JP2892122B2 - 半導体レーザの製造方法 - Google Patents
半導体レーザの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体レーザの製造方法に関するものであ
る。特にプロセス工程途中で生じる半導体表面のダメー
ジを除去し、これにより半導体レーザの高性能化を図る
技術に関する。
る。特にプロセス工程途中で生じる半導体表面のダメー
ジを除去し、これにより半導体レーザの高性能化を図る
技術に関する。
半導体レーザの製造プロセスにおいて、たとえばその
電極分離、メサ構造形成、選択成長等の工程で酸化膜等
からなるマスクを使用するようになっていることは知ら
れている。
電極分離、メサ構造形成、選択成長等の工程で酸化膜等
からなるマスクを使用するようになっていることは知ら
れている。
ここで、代表的な半導体レーザの製造工程を第5図お
よび第6図を用いて説明する。
よび第6図を用いて説明する。
まず、第5図(a)と第5図(b)は、電極ストライ
プレーザの製造工程を示したものである。図中、1aはn
型InP基板、1bはSeドープn型InPバッファ層、2はアン
ドープInGaAsP活性層、3はp型InPクラッド層、4はp
型InGaAsPキャップ層、6は酸化膜であるSiO2膜であ
る。
プレーザの製造工程を示したものである。図中、1aはn
型InP基板、1bはSeドープn型InPバッファ層、2はアン
ドープInGaAsP活性層、3はp型InPクラッド層、4はp
型InGaAsPキャップ層、6は酸化膜であるSiO2膜であ
る。
この半導体レーザの製造では、第5図(a)に示すよ
うに、まず、キャップ層4まで成長を行った後、そのキ
ャップ層4が形成された基板全面にSiO2膜6を堆積し、
第5図(b)に示すように、いわゆるホトグラフィ技術
を用いて前記SiO2膜6に電極用のストライプ状の窓をあ
けるようになっている。
うに、まず、キャップ層4まで成長を行った後、そのキ
ャップ層4が形成された基板全面にSiO2膜6を堆積し、
第5図(b)に示すように、いわゆるホトグラフィ技術
を用いて前記SiO2膜6に電極用のストライプ状の窓をあ
けるようになっている。
また、第6図(a)と第6図(b)は、埋込み構造レ
ーザの製造工程を示したものである。図中、第6図
(a)と第6図(b)と同符号のものは同材料を示して
いる。この半導体レーザの製造では、第6図(a)に示
すように、まず、前記p型InPクラッド層3まで形成が
なされた後、前記InGaAsP活性層2を屈折率の小さいInP
層で囲んだ埋込み構造とするため、第6図(b)に示す
ように、SiO2膜の堆積、ホトグラフィ技術によるストラ
イプマスクの形成、マスクを使用した選択エッチングに
よるメサ構造の形成を行うようになっている。
ーザの製造工程を示したものである。図中、第6図
(a)と第6図(b)と同符号のものは同材料を示して
いる。この半導体レーザの製造では、第6図(a)に示
すように、まず、前記p型InPクラッド層3まで形成が
なされた後、前記InGaAsP活性層2を屈折率の小さいInP
層で囲んだ埋込み構造とするため、第6図(b)に示す
ように、SiO2膜の堆積、ホトグラフィ技術によるストラ
イプマスクの形成、マスクを使用した選択エッチングに
よるメサ構造の形成を行うようになっている。
しかしながら、前述した半導体レーザの製造方法にお
いて、酸化膜であるSiO2膜の被着面となる半導体層面
に、たとえ後に該SiO2膜を除去するようなことがあって
もダメージが残存してしまっていた。
いて、酸化膜であるSiO2膜の被着面となる半導体層面
に、たとえ後に該SiO2膜を除去するようなことがあって
もダメージが残存してしまっていた。
すなわち、第5図(a)および第5図(b)の場合に
あっては、SiO2膜6の電極用の窓から露呈され、図示し
ないp型電極と当接されることとなるキャップ層4の表
面にダメージが形成されることになる。
あっては、SiO2膜6の電極用の窓から露呈され、図示し
ないp型電極と当接されることとなるキャップ層4の表
面にダメージが形成されることになる。
また、第6図(a)および第6図(b)の場合にあっ
ては、SiO2膜6の被着面となる面にp型InPクラッド層
3の表面にダメージが形成されることになる。
ては、SiO2膜6の被着面となる面にp型InPクラッド層
3の表面にダメージが形成されることになる。
そして、これらいずれのダメージにおいても、半導体
レーザとしての劣化の原因となるものである。
レーザとしての劣化の原因となるものである。
このような弊害を除去するために、上記ダメージの部
分をエッチングする試みがなされたが、該エッチングの
制御が困難であり、いまだ該ダメージの部分が残存して
しまったり、あるいは該ダメージの部分下の半導体層を
必要以上にエッチングしてしまったりして充分なもので
なかった。
分をエッチングする試みがなされたが、該エッチングの
制御が困難であり、いまだ該ダメージの部分が残存して
しまったり、あるいは該ダメージの部分下の半導体層を
必要以上にエッチングしてしまったりして充分なもので
なかった。
それ故、本発明はこのような事情に基づいてなされた
ものであり、その目的とするところのものは、酸化膜等
からなるマスク形成時に該マスクの被着面である半導体
の表面に生じるダメージのみを完全にかつ確実に除去す
ることにより、特性劣化の生じない半導体レーザの製造
方法を提供することにある。
ものであり、その目的とするところのものは、酸化膜等
からなるマスク形成時に該マスクの被着面である半導体
の表面に生じるダメージのみを完全にかつ確実に除去す
ることにより、特性劣化の生じない半導体レーザの製造
方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、まず、第1
に、第1導電型半導体基板上または該基板上に第1導電
型バッファ層が形成されている基板上に活性層、第2導
電型クラッド層、第2導電型キャップ層を順次堆積させ
て形成した積層構造表面に前記キャップ層に対してエッ
チングレートの大きな第2導電型カバー層を堆積する工
程と、前記基板全面に絶縁膜を堆積し該絶縁膜の一領域
に電極用窓を形成する工程と、該窓により露呈した前記
カバー層をエッチングして前記キャップ層を表面に露呈
させる工程と、露呈された前記キャップ層と接続される
オーミック電極を形成する工程とからなることを特徴と
するものである。
に、第1導電型半導体基板上または該基板上に第1導電
型バッファ層が形成されている基板上に活性層、第2導
電型クラッド層、第2導電型キャップ層を順次堆積させ
て形成した積層構造表面に前記キャップ層に対してエッ
チングレートの大きな第2導電型カバー層を堆積する工
程と、前記基板全面に絶縁膜を堆積し該絶縁膜の一領域
に電極用窓を形成する工程と、該窓により露呈した前記
カバー層をエッチングして前記キャップ層を表面に露呈
させる工程と、露呈された前記キャップ層と接続される
オーミック電極を形成する工程とからなることを特徴と
するものである。
また、第2に、第1導電型半導体基板上または該基板
上に第1導電型バッファ層が形成されている基板上に活
性層、第2導電型クラッド層を堆積させて形成した積層
表面に前記クラッド層に対してエッチングレートの大き
い第2導電型カバー層を堆積する工程と、該第2導電型
カバー層表面にマスクを形成し、前記カバー層、クラッ
ド層、活性層、バッファ層または該半導体基板を選択的
にエッチングしメサ構造を形成する工程と、前記マスク
をそのまま用いてメサ構造以外の領域を半導体で埋込ん
で電流狭窄及び光閉じ込め層を形成する工程と、メサ構
造上面の前記マスクの除去、前記第2導電型カバー層の
エッチングを経て前記基板全面に第2導電型クラッド層
と第2導電型キャップ層を堆積する工程とからなること
を特徴とするものである。
上に第1導電型バッファ層が形成されている基板上に活
性層、第2導電型クラッド層を堆積させて形成した積層
表面に前記クラッド層に対してエッチングレートの大き
い第2導電型カバー層を堆積する工程と、該第2導電型
カバー層表面にマスクを形成し、前記カバー層、クラッ
ド層、活性層、バッファ層または該半導体基板を選択的
にエッチングしメサ構造を形成する工程と、前記マスク
をそのまま用いてメサ構造以外の領域を半導体で埋込ん
で電流狭窄及び光閉じ込め層を形成する工程と、メサ構
造上面の前記マスクの除去、前記第2導電型カバー層の
エッチングを経て前記基板全面に第2導電型クラッド層
と第2導電型キャップ層を堆積する工程とからなること
を特徴とするものである。
そして、第3に、第1導電型半導体基板上または該基
板上に第1導電型バッファ層が形成されている基板上に
活性層、第2導電型クラッド層、第2導電型キャップ層
を堆積させて形成した積層構造表面に前記キャップ層に
対してエッチングレートの大きい第2導電型カバー層を
堆積する工程と、該第2導電型カバー層表面にマスクを
形成し、前記カバー層、キャップ層、クラッド層、活性
層、バッファ層または半導体基板を選択的にエッチング
してメサ構造を形成する工程と、該メサ構造上面の前記
マスクをそのまま用いてメサ構造以外の領域を半導体で
埋込んで電流狭窄及び光閉じ込め層を形成する工程と、
メサ構造上面の前記マスクを除去した後、前記基板面に
絶縁膜を堆積し、該絶縁膜のメサ上部の領域に電極用窓
を開ける工程と、窓開けにより露呈した前記カバー層を
エッチングして前記キャップ層を表面に露呈させる工程
と、この露呈された前記キャップ層と接続されるオーミ
ック電極を形成する工程とからなることを特徴とするも
のである。
板上に第1導電型バッファ層が形成されている基板上に
活性層、第2導電型クラッド層、第2導電型キャップ層
を堆積させて形成した積層構造表面に前記キャップ層に
対してエッチングレートの大きい第2導電型カバー層を
堆積する工程と、該第2導電型カバー層表面にマスクを
形成し、前記カバー層、キャップ層、クラッド層、活性
層、バッファ層または半導体基板を選択的にエッチング
してメサ構造を形成する工程と、該メサ構造上面の前記
マスクをそのまま用いてメサ構造以外の領域を半導体で
埋込んで電流狭窄及び光閉じ込め層を形成する工程と、
メサ構造上面の前記マスクを除去した後、前記基板面に
絶縁膜を堆積し、該絶縁膜のメサ上部の領域に電極用窓
を開ける工程と、窓開けにより露呈した前記カバー層を
エッチングして前記キャップ層を表面に露呈させる工程
と、この露呈された前記キャップ層と接続されるオーミ
ック電極を形成する工程とからなることを特徴とするも
のである。
さらに、第4に、第1導電型半導体基板上または該基
板上に第1導電型バッファ層が形成されている基板上に
活性層、第2導電型クラッド層を堆積させて形成した積
層構造表面に前記クラッド層に対してエッチングレート
の大きな第2導電型カバー層を堆積する工程と、該第2
導電型カバー層上にマスクを形成し、前記カバー層、ク
ラッド層、活性層、バッファ層または半導体基板を選択
的にエッチングしてメサ構造を形成する工程と、該メサ
構造上面の前記マスクをそのまま用いてメサ構造以外の
領域を半導体で埋込んで電流狭窄及び光閉じ込め層を形
成する工程と、メサ構造上面の前記マスクの除去および
前記カバー層をエッチングする工程と、このように表面
処理された基板全面に第2導電型クラッド層、第2導電
型キャップ層及びこのキャップ層に対してエッチングレ
ートの大きな第2導電型カバー層を堆積する工程と、該
第2導電型カバー層全面に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜の
メサ上部の領域に電極用窓を開ける工程と、該窓開けに
より露呈された該カバー層をエッチングし、前記キャッ
プ層を露呈させる工程と、この露呈された前記キャップ
層に接続されるオーミック電極を形成する工程とからな
ることを特徴とするものである。
板上に第1導電型バッファ層が形成されている基板上に
活性層、第2導電型クラッド層を堆積させて形成した積
層構造表面に前記クラッド層に対してエッチングレート
の大きな第2導電型カバー層を堆積する工程と、該第2
導電型カバー層上にマスクを形成し、前記カバー層、ク
ラッド層、活性層、バッファ層または半導体基板を選択
的にエッチングしてメサ構造を形成する工程と、該メサ
構造上面の前記マスクをそのまま用いてメサ構造以外の
領域を半導体で埋込んで電流狭窄及び光閉じ込め層を形
成する工程と、メサ構造上面の前記マスクの除去および
前記カバー層をエッチングする工程と、このように表面
処理された基板全面に第2導電型クラッド層、第2導電
型キャップ層及びこのキャップ層に対してエッチングレ
ートの大きな第2導電型カバー層を堆積する工程と、該
第2導電型カバー層全面に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜の
メサ上部の領域に電極用窓を開ける工程と、該窓開けに
より露呈された該カバー層をエッチングし、前記キャッ
プ層を露呈させる工程と、この露呈された前記キャップ
層に接続されるオーミック電極を形成する工程とからな
ることを特徴とするものである。
このように、まず、第1の発明によれば、絶縁膜に電
極用窓を形成した場合、その窓から露呈される半導体層
はダメージが形成されているカバー層となる。このた
め、前記絶縁膜をマスクとして前記カバー層をエッチン
グにより除去すれば、その除去によりダメージが全く形
成されていないキャップ層が前記電極窓から露呈される
ことになる。そして、前記カバー層のエッチングにおい
て、そのエッチングレートはキャップ層より大きくなっ
ていることから、前記カバー層のみをエッチングし前記
キャップ層を全くエッチングしないという制御ができる
ようになる。したがって、その後、前記キャップ層との
オーミック接続をはかって電極を形成する場合、前記ダ
メージによる弊害が全く無い完全なオーミック接触を達
成することができる。
極用窓を形成した場合、その窓から露呈される半導体層
はダメージが形成されているカバー層となる。このた
め、前記絶縁膜をマスクとして前記カバー層をエッチン
グにより除去すれば、その除去によりダメージが全く形
成されていないキャップ層が前記電極窓から露呈される
ことになる。そして、前記カバー層のエッチングにおい
て、そのエッチングレートはキャップ層より大きくなっ
ていることから、前記カバー層のみをエッチングし前記
キャップ層を全くエッチングしないという制御ができる
ようになる。したがって、その後、前記キャップ層との
オーミック接続をはかって電極を形成する場合、前記ダ
メージによる弊害が全く無い完全なオーミック接触を達
成することができる。
次に、第2の発明によれば、電流狭窄および光閉じ込
め層に囲まれたメサ構造部のクラッド層においても、該
メサ構造形成の際のマスクとの間に予めカバー層を設け
ておき、前述したことと同様のことを行っていることか
らダメージの全く無いクラッド層を得ることができる。
め層に囲まれたメサ構造部のクラッド層においても、該
メサ構造形成の際のマスクとの間に予めカバー層を設け
ておき、前述したことと同様のことを行っていることか
らダメージの全く無いクラッド層を得ることができる。
また、第3の発明によれば、メサ構造の上部にオーミ
ック電極を形成してなる半導体レーザであり、該オーミ
ック電極と接続されるべくキャップ層の表面をダメージ
の全く無いものとして形成するものである。この場合に
おいても、前記キャップ層とこのキャップ層の電極形成
部を露呈させる絶縁膜との間に前述したことと同様の機
能を有するカバー層を介在させているものである。
ック電極を形成してなる半導体レーザであり、該オーミ
ック電極と接続されるべくキャップ層の表面をダメージ
の全く無いものとして形成するものである。この場合に
おいても、前記キャップ層とこのキャップ層の電極形成
部を露呈させる絶縁膜との間に前述したことと同様の機
能を有するカバー層を介在させているものである。
さらに、第4の発明によれば、電流狭窄および光閉じ
込め層に囲まれたメサ構造部のクラッド層においてダメ
ージの全く無いものを得るとともに、該クラッド層に順
次オーバークラッド層、キャップ層を形成し、該キャッ
プ層にオーミック電極を形成する場合の該キャップ層表
面にダメージの全く無いものを得るようにしたものであ
る。
込め層に囲まれたメサ構造部のクラッド層においてダメ
ージの全く無いものを得るとともに、該クラッド層に順
次オーバークラッド層、キャップ層を形成し、該キャッ
プ層にオーミック電極を形成する場合の該キャップ層表
面にダメージの全く無いものを得るようにしたものであ
る。
したがって、このようなことから、酸化膜等からなる
マスク形成時に該マスクの被着面である半導体の表面に
生じるダメージのみを完全にかつ確実に除去することに
より、特性劣化の生じない半導体レーザの製造方法を得
ることができる。
マスク形成時に該マスクの被着面である半導体の表面に
生じるダメージのみを完全にかつ確実に除去することに
より、特性劣化の生じない半導体レーザの製造方法を得
ることができる。
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明
する。
する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機
能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明
は省略する。
能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明
は省略する。
[実施例1] まず、第1図(a)に示すように、(100)面n型InP
基板1a上に、Seドープn型InPバッファ層1bを2.0μmの
層厚で、アンドープInGaAsP活性層2を0.1μmの層厚
で、p型InPクラッド層3を1.2μmの層厚で、p型InGa
AsPキャップ層4を0.5μmの層厚で、さらにp型InPカ
バー層5を0.05μmの層厚で、順次たとえばMOVPE法に
よって成長させる。
基板1a上に、Seドープn型InPバッファ層1bを2.0μmの
層厚で、アンドープInGaAsP活性層2を0.1μmの層厚
で、p型InPクラッド層3を1.2μmの層厚で、p型InGa
AsPキャップ層4を0.5μmの層厚で、さらにp型InPカ
バー層5を0.05μmの層厚で、順次たとえばMOVPE法に
よって成長させる。
次に、第1図(b)に示すように、前記p型InPカバ
ー層5が形成された成長面全域にたとえばスパッタリン
グ方法によってSiO2膜6を堆積する。そして、フォトグ
ラフィ技術によって(011)方向に溝幅約10μmの窓を
形成する。この際、窓を開けた部分から露呈する半導体
表面(p型InPカバー層5)はダメージを持った層とな
っている。
ー層5が形成された成長面全域にたとえばスパッタリン
グ方法によってSiO2膜6を堆積する。そして、フォトグ
ラフィ技術によって(011)方向に溝幅約10μmの窓を
形成する。この際、窓を開けた部分から露呈する半導体
表面(p型InPカバー層5)はダメージを持った層とな
っている。
次に、第1図(c)に示すように、前記窓の部分から
露呈している前記p型InPカバー層5を選択的にエッチ
ングを行う。この場合、エッチャントとしてはInGaAsP
と選択性が取れるものであれば何でもかまわないが、こ
こではHCI:H3PO4=1:1を使用している。このエッチャン
トはInGaAsPキャップ層4である材料InGaAsPとのエッチ
ング速度の選択比が100倍以上取れることから、ダメー
ジを受けたp型InPカバー層5だけを選択的にエッチン
グすることができる。その後、前記エッチングにより露
呈されたInGaAsPキャップ層4面を含んで前記SiO2膜6
面にAu/Zn/Niを蒸着してp型オーミック電極7を形成す
る。
露呈している前記p型InPカバー層5を選択的にエッチ
ングを行う。この場合、エッチャントとしてはInGaAsP
と選択性が取れるものであれば何でもかまわないが、こ
こではHCI:H3PO4=1:1を使用している。このエッチャン
トはInGaAsPキャップ層4である材料InGaAsPとのエッチ
ング速度の選択比が100倍以上取れることから、ダメー
ジを受けたp型InPカバー層5だけを選択的にエッチン
グすることができる。その後、前記エッチングにより露
呈されたInGaAsPキャップ層4面を含んで前記SiO2膜6
面にAu/Zn/Niを蒸着してp型オーミック電極7を形成す
る。
このようにすることによって、p型オーミック電極7
からなるAu/Zn/Niオーミック電極と接触するInGaAsPキ
ャップ層4はその表面にダメージをもっていないことか
ら、該接触において良好な電気特性を図ることができ
る。
からなるAu/Zn/Niオーミック電極と接触するInGaAsPキ
ャップ層4はその表面にダメージをもっていないことか
ら、該接触において良好な電気特性を図ることができ
る。
[実施例2] まず、第2図(a)に示すように、(100)面n型InP
基板1a上にSeドープn型InPバッファ層1bを2.0μmの層
厚で、アンドープInGaAsP活性層2を0.1μmの層厚で、
p型InPクラッド層3を0.3μmの層厚で、さらにp型In
GaAsPカバー層8を0.05μmの層厚で、順次たとえばMOV
PE法によって成長させる。
基板1a上にSeドープn型InPバッファ層1bを2.0μmの層
厚で、アンドープInGaAsP活性層2を0.1μmの層厚で、
p型InPクラッド層3を0.3μmの層厚で、さらにp型In
GaAsPカバー層8を0.05μmの層厚で、順次たとえばMOV
PE法によって成長させる。
次に、第2図(b)に示すように、成長面にスパッタ
リング法によって酸化チタン膜9を堆積し、フォトグラ
フィ技術によって前記酸化チタン膜9から(011)方向
にストライプ幅1.5μmの酸化チタンストライプマスク
を形成する。そして、前記酸化チタンストライプマスク
から露呈した部分をたとえば塩素アルゴン系のリアクテ
ィブイオンエッチング(RIE)装置を使用してエッチン
グし、高さ1.0μm程度のメサ構造を形成する。この
際、メサ上部のInGaAsPカバー層8は酸化チタン膜9形
成時及びRIEエッチング時にダメージを受けたものとな
っている。
リング法によって酸化チタン膜9を堆積し、フォトグラ
フィ技術によって前記酸化チタン膜9から(011)方向
にストライプ幅1.5μmの酸化チタンストライプマスク
を形成する。そして、前記酸化チタンストライプマスク
から露呈した部分をたとえば塩素アルゴン系のリアクテ
ィブイオンエッチング(RIE)装置を使用してエッチン
グし、高さ1.0μm程度のメサ構造を形成する。この
際、メサ上部のInGaAsPカバー層8は酸化チタン膜9形
成時及びRIEエッチング時にダメージを受けたものとな
っている。
次に、第2図(c)に示すように、メサ構造の上面の
前記酸化チタン膜をそのまま選択成長用マスクとして用
い、該メサ構造以外の領域を埋め込むようにして、たと
えばMOVPE法によりp型InP電流ブロック層10、n型InP
電流閉じ込め層11を成長させる。前記p型InP電流ブロ
ック層10、n型InP電流閉じ込め層11はそれぞれ電流狭
窄及び光閉じ込め層として機能するようになっている。
次に、たとえばHFによってメサ上面の酸化チタン9を除
去する。さらにInGaAsPカバー層8を選択的にエッチン
グする。この際のエッチャントとしては前記p型InPク
ラッド層3の材料であるInPと選択比が十分取れるもの
であれば良い。この実施例ではたとえばH2SO4:H2O:H2O2
=8:1:1(室温)を使用している。
前記酸化チタン膜をそのまま選択成長用マスクとして用
い、該メサ構造以外の領域を埋め込むようにして、たと
えばMOVPE法によりp型InP電流ブロック層10、n型InP
電流閉じ込め層11を成長させる。前記p型InP電流ブロ
ック層10、n型InP電流閉じ込め層11はそれぞれ電流狭
窄及び光閉じ込め層として機能するようになっている。
次に、たとえばHFによってメサ上面の酸化チタン9を除
去する。さらにInGaAsPカバー層8を選択的にエッチン
グする。この際のエッチャントとしては前記p型InPク
ラッド層3の材料であるInPと選択比が十分取れるもの
であれば良い。この実施例ではたとえばH2SO4:H2O:H2O2
=8:1:1(室温)を使用している。
このようにすれば、メサ構造の上部は前記酸化チタン
の堆積時及び塩素アルゴン系RIEエッチング時にダメー
ジを受けている部分であったが、前記InGaAsPカバー層
8をエッチングすることにより該ダメージ部分を除去し
ていわゆるダメージフリーの結晶面を露呈させることが
できるようになる。
の堆積時及び塩素アルゴン系RIEエッチング時にダメー
ジを受けている部分であったが、前記InGaAsPカバー層
8をエッチングすることにより該ダメージ部分を除去し
ていわゆるダメージフリーの結晶面を露呈させることが
できるようになる。
その後、第2図(d)に示すように、基板全面にp型
InPオーバークラッド層12を層厚1.0μmで、p型InGaAs
Pキャップ層4を0.5μmで順次成長し、さらに成長面全
面にAu/Zn/Niを蒸着してp型オーミック電極7を形成す
る。
InPオーバークラッド層12を層厚1.0μmで、p型InGaAs
Pキャップ層4を0.5μmで順次成長し、さらに成長面全
面にAu/Zn/Niを蒸着してp型オーミック電極7を形成す
る。
[実施例3] まず、前述した第1図(a)に示す基板を用意する。
すなわち、(100)面n型InP基板1a上にSeドープn型In
Pバッファ層1bを2.0μmの層厚で、アンドープInGaAsP
活性層2を0.1μmの層厚で、p型InPクラッド層3を1.
2μmの層厚で、p型InGaAsPキャップ層4を0.5μmの
層厚で、さらにp型InPカバー層5を0.05μmの層厚で
順次たとえばMOVPE法によって成長させた基板を用意す
る。
すなわち、(100)面n型InP基板1a上にSeドープn型In
Pバッファ層1bを2.0μmの層厚で、アンドープInGaAsP
活性層2を0.1μmの層厚で、p型InPクラッド層3を1.
2μmの層厚で、p型InGaAsPキャップ層4を0.5μmの
層厚で、さらにp型InPカバー層5を0.05μmの層厚で
順次たとえばMOVPE法によって成長させた基板を用意す
る。
次に、第3図(a)に示すように、成長面にスパッタ
リング法によってSiO2膜6を堆積し、フォトグラフィ技
術によって(011)の方向にストライプ幅5.0μmのSiO2
ストライプマスクを形成する。この際、メサ上部の前記
p型InPカバー層5はSiO2膜6形成時にダメージを受け
ている。次に、1%のBrメタノールアルコール溶液を用
いて活性層の下までエッチングを行い、高さ2.0μm程
度のメサ構造を形成する。
リング法によってSiO2膜6を堆積し、フォトグラフィ技
術によって(011)の方向にストライプ幅5.0μmのSiO2
ストライプマスクを形成する。この際、メサ上部の前記
p型InPカバー層5はSiO2膜6形成時にダメージを受け
ている。次に、1%のBrメタノールアルコール溶液を用
いて活性層の下までエッチングを行い、高さ2.0μm程
度のメサ構造を形成する。
次に、第3図(b)に示すように、メサ構造上面のSi
O2膜6をそのまま選択成長用マスクとして用い、メサ構
造以外の領域を埋め込むようにして、たとえばLPE法を
用いて順次p型InP電流ブロック層10、n型InP電流閉じ
込め層11、及び層厚0.3μmのn型InGaAsPエッチングス
トッパー層13を成長させる。前記p型InP電流ブロック
層10、n型InP電流閉じ込め層11はそれぞれ電流狭窄及
び光閉じ込め層として機能することになる。ここで、前
記n型InGaAsPエッチングストッパー層13は、後工程で
行う選択エッチングの際に、p型InP電流ブロック層1
0、n型InP電流閉じ込め層11がエッチングされないため
のエッチングストッパー層として働くものとなってい
る。
O2膜6をそのまま選択成長用マスクとして用い、メサ構
造以外の領域を埋め込むようにして、たとえばLPE法を
用いて順次p型InP電流ブロック層10、n型InP電流閉じ
込め層11、及び層厚0.3μmのn型InGaAsPエッチングス
トッパー層13を成長させる。前記p型InP電流ブロック
層10、n型InP電流閉じ込め層11はそれぞれ電流狭窄及
び光閉じ込め層として機能することになる。ここで、前
記n型InGaAsPエッチングストッパー層13は、後工程で
行う選択エッチングの際に、p型InP電流ブロック層1
0、n型InP電流閉じ込め層11がエッチングされないため
のエッチングストッパー層として働くものとなってい
る。
次に、第3図(c)に示すように、表面処理された基
板全面にSiO2膜6をスパッタリング法によって形成し、
フォトグラフィ技術によってメサ上面を含むように(01
1)方向に溝幅約10μmの窓を形成する。この際、窓を
開けた部分から露呈される前記p型InPカバー層5表面
はダメージを持つ層となっている。
板全面にSiO2膜6をスパッタリング法によって形成し、
フォトグラフィ技術によってメサ上面を含むように(01
1)方向に溝幅約10μmの窓を形成する。この際、窓を
開けた部分から露呈される前記p型InPカバー層5表面
はダメージを持つ層となっている。
次に、第3図(d)に示すように、窓の部分から露呈
された前記p型InPカバー層5をエッチングする。この
際のエッチャントとしてはInGaAsPと選択性が取れるも
のであれば何でもかまわないが、この実施例ではHCl:H2
PO4=1:1を使用している。このエッチャントはp型InGa
AsPキャップ層4の材料であるInGaAsPとのエッチング速
度の選択比が100倍以上取れるので、ダメージを受けた
前記p型InPカバー層5だけをエッチングすることがで
きる。その後、露呈された前記p型InGaAsPキャップ層
4およびSiO2膜6面にAu/Zn/Niを蒸着してp型オーミッ
ク電極7を形成する。
された前記p型InPカバー層5をエッチングする。この
際のエッチャントとしてはInGaAsPと選択性が取れるも
のであれば何でもかまわないが、この実施例ではHCl:H2
PO4=1:1を使用している。このエッチャントはp型InGa
AsPキャップ層4の材料であるInGaAsPとのエッチング速
度の選択比が100倍以上取れるので、ダメージを受けた
前記p型InPカバー層5だけをエッチングすることがで
きる。その後、露呈された前記p型InGaAsPキャップ層
4およびSiO2膜6面にAu/Zn/Niを蒸着してp型オーミッ
ク電極7を形成する。
この場合、Au/Zm/Niオーミック電極である前記p型オ
ーミック電極7と接触するInGaAsPキャップ層4はダメ
ージをもっていないので良好な電気特性を得ることがで
きる。
ーミック電極7と接触するInGaAsPキャップ層4はダメ
ージをもっていないので良好な電気特性を得ることがで
きる。
[実施例4] まず、前述の第2図(a)に示すように、(100)面
n型InP基板1a上にSeドープn型InPバッファ層1b(厚さ
d=2.0μm)、アンドープInGaAsP活性層2(厚さd=
0.1μm)、p型InPクラッド層3(厚さd=0.3μm)
及びInGaAsPカバー層8(厚さd=0.05μm)を順次た
とえばMOVPE法によって成長させる。
n型InP基板1a上にSeドープn型InPバッファ層1b(厚さ
d=2.0μm)、アンドープInGaAsP活性層2(厚さd=
0.1μm)、p型InPクラッド層3(厚さd=0.3μm)
及びInGaAsPカバー層8(厚さd=0.05μm)を順次た
とえばMOVPE法によって成長させる。
次に、前述の第2図(b)に示すように、成長面にス
パッタリング法によって酸化チタン膜9を堆積し、フォ
トグラフィ技術によって(011)方向にストライプ幅1.5
μmの酸化チタンストライプマスクを形成する。そし
て、塩素アルゴン系のRIE装置を使用して高さ1.0μm程
度のメサ構造を形成する。
パッタリング法によって酸化チタン膜9を堆積し、フォ
トグラフィ技術によって(011)方向にストライプ幅1.5
μmの酸化チタンストライプマスクを形成する。そし
て、塩素アルゴン系のRIE装置を使用して高さ1.0μm程
度のメサ構造を形成する。
この際、メサ上部のInGaAsPカバー層8は酸化チタン
膜9形成時及びRIEエッチング時にダメージを受けてい
るものとなっている。
膜9形成時及びRIEエッチング時にダメージを受けてい
るものとなっている。
次に、前述の第2図(c)に示すように、メサ上面の
酸化チタン膜をそのまま選択成長用マスクとして用い、
メサ構造以外の領域を埋め込むようにして、たとえばMO
VPE法を用いてp型InP電流ブロック層10、n型InP電流
閉じ込め層11を成長させる。ここで、該p型InP電流ブ
ロック層10、n型InP電流閉じ込め層11はそれぞれ電流
狭窄及び光閉じ込め層として機能する。次に、HFによっ
てメサ上面の前記窒化チタン膜9を除去する。さらに前
記InGaAsPカバー層8を選択的にエッチングする。この
際のエッチャントはInPと選択比が十分取れるものであ
れば良い。ここではH2SO4:H2O:H2O2=3:1:1(室温)を
使用している。前述したように、メサ上部は酸化チタン
膜の堆積時及び塩素アルゴン系RIEエッチング時にダメ
ージを受けている部分であるが、前記InGaAsPカバー層
8をエッチングすることによりそのInGaAsPカバー層8
に形成されているダメージ部分を除去していわゆるダメ
ージフリーの結晶面を出すことができる。
酸化チタン膜をそのまま選択成長用マスクとして用い、
メサ構造以外の領域を埋め込むようにして、たとえばMO
VPE法を用いてp型InP電流ブロック層10、n型InP電流
閉じ込め層11を成長させる。ここで、該p型InP電流ブ
ロック層10、n型InP電流閉じ込め層11はそれぞれ電流
狭窄及び光閉じ込め層として機能する。次に、HFによっ
てメサ上面の前記窒化チタン膜9を除去する。さらに前
記InGaAsPカバー層8を選択的にエッチングする。この
際のエッチャントはInPと選択比が十分取れるものであ
れば良い。ここではH2SO4:H2O:H2O2=3:1:1(室温)を
使用している。前述したように、メサ上部は酸化チタン
膜の堆積時及び塩素アルゴン系RIEエッチング時にダメ
ージを受けている部分であるが、前記InGaAsPカバー層
8をエッチングすることによりそのInGaAsPカバー層8
に形成されているダメージ部分を除去していわゆるダメ
ージフリーの結晶面を出すことができる。
その後、第4図(a)に示すように、前述のように表
面処理された基板全面にp型InPオーバークラッド層12
(厚さd=1.0μm)、p型InGaAsPキャップ層4(厚さ
d=1.5μm)及びp型InPカバー層5(厚さd=0.05μ
m)を堆積する。
面処理された基板全面にp型InPオーバークラッド層12
(厚さd=1.0μm)、p型InGaAsPキャップ層4(厚さ
d=1.5μm)及びp型InPカバー層5(厚さd=0.05μ
m)を堆積する。
次に、第4図(b)に示すように、前記p型InPカバ
ー層5全面にスパッタリング法によってSiO2膜6を堆積
し、フォトグラフィ技術によって(011)方向に溝幅約1
0μmの窓を形成する。この際、窓を開けた半導体表面
であるp型InPカバー層5はダメージを持つ層となって
いる。
ー層5全面にスパッタリング法によってSiO2膜6を堆積
し、フォトグラフィ技術によって(011)方向に溝幅約1
0μmの窓を形成する。この際、窓を開けた半導体表面
であるp型InPカバー層5はダメージを持つ層となって
いる。
次に第4図(c)に示すように、前記窓から露呈され
た前記p型InPカバー層5をエッチングする。この際の
エッチャントとしては前記p型InGaAsPキャップ層4の
材料であるInGaAsPと選択性を取れるものであれば何で
もかまわないが、ここではHCl:H3PO4=1:1を使用してい
る。このエッチャントはInGaAsPとのエッチング速度の
選択比が100倍以上取れるので、ダメージを受けた前記
p型InPカバー層5だけをエッチングすることができ前
記p型InGaAsPキャップ層4は何らエッチングされるよ
うなことはない。その後、露呈された前記p型InGaAsP
キャップ層4およびSiO2膜6面にAu/Zn/Niを蒸着してp
型オーミック電極7を形成する。
た前記p型InPカバー層5をエッチングする。この際の
エッチャントとしては前記p型InGaAsPキャップ層4の
材料であるInGaAsPと選択性を取れるものであれば何で
もかまわないが、ここではHCl:H3PO4=1:1を使用してい
る。このエッチャントはInGaAsPとのエッチング速度の
選択比が100倍以上取れるので、ダメージを受けた前記
p型InPカバー層5だけをエッチングすることができ前
記p型InGaAsPキャップ層4は何らエッチングされるよ
うなことはない。その後、露呈された前記p型InGaAsP
キャップ層4およびSiO2膜6面にAu/Zn/Niを蒸着してp
型オーミック電極7を形成する。
この場合、Au/Zn/Niオーミック電極であるp型オーミ
ック電極7と接触する前記InGaAsPキャップ層4はダメ
ージをもっていないものとなっているので良好な電気特
性を得ることができるようになる。
ック電極7と接触する前記InGaAsPキャップ層4はダメ
ージをもっていないものとなっているので良好な電気特
性を得ることができるようになる。
以上各実施例で説明したことから明らかなように、こ
のようにして製作した半導体レーザにはプロセス工程中
の酸化膜等によるダメージが除去されているので素子特
性の劣化が生じないようになる。
のようにして製作した半導体レーザにはプロセス工程中
の酸化膜等によるダメージが除去されているので素子特
性の劣化が生じないようになる。
なお、前述した実施例では、主にMOVPE成長を用い、
また実施例3ではメサ構造の選択的な埋め込み成長にLP
E成長を使用した例を示したが、成長方法としてMBE成長
等の他の成長を用いても、選択エッチング可能なカバー
層を使用することによってマスク形成時等に生じる半導
体界面のダメージの除去については同様の効果が得られ
ることは明かである。
また実施例3ではメサ構造の選択的な埋め込み成長にLP
E成長を使用した例を示したが、成長方法としてMBE成長
等の他の成長を用いても、選択エッチング可能なカバー
層を使用することによってマスク形成時等に生じる半導
体界面のダメージの除去については同様の効果が得られ
ることは明かである。
また、上記実施例の中で、メサ構造形成方法として塩
素アルゴン系ドライエッチングとBrメタノールによるウ
ェットエッチングを用いたが、他の方法でメサ構造の形
成を行っても良いことはいうまでもない。
素アルゴン系ドライエッチングとBrメタノールによるウ
ェットエッチングを用いたが、他の方法でメサ構造の形
成を行っても良いことはいうまでもない。
さらに上記実施例ではInP/InGaAsP系について述べた
が、GaAs/AlGaAs系などの他の結晶系を用いても、選択
的エッチングが可能なカバー層さえ使用できれば同様の
効果が得られるものである。
が、GaAs/AlGaAs系などの他の結晶系を用いても、選択
的エッチングが可能なカバー層さえ使用できれば同様の
効果が得られるものである。
以上、説明したことから明らかなように本発明による
半導体レーザの製造方法によれば、ダメージによる半導
体レーザの劣化を回避することができ、半導体レーザの
特性を向上させることができるようになる。
半導体レーザの製造方法によれば、ダメージによる半導
体レーザの劣化を回避することができ、半導体レーザの
特性を向上させることができるようになる。
第1図(a)ないし第1図(c)は、本発明による半導
体レーザの製造方法の一実施例を説明するための断面工
程図、 第2図(a)ないし第2図(d)は、本発明による半導
体レーザの製造方法の他の実施例を説明するための断面
工程図、 第3図(a)ないし第3図(d)は、本発明による半導
体レーザの製造方法の他の実施例を説明するための断面
工程図、 第4図(a)ないし第4図(c)は、本発明による半導
体レーザの製造方法の他の実施例を説明するための断面
工程図、 第5図(a)および第5図(b)は、従来の半導体レー
ザの製造方法の例を説明するための断面工程図、 第6図(a)および第6図(b)は、従来の半導体レー
ザの製造方法の他の例を説明するための断面工程図であ
る。 図中、1a……n型InP基板、1b……Seドープn型InPバッ
ファ層、2……アンドープInGaAsP活性層、3……p型I
nPクラッド層、4……p型InGaAsPキャップ層、5……
p型InPカバー層、6……SiO2膜、7……p型オーミッ
ク電極、8……p型InGaAsPカバー層、9……酸化チタ
ン膜、10……p型InP電流ブロック層、11……n型InP電
流閉じ込め層、12……p型InPオーバークラッド層、13
……n型InGaAsPエッチングストッパー層。
体レーザの製造方法の一実施例を説明するための断面工
程図、 第2図(a)ないし第2図(d)は、本発明による半導
体レーザの製造方法の他の実施例を説明するための断面
工程図、 第3図(a)ないし第3図(d)は、本発明による半導
体レーザの製造方法の他の実施例を説明するための断面
工程図、 第4図(a)ないし第4図(c)は、本発明による半導
体レーザの製造方法の他の実施例を説明するための断面
工程図、 第5図(a)および第5図(b)は、従来の半導体レー
ザの製造方法の例を説明するための断面工程図、 第6図(a)および第6図(b)は、従来の半導体レー
ザの製造方法の他の例を説明するための断面工程図であ
る。 図中、1a……n型InP基板、1b……Seドープn型InPバッ
ファ層、2……アンドープInGaAsP活性層、3……p型I
nPクラッド層、4……p型InGaAsPキャップ層、5……
p型InPカバー層、6……SiO2膜、7……p型オーミッ
ク電極、8……p型InGaAsPカバー層、9……酸化チタ
ン膜、10……p型InP電流ブロック層、11……n型InP電
流閉じ込め層、12……p型InPオーバークラッド層、13
……n型InGaAsPエッチングストッパー層。
Claims (4)
- 【請求項1】第1導電型半導体基板上または該基板上に
第1導電型バッファ層が形成されている基板上に活性
層、第2導電型クラッド層、第2導電型キャップ層を順
次堆積させて形成した積層構造表面に前記キャップ層に
対してエッチングレートの大きな第2導電型カバー層を
堆積する工程と、前記基板全面に絶縁膜を堆積し該絶縁
膜の一領域に電極用窓を形成する工程と、該窓により露
呈した前記カバー層をエッチングして前記キャップ層を
表面に露呈させる工程と、露呈された前記キャップ層と
接続されるオーミック電極を形成する工程とからなるこ
とを特徴とする半導体レーザの製造方法。 - 【請求項2】第1導電型半導体基板上または該基板上に
第1導電型バッファ層が形成されている基板上に活性
層、第2導電型クラッド層を堆積させて形成した積層表
面に前記クラッド層に対してエッチングレートの大きい
第2導電型カバー層を堆積する工程と、該第2導電型カ
バー層表面にマスクを形成し、前記カバー層、クラッド
層、活性層、バッファ層または該半導体基板を選択的に
エッチングしメサ構造を形成する工程と、前記マスクを
そのまま用いてメサ構造以外の領域を半導体で埋込んで
電流狭窄及び光閉じ込め層を形成する工程と、メサ構造
上面の前記マスクの除去、前記第2導電型カバー層をエ
ッチングを経て前記基板全面に第2導電型クラッド層と
第2導電型キャップ層を堆積する工程とからなることを
特徴とする半導体レーザの製造方法。 - 【請求項3】第1導電型半導体基板上または該基板上に
第1導電型バッファ層が形成されている基板上に活性
層、第2導電型クラッド層、第2導電型キャップ層を堆
積させて形成した積層構造表面に前記キャップ層に対し
てエッチングレートの大きい第2導電型カバー層を堆積
する工程と、該第2導電型カバー層表面にマスクを形成
し、前記カバー層、キャップ層、クラッド層、活性層、
バッファ層または半導体基板を選択的にエッチングして
メサ構造を形成する工程と、該メサ構造上面の前記マス
クをそのまま用いてメサ構造以外の領域を半導体で埋込
んで電流狭窄及び光閉じ込め層を形成する工程と、メサ
構造上面の前記マスクを除去した後、前記基板面に絶縁
膜を堆積し、該絶縁膜のメサ上部の領域に電極用窓を開
ける工程と、窓開けにより露呈した前記カバー層をエッ
チングして前記キャップ層を表面に露呈させる工程と、
この露呈された前記キャップ層と接続されるオーミック
電極を形成する工程とからなることを特徴とする半導体
レーザの製造方法。 - 【請求項4】第1導電型半導体基板上または該基板上に
第1導電型バッファ層が形成されている基板上に活性
層、第2導電型クラッド層を堆積させて形成した積層構
造表面に前記クラッド層に対してエッチングレートの大
きな第2導電型カバー層を堆積する工程と、該第2導電
型カバー層上にマスクを形成し、前記カバー層、クラッ
ド層、活性層、バッファ層または半導体基板を選択的に
エッチングしてメサ構造を形成する工程と、該メサ構造
上面の前記マスクをそのまま用いてメサ構造以外の領域
を半導体で埋込んで電流狭窄及び光閉じ込め層を形成す
る工程と、メサ構造上面の前記マスクの除去および前記
カバー層をエッチングする工程と、このように表面処理
された基板全面に第2導電型クラッド層、第2導電型キ
ャップ層及びこのキャップ層に対してエッチングレート
の大きな第2導電型カバー層を堆積する工程と、該第2
導電型カバー層全面に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜のメサ
上部の領域に電極用窓を開ける工程と、該窓開けにより
露呈された該カバー層をエッチングし、前記キャップ層
を露呈させる工程と、この露呈された前記キャップ層に
接続されるオーミック電極を形成する工程とからなるこ
とを特徴とする半導体レーザの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21791890A JP2892122B2 (ja) | 1990-08-17 | 1990-08-17 | 半導体レーザの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21791890A JP2892122B2 (ja) | 1990-08-17 | 1990-08-17 | 半導体レーザの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0499392A JPH0499392A (ja) | 1992-03-31 |
JP2892122B2 true JP2892122B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=16711779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21791890A Expired - Lifetime JP2892122B2 (ja) | 1990-08-17 | 1990-08-17 | 半導体レーザの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2892122B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5531610B2 (ja) * | 2009-12-24 | 2014-06-25 | 住友電気工業株式会社 | 半導体レーザ素子の製造方法 |
-
1990
- 1990-08-17 JP JP21791890A patent/JP2892122B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0499392A (ja) | 1992-03-31 |
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