JP2893001B2 - 恒温制御システム - Google Patents

恒温制御システム

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JP2893001B2
JP2893001B2 JP9020727A JP2072797A JP2893001B2 JP 2893001 B2 JP2893001 B2 JP 2893001B2 JP 9020727 A JP9020727 A JP 9020727A JP 2072797 A JP2072797 A JP 2072797A JP 2893001 B2 JP2893001 B2 JP 2893001B2
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hot water
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cold
cooling
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丈喜 梶本
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Devices For Warming Or Keeping Food Or Tableware Hot (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品等の保存環境
を所定の温度及び湿度に制御する恒温制御システムに係
り、特に、簡単な構成で、温度及び湿度を調整し得る恒
温制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、青果物等の生鮮食品を保存す
るために、冷蔵室が使用されている。このような冷蔵室
は、室内が冷却されると共に加湿される必要がある。そ
のため、従来の冷蔵システムは、図5に示すような構成
を有している。同図において、冷蔵室1は、断熱材から
なるパネルにより壁面が構成されており、内部は青果物
や食料品等の収納スペースとなっている。
【0003】また、冷蔵室1の内部空間において、シャ
ワー部2、送風機3、及び水・空気接触材4からなるエ
ア・ワァッシャ(空気清浄器)5が、天井近傍に設けら
れている。シャワー部2は、その下部に配置された水・
空気接触材4方向に冷水を噴出するようになっており、
送風機3は、水空気接触材4に空気を吹き付けるように
なっている。また、水・空気接触材5の下部には、水・
空気接触材4から発生する冷水を回収する回収器6が配
置されている。
【0004】また、冷蔵室1の外部には、冷水の貯蔵さ
れた冷水タンク7が設けられており、上記シャワー部2
に冷水を供給するために冷水を貯蔵するようになってい
る。この冷水タンク7の底面近傍には冷水ポンプ8及び
冷水供給配管9が接続されており、これらがシャワー部
2に接続されることにより、冷水タンク7に蓄えられた
水がシャワー部2に供給されるようになっている。すな
わち、これら冷水ポンプ8及び冷水供給配管9により冷
水供給手段が形成されている。また、冷水タンク7の水
面近傍には、冷水戻配管10が接続されており、回収器
6の冷水を回収するために上記回収器6に接続されてい
る。
【0005】上記冷水タンク7には、製氷コイル11が
蛇行して配設されている。この製氷コイル11は、冷水
タンク7の水面近傍の端部がブライン供給口11aとし
て構成されており、底面近傍の端部がブライン回収口1
1bとして構成されている。上記ブライン供給口11a
には、ブライン送配管12が設けられており、このブラ
イン送配管12は、チラーユニット13に接続されてい
る。一方、ブライン回収口11bには、ブライン戻配管
14が設けられており、ブラインポンプ15を介してチ
ラーユニット13に接続されている。
【0006】上記チラーユニット13は、ブラインの冷
却及び循環手段として設けられており、ブラインを冷却
して上記製氷コイル11内部に供給すると共に、製氷コ
イル11のブラインを回収する。
【0007】このような構成において、チラーユニット
13によって冷却されたブラインが、冷水タンク7内の
製氷コイル11内を循環する。これにより、製氷コイル
11の外周に接する冷水が凍結し、氷となる。この氷と
接する冷水、または氷を溶かして得られる冷水が、冷水
供給配管9により冷蔵室1内のシャワー部2に供給され
る。そして、シャワー部2から水・空気接触材4に噴出
される。噴出された冷水は、水・空気接触材4を通過
中、送風機3から吹き付けられる空気と接触することに
なる。冷水は、この空気から熱量(蒸発潜熱)を奪い、
水蒸気となって冷蔵室1内部を加湿する。同時に、冷水
に吹き付けられた空気は、熱量が奪われるため冷却され
る。従って、冷蔵室1内部が十分に加湿されると同時に
室内内部から冷却が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、消費者
のニーズに合わせて食品の多様化が進む傾向にある。そ
のため、どのような食品をも貯蔵することができるよう
な汎用性の高い恒温制御システムが求められている。
【0009】しかしながら、上述した従来の冷蔵システ
ムでは、冷却のみが行われていた。すなわち、青果物や
魚肉等の生鮮食品の鮮度を維持するために、冷蔵室内を
常時低温の状態とする必要があった。例えば、青果物の
場合、冷蔵室内の温度は0.5〜1.0℃程度とする必
要がある。従って、例えば、チーズを熟成させたり、ラ
ーメン、生ハム、及びパン生地等を保存したりする場合
等のように、10〜20℃程度の温度に設定したい場合
に対応することができなかった。
【0010】そのようなあらゆる食品に対応できる高汎
用性の恒温制御システムを実現しようとする場合、冷却
システムと加熱システムとを別個に設けるといったよう
に複数のシステムを組合せて構成するほかなかった。従
って、システム全体としては大型化、複雑化せざるを得
なかった。
【0011】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
簡単な構成で、冷却・加湿のみでなく加熱・加湿及び除
湿をも行うことにより、貯蔵室内の温度を上昇させたり
湿度を調整したりすることができる恒温制御システムを
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る恒温制御システムは、貯蔵室と、前記貯蔵室の外部に
設けられ、冷水の貯蔵された冷水タンクと、前記貯蔵室
の内部に設けられ、前記冷水タンクの冷水を該貯蔵室内
に噴霧する冷水噴霧手段と、前記冷水タンクの冷水を前
記冷水噴霧手段に供給する冷水供給手段とを備えた恒温
制御システムにおいて、前記貯蔵室の外部に設けられ、
温水の貯蔵された温水タンクと、前記貯蔵室の内部に設
けられ、前記温水タンクの温水を該貯蔵室内に噴霧する
温水噴霧手段と、前記温水タンクの温水を前記温水噴霧
手段に供給する温水供給手段と、前記貯蔵室の内部に設
けられ、前記冷水タンクの冷水により冷却される冷却手
段と、前記冷水供給手段が前記冷水タンクの冷水を前記
冷水噴霧手段に供給するか、もしくは前記冷却手段に供
給するかを切換える切換手段とを具備することを特徴と
している。
【0013】請求項1記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、貯蔵室内を冷却・加湿す
る場合は、冷水タンクの冷水を冷水供給手段によって冷
水噴霧手段に供給し、冷水噴霧手段により冷水を噴霧す
る。これにより、貯蔵室内の湿度が上昇すると共に、冷
水が貯蔵室内の空気と熱交換することによって貯蔵室内
の温度が低下する。また、貯蔵室内を加熱・加湿する場
合は、温水タンクの温水を温水供給手段によって温水噴
霧手段に供給し、温水噴霧手段により温水を噴霧する。
これにより、貯蔵室内の湿度が上昇すると共に、温水が
冷蔵室内の空気と熱交換することによって冷蔵室内の温
度が上昇する。
【0014】更に、貯蔵室内を除湿する場合、切換手段
により冷水タンクの冷水を冷却コイル等の冷却手段に供
給するよう切換えることにより、冷却手段が冷水により
冷却される。このとき、冷水は冷水噴霧手段によって噴
霧されないため湿度は上昇せず、冷蔵室内の空気が冷却
されることによって湿度が低下する。従って、冷蔵室内
を冷却・加湿、もしくは加熱・加湿するのみでなく、除
湿することが可能となり、高湿な状態で保存する生鮮食
品等だけでなく、ある程度湿度を下げて保存する必要が
ある食品等を貯蔵室内に保存することができる。また、
冷却もしくは加熱時に湿度が上昇し過ぎた場合に、容易
に湿度を調整することができる。
【0015】請求項2記載の発明による恒温制御システ
ムは、貯蔵室と、前記貯蔵室の外部に設けられ、冷水の
貯蔵された冷水タンクと、前記貯蔵室の内部に設けら
れ、前記冷水タンクの冷水を該貯蔵室内に噴霧する噴霧
手段と、前記冷水タンクの冷水を前記噴霧手段に供給す
る冷水供給手段とを備えた恒温制御システムにおいて、
前記貯蔵室の外部に設けられ、温水の貯蔵された温水タ
ンクと、前記温水タンクの温水を前記噴霧手段に供給す
る温水供給手段と、前記貯蔵室の内部に設けられ、前記
冷水タンクの冷水により冷却される冷却手段と、前記冷
水供給手段が前記冷水タンクの冷水を前記噴霧手段に供
給するか、もしくは前記冷却手段に供給するかを切換え
る切換手段とを具備し、前記噴霧手段は、前記温水供給
手段により前記温水タンクの温水が供給されると、該温
水を噴霧するように構成されたことを特徴としている。
【0016】請求項2記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、貯蔵室内を冷却・加湿す
る場合は、噴霧手段に冷水タンクの冷水が供給され、噴
霧手段によって冷水が貯蔵室内に噴霧される。また、貯
蔵室内を加熱・加湿する場合は、噴霧手段に温水タンク
の温水が供給され、噴霧手段によって温水が貯蔵室内に
噴霧される。また、貯蔵室内を除湿する場合は、切換手
段の切換により、冷水タンクの冷水が冷却手段に供給さ
れ、冷却手段が冷却される。このように、単純な構成
で、貯蔵室内の冷却・加湿、加熱・加湿、及び除湿が可
能となる。
【0017】請求項3記載の発明による恒温制御システ
ムは、請求項1又は2記載の発明において、前記冷水タ
ンクに対する冷水を冷却し、前記温水タンクに対する温
水を加熱するヒートポンプからなるチラーユニットと、
前記チラーユニットによって冷却される冷水を、前記チ
ラーユニットと前記冷水タンクとの間で循環させる第1
の循環手段と、前記チラーユニットによって加熱される
温水を、前記チラーユニットと前記温水タンクとの間で
循環させる第2の循環手段と、前記第1の循環手段もし
くは第2の循環手段のいずれかを動作させるよう切換え
を行う冷温水切換手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0018】請求項3記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、冷蔵室内を冷却・加湿す
る場合や除湿する場合には、切換手段によって第1の循
環手段が動作するよう切換えられるため、ヒートポンプ
からなるチラーユニットによって冷却される冷水が冷水
タンクに供給される。これにより、冷水タンク内の冷水
が冷却される。また、冷蔵室内を加熱する場合には、切
換手段によって第2の循環手段が動作するよう切換えら
れるため、チラーユニットによって加熱される温水が温
水タンクに供給される。これにより、温水タンク内の温
水が加熱される。
【0019】このように、ヒートポンプからなるチラー
ユニットを使用することにより、システム自体を大型化
することなく、冷蔵室の冷却・加湿、加熱・加湿、及び
除湿を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を図面を参照して説明する。なお、上述した従来技術
で説明した部材と同一の部材については、同一符号を付
してその説明は省略する。
【0021】 (1)構成 図1は、本発明の実施の形態による恒温制御システムの
構成を示す系統図である。同図に示すように、本実施の
形態による恒温制御システムでは、従来の冷蔵室に代わ
るものとして貯蔵室100が設けられている。貯蔵室1
00は、従来の冷蔵室とほぼ同様の構成となっている
が、後述するように、冷却・加湿のみでなく加熱・加湿
及び除湿も行われるようになっている。
【0022】また、図1に示す恒温制御システムには、
温水の貯蔵された温水タンク20が設けられており、貯
蔵室100のシャワー部2に供給するために温水を貯蔵
するようになっている。更に、本実施の形態による恒温
制御システムでは、チラーユニット13は、低温の冷水
と高温の温水の双方を供給可能なヒートポンプによって
構成されている。
【0023】また、冷水タンク7は、チラーユニット1
3から供給される冷水によって、その内部に貯蔵される
冷水が冷却されるようになっている。従って、冷水タン
ク7には、冷水供給口41aと冷水回収口41bとが設
けられており、それぞれ冷水送配管42と冷水回収配管
43とに接続されている。冷水送配管42は、チラーユ
ニット13に接続された冷温水送配管44に接続され、
冷水回収配管43は、チラーユニット13に接続され冷
温水ポンプ45が設けられた冷温水回収配管46に接続
されている。すなわち、冷温水送配管44、冷水送配管
42、冷水回収配管43、及び冷温水回収配管46によ
り、請求項3記載の第1の循環手段が形成されている。
【0024】また、上記温水タンク20の底面近傍には
温水ポンプ21及び温水供給配管22が接続されてお
り、これらがシャワー部2に接続されることにより、温
水タンク20に蓄えられた温水がシャワー部2に供給さ
れるようになっている。すなわち、これら温水ポンプ2
1及び温水供給配管22により、請求項1記載の温水供
給手段が形成されている。また、本実施の形態では、シ
ャワー部2が請求項1記載の冷水噴霧手段と温水噴霧手
段とを兼ねている。更に、シャワー部2は、請求項2記
載の噴霧手段にも対応している。
【0025】なお、この温水供給配管22には、温水の
逆流を防止するための逆止弁23が設けられている。ま
た、温水タンク20の水面近傍には、電動二方弁24が
設けられた温水戻配管25が接続されており、貯蔵室1
00の回収器6に接続されている。
【0026】また、温水タンク20には、冷水タンク7
と同様に、温水タンク20の水面近傍の端部が温水供給
口26aとして構成されており、底面近傍の端部が温水
回収口26bとして構成されている。また、この温水供
給口26aには、温水送配管27が設けられており、こ
の温水送配管27は三方切換弁28を介して、冷水タン
ク7に接続された冷温水送配管44に接続されている。
一方、上記温水回収口26bには、温水回収配管29が
設けられており、三方切換弁30を介して、冷温水回収
配管46に接続されている。
【0027】本実施の形態によるチラーユニット13
は、貯蔵室100を冷却する場合もしくは除湿する場合
には、冷水を冷却して冷水タンク7に供給すると共に、
冷水タンク7から冷水を回収するようになっている。ま
た、貯蔵室100を加熱する場合には、温水を加熱して
温水タンク20に供給すると共に、温水タンク20から
温水を回収するようになっている。すなわち、冷温水送
配管44、温水送配管27、温水回収配管29、及び冷
温水回収配管46により、請求項3記載の第2の循環手
段が形成されている。
【0028】従って、三方切換弁28の切換えにより、
チラーユニット13からの冷水または温水が冷水タンク
7もしくは温水タンク20のいずれか一方に供給される
ようになっており、三方切換弁30の切換えにより、冷
水タンク7からの冷水もしくは温水タンク10からの温
水のいずれか一方が、チラーユニット13に戻されるよ
うになっている。すなわち、これら三方切換弁28及び
三方切換弁30により、請求項3記載の冷温水切換手段
が形成されている。
【0029】一方、冷水タンク7に接続されている冷水
戻配管10には、温水戻配管25と同様に電動二方弁3
1が設けられている。すなわち、回収器6から温水が回
収される場合は、温水戻配管25の電動二方弁24が開
となり、冷水が回収される場合は、冷水戻配管10の電
動二方弁31が開となるようになっている。
【0030】また、本実施の形態によるエア・ワッシャ
5には、請求項1及び2記載の冷却手段である冷却コイ
ル50が設けられている。この冷却コイル50には、冷
水タンク7からの冷水が供給されるようになっている。
ここで、冷水タンク7に接続されている冷水供給配管9
には三方切換弁32が設けられており、冷水供給配管9
が、シャワー部2に接続された冷水供給配管9aと上記
冷却コイル50に接続された冷水供給配管9bとに分か
れている。すなわち、三方切換弁32の切換えにより、
冷水タンク7からの冷水がシャワー部2もしくは冷却コ
イル50のいずれかに供給されるようになっている。す
なわち、三方切換弁32により、請求項1及び2記載の
切換手段が形成されている。また、この冷却コイル50
を通過した冷水は、冷水戻配管33により冷水タンク7
に戻されるようになっている。なお、冷水供給配管9に
は、冷水の逆流を防止するための逆止弁34が設けられ
ている。
【0031】 (2)作用効果 以上のように構成される恒温制御システムの動作につい
て、図2〜図4を参照して説明する。なお、各図におい
て、太線は冷水または温水の流れを示している。
【0032】 [冷却加湿] まず、図2により、上記恒温制御システムにおける冷却
加湿の動作について説明する。すなわち、従来の冷蔵室
のように例えば青果物や魚肉などの生鮮食品等を保存す
る場合であって、貯蔵室100内の温度を0.5〜1.
0℃程度とし、湿度を90〜95℃程度とする場合であ
る。この場合は、従来の冷却加湿と同様であり、以下の
ように動作する。まず、三方切換弁28及び三方切換弁
30が切換えられることにより、チラーユニット13に
おいて冷却された低温の冷水が、チラーユニット13→
冷温水送配管44→冷水送配管42→冷水タンク7→冷
水回収配管43→冷温水回収配管46→チラーユニット
13の経路で循環する。これにより、冷水タンク7内の
冷水が冷却される。
【0033】更に、このとき、冷水供給配管9に設けら
れた三方切換弁32は、冷水タンク7からの冷水が冷水
供給配管9から冷水供給配管9aへ流れるように設定さ
れている。また、冷水戻配管10に設けられた電動二方
弁31が開となっている。そのため、冷水ポンプ8によ
り、冷水タンク7内の冷水が貯蔵室100内のエア・ワ
ッシャ5のシャワー部2に供給され、シャワー部2から
水・空気接触材4に噴出されることにより、貯蔵室10
0内部が加湿及び冷却される。そして、回収器6に回収
された冷水は、冷水戻配管10により冷水タンク7に戻
される。
【0034】 [加熱加湿] 次に、図3により、上記恒温制御システムにおける加熱
加湿の動作について説明する。すなわち、チーズを熟成
する場合等や、ラーメン、生ハム、パン生地、及び一部
の果物等を保存する場合のように、貯蔵室100を比較
的高温に保つ必要のある場合である。この場合、三方切
換弁28は、チラーユニット13からの温水が冷温水送
配管44から温水送配管27に流れるように設定される
と共に、三方切換弁30は、温水タンク20からの温水
が温水回収配管29から冷温水配管46を流れるように
設定される。このため、チラーユニット13において加
熱された高温の温水が、チラーユニット13→冷温水送
配管44→温水送配管27→温水タンク20→温水回収
配管29→冷温水回収配管46→チラーユニット13の
経路で循環する。これにより、温水タンク20内の温水
が加熱される。
【0035】また、このとき、温水ポンプ21により、
温水タンク20内の温水が温水供給配管22を介して貯
蔵室100内のエア・ワッシャ5のシャワー部2に供給
される。そして、その温水は、シャワー部2から水・空
気接触材4に噴出され、水・空気接触材4を通過中に、
送風機3から吹き付けられる空気と接触する。これによ
り、温水と接触した空気が加熱及び加湿されて貯蔵室1
00内に供給されることにより、貯蔵室100内部が加
熱されると同時に加湿される。
【0036】 [除湿] 次に、図4により、上記恒温制御システムにおける除湿
の動作について説明する。すなわち、上記のように貯蔵
室100を冷却もしくは加熱した際に湿度が上昇し過ぎ
た場合等である。例えば、上記のようなラーメン等の食
品を保存する場合、温度は10〜20℃±1℃程度、湿
度は80〜95%±5%程度とする必要がある。このよ
うな場合、上記のように貯蔵室100を加熱して湿度が
100%近く上昇してしまったときに、以下の除湿を行
って湿度を低下させる。
【0037】この場合、上述した冷却加湿の場合と同様
に、三方切換弁28及び三方切換弁30が切換えられる
ことにより、チラーユニット13において冷却された低
温の冷水が冷水タンク7との間を循環することによっ
て、冷水タンク7内の冷水が冷却される。
【0038】また、このとき、冷水供給配管9に設けら
れた三方切換弁32は、冷水タンク7からの冷水が冷水
供給配管9から冷水供給配管9bへ流れるように設定さ
れている。そのため、冷水ポンプ8により、冷水タンク
7内の冷水が、貯蔵室100内のエア・ワッシャ5の冷
却コイル50に供給される。そして、送風機3から冷却
コイル50に吹き付けられる空気が、露点温度以下にま
で冷却され、この冷却された空気中の水分が水滴となっ
て回収器6に回収される。これにより、貯蔵室100内
の空気が除湿される。また、回収器6によって回収され
た水分は、冷水戻配管33により冷水タンク7に戻され
る。
【0039】以上のように、本実施の形態では、冷水タ
ンク7と共に温水タンク20を設け、貯蔵室100のエ
ア・ワッシャ5に温水を供給し得る構成としたため、貯
蔵室100内を冷却・加湿のみでなく加熱することがで
きる。そのため、10℃以上の比較的高温に保存すべき
食品等を保存する場合にも対応することができる。
【0040】また、チラーユニット13としてヒートポ
ンプを使用し、三方切換弁28及び三方切換弁30によ
って切換えを行って冷水タンク7に冷水を供給し、温水
タンク20に温水を供給する構成としたため、温水タン
ク20を配置するだけでシステム全体を大型化すること
なく、貯蔵室100に対する加熱を実現することができ
る。
【0041】更に、エア・ワッシャ5に冷却コイル50
を設け、冷水タンク7からの冷水によって冷却される構
成としたため、簡単な構成で、貯蔵室100内の除湿を
可能とすることができる。そのため、冷却や加熱によっ
て湿度が上昇し過ぎた場合に湿度を低下させたり、比較
的高温な状態、もしくは比較的湿度を下げた状態で保存
すべき食品等をも保存することができるようになる。
【0042】 (3)他の実施の形態 なお、本発明の恒温制御システムは、上述した実施の形
態に限定されるものではなく、具体的な各部材の形状、
或いは各々の取り付け位置及び方法は適宜変更可能であ
る。
【0043】例えば、各部を接続する配管等は図1に示
す構成に限定されず、冷却、加熱、及び除湿時にそれぞ
れ切換えられる構成であればよい。また、冷水タンク7
の冷水を冷却し、温水タンク20の温水を加熱する手段
は、ヒートポンプに限定されず、例えば冷水タンク7の
場合は、冷凍機等を使用して冷媒を流動させて冷却を行
ってもよい。また、温水タンク20の場合は、ボイラ等
を使用して加熱を行ってもよい。
【0044】更に、必ずしもシャワー部2で冷水噴霧手
段と温水噴霧手段とを兼ねるのではなく、これら冷水噴
霧手段と温水噴霧手段とを冷水系統と温水系統とで別々
に設けるようにしてもよい(請求項1)。
【0045】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、冷蔵
室等の貯蔵室を冷却・加湿する従来の恒温制御システム
に対し、温水タンクを設ける構成としたため、貯蔵室を
加熱・加湿することが可能となる。また、貯蔵室内に冷
却手段を備え、冷水タンクからの冷水を供給し得る構成
としたため、貯蔵室を除湿することが可能となる。この
ため、システム全体を大型化することなく、簡単な構成
で、貯蔵室内の温度を上昇させたり湿度を調整したりす
ることができる恒温制御システムを提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による恒温制御システム
の構成を示す系統図
【図2】同実施の形態による恒温制御システムの構成を
示し、冷却・加湿の動作を説明する系統図
【図3】同実施の形態による恒温制御システムの構成を
示し、加熱・加湿の動作を説明する系統図
【図4】同実施の形態による恒温制御システムの構成を
示し、除湿の動作を説明する系統図
【図5】従来の冷蔵システムの構成を示す系統図
【符号の説明】
2…シャワー部 3…送風機 4…水・空気接触材 5…エア・ワッシャ(空気清浄器) 6…回収器 7…冷水タンク 8…冷水ポンプ 9,9a,9b…冷水供給配管 10,33…冷水戻配管 13…チラーユニット 20…温水タンク 21…温水ポンプ 22…温水供給配管 25…温水戻配管 27…温水送配管 28,30,32…三方切換弁 29…温水回収配管 42…冷水送配管 43…冷水回収配管 44…冷温水送配管 45…冷温水ポンプ 46…冷温水回収配管 50…冷却コイル 100…貯蔵室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23B 7/144 A23B 7/144 A23L 3/36 A23L 3/36 Z (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 23/00 A47J 39/02 F25S 13/00 F25D 17/02 A23B 4/06 A23B 7/144 A23L 3/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵室(100)と、前記貯蔵室の外部
    に設けられ、冷水の貯蔵された冷水タンク(7)と、前
    記貯蔵室の内部に設けられ、前記冷水タンクの冷水を該
    貯蔵室内に噴霧する冷水噴霧手段(2)と、前記冷水タ
    ンクの冷水を前記冷水噴霧手段に供給する冷水供給手段
    (8,9)とを備えた恒温制御システムにおいて、 前記貯蔵室の外部に設けられ、温水の貯蔵された温水タ
    ンク(20)と、 前記貯蔵室の内部に設けられ、前記温水タンクの温水を
    該貯蔵室内に噴霧する温水噴霧手段(2)と、 前記温水タンクの温水を前記温水噴霧手段に供給する温
    水供給手段(21,22)と、 前記貯蔵室の内部に設けられ、前記冷水タンクの冷水に
    より冷却される冷却手段(50)と、 前記冷水供給手段が前記冷水タンクの冷水を前記冷水噴
    霧手段に供給するか、もしくは前記冷却手段に供給する
    かを切換える切換手段(32)とを具備することを特徴
    とする恒温制御システム。
  2. 【請求項2】 貯蔵室(100)と、前記貯蔵室の外部
    に設けられ、冷水の貯蔵された冷水タンク(7)と、前
    記貯蔵室の内部に設けられ、前記冷水タンクの冷水を該
    貯蔵室内に噴霧する噴霧手段(2)と、前記冷水タンク
    の冷水を前記噴霧手段に供給する冷水供給手段(8,
    9)とを備えた恒温制御システムにおいて、 前記貯蔵室の外部に設けられ、温水の貯蔵された温水タ
    ンク(20)と、 前記温水タンクの温水を前記噴霧手段に供給する温水供
    給手段(21,22)と、 前記貯蔵室の内部に設けられ、前記冷水タンクの冷水に
    より冷却される冷却手段(50)と、 前記冷水供給手段が前記冷水タンクの冷水を前記噴霧手
    段に供給するか、もしくは前記冷却手段に供給するかを
    切換える切換手段(32)とを具備し、 前記噴霧手段は、前記温水供給手段により前記温水タン
    クの温水が供給されると、該温水を噴霧するように構成
    されたことを特徴とする恒温制御システム。
  3. 【請求項3】 前記冷水タンクに対する冷水を冷却し、
    前記温水タンクに対する温水を加熱するヒートポンプか
    らなるチラーユニット(13)と、 前記チラーユニットによって冷却される冷水を、前記ヒ
    ートポンプと前記冷水タンクとの間で循環させる第1の
    循環手段(44,42,43,46)と、 前記チラーユニットによって加熱される温水を、前記チ
    ラーユニットと前記温水タンクとの間で循環させる第2
    の循環手段(44,27,29,46)と、 前記第1の循環手段もしくは第2の循環手段のいずれか
    を動作させるよう切換えを行う冷温水切換手段(28,
    30)とを具備することを特徴とする請求項1または2
    記載の恒温制御システム。
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