JP2890994B2 - ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置 - Google Patents

ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置

Info

Publication number
JP2890994B2
JP2890994B2 JP4253173A JP25317392A JP2890994B2 JP 2890994 B2 JP2890994 B2 JP 2890994B2 JP 4253173 A JP4253173 A JP 4253173A JP 25317392 A JP25317392 A JP 25317392A JP 2890994 B2 JP2890994 B2 JP 2890994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
vehicle
lateral acceleration
assist amount
power steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4253173A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06107194A (ja
Inventor
善紀 見市
光彦 原良
忠夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP4253173A priority Critical patent/JP2890994B2/ja
Priority to DE4332247A priority patent/DE4332247C2/de
Priority to KR1019930019274A priority patent/KR0137738B1/ko
Priority to US08/124,700 priority patent/US5519614A/en
Publication of JPH06107194A publication Critical patent/JPH06107194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2890994B2 publication Critical patent/JP2890994B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S706/00Data processing: artificial intelligence
    • Y10S706/902Application using ai with detail of the ai system
    • Y10S706/903Control
    • Y10S706/905Vehicle or aerospace

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のステアリング機
構における操舵アシスト量を電子制御する電子制御パワ
ーステアリング装置に関し、特に、ファジィルールによ
り目標アシスト量を設定するようにした、ファジィ制御
式電子制御パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ステアリングホイール(以下、ハ
ンドルという)を操作する力(以下、ハンドル操作力又
は操舵力という)をアシストするために、パワーステア
リング装置が普及している。このパワーステアリング装
置としては、油圧シリンダ機構を利用して油圧により操
舵アシストする油圧式パワーステアリング装置が一般的
に用いられているが、このほか、電動モータにより操舵
アシストする電動パワーステアリング装置も開発されて
いる。
【0003】このようなパワーステアリング装置によ
り、例えば大型車や幅太タイヤを操舵輪に用いた車両等
の大きなハンドル操作力が要求される車両でも、小さな
ハンドル操作力で操舵を行なうことができ、所謂ハンド
ルの重さが解消される。ところで、一般に、車庫入れ等
の低速時には、ハンドルをより軽く操作できるようにし
たい。また、高速走行時には、ハンドルがあまり軽いと
走行が不安定になってしまう。そこで、車速に応じて、
低速時には操舵アシスト量を多くして、中高速時には高
速になるのにしたがって操舵アシスト量を少なくするよ
うにした車速感応型パワーステアリング装置が開発され
ている。
【0004】このような車速感応型パワーステアリング
装置としては、車両に車速センサを設け、油圧式パワー
ステアリング装置の油圧系統の一部にパワーステアリン
グへの供給油圧を調整しうるバルブ等を設けて、車速セ
ンサで検出した車速に基づいてバルブ等の作動を電子制
御しながら、操舵アシスト量を調整するようにしたもの
(これを電子制御パワーステアリング装置という)があ
る。
【0005】例えば図12〜14は、いずれも電子制御
パワーステアリング装置の一例を示す構成図であり、図
12はインプットシャフト部分及びピニオン部分の縦断
面をパワーステアリング用油圧シリンダとともに示す図
であり、図13はインプットシャフト部分の横断面図で
あって、図12のA−A断面図であり、図14はインプ
ットシャフトに並設された油圧制御バルブの縦断面を反
力プランジャとともに示す構成図であって、油圧制御バ
ルブ部分は図12のB−B断面図であり、反力プランジ
ャ部分は図13のC−C断面図である。
【0006】これらの図12〜14において、11は図
示しないステアリングホイール(ハンドル)から操舵力
を受けるインプットシャフトであり、ケーシング25内
に回転自在に内装されている。このインプットシャフト
の下端に、図示しないブッシュ等を介してピニオンギヤ
12が設けられている。インプットシャフト11の内部
には、トーションバー15が設けられているが、このト
ーションバー15はその上端をインプットシャフト11
にピン等を介して一体回転するように結合され、その下
端はインプットシャフト11に対して拘束されていな
い。
【0007】そして、ピニオンギヤ12は、トーション
バー15の下端とセレーション結合しており、インプッ
トシャフト11に入力された操舵力がトーションバー1
5を介してピニオンギヤ12に伝達されるようになって
いる。このピニオンギヤ12は、ラック13と噛合して
おり、操舵力がピニオンギヤ12を介してラック13に
伝わって、ラック13を軸方向に駆動して、車輪の操舵
を行なう。
【0008】また、14はパワーステアリング(パワス
テ)用油圧シリンダであり、この油圧シリンダ14は、
車体側の部材に設置されたシリンダ14Aと、ラック1
3の途中に設けられてラック13とともにシリンダ部1
4A内を軸方向へ移動するピストン14Bとをそなえ、
シリンダ14A内には、このピストン14Bによって左
右に仕切られ、油室14C,14Dが形成されている。
【0009】さらに、16は油圧シリンダ14を駆動す
るロータリバルブであり、このロータリバルブ16の開
閉に応じて、油圧シリンダ14の左右の油室14C,1
4Dに作動油が供給又は排出されて、操舵アシスト力を
ラック13に与えるようになっている。なお、このロー
タリバルブ16は、インプットシャフト11側とピニオ
ンギヤ12側との間に介装されており、インプットシャ
フト11とピニオンギヤ12との位相差に応じて、開閉
するようになっている。つまり、インプットシャフト1
1に操舵力が入力されると、インプットシャフト11は
剛であって殆ど捩じりを生じないが、トーションバー1
5は捩じれを生じながらピニオンギヤ12に操舵力を伝
達するので、ピニオンギヤ12がインプットシャフト1
1に対して操舵側へ位相差を生じるようになる。この位
相差に応じて、操舵方向へ所要の操舵アシスト力が生じ
るように、ロータリバルブ16が開閉するようになって
いる。
【0010】そして、インプットシャフト11の下部外
周には、操舵時に操舵反力を与えて操舵力(つまり、操
舵手応え)を増大させる反力プランジャ17が設けられ
ている。この反力プランジャ17は、図14に示すよう
に、インプットシャフト11の外周を包囲するように複
数設けられており、油圧制御バルブ18の制御を通じて
供給された油圧を、その背部のチャンバ17Aに受ける
ことで、油圧に応じてインプットシャフト11を拘束し
て操舵反力を与えるようになっている。なお、チャンバ
17Aは、リターン用オリフィス22を介して、オイル
リザーバ24側と通じている。
【0011】油圧制御バルブ18は、図14に示すよう
に、ケーシング25内のインプットシャフト11の側部
にこれと平行に設けられており、ケーシング25内を上
下にスライドしうるプランジャ18Aと、このプランジ
ャ18Aに上方への軸力を与えるソレノイド19と、プ
ランジャ18Aを下方へ付勢するスプリング20とをそ
なえている。
【0012】プランジャ18Aには、オイルリザーバ2
4に通じる油路18B,18Cと、オイルポンプ23に
通じうる環状油路18Dと、反力プランジャ17のチャ
ンバ17Aに通じうる環状油路18Eと、これらの環状
油路18D,18Eを相互に連通する油路18Fとがそ
なえられる。つまり、反力プランジャ17のチャンバ1
7Aには、環状油路18Dから油路18F,環状油路1
8Eを通じて、オイルポンプ23からの高圧の作動油が
供給されうるようになっている。
【0013】そして、例えば据え切り時や低速走行操舵
時には、ソレノイド19に最大電流を与えるようにす
る。これにより、プランジャ18Aが最も上昇して、環
状油路18Dがオイルポンプ23と連通しなくなって、
反力プランジャ17のチャンバ17Aへのオイル供給が
行なわれなくなり、反力プランジャ17がインプットシ
ャフト11を拘束しなくなって、軽快に操舵できる。
【0014】また、例えば中高速走行時には、車速の増
加に応じて、ソレノイド19に与える電流を減少させて
いく。すると、ハンドルの中立時には、プランジャ18
Aの軸力が、電流減少に伴って低下して、これに伴いプ
ランジャ18Aが降下して、環状油路18Dがオイルポ
ンプ23と連通するようになって、反力プランジャ17
のチャンバ17Aへのオイル供給が行なわれるようにな
る。
【0015】この状態では、反力プランジャ17がイン
プットシャフト11を拘束するので、ハンドルが中立に
保持される。そして、この中立状態で、ハンドルを微小
に操舵すると、オイルポンプ出力が上昇しようとする
が、この吐出圧は油圧制御バルブ18でほとんど制御さ
れることなく、反力プランジャ17のチャンバ17Aに
作用する。したがって、ハンドルの中立状態の近傍で
は、操舵力が増して、ハンドルの中立手応えを十分に得
られ、中立状態でのハンドル安定感が増す。
【0016】この中高速走行時に操舵する際には、通常
の操舵範囲内では、ハンドルの操舵に応じて(操舵力の
増大に応じて)、オイルポンプ出力が上昇して、操舵ア
シストを増大させるように作用する。一方で、オイルポ
ンプの吐出圧が油圧制御バルブ18で制御されながら、
反力プランジャ17のチャンバ17Aに作用する。した
がって、この反力プランジャ17が、インプットシャフ
ト11を拘束して、操舵手応え(操舵力)を増大させる
ように作用する。
【0017】この結果、中高速走行操舵時には、据え切
り時や低速走行操舵時に比べて、反力プランジャ17の
作用する分だけ、操舵力が増大する。つまり、操舵手応
えが大きくなって、安定した操舵フィーリングが得られ
る。特に、車速の増加に応じて、ソレノイド19に与え
る電流を減少させていくことで、高速になるほど、操舵
アシストが減少して、操舵力(操舵手応え)が大きくな
って、より安定した操舵フィーリングが得られる。
【0018】このように、ソレノイド19に与える電流
を調整することで、操舵アシスト特性を制御でき、例え
ば図14に示すように、車速センサ31からの車速情報
のほか、EPS(電子制御パワーステアリング)モード
切換スイッチ32からのモード設定情報や、エンジン回
転数センサ33等からのエンジン回転信号等に基づい
て、コントロールユニット(制御手段)30で、ソレノ
イド19に与える電流量を設定して、ソレノイド19を
制御している。
【0019】つまり、EPSモード切換スイッチ32で
は、ノーマルモードとノーマルモードよりも低速から操
舵力を増加させる制御を行なうスポーツモードとを設定
でき、コントロールユニット30では、これらのモード
が設定されると、そのモードにしたがって、パワーステ
アリングのアシスト特性を制御する。例えば、スポーツ
モードに設定すると、図15に示すように、車速情報に
基づいて、速度V1 の中速域から速度の増加にしたがっ
て次第にアシスト量が減少していくようなアシスト特性
となるように、ソレノイド19に与える電流を調整す
る。また、ノーマルモードに設定すると、車速情報に基
づいて、速度V2 (>V 1)のやや高速域から速度の増
加にしたがって次第にアシスト量が減少していくような
アシスト特性となるように、ソレノイド19に与える電
流を調整する。
【0020】また、車速情報とエンジン回転信号等から
検出系統などの異常を検知して、この時には、ソレノイ
ド19をオフにするなどして、フェイルセーフ制御を行
なう。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際には、
車両の走行状態、つまり、直進走行であるか旋回走行で
あるか、加速時であるか制動時であるか等によって、要
求される操舵力特性が異なるものである。しかしなが
ら、従来の電子制御パワーステアリング装置では、上述
のごとく、単に車速に対応して制御を行なっているの
で、常に最適な操舵フィーリングを得られるには至って
いない。
【0022】例えば、コーナーに進入したときには、ド
ライバがこのときの車両の走行状態を適切な操舵力変化
により把握できるように、ある程度重みのある操舵力特
性としたい。すなわち、加速しながらコーナーに進入し
たときには、ドライバがこのときの車両の走行状態を適
切に把握できるように、ある程度重みのある操舵力特性
としたい。しかし、従来の電子制御パワーステアリング
装置では、加速した結果、操舵力特性がやや重くはなる
ものの、十分な重みが与えられない場合が多い。
【0023】また、減速しながら、コーナーに進入した
ときには、ドライバがこのときの車両の走行状態を適切
に把握できるようにすることを考慮して、やや重みのあ
る操舵力特性としたい。しかし、従来の電子制御パワー
ステアリング装置では、減速した分だけ、操舵力特性が
軽くなってしまう。さらに、等速でコーナーに進入した
ときには、ドライバがこのときの車両の走行状態を適切
に把握できるように、少し(ここで、「少し」とは、
「やや」よりも程度の大きい状態をいう。)重みのある
操舵力特性としたい。しかし、従来の電子制御パワース
テアリング装置では、操舵力特性は変化しない。
【0024】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、車両の走行状態に応じて最適な操舵特性が得られ
るようにした、ファジィ制御式電子制御パワーステアリ
ング装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のファジィ制御式電子制御パワーステアリング
装置は、車両のステアリング機構における操舵アシスト
量を電子制御する電子制御パワーステアリング装置にお
いて、上記車両の走行速度と上記車両に生じる横加速度
とを入力条件としてファジィルールに基づいて目標アシ
スト量を設定する目標アシスト量設定手段をそなえ、
記ファジィルールは、上記横加速度が所定値以下の領域
において、車輪スリップ角に対する操舵力の変化特性が
略リニアとなるように上記目標アシスト量を設定するよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0026】また、請求項2に記載のように、上記目標
アシスト量設定手段が、上記車両の走行速度を評価する
メンバシップ関数と上記車両に生じる横加速度を評価す
るメンバシップ関数とを用いて、上記車両の走行速度の
大きさに応じて上記目標アシスト量を低減するとともに
上記車両に生じる横加速度の大きさに応じて上記目標ア
シスト量を低減するようなファジィルールにしたがって
上記目標アシスト量を設定するように構成されることが
望ましい。
【0027】さらに、請求項3に記載のように、上記の
車両に生じる横加速度を評価するメンバシップ関数が、
上記横加速度の大きさが所定値以下の領域では該横加速
度の大きさに応じて適合度が大きくなり上記横加速度の
大きさが上記所定値の越える領域では該横加速度の大き
さに応じて適合度が小さくなるように設定され、上記適
合度の大きさに応じて上記目標アシスト量を低減するよ
うにファジィルールが設定されていることが望ましい。
【0028】
【0029】
【作用】上述の請求項1記載の本発明のファジィ制御式
電子制御パワーステアリング装置では、目標アシスト量
設定手段が、車両の走行速度と上記車両に生じる横加速
度とを入力条件としてファジィルールに基づいて目標ア
シスト量を設定して、この目標アシスト量に基づいて、
上記車両のステアリング機構における操舵アシスト量を
電子制御する。特に、上記ファジィルールに基づいた上
記目標アシスト量の設定によって、上記横加速度が所定
値以下の領域において、車輪スリップ角に対する操舵力
の変化特性を略リニアとする。
【0030】また、請求項2に記載のように、上記目標
アシスト量設定手段が、上記車両の走行速度を評価する
メンバシップ関数と上記車両に生じる横加速度を評価す
るメンバシップ関数とを用いて、上記車両の走行速度の
大きさに応じて上記目標アシスト量を低減するとともに
上記車両に生じる横加速度の大きさに応じて上記目標ア
シスト量の低減度合を増減するようなファジィルールに
したがって上記目標アシスト量を設定するように構成さ
れると、車速や横加速度の増加に応じて、操舵アシスト
量が低減される。したがって、高速になるほど操舵力特
性が重くなって、操舵操作感が安定したものになり、ま
た、急な旋回ほど操舵力特性が重くなり、旋回の度合い
に応じた操舵感を得られ、運転者が旋回状況を把握でき
る。
【0031】さらに、請求項3に記載のように、上記の
車両に生じる横加速度を評価するメンバシップ関数が、
上記横加速度の大きさが所定値以下の領域では該横加速
度の大きさに応じて適合度が大きくなり上記横加速度の
大きさが上記所定値の越える領域では該横加速度の大き
さに応じて適合度が小さくなるように設定され、上記適
合度の大きさに応じて上記目標アシスト量を低減するよ
うにファジィルールが設定されていると、通常の旋回領
域では、旋回の度合いに応じた操舵感を得られ、旋回限
界が近づくと、操舵力特性が変化して、運転者が旋回限
界が近いことを把握できる。
【0032】
【0033】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
のファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置につ
いて説明すると、図1はその要部の模式的な構成図、図
2はそのファジィ制御に用いるメンバシップ関数の例を
示す図、図3はその各適合度からパワーステアリングア
シスト量を求める台集合の例を示す図、図4はその各適
合度からパワーステアリングアシスト量を求める台集合
の例を示す図、図5はその各適合度を求める具体例を示
す図、図6はその各適合度からパワーステアリングアシ
スト量を求める台集合の具体例を示す図、図7はその制
御内容を示すフローチャート、図8はその操舵リニアリ
ティに関する効果を示す図、図9はそのステアリングイ
ンフォーメーションに関する効果を示す図、図10はそ
の車両コントロール性に関する効果を示す図、図11は
その舵の効きに関する効果を示す図である。
【0034】このファジィ制御式電子制御パワーステア
リング装置1の機械的な部分(ハード構成)は、前述の
従来例のもの(図12〜14参照)とほぼ同様に構成さ
れているので簡単に説明する。すなわち、図1及び図1
3,14に示すように、インプットシャフト11の内部
には、トーションバー15が上端をインプットシャフト
11に一体回転するように結合されており、トーション
バー15の下端はインプットシャフト11に対して拘束
されていない。
【0035】そして、ピニオンギヤ12は、トーション
バー15の下端とセレーション結合しており、インプッ
トシャフト11に入力された操舵力がトーションバー1
5を介してピニオンギヤ12に伝達されるようになって
いる。このピニオンギヤ12は、ラック13と噛合して
おり、操舵力がピニオンギヤ12を介してラック13に
伝わって、ラック13を軸方向に駆動して、車輪の操舵
を行なう。
【0036】ラック13上に設けられた油圧シリンダ1
4は、車体側の部材に設置されたシリンダ14Aと、ラ
ック13の途中に設けられてラック13とともにシリン
ダ部14A内を軸方向へ移動するピストン14Bとをそ
なえ、シリンダ14A内には、このピストン14Bによ
って左右に仕切られ、油室14C,14Dが形成されて
いる。
【0037】さらに、インプットシャフト11側とピニ
オンギヤ12側との間には、ロータリバルブ16が介装
されており、このロータリバルブ16が、インプットシ
ャフト11とピニオンギヤ12との位相差に応じて開閉
し、これに応じて、油圧シリンダ14の左右の油室14
C,14Dに作動油が供給又は排出されて、操舵アシス
ト力がラック13に与えられるようになっている。
【0038】そして、インプットシャフト11の下部外
周には、操舵時に操舵反力を与えて操舵力(つまり、操
舵手応え)を増大させる反力プランジャ17が設けられ
ている。この反力プランジャ17は、インプットシャフ
ト11の外周を包囲するように複数設けられており、油
圧制御バルブ18の制御を通じて供給された油圧を、そ
の背部のチャンバ17Aに受けることで、油圧に応じて
インプットシャフト11を拘束して操舵反力を与えるよ
うになっている。なお、チャンバ17Aは、リターン用
オリフィス22を介して、オイルリザーバ24側と通じ
ている。
【0039】油圧制御バルブ18は、ケーシング25内
のインプットシャフト11の側部にこれと平行に設けら
れており、ケーシング25内を上下にスライドしうるプ
ランジャ18Aと、このプランジャ18Aに上方への軸
力を与えるソレノイド19と、プランジャ18Aを下方
へ付勢するスプリング20とをそなえている。プランジ
ャ18Aには、オイルリザーバ24に通じる油路18
B,18Cと、オイルポンプ23に通じうる環状油路1
8Dと、反力プランジャ17のチャンバ17Aに通じう
る環状油路18Eと、これらの環状油路18D,18E
を相互に連通する油路18Fとがそなえられる。つま
り、反力プランジャ17のチャンバ17Aには、環状油
路18Dから油路18F,環状油路18Eを通じて、オ
イルポンプ23からの高圧の作動油が供給されうるよう
になっている。
【0040】このような油圧制御バルブ18は、図1に
示すように、車速センサ31からの車速情報及び操舵角
センサ34からの操舵角情報等に基づいて、コントロー
ルユニット(制御手段)30で、ソレノイド19に与え
る電流量を設定して、ソレノイド19を制御している。
つまり、コントロールユニット30には、横加速度演算
部30Aと、ファジィ演算により目標アシスト量を設定
する目標アシスト量設定手段(ファジィ演算部)30B
とが設けられており、コントロールユニット30では、
横加速度演算部30Aで、車速Vと操舵角haとに基づ
いて、車両に生じる横加速度GY を算出して、ファジィ
演算部30Bで、この横加速度値GY と車速Vとからフ
ァジィ演算を行なうようになっている。
【0041】つまり、ファジィ演算部30Bでは、図2
(A)に示すような、車速Vから走行状態関する適合度
(グレード)を求めるメンバシップ関数と、図2(B)
に示すような、横加速度値GY に関する適合度を求める
メンバシップ関数とによって、走行状態の適合度及び横
加速度値GY の適合度を求める。そして、これらの適合
度から、図3の台集合を示す図のように、重心法によ
り、制御量(つまり、アシストを減少する量)を決定し
て、ソレノイド19に与える電流量を制御するようにな
っている。
【0042】この例では、走行状態として、車庫入れモ
ード(据え切り又は低速走行モード),中速走行モー
ド,屈曲路走行モード及び高速走行モードとを設定して
おり、これらのモードに対する適合度を車速に対応して
決定する。ここでは、主として、屈曲路走行モードに関
する制御を説明するが、アシスト減少制御量の評価を、
図4に示すように、S(スモール),MS(ミディアム
スモール),M(ミディアム),MB(ミディアムビッ
グ),B(ビッグ)の5段階に分けている。なお、評価
Sではアシスト量を100%とし、評価Bではアシスト
量を0%としている。
【0043】そして、例えば車庫入れモード(据え切り
又は低速走行モード)に関してはS,中速走行モードに
関してはM,屈曲路走行モードに関してはMB及び高速
走行モードに関してはBというように、アシスト減少制
御量を対応させる。横加速度値GY に関するメンバシッ
プ関数は、横加速度値GY が小(0G)の領域から中
(0.6G)の領域までは、横加速度値GY の増大に応
じて適合度をがリニアに増大し、横加速度値GY が中
(0.6G)の領域から大(0.8G)の領域までは、
横加速度値GY の増大によらず適合度が一定となり、横
加速度値GY が大(0.8G以上)の領域では、横加速
度値GY の増大に応じて適合度が減少するように設定さ
れている。
【0044】この横加速度値GY に関する制御は、適合
度に応じてアシスト量をB(ビッグ)に減少させるもの
である。走行モードに関する適合度と横加速度値GY
関する適合度とから、重心法により目標アシスト量を得
るようになっている。本発明の一実施例としてのファジ
ィ制御式電子制御パワーステアリング装置は、上述のよ
うに構成されているので、例えば図7に示すようにし
て、パワーステアリングの電子制御が行なわれる。
【0045】つまり、まず、車速センサ31及び操舵角
センサ34からのセンサ信号を読み込み(ステップS
1)、これらのセンサ信号をコントロールユニット30
に入力して、アナログ信号をデジタル信号に変換処理し
て、横加速度演算部30Aで、車速Vと操舵角haとに
基づいて、車両に生じる横加速度GY を算出する(ステ
ップS2)。
【0046】さらに、ファジィ演算部30Bで、図2に
示すようなメンバシップ関数によって、車速Vから走行
状態に関する適合度を求め、横加速度GY から横加速度
Yに関する適合度を求める(ステップS3)。そし
て、これらの適合度から、重心法により、目標とするア
シスト量を決定する(ステップS4)。さらに、この目
標アシスト量を、これに対応するソレノイド19に与え
る電流量に変換して(ステップS5)、駆動回路、つま
り、油圧制御バルブ18のソレノイド19に出力する
(ステップS6)。
【0047】ここで、例えば、車速Vが60km/hで
直進(横加速度が0)の状態から、車速Vが50km/
hで横加速度が0.4G程度の状態で旋回を開始した状
況を考える。この状況は、屈曲路において、減速しなが
らコーナーに進入した状況に相当する。車速Vが60k
m/hのときには、屈曲路走行の適合度が1であるが、
車速Vが50km/hになると、屈曲路走行の適合度が
0.5で市街地走行の適合度が0.5となる。また、屈
曲路走行に対しては、アシスト減少制御量はMBであ
り、市街地走行に対しては、アシスト減少制御量はMで
ある。そして、横加速度が0のときには適合度が0であ
るが、横加速度が0.4のときには適合度が0.67で
ある。
【0048】したがって、車速Vが60km/hで横加
速度が0の時には、図6にP1で示すようにMB(=ア
シスト量25%)であるが、車速Vが50km/hで横
加速度が0.6になると、図6にP2で示すようにMB
よりもB側へシフトする。つまり、減速しいるのにもか
かわらずコーナーに進入しているときには、ハンドルが
やや重たくなるのである。
【0049】勿論、加速しながらコーナーに進入した場
合には、加速に応じたアシスト減少に、横加速度が増加
したことによるアシスト減少が重合されるので、ハンド
ルが重たくなる。このように、車速の増減のほかに、横
加速度値GY に対応してアシスト量が制御されるので、
コーナーへの進入時には、操舵角が大きくなることか
ら、アシストの減少度合が増加して、この分だけハンド
ルが重たくなる。したがって、車速状態が違っても、コ
ーナーへの進入時には、常に、運転者がコーナーへの進
入をハンドルで実感しながら操縦できるのである。
【0050】また、横加速度値GY に関するメンバシッ
プ関数に、横加速度値GY に対して適合度がリニアに変
化する操舵リニアリティ領域が設けられているので、操
舵リニアリティが確保される。そして、横加速度値GY
の大きい領域で、横加速度値GY の増大に応じて適合度
が減少する操舵限界インフォーメーション領域が設けら
れているので、操舵限界を認識しやすくなる。
【0051】このような本ファジィ制御式電子制御パワ
ーステアリング装置を前輪駆動車(FF車)に採用した
場合について、操舵フィーリングの向上を、実験に基づ
いて種々の観点から具体的に評価すると、以下のように
なる。まず、操舵リニアリティ特性については、図8に
示すようになり、この図8において、横軸は前輪スリッ
プ角を示し、縦軸は操舵力を示している。また、実線は
本ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置の特
性を示し、破線は従来の電子制御パワーステアリング装
置の特性を示している。
【0052】図8に実線で示すように、本ファジィ制御
式電子制御パワーステアリング装置は、従来例のものに
比べて、前輪スリップ角の大きい領域まで、したがっ
て、車両に生じる横加速度の大きい領域まで、広い領域
に亘って比較的リニアな操舵特性が得られる。これは、
横加速度値GY に関するメンバシップ関数における操舵
リニアリティ領域に対応して得られるものである。
【0053】また、操舵の中立付近では従来のものに比
べて傾きがやや急になっており、この領域での操舵反力
が増大して、操舵中立感が向上しハンドル戻りも向上す
る。なお、アシスト量の制御特性を変更した場合の装置
では、図8に鎖線で示すようなリニアリティ特性となっ
て、中立感は強まるが、スリップ角が大きい領域ではス
リップ角に対する操舵力の変化が急に小さくなって、リ
ニアリティが低下してしまう。
【0054】なお、図8中の実線に示すように、操舵力
はその限界時に急変しており、横加速度値GY に関する
メンバシップ関数における操舵限界インフォーメーショ
ン領域の効果が現れている。さらに、ステアリングイン
フォーメーションの特性は、図9に示すようになる。こ
の図9において、横軸は前輪スリップ角を示し、縦軸は
操舵力を示している。また、△は本ファジィ制御式電子
制御パワーステアリング装置の特性を示し、〇は従来の
電子制御パワーステアリング装置の特性を示し、実線は
高速時(100km/h)の場合を示し、破線は中速時
(60km/h)の場合を示している。
【0055】図9に示すように、従来の電子制御パワー
ステアリング装置の場合には、操舵力が全般的に小さい
ので扱い易い利点はあるが、前輪スリップ角の大きい領
域、つまり、車両に生じる横加速度の大きい領域では、
操舵力変化が小さい為、ステアリングインフォーメーシ
ョンとしては十分でない。また、この横加速度の大きい
領域での操舵力抜けフィーリングにつながる。
【0056】本装置の場合には、横加速度の大きい領域
までに亘って、ハッキリと操舵力が変化するので、ステ
アリングインフォーメーションも十分あり、また、低速
域でも比較的ハンドルが軽くなって扱い易くなってい
る。このように、本装置では、低速域でのハンドルの扱
い易さと、ステアリングインフォーメーション(操舵力
変化)とをバランス良く実現できるようになるのであ
る。
【0057】そして、車両のコントロール性の特性は、
図10に示すようになる。この図10において、横軸は
車両のヨー角速度を示し、縦軸は操舵力を示している。
また、実線は本ファジィ制御式電子制御パワーステアリ
ング装置の特性を示し、鎖線は従来の電子制御パワース
テアリング装置の特性を示している。図10に示すよう
に、従来の電子制御パワーステアリング装置の場合に
は、ヨー角速度の大きい領域では、ヨー角速度が変化し
ても操舵力変化となって現れず、車両の回頭性を操舵力
として感知しにくい。しかし、本ファジィ制御式電子制
御パワーステアリング装置では、ヨー角速度の大きい領
域まで、ヨー角速度に対して操舵力がほぼリニアに立ち
上がっているので、車両の回頭性を操舵力として実感で
きる。これにより、車両のトレース性や取り廻し性とい
った車両のコントロール性が向上するのである。
【0058】さらに、舵の効きの特性は、図11に示す
ようになる。この図11において、横軸は車両のフロン
トコーナリングフォースを示し、縦軸は操舵力を示して
いる。また、実線は本ファジィ制御式電子制御パワース
テアリング装置の特性を示し、破線は従来の電子制御パ
ワーステアリング装置の特性を示している。図11に示
すように、本ファジィ制御式電子制御パワーステアリン
グ装置では、コーナリングフォース(舵の効き)に対し
て、操舵力がリニアに立ち上がり、舵が決まり易く、ハ
ンドルの切り増しや切り戻し操舵を減少できるようにな
る。
【0059】このようにして、ヨー角速度に対して操舵
力がほぼリニアに立ち上がっているので、車両の回頭性
を操舵力として実感できる。これにより、車両のトレー
ス性や取り廻し性といった車両のコントロール性が向上
するのである。こうして、本装置では、ファジィ制御の
適用によって、屈曲路走行を中心として、操舵力特性が
大きく向上する。
【0060】なお、本装置の制御系は、油圧式パワース
テアリング装置のみならず、電動パワーステアリング装
置にも適用しうるものである。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置
によれば、車両のステアリング機構における操舵アシス
ト量を電子制御する電子制御パワーステアリング装置に
おいて、上記車両の走行速度と上記車両に生じる横加速
度とを入力条件としてファジィルールに基づいて目標ア
シスト量を設定する目標アシスト量設定手段をそなえ、
上記ファジィルールは、上記横加速度が所定値以下の領
域において、車輪スリップ角に対する操舵力の変化特性
が略リニアとなるように上記目標アシスト量を設定する
ように構成されることにより、旋回状況に応じて、操舵
力が制御されるようになり、操舵フィーリングを向上で
きる。特に、屈曲路等の旋回動作を多く行なう走行環境
では、操舵力により、車両の走行状態を感知しながら良
好なフィーリングで操舵できるようにすることができ
る。また、横加速度が所定値以下の領域において、車輪
スリップ角に対する操舵力の変化特性を略リニアとする
ので、車輪スリップ角のより大きい領域まで操舵リニア
リティが確保され、この点でも操舵フィーリングを向上
することができる。
【0062】また、請求項2に記載のように、上記目標
アシスト量設定手段が、上記車両の走行速度を評価する
メンバシップ関数と上記車両に生じる横加速度を評価す
るメンバシップ関数とを用いて、上記車両の走行速度の
大きさに応じて上記目標アシスト量の低減度合を増減す
るとともに上記車両に生じる横加速度の大きさに応じて
上記目標アシスト量を低減するようなファジィルールに
したがって上記目標アシスト量を設定するように構成さ
れることで、車速に応じて、安定感と扱いやすさとをバ
ランスさせた操舵フィーリングが得られるとともに、操
舵リニアリティが増して、運転者が車両の走行状況を把
握できるようになって、操舵性能が向上する。
【0063】さらに、請求項3に記載のように、上記の
車両に生じる横加速度を評価するメンバシップ関数が、
上記横加速度の大きさが所定値以下の領域では該横加速
度の大きさに応じて適合度が大きくなり上記横加速度の
大きさが上記所定値の越える領域では該横加速度の大き
さに応じて適合度が小さくなるように設定され、上記適
合度の大きさに応じて上記目標アシスト量を低減するよ
うにファジィルールが設定されていることで、操舵リニ
アリティを得られるのとともに、運転者が旋回限界が近
いことを把握でき、操舵性能が向上する。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電子
制御パワーステアリング装置の要部の模式的な構成図で
ある。
【図2】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電子
制御パワーステアリング装置のファジィ制御に用いるメ
ンバシップ関数の例を示す図である。
【図3】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電子
制御パワーステアリング装置のファジィ制御における各
適合度からパワーステアリングアシスト量を求める台集
合の例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電子
制御パワーステアリング装置のファジィ制御における各
適合度からパワーステアリングアシスト量を求める台集
合の例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電子
制御パワーステアリング装置のファジィ制御における各
適合度を求める具体例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電子
制御パワーステアリング装置のファジィ制御における各
適合度からパワーステアリングアシスト量を求める台集
合の具体例を示す図である。
【図7】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電子
制御パワーステアリング装置の制御内容を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電子
制御パワーステアリング装置の操舵リニアリティに関す
る効果を示す図である。
【図9】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電子
制御パワーステアリング装置のステアリングインフォー
メーションに関する効果を示す図である。
【図10】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電
子制御パワーステアリング装置の車両コントロール性に
関する効果を示す図である。
【図11】本発明の一実施例としてのファジィ制御式電
子制御パワーステアリング装置の舵の効きに関する効果
を示す図である。
【図12】従来の電子制御パワーステアリング装置にお
けるインプットシャフト部分及びピニオン部分の縦断面
をパワーステアリング用油圧シリンダとともに示す図で
ある。
【図13】従来の電子制御パワーステアリング装置にお
けるインプットシャフト部分の横断面図であって、図1
2のA−A断面図である。
【図14】従来の電子制御パワーステアリング装置にお
いてインプットシャフトに並設された油圧制御バルブの
縦断面を反力プランジャとともに示す構成図であって、
油圧制御バルブ部分は図12のB−B断面図であり、反
力プランジャ部分は図13のC−C断面図である。
【図15】従来の電子制御パワーステアリング装置にお
けるアシスト量の特性を示す図である。
【符号の説明】
1 ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置 11 インプットシャフト 12 ピニオンギヤ 13 ラック 14 油圧シリンダ 14A シリンダ 14B ピストン 14C,14D 油室 15 トーションバー 16 ロータリバルブ 17 反力プランジャ 17A チャンバ 18 油圧制御バルブ 18A プランジャ 18B,18C 油路 18D,18E 環状油路 18F 油路 19 ソレノイド 20 スプリング 22 リターン用オリフィス22 24 オイルリザーバ 25 ケーシング 30 コントロールユニット(制御手段) 30A 横加速度演算部 30B 目標アシスト量設定手段(ファジィ演算部) 31 車速センサ 34 操舵角センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−306972(JP,A) 特開 平4−43168(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 6/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のステアリング機構における操舵ア
    シスト量を電子制御する電子制御パワーステアリング装
    置において、上記車両の走行速度と上記車両に生じる横加速度とを入
    力条件としてファジィルールに基づいて 目標アシスト量
    を設定する目標アシスト量設定手段をそなえ、上記ファ
    ジィルールは、上記横加速度が所定値以下の領域におい
    て、車輪スリップ角に対する操舵力の変化特性が略リニ
    アとなるように上記目標アシスト量を設定するように構
    成されていることを特徴とする、ファジィ制御式電子制
    御パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 上記目標アシスト量設定手段が、上記車
    両の走行速度を評価するメンバシップ関数と上記車両に
    生じる横加速度を評価するメンバシップ関数とを用い
    て、上記車両の走行速度の大きさに応じて上記目標アシ
    スト量の低減度合を増減するとともに上記車両に生じる
    横加速度の大きさに応じて上記目標アシスト量を低減す
    るようなファジィルールにしたがって上記目標アシスト
    量を設定するように構成されていることを特徴とする、
    請求項1記載のファジィ制御式電子制御パワーステアリ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 上記の車両に生じる横加速度を評価する
    メンバシップ関数が、上記横加速度の大きさが所定値以
    下の領域では該横加速度の大きさに応じて適合度が大き
    くなり上記横加速度の大きさが上記所定値の越える領域
    では該横加速度の大きさに応じて適合度が小さくなるよ
    うに設定され、上記適合度の大きさに応じて上記目標ア
    シスト量を低減するようにファジィルールが設定されて
    いることを特徴とする、請求項2記載のファジィ制御式
    電子制御パワーステアリング装置
JP4253173A 1992-09-22 1992-09-22 ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP2890994B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4253173A JP2890994B2 (ja) 1992-09-22 1992-09-22 ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置
DE4332247A DE4332247C2 (de) 1992-09-22 1993-09-22 Elektronisch gesteuerte Servolenkung und Verfahren zu deren Steuerung
KR1019930019274A KR0137738B1 (ko) 1992-09-22 1993-09-22 전자제어식 파워스티어링장치
US08/124,700 US5519614A (en) 1992-09-22 1993-09-22 Electronically controlled power steering apparatus and method therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4253173A JP2890994B2 (ja) 1992-09-22 1992-09-22 ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06107194A JPH06107194A (ja) 1994-04-19
JP2890994B2 true JP2890994B2 (ja) 1999-05-17

Family

ID=17247556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4253173A Expired - Fee Related JP2890994B2 (ja) 1992-09-22 1992-09-22 ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5519614A (ja)
JP (1) JP2890994B2 (ja)
KR (1) KR0137738B1 (ja)
DE (1) DE4332247C2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2950096B2 (ja) * 1993-06-01 1999-09-20 三菱自動車工業株式会社 電子制御式パワーステアリング装置
DE19908832A1 (de) * 1999-03-01 2000-09-07 Volkswagen Ag Lenkvorrichtung für Fahrzeuge
JP2001301633A (ja) 2000-04-25 2001-10-31 Showa Corp 車両用流体圧式パワーステアリング装置
JP3236004B1 (ja) * 2000-10-31 2001-12-04 富士重工業株式会社 車両の路面摩擦係数推定装置
US6799105B2 (en) * 2002-10-01 2004-09-28 Visteon Global Technologies, Inc. Variable steering ratio control system and method
US6795763B2 (en) * 2002-10-30 2004-09-21 Visteon Global Technologies, Inc. Expert-type vehicle steering control system and method
DE10311444A1 (de) * 2003-03-15 2004-09-23 Daimlerchrysler Ag Verfahren zum Betreiben einer Servolenkeinrichtung und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
JP4345081B2 (ja) * 2003-04-04 2009-10-14 株式会社ジェイテクト 流量制御装置
US7818107B2 (en) * 2003-11-14 2010-10-19 Continental Teves Ag & Co. Ohg Method and device for controlling the driving dynamics of a vehicle
US7434653B2 (en) * 2005-03-31 2008-10-14 Caterpillar Inc. On-demand electro-hydraulic steering system
US20070246288A1 (en) * 2006-04-24 2007-10-25 Mather Daniel T Dual force hydraulic steering system for articulated work machine
DE112009002530T5 (de) * 2008-10-30 2012-08-23 Ford Global Technologies, Llc Fahrzeug und Verfahren zum Beraten eines Fahrers von selbigen
US8738228B2 (en) * 2009-10-30 2014-05-27 Ford Global Technologies, Llc Vehicle and method of tuning performance of same
US8886365B2 (en) * 2009-10-30 2014-11-11 Ford Global Technologies, Llc Vehicle and method for advising driver of same
JP5620951B2 (ja) 2012-07-27 2014-11-05 富士重工業株式会社 車両のパワーステアリング制御装置
US9778659B2 (en) * 2012-09-10 2017-10-03 Trimble Inc. Agricultural autopilot steering compensation
US9022135B2 (en) 2012-10-02 2015-05-05 Stanley Black & Decker, Inc. Torque-applying tool and torque controller therefor
KR20210031075A (ko) * 2019-09-11 2021-03-19 주식회사 만도 조향 제어 장치 및 그 방법, 그리고 조향 시스템
CN110745179B (zh) * 2019-11-08 2023-11-24 吉林大学 一种用于线控转向车辆上的转向结构及其控制方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58161667A (ja) * 1982-03-18 1983-09-26 Nissan Motor Co Ltd パワ−ステアリングの操舵力制御装置
JPS6127763A (ja) * 1984-07-17 1986-02-07 Nissan Motor Co Ltd 車両の運動目標値設定装置
US4874054A (en) * 1986-08-27 1989-10-17 Mazda Motor Corporation Control in a vehicle four wheel steering system
JPH0818569B2 (ja) * 1986-09-24 1996-02-28 豊田工機株式会社 動力舵取装置の操舵力制御装置
JPS63306968A (ja) * 1987-06-09 1988-12-14 Fuji Heavy Ind Ltd 電動式パワステアリング装置の制御装置
JP2618240B2 (ja) * 1987-07-02 1997-06-11 富士重工業株式会社 電動式パワーステアリング装置のモータ制御装置
US4951199A (en) * 1987-11-16 1990-08-21 Whitehead John C Steering stabilizing method and apparatus for suppressing the weave mode
JP2604620B2 (ja) * 1988-03-15 1997-04-30 富士重工業株式会社 車両用動力操舵装置の制御装置
JPH0241104U (ja) * 1988-09-12 1990-03-22
JPH02182576A (ja) * 1988-12-29 1990-07-17 Omron Tateisi Electron Co パワーステアリング装置
JPH02290783A (ja) * 1989-03-08 1990-11-30 Nissan Motor Co Ltd パワーステアリング装置の操舵力制御装置
JPH037675A (ja) * 1989-06-02 1991-01-14 Omron Corp 四輪操舵装置
DE3922527A1 (de) * 1989-07-08 1991-01-17 Daimler Benz Ag Verfahren zur einstellung einer unterstuetzenden kraft in einer servolenkung in abhaengigkeit von mehreren fahrbedingungsparametern
JPH03258650A (ja) * 1990-03-09 1991-11-18 Toyota Motor Corp 路面摩擦係数検出装置
US5067576A (en) * 1990-08-15 1991-11-26 Ford Motor Company Variable effort steering system
JP2580865B2 (ja) * 1990-10-17 1997-02-12 三菱自動車工業株式会社 車両用ステアリング制御装置
US5123497A (en) * 1990-12-20 1992-06-23 Ford Motor Company Automotive apparatus and method for dynamically determining centripetal force of a vehicle
JPH04230472A (ja) * 1991-01-07 1992-08-19 Nissan Motor Co Ltd 電子制御パワーステアリング装置
JPH04243665A (ja) * 1991-01-28 1992-08-31 Nissan Motor Co Ltd パワーステアリング装置
US5289894A (en) * 1992-03-31 1994-03-01 Imra America, Inc. Steering system for a vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06107194A (ja) 1994-04-19
KR940007359A (ko) 1994-04-27
DE4332247A1 (de) 1994-04-21
US5519614A (en) 1996-05-21
KR0137738B1 (ko) 1998-06-01
DE4332247C2 (de) 2003-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2890994B2 (ja) ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置
JP2803487B2 (ja) ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置
US8833504B2 (en) Steering apparatus
JP2950096B2 (ja) 電子制御式パワーステアリング装置
JPH02226B2 (ja)
JPH0446792B2 (ja)
US5208752A (en) Control apparatus for power-assisted steering system
JP2803488B2 (ja) ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置
JPH0558326A (ja) パワーステアリング装置
JP2985580B2 (ja) 電子制御式パワーステアリング装置
JP3008730B2 (ja) 電子制御式パワーステアリング装置
JP2722897B2 (ja) 車両用パワーステアリング装置
JP3050029B2 (ja) 電子制御式パワーステアリング装置
JP2803503B2 (ja) ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置
JP2629383B2 (ja) 操舵力制御装置
JP2803502B2 (ja) ファジィ制御式電子制御パワーステアリング装置
JPH0468187B2 (ja)
JP3011000B2 (ja) 車両搭載機器の駆動制御装置
JPH03112778A (ja) 動力舵取装置の制御装置
JPH0710020A (ja) 電子制御式パワーステアリング装置
JPH0710022A (ja) 電子制御式パワーステアリング装置
JPH0558318A (ja) パワーステアリング装置
JP2910376B2 (ja) 車両の旋回制御装置
JP2998031B2 (ja) 四輪操舵装置
KR0131567B1 (ko) 자동차의 조향 제어장치 및 그의 제어방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990126

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees