JP2895484B1 - 旋回作業車のボンネット構造 - Google Patents
旋回作業車のボンネット構造Info
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Abstract
ンジンの配置レイアウトにおいて、ボンネットの配置を
考慮して、エンジンのラジエータやオイルクーラーやラ
ジエータファンの部分が露出可能とし、該部分の点検補
修を容易にする。 【解決手段】 旋回台フレーム2の後方最大寸法部を走
行装置の幅内とし、進行方向の右側溝掘り時に旋回台フ
レームを旋回させて、作業機Aと走行装置22の右外側
端を略同一直線上に位置させた際、旋回台フレームの前
端部の作業機枢支体1が走行装置の右側幅内に位置する
ように構成し、エンジン11を被覆するボンネット10
を半月状に構成し、前記エンジンに付設したラジエータ
の、ラジエータファン15上方で、ボンネットを開放可
能とした。
Description
回作業車のボンネットとエンジンの配置レイアウトに関
する。
いて、ボンネットやエンジンの配置は、図10や図11
に示す如く構成されていたのである。図10はボンネッ
ト10に対して、開閉ボンネット10aを上下の開閉軸
線P−Pにより、前後に開閉する従来技術の平面図、図
11はエンジンのエンジン軸線Q−Qと、開閉軸線P−
Pとが平行する従来技術の平面図である。
ップ型の超小旋回型バックホーの技術を図示しており、
作業機枢支軸29が旋回台フレーム2の中心位置近くに
配置されているので、ボンネット10は全体を回動開放
することが出来ず、後端の側面板のみが、開閉ボンネッ
ト10aとして開閉軸線P−Pを中心に前後に回動可能
としているのである。この場合には、エンジン11のエ
ンジン軸線Q−Qも開閉軸線P−Pと平行しており、ボ
ンネット10の開閉ボンネット10aの部分を開放して
も、エンジン11のラジエータ12やラジエータファン
15の部分を露出することが不可能だったのである。故
に、ラジエータ12やラジエータファン15やオイルク
ーラー13や作動油タンク14の部分の補修点検が困難
であったのである。
は左右方向に進行方向と直角に上下方向に構成されてお
り、エンジン軸線Q−Qも平行しているのである。また
ボンネット10の全体に対して、開閉ボンネット10a
の部分が狭く、該開閉ボンネット10aを開放しても、
エンジンEのラジエータ12やラジエータファン15や
オイルクーラー13や作動油タンク14の部分を露出す
ることが出来なかったのである。
の不具合を解消するものである。即ち、ボンネット10
の配置を考慮して、広い範囲にわたりボンネット10を
開放可能とし、該ボンネット10の開放により、エンジ
ンEのラジエータ12やオイルクーラー13やラジエー
タファン15の部分が露出可能とし、該部分の点検補修
を容易にしたものである。また、ボンネット10の開閉
軸線P−Pと、エンジン11のエンジン軸線Q−Qとを
交叉させた状態でありながら、ラジエータファン15か
らの排風をラジエータ排風グリル40からスムースに排
出され、またラジエータ12の排風により、作動油タン
ク14の冷却も行うことが出来るように構成したのであ
る。
側の乗降口からのみの乗降しか出来なかったのである
が、本発明においては、作業機枢支体1を旋回台フレー
ム2の前部に配置し、ボンネット10の開閉軸線P−P
を斜めに傾斜させることにより、ウォークスルー乗降口
Dを設けることが出来るように構成したのである。ま
た、ボンネット10を広い範囲にわたり、メインブーム
3に干渉することなく開閉可能としたものである。ま
た、ラジエータファン15からの冷却風の排出を出来る
だけ抵抗なく行えるように、ラジエータ排風グリル40
を設け、該ラジエータ排風グリル40の部分に向けて排
風を案内する作動油タンク14を配置し、該作動油タン
ク14の油量ゲージ41を、ラジエータ排風グリル40
の部分に付設することにより見やすくしたものである。
は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を
説明する。請求項1においては、走行装置上に旋回台軸
受を介して旋回台フレームを配置し、該旋回台フレーム
上に、座席やボンネットやエンジン等により構成される
上部体構造を搭載し、該旋回台フレームは後方を円弧状
に構成し、該旋回台フレームの前端部に、作業機を上下
方向及び左右方向に作動可能に作業機枢支体を介して枢
支した旋回作業車において、旋回台フレームの後方最大
寸法部を走行装置の幅内とし、進行方向の右側溝掘り時
に旋回台フレームを旋回させて、作業機と走行装置の右
外側端を略同一直線上に位置させた際、旋回台フレーム
の前端部の作業機枢支体が走行装置の右側幅内に位置す
るように構成し、エンジンを被覆するボンネットを半月
状に構成し、前記エンジンに付設したラジエータの、ラ
ジエータファンの上方で、ボンネットを開放可能とした
ものである。請求項2においては、請求項1記載の旋回
作業車のボンネット構造において、ボンネットの開閉軸
線P−Pを、座席の後方から座席の側方に至る、進行方
向に対して傾斜した弦上に配置し、ボンネットを半月状
としたものである。
発明の旋回作業車のうちバックホーの全体左側面図、図
2は同じく図1のバックホーの全体右側面図、図3は同
じくバックホーの前面図、図4はバックホーのボンネッ
ト10を開放した状態の後面図、図5は同じくバックホ
ーの平面図、図6は開閉軸線P−Pとエンジン軸線Q−
Qを示す旋回台フレーム2の部分の平面図、図7はボン
ネット10の内部の配置を示す旋回台フレーム2の平面
図、図8はボンネット10の内部を示す側面断面図、図
9は同じく後面断面図である。
車の全体的な構成を説明する。該実施例はバックホーに
ついて図示しているが、その他の旋回作業車であっても
良いのである。該バックホーはクローラー式走行装置2
2により走行する走行車体を具備しており、該クローラ
ー式走行装置22の間に、排土板24が排土板シリンダ
28により上下に回動可能に支持されている。また、ク
ローラー式走行装置22の中央部に旋回台軸受30が配
置され、該旋回台軸受30の中心に旋回モータ6が配置
されており、該旋回モータ6の中心位置が旋回中心Oに
構成されている。
が固設されている。該旋回台フレーム2は図5に示す如
く半円状に構成されており、前部に作業機支点部Cが配
置されて、作業機Aの下端が作業機枢支体1の作業機枢
支軸29により枢支されている。また、該半円状の旋回
台フレーム2の略直径方向に艤装品取付フレーム34が
立設されている。該艤装品取付フレーム34に沿って、
本発明の要部である開閉軸線P−Pが構成されている。
作業機Aは、メインブーム3とバケットアーム21とバ
ケット4により、主要部が構成されており、メインブー
ム3はブームシリンダ18により上下回動可能としてお
り、またバケットアーム21はアームシリンダ19によ
り上下回動可能とされている。
先端に枢支されており、バケットシリンダ20により掬
い取り回動される。またメインブーム3は側溝掘りを可
能とする為に、スイングシリンダ16により左右にスイ
ング可能とされている。該スイングシリンダ16は図5
に示す如く、座席9と逆の側で、作動油タンク14と燃
料タンク31の下方の位置に配置されている。
ノピルーフ23が左側に、右側には作業機Aや作動油タ
ンク14や燃料タンク31が配置されており、全体をボ
ンネット10により被覆している。該ボンネット10と
キャノピ支持柱26・27を支持するのが艤装品取付フ
レーム34である。該艤装品取付フレーム34の部分が
座席9の側面のボンネット10の開閉軸線P−Pを構成
している。該ボンネット10は半月状に構成されてお
り、弦の部分が斜めになって、クローラー式走行装置2
2の右側の先端から、座席9の後方まで、平面図で斜め
になるように、艤装品取付フレーム34と開閉軸線P−
Pが構成されている。
柱26・27は前後に開脚状に構成されており、左側乗
降口Eから、右側のウォークスルー乗降口Dまでの、オ
ペレーターの移動に干渉しないように、支持柱26・2
7をずらして配置しているのである。該キャノピ支持柱
26は、下部のキャノピ取付支柱35と分離されてお
り、該キャノピ取付支柱35は艤装品取付フレーム34
の中央部の補強部分を構成している。
れており、作業機Aの操作と、クローラー式走行装置2
2の操作を行う操作レバーが配置されている。また、座
席9と操作コラム25の間に左側乗降口Eが配置されて
おり、該左側乗降口Eが右側のウォークスルー乗降口D
に連通しており、オペレーターは左右のどらちからでも
乗降が出来るように構成している。左側乗降口Eの下方
にコントロールバルブ5が配置されている。また、作業
機Aは上部体構造Bの上部体前端B1よりも前に配置さ
れているので、メインブーム3自体をスイングしても、
ボンネット10に干渉する恐れが無いので、スイングシ
リンダ16によりブームスイング機構を構成することが
出来るのである。該メインブーム3を最大にスイングし
た位置に、燃料タンク31が配置されており、それまで
の余裕空間をウォークスルー乗降口Dに構成しているの
である。故に、該ウォークスルー乗降口Dは側溝掘りを
する場合には、回動したメインブーム3により閉鎖され
るのである。即ちウォークスルー乗降口Dとメインブー
ム3のスイングスペースが兼用されている。
体構造Bは円弧状に構成されており、該上部体構造Bの
後方が、旋回中心Oを中心として旋回した場合に、クロ
ーラー式走行装置22の幅内に入る円の内部に位置する
ように構成したのである。またエンジン11と座席9と
は左右に、左右の中心線Mを挟んで別の位置に配置して
おり、両者が重複することの無いように構成している。
エンジン11は平面図で示す如く、斜めに配置してお
り、右端にはラジエータ12とオイルクーラー13が配
置されている。該エンジン11のエンジン軸線Q−Qも
傾斜しているが、開閉軸線P−Pの傾斜角よりは小さ
く、両者が交叉すべく構成されている。故に、ボンネッ
ト10を開放すると、エンジン11のラジエータ12や
ラジエータファン15の部分が完全に露出するのであ
る。
−Qの上に、ラジエータファン15とラジエータ12と
オイルクーラー13が固定されており、該ラジエータフ
ァン15からの冷却風がラジエータ12を通過して吹き
出され、該冷却風が対面する作動油タンク14の側面に
衝突して、ボンネット10に開口したラジエータ排風グ
リル40の方向に案内されるのである。該作動油タンク
14の側壁面と、ラジエータ12とは鋭角に配置されて
おり、冷却風をラジエータ排風グリル40の方向に案内
する案内板を、作動油タンク14が構成しているのであ
る。エンジン11の左側には、油圧ポンプ7が付設され
ており、該油圧ポンプ7の下方の位置にはバッテリー8
が配置されている。またエンジン11の前方の位置に
は、作動油タンク14が配置されており、該作動油タン
ク14の前部には燃料タンク31が配置されている。
り、ウォークスルー乗降口Dに沿って長い形状とされて
いる。該燃料タンク31の位置が、メインブーム3の左
右スイングの右側端部位置に構成されている。上部体構
造Bの上部体前端B1の部分よりも前方の位置に作業機
支点部Cが構成されており、該作業機支点部Cは作業機
枢支体1と作業機枢支軸29により構成されている。該
メインブーム3が左方向にスイングした場合には、操作
コラム25の前の前部手摺り17の位置にスイングし、
該前部手摺り17は上部体前端B1よりも後退した位置
に配置されているので、メインブーム3と前部手摺り1
7とが干渉することは無いのである。
ており、弦の部分が斜めに構成されている。そして該斜
めの弦に沿って燃料タンク31が配置されている。また
座席9の側方には旋回台軸受30が配置されており、該
旋回台軸受30の内部には旋回モータ6と旋回中心Oが
構成されている。図2に示す如く、機体の旋回中心Oを
通過する前後中心線Nに対して、後方部分を完全に円弧
状として、該円弧が旋回中心Oを中心とする旋回円弧を
構成しているのである。また該円弧は左右のクローラー
式走行装置22の間に入るように構成している。
中心Oの直ぐ傍を通過して、旋回台フレーム2の直径方
向に艤装品取付フレーム34が、「コ」字型に構成して
立設されており、該艤装品取付フレーム34にボンネッ
ト10の開閉軸線P−Pが平行して配置されている。ま
た該艤装品取付フレーム34の中央位置に、キャノピ支
持柱26の取付ブラケット32が設けられている。艤装
品取付フレーム34の中央位置に、旋回台フレーム2か
ら立設したキャノピ取付支柱35が連結されており、該
キャノピ取付支柱35の上面に取付ブラケット32が構
成されている。該取付ブラケット32に、キャノピ支持
柱26が取付られるのである。また「コ」字型に構成し
た艤装品取付フレーム34により固定するので、バッテ
リー8の取付台を、該艤装品取付フレーム34に取付る
ことが出来るようにしている。
グ33を介して、ボンネット10が枢支されている。該
ガススプリング33によりボンネット10の開閉の際の
衝撃を緩和しているのである。また、図8において示す
如く、ラジエータファン15からの冷却風を排出するラ
ジエータ排風グリル40が、ボンネット10の側面壁部
に開口されており、該ラジエータ排風グリル40の一部
が油量ゲージ41に構成されているのである。該油量ゲ
ージ41は作動油タンク14内の作動油の残量を検知可
能としている。
半月状に構成されており、該半月の弦の部分が、半円弧
形状の旋回台フレーム2の略中心近くを通過するように
構成しているのである。更に、該ボンネット10の弦の
部分は、前方が座席9の側方にあり、後端が座席9の後
方に位置するように、傾斜配置しているのである。故
に、作業機枢支体1の側方の部分に余裕スペースが出来
るので、ウォークスルー乗降口Dを構成出来る。また、
該開閉軸線P−Pが傾斜しているのに対して、エンジン
11のエンジン軸線Q−Qも、やや進行方向直角線に対
して傾斜させながら、傾斜度を小さくすることにより、
開閉軸線P−Pとエンジン軸線Q−Qを交叉させ、ボン
ネット10を開放すると、エンジン11のラジエータ1
2やラジエータファン15の部分が露出出来る。
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く構
成したので、従来は左側乗降口Eの操縦側のみが露出し
ており、ラジエータファンやファンベルトや発電機等の
部分が露出していなかったので、該部分の整備点検性が
悪かったのである。これに対して、本発明は、ボンネッ
ト10を開閉軸線P−Pを中心に開放すると、ラジエー
タファン15やラジエータ12の部分が露出するので、
該部分に集中している要点検部分の点検補修が容易に出
来るのである。
10の開閉軸線P−Pが、機体の左右の中心線Mと、前
後中心線Nとの中間位置となり、ボンネット10を開放
した際において、オペレーター周囲の空間に、ボンネッ
ト10が侵入干渉することが無くなり、ウォークスルー
を可能にしながら、ボンネットの開放部を広く取ること
が可能となったのである。
側面図。
後面図。
回台フレーム2の部分の平面図。
ーム2の平面図。
0aを上下の開閉軸線P−Pにより、前後に開閉する従
来技術の平面図。
P−Pとが平行する従来技術の平面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 走行装置上に旋回台軸受を介して旋回台
フレームを配置し、該旋回台フレーム上に、座席やボン
ネットやエンジン等により構成される上部体構造を搭載
し、該旋回台フレームは後方を円弧状に構成し、該旋回
台フレームの前端部に、作業機を上下方向及び左右方向
に作動可能に作業機枢支体を介して枢支した旋回作業車
において、旋回台フレームの後方最大寸法部を走行装置
の幅内とし、進行方向の右側溝掘り時に旋回台フレーム
を旋回させて、作業機と走行装置の右外側端を略同一直
線上に位置させた際、旋回台フレームの前端部の作業機
枢支体が走行装置の右側幅内に位置するように構成し、
エンジンを被覆するボンネットを半月状に構成し、前記
エンジンに付設したラジエータの、ラジエータファンの
上方で、ボンネットを開放可能としたことを特徴とする
旋回作業車のボンネット構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の旋回作業車のボンネット
構造において、ボンネットの開閉軸線P−Pを、座席の
後方から座席の側方に至る、進行方向に対して傾斜した
弦上に配置し、ボンネットを半月状としたことを特徴と
する旋回作業車のボンネット構造。
Priority Applications (1)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Family Applications (1)
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JP31145698A Expired - Lifetime JP2895484B1 (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 旋回作業車のボンネット構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2895484B1 (ja) |
-
1998
- 1998-10-30 JP JP31145698A patent/JP2895484B1/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2000319934A (ja) | 2000-11-21 |
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