JP2894630B2 - 非粘着性被覆製造用被覆組成物 - Google Patents
非粘着性被覆製造用被覆組成物Info
- Publication number
- JP2894630B2 JP2894630B2 JP2157786A JP15778690A JP2894630B2 JP 2894630 B2 JP2894630 B2 JP 2894630B2 JP 2157786 A JP2157786 A JP 2157786A JP 15778690 A JP15778690 A JP 15778690A JP 2894630 B2 JP2894630 B2 JP 2894630B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- sio
- polymer
- unsaturated hydrocarbon
- organic polysiloxane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D183/00—Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D183/04—Polysiloxanes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Paper (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は薄層基質に非粘着仕上げを行うための有機ポ
リシロキサンをベースにした材料に関する。紙または他
の基質の表面に有機ポリシロキサンを被覆してこれらの
表面に粘着性をもった材料がくっつくのを防ぐ方法は公
知である[例えばワインハイム(Weinheim)社1968年発
行、ヴェー・ノル(W.Noll)著「シリコーンの科学およ
び技術(Chemie und Technologie der Silicone)」520
〜521頁参照]。
リシロキサンをベースにした材料に関する。紙または他
の基質の表面に有機ポリシロキサンを被覆してこれらの
表面に粘着性をもった材料がくっつくのを防ぐ方法は公
知である[例えばワインハイム(Weinheim)社1968年発
行、ヴェー・ノル(W.Noll)著「シリコーンの科学およ
び技術(Chemie und Technologie der Silicone)」520
〜521頁参照]。
ポリシロキサンの非粘着性被膜を製造する方法および
この方法に使用する材料に対する要求は、最近その緊急
さを増加している。必要とされる方法および材料は、表
面の化学的および物理的特性とは無関係にすべての基質
を満足に被覆し得るものでなければならない。
この方法に使用する材料に対する要求は、最近その緊急
さを増加している。必要とされる方法および材料は、表
面の化学的および物理的特性とは無関係にすべての基質
を満足に被覆し得るものでなければならない。
最近では、極端に滑らかな表面をもつものおよび極端
に粗い表面をもつものの間でその範囲が非常に広がりつ
つあるので、通常のシリコーン被覆材料はその可能性の
限界に達している。その結果例えば構造的な構成のため
に被覆された紙に対しては満足なフィルムを与える被覆
系が、極端に滑らかな表面の被覆に用いた場合には不満
足な結果を与えることがある。これらの被覆系は比較的
激しい應力下においては表面を著しく摩耗し、これは硬
化時間を長くしても或いは硬化温度を高くしても避ける
ことはできない。逆に極端に滑らかな紙に対して満足な
結果を与える被覆系が、厚い被覆をもつ紙を被覆するの
に用いた場合に失敗することもある。従って現在使用さ
れている紙の範囲は、それぞれ特殊な構造をもった数種
の被覆組成物を使用することにより或る程度満足にカバ
ーされているに過ぎない。
に粗い表面をもつものの間でその範囲が非常に広がりつ
つあるので、通常のシリコーン被覆材料はその可能性の
限界に達している。その結果例えば構造的な構成のため
に被覆された紙に対しては満足なフィルムを与える被覆
系が、極端に滑らかな表面の被覆に用いた場合には不満
足な結果を与えることがある。これらの被覆系は比較的
激しい應力下においては表面を著しく摩耗し、これは硬
化時間を長くしても或いは硬化温度を高くしても避ける
ことはできない。逆に極端に滑らかな紙に対して満足な
結果を与える被覆系が、厚い被覆をもつ紙を被覆するの
に用いた場合に失敗することもある。従って現在使用さ
れている紙の範囲は、それぞれ特殊な構造をもった数種
の被覆組成物を使用することにより或る程度満足にカバ
ーされているに過ぎない。
従って本発明の目的は滑らかな表面(プラスチック表
面を含む)および厚く被覆されたまたは同様な表面の両
方を、摩耗を生じることなく満足に被覆するのに適した
被覆組成物を提供することである。このような被覆系の
利点は、工業的な被覆操作において紙の種類が変わった
ときにも、被覆機の貯蔵容器の中の被覆組成物を取り替
える必要がないことである。
面を含む)および厚く被覆されたまたは同様な表面の両
方を、摩耗を生じることなく満足に被覆するのに適した
被覆組成物を提供することである。このような被覆系の
利点は、工業的な被覆操作において紙の種類が変わった
ときにも、被覆機の貯蔵容器の中の被覆組成物を取り替
える必要がないことである。
従って本発明は(A)不飽和炭化水素基を含み粘度が
50〜107mPa.sであるSi結合をもった有機ポリシロキサ
ン、(B)少なくとも3個のSi−H単位を含む有機ポリ
シロキサン、 (C)貴金属触媒、および (D)室温における付加反応を遅延させる添加剤を含ん
で成り、重合体(A)は若干の三官能性および/または
四官能性分岐点Tnおよび/またはQn′、および不飽和
炭化水素基を含む若干のSi原子Xmを含んでおり、 ここでnは0〜10、n′は0〜10であってn+n′の
和は1〜10であり、 また(a)T−含有有機ポリシロキサンの場合には n+1≧m≧2、 (b)Q−含有有機ポリシロキサンの場合には (2n′+1)≧m≧2、 (c)Q−およびT−含有有機ポリシロキサンの場合に
は[[(n+1)+(2n′+1)]−1]≧m≧2 であり、トリ有機シロキシ単位によりつくられる重合体
(A)の末端基は少なくとも1個の不飽和炭化水素基を
含むことを特徴とする薄層基質に非接着性の被膜をつく
るための被覆組成物に関する。
50〜107mPa.sであるSi結合をもった有機ポリシロキサ
ン、(B)少なくとも3個のSi−H単位を含む有機ポリ
シロキサン、 (C)貴金属触媒、および (D)室温における付加反応を遅延させる添加剤を含ん
で成り、重合体(A)は若干の三官能性および/または
四官能性分岐点Tnおよび/またはQn′、および不飽和
炭化水素基を含む若干のSi原子Xmを含んでおり、 ここでnは0〜10、n′は0〜10であってn+n′の
和は1〜10であり、 また(a)T−含有有機ポリシロキサンの場合には n+1≧m≧2、 (b)Q−含有有機ポリシロキサンの場合には (2n′+1)≧m≧2、 (c)Q−およびT−含有有機ポリシロキサンの場合に
は[[(n+1)+(2n′+1)]−1]≧m≧2 であり、トリ有機シロキシ単位によりつくられる重合体
(A)の末端基は少なくとも1個の不飽和炭化水素基を
含むことを特徴とする薄層基質に非接着性の被膜をつく
るための被覆組成物に関する。
上記要求を満たす重合体の例は下記の構造要素をもつ
ものから成っている。
ものから成っている。
[CH2=CH(CH3)2SiO1/2]2[(CH3)3SiO1/2]1[(C
H3)2SiO]250[(CH3SiO3/2]1 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]2[(CH3)3SiO1/2]2[(C
H3)2SiO]300[(CH3SiO3/2]2 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]3[(CH3)3SiO1/2]1[(C
H3)2SiO]280[(CH3SiO3/2]2 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]3[(CH3)3SiO1/2]2[(C
H3)2SiO]210[(CH3SiO3/2]1[SiO2]1 または [(CH3)3SiO1/2]1[(CH2=CH(CH3)SiO1/2]
3[(CH3)2SiO]x[SiO2]1 ここでxは随時有機溶媒で希釈して直ぐ使用できる重合
体の粘度が20〜3,000mPa.sとなるように選ばれる。上記
重合体を水に分散させたときも同じである。重合鎖の端
は少なくとも1個の不飽和炭化水素基を含み、残りの不
飽和炭化水素基は重合鎖自身の中または分岐点に存在し
ていなければならない。
H3)2SiO]250[(CH3SiO3/2]1 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]2[(CH3)3SiO1/2]2[(C
H3)2SiO]300[(CH3SiO3/2]2 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]3[(CH3)3SiO1/2]1[(C
H3)2SiO]280[(CH3SiO3/2]2 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]3[(CH3)3SiO1/2]2[(C
H3)2SiO]210[(CH3SiO3/2]1[SiO2]1 または [(CH3)3SiO1/2]1[(CH2=CH(CH3)SiO1/2]
3[(CH3)2SiO]x[SiO2]1 ここでxは随時有機溶媒で希釈して直ぐ使用できる重合
体の粘度が20〜3,000mPa.sとなるように選ばれる。上記
重合体を水に分散させたときも同じである。重合鎖の端
は少なくとも1個の不飽和炭化水素基を含み、残りの不
飽和炭化水素基は重合鎖自身の中または分岐点に存在し
ていなければならない。
上記組成をもった重合体は専門家には公知の方法でつ
くることができる[例えばワインハイム社1968年発行、
ヴェー・ノル著「シリコーンの化学および技術参照]。
くることができる[例えばワインハイム社1968年発行、
ヴェー・ノル著「シリコーンの化学および技術参照]。
交叉結合剤、触媒および反応遅延剤の例も文献から公
知であり、専門家にはよく知られている。
知であり、専門家にはよく知られている。
上記組成物の利点はこれらの材料が滑らかな表面、並
びに粗い、例えば厚く被覆された紙のような表面の両方
に満足に使用できることである。このような融通性のた
めに工業的規模で標準的な組成物を使用してシリコーン
被覆を行うことができ、操作を中断せずに紙の種類を変
えることができる。
びに粗い、例えば厚く被覆された紙のような表面の両方
に満足に使用できることである。このような融通性のた
めに工業的規模で標準的な組成物を使用してシリコーン
被覆を行うことができ、操作を中断せずに紙の種類を変
えることができる。
上記混合物は任意の通常の方法、例えば浸漬被覆法、
ロール被覆法、噴霧被覆法、刷毛塗り被覆法、注形被覆
法等で被覆することができる。被膜は120〜200℃で硬化
させることが好ましい。
ロール被覆法、噴霧被覆法、刷毛塗り被覆法、注形被覆
法等で被覆することができる。被膜は120〜200℃で硬化
させることが好ましい。
硬化速度は実際的な要求を満たす速度である。その上
限は現在の機械の操作速度だけで決められる。下記実施
例により本発明を例示する。これらの実施例は本発明を
限定するものではない。
限は現在の機械の操作速度だけで決められる。下記実施
例により本発明を例示する。これらの実施例は本発明を
限定するものではない。
下記実施例に使用される重合体は0.25%のエチニルシ
クロヘキサノールを含み、これによって8時間よりも長
い貯蔵寿命が得られている。
クロヘキサノールを含み、これによって8時間よりも長
い貯蔵寿命が得られている。
実施例1(対照例) [CH2=CH(CH3)SiO1/2]4[(CH3)2SiO]250[CH3Si
O3/2]2の組成をもつビニル重合体12g、 白金含量が300ppmの上記重合体の白金錯体溶液1.6g、
および [(CH3)3SiO1/2]2[(CH3)HSiO]x[(CH3)2SiO]
1/3 x(但しx≧20)0.5g の混合物を実験室用の被覆ナイフでカレンダー掛けされ
た滑らかな紙[例えばケンメラー(Kemmerer)AV100]
に被覆する。紙を炉のガス加熱室で160℃に加熱する。1
0秒後に交叉結合が始まり、11秒後に完了する。交叉結
合したフィルムは摩耗耐性をもっていない。即ち指触試
験でいわゆるこすり落とされる現象を示す。
O3/2]2の組成をもつビニル重合体12g、 白金含量が300ppmの上記重合体の白金錯体溶液1.6g、
および [(CH3)3SiO1/2]2[(CH3)HSiO]x[(CH3)2SiO]
1/3 x(但しx≧20)0.5g の混合物を実験室用の被覆ナイフでカレンダー掛けされ
た滑らかな紙[例えばケンメラー(Kemmerer)AV100]
に被覆する。紙を炉のガス加熱室で160℃に加熱する。1
0秒後に交叉結合が始まり、11秒後に完了する。交叉結
合したフィルムは摩耗耐性をもっていない。即ち指触試
験でいわゆるこすり落とされる現象を示す。
実施例2 [CH2=CH(CH3)SiO1/2]3[(CH3)3SiO1/2]3[(CH
3)2SiO]250[CH3SiO3/2]4の組成をもつビニル重合体
12g、 錯体の形で溶解したPtを300ppm含む上記ビニル重合体
1.6g、および 実施例1の交叉結合剤0.5g から成り粘度が800mm2/秒の混合物を実験室用の被覆ナ
イフで実施例1のカレンダー掛けされた滑らかな紙に被
覆し、2μmのフィルムをつくる。このフィルムを160
℃で交叉結合させる。交叉結合は11秒後に完了する。通
常のシリコーン被覆材料が被覆できない厚く被覆された
紙の場合もフィルムは22秒後に交叉結合した。両方の紙
共満足な被覆が得られ、こすり落とされることはなかっ
た。50℃において6%の水を用いて24時間貯蔵した後
も、このシリコーン・フィルムは摩耗性を示さなかっ
た。
3)2SiO]250[CH3SiO3/2]4の組成をもつビニル重合体
12g、 錯体の形で溶解したPtを300ppm含む上記ビニル重合体
1.6g、および 実施例1の交叉結合剤0.5g から成り粘度が800mm2/秒の混合物を実験室用の被覆ナ
イフで実施例1のカレンダー掛けされた滑らかな紙に被
覆し、2μmのフィルムをつくる。このフィルムを160
℃で交叉結合させる。交叉結合は11秒後に完了する。通
常のシリコーン被覆材料が被覆できない厚く被覆された
紙の場合もフィルムは22秒後に交叉結合した。両方の紙
共満足な被覆が得られ、こすり落とされることはなかっ
た。50℃において6%の水を用いて24時間貯蔵した後
も、このシリコーン・フィルムは摩耗性を示さなかっ
た。
実施例3(対照例) [(CH3)3SiO1/2]2[(CH3)2SiO]200[(CH2=CH
(CH3)SiO]6の組成をもつ重合体20g、 上記重合体に溶解したPt含量が300ppmの白金錯体1.6
g、および 実施例1の交叉結合剤0.5g から成り粘度が1,000mm2/秒の混合物を実験室用の被覆
ナイフで被覆し、160℃で交叉結合させ、実施例1およ
び2と比較した。160℃で11秒後に滑らかなカレンダー
掛けされた紙の上のフィルムは交叉結合し、摩耗を示さ
なかった。
(CH3)SiO]6の組成をもつ重合体20g、 上記重合体に溶解したPt含量が300ppmの白金錯体1.6
g、および 実施例1の交叉結合剤0.5g から成り粘度が1,000mm2/秒の混合物を実験室用の被覆
ナイフで被覆し、160℃で交叉結合させ、実施例1およ
び2と比較した。160℃で11秒後に滑らかなカレンダー
掛けされた紙の上のフィルムは交叉結合し、摩耗を示さ
なかった。
粗い被覆された厚紙の上では16秒後にフィルムは硬化
したが、著しい摩耗を示し、これは24時間貯蔵した間に
増加した。
したが、著しい摩耗を示し、これは24時間貯蔵した間に
増加した。
実施例4 [CH2=CH(CH3)SiO1/2]2.67[(CH3)3SiO1/2]1.33
[(CH3)2SiO]250[(CH3SiO3/2]2の組成をもつ重合
体12g、 実施例2の触媒1.6g、および 実施例2の交叉結合剤0.5g から成る混合物を実験室用の被覆ナイフで上記実施例と
同様に滑らかな紙および粗い紙に被覆し、160℃で交叉
結合させる。シリコーン・フィルムは交叉結合し、滑ら
かな紙では15秒後に、粗い紙では21秒後に摩耗耐性が得
られた。
[(CH3)2SiO]250[(CH3SiO3/2]2の組成をもつ重合
体12g、 実施例2の触媒1.6g、および 実施例2の交叉結合剤0.5g から成る混合物を実験室用の被覆ナイフで上記実施例と
同様に滑らかな紙および粗い紙に被覆し、160℃で交叉
結合させる。シリコーン・フィルムは交叉結合し、滑ら
かな紙では15秒後に、粗い紙では21秒後に摩耗耐性が得
られた。
実施例5 実施例1の重合体6g、 実施例2の重合体6g、 実施例2の触媒1.6g、 実施例2の交叉結合剤0.5g の混合物を実験室用の被覆ナイフで上記実施例と同様に
滑らかな紙おらび粗い紙に被覆し、160℃で交叉結合さ
せる。11秒後滑らかな紙の上のフィルムは交叉結合し、
優れた摩耗耐性を示し、これは6%の水で湿らせ50℃で
24時間貯蔵した後も保持された。厚く被覆された紙の上
での硬化時間は17秒であった。この場合にも生じたシリ
コーン・フィルムは摩耗耐性をもち、湿った雰囲気中に
おいても貯蔵可能であった。
滑らかな紙おらび粗い紙に被覆し、160℃で交叉結合さ
せる。11秒後滑らかな紙の上のフィルムは交叉結合し、
優れた摩耗耐性を示し、これは6%の水で湿らせ50℃で
24時間貯蔵した後も保持された。厚く被覆された紙の上
での硬化時間は17秒であった。この場合にも生じたシリ
コーン・フィルムは摩耗耐性をもち、湿った雰囲気中に
おいても貯蔵可能であった。
本発明の主な特徴及び態様は次の通りである。
1.(A)不飽和炭化水素基を含み粘度が50〜107mPa.sで
あるSi結合をもった有機ポリシロキサン、 (B)少なくとも3個のSi−H単位を含む有機ポリシロ
キサン、 (C)貴金属触媒、および (D)室温における付加反応を遅延させる添加剤を含ん
で成り、重合体(A)は若干の三官能性および/または
四官能性分岐点Tnおよび/またはQn′および不飽和炭
化水素基を含む若干のSi原子Xmを含んでおり、 ここでnは0〜10、n′は0〜10であってn+n′の
和は1〜10であり、 また(a)T−含有有機ポリシロキサンの場合には n+1≧m≧2、 (b)Q−含有有機ポリシロキサンの場合には (2n′+1)≧m≧2、 (c)Q−およびT−含有有機ポリシロキサンの場合
には[[(n+1)+(2n′+1)]−1]≧m≧2 であり、トリ有機シロキシ単位によりつくられる重合体
(A)の末端基は少なくとも1個の不飽和炭化水素基を
含む薄層基質に非接着性の被膜をつくるための被覆組成
物。
あるSi結合をもった有機ポリシロキサン、 (B)少なくとも3個のSi−H単位を含む有機ポリシロ
キサン、 (C)貴金属触媒、および (D)室温における付加反応を遅延させる添加剤を含ん
で成り、重合体(A)は若干の三官能性および/または
四官能性分岐点Tnおよび/またはQn′および不飽和炭
化水素基を含む若干のSi原子Xmを含んでおり、 ここでnは0〜10、n′は0〜10であってn+n′の
和は1〜10であり、 また(a)T−含有有機ポリシロキサンの場合には n+1≧m≧2、 (b)Q−含有有機ポリシロキサンの場合には (2n′+1)≧m≧2、 (c)Q−およびT−含有有機ポリシロキサンの場合
には[[(n+1)+(2n′+1)]−1]≧m≧2 であり、トリ有機シロキシ単位によりつくられる重合体
(A)の末端基は少なくとも1個の不飽和炭化水素基を
含む薄層基質に非接着性の被膜をつくるための被覆組成
物。
2.nが1〜3である上記第1項記載の被覆組成物。
3.反応に関係しない希釈剤または溶媒および/または分
散剤を含む上記第1項記載の被覆組成物。
散剤を含む上記第1項記載の被覆組成物。
4.重合体(A)が [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]2[(CH3)3SiO1/2]1[(C
H3)2SiO]250[(CH3SiO3/2]1 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]2[(CH3)3SiO1/2]2[(C
H3)2SiO]300[(CH3SiO3/2]2 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]3[(CH3)3SiO1/2]1[(C
H3)2SiO]280[(CH3SiO3/2]2 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]3[(CH3)3SiO1/2]2[(C
H3)2SiO]210[(CH3SiO3/2]1[SiO2]1 または [(CH3)3SiO1/2]1[(CH2=CH(CH3)SiO1/2]
3[(CH3)2SiO]x[SiO2]1 であり、ここにxは随時有機溶媒で希釈して直ちに使用
できる重合体の粘度が20〜3,000mPa.sの範囲に入るよう
に選ばれる上記第1項記載の被覆組成物。
H3)2SiO]250[(CH3SiO3/2]1 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]2[(CH3)3SiO1/2]2[(C
H3)2SiO]300[(CH3SiO3/2]2 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]3[(CH3)3SiO1/2]1[(C
H3)2SiO]280[(CH3SiO3/2]2 または [CH2=CH(CH3)2SiO1/2]3[(CH3)3SiO1/2]2[(C
H3)2SiO]210[(CH3SiO3/2]1[SiO2]1 または [(CH3)3SiO1/2]1[(CH2=CH(CH3)SiO1/2]
3[(CH3)2SiO]x[SiO2]1 であり、ここにxは随時有機溶媒で希釈して直ちに使用
できる重合体の粘度が20〜3,000mPa.sの範囲に入るよう
に選ばれる上記第1項記載の被覆組成物。
5.薄層の基質を上記第1項記載の基質を組成物で被覆
し該被膜を硬化させる薄層の基質に非粘着性の被膜を被
覆する方法。
し該被膜を硬化させる薄層の基質に非粘着性の被膜を被
覆する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−110155(JP,A) 特開 昭56−53150(JP,A) 特表 昭57−501630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 183/05 C09D 183/07 C08L 83/05 C08L 83/07
Claims (2)
- 【請求項1】(A)不飽和炭化水素基を含み粘度が50〜 107mPa.sであるSi結合をもった有機ポリシロキサン、 (B)少なくとも3個のSi−H単位を含む有機ポリシロ
キサン、 (C)貴金属触媒、および (D)室温における付加反応を遅延させる添加剤を含ん
で成り、重合体(A)は若干の三官能性および/または
四官能性分岐点Tnおよび/またはQn′ 、および不飽和
炭化水素基を含む若干のSi原子Xmを含んでおり、 ここでnは0〜10、n′は0〜10であってn+n′の和
は1〜10であり、 また(a)T−含有有機ポリシロキサンの場合には n+1≧m≧2、 (b)Q−含有有機ポリシロキサンの場合には (2n′+1)≧m≧2、 (c)Q−およびT−含有有機ポリシロキサンの場合に
は [[(n+1)+(2n′+1)]−1]≧m≧2 であり、トリ有機シロキシ単位によりつくられる重合体
(A)の末端基は少なくとも1個の不飽和炭化水素基を
含むことを特徴とする薄層基質に非接着性の被膜をつく
るための被覆組成物。 - 【請求項2】薄層の基質を特許請求の範囲第1項記載の
を組成物で被覆し該被膜を硬化させることを特徴とする
薄層の基質に非粘着性の被膜を被覆する方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE3920269A DE3920269A1 (de) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | Beschichtungsmittel zum herstellen haftungsmindernder beschichtungen |
DE3920269.0 | 1989-06-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0343475A JPH0343475A (ja) | 1991-02-25 |
JP2894630B2 true JP2894630B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=6383217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2157786A Expired - Lifetime JP2894630B2 (ja) | 1989-06-21 | 1990-06-18 | 非粘着性被覆製造用被覆組成物 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5077369A (ja) |
EP (1) | EP0403890B1 (ja) |
JP (1) | JP2894630B2 (ja) |
AT (1) | ATE102978T1 (ja) |
CA (1) | CA2019254C (ja) |
DE (2) | DE3920269A1 (ja) |
FI (1) | FI97066C (ja) |
NO (1) | NO178074C (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4112632A1 (de) * | 1991-04-18 | 1992-10-22 | Kurasawa Optical Industry Co | Eine schmutzabweisende substanz und das verfahren, sie herzustellen |
JP2646046B2 (ja) * | 1991-10-21 | 1997-08-25 | 信越化学工業株式会社 | 高減衰性シリコーン組成物及びその硬化物 |
DE4328657A1 (de) * | 1993-08-26 | 1995-03-02 | Bayer Ag | Organopolysiloxanmischung zur Herstellung von klebstoffabweisenden Organopolysiloxanfilmen |
US5616672A (en) * | 1995-11-17 | 1997-04-01 | General Electric Company | Paper release compositions having improved release characteristics |
DE19548474A1 (de) * | 1995-12-22 | 1997-06-26 | Wacker Chemie Gmbh | Aliphatisch ungesättigte Reste aufweisende Organopolysiloxane, deren Herstellung und deren Verwendung in vernetzbaren Massen |
DE19627022A1 (de) * | 1996-07-04 | 1998-01-08 | Wacker Chemie Gmbh | Aliphatisch ungesättigte Kohlenwasserstoffreste aufweisende Organopolysiloxane, deren Herstellung und Verwendung |
DE19629053A1 (de) * | 1996-07-17 | 1998-01-22 | Wacker Chemie Gmbh | Aliphatisch ungesättigte Kohlenwasserstoffgruppen aufweisende Organosiliciumverbindungen |
TW406113B (en) | 1997-03-20 | 2000-09-21 | Wacker Chemie Gmbh | Crosslinkable compositions possibly comprising MQ silicone resins |
US5932060A (en) * | 1997-09-12 | 1999-08-03 | General Electric Company | Paper release laminates having improved release characteristics |
GB9917372D0 (en) | 1999-07-23 | 1999-09-22 | Dow Corning | Silicone release coating compositions |
US20050059776A1 (en) * | 1999-07-23 | 2005-03-17 | Cray Stephen Edward | Silicone release coating compositions |
WO2006055233A1 (en) * | 2004-11-18 | 2006-05-26 | Dow Corning Corporation | Silicone release coating compositions |
JP6864114B2 (ja) * | 2016-12-23 | 2021-04-21 | ダウ (シャンハイ) ホールディング カンパニー リミテッド | ポリオルガノシロキサン剥離コーティングならびにその調製および使用方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5950181B2 (ja) * | 1979-03-07 | 1984-12-06 | ト−レ・シリコ−ン株式会社 | 高温でセラミツク化するシリコ−ン組成物 |
US4528314A (en) * | 1983-07-07 | 1985-07-09 | General Electric Company | Transparent membrane structures |
US4935464A (en) * | 1987-04-30 | 1990-06-19 | Toray Silicone Company Limited | Organopolysiloxane microemulsion, process for its production and application thereof |
DE3723421A1 (de) * | 1987-07-15 | 1989-01-26 | Wacker Chemie Gmbh | Durch strahlung zu elastomeren vernetzbare massen |
US4882398A (en) * | 1988-08-26 | 1989-11-21 | Dow Corning Corporation | Optically clear reinforced organosiloxane compositions |
-
1989
- 1989-06-21 DE DE3920269A patent/DE3920269A1/de not_active Withdrawn
-
1990
- 1990-06-06 NO NO902508A patent/NO178074C/no not_active IP Right Cessation
- 1990-06-06 US US07/534,096 patent/US5077369A/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-06-08 DE DE90110852T patent/DE59004976D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1990-06-08 EP EP90110852A patent/EP0403890B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1990-06-08 AT AT90110852T patent/ATE102978T1/de not_active IP Right Cessation
- 1990-06-18 JP JP2157786A patent/JP2894630B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1990-06-19 FI FI903089A patent/FI97066C/fi active IP Right Grant
- 1990-06-19 CA CA002019254A patent/CA2019254C/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ATE102978T1 (de) | 1994-04-15 |
DE3920269A1 (de) | 1991-01-17 |
EP0403890B1 (de) | 1994-03-16 |
FI903089A0 (fi) | 1990-06-19 |
NO902508L (no) | 1990-12-27 |
EP0403890A3 (de) | 1991-05-08 |
EP0403890A2 (de) | 1990-12-27 |
JPH0343475A (ja) | 1991-02-25 |
NO178074B (no) | 1995-10-09 |
FI97066C (fi) | 1996-10-10 |
DE59004976D1 (de) | 1994-04-21 |
NO178074C (no) | 1996-01-17 |
CA2019254C (en) | 2001-03-13 |
FI97066B (fi) | 1996-06-28 |
CA2019254A1 (en) | 1990-12-21 |
US5077369A (en) | 1991-12-31 |
NO902508D0 (no) | 1990-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2894630B2 (ja) | 非粘着性被覆製造用被覆組成物 | |
FI109914B (fi) | Adheesiota muunteleva silikonisysteemi ja sen käyttäminen kovettuvien, kiinnitarttumattomien koostumusten valmistamiseen | |
US4184006A (en) | Process for preparing adhesive repellent coatings and coated article | |
JP2665881B2 (ja) | ヒドロシリル化反応の抑制剤としての長鎖α−アセチレンアルコール及びその、安定な硬化性シリコーン組成物調製での応用 | |
JP4786537B2 (ja) | ポリマーフィルムに対する接着性の向上した硬化性シリコーン組成物 | |
US4252933A (en) | Self-bonding silicone coating composition | |
CA1129270A (en) | Method for coating a substrate using a curable silicone release composition | |
US20030088042A1 (en) | Paper release compositions having improved adhesion to paper and polymeric films | |
JPH0873809A (ja) | 剥離性皮膜形成性有機ケイ素重合体組成物 | |
EP0217333A2 (en) | Resinous copolymeric siloxanes containing alkenyldimethylsiloxanes | |
US5468816A (en) | Silicone release compositions | |
CA1060133A (en) | Surface treating silicone release compositions | |
US5977279A (en) | Organopolysiloxane mixture for the preparation of adhesive-repellent organopolysiloxane films | |
AU631579B2 (en) | Organopolysiloxane composition for the formation of a cured release film | |
EP0798344B1 (en) | Fluorosilicone rubber composition and method of adhering it to a substrate | |
EP0103639A1 (en) | VINYL RUBBER ACCELERATOR FOR CONDENSATION-HARDENABLE SILICONES. | |
KR100379591B1 (ko) | 촉매화된 기재의 제조방법, 저온 경화성 유기폴리실옥산 피복된 기재의 제조방법, 및 상기 피복된 기재를 포함하는 적층물 | |
JP2020122116A (ja) | 剥離剤組成物及び剥離シート | |
KR880007671A (ko) | 부가 경화 실리콘 피복물의 uv-활성 | |
US3522202A (en) | Release coatings consisting of three polyorganosiloxanes | |
KR960014213A (ko) | 오가노실록산 조성물을 경화 억제물질의 존재하에 경화시키는 방법 | |
JPH09176491A (ja) | 剥離性シリコーン組成物 | |
EP0487079B1 (en) | Organopolysiloxane composition for the formation of a cured release film | |
JP2002254569A (ja) | コート基材の製造方法及び当該方法で製造された物品 | |
JPH0434575B2 (ja) |