JP2895219B2

JP2895219B2 - プレスおよび材料加工方法

Info

Publication number: JP2895219B2
Application number: JP2510343A
Authority: JP
Inventors: ステファンモーズリ、アンドリュー
Original assignee: Shuuraa Puretsusen Unto Co GmbH
Current assignee: Shuuraa Puretsusen Unto Co GmbH
Priority date: 1989-07-22
Filing date: 1990-07-20
Publication date: 1999-05-24
Anticipated expiration: 2014-05-24
Also published as: ATE123440T1; WO1991001214A1; EP0435992B1; GB2234196B; GB8916823D0; DE69019939D1; DE69019939T2; GB2234196A; EP0435992A1; JPH04505289A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、１つのフレームと、このフレームに対して
相対的にクランク軸線を中心として回転できるように取
付けられたクランクと、このクランク軸線と交差する直
線状経路に沿って往復運動できるようにフレームにより
案内される第１ダイ・キャリアと、この第１ダイ・キャ
リアに運動を伝達するためのリンク機構と、このリンク
機構までクランクからの運動を伝達するためのコネティ
ングロッドとを備えたプレス及び材料加工方法に関す
る。基本的には、本発明は第２ダイ・キャリアを備えた
圧印加工用のプレス及びその使用方法について工夫した
ものであり、第１ダイ・キャリア及び第２ダイ・キャリ
アにそれぞれ取付けられたダイがワークピースに作用す
る。一般に、第１ダイ・キャリアが、圧印加工を行うた
めに第２ダイ・キャリアに向かって前進させられる。次
いで、第１ダイ・キャリアが後退し、第２ダイ・キャリ
アは前進し、これにより、このダイからワークピースが
排出される。ワークピースは、供給面を横切って双方の
ダイの間の位置に供給されたり、この位置から送り出さ
れたりする。第１ダイ・キャリアにあるダイは、そのダ
イ上にワークピースを供給したり、このダイからワーク
ピースを送り出したりする間、その圧印加工面を供給面
と同じ面上に保持することが好ましい。

英国特許GB1476757号明細書には、クランクによって
駆動され、コネクティングロッドから第１ダイ・キャリ
アに運動を伝達するためのリンク機構を備えた圧印加工
用プレスが開示されている。このコネクティングロッド
は、単純なハーモニック・モーション（調和運動）を行
うが、この運動は、リンク機構によって修正される。こ
のリンク機構の一部材と共に第１ダイ・キャリアが第２
ダイ・キャリアから離れる方向に移動することを抑制す
るために当接部が設けられており、これにより第１のダ
イは、その圧印加工面を供給面と同一線上に留まらせる
一方、リンク機構の部材は、第２ダイ・キャリアから離
れるように動き続けた後、元の位置に戻る。この配置
は、第１ダイ・キャリア上にあるダイに十分なスペース
を提供するが、この機械の各作動サイクルにおいて、リ
ンク機構の上記部材と第１ダイ・キャリアとの間の間隙
（クリアランス）が除かれる場合に、リンク機構の上記
部材の衝撃が第１ダイ・キャリアとの間に発生する。こ
れは、この機械の振動の要因となる。振動を引き起こす
更なる要因は、第１ダイ・キャリア及び隣接するリンク
機構の垂直加速及び垂直減速である。これらの構成部分
は必然的に相当の質量を有する。

そこで、本発明の第１の局面によれば、１つのフレー
ムと、このフレームに対し相対的にクランク軸線を中心
として回転できるように取付けられたクランクと、この
クランク軸線と交差する直線状経路に沿って往復運動で
きるようにフレームにより案内される第１ダイ・キャリ
アと、この第１ダイ・キャリアに運動を伝達するための
リンク機構と、このリンク機構までクランクからの運動
を伝達するためのコネティングロッドとを備え、その際
リンク機構が、コネクティングロッドのクランクから離
れている端が動く方向と逆方向に第１ダイ・キャリアを
動かすように配設されているプレスを提供するものであ
る。

上記コネクティングロッドの重心が湾曲した経路に沿
って動かされることが理解される。しかしながら、本発
明の第１の局面によるプレスでは、通常、この経路が第
１ダイ・キャリアの運動方向に延びるように配設され
る。第１ダイ・キャリアが動く方向に対して実質的に逆
方向であるコネクティングロッドの運動は、就中、第１
ダイ・キャリアの加速による影響、特に、第１ダイ・キ
ャリアの加速により生じる振動を減少させる。

振動の問題は、プレス作動速度が増加する程深刻にな
る。本発明では、上記英国特許GB1476757号明細書に記
載された比較されるプレスがなし得る以上の高速でプレ
スを作動させることを可能にする。

本発明の第１の局面を実施しているプレスのリンク機
構では、対応する一対のリンクを有し、この対応するリ
ンクの相互間に上記クランク軸線があることが好まし
い。ここで用いられたリンク機構は、このリンクが一致
して上記クランク軸線に近づいたり、離れたりするよう
に配設されている。仮にどのリンクも実質的に同じ質量
であり、また対応する方法で配設されているならば、運
動を作り出すことを要求される複数の力は互いに釣り合
う。

本発明の第２の局面によれば、運動を、回転するクラ
ンクからコネクティングロッド及びリンク機構を介して
ダイの一方に伝達し、さらに、一方のダイを他方のダイ
に向かって一方向に動かす時、上記コネクティングロッ
ドのクランクから遠い端部が実質的に反対方向に動くよ
うな、一対のダイの間の材料を加工する方法を提供する
ことである。

本発明のこの方法では、上記英国特許GB1476757号明
細書に記載されたプレスの作動において生じるような運
動の損失がない。

本発明の第１の局面を具体化したプレスの実施例と、
このプレスに用いられる第２の局面による方法の実施例
とを、添付した図面を参照して説明する。

（実施例）図１は、クランク軸線に沿った方向においてフレーム
を外して見たプレスの概略図であり、図２は、クランク軸線を含む面でこのクランク軸線に
向かう方向を見たプレスの概略横断面図であり、図３は、１サイクルの動作中の、プレスの可動式ダイ
・キャリアの運動を示すグラフである。

図に示すようにプレスは、ベッド11と、このベッドの
上部に配設されたクロスヘッド13と、このクロスヘッド
をベッド11と連結する支柱12とを備えている。クランク
シャフト14は、適合するベアリングを用いて水平なクラ
ンク軸線15を中心としてフレーム10と相対回転可能に支
承されている。図示した例では、一対のベアリングが設
けられており、このベアリングの間にはクランク16が配
設されている。

クランクシャフト14の一端部には、ブレーキと、電動
モーター又は他の動力源（図示せず）からそのクランク
シャフト14に駆動力を伝達するための手段とが設けられ
ている。また、フライホイールがクランクシャフト14に
設けられている。ブレーキ、フライホイール及び伝達手
段は周知の洋式で構成されかつ配設されている。

図示した例では、クランク軸線15と交差する垂直の直
線状経路に沿って往復運動するために、フレーム10に
は、第１ダイ・キャリアである下部ダイ・キャリア19を
案内するための案内手段18が組み込まれている。図示し
た例では、下部ダイ・キャリア19はクランクシャフト14
の上方に配設されている。

また、下部ダイ・キャリア19の上方には、垂直の直線
状経路に沿って往復運動可能に第２ダイ・キャリアであ
る上部ダイ・キャリア20が案内されている。この上部ダ
イ・キャリア20を往復運動可能にするため、ベルトとプ
リーからなる駆動部22によってクランクシャフト14と連
結されたエジェクター駆動手段21がクロスヘッド13上又
はクロスヘッド13内に設けられている。このエジェクタ
ー駆動手段は、周知の様式で構成されかつ配設される。

プレスは供給面23を備え、これを横切ってワークピー
スが下部ダイ・キャリア19及び上部ダイ・キャリア20に
設けられた各ダイの間の位置へ又はその位置から送られ
る。このワークピースを送るために、供給手段が供給面
23を横切って設けられている。この供給手段は、ダイア
ルプレート又はその他の周知の供給手段とすることがで
き、また、周知の様式でクランクシャフト14から供給手
段まで駆動力を伝達可能とすることもできる。環状のダ
イは、供給面23の上方でプレス加工しようとするワーク
ピースの厚さより僅かに大きな間隔をおいた位置に保持
されている。

クランク16から下部ダイ・キャリア19まで運動を伝達
するために、コネクティングロッド24とトグルリンク機
構25とを組み合わせたものが設けられている。クランク
シャフト14は、略一定速度で回転する間、コネクティン
グロッド24は単純なハーモニック・モーションを行う。
この運動はトグルリンク機構25によって修正され、従っ
て下部ダイ・キャリア19は単純なハーモニック・モーシ
ョンを行わない。各サイクルの一部において、下部ダイ
・キャリア19は、これに設けられたダイの圧印面が略供
給面23と同じ高さとなるような位置に留まる。下部ダイ
の圧印面が供給面23と同じ高さである間、圧印されたワ
ークピースは下部ダイから移動され、そして未加工のワ
ークピースが下部ダイの真上の位置へと移動される。

トグルリンク機構25は、第１リンク26と第２リンク27
とを備え、これらのリンク26、27は、ピボット軸線32を
中心として相対運動できるように、これらのリンク26、
27の互いに隣接する第一の端部で枢着されている。第１
リンク26もまた、下部ダイ・キャリア19と枢着されてい
る。第２リンク27は、フレーム10に対して固定されたピ
ボット軸線33を中心としてフレーム10と相対運動できる
できるように第１リンク26から離れた端部付近でフレー
ム10に枢着されている。

第１及び第２リンク26、27にコネクティングロッド24
からの運動を伝達するための手段が設けられている。図
示した例では、この手段は第３リンク28を備え、このリ
ンク28は、その一方の縁部付近で、ピボット軸線32を中
心として相対的に旋回できるように第１及び第２リンク
26、27と結合され、かつその反対側の端部付近でピボッ
ト軸線34を中心として相対的に旋回できるようにコネク
ティングロッド24に結合されている。

フレーム10は、直線状経路に沿ったピボット軸線34と
隣接するコネクティングロッド24の端部を案内するため
の案内手段35を備え、この直線状経路の中心線36が下部
ダイ・キャリア19の移動経路の中心線と一致し、さらに
ダイのそれぞれの印圧面の中心を通る。クランクシャフ
ト14が回転する時、ピボット軸線34は、この移動経路に
沿って往復運動し、ピボット軸線32は上記直線状経路に
近づいたり遠のいたりするように動く。従って、第１リ
ンク26をその上端付近で下部ダイ・キャリア19と直接枢
着させることは、本発明の及ぶところである。この枢着
部は中心線36上にある。

図示した例では、トグルリンク機構25は、第４、第５
及び第６リンク29、30及び31を備えている。これらのリ
ンクは、中心線36に対して、第１、第２及び第３リンク
26、27及び28が設けられた側と反対側に配設されるが、
それぞれは第１、第２及び第３リンク26、27及び28に相
応する。第１及び第４リンク26、29は、中心線36上にあ
るピボット軸線34を中心として相対運動可能に下部ダイ
・キャリア19に枢着されている。図示した例では、一方
で下部ダイ・キャリア19と、他方で第２リンク27との間
に装着されるビーム37が設けられている。

ビーム37の中央部分では、このビーム37が中心線36と
交差するピボット軸線38を中心として相対回転可能に下
部ダイ・キャリア19に結合されている。下部ダイ・キャ
リア19は、中心線36に平行な経路に沿って往復運動可能
にフレート10によって案内されるので、ピボット軸線38
もまた中心線36に沿って押し動かされ、そして常に中心
線36と重なる。第１リンク26は、その上端部付近で、ピ
ボット軸線39を中心として相対回転できるようにビーム
37の一端部付近でビーム37と結合されている。第４リン
ク29は、その上端部付近で、ピボット軸線40を中心とし
て相対回転できるようにビーム37の反対側の端部付近で
ビーム37と結合されている。

第４リンク29は、その下端部付近で、ピボット軸線41
を中心として第５及び第６リンク30、31と相対回転可能
にこれらのリンク30、31に枢着されている。ピボット軸
線41から遠い端部付近で、第５リンク30は、フレーム10
に対して固定されたピボット軸線42を中心として旋回可
能にフレームに結合されている。ピボット軸線41から遠
い第６リンク31の端部付近では、このリンクがピボット
軸線34を中心として相対回転可能に第３リンク28及びコ
ネクティングロッド24と結合されている。ピボット軸線
32、33、34及び38〜42は、全てクランク軸線15と平行
で、かつこの軸線まわりに配置されている。

トグルリンク機構25は、クランク16の上死点位置と下
部ダイ・キャリア19の下死点位置（クランク角度０゜の
領域）とに対応した状態で図１に示されている。このト
グルリンク機構25の形態において、第３リンク28及び第
６リンク31は、略同一線上にある。ピボット軸線32、34
および41は、中心線36と垂直である直線上にあってもよ
い。クランクシャフト14が回転し、クランク16が下降す
ると、コネクティングロッド24とピボット軸線34とが中
心線36に沿って下降する。これは、中心線36の方向にピ
ボット軸線32及び41を引き寄せながら、第３及び第６リ
ンク28と31とを同一直線関係から外して行く。このこと
は、図１に示された相互に傾斜した関係から同一直線関
係に向かって第１及び第２リンク26、27を動かし、ま
た、図１に示された相互に傾斜した関係から同一直線関
係に向かって第４及び第５リンク29、30を動かそうとす
る。機構全体からみて、下部ダイ・キャリア19、トグル
リンク機構25、コネクティングロッド24及びクランク16
の重心の垂直運動は、英国特許GB1476757号明細書に開
示されているように、コネクティングロッド24が主にダ
イ・キャリアの運動方向と直角方向に動く場合に生じる
重心の垂直運動と比べて、比較的に小さな距離である。
コネクティングロッド24の重心が中心線36からいくらか
間隔をおいて離れた、湾曲した経路に沿って動き、そし
て、クランク16の重心が円形の経路に沿って動くことが
認められる。従って、クランク16、コネクティングロッ
ド24及び第３、第６リンク28、31との運動は、下部ダイ
・キャリア19とビーム37との運動を正確には補償しな
い。図示しない平衡重錘は、クランク16の質量とバラン
スをとるためにクランクシャフト14に設けることがで
き、もし可能ならば、コネクティングロッド24の質量と
バランスをとるために部分的に設けることもできる。ク
ランクシャフト14との組み合わせにおけるそのような平
衡重錘の配置は周知である。

１サイクルの間、下部ダイ・キャリア19の下死点から
のこのキャリアの転位は、図３に示されており、このキ
ャリアの転位をクランクシャフト14の回転角度位置との
関係で表わしている。

第１〜第６リンク26〜31の各々とコネクティングロッ
ド24とは、作動中、引張応力及び圧縮応力を受けるが、
いかなる曲げ応力をも受けない。各作動サイクルの一部
の間、コンネクティングロッド24は、中心線36と平行な
関係から離れて行く。従って、コネクティングロッド24
における引張応力及び圧縮応力は、ピボット軸線34を特
定するピボット上に、垂直成分及び水平成分の両成分を
有する力を及ぼす。この水平成分は案内手段35によって
生じかつフレーム10に直接伝達される。

第１及び第２リンク26、27は、第４及び第５リンク2
9、30に相応してそれぞれ動くことに留意される。ピボ
ット軸線32の加速水平成分は、ピボット軸線41の加速水
平成分と反対向きで正確に等しい。従って、この加速水
平成分は、プレスの振動を殆ど与えない。図示したトグ
ルリンク機構25は、下部ダイ・キャリア19から離れる方
向にクランク軸線15から延びるコネクティングロッド24
と協働するように配置されている。この配置は、相対的
に小型の構造を繋がる。これにより、下部ダイ・キャリ
ア19は、コネクティングロッド24が上方に運動する間、
下方に動く。図１に示された配列では、下部ダイ・キャ
リア19が上方に動く場合の下方に動く質量は、クランク
16、コネクティングロッド24及びトグルリンク機構25に
よって構成される。これらの部材は、全てクランクシャ
フト14から下部ダイ・キャリア19まで運動を伝達するた
めの手段の一体的な要素である。下部ダイ・キャリア19
によって表わされた質量の運動を単に補償することに役
立つどんな平衡重錘もトグルリンク機構25とは組み合わ
されない。そのような平衡重錘を駆動することは、下部
ダイ・キャリア19によって第１のダイに適用され得る、
ワークピースの加工力を減衰させることが認められる。
トグルリンク機構25は、コネクティングロッド24から下
部ダイ・キャリア19まで力を伝達するために、対応する
２つの経路を有する。従って、トグルリンク機構25の各
リンクによって伝達された力の大きさは、図示された配
置の第１及び第２リンク26、27に相応する、単に一対の
リンクを除いて、同じ働きを有するプレスのリンクによ
って伝達される力の略半分である。従って、トグルリン
ク機構25を比較的軽くできかつトグルリンク機構25の総
質量も大きくない。

コネクティングロッド24の質量は、下部ダイ・キャリ
ア19の質量よりもかなり小さい。即ち、コネクティング
ロッド24の質量、第３リンク28の質量及び第６リンク31
の質量、並びにピボット軸線34と共に動くように組み合
わされた部分の質量の総計は、下部ダイ・キャリア19、
ビーム37並びにピボット軸線38と共に動く他の部分の質
量の総計よりもかなり小さくできる。ピボット軸線34が
垂直に動く距離はピボット軸線38が垂直に動く距離より
もかなり大きい。従って、ピボット軸線34と共に動く部
分によって代表される質量の運動はピボット軸線38を動
かす部分のより大きな質量の運動を補償し得る。

クランク16及び組み合わされた平衡重錘、コネクティ
ングロッド24、トグルリンク機構25、ビーム37及び下部
ダイ・キャリア19からなる集合体の質量の中心は、プレ
ス作動の各サイクルの間、殆ど不動に維持される。この
質量の中心の図１は、30mm以上は動かず、好ましくは10
mm以上は動かない。

上述の記載では、或いは添付した図、それらの形態の
説明或いは開示された機能を遂行するための手段によっ
て、或いは開示された結果を達成するための方法及びそ
の課程によって明らかにされた特徴は、個々に或いはそ
のような特徴の組み合わせで、種々の形態で本発明を実
現するために役立つ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B30B 1/14

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】１つのフレーム（10）と、このフレーム
（10）に対して相対的にクランク軸線（15）を中心とし
て回転できるように取付けられたクランク（16）と、こ
のクランク軸線（15）と交差する直線状経路に沿って往
復運動できるようにフレーム（10）により案内される第
１ダイ・キャリア（19）と、この第１ダイ・キャリア
（19）に運動を伝達するためのリンク機構（25）と、こ
のリンク機構（25）までクランク（16）から運動を伝達
するためのコネティングロッド（24）とを備え、その際
リンク機構（25）が、コネクティングロッド（24）のク
ランク（16）とは反対側の端部が動く方向と逆方向に第
１ダイ・キャリア（19）を動かすように構成されてお
り、そしてクランク（16）からコネクティングロッド
（24）が第１ダイ・キャリア（19）とは反対方向に延在
していることを特徴とするプレス。
【請求項２】第１ダイ・キャリア（19）と、クランク軸
線（15）上のクランクシャフト（14）と、このクランク
シャフト（14）から第１ダイ・キャリア（19）まで運動
を伝達するためのクランク（16）及びコネクティングロ
ッド（24）を有するクランク機構とを備える、請求項１
に記載のプレス。
【請求項３】リンク機構（25）が第１及び第２リンク
（26、27）を備え、これらのリンク（26、27）が互いに
隣接するそれらの一端部付近で枢着され、そして第１リ
ンク（26）の他端部が第１ダイ・キャリア（19）に枢着
され、第２リンク（27）の他端部がフレーム（10）に枢
着されている請求項１に記載のプレス。
【請求項４】リンク機構（25）が、互いに対応する一対
のリンク（26、29）を備え、これらのリンクの間にクラ
ンク軸線（15）が位置する、請求項１に記載のプレス。
【請求項５】リンク機構（25）が、互いに対応する一対
のリンク（26、27）を備え、これらリンクの一方（27）
が、その軸線を中心として相対的に旋回できるようにフ
レーム（10）と結合され、他方（26）がそのピボット軸
線（39）を中心として相対的に旋回できるように第１ダ
イ・キャリア（19）と結合されており、その際ピボット
軸線（39）がフレーム（10）に対して下部ダイ・キャリ
ア（19）と共に移動し、一方の一対のリンク（26、29）
の各々が他方の一対のリンク（27、30）の各々とそれぞ
れ枢着されており、また、コネクティングロッド（24）
から両一対のリンク（26、27及び29、30）まで駆動力を
伝達するための手段が設けられている請求項１に記載の
プレス。
【請求項６】リンク機構（25）が、第１、第２及び第３
リンク（26、27及び28）を備え、これらのリンク（26、
27及び28）が、クランク軸線（15）に平行であるピボッ
ト軸線（39）を中心として相対的に旋回できるように、
それぞれ一端部付近で一緒に結合され、更にリンク機構
（25）が、第４、第５及び第６リンク（29、30及び31）
を備え、これらのリンク（29、30及び31）が、クランク
軸線（15）に平行であるさらに別のピボット軸線（40）
を中心として相対的に旋回できるようにそれぞれ一端部
付近で一緒に結合されており、また第３及び第６リンク
（28、31）が互いに枢着されかつこれらのリンクの他端
部付近でコネクティングロッド（24）に結合されてお
り、第２及び第５リンク（27、30）がこれらのリンクの
他端部付近でフレーム（10）に枢着されており、さらに
第１及び第４リンク（26、29）が、これらのリンクの他
端部付近で第１ダイ・キャリア（19）に枢着されている
請求の範囲第１項に記載のプレス。
【請求項７】リンク機構（25）がさらに別の一対のリン
ク（29、30）を備え、これらのリンクのそれぞれ一端部
付近で互いに枢着され、この一対のリンクの一方（29）
が第１ダイ・キャリア（19）に結合されかつ上記第１リ
ンク（26）に相応しそして他方（30）がフレーム（10）
に結合されかつ上記第２リンク（27）に相応している請
求の範囲第３項に記載のプレス。
【請求項８】１つのフレーム（10）と、このフレーム
（10）に対し相対的にクランク軸線（15）を中心として
回転できるように取付けられたクランク（16）と、この
クランク軸線（15）と交差する直線状経路に沿って往復
運動できるようにフレーム（10）により案内される第１
ダイ・キャリア（19）と、この第１ダイ・キャリア（1
9）に運動を伝達するためのリンク機構（25）と、クラ
ンク（16）からリンク機構（25）まで運動を伝達するた
めのコネティングロッド（24）とを備え、その際、リン
ク機構（25）が、コネクティングロッド（24）のクラン
ク（16）と反対側の端部が動く方向と逆方向に第１ダイ
・キャリア（19）を動かすように構成されており、そし
てクランク（16）からコネクティングロッド（24）が、
第１ダイ・キャリア（19）とは反対方向に延在してお
り、そしてリンク機構（25）が、さらに別のビーム（3
7）を備え、このビームの（37）向かい合う端部が、第
１及び第４リンク（26、29）の他端部付近でこれらのリ
ンク（26、29）にそれぞれ枢着されかつビーム（37）の
中央部が第１ダイ・キャリア（19）に枢着されているこ
とを特徴とするプレス。
【請求項９】リンク機構（25）が、第１、第２及び第３
リンク（26、27及び28）を備え、これらのリンク（26、
27及び28）が、クランク軸線（15）に平行であるピボッ
ト軸線（32）を中心として相対的に旋回できるように、
それぞれ一端部付近で一緒に結合され、さらに、リンク
機構（25）が第４、第５及び第６リンク（29、30及び3
1）を備え、これらのリンク（29、30及び31）がクラン
ク軸線（15）に平行であるさらに別のピボット軸線（4
1）を中心として相対的に旋回できるように、それぞれ
一端部付近で一緒に結合されており、また、第３及び第
６リンク（28、31）が互いに枢着されかつそれらのリン
クの他端部付近でコネクティングロッド（24）に結合さ
れており、第２及び第５リンク（27、30）がこれらのリ
ンクの他端部付近でフレーム（10）に枢着されており、
さらに第１及び第４リンク（26、29）がこれらのリンク
の他端部付近で第１ダイ・キャリア（19）に枢着されて
おり、そしてリンク機構（25）が、さらに別のビーム
（37）を備え、このビーム（37）の向かい合う端部が、
第１及び第４リンク（26及び29）の他端部付近でこれら
のリンクにそれぞれ枢着されており、そのビーム（37）
の中央部が第１ダイ・キャリア（19）に枢着されてい
る、請求の範囲第１項に記載のプレス。
【請求項１０】フレーム（10）と、直線状経路に沿って
往復運動可能にフレーム（10）によって案内される第１
ダイ・キャリア（19）と、クランク軸線（15）を中心と
してフレーム（10）に相対的に回転できるように取付け
られたクランク（16）と、均一速度でクランク（16）を
回転することによって作られた単調和運動をそれ以外の
単調和運動に変換するとともに、この変換された運動を
第１ダイ・キャリア（19）に適用するためのリンク機構
（25）とを備え、その際リンク機構（25）が、クランク
（16）からコネクティングロッド（24）が第１ダイ・キ
ャリア（19）とは反対方向に延在しかつ第１ダイ・キャ
リア（19）が動く方向と反対方向に実質的な質量を動か
すように構成されていることを特徴とするプレス。
【請求項１１】クランク（16）からコネクティングロッ
ド（24）が第１ダイ・キャリア（19）とは反対方向に延
在し、クランク（16）を略均一速度で回転しかつ単純な
ハーモニック・モーションでコネクティングロッド（2
4）を往復運動させ、このコネクティングロッド（24）
の運動をハーモニック以外に変換された運動に変換し、
そしてこの変換された運動を、一対のダイのうち１つの
ダイを往復運動させるように適用し、また一方のダイの
質量及び一方のダイと共に一方向に往復運動する部材の
質量の運動を、反対の方向における他方の質量の運動に
よって実質的に補償するように、コネクティングロッド
（24）のクランク（16）とは反対側の端部が動く方向に
逆方向に第１ダイ・キャリア（19）を動かすようにリン
ク機構（25）が構成されている、ことを特徴とする一対
のダイの間の材料加工方法。
【請求項１２】クランク（16）からコネクティングロッ
ド（24）が第１ダイ・キャリア（19）とは反対方向に延
在し、運動を、回転するクランク（16）からコネクティ
ングロッド（24）及びリンク機構（25）を介してダイの
一方に伝達し、更に第１ダイを他方のダイに向かって一
方向に動かす時、コネクティングロッド（24）の重心が
他方のダイから離れる方向に動くように、リンク機構
（25）が構成されていることを特徴とする一対のダイの
間の材料加工方法。
【請求項１３】クランク（16）からコネクティングロッ
ド（24）が第１ダイ・キャリア（19）とは反対方向に延
在し、上記一方向に対してこれを横切る方向におけるリ
ンク機構（25）の重心の実質的な運動がないように、リ
ンク機構（25）が構成されている請求の範囲第12項に記
載の方法。