JP2891176B2 - 信号伝達用タイミング調整装置 - Google Patents

信号伝達用タイミング調整装置

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JP2891176B2
JP2891176B2 JP8105755A JP10575596A JP2891176B2 JP 2891176 B2 JP2891176 B2 JP 2891176B2 JP 8105755 A JP8105755 A JP 8105755A JP 10575596 A JP10575596 A JP 10575596A JP 2891176 B2 JP2891176 B2 JP 2891176B2
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木村  亨
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明による信号伝達用タイ
ミング調整回路は、製造ばらつきに起因する装置の動作
劣化を補正し、また、装置間のタイミングや装置内ブロ
ック間のタイミング設計を高信頼化・簡便化するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】中村らによる1994年アイ・イー・イ
ー・イー インターナショナル ソリッド−ステート
サーキッツ カンファレンス ダイジェスト オブ テ
クニカル ペーパーズ(IEEE Int.Solid
−State Circ.Conf.Dig.of T
ech.Papers)予稿集第37巻 FA15,
1、p258〜259または特開平7−288447号
公報には、高速な信号転送を行うために、装置外部から
基準クロックを入力し、装置内部でPLL回路などによ
り外部装置と同期を取り、なおかつ必要な内部タイミン
グ、クロックデューティーを生成することが行われてい
る。具体的には上記ISSCC予稿集Fig.5(a)
の電圧制御発振器(VCO)を用いて生成する。
【0003】制御入力の電圧変化を電圧電流変換回路
(V−I Conv.)で電流変化に変換し、その電流
を、リングオシレータに入力する。リングオシレータは
インバータを奇数段縦続接続して構成するが、そのイン
バータ各段の接続点からは位相のずれた信号が得られ
る。この位相のずれた信号の論理和か論理積をとってタ
イミングパルスを生成する。Fig.5(a)ではΦ2
とΦ6の論理積をとっている。この生成したパルスはク
ロック周期に比例している。また、Φ7とΦ0の論理積
をとるとき、Fig.5(a)に示すようにΦ0に遅延
と反転を加えてから論理積をとると基準パルス(外部ク
ロック:Ext.Clock)のエッジをまたぐパルス
となる。
【0004】この従来例は、LSIが動作している際は
最適の位相クロックやタイミングパルスが一意に決定さ
れるスタティックRAM(SRAM)のようなものに対
しては十分である。つまりSRAMの様にコアとなる回
路が基本的に非同期で動作する場合には十分である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしダイナミックR
AM(DRAM)やある種の論理回路では、最適の位相
クロックやタイミングパルスがLSIの動作状況によっ
て異なる。このようなLSIの動作を規定する外部信号
(コマンドやインストラクション)はLSI外部より入
力され、その入力に応じて、LSI内部で発生すべきク
ロック信号やタイミングパルスが異なる。このような場
合は上述の従来例は用いることができない。
【0006】本発明の目的は、最適の位相クロックやタ
イミングパルスがLSIの動作状況によって異なるよう
な場合でも、それぞれの動作に応じて最適な内部パルス
を発生する装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による信号伝達用
タイミング調整装置は、基準クロック信号を基にし信号
間の同期を取る構成で、1サイクル中での各種タイミン
グ、各種デューティー比を持つパルスを生成する装置に
於いて、各種信号を加工する論理装置部に、書き込み/
読み出し選択信号である切り替え信号に基づいて論理演
算の仕方や出力ノード切り換えなどを行うことにより、
書き込み時には書き込みタイミング信号のみを生成し、
読み込み時には読み込みタイミング信号のみを生成する
切り替え装置を具有することを特徴とする信号伝達用タ
イミング調整装置である。
【0008】また本発明は、PLL(Phase Lo
cked Loop)回路を用いて基準クロックから1
サイクル中での各種タイミングを生成し、論理演算を行
うことで各種タイミングや各種デューティー比を生成す
る、タイミングパルス生成装置に於いて、論理演算部
、書き込み/読み出し選択信号である切り替え信号に
基づいて論理演算の仕方や出力ノード切り換えなどを行
うことにより、書き込み時には書き込みタイミング信号
のみを生成し、読み込み時には読み込みタイミング信号
のみを生成する切り替え装置を具有することを特徴とす
る信号伝達用タイミング調整装置である。
【0009】また、本発明は、DLL(Delay L
ocked Loop)回路を用いて基準クロックから
1サイクル中での各種タイミングを生成し、論理演算を
行うことで各種タイミング・デューティー比を生成す
る、タイミングパルス生成装置に於いて、論理演算部
、書き込み/読み出し選択信号である切り替え信号に
基づいて論理演算の仕方や出力ノード切り換えなどを行
うことにより、書き込み時には書き込みタイミング信号
のみを生成し、読み込み時には読み込みタイミング信号
のみを生成する切り替え装置を具有することを特徴とす
る信号伝達用タイミング調整装置である。
【0010】また、本発明は、各種信号を加工する論理
装置部に、書き込み/読み出し選択信号である切り替え
信号に基づいて論理演算の仕方や出力ノード切り換えな
どを行うことにより、書き込み時には書き込みタイミン
グ信号のみを生成し、読み込み時には読み込みタイミン
グ信号のみを生成する切り替え装置を具有することを特
徴とする信号伝達用タイミング調整装置で、切り替え装
置部の出力切り替えを行う方法として、装置外部からの
切り替え信号のみでなく、装置内部の論理回路の接続
を、ヒューズの切断などの非可逆的手法を用いることに
より行うことを特徴とする信号伝達用タイミング調整装
置である。
【0011】また、本発明は、内部に上記のタイミング
調整装置の内少なくとも一つを持ち、メモリ装置に用い
る各種信号を生成することを特徴とするメモリ装置であ
る。
【0012】また、本発明は、内部に上記のタイミング
調整装置の内少なくとも一つを持ち、論理演算に用いる
各種信号を生成することを特徴とする論理演算装置であ
る。
【0013】また、本発明は、内部に上記のタイミング
調整装置の内少なくとも一つを持ち、プロセッサとメモ
リを制御する信号を、該タイミング調整装置内より出力
する事を特徴とするプロセッサとメモリを1チップに集
積化した装置である。
【0014】また、本発明は、上記のタイミング調整装
置に於いて、プロセッサとメモリを接続する信号線が、
転送装置を介した電荷の充放電によって駆動され、パス
を充放電する電荷量の制御を、転送装置に入力するタイ
ミングパルスで制御することを特徴とする信号伝達装置
及び電荷転送装置を駆動するタイミング調整装置であ
る。
【0015】本発明と前述のISSCC記載の従来例と
の大きな違いは次の点である。ISSCCがそのFi
g.5(a)で示しているように、リングオシレータの
各ノードから取り出した信号の論理積をとる段階で、使
用する信号・論理を固定している。それに対し、本発明
では、信号切り替えブロックと、切り替え信号を用い、
リングオシレータの各ノードから取り出した信号の論理
を取る段階で、チップ外部から入力される切り替え信号
に応じて、選択する信号、採択する論理を選択できるよ
うにしているところにある。
【0016】最適の位相クロックやタイミングパルス
が、LSIが動作している際には一意に決定されるもの
に関しては、上記従来例で十分であるが、最適の位相ク
ロックやタイミングパルスが、LSIの動作状況によっ
て異なる場合には、本発明のように、信号切り替えブロ
ックと切り替え信号を用いた操作が必要となるわけであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に、本発明による信号伝達用
タイミング調整装置のブロック図を示す。装置外から入
力される基準クロック1に同期して、基準クロックと同
位相の信号のみならず、基準クロックから位相シフトし
た信号3を、クロック同期ブロック2で生成する。基準
クロックと同位相信号や基準クロックから位相シフトし
た信号3から、タイミングやクロックデューティーの変
わった信号5を生成する論理ブロック4、信号5を基に
して、切り替え信号10によって新たな信号タイミング
7(書き込み動作後の読み出し信号、読み出し動作後の
書き込み信号のこと)を生成する信号切り替えブロック
6、信号7から実際に利用する各種タイミング信号9を
生成する論理ブロック8からなる。
【0018】図2に本発明による信号伝達用タイミング
調整装置の回路方式例を示す。この例では半導体集積回
路の場合で、特にPLL回路をクロック同期ブロックに
用いた場合について示している。以下、本発明による信
号伝達用タイミング調整装置を、PLL回路を用いて構
成し、DRAMに適応した場合について説明する。基準
クロック信号1の入力を、位相比較器9に入力し、周波
数可変型リング発信器11により発生した信号20と位
相比較器9内で比較し、比較結果を積分回路10を通し
て周波数可変型リング発信器11にフィードバックす
る。この結果、11の発信周波数は、基準クロックと同
期する。11内にあるインバータ列21の適当なノード
から、各種タイミング信号12を取り出し、論理回路1
3に入力する。前記従来例では、この構成までが示され
ている。SRAMの動作に関しては、ここまでの構成で
データの読み出し・書き込みの基本動作が可能である
が、DRAMでは、一般的に読み出し時と書き込み時と
で、同じ信号線を双方向に用いることが必要であるた
め、読み出し時と書き込み時ではタイミング信号の時間
的順序、タイミング、デューティー等を変化させること
が必要である。
【0019】図4に代表的なDRAMの、読み出し時に
必要なタイミング信号波形を、図5に書き込み時に必要
なタイミング信号波形を示す。読み出し時には、ビット
線プリチャージ信号が必要であるが、書き込み時は不要
である。また、同じサイクル中でセンスアンプ活性化信
号とデータアンプ活性化信号の時間的順序が変わる。こ
のような動作に対応するためには、PLL回路を用いた
例として図2に示したような信号切り替え回路を持つ構
成のタイミング調整装置が必要である。
【0020】図4について説明する。読み出し時に於い
ては、メモリセルよりビット線上に出力される約100
mVの微少電位をセンスアンプで増幅する。書き込み時
にはビット線は電源電位の高電位レベル(0.4ミクロ
ンCMOSプロセスで作成される64MbDRAMの代
表的電位は2.5V、データ1に対応)及び低電位レベ
ル(通常0V、データ0に対応)に駆動されるため、読
み出し時には必ずビット線電位を一定電位(通常電源電
位の1/2)にプリチャージする必要がある。
【0021】ビット線プリチャージ信号は、このプリチ
ャージ期間の開始タイミングを決定するものであり、図
3のビット線プリチャージ信号18の立ち上がりタイミ
ングで、プリチャージが開始される。
【0022】ビット線プリチャージ終了後に、ワード線
が選択され、メモリセルに保存された電荷(データ)が
ビット線上に電位変化の形で現れる。この電位変化は上
記100mV程度である。メモリセル内に保存された電
荷が、十分ビット線上に転送された後で、センスアンプ
活性化信号19を立ち上げ、このタイミングでビット線
電位を電源電位レベル(2.5V若しくは0V)まで増
幅するとともに、メモリセルへのデータ再書き込みを行
う。
【0023】このセンスアンプ活性化信号19の立ち上
がりが早すぎると、ビット線に転送された電荷が十分で
ないため、ビット線電位変化が数10mV程度と小さく
なり、センスアンプを構成するトランジスタのばらつき
やビット線間のノイズにより、メモリセル中のデータが
1であるのに、0のデータが誤ってセンスアンプにより
増幅される場合(またはその逆)が起こる。DRAMに
おいては、メモリセルに蓄えられるデータは、センスア
ンプ活性化により再書き込みされるため、このような動
作が起こると、メモリセル中のデータは破壊される。一
方SRAMではスタティックにデータを保持し、メモリ
セルそのものが増幅作用を持っているため、センスアン
プ活性化信号のタイミングが早すぎた場合にも、最初に
誤読み出しをするものの、メモリセルの増幅作用によ
り、最終的には正しいデータがビット線上に出力される
ため、誤読み出しが起こりにくい。
【0024】センスアンプ活性化信号の立ち上がりが遅
すぎた場合は、メモリセル中のデータ破壊は起こらない
が、アクセス時間が増大し、DRAMとしての速度の低
下を招く。センスアンプで増幅された信号は、データ線
を通してデータアンプへ送られ、データアンプで再度増
幅されてDRAM外部に出力される。データアンプで増
幅した信号はセンスアンプにも送られるため、この場合
も、センスアンプの場合と同様に、20.データアンプ
活性化信号の立ち上がりが早すぎる場合はデータの破壊
を、遅すぎる場合は速度の低下を招く。従って、図4に
示すような各種信号のタイミング設定が極めて重要であ
る。
【0025】次に図5について説明する。書き込み時に
おいては、書き込みバッファによりデータ線、ビット線
を強制的に高電位(データ1)、若しくは低電位(デー
タ0)にするため、ビット線プリチャージは不要であ
り、また、データアンプ活性化信号21が、センスアン
プ活性化信号22に対し、時間的に先に必要となる。こ
れは、DRAMがそのチップ面積を出来る限り小さくす
ることを目的として設計されているため、メモリセルか
らのデータ読み出しと、メモリセルへのデータ書き込み
に同じ信号線を使用するからである。チップ面積より動
作速度を優先するSRAMにおいては、書き込み信号線
と読み出し信号線は別に設計されるため、このように、
データ読み出し時と書き込み時で、タイミングパルスの
波形・順序を変更する必要はない。
【0026】図6に図4、図5に示したようなタイミン
グパルスを発生するためのタイミング調整回路の一例を
示す。入力される読み出し/書き込み信号(R/W)に
より、生成するタイミング信号を2通り発生し、DRA
Mの読み出し時と書き込み時のビット線プリチャージタ
イミング、イコライズタイミングを生成する。読み出し
時に必要であるが書き込み時には不要となるビット線プ
リチャージタイミングパルスは、読み出し時にのみ発生
させることができるため、余分な配線負荷の充放電を最
低限に抑えることが出来、結果として省電力化が可能で
ある。
【0027】図6では、基準クロックを元に、21段の
リング発信器(PLL)を用いて位相の異なる内部クロ
ック波形を生成する場合について示す。リング発信器の
代わりに、図3のような遅延回路(DLL)を用いても
同様に実現できる。リング発信器27により、基準クロ
ック26を360/21度ずつ位相をずらせた内部クロ
ック信号<0>、<1>、・・・、<20>が得られ
る。ここでは説明の簡略化のため位相を21分割した
が、分割数は任意である。
【0028】図6の右図から明白なように、切り替え信
号としての書き込み(W)/読み出し(R)選択信号2
8が高電位(書き込みの状態)である場合は、センスア
ンプ活性化信号sackとして、内部クロック信号<7
>、<19>より生成された信号が、データアンプ活性
化信号datpgとして、<7>、<12>から生成さ
れた信号が発生される。このとき、プリチャージクロッ
クpriclk2は低電位に固定され、パルス信号は発
生しない。また、書き込み/読み出し信号28が低電位
(読み出しの状態)である場合は、sack、datp
g、priclk2として、それぞれ、<18>と<9
>、<4>と<6>、<18>と<1>で生成された信
号が発生される。このようにして、クロック同期ブロッ
ク、切り替え信号、論理ブロック、信号切り替えブロッ
クを用いて、装置の動作状況に応じた、最適な内部信号
生成を行うことが出来る。
【0029】図6の21段リング発信器を用いた信号伝
達用タイミング調整回路は、図1の論理ブロック4、信
号切り替えブロック6、論理ブロック8の中身を示した
ものである。この例で、図1に示すブロックと対応づけ
ると、信号切り替えブロック6は、書き込み/読み出し
選択信号28が入力されている2つの3入力NANDに
当たる。この2つの3入力NANDの出力が繋がってい
る2つの2入力NANDが、論理ブロック8に当たり、
それ以外が論理ブロック4に当たる。図6で2書き込み
/読み出し選択信号8が入っていないブロックは、図1
の信号切り替えブロック6、論理ブロック8をスルーす
る信号である。
【0030】また、従来例に示されるように、SRAM
についてはこのような切り替え装置が不要である場合が
多くある。従って、メモリとしてDRAM、SRAM両
者を含む装置に関しては、DRAMへのタイミング供給
は切り替え装置を経由して、SRAMへの供給は切り替
え装置を経由せずに行うことが出来る。
【0031】図7に請求項8記載の電荷転送装置を含む
例を示す。ここでは説明の簡略化のため、転送装置を単
純な一つのスイッチとして示す。ここでタイミング信号
1はタイミング信号2に比べ、長い間スイッチ35を導
通させることができる信号とする。図7左図のようにタ
イミング信号1をスイッチ35に入力するように接続し
た場合は、ノード2の電位変化は図中に示すように大き
く、タイミング信号2をスイッチ35に入力するように
接続した場合は、図7右図に示すようにノード2の電位
変化は小さくすることができる。信号伝達が、30.ノ
ード1と31.ノード2の間で、双方向に為され、3
1.ノード2には信号増幅装置が付けられており、3
0.ノード1には信号増幅装置が付けられていない場合
に、ノード2からノード1への信号転送にはタイミング
信号1を用い、ノード1からノード2への信号転送には
タイミング信号2を用いることが、低消費電力化の観点
から有効である。
【0032】また、図8に示すように、ノード4とノー
ド5の容量が大きく異なる場合に、それぞれの電位振幅
が等しくなるように、タイミング信号1、2を設定する
(この場合、タイミング信号2がタイミング信号1に比
べ、長い間スイッチを導通させることが必要である)こ
とができる。このようなタイミング信号の生成は、本発
明の信号伝達用タイミング調整装置を用いることによ
り、容易に実現できる。
【0033】本発明における装置として、プロセッサと
メモリを含んだ装置を考える。ここで、該メモリは、こ
れまでの説明でみられるDRAMの様な、その動作状況
に拠って最適な内部タイミングパルスが異なるものとは
限らずに、非同期のSRAM等に代表される、動作中は
常に一定の内部タイミングで動作するものも含む。ま
た、通常、加算器や乗算器よりなるプロセッサは、動作
中は常に一定の内部タイミングで動作する。ここで、プ
ロセッサとメモリとの間で、その動作周波数に違いがあ
る場合は、その両者間でのデータのやりとりには、通
常、ウエイトサイクルを挿入するやり方が使われる。た
とえば、パーソナルコンピュータで使われているプロセ
ッサ(ここでは66MHzと仮定する)と、キャッシュ
メモリとして用いるSRAM(ここでは20ns[50
MHz]と仮定する、SRAMの動作周波数が50MH
zであっても、プロセッサからSRAMのアクセスは、
各種制御回路を通して行われるため、実際にSRAMに
アクセスするためには30ns以上の時間が必要であ
る)との間では、動作周波数にして2倍程度の違いがあ
る。従って、プロセッサからSRAMへのアクセスに関
しては、2から3程度のウエイトサイクルが置かれる。
この場合においても、プロセッサは本来の動作周波数で
動作しており、その消費電力は動作周波数に比例するた
め、無駄な電力を消費していることになる。このような
装置においても、プロセッサがSRAMアクセスをする
命令を発効した場合には、本発明の信号伝達用タイミン
グ調整装置を用いて、プロセッサの動作周波数を1/2
や1/3に低下することが出来る。この場合、処理能力
はそのままで、プロセッサの消費電力が削減される。
【0034】同様に、高速なメモリであるSRAMと、
低速なメモリであるDRAMとのデータ転送に関して
も、本発明の信号伝達用タイミング調整装置を用いて、
SRAMの動作周波数を1/2や1/3に低下すること
が出来る。また、プロセッサ、SRAM、DRAMから
なる装置に関しては、SRAMの動作周波数はプロセッ
サから制御することで、本発明の信号伝達用タイミング
調整装置を用いて生成した信号は、DRAMのみの信号
として用いることも可能である。
【0035】以上の説明では、図1の切り替え信号10
に関しては、装置外部より装置の動作に応じて入力され
ることを前提としていたが、装置の初期不良をテストす
る為の動作(テストパタンによるチェックなど)に関し
ては、テスト終了後、切り替え信号を固定するほうが便
利である場合があり得る。このような場合は、図5中
で、書き込み/読み出し信号28としている信号を、ヒ
ューズなどの手段を用いて、高電位、若しくは低電位な
どの適切な電位に固定することも可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、装置の動作状況の外因
的な変化に対応し、装置内部での最適なタイミング設計
が可能である。特に、プロセッサのDRAM、SRAM
等のメモリを搭載する装置において、DRAMの読み出
し・書き込み動作を中心にノードの電圧振幅最適設計
等、低電力化・高速化・ハードウエア量の削減等に効果
がある。
【0037】SRAMとDRAMを両方含むメモリを内
蔵する装置に関しては、SRAMへのタイミング供給
を、タイミング切り替え回路を経由せずに行うことで、
ハードウエア量と消費電力の削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による信号伝達用タイミング調整装置で
ある。
【図2】本発明による信号伝達用タイミング調整装置の
方式例である。
【図3】DLLを用いた実施例である。
【図4】DRAMの読み出し時のタイミング信号であ
る。
【図5】DRAMの書き込み時のタイミング信号であ
る。
【図6】21段リング発信器を用いた例である。
【図7】電荷転送装置を含む例である。
【図8】電荷転送装置を含む別の例である。
【符号の説明】
1 基準クロック信号 2 クロック同期ブロック 3、5、7、9 各種同期信号 6 信号切り替えブロック 8 論理ブロック 10 切り替え信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−288447(JP,A) 特開 昭62−26925(JP,A) 実開 昭56−152998(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 1/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準クロック信号を基にし信号間の同期を
    取る構成で、1サイクル中での各種タイミング、各種デ
    ューティー比を持つパルスを生成する装置に於いて、各
    種信号を加工する論理装置部に、書き込み/読み出し選
    択信号である切り替え信号に基づいて論理演算の仕方や
    出力ノード切り換えなどを行うことにより、書き込み時
    には書き込みタイミング信号のみを生成し、読み込み時
    には読み込みタイミング信号のみを生成する切り替え装
    置を具有することを特徴とする信号伝達用タイミング調
    整装置。
  2. 【請求項2】位相同期ループ(Phase Locke
    d Loop:PLL)回路を用いて基準クロックから
    1サイクル中での各種タイミングを生成し、論理演算を
    行うことで各種タイミングや各種デューティー比を生成
    する、タイミングパルス生成装置に於いて、論理演算部
    、書き込み/読み出し選択信号である切り替え信号に
    基づいて論理演算の仕方や出力ノード切り換えなどを行
    うことにより、書き込み時には書き込みタイミング信号
    のみを生成し、読み込み時には読み込みタイミング信号
    のみを生成する切り替え装置を具有することを特徴とす
    る信号伝達用タイミング調整装置。
  3. 【請求項3】遅延同期ループ(Delay Locke
    d Loop:DLL)回路を用いて基準クロックから
    1サイクル中での各種タイミングを生成し、論理演算を
    行うことで各種タイミング・デューティー比を生成す
    る、タイミングパルス生成装置に於いて、論理演算部
    、書き込み/読み出し選択信号である切り替え信号に
    基づいて論理演算の仕方や出力ノード切り換えなどを行
    うことにより、書き込み時には書き込みタイミング信号
    のみを生成し、読み込み時には読み込みタイミング信号
    のみを生成する切り替え装置を具有することを特徴とす
    る信号伝達用タイミング調整装置。
  4. 【請求項4】切り替え装置部の出力切り替えを行う方法
    として、装置外部からの切り替え信号のみでなく、装置
    内部の論理回路の接続を、ヒューズの切断などの非可逆
    的手法を用いることにより行う請求項1記載の信号伝達
    用タイミング調整装置。
  5. 【請求項5】内部に上記請求項1、2、3または4記載
    のタイミング調整装置の内少なくとも一つを持ち、動作
    に用いる各種信号を生成することを特徴とするメモリ装
    置。
  6. 【請求項6】内部に上記請求項1、2、3または4記載
    のタイミング調整装置の内少なくとも一つを持ち、論理
    演算に用いる各種信号を生成することを特徴とする論理
    演算装置。
  7. 【請求項7】内部に上記請求項1、2、3または4記載
    のタイミング調整装置の内少なくとも一つを持ち、プロ
    セッサとメモリを制御する信号を、該タイミング調整装
    置内より出力する事を特徴とするプロセッサとメモリを
    1チップに集積化した装置。
  8. 【請求項8】請求項5記載のタイミング調整装置におい
    て、プロセッサとメモリを接続する信号線が、転送装置
    を介した電荷の充放電によって駆動され、パスを充放電
    する電荷量の制御を、転送装置に入力するタイミングパ
    ルスで制御することを特徴とする信号伝達装置及び電荷
    転送装置を駆動するタイミング調整装置。
  9. 【請求項9】請求項7記載のタイミング調整装置におい
    て、メモリはスタティック・ランダム・アクセス・メモ
    リとダイナミック・ランダム・アクセス・メモリからな
    り、スタティック・ランダム・アクセス・メモリへのタ
    イミング供給に関しては、論理演算の仕方や出力ノード
    切り替えなどを行う切り替え装置を経由せずに行うこと
    を特徴とするタイミング調整装置。
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