JP2893069B2 - 液晶素子 - Google Patents
液晶素子Info
- Publication number
- JP2893069B2 JP2893069B2 JP63239259A JP23925988A JP2893069B2 JP 2893069 B2 JP2893069 B2 JP 2893069B2 JP 63239259 A JP63239259 A JP 63239259A JP 23925988 A JP23925988 A JP 23925988A JP 2893069 B2 JP2893069 B2 JP 2893069B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cell
- liquid crystal
- spacer
- expansion
- crystal element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 〔従来の技術〕 液晶セルにおいてセル厚を均一にすることは液晶の駆
動条件の安定化、さらに色ムラの抑制等の面で非常に重
要であることが知られている。従来一対の基板の間にガ
ラスファイバー等の接着力を有さないスペーサーを介在
せしめた液晶セルが知られているが、ディスプレイ等へ
の応用の際画面の大型化が進むにつれ、この構造の問題
点が露呈されてきた。すなわち液晶セルをセル内に注入
する方法として真空注入法が知られているが、その概要
は液晶セル全体を1つの真空槽中に設置し、セル内部に
真空引き後セルの注入口に液晶材料を満たし槽内の圧力
を次第に高めることでセル内部に液晶材料を圧力差によ
って注入する方法であるが、この真空注入法を用いる際
従来の構造のセルではセル外の圧力がセル内の圧力より
も低くなったとき、セルが膨張しセル内外の圧力差がな
くなってもセルは元通りには戻らないため液晶が過剰に
注入されてしまう。さらに強誘電性液晶では粘性が高い
ため、注入時に加熱を加えるが、この場合にはスペーサ
ー,シール材等の熱膨張の効果を加えるためにセル内へ
の液晶の過剰な供給に拍車がかかり、セル厚を均一に保
持することが困難或いは不可能になる。
動条件の安定化、さらに色ムラの抑制等の面で非常に重
要であることが知られている。従来一対の基板の間にガ
ラスファイバー等の接着力を有さないスペーサーを介在
せしめた液晶セルが知られているが、ディスプレイ等へ
の応用の際画面の大型化が進むにつれ、この構造の問題
点が露呈されてきた。すなわち液晶セルをセル内に注入
する方法として真空注入法が知られているが、その概要
は液晶セル全体を1つの真空槽中に設置し、セル内部に
真空引き後セルの注入口に液晶材料を満たし槽内の圧力
を次第に高めることでセル内部に液晶材料を圧力差によ
って注入する方法であるが、この真空注入法を用いる際
従来の構造のセルではセル外の圧力がセル内の圧力より
も低くなったとき、セルが膨張しセル内外の圧力差がな
くなってもセルは元通りには戻らないため液晶が過剰に
注入されてしまう。さらに強誘電性液晶では粘性が高い
ため、注入時に加熱を加えるが、この場合にはスペーサ
ー,シール材等の熱膨張の効果を加えるためにセル内へ
の液晶の過剰な供給に拍車がかかり、セル厚を均一に保
持することが困難或いは不可能になる。
この問題を解決するために接着力を有し、5%以下の
伸縮性を有するエポキシ系のスペーサーが開発され、セ
ルの上下基板を接着してセル厚の均一に保った方法が試
みられた。この方法を用いた場合セル厚の均一性の面で
は非常に有効であるがセルの膨張、収縮が全く行われな
いため温度降下による液晶の体積減少が生じた時、セル
内容積は一定のためセル内に液晶の存在しない部分が発
生し、ディスプレイ等への応用の際、致命的な問題とな
っていた。そのため、セル厚を均一に保ちながら、なお
かつ液晶の膨張、収縮にセルが追随できる構成が望まれ
ていた。
伸縮性を有するエポキシ系のスペーサーが開発され、セ
ルの上下基板を接着してセル厚の均一に保った方法が試
みられた。この方法を用いた場合セル厚の均一性の面で
は非常に有効であるがセルの膨張、収縮が全く行われな
いため温度降下による液晶の体積減少が生じた時、セル
内容積は一定のためセル内に液晶の存在しない部分が発
生し、ディスプレイ等への応用の際、致命的な問題とな
っていた。そのため、セル厚を均一に保ちながら、なお
かつ液晶の膨張、収縮にセルが追随できる構成が望まれ
ていた。
〔発明の構成〕 かかる問題解決のため本発明は、接着力と適当な伸縮
性とをともに有するスペーサーのみを、あるいは接着力
を有さないスペーサーと同時に使用することにより、セ
ル厚の均一性と、セルが液晶の収縮、膨張に追随できる
ことを達成した点に特徴がある。ただし接着力と伸縮性
を有するスペーサーの伸縮率が大きすぎる(35%以上)
場合、液晶注入工程によりセルが膨張し、結局接着力を
有するスペーサーを使用しない場合と同様な結果とな
る。第1表にスペーサーの伸縮率の大きさとセル厚の均
一性、セル内の液晶の存在しない部分の有無との関係を
示す。
性とをともに有するスペーサーのみを、あるいは接着力
を有さないスペーサーと同時に使用することにより、セ
ル厚の均一性と、セルが液晶の収縮、膨張に追随できる
ことを達成した点に特徴がある。ただし接着力と伸縮性
を有するスペーサーの伸縮率が大きすぎる(35%以上)
場合、液晶注入工程によりセルが膨張し、結局接着力を
有するスペーサーを使用しない場合と同様な結果とな
る。第1表にスペーサーの伸縮率の大きさとセル厚の均
一性、セル内の液晶の存在しない部分の有無との関係を
示す。
第1表中の例1、例2においてはセル厚の均一性は良
好であるがスペーサーの伸縮率が小さいために注晶注入
後にセル内に液晶の存在しない部分が現れたことを示し
ている。また、例8〜例10ではスペーサーの伸縮率が大
きすぎてセルが膨張してしまったことを意味している。
従ってスペーサーの伸縮率は10〜35%が適当であること
がいえる。例1、例5、例10のセル厚の分布について第
1図に示す測定点A〜Lの12ケ所のデータを第2表に示
す。
好であるがスペーサーの伸縮率が小さいために注晶注入
後にセル内に液晶の存在しない部分が現れたことを示し
ている。また、例8〜例10ではスペーサーの伸縮率が大
きすぎてセルが膨張してしまったことを意味している。
従ってスペーサーの伸縮率は10〜35%が適当であること
がいえる。例1、例5、例10のセル厚の分布について第
1図に示す測定点A〜Lの12ケ所のデータを第2表に示
す。
〔効果〕 液晶セルにおいて、セル厚の不均一性は色ムラを生じ
さらには駆動条件のばらつきにつながり表示品質の低下
を招くため、均一なセルを作製可能にした本発明の液晶
セルの構成は非常に有効であった。セル貼りあわせ時に
は均一な厚さを有するセルもその後の工程中にセル厚が
不均一になり、その修復が困難もしくは不可能となる。
さらには駆動条件のばらつきにつながり表示品質の低下
を招くため、均一なセルを作製可能にした本発明の液晶
セルの構成は非常に有効であった。セル貼りあわせ時に
は均一な厚さを有するセルもその後の工程中にセル厚が
不均一になり、その修復が困難もしくは不可能となる。
今回本発明の構成の液晶セルによって液晶注入工程等
においてもセル厚が変化することはなく、さらに温度降
下による液晶の収縮にも対応可能となり表示品質の低下
を防ぐことができた。
においてもセル厚が変化することはなく、さらに温度降
下による液晶の収縮にも対応可能となり表示品質の低下
を防ぐことができた。
第1図は各セルのセル厚の測定点を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−176022(JP,A) 特開 昭60−83917(JP,A) 特開 昭63−142081(JP,A) 特開 昭54−92339(JP,A) 実開 昭62−154427(JP,U) 接着技術便覧編集委員会編「接着技術 便覧」、(昭和37年3月30日、日刊工業 新聞社発行)、第68〜69頁
Claims (1)
- 【請求項1】一対の基板間に、液晶とスペーサーを有す
る液晶素子において、 前記スペーサーは接着力と、伸縮率の限界値を有し、 前記伸縮率の限界値が10%〜35%の範囲から選択された
ものを、前記スペーサーとして用いることを特徴とする
液晶素子。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63239259A JP2893069B2 (ja) | 1988-09-22 | 1988-09-22 | 液晶素子 |
US07/260,605 US4973138A (en) | 1987-10-27 | 1988-10-21 | Liquid crystal device and manufacturing method for the same |
DE3855344T DE3855344T3 (de) | 1987-10-27 | 1988-10-24 | Flüssigkristall-Vorrichtung und ihr Herstellungsverfahren |
EP88117689A EP0314048B2 (en) | 1987-10-27 | 1988-10-24 | Liquid crystal device and manufacturing method for the same |
US07/503,517 US5142395A (en) | 1987-10-27 | 1990-03-23 | Liquid crystal display with spacers of specific densities which are adhesive and elastic |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63239259A JP2893069B2 (ja) | 1988-09-22 | 1988-09-22 | 液晶素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0287121A JPH0287121A (ja) | 1990-03-28 |
JP2893069B2 true JP2893069B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=17042102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63239259A Expired - Lifetime JP2893069B2 (ja) | 1987-10-27 | 1988-09-22 | 液晶素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2893069B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102264768B (zh) | 2008-11-10 | 2013-10-09 | 株式会社普利司通 | 改性天然橡胶、其生产方法和使用其的橡胶组合物以及轮胎 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL7714232A (nl) * | 1977-12-22 | 1979-06-26 | Philips Nv | Weergeefinrichting. |
JPS57176022A (en) * | 1981-04-22 | 1982-10-29 | Toshiba Corp | Liquid crystal display device and its manufacture |
CH660246A5 (de) * | 1983-07-08 | 1987-03-31 | Bbc Brown Boveri & Cie | Fluessigkristallzelle. |
JPS62154427U (ja) * | 1986-03-25 | 1987-09-30 | ||
JPS63142081A (ja) * | 1986-12-05 | 1988-06-14 | Toray Ind Inc | 粉末接着剤 |
-
1988
- 1988-09-22 JP JP63239259A patent/JP2893069B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
接着技術便覧編集委員会編「接着技術便覧」、(昭和37年3月30日、日刊工業新聞社発行)、第68〜69頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0287121A (ja) | 1990-03-28 |
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