが、
この書き込みは読み取り時とは逆方向のカードの移送に
て達成するために、CPU20は書き込みデータの先頭から
最後尾までを全て入れ換えて書き込み回路22に出力す
る。書き込み回路22はCPU20からの書き込みデータパル
スWDTをエンコーダパルスCP2に同期して取込み、該パル
スWDTが表わす情報をアナログの書き込み信号WTに変換
して書き込み制御信号WRとともに磁気ヘッド16に出力
し、該ヘッド16を駆動してカードに情報を書き込む。次
のS31ステップではセンサーBのONをチェックすること
でカードが磁気ヘッド16の通過を終了したかを判定し、
所定時間内にセンサーBがONしないとカード処理装置の
動作を停止する。センサーBのONを検出すると、S33ス
テップで所定の遅延時間をとってカードの移行を続行さ
せてカードを磁気ヘッド16から若干引き離した後、S35
ステップでモータ12の駆動を停止する。このようにカー
ドと磁気ヘッド16との間に距離を置いてモータ12を停止
させることで、次にモータ12を駆動させてカードを磁気
ヘッド16に通過させる場合に、カードはモータ12の立上
りから時間が経過して走行が安定したときに磁気ヘッド
16を通過するために、読み取りや書き込みにおいて誤動
作が少なくなる。そしてS37ステップでは、モータ保護
の遅延時間を確保してからモータ12の正転を開始してカ
ードをセンサーBの方向へ再度移送し、S39ステップで
センサーBのOFFをチェックしてカードの到達を検出
し、所定時間内でOFFしなければカード処理装置の動作
を停止する。
カードが磁気ヘッド16に到達するとセンサーBがOFF
し、CPU20はS41ステップで読み取り回路21に読み取りス
タート信号RSTを出力して読み取り動作となる。そしてS
43ステップではセンサーCのOFFをチェックすることで
カードが到達したかを判定し、所定時間内にセンサーC
がOFFしなければ異常としてカード処理装置の動作を停
止する。カードがセンサーCに達すると、次のS45ステ
ップに進み、ここでは所定の遅延時間をとってカードの
移送を続行させた後に、次にS47ステップでモータ12の
駆動を停止する。次のS49ステップではセンサーBのON
をチェックし、ONしていればS51ステップに進む。
このS51ステップでは、S41ステップで読み取ったカー
ド情報の中から、記録部19Bに記録されている情報を抽
出してこれが“0"であるかを判別することで、磁気ヘッ
ド16の書き込み部分の異常を判定する。記録部19Bに記
録されている情報が“0"以外であると、CPU20は磁気ヘ
ッド16が故障であると判定して、次のS53ステップで磁
気ヘッド16の故障をサービス機23に伝達した後、カード
処理装置の動作を停止する。
しかして検査符号の“0"が正しく記録されていると、
磁気ヘッド16は正常であるとして、CPU20はS56ステップ
で、カードの記録部19Bから読み取ってレジスタR2にス
トアしている価値情報をサービス機23に伝送した後、待
機状態となる。
待機状態は、カードはその先端部のみがセンサーCに
かかっている状態であり、記録部19Aには前回の価値情
報が記録されて、記録部19Bには“0"が記録されてい
る。したがってこの状態でカードを不正に引き戻して
も、このカードの記録部19Bには現在の価値情報として
“0"が書き込まれているのと同じなためにこのままでは
使用することはできない。
サービス機23はカード処理装置から伝送された価値情
報に基づき所定のサービスを行って、このサービスの対
価を減算した後の更新された価値情報をカード処理装置
へ伝送する。CPU20はS100ステップでこの更新された価
値情報を入力すると、次のS101ステップにおいて、レジ
スタR3の“0"を記憶している部分に更新された価値情報
をセットして書き込みデータを作成した後S102ステップ
に進む。S102ステップではモータ12を逆転駆動し、S103
ステップではセンサーBのOFFをチェックすることでカ
ードが磁気ヘッド16に到達したかを判定して、所定時間
内にセンサーBがOFFしなければカード処理装置の動作
を停止する。センサーBがOFFすると、S105ステップで
センサーBのONをチェックすることでカードが磁気ヘッ
ド16の通過を終了したかを判定し、所定時間内にセンサ
ーBがONしないとカード処理装置の動作を停止する。そ
してセンサーBがONすると、S107ステップで所定の遅延
時間をとってカードの移送を続行させた後に、S109ステ
ップでモータ12の駆動を停止する。次のS111ステップで
は、モータ保護のために若干の遅延時間を確保してから
モータ12を正転駆動し、カードを磁気ヘッド16に向けて
移送する。そしてS113ステップではセンサーBのOFFを
チェックすることで、カードが磁気ヘッド16に到達した
かを判定し、所定時間内にセンサーBがOFFしなければ
異常と判定してカード処理装置の動作を停止する。カー
ドが磁気ヘッド16に到達したことでセンサーBがOFFす
ると、CPU20はS115ステップで書き込み回路22に書き込
みスタート信号WSTを出力して書き込み動作となる。す
なわちCPU20はエンコーダパルスに同期してレジスタR3
にストアしている書き込みデータを書き込み回路22へ順
次出力し、書き込み回路22は入力してくる書き込みデー
タパルスWDTをエンコーダパルスにて取込み、磁気ヘッ
ド16にてカードの磁気ストライプ部19に書き込む。次の
S117ステップではセンサーBのONをチェックすることで
カードが磁気ヘッド16の通過を終了したかを判定し、所
定時間内にセンサーBがONしないとカード処理装置の動
作を停止する。センサーBのONを検出すると、S119ステ
ップで所定の遅延時間をとってカードの移送を続行させ
た後、S121ステップでモータ12の駆動を停止する。S123
ステップでは、モータ保護の遅延時間を確保してからモ
ータ12の逆転を開始してカードを磁気ヘッド16の方へ移
送し、次のS125ステップでは、センサーBのOFFをチェ
ックしてカードの磁気ヘッド16への到達を検出し、所定
時間内でOFFしなければカード処理装置の動作を停止す
る。カードが磁気ヘッド16に到達してセンサーBがOFF
すると、S127ステップでCPU20は読み取り回路21に読み
取りスタート信号RSTを出力して読み取り動作となり、
読み取り回路21は磁気ストライプ部19の記録情報をCPU2
0に与え、CPU20はこのデータをレジスタR4にストアす
る。次のS129ステップではセンサーBのONをチェックす
ることでカードが磁気ヘッド16の通過を終了したかを判
定し、所定時間内にセンサーBがONしないとカード処理
装置の動作を停止する。センサーBのONを検出すると、
S131ステップで所定の遅延時間をとってカードの移送を
続行させた後、S133ステップでモータ12の駆動を停止さ
せる。次のS135ステップでCPU20は、レジスタR4にスト
アしているデータとレジスタR3にストアしているデータ
とを比べて、適正な書き込みがなされたかを判定する。
そして両方のデータが一致している場合に、次のS137ス
テップでは、モータ保護のための遅延時間を確保してか
らモータ12を逆転駆動し、カードを挿入口1に向けて移
送する。S139ステップではセンサーAのOFFをチェック
し、所定時間内にセンサーAがOFFしなければカード処
理装置の動作を停止する。カードの到達によりセンサー
AがOFFすると、カードを更に挿入口1まで導くようS14
1ステップで遅延時間を取ってカードの移送を続行させ
た後、S143ステップでモータ12の駆動を停止してカード
の返却を終了する。
しかしてS135ステップにおいて適正な書き込みがなさ
れていないことを判別すると、書き込みエラー回数をカ
ウントするレジスタR5に1を加算し、次のS147ステップ
ではエラー回数が6回に達したかを判別する。そしてエ
ラー回数が6回未満の内はS111ステップに復帰して再度
の書き込みを行う。しかるに書き込みのエラー回数が6
回に達すると、CPU20はカード処理装置の動作を停止す
る。
(ト)発明の効果 本発明は、取引に先だって未然に磁気ヘッドの故障を
検出するために、取引に先だって未然に磁気ヘッドの故
障を検出するために、故障のときは取引を行わせないよ
うにすることができ、取引後の更新された価値情報が磁
気ヘッドの故障にてカードに記録されないという不具合
を防止することができる。しかも磁気ヘッドの故障を事
前に検出するのに記録する検査符号は取引処理中のみに
記録されるものであるので、この検査符号の有無でその
カードが正常に処理されたものかどうかの判別を行うこ
とができ、カードの不正引き戻しについても有効に対処
することができる。
特に、この検査符号をカードの使用が無効であること
を表示する符号にすれば、判別が容易になるとともに、
再使用を確実に防ぐことができ不正引き戻しの対処によ
り有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図はカード処理装置を側面から示す図、第2図は制
御回路をブロックにて示す図、第3図及び第4図はCPU
の動作を示すフローチャートである。 16……磁気ヘッド、20……CPU(書き込み制御手段、読
み取り制御手段、判別手段)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気カードが投入されるとそこに記録され
    ているデータを磁気ヘッドにて読み取り、その後更新さ
    せたデータを該磁気ヘッドにて当該磁気カードに書き込
    んで返却するカード処理装置において、 投入磁気カードに記録されているデータの読み取り後
    に、当該磁気カードの所定の記録部分に検査符号を記録
    するよう前記磁気ヘッドを制御する書き込み制御手段
    と、該検査符号の書き込み終了後に当該磁気カードの記
    録データを読み取るよう前記磁気ヘッドを制御する読み
    取り制御手段と、該読み取り制御手段に制御されて前記
    磁気ヘッドが読み取った記録データに含まれている検査
    符号と前記書き込み制御手段が前記磁気ヘッドを制御し
    て書き込ませようとした検査符号とを照合し一致しない
    と、前記磁気ヘッドの書き込み部分が異常であることを
    判別する判別手段と、当該判別手段により前記磁気ヘッ
    ドの書き込み部分が異常でないことが判別された場合、
    前記所定の記録部分に記録された検査符号を当該磁気カ
    ードが返却される前に別のデータに書き換える書き換え
    手段とを備えたことを特徴とするカード処理装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲の第1項において、前記検
    査符号は当該カードの使用が無効であることを表示する
    符号であることを特徴にしたカード処理装置。
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