JPH0710020A - 電子制御式パワーステアリング装置 - Google Patents

電子制御式パワーステアリング装置

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Publication number
JPH0710020A
JPH0710020A JP15030593A JP15030593A JPH0710020A JP H0710020 A JPH0710020 A JP H0710020A JP 15030593 A JP15030593 A JP 15030593A JP 15030593 A JP15030593 A JP 15030593A JP H0710020 A JPH0710020 A JP H0710020A
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JP
Japan
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steering
vehicle
speed
assist amount
degree coefficient
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Withdrawn
Application number
JP15030593A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Suzuki
秀和 鈴木
Mitsuhiko Harayoshi
光彦 原良
Tadao Tanaka
忠夫 田中
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の高速走行状態に応じて最適な操舵特性
を得ることのできる電子制御式パワーステアリング装置
を提供する。 【構成】 車両のステアリング機構における操舵アシス
ト量を電子制御する電子制御式パワーステアリング装置
において、車両の走行速度Vを検出する車速センサ41
と、車両の操舵角haを検出する操舵角センサ52を設
け、保舵度合演算部54が操舵角速度ha’と操舵角変化
量Hとから保舵度合係数KS を増加し、且つ、操舵角速
度ha’によって変化するパラメータに基づいて保舵度合
係数KS を減少し、ファジー演算部55は車速Vと車速
Vに横加速度GY を乗算した演算値V・GY と保舵度合
係数KS とを入力条件(メンバシップ関数)としてファ
ジィルールに基づいて目標アシスト量を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のステアリング機構
における操舵アシスト量を電子制御する電子制御式パワ
ーステアリング装置に関し、例えば、ファジィルールに
よりその目標アシスト量を設定するようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ステアリングホイール(以下、ハ
ンドルという)を操作する力(以下、ハンドル操作力又
は操舵力という)をアシストするために、パワーステア
リング装置が普及している。このパワーステアリング装
置としては、油圧シリンダ機構を利用して油圧により操
舵アシストする油圧式パワーステアリング装置が一般的
に用いられているが、このほか、電動モータにより操舵
アシストする電動パワーステアリング装置も開発されて
いる。
【0003】このようなパワーステアリング装置を用い
ることで、例えば、大型車や幅太タイヤを操舵輪に装着
した車両等の大きなハンドル操作力が要求される車両で
あっても、小さなハンドル操作力でハンドル操舵を行な
うことができ、所謂、ハンドルの重さが解消される。と
ころで、一般に、車庫入れ等の低速時にはハンドルをよ
り軽くすることで軽快に操作できるようにしたい。一
方、高速走行時にはハンドルがあまり軽いと走行が不安
定になってしまうので、重くすることで安定して操作で
きるようにしたい。そのため、車速に応じて低速時には
操舵アシスト量を多くし、中高速時には高速になるのに
伴って操舵アシスト量を少なくするようにした車速感応
型パワーステアリング装置が開発されている。
【0004】このような車速感応型パワーステアリング
装置としては、車両に車速センサを設ける一方、油圧式
パワーステアリング装置の油圧系統の一部にパワーステ
アリングへの供給油圧を調整しうるバルブ等を設け、車
速センサで検出した車速に基づいてバルブ等の作動を電
子制御しながら、操舵アシスト量を調整するようにした
もの(これを電子制御式パワーステアリング装置とい
う)がある。
【0005】図13に従来の電子制御式パワーステアリ
ング装置の一例を表すパワーステアリング用油圧制御部
の概略構成、図14に図13のXIV−XIV断面、図15に
図13ののXV−XV断面を示す。
【0006】図13乃至図15に示すように、11は図
示しないステアリングホイール(ハンドル)から操舵力
を受けるインプットシャフトであり、ケーシング12内
に軸受により回転自在に支持されている。このインプッ
トシャフト11の下端には図示しないブッシュ等を介し
てピニオンギヤ13が相対回転自在に装着されている。
また、インプットシャフト11の中空部内にはトーショ
ンバー14が内装されており、このトーションバー14
はその上端がインプットシャフト11にピンにより一体
回転できるように結合される一方、その下端はインプッ
トシャフト11に対して拘束されずにフリーとなってい
る。
【0007】インプットシャフト11の下端のピニオン
ギヤ13はトーションバー14の下端とセレーション結
合しており、インプットシャフト11に入力された操舵
力がトーションバー14を介してピニオンギヤ13に伝
達されるようになっている。このピニオンギヤ13はラ
ック15と噛み合っており、インプットシャフト11に
よる操舵力がピニオンギヤ13を介してラック15に伝
わり、このラック15を軸方向(図12において紙面直
交方向)に駆動することで図示しない車輪の操舵を行う
ことができるようになっている。
【0008】ケーシング12内において、インプットシ
ャフト11側とピニオンギヤ13側との間にはロータリ
バルブ16が介装されており、このロータリバルブ16
はインプットシャフト11とピニオンギヤ13との周方
向の位相差に応じて開閉するようになっている。そし
て、このロータリバルブ16には外部に設けられたオイ
ルポンプ17の作動油供給管18及びオイルリザーバ1
9の作動油排出管20が接続されている。一方、21は
パワーステアリング用油圧シリンダであり、この油圧シ
リンダ21は車体側の所定の部材に設置された中空のシ
リンダ22内にピストン23が軸方向移動自在に支持さ
れて構成され、このピストン23のピストン軸24は前
述したラック15の途中に固結されている。そして、ピ
ストン23はシリンダ22内を左右に仕切り、油室2
5,26を形成している。
【0009】従って、インプットシャフト11に操舵力
が入力されると、インプットシャフト11は剛であって
殆ど捩じりを生じないが、トーションバー14は捩じれ
を生じながらピニオンギヤ13に操舵力を伝達する。す
ると、このピニオンギヤ13がインプットシャフト11
に対して操舵側へ位相差を生じるようになり、この位相
差に応じてロータリバルブ16が駆動する。そして、こ
のロータリバルブ16の開閉に応じてオイルポンプ17
から作動油供給管18を介して油圧シリンダ22の左右
の油室25,26に作動油の供給が行われることで、操
舵アシスト力がラック15に与えられ、操舵方向へ所要
の操舵アシスト力が生じるようになっている。
【0010】また、ケーシング12内において、インプ
ットシャフト11の下部外周には、操舵時に操舵反力を
与えて操舵力(操舵手応え)を増大させる反力プランジ
ャ27が設けられている。この反力プランジャ27はイ
ンプットシャフト11の外周を包囲するように複数個設
けられており、油圧制御バルブ28の制御を通じて供給
された油圧を受け、この油圧に応じてインプットシャフ
ト11を拘束して操舵反力を与えるようになっている。
【0011】即ち、反力プランジャ27はインプットシ
ャフト11の外周を包囲するようにケーシング12に均
等間隔で4個設けられており、その外端部側にチャンバ
29が形成されると共にリターン用オリフィス30が設
けられている。一方、油圧制御バルブ18はケーシング
12内においてインプットシャフト11の側方に隣接し
てこれと平行をなして設けられている。この油圧制御バ
ルブ28において、ケーシング12内にはスプール31
が上下に移動自在に設けられており、且つ、このスプー
ル31は上部に設けられたスプリング32によって下方
に付勢支持されている。また、スプール31の下部外周
片にはソレノイド33が設けられており、このスプール
31にはソレノイド33を励磁することで上方への軸力
が与えられるようになっている。
【0012】このスプール31にはオイルリザーバ19
の作動油排出管20に通じる油路34,35とオイルポ
ンプ17の作動油供給管18に通じうる環状油路36と
が形成されると共に、反力プランジャ27のチャンバ2
9に作動油給排管37を介して通じる環状油路38と環
状油路36,38を相互に連通する油路39とが形成さ
れている。従って、通常、ソレノイド33の消磁状態で
は、スプール31が下降位置にあって作動油供給管18
と環状油路36とは連通している。そのため、オイルポ
ンプ17から作動油供給管18を介して油圧制御バルブ
28に供給された作動油は、環状油路36から油路3
9、環状油路38を通じて反力プランジャ27のチャン
バ29に供給されるようになっている。一方、ソレノイ
ド33の励磁状態では、スプール31が上昇位置にあっ
て作動油供給管18と環状油路36とは連通していな
い。そのため、オイルポンプ17から作動油供給管18
を介して油圧制御バルブ28に供給された作動油は、反
力プランジャ27のチャンバ29には供給されないよう
になっている。
【0013】このようにソレノイド33に与える電流を
調整することで、操舵アシスト特性を制御することがで
きる。また、ソレノイド33を制御するコントロールユ
ニット(CU)40には車速センサ41、エンジン回転
数センサ42等が接続されており、コントロールユニッ
ト40はこれらからの出力信号に基づいて、ソレノイド
33に与える電流量を設定してソレノイド33を制御す
ることができるようになっている。
【0014】而して、例えば、車両の据え切り時や低速
走行操舵時には、ソレノイド33に最大電流を与えるよ
うにする。これにより、スプール31が最も上昇して環
状油路36がオイルポンプ17の作動油供給管18と連
通しなくなり、反力プランジャ27のチャンバ29への
オイル供給が行なわれなくなる。従って、この反力プラ
ンジャ27によりインプットシャフト11は拘束されな
くなり、ハンドルを軽快に操舵することができる。
【0015】そして、例えば、車両の中高速走行時に
は、車速の増加に応じてソレノイド33に与える電流を
減少させていく。すると、ハンドルの中立時には、スプ
ール31の軸力が電流現象に伴って低下し、これに伴い
スプール31が降下して環状油路36がオイルポンプ1
7の作動油供給管18と連通するようになり、反力プラ
ンジャ27のチャンバ29へオイル供給が行なわれるよ
うになる。従って、反力プランジャ27によりインプッ
トシャフト11は拘束されるので、ハンドルが中立に保
持される。そして、この中立状態でハンドルを微小に操
舵すると、オイルポンプ17の出力が上昇しようとする
が、この吐出圧は油圧制御バルブ28でほとんど制御さ
れることなく反力プランジャ27のチャンバ29に作用
する。そのため、ハンドルの中立状態の近傍では、操舵
力が増してハンドル中立手応えを十分に得ることがで
き、中立状態でのハンドル安定感が増加するようになっ
ている。
【0016】また、この中高速走行時に操舵する際、通
常の操舵範囲内では、ハンドルの操舵に応じて(操舵力
の増大に応じて)オイルポンプ17の出力が上昇し、操
舵アシストを増大させるように作用する。一方で、オイ
ルポンプ17の吐出圧が油圧制御バルブ28で制御され
ながら反力プランジャ27のチャンバ29に作用する。
従って、この反力プランジャ27によりインプットシャ
フト11は拘束され、操舵手応え(操舵力)を増大させ
ることができる。
【0017】この結果、中高速走行操舵時には、据え切
り時や低速走行操舵時に比べて反力プランジャ27の作
用する分だけ操舵力が増大する。つまり、操舵手応えが
大きくなって安定した操舵フィーリングが得られる。特
に、車速の増加に応じてソレノイド33に与える電流を
減少させていることで、高速になるほど操舵アシストが
減少して操舵力(操舵手応え)が大きくなり、より安定
した操舵フィーリングを得ることができる。
【0018】また、ソレノイド33を制御するコントロ
ールユニット40には車速センサ41とエンジン回転数
センサ42が接続されており、車速信号とエンジン回転
信号から検出系統などの異常を検知し、ソレノイド33
をオフにするなどしてフェイルセーフ制御を行うことが
できるようになっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パワーステ
アリング装置において、実際には、車両の走行状態、つ
まり、直進走行であるか旋回走行であるか、また、加速
時であるか制動時であるか等によって要求される操舵力
特性が異なるものである。しかしながら、前述した従来
の電子制御式パワーステアリング装置にあっては、単
に、車速に対応して操舵アシスト量の制御を行っている
ので、常に最適な操舵フィーリングを得ることができな
い。
【0020】例えば、車両の高速走行中における操舵安
定性を確保するために、ドライバは操舵アシスト量を小
さくすることで、ある程度重みのある操舵力を望むもの
である。しかし、車両の高速走行中であっても操舵アシ
スト量を大きくして軽い操舵力とした方がドライバにと
っては有利な場合がある。
【0021】即ち、車両が高速道路において、緩やかで
長い曲率の大きなカーブや高速道路に入出するランプ等
では、その道路の曲率に合った適当な操舵角にハンドル
を操舵した状態で保持、即ち、保舵する必要がある。こ
の場合、車両の操舵アシスト量が小さく設定されて操舵
力がある程度重くなっていると、ドライバには大きな操
舵(保舵)力が要求され、ハンドル操舵に大きな負担と
なってしまうという問題があった。
【0022】なお、電子制御式パワーステアリング装置
としては前述したものの他に、ハンドルの操舵方向の信
号と車両の車高値の信号とからファジィルールに従って
アシスト量を変化させるパワーステアリング装置が、特
開平2−171384において開示されている。また、
ハンドルの操舵方向の信号と車両内の温度の信号とから
ファジィルールに従ってアシスト量を変化させるパワー
ステアリング装置が、特開平2−171385において
開示されている。
【0023】しかし、これらのパワーステアリング装置
にあっても、前述したように、高速走行中における緩や
かで長い曲率の大きなカーブ等でのハンドル保舵時の操
舵アシスト量を的確に制御することはできず、常に最適
な操舵フィーリングを得ることができないという問題が
ある。
【0024】そこで、本出願人は上述した問題点を解決
するためのファジィ制御式電子制御パワーステアリング
装置をすでに特願平4−334717(平成4年12月
15日)として出願している。
【0025】このファジィ制御式電子制御パワーステア
リング装置(特願平4−334617)は電子制御時の
目標アシスト量を設定する目標アシスト量設定手段を備
え、この目標アシスト量設定手段が車両の走行速度並び
に操舵角に基づく保舵状態のレベルを入力条件としてフ
ァジィルールに基づいて目標アシスト量を設定するもの
である。具体的には、目標アシスト量設定手段が車両の
走行速度を評価するメンバシップ関数と操舵角に基づく
保舵状態のレベルを評価するメンバシップ関数とを用
い、車両の走行速度の増加に伴って目標アシスト量を低
減すると共に保舵状態のレベルの増加に伴って目標アシ
スト量を増加するファジィルールに基づいて目標アシス
ト量を設定するように構成されている。そして、この保
舵状態のレベルは、車速と操舵角と所定時間内における
操舵角速度の変位回数との3つから設定されるようにな
っている。
【0026】ところが、このファジィ制御式電子制御パ
ワーステアリング装置にあっては、車両の高速走行時の
操舵の安定性を十分に得ることができなかった。即ち、
前述の電子制御パワーステアリング装置にあっては、保
舵状態のレベルを設定する項目の1つとして所定時間内
における操舵角速度の変位回数を適用しており、保舵適
合度(保舵状態のレベル)はこの変位回数が0〜2まで
は適合度が1で一定であり、2から大きくなるにしたが
って減少し、3で適合度が0と一定になっている。そし
て、変位回数は、具体的には、操舵角センサで検出され
た操舵角から操舵角速度を求め、この操舵角速度が保舵
領域と左操舵操作領域と右操舵操作領域の3つの領域の
いずれにあるかを判定し、操舵角速度が異なる領域に変
化した事象の4秒間における回数をカウントすることで
求められる。そのため、前述したように、高速道路にお
いて、車両が緩やかで長い曲率の大きなカーブを走行し
ているときは、その道路の曲率に合った操舵角でハンド
ルを保舵しており、4秒間における操舵角速度の変位回
数は0であって適合値が1となり、車両の操舵アシスト
量を増大して操舵力をある程度軽くすることができる。
【0027】ところで、このような車両が高速走行での
保舵状態からドライバが車線変更等によって所定量操舵
した場合には、ハンドルを操舵しすぎないようにある程
度重みのある操舵力特性としたい。前述したパワーステ
アリング装置にあっては、高速走行での保舵状態には操
舵アシスト量が増大して操舵力はある程度軽くなってお
り、車線変更等によって所定量操舵すると、その操舵角
速度の変位回数が変化することで保舵適合度が下がり、
操舵アシスト量を低減して操舵力を重くしている。しか
し、このパワーステアリング装置において、保舵適合度
を下げるためには少なくとも操舵角速度の変位回数を4
秒間カウントする必要があり、応答性が良くなかった。
即ち、ドライバが高速道路上の障害物を避けるために瞬
間的にハンドルを操舵した場合などには操舵アシスト量
を素早く減少して操舵力を重くすることはできず、車両
の操舵が不安定性となってしまう。
【0028】本発明は、上述の問題点を解決するもので
あって、車両の高速走行状態に応じて最適な操舵特性を
得ることのできる電子制御式パワーステアリング装置を
提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の電子制御式パワーステアリング装置は、車
両のステアリング機構における操舵アシスト量を電子制
御する電子制御式パワーステアリング装置において、車
両の走行速度を検出する車速検出手段と、前記ステアリ
ング機構の操舵角を検出する操舵角検出手段と、車両の
走行速度を評価するメンバシップ関数とステアリング機
構の操舵角速度に基づく保舵度合係数を評価するメンバ
シップ関数とを用いて前記車両の走行速度の増加に伴っ
て前記目標アシスト量を低減すると共に前記保舵度合係
数の増加に伴って前記目標アシスト量を増加するファジ
ィルールに基づいて前記目標アシスト量を設定する目標
アシスト量設定手段とを具え、前記保舵度合係数は、前
記操舵角速度並びに操舵角変化量に基づいて増加される
一方、前記操舵角速度によって変化するパラメータに基
づいて減少されることを特徴とするものである。
【0030】また、本発明の電子制御式パワーステアリ
ング装置は、車両のステアリング機構における操舵アシ
スト量を電子制御する電子制御式パワーステアリング装
置において、車両の走行速度を検出する車速検出手段
と、前記ステアリング機構の操舵角を検出する操舵角検
出手段と、車両の走行速度を評価するメンバシップ関数
とステアリング機構の操舵角速度に基づく保舵度合係数
を評価するメンバシップ関数とを用いて前記車両の走行
速度の増加に伴って前記目標アシスト量を低減すると共
に前記保舵度合係数の増加に伴って前記目標アシスト量
を増加するファジィルールに基づいて前記目標アシスト
量を設定する目標アシスト量設定手段とを具え、前記保
舵度合係数は、前記操舵角速度並びに操舵角変化量に基
づいて増加される一方、前記操舵角速度に対する関数マ
ップに基づいて減少されることを特徴とするものであ
る。
【0031】
【作用】車速検出手段は車両の走行速度を検出し、操舵
角検出手段はステアリング機構の操舵角を検出し、目標
アシスト量設定手段は車両の走行速度を評価するメンバ
シップ関数とステアリング機構の操舵角速度に基づく保
舵度合係数を評価するメンバシップ関数とを用い、車両
の走行速度の増加に伴って目標アシスト量を低減すると
共に保舵度合係数の増加に伴って目標アシスト量を増加
するファジィルールによって目標アシスト量を設定し、
また、保舵度合係数は、操舵角速度並びに操舵角変化量
に基づいて増加される一方、操舵角速度によって変化す
るパラメータに基づいて減少される。従って、保舵走行
時には操舵アシスト量が漸増されることでハンドルが軽
くなって操舵容易性が向上し、且つ、保舵解除時には操
舵アシスト量が瞬間的に減少することでハンドルが瞬時
に重くなって操舵安定性が向上し、最適な高速操舵特性
が得られる。
【0032】車速検出手段は車両の走行速度を検出し、
操舵角検出手段はステアリング機構の操舵角を検出し、
目標アシスト量設定手段は車両の走行速度を評価するメ
ンバシップ関数とステアリング機構の操舵角速度に基づ
く保舵度合係数を評価するメンバシップ関数とを用い、
車両の走行速度の増加に伴って目標アシスト量を低減す
ると共に保舵度合係数の増加に伴って目標アシスト量を
増加するファジィルールによって目標アシスト量を設定
し、また、保舵度合係数は、操舵角速度並びに操舵角変
化量に基づいて増加される一方、操舵角速度に対する関
数マップに基づいて減少される。
【0033】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0034】
【実施例】図1に本発明の電子制御式パワーステアリン
グ装置の一実施例に係るパワーステアリング用油圧制御
部の概略構成、図2にファジィ制御に用いる車速のメン
バシップ関数を表すグラフ、図3にファジィ制御に用い
る車速×横加速度のメンバシップ関数を表すグラフ、図
4にファジィ制御に用いる保舵度合係数のメンバシップ
関数を表すグラフ、図5に各メンバシップ関数の適合度
からパワーステアリングアシスト量を重心法により求め
る演算処理を表すグラフ、図6に保舵度合係数を演算す
るためのフローチャート、図7に操舵角変化量を演算す
るためのフローチャート、図8にファジィ制御を表すフ
ローチャート、図9に車速及び車速×横加速度、保舵度
合係数の各メンバシップ関数から重心法によりアシスト
量を求める演算処理の具体的な制御例、図10に本実施
例のファジィ制御による高速走行保舵における操舵角に
対する保舵力に関する効果を表すグラフ、図11に本実
施例のファジィ制御による車線変更における操舵速度の
違いによる操舵角に対する操舵力に関するグラフ、図1
2に操舵角速度に対する保舵度合係数の関数マップを示
す。なお、従来と同様の機能を有する部材には同一の符
号を付して重複する説明は省略する。
【0035】本実施例の電子制御式パワーステアリング
装置はファジィ推論によってパワーステアリング用油圧
制御部を制御するものであるが、電子制御式パワーステ
アリング装置の機械的な部分(ハード構成)は、前述し
た従来例のものとほぼ同様に構成されているものであ
り、その点については簡単に説明する。
【0036】図1に示すように、インプットシャフト1
1は図示しないステアリングホイール(ハンドル)から
操舵力を受けるもであり、ケーシング12内に回転自在
に支持されている。このインプットシャフト11の下端
にはピニオンギヤ13が相対回転自在に装着されてお
り、また、インプットシャフト11の中空部内にはトー
ションバー14が内装され、その上端のみがインプット
シャフト11に結合されている。ピニオンギヤ13はト
ーションバー14の下端とセレーション結合し、且つ、
このピニオンギヤ13はラック15と噛み合っており、
インプットシャフト11による操舵力がトーションバー
14を介してピニオンギヤ13に伝達され、更に、ラッ
ク15に伝わり、このラック15を軸方向に駆動するこ
とで車輪の操舵を行うことができるようになっている。
【0037】ケーシング12内のロータリバルブ16は
インプットシャフト11とピニオンギヤ13との周方向
の位相差に応じて開閉するようになっており、オイルポ
ンプ17の作動油供給管18及びオイルリザーバ19の
作動油排出管20が接続されている。一方、パワーステ
アリング用油圧シリンダ21はシリンダ22内にピスト
ン23が軸方向移動自在に支持されて構成され、このピ
ストン23のピストン軸24はラック15の途中に固結
されている。そして、ピストン23はシリンダ22内を
左右に仕切り、油室25,26を形成している。
【0038】従って、インプットシャフト11に操舵力
が入力されると、トーションバー14が捩じれを生じな
がらピニオンギヤ13に操舵力を伝達し、ピニオンギヤ
13がインプットシャフト11に対して操舵側へ位相差
を生じるようになり、この位相差に応じてロータリバル
ブ16が駆動する。そして、このロータリバルブ16の
開閉に応じてオイルポンプ17から作動油が油圧シリン
ダ22の各油室25,26に供給されることで、操舵ア
シスト力がラック15に与えられ、操舵方向へ所要の操
舵アシスト力が生じるようになっている。
【0039】また、インプットシャフト11の下部外周
には操舵時に操舵反力を与えて操舵力(操舵手応え)を
増大させる反力プランジャ27が設けられており、油圧
制御バルブ28の制御によってインプットシャフト11
を拘束して操舵反力を与えるようになっている。即ち、
反力プランジャ27はインプットシャフト11の外周を
包囲するように本実施例ではケーシング12に均等間隔
で4個設けられており、その外端部側にチャンバ29が
形成されている。一方、油圧制御バルブ28はケーシン
グ12内においてインプットシャフト11の側方に隣接
してこれと平行をなして設けられている。この油圧制御
バルブ18において、ケーシング12内にはスプール3
1が上下に移動自在に設けられており、且つ、このスプ
ール31は上部に設けられたスプリング32によって下
方に付勢支持されている。また、スプール31の下部外
周片にはソレノイド33が設けられており、このスプー
ル31にはソレノイド33を励磁することで上方への軸
力が与えられるようになっている。
【0040】このスプール31にはオイルリザーバ19
の作動油排出管20に通じる油路34,35とオイルポ
ンプ17の作動油供給管18に通じうる環状油路36と
が形成されると共に、反力プランジャ27のチャンバ2
9に作動油給排管37を介して通じる環状油路38と環
状油路36,38を相互に連通する油路39とが形成さ
れている。従って、ソレノイド33の消磁状態では、ス
プール31が下降位置にあって作動油供給管18と環状
油路36とは連通しており、作動油はオイルポンプ17
から作動油供給管18を介して油圧制御バルブ28に供
給され、環状油路36から油路39、環状油路38を通
じて反力プランジャ27のチャンバ29に供給される。
一方、ソレノイド33の励磁状態では、スプール31が
上昇位置にあって作動油供給管18と環状油路36とは
連通しておらず、作動油は油圧制御バルブ28には供給
されない。
【0041】このような油圧制御バルブ28はコントロ
ールユニット(CU)51によって制御されるようにな
っている。即ち、このコントロールユニット51には車
速センサ41、並びに操舵角センサ52、エンジン回転
数センサ42等が接続されている。このコントロールユ
ニット51は横加速度演算部53と保舵度合演算部54
とファジィ演算により目標アシスト量を設定するファジ
ィ演算部55とを有している。そして、コントロールユ
ニット51において、横加速度演算部53では、車速セ
ンサ41から入力された車速Vと操舵角センサ52から
入力された操舵角haとに基づいて車両に生じる横加速度
Y を算出する。更に、横加速度演算部53では、車速
Vに算出された横加速度GY を乗算して演算値V・GY
を求め、ファジィ演算部55に出力する。
【0042】また、コントロールユニット51におい
て、保舵度合演算部54では、操舵角センサ52から入
力された操舵角haに基づいて操舵角速度ha’及び所定時
間内での操舵角変化量Hを算出し、この操舵角速度ha’
及び操舵角変化量Hから保舵度合係数KS を求め、ファ
ジィ演算部55に出力する。そして、このファジィ演算
部55では、車速センサ41から入力された車速Vと横
加速度演算部53から入力された演算値V・GY と保舵
度合演算部54から入力された保舵度合係数KSとから
ファジィ演算を行い、その演算結果を油圧制御バルブ2
8に出力し、ソレノイド33に与える電流量を設定して
ソレノイド33を制御するようになっている。
【0043】このファジィ演算部55では、図2に示す
ように、車速Vから走行状態に関する適合度(グレー
ド)を求めるメンバシップ関数と、図3に示すように、
車速Vに横加速度GY を乗算した演算値V・GY に関す
る適合度を求めるメンバシップ関数と、図4に示すよう
に、保舵度合係数KS に関する適合度を求めるメンバシ
ップ関数とを適用し、車両の走行状態における車速Vの
適合度及び演算値V・G Y の適合度、保舵度合係数KS
の適合度をそれぞれ求める。そして、これらの適合度か
ら、図5に示すように、台集合を示すグラフから重心法
によって制御量、即ち、操舵アシスト量を決定し、ソレ
ノイド33に与える電流量を制御するようになってい
る。
【0044】本実施例では、車速Vのメンバシップ関数
として走行状態を、図2に示すように、3段階の状態に
分け、車速Vが0〜75km/hを「低速走行モード」、
30〜120km/hを「中速走行モード」、75km/h
以上を「高速走行モード」と設定しており、これらのモ
ードに対する適合度を車速Vに対応して決定する。一
方、アシスト制御量の評価を、図4に示すように、3段
階の状態に分け、「S(スモール)」、「M(ミディア
ム)」、「B(ビッグ)」と設定しており、評価Sでは
アシスト量を100%とし、評価Bではアシスト量を0
%としている。
【0045】そして、車速Vのメンバシップ関数の低速
走行モードに関してはアシスト制御量の評価S、また、
中速走行モードに関しては評価M、高速走行モードに関
しては評価Bというようにそれぞれ対応させている。即
ち、車速Vが上昇すると操舵アシスト量を低減してハン
ドルを重くする、というルールを設定している。
【0046】また、車速Vに横加速度GY を乗算した演
算値V・GY のメンバシップ関数として走行状態を、図
3に示すように、演算値V・GY が0〜100Gkm/h
の領域までは、演算値V・GY の増大に応じて適合度が
リニアに増大し、演算値V・GY が100Gkm/h以上
の領域では、演算値V・GY の増大によらず適合度が一
定となるように設定されている。そして、この演算値V
・GY のメンバシップ関数は、その適合度に応じてアシ
スト制御量の評価Bに対応させている。即ち、演算値V
・GY が上昇すると操舵アシスト量を低減してハンドル
を重くする、というルールを設定している。
【0047】また、保舵度合係数KS はメンバシップ関
数として走行状態を、図4に示すように、保舵度合係数
S が0〜200の領域まで、この保舵度合係数KS
増大に応じて適合度がリニアに増大するように設定され
ている。そして、この保舵度合係数KS のメンバシップ
関数は、その適合度に応じてアシスト制御量の評価Sに
対応させている。即ち、保舵度合係数KS が上昇すると
操舵アシスト量を増加してハンドルを軽くする、という
ルールを設定している。
【0048】ここで、保舵度合演算部54による保舵度
合係数KS の演算方法について、図6及び図7のフロー
チャートに基づいて説明する。図6に示すように、ステ
ップC1において、操舵角センサ52から操舵角haを読
込み、ステップC2では、その操舵角haから操舵角速度
ha’を演算して求める。ステップC3では、後述する演
算方法によって過去2秒間の操舵角変化量Hを求める。
【0049】そして、ステップC4において、操舵角速
度ha’が30deg/s以下で、且つ、操舵角変化量Hが
10deg以下であるかどうかを判定する。即ち、ここで
はドライバの保舵状態を判定するものであり、保舵状態
であれば、以下のステップ6〜8にて保舵度合係数KS
をカウントアップして増大させていくことで設定する。
従って、このステップC4にて操舵角速度ha’及び操舵
角変化量Hが所定の保舵範囲内にあれば、ドライバがあ
まり操舵してない、所謂、保舵状態であると判定してス
テップC5に移行する。一方、操舵角速度ha’あるいは
操舵角変化量Hがこの範囲になければ、ドライバが操舵
しているために保舵状態にないと判定してステップC8
に移行する。
【0050】ステップC4にて操舵角速度ha’及び操舵
角変化量Hからドライバが保舵状態であると判定されれ
ば、ステップC5では、保舵度合係数KS を1つカウン
トアップする。そして、ステップC6で、保舵度合係数
S が200より大きいかどうかを判定し、200より
大きければステップC7にて保舵度合係数KS を200
としてステップC8に移行し、200より大きくなけけ
れば保舵度合係数KSをそのままとしてステップC8に
移行する。
【0051】そして、ステップC8において、ここでは
ドライバの操舵状態のときの保舵度合係数KS を設定す
るものであり、操舵状態であれば、以下のステップ8〜
10にて保舵解除度合係数K1 を演算して保舵度合係数
S に置換していく。まず、このステップC8におい
て、保舵解除度合係数K1 を下式に基づいて演算する。 保舵解除度合係数K1 =保舵度合係数標準値k/(操舵
角速度ha’)2 なお、保舵度合係数標準値kはステップC4にてドライ
バの保舵状態の判定を行うために適用する操舵角速度h
a’に対応する値であり、本実施例では、操舵角速度h
a’=30deg/sに対応して保舵度合係数標準値k=2
16000と設定し、保舵状態と操舵状態の間には不感
帯が設けられている。
【0052】そして、ステップC9では、この保舵解除
度合係数K1 が保舵度合係数KS より小さいかどうかを
判定し、そうであればドライバが操舵状態にあると判定
してステップC10に移行し、このステップC10にて
保舵解除度合係数K1 を保舵度合係数KS として置換す
る。一方、保舵解除度合係数K1 が保舵度合係数KS
り小さくなければ、ドライバがまだ保舵状態であると判
定する。
【0053】このように、操舵角速度ha’及び操舵角変
化量Hに基づいて保舵状態を判定して保舵度合係数KS
を増大させる一方、操舵角速度ha’による所定の演算式
に基づいて保舵解除度合係数K1 を設定して保舵度合係
数KS として置換させる。そして、求められた保舵度合
係数KS からメンバシップ関数の適合度を求め、その適
合度に応じてアシスト制御量を決定する。具体的には、
例えば、高速道路において、車両が緩やかで長い曲率の
大きなカーブを走行しているときは、ドライバはその道
路の曲率に合った操舵角でハンドルを保舵しており、操
舵角速度ha’及び操舵角変化量Hが所定範囲以下である
ので、保舵状態と判定して保舵度合係数KS をカウント
アップして最大で200とする。そして、この保舵状態
(保舵度合係数KS =200)からドライバが車線変更
のために所定量操舵した場合には、操舵角速度ha’及び
操舵角変化量Hが所定範囲を越えるので、操舵したと判
定して保舵度合係数KS のカウントアップを停止すると
共に、その時の操舵角速度ha’から算出した保舵解除度
合係数K1 を保舵度合係数KS として置換して保舵度合
係数KS を200から下げていく。
【0054】また、前述した保舵度合係数KS の演算の
フローチャートにおいて算出する操舵角変化量Hは以下
のような方法にて算出するものである。この保舵度合係
数の演算処理は所定周期、例えば、50ミリ秒ごとの割
り込み信号の度に行われ、200マイクロ秒ごとに操舵
角センサ52から操舵角haを読み込んでいく。そして、
図7に示すように、ステップD1において、現在の操舵
角ha(t) と前回(50ミリ秒前)の操舵角ha(t-1) との
差の絶対値bを演算する。ステップD2では、演算して
求めた操舵角の差の絶対値bを累積していき、b(n)
求め、ステップD3にて経過タイマーのカウントアップ
を開始する。そして、ステップD4において、経過時間
Tが0.5秒を越えたかどうかを判定し、経過していれ
ばステップD5にて経過タイマーのカウント値を0にリ
セットする。
【0055】ステップD6では、0.5秒間における操
舵角の差の絶対値b(0) ,b(1) ,b(2) ,b(3) を累
積して2秒間の操舵角変化量Hを求める。そして、、ス
テップD7にてnを1つ繰り上げ、ステップD8におい
て、nが3を越えたかどうかを判定し、越えていればス
テップD9にてnを0とする。
【0056】以上のように求められた車速Vの適合度と
演算値V・GY の適合度と保舵度合係数KS の適合度と
から、図5に示す演算処理のグラフを用いて重心法によ
り目標アシスト量を得ることができるようになってい
る。
【0057】なお、上述の保舵度合演算部54による保
舵度合係数KS の演算フローチャートにおいて、ステッ
プC8の保舵解除度合係数K1 を求める部分では所定の
計算式に基づいて保舵解除度合係数K1 を計算して算出
するようにしたが、保舵解除度合係数K1 の設定方法は
所定の計算式に限るものではない。例えば、図13に示
すような関数マップを用いても良いものである。図3に
示す関数マップは操舵角速度に対する保舵解除度合係数
のグラフを表すものであって、操舵角速度が0〜30de
g/sまでは保舵解除度合係数が200で一定であり、
操舵角速度が30deg/s以上では保舵解除度合係数が
減少して200deg/sで0となっている。従って、C
U51の保舵度合演算部54はこの関数マップを予め記
憶しておき、図6の保舵度合係数KS の演算フローチャ
ートにおけるステップC8にて、関数マップを用いて操
舵角速度に対する保舵解除度合係数を求める。
【0058】ここで、上述した本実施例の電子制御式パ
ワーステアリング装置において、コントロールユニット
51による制御手順を図8のフローチャートに基づいて
説明する。
【0059】図8に示すように、まず、ステップS1に
おいて、車速センサ41は走行中の車両の走行速度Vを
検出し、車速のセンサ信号をCU51(横加速度演算部
53及びファジィ演算部55)に出力してステップS2
に移行する。ステップS2において、操舵角センサ52
は車両の操舵角haを検出し、操舵角のセンサ信号をCU
51(横加速度演算部53及び保舵度合演算部54)に
出力してステップS3に移行する。ステップS3では、
CU51が車速Vと操舵角haのセンサ信号としてのアナ
ログ信号をデジタル信号に変換処理し、横加速度演算部
53にて車速Vと操舵角haとに基づいて車両に生じる横
加速度GY を算出する。更に、ステップS4では、車速
Vに横加速度GY を乗算して演算値V・GY を求める。
【0060】また、ステップS5において、操舵角haか
ら操舵角速度ha’及び操舵角変化量Hを算出してステッ
プS6に移行する。ステップS6では、この操舵角速度
ha’及び操舵角変化量Hから保舵度合係数KS を求め
る。
【0061】そして、ステップS7において、ファジィ
演算部55で、図2に示すメンバシップ関数のグラフか
ら車速Vの走行状態に関する適合度を求め、且つ、図3
に示すメンバシップ関数のグラフから演算値V・GY
走行状態に関する適合度を求め、且つ、図4に示すメン
バシップ関数のグラフから保舵度合係数KS の走行状態
に関する適合度を求める。そして、ステップS8では、
これらの各適合度から、図5に示す演算処理のグラフを
用いて重心法により目標とするアシスト量を決定する。
更に、ステップS9において、この目標アシスト量を対
応する油圧制御バルブ28のソレノイド33に与える電
流量に変換し、ステップS10にて、操舵アシスト量を
制御するこの電流量を駆動回路、つまり、油圧制御バル
ブ28のソレノイド33に出力する。
【0062】ここで、図9に示す重心法によりアシスト
量を求める演算処理に基づいて具体的な車両の走行状態
におけるファジィ制御について説明する。例えば、車速
Vが60km/hでほとんど操舵しないで走行している状
況を考える。この状況は車両が高速道路において緩やか
で長い曲率の大きなカーブやカント路等を中速走行モー
ドで保舵走行している状況に相当する。そして、この場
合、車速Vが60km/hで走行しているときの横加速度
Y は0.2Gであり、保舵度合係数KS が200とな
っている。
【0063】従って、図9に示すように、車速Vが60
km/hのときは、中速走行モードでの適合度が0.6
7、低速走行モードでの適合度が0.33となり、中速
走行に対応するアシスト制御量の評価はM、低速走行に
対応するアシスト制御量の評価はSとなる。また、この
ときの横加速度GY は0.2Gであり、車速V(60km
/h)にこの横加速度GY (0.2G)を乗算した演算
値V・GY は12Gkm/hとなって、適合度は0.23
となる。更に、このときの保舵度合係数KS は200で
あり、適合度は1となる。
【0064】そして、このようにして求めた車速V及び
演算値V・GY 、保舵度合係数KSの各適合度から重心
法により、即ち、適合度に対応する総和面積の重心位置
を求めて目標とするアシスト量を決定する。即ち、車速
Vが60km/hでの保舵走行状態では、車速Vに関する
アシスト制御量の評価はMでその適合度は0.67であ
ると共に評価Sでその適合度は0.33であり、演算値
V・GY に関するアシスト制御量の評価はBでその適合
度は0.12であり、また、保舵度合係数KSに関する
アシスト制御量の評価はSでその適合度は1である。従
って、アシスト量は約92%となる。
【0065】このように車両が車速V=60km/hで保
舵走行の状態では、車速Vは高いが、横加速度GY が低
く、且つ、保舵度合係数KS が上昇するので、パワース
テアリングの操舵アシスト量は92%と高いのである。
即ち、車両が高速走行していると、車速Vは高いので一
般的にはパワーステアリングの操舵アシスト量を低減し
てハンドルを重くしている。しかし、このときにドライ
バがハンドルを操舵しないで微小の操舵角で保舵してい
ると、ドライバには大きな操舵(保舵)力が要求され、
ハンドル操舵に大きな負担となってしまう虞がある。従
って、本実施例では、ステアリング機構の操舵角速度h
a’と操舵角変化量Hに基づく保舵度合係数KS をメン
バシップ関数として適用することで、車両が高速走行で
保舵しているときには、保舵度合係数KS の増減により
パワーステアリングの操舵アシスト量を増加してハンド
ルを通常よりやや軽くしているのである。
【0066】そして、この保舵度合係数KS において、
車両の保舵状態を判定した場合には、ステアリング機構
の操舵角速度ha’と操舵角変化量Hに基づいて保舵度合
係数KS を1つづつカウントアップしていくので、パワ
ーステアリングの操舵アシスト量は漸増されてドライバ
に違和感なくハンドルを通常よりやや軽くすることがで
きる。一方、ドライバが高速道路で車線変更のために所
定量操舵して保舵状態を解除する場合には、ステアリン
グ機構の操舵角速度ha’から所定の計算式に基づいて保
舵解除度合係数K1 を設定し、これを保舵度合係数KS
と置換するので、パワーステアリングの操舵アシスト量
は瞬間的に減少されてドライバの操舵操作に対して瞬時
にハンドルを通常より重くすることができる。
【0067】以上のように、本実施例の電子制御式パワ
ーステアリング装置にあっては、車速Vの増減のほか
に、操舵角速度ha’及び操舵角変化量Hに基づく保舵度
合係数KS をメンバシップ関数として適用し、これらの
メンバシップ関数に対応してファジィ推論によって操舵
アシスト量が制御されるので、車両は低速から高速にな
るほどアシスト量が低減して操舵力が重くなることでハ
ンドルが安定する一方、高速走行している車両の保舵状
態には、保舵度合係数KS が大きくなることからアシス
ト量の増加度合が減少して、この分だけハンドルが軽く
なる。従って、高速保舵状態では、ドライバは大きな操
舵(保舵)力が不要となって容易にハンドル操舵を行う
ことができる。
【0068】そして、車両がカント路などを走行して操
舵角hsが1〜3deg程度の場合であっても、車両の保舵
状態には保舵度合係数KS に基づいてアシスト量を最適
に求めてハンドルが軽くすることとなり、ドライバは小
さな保舵力で容易にハンドル操舵を行うことができる。
また、ドライバが高速道路を保舵状態で走行中に車線変
更のために所定量操舵した場合、操舵角速度ha’から所
定の計算式に基づいて保舵解除度合係数K1 を設定して
保舵度合係数KS と置換することで、アシスト量は瞬間
的に減少されてドライバの操舵操作に対して瞬時にハン
ドルを重くすることとなり、ドライバは安定して車線変
更のためのハンドル操舵を行うことができる。
【0069】また、本実施例の電子制御式パワーステア
リング装置にあっては、車速Vに横加速度GY を乗算し
た演算値V・GY をメンバシップ関数として適用し、こ
れらのメンバシップ関数に対応してファジィ推論によっ
て操舵アシスト量が制御されるので、車両によるコーナ
ーへの進入時には、横加速度GY (操舵角)が大きくな
ることからアシスト量の減少度合が増加して、この分だ
けハンドルが重たくなる。従って、車速状態が違っても
コーナーの進入時には、常に、ドライバがコーナーへの
進入をハンドルで実感しながら操縦できるのである。ま
た、横加速度G Y に関するメンバシップ関数にこの横加
速度GY に対して適合度がリニアに変化する操舵リニア
リティ領域が設けられているので、操舵リニアリティが
確保される。
【0070】更に、本実施例の電子制御式パワーステア
リング装置にあっては、操舵アシスト量を制御するメン
バシップ関数として車速Vと横加速度GY とを乗算した
演算値V・GY を適用したので、車両の高速走行時にお
いて、操舵角が少なくなって横加速度GY が減少しても
車速Vが十分に大きいので、演算値V・GY の大幅な低
下はなくなり、目標アシスト量の大幅な増加はなく、ハ
ンドルはそれほど軽くはならない。そのため、車両の高
速走行時における操舵操作感が十分に保たれ、ハンドル
操舵操作の安定度が向上される。
【0071】また、本実施例の電子制御式パワーステア
リング装置にあっては、ファジィ推論により、「車速V
が上昇すると操舵アシスト量を低減してハンドルを重く
する」というルールと、「演算値V・GY が上昇すると
操舵アシスト量を低減してハンドルを重くする」と、
「保舵度合係数KS が上昇すると操舵アシスト量を増加
してハンドルを軽くする」という3つのルールに基づい
て操舵アシスト量を制御することで、少ないルール数で
より細かい制御を可能とすることができる。
【0072】ここで、このような本実施例の電子制御式
パワーステアリング装置を車両に適用した場合につい
て、高速走行保舵における操舵角に対する保舵力、並び
に車線変更における操舵速度の違いによる操舵角に対す
る操舵力を実験に基づいて具体的に評価する。即ち、高
速走行保舵における操舵角に対する保舵力については図
10のグラフに示すようなものとなる。この図10にお
いて、斜線は本実施例の電子制御式パワーステアリング
装置(EPS)の保舵力を示し、白抜きは従来の電子制
御式パワーステアリング装置(EPS)の保舵力を示し
ている。図10に示すように、本実施例のEPSは、従
来のEPSに比べて高速走行保舵時において、保舵力が
著しく低減できることがわかる。
【0073】また、車線変更における操舵速度の違いに
よる操舵角に対する操舵力については図11のグラフに
示すようなものとなる。この図11において、実線及び
一点鎖線は本実施例の電子制御式パワーステアリング装
置(EPS)の操舵力を示すものであり、実線は操舵速
度が速い場合、一点鎖線は操舵速度が遅い場合であり、
また、点線は従来のEPSの操舵力を示すものである。
図11に示すように、本実施例のEPSでは、高速走行
車線変更時において、操舵速度が早いときには操舵速度
が遅いときに比べて操舵力を大きくなっており、これに
より走行安定性が十分に確保されていることがわかる。
一方、従来のEPSでは、操舵力が操舵速度によらずに
一定であり、ゆっくり操舵したときは重く感じ、速く操
舵したときは頼りなさを感じる。
【0074】なお、上述の実施例において、電子制御式
パワーステアリング装置の制御系を油圧式として説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、モータ
を使用した電動式パワーステアリング装置に適用しても
同様の効果を奏することができるものであり、また、電
子制御式パワーステアリング装置の機械系も上述の実施
例に限定されるものではなく、いずれのものに対しても
適用することができるものである。
【0075】また、上述の実施例において、コントロー
ルユニット51に横加速度演算部53を設け、この横加
速度演算部53が車速センサ41から入力された車速V
と操舵角センサ52から入力された操舵角haとに基づい
て車両に生じる横加速度GYを算出するようにしたが、
車両に横加速度検出センサを装着してこの横加速度G Y
を直接測定してもよいものである。更に、車速V及び横
加速度GY の演算値V・GY のメンバシップ関数、並び
に操舵アシスト量の評価をそれぞれ3段階に分けたが、
例えば5段階でもよい。そして、この操舵アシスト量を
重心法により求めたが、最大平均法や高さ法(スケルト
ン法)、面積法などによって求めてもよいものである。
【0076】更に、上述の実施例では、コントロールユ
ニット(目標アシスト量設定手段)51がファジィルー
ルに基づいて目標アシスト量を設定するようにしたが、
その他の制御手段に基づいて目標アシスト量を設定して
もよいものである。
【0077】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに、本発明の電子制御式パワーステアリング装置によ
れば、車速検出手段により車両の走行速度を検出すると
共に操舵角検出手段によりステアリング機構の操舵角を
検出し、目標アシスト量設定手段が車両の走行速度を評
価するメンバシップ関数とステアリング機構の操舵角速
度に基づく保舵度合係数を評価するメンバシップ関数と
を用いて車両の走行速度の増加に伴って目標アシスト量
を低減すると共に保舵度合係数の増加に伴って前記目標
アシスト量を増加するファジィルールに基づいて目標ア
シスト量を設定し、また、保舵度合係数は、操舵角速度
並びに操舵角変化量に基づいて増加される一方、操舵角
速度によって変化するパラメータあるいは関数マップに
基づいて減少されるようにしたので、ステアリングの操
舵及び保舵状況に応じて操舵力の制御が可能となって操
舵フィーリングを向上することができ、また、保舵走行
時には操舵アシスト量が漸増されることでハンドルが軽
くなって操舵容易性が向上し、且つ、保舵解除時には操
舵アシスト量が瞬間的に減少することでハンドルが瞬時
に重くなって操舵安定性が向上し、最適な高速操舵特性
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子制御式パワーステアリング装置の
一実施例に係るパワーステアリング用油圧制御部の概略
構成図である。
【図2】ファジィ制御に用いる車速のメンバシップ関数
を表すグラフである。
【図3】ファジィ制御に用いる車速×横加速度のメンバ
シップ関数を表すグラフである。
【図4】ファジィ制御に用いる保舵度合係数のメンバシ
ップ関数を表すグラフである。
【図5】各メンバシップ関数の適合度からパワーステア
リングアシスト量を重心法により求める演算処理を表す
グラフである。
【図6】保舵度合係数を演算するためのフローチャート
である。
【図7】操舵角変化量を演算するためのフローチャート
である。
【図8】ファジィ制御を表すフローチャートである。
【図9】車速及び車速×横加速度、保舵度合係数の各メ
ンバシップ関数から重心法によりアシスト量を求める演
算処理の具体的な制御例を表す説明図である。
【図10】本実施例のファジィ制御による高速走行保舵
における操舵角に対する保舵力に関する効果を表すグラ
フである。
【図11】本実施例のファジィ制御による車線変更にお
ける操舵速度の違いによる操舵角に対する操舵力に関す
るグラフである。
【図12】操舵角速度に対する保舵度合係数の関数マッ
プである。
【図13】従来の電子制御式パワーステアリング装置の
一例を表すパワーステアリング用油圧制御部の概略構成
図である。
【図14】図13のXIV−XIV断面図である。
【図15】図13のXV−XV断面図である。
【符号の説明】
11 インプットシャフト 12 ケーシング 13 ピニオンギヤ 14 トーションバー 15 ラック 16 ロータリバルブ 17 オイルポンプ 19 オイルリザーバ 21 油圧シリンダ 25,26 油室 27 反力プランジャ 28 油圧制御バルブ 29 チャンバ 31 スプール 33 ソレノイド 41 車速センサ 51 コントロールユニット(CU) 52 操舵角センサ 53 横加速度演算部 54 保舵度合演算部 55 ファジィ演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 127:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のステアリング機構における操舵ア
    シスト量を電子制御する電子制御式パワーステアリング
    装置において、車両の走行速度を検出する車速検出手段
    と、前記ステアリング機構の操舵角を検出する操舵角検
    出手段と、車両の走行速度を評価するメンバシップ関数
    とステアリング機構の操舵角速度に基づく保舵度合係数
    を評価するメンバシップ関数とを用いて前記車両の走行
    速度の増加に伴って前記目標アシスト量を低減すると共
    に前記保舵度合係数の増加に伴って前記目標アシスト量
    を増加するファジィルールに基づいて前記目標アシスト
    量を設定する目標アシスト量設定手段とを具え、前記保
    舵度合係数は、前記操舵角速度並びに操舵角変化量に基
    づいて増加される一方、前記操舵角速度によって変化す
    るパラメータに基づいて減少されることを特徴とする電
    子制御式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 車両のステアリング機構における操舵ア
    シスト量を電子制御する電子制御式パワーステアリング
    装置において、車両の走行速度を検出する車速検出手段
    と、前記ステアリング機構の操舵角を検出する操舵角検
    出手段と、車両の走行速度を評価するメンバシップ関数
    とステアリング機構の操舵角速度に基づく保舵度合係数
    を評価するメンバシップ関数とを用いて前記車両の走行
    速度の増加に伴って前記目標アシスト量を低減すると共
    に前記保舵度合係数の増加に伴って前記目標アシスト量
    を増加するファジィルールに基づいて前記目標アシスト
    量を設定する目標アシスト量設定手段とを具え、前記保
    舵度合係数は、前記操舵角速度並びに操舵角変化量に基
    づいて増加される一方、前記操舵角速度に対する関数マ
    ップに基づいて減少されることを特徴とする電子制御式
    パワーステアリング装置。
JP15030593A 1993-06-01 1993-06-22 電子制御式パワーステアリング装置 Withdrawn JPH0710020A (ja)

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JP15030593A JPH0710020A (ja) 1993-06-22 1993-06-22 電子制御式パワーステアリング装置
DE4419049A DE4419049C2 (de) 1993-06-01 1994-05-31 Steuersystem und -verfahren für eine Servolenkvorrichtung
US08/252,573 US5508919A (en) 1993-06-01 1994-06-01 Control system and control method for controlling power steering apparatus

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6276869B1 (en) 1997-07-04 2001-08-21 Kuniaki Yakushinji Weed control plate

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US6276869B1 (en) 1997-07-04 2001-08-21 Kuniaki Yakushinji Weed control plate

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