JP2889860B2 - 色分解走査装置の作動における画像の嵌込みを行う方法 - Google Patents
色分解走査装置の作動における画像の嵌込みを行う方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、色分解走
査装置(スキャナ)に関する。本発明は特に、色分解走
査装置の作動における画像の嵌込みを行う方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】色分解スキャナは良く知られており、陽
画又はスライド等の二次元カラー写真を走査し、その分
解色を表わす電気信号を発生するように動作する。電気
信号は、その後、カラープリント処理に使用される。 【0003】ドイツのHell及び日本の大日本スクリーン
製造により製造、販売されているスキャナ等の従来のス
キャナは、通常、回転ドラムを使用し、二次元カラー写
真はその回転ドラムに取付けられる。ドラムは、米国特
許第4,256,969号に記載されるようなCCDア
レイを含む走査ヘッドを通って回転する。この特許によ
れば、分解色ごとに別個に走査が実行される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】アレイ検出器に基づく
システムにおける色分解に関しては、現在、様々の方法
が知られている。その1つは、単一のCCD直線状アレ
イ又はCCD領域アレイから成る走査ヘッドの上方に取
付けられる赤色、緑色及び青色の3つの一次フィルタを
使用する方法である。その都度、異なるフィルタを使用
して写真を繰返し走査することにより、カラー写真を構
成することができる。 【0005】第2の方式は3つの着色螢光ランプを使用
する。写真は、その都度、異なるランプの照明の下で繰
返し走査される。 【0006】第3の方式は、3つのセンサと、色の三要
素を分解するダイクロイックミラー又はダイクロイック
フィルタとを使用し、3つの要素は、それぞれ、別個の
センサにより検出される。現在の技術レベルでは、この
第3の方式は、事前印刷処理の条件を十分に満たす高品
質の写真を提供できていない。 【0007】別の方式は、それぞれ異なるカラーフィル
タが設けられた3つの直線状アレイを含む単一のCCD
チップを利用する。ラインは三色で読取られ、電子ハー
ドウェアを使用して組合せられる。異なる色で読取られ
るラインの間には、ライン数本分の遅延が挾まれる。 【0008】従来技術を総括すると、従来のスキャナは
動作が比較的遅く、走査の段階で写真変更及び調整の能
力をもたないということがいえる。そのような画像変
更、回転、クロッピング、調整及びエンハンスメント
は、全て、走査される写真がコンピュータ記憶装置に記
憶された後に実行されなければならないので、それらの
過程は時間のかかる、かなりコスト高のものになってし
まう。 【0009】本発明の一つの目的は、比較的高速の動作
と、走査段階での入力写真変更能力とを有する色分解ス
キャナの作動における画像の嵌込みを適切に行う方法を
提供することにある。この特許出願のために及び本発明
の説明のためにここで使用される用語「入力写真」は中
間調要素のみならず、全ての線画部分をも含む。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明においては、平坦
な画像を先行的に走査し、その結果をテレビジョンの画
面上において操作者に対し表示する段階、ページの割付
けを表示する段階、表示された画像上の2つの点および
該2つの点が適合すべきページ割付け上の2つの対応す
る点をマークし、それにより入力画像の希望される幾何
学的補正を規定する段階、入力画像の希望される幾何学
的補正であって、拡大、縮小、並進運動、および回転の
少なくとも1つを包含するもの、の計算機による計算を
遂行する段階、該計算機による計算に従い、入力画像を
その面内で物理的に回転させ、入力画像を増倍させる段
階、および、このように回転され増倍された入力画像を
再走査する段階、を具備し、画像を走査されるページ割
付けに嵌込みそれにより画像が走査されるページ割付け
における希望される場所に精密に嵌込まれる、ことを特
徴とする画像の嵌込みを行う方法、が提供される。 【0011】本発明においてはまた、平坦な入力画像を
先行走査し、その結果をビデオ画面上において操作者に
対し表示する段階、表示された入力画像上の2つの点
を、入力画像の2つの点が適合するページ割付け上の2
つの点に対応するものにする段階、入力画像をその面内
で物理的に回転し入力画像を増倍し、それよりこのよう
に回転させられ増倍した入力画像の2つの点の位置的関
係が対応するページ割付けの点の位置的関係に合致する
ようになる段階、および、回転させられ増倍した入力画
像を再走査する段階、を具備し、画像を走査されるペー
ジ割付けに嵌込みそれにより画像が走査されるページ割
付けにおける希望される場所に精密に嵌込まれる、こと
を特徴とする画像の嵌込みを行う方法、が提供される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明を詳細に説明する。まず、図1及び図2に関して説明
する。それらの図は、本発明の方法に使用可能な色分解
スキャナの例を示す。スキャナは図面を明瞭にするため
に図示されていない支持台を有し、その支持台の上に図
1及び図2に示される要素が取付けられている。 【0013】従来の構成のX−Y可動キャリッジ10
は、走査すべき二次元入力写真を支持するため及び所望
の位置に位置決めするために設けられる。キャリッジ1
0の移動範囲は、キャリッジと、それに取付けられる入
力写真を事前走査用メインフレーム12又は色分解走査
用メインフレーム16に選択的に載置することができる
ように設定される。事前走査用メインフレーム12と関
連するTVカメラ14は光軸15に沿って配置され、色
分解走査用メインフレーム16と関連するCCDアレイ
走査ヘッド18は光軸19に沿って配置される。他の例
においては、事前走査用メインフレーム12は設けられ
ないことが可能である。 【0014】キャリッジ10は、二次元入力写真の平面
で360度回転するように配置され且つ通常は電動機
(図示せず)によりそのように回転駆動されるのが好ま
しい回転自在のカセットホルダ20を具備する。カセッ
トホルダ20には、通常は図4及び図5に示される種類
である選択されたカセット22が取外し自在に取付けら
れる。 【0015】事前走査用メインフレーム12は、スライ
ドを照明するライトボックス又はその他の拡散照明源2
4と、以下で「反射原稿」と呼ばれる不透明二次元入力
写真を照明する周辺螢光ランプアレイ26とを有する。
事前走査は、キャリッジ10を光軸15に沿って所望の
角度で走査すべき写真の中心とアライメントさせること
により実行される。 【0016】写真は光軸15に沿って3つのレンズ28
の中の選択された、所望の倍率を有する1つのレンズを
介してTVカメラ14により撮影される。適切なレンズ
の選択は、従来のX−Y位置決め装置(図示せず)によ
って、レンズキャリッジ30を写真の平面とほぼ平行な
平面で適切に位置決めすることにより行なわれる。レン
ズキャリッジ30は、適正な焦点合せのために、細長
い、垂直に配設された位置決めねじ31等の適切な位置
決め手段により光軸15と平行に移動されても良い。 【0017】色分解走査用メインフレーム16は、キャ
リッジ10の上方に配設され且つスリット開口螢光ラン
プ34から光軸19と交差する、スライドを照明するた
めの照明ストリップへ光を導く湾曲した光ガイド32を
有する。一対の螢光ランプ36と関連する光ガイド37
はキャリッジ10の下方に配置され、反射原稿を照明す
る。キャリッジ10は、入力写真を2つのメインフレー
ムで選択的に位置決めする他に、色分解走査用メインフ
レーム16において段階的な走査動作を実行させる。図
33に示される他の例においては、光ガイド32及び3
7の代わりに光ファイバ光ガイド39を採用することが
可能である。 【0018】上述の方法の走査過程は写真の連続移動又
は段階的移動のいずれかを採用すれば良い。図29に概
略的に示される段階的動作モードにおいては、写真を支
持するキャリッジは1本のラインが露光された後にある
距離だけ移動し、次に、その移動により発生された振動
が消滅するまで停止し、新たなラインを露光し、次に再
び移動する。図30に概略的に示される連続動作モード
においては、キャリッジが連続して移動している間に露
光が行なわれる。 【0019】本発明の方法の実行にあたり、スキャナに
より発生される写真中のノイズは、要求される最終分解
能のある整数K倍の高い分解能で原稿の画像を走査し、
K本の連続するラインを平均化して1本の出力ラインを
形成することにより低減されることが可能である。この
方式の一例は図31に概略的に示される。 【0020】本発明の方法の実行にあたり、コンピュー
タシステムがスキャナの高いデータ転送速度を処理でき
ないというスキャナが連続走査モードで動作していると
きの状況に対処するために停止−渦巻走査方式が実行さ
れる。図32に概略的に示される停止−渦巻走査方式は
次の過程を含む: 移動を停止する; 逆方向へ移動する; コンピュータがデータ受信可能となるまで待機する; 順方向加速を開始する; 停止位置に達したときに走査を再開する。 【0021】色分解走査動作は、色分解走査用メインフ
レーム16において、入力写真を光軸19で拡大レンズ
42の中の選択された1つを介して走査ヘッド18によ
りライン走査させることにより実行される。 【0022】走査ヘッド18及びTVカメラ14は、必
要に応じて位置決めねじ46等の適切な位置決め装置に
より昇降されても良い共通取付け部材44に取付けられ
る。倍率及び焦点合せの適切な設定を写真が事前走査用
メインフレームにあるときに実行することにより、色分
解走査用メインフレームの光学系は自動的に焦点合せさ
れることがわかるであろう。 【0023】TV事前走査中に選択されるレンズ28ご
とに、また、レンズキャリッジ30のZ軸位置ごと及び
共通取付け部材44のZ軸位置ごとに、色分解走査動作
のための対応する一連のパラメータが存在する。後述す
るホストコンピュータ103に配置されても良いルック
アップテーブルは、この相関関係に関連するデータを記
憶し、従って、TV事前走査中に決定されたパラメータ
に基づいて自動焦点合せ及び倍率設定のための動作命令
を提供する。 【0024】スキャナをスライドと反射原稿の双方に使
用できることは独特の特徴である。また、走査すべき入
力写真の回転がカセットホルダ20を物理的に回転させ
ることにより容易に行なわれることも本発明独特の特徴
である。 【0025】入力写真取付けカセット及び交換の容易な
キャリッジを採用することにより、走査できる入力写真
の大きさの範囲は27.94×27.94cm(11×1
1インチ)のスライド及び反射原稿にまで広がる。通
常、スキャナは、複数個の拡大レンズ42により30倍
を越えるほど変化する連続する光学倍率範囲を有する。 【0026】次に、図1及び図2の走査ヘッド18を示
す図3に関して説明する。レンズ42(図1)の中の1
つからの光線は赤外線除去フィルタとしても機能する入
射窓50を通過し、第1のダイクロイックフィルタ52
の第1の面51に入射する。ダイクロイックフィルタ5
2はスペクトルの青色分解光を通過させ、直線状CCD
アレイ54に入射させる。 【0027】緑色分解光と赤色分解光との組合せである
黄色分解光は第1の面51で反射されて、第2のダイク
ロイックフィルタ56の第1の面55に入射する。第2
のダイクロイックフィルタ56は緑色分解光を通過さ
せ、ミラー57を介して別の直線状CCDアレイ58に
入射させる。赤色分解光は第1の面55で反射されて、
第3のフィルタ60に入射する。第3のフィルタは赤色
分解光をさらに別の直線状CCDアレイ62へ導く。 【0028】図3に示される上述の光学ヘッドの構造は
下記の特別な技術特徴を有する。全ての色分解フィルタ
における入射角は25度未満である。この技術特徴は、
45度などのより大きな入射角ではより大きい範囲で起
こると思われる光学収差を減少させる。 【0029】色分解はそれぞれのダイクロイックフィル
タ52及び56の第1の面51及び55でそれぞれ起こ
る。この特徴は、フィルタの両面からの重複反射が原因
となって発生すると考えられるゴースト画像の入射を大
幅に減少させる。 【0030】それぞれの分解色に対応する光は、好まし
い一実施例においては、わずか2mmの厚さのガラスを通
過する。すなわち、入射窓50の厚さは1mmであり、フ
ィルタ52,56及び60の厚さもそれぞれ1mmであ
る。光が通過するガラスが比較的薄いため、光学収差は
最小限に抑えられ、従って、画像コントラストは改善さ
れる。 【0031】光学走査ヘッド18は、入射窓50と様々
なCCDアレイとの間の50mmの光学距離を規定するコ
ンパクトな構成において比較的大きな開口数(Fナンバ
ー1.85)を有することを特徴とする。光学ヘッドは
採用される光学検出器の長さを制限しない。 【0032】本発明の方法の実行にあたり、フィルタ5
2,56及び60はスペクトル範囲全体を、全て使用さ
れるべきいくつかの部分、この場合には赤色、緑色及び
青色の3つの部分に「スライス」するために採用される
ことが可能である。ゴースト画像は、光が90度以外の
角度でフィルタに入射し、フィルタの第2の面により逆
方向に反射され、その後にフィルタの第1の面により順
方向に反射されて検出器へ向かい、その結果、第1の画
像に加えて第2の相対的に弱く、ピントの合わない画像
を形成したときに発生すると考えられる。 【0033】本発明の方法に使用可能なダイクロイック
フィルタの一例は、それぞれ第1の面に多層ダイクロイ
ック膜を有すると共に、それぞれ第2の面に従来の光学
反射防止膜を有する着色ガラスから構成される。 【0034】反射防止膜は第2の面からの反射をできる
限り少なくしようとし、ゴースト画像を減少させるのに
有効である。さらに、ゴースト画像が主に寄生色から成
ること、すなわち、青色分解光のゴーストは主に緑色と
赤色から成ること等を考慮すると、着色ガラスはそれら
の寄生色を減弱させるのに有効である。たとえば、青色
分解光の場合、ダイクロイックフィルタ52の青色の着
色ガラス基板は緑色及び赤色を吸収し、その第2の面の
反射防止膜は、青色ゴースト画像が発生する可能性をな
くすために、スペクトルの青色部分に対して最適化され
ても良い。 【0035】着色ガラスを使用すると、低コストの光学
被覆技術を利用することもできるようになる。これは、
ガラスフィルタ基板がその他の方法では被覆膜により透
過されてしまうべき色を吸収するからである。 【0036】先に図1及び図2を参照して説明したよう
に、ここで使用される光ガイド32及び37が光の空間
平均化装置として作用することは本発明独特の特徴であ
る。それぞれの光ガイドの出力側で、各点は螢光ランプ
に沿った全ての点がそれぞれ一助となって形成される点
である。光は光ガイドの内部で何度も反射されて、空間
的に平坦な強さ分布を有する新たな光源、すなわち光ガ
イド出力を形成する。従って、螢光ランプの強さの空間
分布の変化が光ガイドの出力の強さの空間分布に影響を
及ぼすことはない。 【0037】本発明の方法の実行にあたり、光学ヘッド
の内面は光反射の影響を低減するように形成されること
が可能である。図27には概略的に、また、図28には
詳細に示されるように、第1のダイクロイックフィルタ
52とCCDアレイ54との間の光路等の光学ヘッドの
内面には、迷光の反射の影響を低減するために溝が形成
されていても良い。 【0038】本発明の方法の実行にあたり、色分解は、
あるいは、1つのCCD59と、CCDに隣接して配設
される回転カラーフィルタホイール61とを使用するこ
とにより実行されても良い。そのような構成は図34に
示される。あるいは、図35に示されるように、回転カ
ラーフィルタホイール61を光源63に隣接して配設し
ても良い。 【0039】図35に示される構成は、この場合、走査
されるスライドを走査サイクルと走査サイクルの間に観
察できるようにするために光テーブルアセンブリをさら
に含むという点を除いて、図2に示される構成とほぼ同
様である。光源63及びカラーフィルタホイール61に
加え、光テーブルアセンブリは拡散器65と、スクリー
ン67とをさらに有する。 【0040】本発明の方法に使用可能な、CCDアレイ
の一例は、図36に示されるように、それぞれのCCD
がそれが検出する分解色に関して最良の平面に配置され
るように光学ヘッド内で位置決めされる。レンズの長手
方向色収差のために、CCDがそれぞれ最良の焦点にあ
るときのCCDの倍率は等しくない。これは適切な電子
処理により修正される。 【0041】次に、本発明の方法に使用可能な、スライ
ドと組合せると有用であるカセットの一例22(図1)
を示す図4及び図5に関して説明する。カセット22
は、通常、2枚の平坦なガラス片70及び72から形成
され、ガラス片の内面は画像コントラストは低下させな
いが、スライドがエッチングされないガラスに載置され
たときに発生するニュートンリングを排除するように、
エッチング等により粗面にされる。上述の方法は、従来
のスキャナの場合のようにスライドとガラス板との間に
屈折率整合油を注入することを不要にする。2枚のガラ
ス片は Nylatch等の適切なファスナ73により互いに取
外し自在に接合され、走査すべきスライド(図示せず)
を包囲する。 【0042】典型的な0.6の光学濃度を有する内側オ
パールマスク74はフィルムの外側の領域を遮蔽するた
めに設けられる。マスクは、最も明るい位置がスライド
の内部にあり、しかも、マスクにより遮蔽されるスライ
ドの部分の全てを観察できることを保証するので、走査
すべき写真の外側にある基準点を見ることができる。 【0043】外側不透明黒色マスク76もオパールマス
ク74と組合せて設けられ、スライドに隣接して複数群
の交互白黒パターン77を規定するように配置される。
それらのパターンは、後述するように、自動焦点合せの
ために使用される。カセット全体をカセットホルダ20
(図1及び図2)に確実に取付けるために、取付けバー
78がガラス片70に固定される。 【0044】通常、ガラス片70の直立要素80には、
入力写真の大きさを識別するためのバーコード又はその
他の検出可能なコードが設けられる。このパラメータ
と、オペレータが規定した所望の出力サイズとから、ス
キャナは適正な倍率及び焦点を得るように選択すべき所
望のレンズ42と、レンズキャリッジ30及び共通取付
け部材44の所望の位置とを自動的に計算する。倍率及
び焦点の微調整は以下に説明するように自動的に実行さ
れても良い。 【0045】次に、反射原稿走査動作に使用するのに適
するカセットを示す図6及び図7に関して説明する。カ
セットは図4及び図5に関連して先に説明したカセット
とほぼ同様である。しかしながら、このカセットは下か
ら照明されるように配置されるので、その上方のガラス
片の上に配置されるハンドル82を備えている。図面を
簡潔にするため、図4及び図5のカセットと同様である
カセットの各部分は同じ図中符号により指示され、それ
らの部分についてはここで繰返し説明しない。 【0046】本発明の方法の実行にあたり、光学的倍率
と焦点の微調整が実行されることが可能である。焦点合
せのための白黒パターン77(図4)はCCDアレイ
(通常は緑色アレイ)により、又はTV事前走査が実行
される場合はTVカメラにより光学的に検出される。要
求倍率を設定するために、既知のパターンサイズに関す
る画素カウンティングを利用する。その後、共通取付け
部材44を最適焦点が達成される位置に位置決めする。
最適焦点合せを実現する方法を以下に説明する。倍率の
設定に高精度が要求される場合、最適焦点を求めるため
には、倍率を変化させること、従って、レンズキャリッ
ジ30と共通取付け部材44の位置決めの2度目の反復
が必要とされるであろう。適正な焦点を得るための焦点
パターンを利用するために、本発明の枠組のなかで幾つ
かの代替の焦点合せ技術を用いることが可能である。 【0047】第1の方法によれば、焦点合せパターンは
不透明黒色背景の上に配置される複数の狭い透明なスリ
ットを使用しても良い。スリットは、検出器から見て、
スリットごとにガウス形強さ分布を規定するように十分
に狭く形成される。信号の中央強さ及び幅は焦点の機能
により著しく大きく左右されるので、適切な焦点パラメ
ータとなる。中央強さ又はその幅を測定することによ
り、コンピュータは強さが最大となる又は幅が最小とな
る焦点合せの向きを求めることができる。 【0048】レンズを光軸15及び19(図1及び図
2)と平行な方向へ段階的に移動させながら焦点合せを
実行するために、相互作用プロセスを使用しても良い。 【0049】別の焦点合せ方法によれば、焦点合せパタ
ーンは交互の黒と白のバーを使用する。検出器に結像さ
れたときに、バーの縁部を検出するために、従来のデジ
タル方法が採用される。 【0050】第3の焦点合せ方法によれば、焦点合せパ
ターンとして交互の黒と白のバーが使用される。検出器
から受信されるデータはヒストグラムを規定するために
使用される。ヒストグラムのピークの鮮鋭度は焦点の鮮
鋭度を示すものである。ピークの鮮鋭度は統計学的母集
団をカウントすることにより、あるいはヒストグラムの
標準偏差を計算することにより評価されても良い。この
方法は非常に正確である。自動焦点合せの実行と、写真
の実際の走査動作に同じ検出器を使用して良いことは、
上述の全ての焦点合せ方法の特別の技術特徴である。 【0051】本発明の方法の実行にあたり、合わせて図
中符号99により示される焦点合せパターンと校正パタ
ーンを、図25により示されるように、カセットホルダ
20に形成しても良い。あるいは、図26に示されるよ
うに、焦点合せパターンと校正パターン99をカセット
22に形成しても良い。 【0052】以下、走査方式を簡単に説明する。新しい
写真を走査すべき場合、写真は、まず、事前走査される
が、その際、TVカメラ(図1及び図2)は適切なモニ
タ(図示せず)に写真の画像をスクリーン一杯に表示す
る。あるいは、TV事前走査が採用されない場合は、事
前走査はCCDアレイ走査ヘッド18を使用して実行さ
れる。焦点、反射又は透過走査及び公称入力サイズ等の
事前走査の動作パラメータは、当初、直立要素80(図
4)のバーコードの読みに応答して設定される。 【0053】CCDのダイナミックレンジはCCDの露
光制御により決定される。これはレンズ42の絞りを電
動制御することと、CCDの積分時間を調整することに
より実行される。実際には、デジタル情報に変換されて
コンピュータにより読取られる所定の電圧でCCDの飽
和が起こるように、アナログ増幅が校正される。この読
みにより、コンピュータは絞りをどのように動作させる
べきか及び露光時間をどのように設定すべきかを決定す
ることができる。 【0054】走査のシーケンスは一般的には、下記のと
おりである:1回目の事前走査は、装填したカセットを
カセットホルダ20に載置することにより開始される。
カセットコードが読取られ、スキャナは入力写真を事前
走査するようにセットされる。しかしながら、この事前
走査に先立って、CCDアレイは光ガイドの光源出力で
露光され、絞り開口及びCCDアレイの積分時間は全ダ
イナミックレンジに関して調整される。次に、暗修正情
報を発生するように同じ積分時間で暗さの校正を実行す
るために、光源が遮蔽される。その後、個々のCCDセ
ルの応答性の校正のために中間光濃度が提供される。次
に事前走査が実行され、写真はオペレータに対しモニタ
に表示される。最も明るい点の輝度は記憶装置に保持さ
れる。 【0055】次に、必要に応じて、クロップライン、回
転及び後のシフト等のオペレータの要求を含めて2回目
の事前走査が実行される。次に、積分時間とは無関係で
ある応答性修正ファイルを提供するために、応答性及び
暗信号の校正が実行される。次に、先に測定された最高
輝度の写真レベルを検出器の最大ダイナミックレンジま
で引伸すために、このレベルを考慮に入れて新しい積分
時間が計算される。次に、新しい積分時間に基づいて暗
信号校正が再び実行される。 【0056】事前走査後にスクリーンに現われる写真の
画像は低分解能の状態であるので、その鮮鋭度を判定す
ることは不可能である。マウスにより動作されるカーソ
ルを使用して、次に、2回目の事前走査を実行すること
ができる。その中心となるスクリーン上の1点を選択す
ることができ、そこで、画像は最高の分解能で現われる
ので、その鮮鋭度を評価することができる。 【0057】本発明によれば、走査動作中に写真を1ペ
ージのレイアウトに適合させる方法が提供され、この方
法により、写真は走査されている間に移動、回転、拡大
又は縮小自在であるので、写真は走査されるレイアウト
の所望の場所に厳密に適合される。 【0058】この方法は: 写真を走査し、その写真をオペレータに対しTVスクリ
ーンに表示する過程と; 写真の上部の細いライン等のマーク(図23)と共に観
察されるように、ページレイアウトを表示する過程と; タブレット及びマウス、又は同様の装置を使用して、表
示される写真中の2つの点と、レイアウト中の2つの写
真点が適合されるべき2つの対応する点をマークする過
程と; 幾何学的パラメータに従って写真を再走査するようにそ
れらのパラメータのコンピュータ演算を実行する(図2
4)過程と; から成るのが好ましい。 【0059】上述の手順の前又はその間に、レイアウト
図面を走査することにより又はレイアウト図を別のワー
クステーションから受取ることにより、レイアウトをホ
ストコンピュータに供給することができる。 【0060】レイアウト全体をスクリーンに表示する代
わりに、レイアウト図面に関してタブレットを使用し、
マウス又は同様の装置によって点を指示することによ
り、2つの点の座標をコンピュータに供給することが可
能である。 【0061】図8は、本発明の方法に適用可能な電子的
機能の一例の電子ブロック線図である。色分解走査ヘッ
ド18(図1)は赤色、緑色及び青色の分解色出力をC
CD制御カード90に供給すると共に、その他の点に関
してもこのカードとインタフェースする。CCD制御カ
ード90は赤色、緑色及び青色の分解色出力を、入力カ
ード92を含む分解能決定回路に供給し、入力カード9
2は補間カード94に出力を供給する。 【0062】赤色、緑色及び青色の分解色信号の形態を
とる分解能決定回路の出力は、ライン記憶カード96を
含む適応鮮鋭化回路に供給され、ライン記憶カード96
は鮮鋭化カード98に出力を供給する。赤色、緑色及び
青色の分解色信号の形態をとる鮮鋭化カード98の出力
は、三次元ルックアップテーブルカード100を含む色
決定回路に供給される。 【0063】三次元ルックアップテーブルカード100
の出力はシアン、マゼンタ、黄色及び黒色の分解色信号
として、出力カード102を含むデータフォーマット回
路に供給される。データフォーマット出力カード102
は要求されるフォーマットのシアン、マゼンタ、黄色及
び黒色の分解色信号を記憶及びその後の処理のためにホ
ストコンピュータ103に供給する。ホストコンピュー
タ103はシアン、マゼンタ、黄色及び黒色の分解色信
号を記憶するが、これは本発明の範囲外であり、イスラ
エル, Herzliaの Scitex Corporation Ltd.により製造
されているScitex Softproofワークステーション等のI
ntel80286に基づくコンピュータであるのが普
通である。 【0064】インデクサカード104は制御を目的とし
てCCD制御カード90とインタフェースし、図8に示
される複数の制御出力を供給する。 【0065】上述のカード92〜102は、それぞれ、
マルチバス105に接続される。CCD制御カード90
及びインデクサカード104はマルチバス107にそれ
ぞれ接続される。マルチバス105及び107はそれぞ
れのマルチバスと関連するMLTドライバ回路109を
介して互に接続される。カード92〜102は、それぞ
れ、様々なカードを互いに通信させる入出力バス111
にさらに接続される。出力カード102は外部コンピュ
ータとの通信のためにLBXバスにさらに接続されても
良い。 【0066】CCD制御カード90は図9に簡略化した
ブロック線図の形態で示されると共に、図10にさらに
詳細なブロック線図で示される。CCD制御カード90
は、赤色、緑色及び青色のCCDアレイから3つのビデ
オ入力を受信して、それらをそれぞれにビットデジタル
値に変換するアナログ入力回路110を含むことがわか
る。 【0067】アナログ入力回路110の出力は1画素バ
ッファ112に供給され、1画素バッファ112は暗修
正回路114に出力を供給する。暗修正回路114の出
力は利得及び明修正回路116に供給され、利得及び明
修正回路116は入力カード92(図8)に出力を供給
する。ライン1本の容量を有する出力バッファ118も
利得及び明修正回路116から出力を受信し、マルチバ
ス107に出力を供給する。タイミング及び制御回路1
22は図9の回路の様々な回路素子と、CCDアレイと
にタイミング出力及び制御出力を供給する。 【0068】CCDアレイからの出力は、CCDアレイ
の不均一性により発生する暗オフセット及び利得オフセ
ットに関して、CCD制御カード90において修正され
る。それぞれのCCDの個々のセルは同一の照明条件に
対しても異なる応答を示すと共に、異なる暗電荷発生特
性により不都合な影響を受けるため、各アレイのそれぞ
れのCCDセルの応答を測定し、全てのセルに関する平
均応答を計算し、次いでアレイ全体について均一な応答
を得るためにそれぞれのセルの修正係数を適用すること
が必要である。 【0069】この修正は暗条件と明条件の双方で下記の
ように実行される。 (a)CCDアレイの全てのセルの走査は完全な暗状態
で実行され、出力はマルチバス107及び105を介し
てホストコンピュータ103に送られる。ホストコンピ
ュータはそれぞれのセルのオフセット値を測定し、全て
のセルの平均応答に基づいてそのセルに関する修正係数
を計算し、次に、通常の走査動作中に暗修正回路114
の出力が読出される間にそれぞれのセルに適用されるべ
きオフセット値を暗修正回路114に送る。 【0070】(b)同じ手順が再び実行されるが、今度
は、CCDアレイは通常動作値の2分の1の強さの光源
からの光を受ける。コンピュータはそれぞれのセルのオ
フセット値を測定し、全てのセルの平均応答に基づいて
そのセルに関する修正係数を計算し、次に、通常の走査
動作中に利得及び明修正回路116の出力が読出される
間にそれぞれのセルに適用されるべきオフセット値を利
得及び明修正回路116に送る。 【0071】次に、図9のCCD制御カード90の詳細
なブロック線図である図10をさらに参照する。CCD
アレイからのRGB信号は、赤色、青色及び緑色のそれ
ぞれについて1つずつ設けられる3つの同一の回路に供
給されることがわかる。それぞれの回路は入力演算増幅
器124と、トラック及びホールドサンプリング回路1
26と、A/D変換器128とを含む。 【0072】それぞれの回路の入力演算増幅器124
は、CCDアレイからの入力ストリームをバッファする
と共に調整し、出力をトラック及びホールドサンプリン
グ回路126に供給する。トラック及びホールドサンプ
リング回路126は、すぐ次に続くA/D変換器128
により処理されるのに十分な時間だけ、定常状態で情報
を保持する。次に、その情報はバッファ130に記憶さ
れ、そこでホストコンピュータ103により解析され、
個々のセルの明状態と暗状態とに対する応答に関して修
正される。 【0073】ホストコンピュータ103により提供され
るオフセット値はレジスタ132にロードされ、入力演
算増幅器124は入力端子に直流オフセット電圧を供給
するためにバイアスD/A変換器134により処理され
る。このオフセットは、CCDアレイを駆動し且つ演算
増幅器に、CCDアレイのセルの出力電荷に対応するそ
の入力端子の差電圧のみを測定させることができる動作
電圧と等しく且つそれをオフセットさせる。 【0074】アナログ入力回路110の入力A/D変換
器128は入力ストリームを4096のグレーレベル
(12ビットデータ)に変換し、それをバッファ130
を介して16ビットALU136へ転送する。暗修正回
路114(図9)の一部を形成する16ビットALU1
36は、元の入力ストリームに対して暗修正を実行す
る。 【0075】アナログ入力回路110と暗修正回路11
4(図9)との間の1画素バッファ112は、実際に
は、3つのバッファとして構成され、それぞれのバッフ
ァは暗修正回路114により処理されるべき1画素分の
R,G及びB情報を定常状態で保持する。 【0076】暗修正回路114は暗(光のない)条件の
下でのCCDアレイのセルの差を補償する。走査動作
中、ホストコンピュータはスキャナのセットアップ期間
中に計算された暗修正テーブルを暗記憶装置にロード
し、16ビットALU136はオフセットを受取るたび
に各画素に加える。修正された情報はこの利得制御回路
へ転送されて、さらに処理される。 【0077】利得及び明修正回路116は光源の空間的
及び経時的に不均一な分布と、個々のCCDセルの光源
に対する応答の差とを補償する。時間光係数校正回路1
39は、経時的な光源の強さの変化に対して利得画素デ
ータを修正するために校正係数を提供する。 【0078】走査動作中、ホストコンピュータはスキャ
ナのセットアップ期間中に計算された画素オフセットテ
ーブルを利得記憶装置138にロードする。アナログ入
力回路110から受取られたデータストリームは利得記
憶装置に記憶されたデータと乗算され、その結果得られ
た修正信号はリミッタ140と、出力レジスタ142と
を介して1ライン出力バッファ118(図9)及びドラ
イバ144に転送される。 【0079】出力バッファ118は、CCDアレイから
修正済み情報を受取り、それをマルチバス107及び1
05を介してホストコンピュータ103へ転送する1ラ
インバッファである。さらに、バッファは、情報が診断
を目的として又は様々な種類のコンピュータによる処理
のために入力カード92に達する前にホストコンピュー
タに情報を直接アクセスさせることができる。CCD校
正情報も入力カード92に転送されて、カード92〜1
02のスキャナ回路によりさらに処理される。 【0080】CCD制御カード90のCCDアレイ及び
回路のタイミング限定と制御は、ホストコンピュータの
ソフトウェアにより制御されるタイミング及び制御回路
122(図9)により実行される。 【0081】CCDアレイ中の非動作セル、半応答セ
ル、明状態セル及び暗状態セルのアドレスを記憶するビ
ットマップは、ホストコンピュータ103により、タイ
ミング及び制御回路122のRAM記憶装置146にロ
ードされる。この回路122はRAM記憶装置146の
ビットマップに作用して、セットアップ及び走査動作の
ために正しいセルを選択する。 【0082】タイミング及び制御回路122は、さら
に、光学走査ヘッドをそれぞれの走査ラインに関して正
しい場所に位置決めするように制御信号及びタイミング
信号をインデクサカード104(図8)に供給するため
にビットマップを利用する。インデクサカードからの制
御信号は、1本のラインが走査された時点及びデータの
読出しが可能であることをホストコンピュータ103に
報知する。 【0083】次に、図8の入力カード92及び補間回路
94の詳細なブロック線図を全体として構成する図11
〜図16に関して説明する。スキャナにおける写真縮小
は、まず、光路内のレンズにより実行され、使用される
レンズの種類に限定される。それ以上の縮小は入力カー
ド92及び補間カード94により電子的に下記のように
実行される。 【0084】CCD制御カード90から得られた画素デ
ータはx方向とy方向の双方に2n×2m の係数により
平均化される。CCD制御カード90から第1の画素が
受取られると、その画素はバッファされ、入力選択FI
FO回路150にロードされる。FIFO回路は赤色、
青色及び緑色のチャネルのそれぞれについて1つずつ設
けられる。次に、画素の値は書込み可能制御記憶装置
(WCS)素子151によりFIFOレジスタ152に
書込まれる。 【0085】WCS151のマイクロプログラムはFI
FOレジスタ152から第1の入力画素をALU154
を介してライン記憶装置172にストローブする。次
に、画素は対応するFIFOの出力端子で次の入力画素
が利用可能となるのを待機する。画素が利用可能になる
と、マイクロプログラムはその画素をFIFOレジスタ
152から読出して、ALU154へ送る。 【0086】同時に、第1の画素は記憶レジスタ158
を介してALU154に戻され、そこで第2の画素と累
算され、次にライン記憶装置172に戻される。このプ
ロセスは、予め選択された縮小係数により決定される画
素数に達するまで繰返される。プロセスは画素群ごと
に、そのラインの終端に達するまで繰返される。 【0087】階調ルックアップテーブル(LUT)16
0は、ホストコンピュータからダウンロードされたテー
ブルに従って、データストリームにグレースケール修正
を加える。修正された情報は、次に、次カードバッファ
162を介してシステム内の別のカードへ出力バス11
1を介して転送される。 【0088】ホスココンピュータ103からWCS15
1へダウンロードされるマイクロプログラムは入力カー
ド92の動作とタイミングを制御する。 【0089】FIFOレジスタ152とALU154と
の間に配置される最大値検出器164及び飽和検出器1
66の2つの回路は、入力画素の最大値を測定すると共
に、所定の飽和レベルに達した画素の数をカウントする
ように動作する。それら2つの回路はR,G及びBの画
素を識別することはできず、1本のライン又は写真全体
に関して1つの値を提供する。得られる情報はセットア
ップのみを目的とするもので、通常の走査動作中は使用
されない。 【0090】制御レジスタ170はライン終了信号と、
制御信号及びクリア信号とを飽和検出器回路166及び
最大値検出器回路164のそれぞれと、記憶アドレスカ
ウンタ173とに供給する。状態レジスタ171はホス
トコンピュータに状態情報を割込みベースで提供する。 【0091】入力カード92のそれぞれの入力端子又は
出力端子はドライバ/受信器176を介してマルチバス
105に接続され、ホストコンピュータに診断のために
各入力又は各出力を独立してロード又は読出しさせるこ
とができる。 【0092】たとえば、ホストコンピュータ103にお
けるマルチバス105と入力選択FIFO回路150と
の間にあるバッファは、ホストコンピュータからのデー
タを診断の目的のためにFIFOにロードさせることが
できる。すなわち、スキャナのCCD制御カード90を
接続せずに診断を実行することが可能である。 【0093】マルチバスインタフェース180はホスト
コンピュータ103のマルチバス105と、入力カード
92について優先順序を決定する。たとえば、マルチバ
スインタフェース180はホストコンピュータから制御
データを受取り、入力データ源を選択する。データは3
つの供給源の1つから、すなわち、CCD制御カード9
0から、マルチバス105から直接、又は入力バス11
1から入力カードに供給されれば良い。拡大、シフト、
階調に関するデータ等の制御データ及びホストコンピュ
ータからのWCSマイクロプログラムも同様にマルチバ
スインタフェース180により処理される。 【0094】補間カード94は2つの機能を実行する。
その1つは赤色、緑色及び青色(RGB)の画像分解デ
ータの光学的/機械的アライメントミスを修正する機能
であり、第2の機能は電子補間方式を採用して画像サイ
ズの粗調整を実行することである。 【0095】上述の2つの動作は、隣接する画素のデー
タからの新しい画素値を二次元たたみこみ方式を採用し
て補間することにより実行される。従って、それらの動
作を単一の動作に組合せて所望の結果を得ることができ
る。これは、画像処理動作中に使用されるルックアップ
テーブル(LUT)をロードするために、数学的準備ア
ルゴリズムを使用して達成される。 【0096】第1の準備過程は、緑色データ(基準分解
色として規定される)に関する赤色データと青色データ
の色合せ位置ずれを規定する。位置ずれはスキャナのX
軸で起こり、Y軸(走査軸)に沿って変化しないので、
マッピングはその軸に沿ってのみ要求される。第2の準
備過程は、隣接する画素のそれぞれの重みを規定する画
像粗調整の量を決定する。上述の2つの動作が完了した
後、情報は適切なLUTにロードされる。 【0097】図12〜図16のブロック線図に関して説
明すると、補間カード94はRGB分解色データのそれ
ぞれについて入力FIFO181を含むことがわかる。
分解色データは全てマルチプレクスデータ転送方式によ
り入力カード92から供給される。データは、入力FI
FO181から、通常はRGB分解色のそれぞれについ
て8本のライン(16本まで拡張可能)を記憶するライ
ンバッファ記憶装置182にロードされる。 【0098】分解色ごとに設けられる補間プロセッサ1
83は補間領域マトリクスの正確なコーナーポイント位
置を(1画素の1/16の精度)で計算する。緑の分解
色は基準として利用されるために位置ずれ修正を受けな
いので、この計算は緑分解色に関しては赤及び青の分解
色とは異なる方法で実行される。 【0099】緑の分解色に関して、コーナーポイントの
座標は、ラインバッファ記憶装置182の内部でコーナ
ー画素の修正済みアドレスを決定するために、X軸ポイ
ントカウンタ186及びY軸ラインカウンタ187によ
りアドレスされるXOLUT184及びYOLUT18
5のそれぞれから直接取出される。 【0100】補間中の場所の小数部(PXO,PYO)
は、たたみこみマトリクスで使用される個々の画素ごと
に適切な重みを乗算器189に提供する係数LUT18
8をアドレスするために使用される。たたみこみ済み領
域の全ての乗算の和は最終修正画素であり、これは、次
に、出力バス111を介して補間カードの外部でマルチ
プレクスされる。 【0101】緑分解色に関する赤及び青分解色の色合せ
位置決めは、赤と青の分解色のそれぞれについてデルタ
yLUT190及びALU191を設けることにより行
なわれる。これにより、X軸(すなわち、CCD画素
軸)に沿った補間中にリアルタイムで計算されるY軸に
沿った微修正が可能になる。 【0102】シーケンサ192は補間カードの動作を制
御するために設けられる。マイクロコードシーケンサと
呼ばれるシーケンサ192の1つは、補間カードの全体
的動作と、適切なラインバッファ記憶装置182への書
込み動作とを制御する。たたみこみシーケンサと呼ばれ
る第2のシーケンサ192はたたみこみに必要とされる
計算のみを制御する。 【0103】マルチバスインタフェース193は、補間
プロセスの前後に、補間カードのバスとホストコンピュ
ータ103とを協調させると共に、診断の目的にも使用
可能である。鮮鋭化回路は、通常、ライン記憶カード9
6及び鮮鋭化カード98の2枚のカードから構成され
る。 【0104】鮮鋭化カード98は、入力カード92又は
補間カード94から受取られるデータについて全ての写
真鮮鋭化数学的機能を実行する。ライン記憶カード96
は鮮鋭化カード98に、処理中の中央画素の強さ値及び
隣接する画素の強さ値のマトリクスを供給する。 【0105】次に、ライン記憶カード96及び鮮鋭化カ
ード98を示す図17及び図18に関して説明する。鮮
鋭化カードは、ライン記憶カード96から画素マトリク
スを受取ると、マトリクス中の中央画素を中心とする各
画素マトリクスの平均値を計算し始め、鮮鋭化されない
写真の縁部の位置を決定するために、中央の画素を包囲
する画素の値をその平均値と比較する。次に、鮮鋭化カ
ードは、マトリクス内部の写真の縁部を鮮鋭化するため
に、先に計算された中央画素の値を入力データから減算
する。 【0106】計算にはいくつかの要素が取入れられる。
中央画素を包囲する領域の色、コントラスト及び輝度は
全て写真の鮮鋭度に影響を及ぼす。輝度及び色(ルミナ
ンス及びクロミナンス)は、鮮鋭化カードに入力される
当初のRGB信号の線形変換として計算される。コント
ラストはマトリクス内の全ての局所縁部の和として計算
される。 【0107】入力カード92又は補間カード94からの
データは、ライン記憶カード96内の3つの入力FIF
Oカード200(図17)の入力端子に供給される。入
力バス111において規定され且つ入力カード92又は
補間カード94からの信号により制御されるマルチプレ
クスデータは入力情報を3つの別個のR,G及びB信号
に分割し、それらを3つの入力FIFO200にそれぞ
れロードする。 【0108】ホストコンピュータ103からダウンロー
ドされるマイクロプログラムにより制御される入力シー
ケンサ202は、R,G及びBデータを3つの記憶装置
204,MEM1,MEM2及びMEM3に送り込み、
次に、データをNEW FIFOと呼ばれる一連のFI
FO206にアンロードする。 【0109】出力シーケンサ208の第1のサイクル
は、NEW FIFO206をマルチプレクサ210を
介してOLD FIFOと呼ばれる3つの別のFIFO
212にアンロードする。出力シーケンサ208は、さ
らに、同じデータをライン記憶カード96の出力側の一
連のダブルバッファ214を介して鮮鋭化カード98へ
送る。 【0110】出力シーケンサ208の次のサイクルはO
LD FIFO212をNEW FIFO206により
伝送されるマトリクスからの新しいデータで再生する。
このデータは、先のマトリクスには存在しなかったデー
タのみから構成される。言いかえれば、OLD FIF
O212は完全にクリアされた後に再生されるのではな
く、新たなデータのみが充填されるのである。依然とし
て有効である先のデータは再生中もそのまま残る。この
方法により、記憶集中動作から起こる時間のかかるオー
バヘッドは不要になる。 【0111】マルチプレクサ210は、その他の色チャ
ネルの分解及び鮮鋭化の基礎として使用されるべきRG
Bデータの特定のチャネルの選択を可能にする。通常、
緑色チャネルがその他の分解色の基礎として使用される
が、その他のチャネルのアドレスを並列させることによ
り、青色と赤色を代わりに基礎として使用することもで
きる。 【0112】中央FIFO216は、鮮鋭化係数を正し
いポイントで加えることができるように、マトリクスの
位置及び重ね合せの指標として支配マトリクスの中央デ
ータを他の2つの色に適用させる。 【0113】ライン記憶カード96のバッファからの3
本のデータチャネルのそれぞれは、鮮鋭化カード98の
入力側に配置される2つの演算装置220(図18)の
入力端子に下記のように供給される。 チャネル1−演算装置1及び4。 チャネル2−演算装置2及び5。 チャネル3−演算装置3及び6。 第1のパスにおいて演算装置は入力データの不鮮鋭値を
計算し、第2のパスではコントラスト値を計算し、第3
のパスでは色値を計算する。 【0114】次に、演算装置220を示す図20に関し
て説明する。データはライン記憶カード96から乗算器
201に直接供給される。画素マトリクス要素値の加算
が実行され、その平均値が決定される。次に、このデー
タはALU203へ転送され、同じマトリクスの生デー
タから減算される。 【0115】この動作の結果、それぞれの画素の値の平
均値から偏差を表わす値を含むマトリクスが得られる。
このマトリクスは、平均値と共に、一連の入力ダブルバ
ッファ226(図19)へ転送される。同じハードウェ
アは異なる一組の係数を使用して異なる色空間(たとえ
ば、LHS)への変換を実行することもできる。 【0116】図中符号222及び224(図18)によ
りそれぞれ指示されるシーケンサ1及び2は、鮮鋭化カ
ードについてデータのタイミング、シーケンス及び流れ
を制御する。データが演算装置220により処理された
後、シーケンサ222及び224はデータを入力ダブル
バッファ226に供給し、そこで、データはマイクロプ
ロセッサ228による使用に備えて一時的に記憶され
る。 【0117】次に、図19を参照すると、マイクロプロ
セッサ228は適応LUT229と、座標LUT235
と、乗算器231と、カードの最終出力値を計算するA
LU回路233とを含むことがわかる。 【0118】演算装置220(図18)により処理され
る情報は適応LUT229と、ALU233とに同時に
供給される。LUT229は色、輝度、コントラスト及
び縁部に関する修正係数を提供し、次に、それらを乗算
器231に供給する。乗算器231は修正係数をデータ
に適用し、修正済みデータをALU233に供給する。
座標LUT235からのデータは鮮鋭化係数と、鮮鋭化
すべき特徴の場所に対するその依存性とを制御する。A
LU233はデータの最終加算及び減算を実行し、鮮鋭
化されたデータは最後に三次元ルックアップテーブルカ
ード100(図8)へ送られる。 【0119】次に、三次元ルックアップテーブル(LU
T)カード100の詳細なブロック線図である図21に
関して説明する。色処理は3−D LUTカード100
により実行されるが、このカードは下記の機能をさらに
実行する。 ● RGBからCMYBへの変換。 ● CMYBからRGBへの変換。 ● CMYB階調設定。 ● 色空間を不連続ライン状色に分割。 ● RGB信号を補間プロセスを使用することによりX
YZ又はLHS(ルミナンス、色相、彩度)等の要求さ
れる色空間へ変換。 【0120】先のカード(入力カード92、補間カード
94、ライン記憶カード96又は鮮鋭化カード98)か
らの情報は入力FIFO300に入力され、データの階
調設定を実行する入力LUT302を通過する。それぞ
れの分解色(赤色、緑色及び青色)の4つの最上位ビッ
トは、三次元色空間の中の要求ポイントを中心とする立
方体の8つの角を規定するポインタとして機能する。そ
れらのコーナーポイントはALU304により計算され
且つPROMシーケンサ306により制御される。 【0121】8つのコーナーは、それぞれ、外側/内側
アドレス論理310によりアドレスされる3−D記憶装
置308に対しアドレスとして機能する。それぞれの分
解色の4つの最下位ビットは、PROM312に記憶さ
れる係数テーブルのアドレスとして機能する。このテー
ブルは、計算された画素色値を中心とする前述の色立方
体の各コーナーポイントの重みづけを規定する。 【0122】実際のポイント値は、比例重みを乗算され
た各コーナーポイントを合計することにより得られる。
この演算は乗算器−アキュムレータ314において実行
される。シアン、マゼンタ、黄色及び黒色の出力分解色
のそれぞれについて3−D記憶装置308と、乗算器−
アキュムレータ314は別個に設けられる。 【0123】次に、出力カード102(図8)をブロッ
ク線図の形態で示す図22に関して説明する。出力カー
ドはスキャナとマルチバス又はLBXバスとを通信させ
る。先のカード92,94,96,98及び100のい
ずれか1つからの情報はダブルバッファ記憶装置330
のバンクの一方に書込まれ、その間に、他方のバンクか
らLBXバス又はマルチバスへ情報が読出される。 【0124】情報をバッファ内部で編成すること、すな
わち、いくつかの形態で、たとえば、8ビットアンパッ
ク、8ビットパック、12ビットアンパック又は12ビ
ットパックの形態で読出すことができる。特定の編成
は、ホストコンピュータ103からロードされるフォー
マットに従ってPROM読出しシーケンサ332により
制御される。 【0125】Intel8051制御装置334は、出
力カード102と利用可能なバスの1つとの通信を制御
する。走査されるラインに沿った特定の画素位置はラン
長さ論理回路336により監視される。 【0126】ホストコンピュータ103からLBXバス
又はマルチバスを介して出力カード102に情報を入力
することもできる。このことは図22の下部に概略的に
示されており、その場合には、LBXバス又はマルチバ
スのデータは先に素子330及び332に関連して説明
したのと同様の方式でダブルバッファ記憶装置338に
供給され、PROM読出しシーケンサ340により制御
される。このデータを入力バス111を介して画像処理
カード90〜100のいずれか1つに戻すことができ
る。 【0127】本発明の方法に使用可能な適応鮮鋭化装置
の一例は、3つの分解色のそれぞれについて、図37に
示される種類の回路を具備する。ホストコンピュータ
は、デジタル処理により自動的にオペレータからの命令
に従ってエミュレートされる鮮鋭な特徴及び不鮮鋭な特
徴の大きさと形状とを決定する。それらの特徴は、適切
なマトリクス項を図18に示される演算チャネルの記憶
装置にロードすることにより制御される。 【0128】適応鮮鋭化装置は、各分解色の色分解を、
その色について利用可能なデータに基づいて計算される
不鮮鋭値に従って実行しても良い。あるいは、図17に
示されるライン記憶回路のマルチプレクサ装置210に
より選択された1つの特定の分解色の不鮮鋭値に相応す
るように、全ての分解色を鮮鋭化しても良い。 【0129】写真の各ポイントにおける鮮鋭化の量をそ
の強さ、色、位置、縁部の鮮鋭度及びそのポイントの付
近のノイズレベルにより適応制御することができる。こ
れは、それらの属性を演算チャネル(図20)において
計算し、それらを鮮鋭化プロセッサの適応LUT(図2
1)に適応することにより実行される。適応鮮鋭化で使
用されるべきノイズ値は、演算チャネル(図20)にお
ける「標準偏差」式の近似により計算される。 【0130】本発明が特定して図示され且つ以上説明さ
れたものに限定されないことは当業者には明白であろ
う。本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ限定さ
れる。
査装置(スキャナ)に関する。本発明は特に、色分解走
査装置の作動における画像の嵌込みを行う方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】色分解スキャナは良く知られており、陽
画又はスライド等の二次元カラー写真を走査し、その分
解色を表わす電気信号を発生するように動作する。電気
信号は、その後、カラープリント処理に使用される。 【0003】ドイツのHell及び日本の大日本スクリーン
製造により製造、販売されているスキャナ等の従来のス
キャナは、通常、回転ドラムを使用し、二次元カラー写
真はその回転ドラムに取付けられる。ドラムは、米国特
許第4,256,969号に記載されるようなCCDア
レイを含む走査ヘッドを通って回転する。この特許によ
れば、分解色ごとに別個に走査が実行される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】アレイ検出器に基づく
システムにおける色分解に関しては、現在、様々の方法
が知られている。その1つは、単一のCCD直線状アレ
イ又はCCD領域アレイから成る走査ヘッドの上方に取
付けられる赤色、緑色及び青色の3つの一次フィルタを
使用する方法である。その都度、異なるフィルタを使用
して写真を繰返し走査することにより、カラー写真を構
成することができる。 【0005】第2の方式は3つの着色螢光ランプを使用
する。写真は、その都度、異なるランプの照明の下で繰
返し走査される。 【0006】第3の方式は、3つのセンサと、色の三要
素を分解するダイクロイックミラー又はダイクロイック
フィルタとを使用し、3つの要素は、それぞれ、別個の
センサにより検出される。現在の技術レベルでは、この
第3の方式は、事前印刷処理の条件を十分に満たす高品
質の写真を提供できていない。 【0007】別の方式は、それぞれ異なるカラーフィル
タが設けられた3つの直線状アレイを含む単一のCCD
チップを利用する。ラインは三色で読取られ、電子ハー
ドウェアを使用して組合せられる。異なる色で読取られ
るラインの間には、ライン数本分の遅延が挾まれる。 【0008】従来技術を総括すると、従来のスキャナは
動作が比較的遅く、走査の段階で写真変更及び調整の能
力をもたないということがいえる。そのような画像変
更、回転、クロッピング、調整及びエンハンスメント
は、全て、走査される写真がコンピュータ記憶装置に記
憶された後に実行されなければならないので、それらの
過程は時間のかかる、かなりコスト高のものになってし
まう。 【0009】本発明の一つの目的は、比較的高速の動作
と、走査段階での入力写真変更能力とを有する色分解ス
キャナの作動における画像の嵌込みを適切に行う方法を
提供することにある。この特許出願のために及び本発明
の説明のためにここで使用される用語「入力写真」は中
間調要素のみならず、全ての線画部分をも含む。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明においては、平坦
な画像を先行的に走査し、その結果をテレビジョンの画
面上において操作者に対し表示する段階、ページの割付
けを表示する段階、表示された画像上の2つの点および
該2つの点が適合すべきページ割付け上の2つの対応す
る点をマークし、それにより入力画像の希望される幾何
学的補正を規定する段階、入力画像の希望される幾何学
的補正であって、拡大、縮小、並進運動、および回転の
少なくとも1つを包含するもの、の計算機による計算を
遂行する段階、該計算機による計算に従い、入力画像を
その面内で物理的に回転させ、入力画像を増倍させる段
階、および、このように回転され増倍された入力画像を
再走査する段階、を具備し、画像を走査されるページ割
付けに嵌込みそれにより画像が走査されるページ割付け
における希望される場所に精密に嵌込まれる、ことを特
徴とする画像の嵌込みを行う方法、が提供される。 【0011】本発明においてはまた、平坦な入力画像を
先行走査し、その結果をビデオ画面上において操作者に
対し表示する段階、表示された入力画像上の2つの点
を、入力画像の2つの点が適合するページ割付け上の2
つの点に対応するものにする段階、入力画像をその面内
で物理的に回転し入力画像を増倍し、それよりこのよう
に回転させられ増倍した入力画像の2つの点の位置的関
係が対応するページ割付けの点の位置的関係に合致する
ようになる段階、および、回転させられ増倍した入力画
像を再走査する段階、を具備し、画像を走査されるペー
ジ割付けに嵌込みそれにより画像が走査されるページ割
付けにおける希望される場所に精密に嵌込まれる、こと
を特徴とする画像の嵌込みを行う方法、が提供される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明を詳細に説明する。まず、図1及び図2に関して説明
する。それらの図は、本発明の方法に使用可能な色分解
スキャナの例を示す。スキャナは図面を明瞭にするため
に図示されていない支持台を有し、その支持台の上に図
1及び図2に示される要素が取付けられている。 【0013】従来の構成のX−Y可動キャリッジ10
は、走査すべき二次元入力写真を支持するため及び所望
の位置に位置決めするために設けられる。キャリッジ1
0の移動範囲は、キャリッジと、それに取付けられる入
力写真を事前走査用メインフレーム12又は色分解走査
用メインフレーム16に選択的に載置することができる
ように設定される。事前走査用メインフレーム12と関
連するTVカメラ14は光軸15に沿って配置され、色
分解走査用メインフレーム16と関連するCCDアレイ
走査ヘッド18は光軸19に沿って配置される。他の例
においては、事前走査用メインフレーム12は設けられ
ないことが可能である。 【0014】キャリッジ10は、二次元入力写真の平面
で360度回転するように配置され且つ通常は電動機
(図示せず)によりそのように回転駆動されるのが好ま
しい回転自在のカセットホルダ20を具備する。カセッ
トホルダ20には、通常は図4及び図5に示される種類
である選択されたカセット22が取外し自在に取付けら
れる。 【0015】事前走査用メインフレーム12は、スライ
ドを照明するライトボックス又はその他の拡散照明源2
4と、以下で「反射原稿」と呼ばれる不透明二次元入力
写真を照明する周辺螢光ランプアレイ26とを有する。
事前走査は、キャリッジ10を光軸15に沿って所望の
角度で走査すべき写真の中心とアライメントさせること
により実行される。 【0016】写真は光軸15に沿って3つのレンズ28
の中の選択された、所望の倍率を有する1つのレンズを
介してTVカメラ14により撮影される。適切なレンズ
の選択は、従来のX−Y位置決め装置(図示せず)によ
って、レンズキャリッジ30を写真の平面とほぼ平行な
平面で適切に位置決めすることにより行なわれる。レン
ズキャリッジ30は、適正な焦点合せのために、細長
い、垂直に配設された位置決めねじ31等の適切な位置
決め手段により光軸15と平行に移動されても良い。 【0017】色分解走査用メインフレーム16は、キャ
リッジ10の上方に配設され且つスリット開口螢光ラン
プ34から光軸19と交差する、スライドを照明するた
めの照明ストリップへ光を導く湾曲した光ガイド32を
有する。一対の螢光ランプ36と関連する光ガイド37
はキャリッジ10の下方に配置され、反射原稿を照明す
る。キャリッジ10は、入力写真を2つのメインフレー
ムで選択的に位置決めする他に、色分解走査用メインフ
レーム16において段階的な走査動作を実行させる。図
33に示される他の例においては、光ガイド32及び3
7の代わりに光ファイバ光ガイド39を採用することが
可能である。 【0018】上述の方法の走査過程は写真の連続移動又
は段階的移動のいずれかを採用すれば良い。図29に概
略的に示される段階的動作モードにおいては、写真を支
持するキャリッジは1本のラインが露光された後にある
距離だけ移動し、次に、その移動により発生された振動
が消滅するまで停止し、新たなラインを露光し、次に再
び移動する。図30に概略的に示される連続動作モード
においては、キャリッジが連続して移動している間に露
光が行なわれる。 【0019】本発明の方法の実行にあたり、スキャナに
より発生される写真中のノイズは、要求される最終分解
能のある整数K倍の高い分解能で原稿の画像を走査し、
K本の連続するラインを平均化して1本の出力ラインを
形成することにより低減されることが可能である。この
方式の一例は図31に概略的に示される。 【0020】本発明の方法の実行にあたり、コンピュー
タシステムがスキャナの高いデータ転送速度を処理でき
ないというスキャナが連続走査モードで動作していると
きの状況に対処するために停止−渦巻走査方式が実行さ
れる。図32に概略的に示される停止−渦巻走査方式は
次の過程を含む: 移動を停止する; 逆方向へ移動する; コンピュータがデータ受信可能となるまで待機する; 順方向加速を開始する; 停止位置に達したときに走査を再開する。 【0021】色分解走査動作は、色分解走査用メインフ
レーム16において、入力写真を光軸19で拡大レンズ
42の中の選択された1つを介して走査ヘッド18によ
りライン走査させることにより実行される。 【0022】走査ヘッド18及びTVカメラ14は、必
要に応じて位置決めねじ46等の適切な位置決め装置に
より昇降されても良い共通取付け部材44に取付けられ
る。倍率及び焦点合せの適切な設定を写真が事前走査用
メインフレームにあるときに実行することにより、色分
解走査用メインフレームの光学系は自動的に焦点合せさ
れることがわかるであろう。 【0023】TV事前走査中に選択されるレンズ28ご
とに、また、レンズキャリッジ30のZ軸位置ごと及び
共通取付け部材44のZ軸位置ごとに、色分解走査動作
のための対応する一連のパラメータが存在する。後述す
るホストコンピュータ103に配置されても良いルック
アップテーブルは、この相関関係に関連するデータを記
憶し、従って、TV事前走査中に決定されたパラメータ
に基づいて自動焦点合せ及び倍率設定のための動作命令
を提供する。 【0024】スキャナをスライドと反射原稿の双方に使
用できることは独特の特徴である。また、走査すべき入
力写真の回転がカセットホルダ20を物理的に回転させ
ることにより容易に行なわれることも本発明独特の特徴
である。 【0025】入力写真取付けカセット及び交換の容易な
キャリッジを採用することにより、走査できる入力写真
の大きさの範囲は27.94×27.94cm(11×1
1インチ)のスライド及び反射原稿にまで広がる。通
常、スキャナは、複数個の拡大レンズ42により30倍
を越えるほど変化する連続する光学倍率範囲を有する。 【0026】次に、図1及び図2の走査ヘッド18を示
す図3に関して説明する。レンズ42(図1)の中の1
つからの光線は赤外線除去フィルタとしても機能する入
射窓50を通過し、第1のダイクロイックフィルタ52
の第1の面51に入射する。ダイクロイックフィルタ5
2はスペクトルの青色分解光を通過させ、直線状CCD
アレイ54に入射させる。 【0027】緑色分解光と赤色分解光との組合せである
黄色分解光は第1の面51で反射されて、第2のダイク
ロイックフィルタ56の第1の面55に入射する。第2
のダイクロイックフィルタ56は緑色分解光を通過さ
せ、ミラー57を介して別の直線状CCDアレイ58に
入射させる。赤色分解光は第1の面55で反射されて、
第3のフィルタ60に入射する。第3のフィルタは赤色
分解光をさらに別の直線状CCDアレイ62へ導く。 【0028】図3に示される上述の光学ヘッドの構造は
下記の特別な技術特徴を有する。全ての色分解フィルタ
における入射角は25度未満である。この技術特徴は、
45度などのより大きな入射角ではより大きい範囲で起
こると思われる光学収差を減少させる。 【0029】色分解はそれぞれのダイクロイックフィル
タ52及び56の第1の面51及び55でそれぞれ起こ
る。この特徴は、フィルタの両面からの重複反射が原因
となって発生すると考えられるゴースト画像の入射を大
幅に減少させる。 【0030】それぞれの分解色に対応する光は、好まし
い一実施例においては、わずか2mmの厚さのガラスを通
過する。すなわち、入射窓50の厚さは1mmであり、フ
ィルタ52,56及び60の厚さもそれぞれ1mmであ
る。光が通過するガラスが比較的薄いため、光学収差は
最小限に抑えられ、従って、画像コントラストは改善さ
れる。 【0031】光学走査ヘッド18は、入射窓50と様々
なCCDアレイとの間の50mmの光学距離を規定するコ
ンパクトな構成において比較的大きな開口数(Fナンバ
ー1.85)を有することを特徴とする。光学ヘッドは
採用される光学検出器の長さを制限しない。 【0032】本発明の方法の実行にあたり、フィルタ5
2,56及び60はスペクトル範囲全体を、全て使用さ
れるべきいくつかの部分、この場合には赤色、緑色及び
青色の3つの部分に「スライス」するために採用される
ことが可能である。ゴースト画像は、光が90度以外の
角度でフィルタに入射し、フィルタの第2の面により逆
方向に反射され、その後にフィルタの第1の面により順
方向に反射されて検出器へ向かい、その結果、第1の画
像に加えて第2の相対的に弱く、ピントの合わない画像
を形成したときに発生すると考えられる。 【0033】本発明の方法に使用可能なダイクロイック
フィルタの一例は、それぞれ第1の面に多層ダイクロイ
ック膜を有すると共に、それぞれ第2の面に従来の光学
反射防止膜を有する着色ガラスから構成される。 【0034】反射防止膜は第2の面からの反射をできる
限り少なくしようとし、ゴースト画像を減少させるのに
有効である。さらに、ゴースト画像が主に寄生色から成
ること、すなわち、青色分解光のゴーストは主に緑色と
赤色から成ること等を考慮すると、着色ガラスはそれら
の寄生色を減弱させるのに有効である。たとえば、青色
分解光の場合、ダイクロイックフィルタ52の青色の着
色ガラス基板は緑色及び赤色を吸収し、その第2の面の
反射防止膜は、青色ゴースト画像が発生する可能性をな
くすために、スペクトルの青色部分に対して最適化され
ても良い。 【0035】着色ガラスを使用すると、低コストの光学
被覆技術を利用することもできるようになる。これは、
ガラスフィルタ基板がその他の方法では被覆膜により透
過されてしまうべき色を吸収するからである。 【0036】先に図1及び図2を参照して説明したよう
に、ここで使用される光ガイド32及び37が光の空間
平均化装置として作用することは本発明独特の特徴であ
る。それぞれの光ガイドの出力側で、各点は螢光ランプ
に沿った全ての点がそれぞれ一助となって形成される点
である。光は光ガイドの内部で何度も反射されて、空間
的に平坦な強さ分布を有する新たな光源、すなわち光ガ
イド出力を形成する。従って、螢光ランプの強さの空間
分布の変化が光ガイドの出力の強さの空間分布に影響を
及ぼすことはない。 【0037】本発明の方法の実行にあたり、光学ヘッド
の内面は光反射の影響を低減するように形成されること
が可能である。図27には概略的に、また、図28には
詳細に示されるように、第1のダイクロイックフィルタ
52とCCDアレイ54との間の光路等の光学ヘッドの
内面には、迷光の反射の影響を低減するために溝が形成
されていても良い。 【0038】本発明の方法の実行にあたり、色分解は、
あるいは、1つのCCD59と、CCDに隣接して配設
される回転カラーフィルタホイール61とを使用するこ
とにより実行されても良い。そのような構成は図34に
示される。あるいは、図35に示されるように、回転カ
ラーフィルタホイール61を光源63に隣接して配設し
ても良い。 【0039】図35に示される構成は、この場合、走査
されるスライドを走査サイクルと走査サイクルの間に観
察できるようにするために光テーブルアセンブリをさら
に含むという点を除いて、図2に示される構成とほぼ同
様である。光源63及びカラーフィルタホイール61に
加え、光テーブルアセンブリは拡散器65と、スクリー
ン67とをさらに有する。 【0040】本発明の方法に使用可能な、CCDアレイ
の一例は、図36に示されるように、それぞれのCCD
がそれが検出する分解色に関して最良の平面に配置され
るように光学ヘッド内で位置決めされる。レンズの長手
方向色収差のために、CCDがそれぞれ最良の焦点にあ
るときのCCDの倍率は等しくない。これは適切な電子
処理により修正される。 【0041】次に、本発明の方法に使用可能な、スライ
ドと組合せると有用であるカセットの一例22(図1)
を示す図4及び図5に関して説明する。カセット22
は、通常、2枚の平坦なガラス片70及び72から形成
され、ガラス片の内面は画像コントラストは低下させな
いが、スライドがエッチングされないガラスに載置され
たときに発生するニュートンリングを排除するように、
エッチング等により粗面にされる。上述の方法は、従来
のスキャナの場合のようにスライドとガラス板との間に
屈折率整合油を注入することを不要にする。2枚のガラ
ス片は Nylatch等の適切なファスナ73により互いに取
外し自在に接合され、走査すべきスライド(図示せず)
を包囲する。 【0042】典型的な0.6の光学濃度を有する内側オ
パールマスク74はフィルムの外側の領域を遮蔽するた
めに設けられる。マスクは、最も明るい位置がスライド
の内部にあり、しかも、マスクにより遮蔽されるスライ
ドの部分の全てを観察できることを保証するので、走査
すべき写真の外側にある基準点を見ることができる。 【0043】外側不透明黒色マスク76もオパールマス
ク74と組合せて設けられ、スライドに隣接して複数群
の交互白黒パターン77を規定するように配置される。
それらのパターンは、後述するように、自動焦点合せの
ために使用される。カセット全体をカセットホルダ20
(図1及び図2)に確実に取付けるために、取付けバー
78がガラス片70に固定される。 【0044】通常、ガラス片70の直立要素80には、
入力写真の大きさを識別するためのバーコード又はその
他の検出可能なコードが設けられる。このパラメータ
と、オペレータが規定した所望の出力サイズとから、ス
キャナは適正な倍率及び焦点を得るように選択すべき所
望のレンズ42と、レンズキャリッジ30及び共通取付
け部材44の所望の位置とを自動的に計算する。倍率及
び焦点の微調整は以下に説明するように自動的に実行さ
れても良い。 【0045】次に、反射原稿走査動作に使用するのに適
するカセットを示す図6及び図7に関して説明する。カ
セットは図4及び図5に関連して先に説明したカセット
とほぼ同様である。しかしながら、このカセットは下か
ら照明されるように配置されるので、その上方のガラス
片の上に配置されるハンドル82を備えている。図面を
簡潔にするため、図4及び図5のカセットと同様である
カセットの各部分は同じ図中符号により指示され、それ
らの部分についてはここで繰返し説明しない。 【0046】本発明の方法の実行にあたり、光学的倍率
と焦点の微調整が実行されることが可能である。焦点合
せのための白黒パターン77(図4)はCCDアレイ
(通常は緑色アレイ)により、又はTV事前走査が実行
される場合はTVカメラにより光学的に検出される。要
求倍率を設定するために、既知のパターンサイズに関す
る画素カウンティングを利用する。その後、共通取付け
部材44を最適焦点が達成される位置に位置決めする。
最適焦点合せを実現する方法を以下に説明する。倍率の
設定に高精度が要求される場合、最適焦点を求めるため
には、倍率を変化させること、従って、レンズキャリッ
ジ30と共通取付け部材44の位置決めの2度目の反復
が必要とされるであろう。適正な焦点を得るための焦点
パターンを利用するために、本発明の枠組のなかで幾つ
かの代替の焦点合せ技術を用いることが可能である。 【0047】第1の方法によれば、焦点合せパターンは
不透明黒色背景の上に配置される複数の狭い透明なスリ
ットを使用しても良い。スリットは、検出器から見て、
スリットごとにガウス形強さ分布を規定するように十分
に狭く形成される。信号の中央強さ及び幅は焦点の機能
により著しく大きく左右されるので、適切な焦点パラメ
ータとなる。中央強さ又はその幅を測定することによ
り、コンピュータは強さが最大となる又は幅が最小とな
る焦点合せの向きを求めることができる。 【0048】レンズを光軸15及び19(図1及び図
2)と平行な方向へ段階的に移動させながら焦点合せを
実行するために、相互作用プロセスを使用しても良い。 【0049】別の焦点合せ方法によれば、焦点合せパタ
ーンは交互の黒と白のバーを使用する。検出器に結像さ
れたときに、バーの縁部を検出するために、従来のデジ
タル方法が採用される。 【0050】第3の焦点合せ方法によれば、焦点合せパ
ターンとして交互の黒と白のバーが使用される。検出器
から受信されるデータはヒストグラムを規定するために
使用される。ヒストグラムのピークの鮮鋭度は焦点の鮮
鋭度を示すものである。ピークの鮮鋭度は統計学的母集
団をカウントすることにより、あるいはヒストグラムの
標準偏差を計算することにより評価されても良い。この
方法は非常に正確である。自動焦点合せの実行と、写真
の実際の走査動作に同じ検出器を使用して良いことは、
上述の全ての焦点合せ方法の特別の技術特徴である。 【0051】本発明の方法の実行にあたり、合わせて図
中符号99により示される焦点合せパターンと校正パタ
ーンを、図25により示されるように、カセットホルダ
20に形成しても良い。あるいは、図26に示されるよ
うに、焦点合せパターンと校正パターン99をカセット
22に形成しても良い。 【0052】以下、走査方式を簡単に説明する。新しい
写真を走査すべき場合、写真は、まず、事前走査される
が、その際、TVカメラ(図1及び図2)は適切なモニ
タ(図示せず)に写真の画像をスクリーン一杯に表示す
る。あるいは、TV事前走査が採用されない場合は、事
前走査はCCDアレイ走査ヘッド18を使用して実行さ
れる。焦点、反射又は透過走査及び公称入力サイズ等の
事前走査の動作パラメータは、当初、直立要素80(図
4)のバーコードの読みに応答して設定される。 【0053】CCDのダイナミックレンジはCCDの露
光制御により決定される。これはレンズ42の絞りを電
動制御することと、CCDの積分時間を調整することに
より実行される。実際には、デジタル情報に変換されて
コンピュータにより読取られる所定の電圧でCCDの飽
和が起こるように、アナログ増幅が校正される。この読
みにより、コンピュータは絞りをどのように動作させる
べきか及び露光時間をどのように設定すべきかを決定す
ることができる。 【0054】走査のシーケンスは一般的には、下記のと
おりである:1回目の事前走査は、装填したカセットを
カセットホルダ20に載置することにより開始される。
カセットコードが読取られ、スキャナは入力写真を事前
走査するようにセットされる。しかしながら、この事前
走査に先立って、CCDアレイは光ガイドの光源出力で
露光され、絞り開口及びCCDアレイの積分時間は全ダ
イナミックレンジに関して調整される。次に、暗修正情
報を発生するように同じ積分時間で暗さの校正を実行す
るために、光源が遮蔽される。その後、個々のCCDセ
ルの応答性の校正のために中間光濃度が提供される。次
に事前走査が実行され、写真はオペレータに対しモニタ
に表示される。最も明るい点の輝度は記憶装置に保持さ
れる。 【0055】次に、必要に応じて、クロップライン、回
転及び後のシフト等のオペレータの要求を含めて2回目
の事前走査が実行される。次に、積分時間とは無関係で
ある応答性修正ファイルを提供するために、応答性及び
暗信号の校正が実行される。次に、先に測定された最高
輝度の写真レベルを検出器の最大ダイナミックレンジま
で引伸すために、このレベルを考慮に入れて新しい積分
時間が計算される。次に、新しい積分時間に基づいて暗
信号校正が再び実行される。 【0056】事前走査後にスクリーンに現われる写真の
画像は低分解能の状態であるので、その鮮鋭度を判定す
ることは不可能である。マウスにより動作されるカーソ
ルを使用して、次に、2回目の事前走査を実行すること
ができる。その中心となるスクリーン上の1点を選択す
ることができ、そこで、画像は最高の分解能で現われる
ので、その鮮鋭度を評価することができる。 【0057】本発明によれば、走査動作中に写真を1ペ
ージのレイアウトに適合させる方法が提供され、この方
法により、写真は走査されている間に移動、回転、拡大
又は縮小自在であるので、写真は走査されるレイアウト
の所望の場所に厳密に適合される。 【0058】この方法は: 写真を走査し、その写真をオペレータに対しTVスクリ
ーンに表示する過程と; 写真の上部の細いライン等のマーク(図23)と共に観
察されるように、ページレイアウトを表示する過程と; タブレット及びマウス、又は同様の装置を使用して、表
示される写真中の2つの点と、レイアウト中の2つの写
真点が適合されるべき2つの対応する点をマークする過
程と; 幾何学的パラメータに従って写真を再走査するようにそ
れらのパラメータのコンピュータ演算を実行する(図2
4)過程と; から成るのが好ましい。 【0059】上述の手順の前又はその間に、レイアウト
図面を走査することにより又はレイアウト図を別のワー
クステーションから受取ることにより、レイアウトをホ
ストコンピュータに供給することができる。 【0060】レイアウト全体をスクリーンに表示する代
わりに、レイアウト図面に関してタブレットを使用し、
マウス又は同様の装置によって点を指示することによ
り、2つの点の座標をコンピュータに供給することが可
能である。 【0061】図8は、本発明の方法に適用可能な電子的
機能の一例の電子ブロック線図である。色分解走査ヘッ
ド18(図1)は赤色、緑色及び青色の分解色出力をC
CD制御カード90に供給すると共に、その他の点に関
してもこのカードとインタフェースする。CCD制御カ
ード90は赤色、緑色及び青色の分解色出力を、入力カ
ード92を含む分解能決定回路に供給し、入力カード9
2は補間カード94に出力を供給する。 【0062】赤色、緑色及び青色の分解色信号の形態を
とる分解能決定回路の出力は、ライン記憶カード96を
含む適応鮮鋭化回路に供給され、ライン記憶カード96
は鮮鋭化カード98に出力を供給する。赤色、緑色及び
青色の分解色信号の形態をとる鮮鋭化カード98の出力
は、三次元ルックアップテーブルカード100を含む色
決定回路に供給される。 【0063】三次元ルックアップテーブルカード100
の出力はシアン、マゼンタ、黄色及び黒色の分解色信号
として、出力カード102を含むデータフォーマット回
路に供給される。データフォーマット出力カード102
は要求されるフォーマットのシアン、マゼンタ、黄色及
び黒色の分解色信号を記憶及びその後の処理のためにホ
ストコンピュータ103に供給する。ホストコンピュー
タ103はシアン、マゼンタ、黄色及び黒色の分解色信
号を記憶するが、これは本発明の範囲外であり、イスラ
エル, Herzliaの Scitex Corporation Ltd.により製造
されているScitex Softproofワークステーション等のI
ntel80286に基づくコンピュータであるのが普
通である。 【0064】インデクサカード104は制御を目的とし
てCCD制御カード90とインタフェースし、図8に示
される複数の制御出力を供給する。 【0065】上述のカード92〜102は、それぞれ、
マルチバス105に接続される。CCD制御カード90
及びインデクサカード104はマルチバス107にそれ
ぞれ接続される。マルチバス105及び107はそれぞ
れのマルチバスと関連するMLTドライバ回路109を
介して互に接続される。カード92〜102は、それぞ
れ、様々なカードを互いに通信させる入出力バス111
にさらに接続される。出力カード102は外部コンピュ
ータとの通信のためにLBXバスにさらに接続されても
良い。 【0066】CCD制御カード90は図9に簡略化した
ブロック線図の形態で示されると共に、図10にさらに
詳細なブロック線図で示される。CCD制御カード90
は、赤色、緑色及び青色のCCDアレイから3つのビデ
オ入力を受信して、それらをそれぞれにビットデジタル
値に変換するアナログ入力回路110を含むことがわか
る。 【0067】アナログ入力回路110の出力は1画素バ
ッファ112に供給され、1画素バッファ112は暗修
正回路114に出力を供給する。暗修正回路114の出
力は利得及び明修正回路116に供給され、利得及び明
修正回路116は入力カード92(図8)に出力を供給
する。ライン1本の容量を有する出力バッファ118も
利得及び明修正回路116から出力を受信し、マルチバ
ス107に出力を供給する。タイミング及び制御回路1
22は図9の回路の様々な回路素子と、CCDアレイと
にタイミング出力及び制御出力を供給する。 【0068】CCDアレイからの出力は、CCDアレイ
の不均一性により発生する暗オフセット及び利得オフセ
ットに関して、CCD制御カード90において修正され
る。それぞれのCCDの個々のセルは同一の照明条件に
対しても異なる応答を示すと共に、異なる暗電荷発生特
性により不都合な影響を受けるため、各アレイのそれぞ
れのCCDセルの応答を測定し、全てのセルに関する平
均応答を計算し、次いでアレイ全体について均一な応答
を得るためにそれぞれのセルの修正係数を適用すること
が必要である。 【0069】この修正は暗条件と明条件の双方で下記の
ように実行される。 (a)CCDアレイの全てのセルの走査は完全な暗状態
で実行され、出力はマルチバス107及び105を介し
てホストコンピュータ103に送られる。ホストコンピ
ュータはそれぞれのセルのオフセット値を測定し、全て
のセルの平均応答に基づいてそのセルに関する修正係数
を計算し、次に、通常の走査動作中に暗修正回路114
の出力が読出される間にそれぞれのセルに適用されるべ
きオフセット値を暗修正回路114に送る。 【0070】(b)同じ手順が再び実行されるが、今度
は、CCDアレイは通常動作値の2分の1の強さの光源
からの光を受ける。コンピュータはそれぞれのセルのオ
フセット値を測定し、全てのセルの平均応答に基づいて
そのセルに関する修正係数を計算し、次に、通常の走査
動作中に利得及び明修正回路116の出力が読出される
間にそれぞれのセルに適用されるべきオフセット値を利
得及び明修正回路116に送る。 【0071】次に、図9のCCD制御カード90の詳細
なブロック線図である図10をさらに参照する。CCD
アレイからのRGB信号は、赤色、青色及び緑色のそれ
ぞれについて1つずつ設けられる3つの同一の回路に供
給されることがわかる。それぞれの回路は入力演算増幅
器124と、トラック及びホールドサンプリング回路1
26と、A/D変換器128とを含む。 【0072】それぞれの回路の入力演算増幅器124
は、CCDアレイからの入力ストリームをバッファする
と共に調整し、出力をトラック及びホールドサンプリン
グ回路126に供給する。トラック及びホールドサンプ
リング回路126は、すぐ次に続くA/D変換器128
により処理されるのに十分な時間だけ、定常状態で情報
を保持する。次に、その情報はバッファ130に記憶さ
れ、そこでホストコンピュータ103により解析され、
個々のセルの明状態と暗状態とに対する応答に関して修
正される。 【0073】ホストコンピュータ103により提供され
るオフセット値はレジスタ132にロードされ、入力演
算増幅器124は入力端子に直流オフセット電圧を供給
するためにバイアスD/A変換器134により処理され
る。このオフセットは、CCDアレイを駆動し且つ演算
増幅器に、CCDアレイのセルの出力電荷に対応するそ
の入力端子の差電圧のみを測定させることができる動作
電圧と等しく且つそれをオフセットさせる。 【0074】アナログ入力回路110の入力A/D変換
器128は入力ストリームを4096のグレーレベル
(12ビットデータ)に変換し、それをバッファ130
を介して16ビットALU136へ転送する。暗修正回
路114(図9)の一部を形成する16ビットALU1
36は、元の入力ストリームに対して暗修正を実行す
る。 【0075】アナログ入力回路110と暗修正回路11
4(図9)との間の1画素バッファ112は、実際に
は、3つのバッファとして構成され、それぞれのバッフ
ァは暗修正回路114により処理されるべき1画素分の
R,G及びB情報を定常状態で保持する。 【0076】暗修正回路114は暗(光のない)条件の
下でのCCDアレイのセルの差を補償する。走査動作
中、ホストコンピュータはスキャナのセットアップ期間
中に計算された暗修正テーブルを暗記憶装置にロード
し、16ビットALU136はオフセットを受取るたび
に各画素に加える。修正された情報はこの利得制御回路
へ転送されて、さらに処理される。 【0077】利得及び明修正回路116は光源の空間的
及び経時的に不均一な分布と、個々のCCDセルの光源
に対する応答の差とを補償する。時間光係数校正回路1
39は、経時的な光源の強さの変化に対して利得画素デ
ータを修正するために校正係数を提供する。 【0078】走査動作中、ホストコンピュータはスキャ
ナのセットアップ期間中に計算された画素オフセットテ
ーブルを利得記憶装置138にロードする。アナログ入
力回路110から受取られたデータストリームは利得記
憶装置に記憶されたデータと乗算され、その結果得られ
た修正信号はリミッタ140と、出力レジスタ142と
を介して1ライン出力バッファ118(図9)及びドラ
イバ144に転送される。 【0079】出力バッファ118は、CCDアレイから
修正済み情報を受取り、それをマルチバス107及び1
05を介してホストコンピュータ103へ転送する1ラ
インバッファである。さらに、バッファは、情報が診断
を目的として又は様々な種類のコンピュータによる処理
のために入力カード92に達する前にホストコンピュー
タに情報を直接アクセスさせることができる。CCD校
正情報も入力カード92に転送されて、カード92〜1
02のスキャナ回路によりさらに処理される。 【0080】CCD制御カード90のCCDアレイ及び
回路のタイミング限定と制御は、ホストコンピュータの
ソフトウェアにより制御されるタイミング及び制御回路
122(図9)により実行される。 【0081】CCDアレイ中の非動作セル、半応答セ
ル、明状態セル及び暗状態セルのアドレスを記憶するビ
ットマップは、ホストコンピュータ103により、タイ
ミング及び制御回路122のRAM記憶装置146にロ
ードされる。この回路122はRAM記憶装置146の
ビットマップに作用して、セットアップ及び走査動作の
ために正しいセルを選択する。 【0082】タイミング及び制御回路122は、さら
に、光学走査ヘッドをそれぞれの走査ラインに関して正
しい場所に位置決めするように制御信号及びタイミング
信号をインデクサカード104(図8)に供給するため
にビットマップを利用する。インデクサカードからの制
御信号は、1本のラインが走査された時点及びデータの
読出しが可能であることをホストコンピュータ103に
報知する。 【0083】次に、図8の入力カード92及び補間回路
94の詳細なブロック線図を全体として構成する図11
〜図16に関して説明する。スキャナにおける写真縮小
は、まず、光路内のレンズにより実行され、使用される
レンズの種類に限定される。それ以上の縮小は入力カー
ド92及び補間カード94により電子的に下記のように
実行される。 【0084】CCD制御カード90から得られた画素デ
ータはx方向とy方向の双方に2n×2m の係数により
平均化される。CCD制御カード90から第1の画素が
受取られると、その画素はバッファされ、入力選択FI
FO回路150にロードされる。FIFO回路は赤色、
青色及び緑色のチャネルのそれぞれについて1つずつ設
けられる。次に、画素の値は書込み可能制御記憶装置
(WCS)素子151によりFIFOレジスタ152に
書込まれる。 【0085】WCS151のマイクロプログラムはFI
FOレジスタ152から第1の入力画素をALU154
を介してライン記憶装置172にストローブする。次
に、画素は対応するFIFOの出力端子で次の入力画素
が利用可能となるのを待機する。画素が利用可能になる
と、マイクロプログラムはその画素をFIFOレジスタ
152から読出して、ALU154へ送る。 【0086】同時に、第1の画素は記憶レジスタ158
を介してALU154に戻され、そこで第2の画素と累
算され、次にライン記憶装置172に戻される。このプ
ロセスは、予め選択された縮小係数により決定される画
素数に達するまで繰返される。プロセスは画素群ごと
に、そのラインの終端に達するまで繰返される。 【0087】階調ルックアップテーブル(LUT)16
0は、ホストコンピュータからダウンロードされたテー
ブルに従って、データストリームにグレースケール修正
を加える。修正された情報は、次に、次カードバッファ
162を介してシステム内の別のカードへ出力バス11
1を介して転送される。 【0088】ホスココンピュータ103からWCS15
1へダウンロードされるマイクロプログラムは入力カー
ド92の動作とタイミングを制御する。 【0089】FIFOレジスタ152とALU154と
の間に配置される最大値検出器164及び飽和検出器1
66の2つの回路は、入力画素の最大値を測定すると共
に、所定の飽和レベルに達した画素の数をカウントする
ように動作する。それら2つの回路はR,G及びBの画
素を識別することはできず、1本のライン又は写真全体
に関して1つの値を提供する。得られる情報はセットア
ップのみを目的とするもので、通常の走査動作中は使用
されない。 【0090】制御レジスタ170はライン終了信号と、
制御信号及びクリア信号とを飽和検出器回路166及び
最大値検出器回路164のそれぞれと、記憶アドレスカ
ウンタ173とに供給する。状態レジスタ171はホス
トコンピュータに状態情報を割込みベースで提供する。 【0091】入力カード92のそれぞれの入力端子又は
出力端子はドライバ/受信器176を介してマルチバス
105に接続され、ホストコンピュータに診断のために
各入力又は各出力を独立してロード又は読出しさせるこ
とができる。 【0092】たとえば、ホストコンピュータ103にお
けるマルチバス105と入力選択FIFO回路150と
の間にあるバッファは、ホストコンピュータからのデー
タを診断の目的のためにFIFOにロードさせることが
できる。すなわち、スキャナのCCD制御カード90を
接続せずに診断を実行することが可能である。 【0093】マルチバスインタフェース180はホスト
コンピュータ103のマルチバス105と、入力カード
92について優先順序を決定する。たとえば、マルチバ
スインタフェース180はホストコンピュータから制御
データを受取り、入力データ源を選択する。データは3
つの供給源の1つから、すなわち、CCD制御カード9
0から、マルチバス105から直接、又は入力バス11
1から入力カードに供給されれば良い。拡大、シフト、
階調に関するデータ等の制御データ及びホストコンピュ
ータからのWCSマイクロプログラムも同様にマルチバ
スインタフェース180により処理される。 【0094】補間カード94は2つの機能を実行する。
その1つは赤色、緑色及び青色(RGB)の画像分解デ
ータの光学的/機械的アライメントミスを修正する機能
であり、第2の機能は電子補間方式を採用して画像サイ
ズの粗調整を実行することである。 【0095】上述の2つの動作は、隣接する画素のデー
タからの新しい画素値を二次元たたみこみ方式を採用し
て補間することにより実行される。従って、それらの動
作を単一の動作に組合せて所望の結果を得ることができ
る。これは、画像処理動作中に使用されるルックアップ
テーブル(LUT)をロードするために、数学的準備ア
ルゴリズムを使用して達成される。 【0096】第1の準備過程は、緑色データ(基準分解
色として規定される)に関する赤色データと青色データ
の色合せ位置ずれを規定する。位置ずれはスキャナのX
軸で起こり、Y軸(走査軸)に沿って変化しないので、
マッピングはその軸に沿ってのみ要求される。第2の準
備過程は、隣接する画素のそれぞれの重みを規定する画
像粗調整の量を決定する。上述の2つの動作が完了した
後、情報は適切なLUTにロードされる。 【0097】図12〜図16のブロック線図に関して説
明すると、補間カード94はRGB分解色データのそれ
ぞれについて入力FIFO181を含むことがわかる。
分解色データは全てマルチプレクスデータ転送方式によ
り入力カード92から供給される。データは、入力FI
FO181から、通常はRGB分解色のそれぞれについ
て8本のライン(16本まで拡張可能)を記憶するライ
ンバッファ記憶装置182にロードされる。 【0098】分解色ごとに設けられる補間プロセッサ1
83は補間領域マトリクスの正確なコーナーポイント位
置を(1画素の1/16の精度)で計算する。緑の分解
色は基準として利用されるために位置ずれ修正を受けな
いので、この計算は緑分解色に関しては赤及び青の分解
色とは異なる方法で実行される。 【0099】緑の分解色に関して、コーナーポイントの
座標は、ラインバッファ記憶装置182の内部でコーナ
ー画素の修正済みアドレスを決定するために、X軸ポイ
ントカウンタ186及びY軸ラインカウンタ187によ
りアドレスされるXOLUT184及びYOLUT18
5のそれぞれから直接取出される。 【0100】補間中の場所の小数部(PXO,PYO)
は、たたみこみマトリクスで使用される個々の画素ごと
に適切な重みを乗算器189に提供する係数LUT18
8をアドレスするために使用される。たたみこみ済み領
域の全ての乗算の和は最終修正画素であり、これは、次
に、出力バス111を介して補間カードの外部でマルチ
プレクスされる。 【0101】緑分解色に関する赤及び青分解色の色合せ
位置決めは、赤と青の分解色のそれぞれについてデルタ
yLUT190及びALU191を設けることにより行
なわれる。これにより、X軸(すなわち、CCD画素
軸)に沿った補間中にリアルタイムで計算されるY軸に
沿った微修正が可能になる。 【0102】シーケンサ192は補間カードの動作を制
御するために設けられる。マイクロコードシーケンサと
呼ばれるシーケンサ192の1つは、補間カードの全体
的動作と、適切なラインバッファ記憶装置182への書
込み動作とを制御する。たたみこみシーケンサと呼ばれ
る第2のシーケンサ192はたたみこみに必要とされる
計算のみを制御する。 【0103】マルチバスインタフェース193は、補間
プロセスの前後に、補間カードのバスとホストコンピュ
ータ103とを協調させると共に、診断の目的にも使用
可能である。鮮鋭化回路は、通常、ライン記憶カード9
6及び鮮鋭化カード98の2枚のカードから構成され
る。 【0104】鮮鋭化カード98は、入力カード92又は
補間カード94から受取られるデータについて全ての写
真鮮鋭化数学的機能を実行する。ライン記憶カード96
は鮮鋭化カード98に、処理中の中央画素の強さ値及び
隣接する画素の強さ値のマトリクスを供給する。 【0105】次に、ライン記憶カード96及び鮮鋭化カ
ード98を示す図17及び図18に関して説明する。鮮
鋭化カードは、ライン記憶カード96から画素マトリク
スを受取ると、マトリクス中の中央画素を中心とする各
画素マトリクスの平均値を計算し始め、鮮鋭化されない
写真の縁部の位置を決定するために、中央の画素を包囲
する画素の値をその平均値と比較する。次に、鮮鋭化カ
ードは、マトリクス内部の写真の縁部を鮮鋭化するため
に、先に計算された中央画素の値を入力データから減算
する。 【0106】計算にはいくつかの要素が取入れられる。
中央画素を包囲する領域の色、コントラスト及び輝度は
全て写真の鮮鋭度に影響を及ぼす。輝度及び色(ルミナ
ンス及びクロミナンス)は、鮮鋭化カードに入力される
当初のRGB信号の線形変換として計算される。コント
ラストはマトリクス内の全ての局所縁部の和として計算
される。 【0107】入力カード92又は補間カード94からの
データは、ライン記憶カード96内の3つの入力FIF
Oカード200(図17)の入力端子に供給される。入
力バス111において規定され且つ入力カード92又は
補間カード94からの信号により制御されるマルチプレ
クスデータは入力情報を3つの別個のR,G及びB信号
に分割し、それらを3つの入力FIFO200にそれぞ
れロードする。 【0108】ホストコンピュータ103からダウンロー
ドされるマイクロプログラムにより制御される入力シー
ケンサ202は、R,G及びBデータを3つの記憶装置
204,MEM1,MEM2及びMEM3に送り込み、
次に、データをNEW FIFOと呼ばれる一連のFI
FO206にアンロードする。 【0109】出力シーケンサ208の第1のサイクル
は、NEW FIFO206をマルチプレクサ210を
介してOLD FIFOと呼ばれる3つの別のFIFO
212にアンロードする。出力シーケンサ208は、さ
らに、同じデータをライン記憶カード96の出力側の一
連のダブルバッファ214を介して鮮鋭化カード98へ
送る。 【0110】出力シーケンサ208の次のサイクルはO
LD FIFO212をNEW FIFO206により
伝送されるマトリクスからの新しいデータで再生する。
このデータは、先のマトリクスには存在しなかったデー
タのみから構成される。言いかえれば、OLD FIF
O212は完全にクリアされた後に再生されるのではな
く、新たなデータのみが充填されるのである。依然とし
て有効である先のデータは再生中もそのまま残る。この
方法により、記憶集中動作から起こる時間のかかるオー
バヘッドは不要になる。 【0111】マルチプレクサ210は、その他の色チャ
ネルの分解及び鮮鋭化の基礎として使用されるべきRG
Bデータの特定のチャネルの選択を可能にする。通常、
緑色チャネルがその他の分解色の基礎として使用される
が、その他のチャネルのアドレスを並列させることによ
り、青色と赤色を代わりに基礎として使用することもで
きる。 【0112】中央FIFO216は、鮮鋭化係数を正し
いポイントで加えることができるように、マトリクスの
位置及び重ね合せの指標として支配マトリクスの中央デ
ータを他の2つの色に適用させる。 【0113】ライン記憶カード96のバッファからの3
本のデータチャネルのそれぞれは、鮮鋭化カード98の
入力側に配置される2つの演算装置220(図18)の
入力端子に下記のように供給される。 チャネル1−演算装置1及び4。 チャネル2−演算装置2及び5。 チャネル3−演算装置3及び6。 第1のパスにおいて演算装置は入力データの不鮮鋭値を
計算し、第2のパスではコントラスト値を計算し、第3
のパスでは色値を計算する。 【0114】次に、演算装置220を示す図20に関し
て説明する。データはライン記憶カード96から乗算器
201に直接供給される。画素マトリクス要素値の加算
が実行され、その平均値が決定される。次に、このデー
タはALU203へ転送され、同じマトリクスの生デー
タから減算される。 【0115】この動作の結果、それぞれの画素の値の平
均値から偏差を表わす値を含むマトリクスが得られる。
このマトリクスは、平均値と共に、一連の入力ダブルバ
ッファ226(図19)へ転送される。同じハードウェ
アは異なる一組の係数を使用して異なる色空間(たとえ
ば、LHS)への変換を実行することもできる。 【0116】図中符号222及び224(図18)によ
りそれぞれ指示されるシーケンサ1及び2は、鮮鋭化カ
ードについてデータのタイミング、シーケンス及び流れ
を制御する。データが演算装置220により処理された
後、シーケンサ222及び224はデータを入力ダブル
バッファ226に供給し、そこで、データはマイクロプ
ロセッサ228による使用に備えて一時的に記憶され
る。 【0117】次に、図19を参照すると、マイクロプロ
セッサ228は適応LUT229と、座標LUT235
と、乗算器231と、カードの最終出力値を計算するA
LU回路233とを含むことがわかる。 【0118】演算装置220(図18)により処理され
る情報は適応LUT229と、ALU233とに同時に
供給される。LUT229は色、輝度、コントラスト及
び縁部に関する修正係数を提供し、次に、それらを乗算
器231に供給する。乗算器231は修正係数をデータ
に適用し、修正済みデータをALU233に供給する。
座標LUT235からのデータは鮮鋭化係数と、鮮鋭化
すべき特徴の場所に対するその依存性とを制御する。A
LU233はデータの最終加算及び減算を実行し、鮮鋭
化されたデータは最後に三次元ルックアップテーブルカ
ード100(図8)へ送られる。 【0119】次に、三次元ルックアップテーブル(LU
T)カード100の詳細なブロック線図である図21に
関して説明する。色処理は3−D LUTカード100
により実行されるが、このカードは下記の機能をさらに
実行する。 ● RGBからCMYBへの変換。 ● CMYBからRGBへの変換。 ● CMYB階調設定。 ● 色空間を不連続ライン状色に分割。 ● RGB信号を補間プロセスを使用することによりX
YZ又はLHS(ルミナンス、色相、彩度)等の要求さ
れる色空間へ変換。 【0120】先のカード(入力カード92、補間カード
94、ライン記憶カード96又は鮮鋭化カード98)か
らの情報は入力FIFO300に入力され、データの階
調設定を実行する入力LUT302を通過する。それぞ
れの分解色(赤色、緑色及び青色)の4つの最上位ビッ
トは、三次元色空間の中の要求ポイントを中心とする立
方体の8つの角を規定するポインタとして機能する。そ
れらのコーナーポイントはALU304により計算され
且つPROMシーケンサ306により制御される。 【0121】8つのコーナーは、それぞれ、外側/内側
アドレス論理310によりアドレスされる3−D記憶装
置308に対しアドレスとして機能する。それぞれの分
解色の4つの最下位ビットは、PROM312に記憶さ
れる係数テーブルのアドレスとして機能する。このテー
ブルは、計算された画素色値を中心とする前述の色立方
体の各コーナーポイントの重みづけを規定する。 【0122】実際のポイント値は、比例重みを乗算され
た各コーナーポイントを合計することにより得られる。
この演算は乗算器−アキュムレータ314において実行
される。シアン、マゼンタ、黄色及び黒色の出力分解色
のそれぞれについて3−D記憶装置308と、乗算器−
アキュムレータ314は別個に設けられる。 【0123】次に、出力カード102(図8)をブロッ
ク線図の形態で示す図22に関して説明する。出力カー
ドはスキャナとマルチバス又はLBXバスとを通信させ
る。先のカード92,94,96,98及び100のい
ずれか1つからの情報はダブルバッファ記憶装置330
のバンクの一方に書込まれ、その間に、他方のバンクか
らLBXバス又はマルチバスへ情報が読出される。 【0124】情報をバッファ内部で編成すること、すな
わち、いくつかの形態で、たとえば、8ビットアンパッ
ク、8ビットパック、12ビットアンパック又は12ビ
ットパックの形態で読出すことができる。特定の編成
は、ホストコンピュータ103からロードされるフォー
マットに従ってPROM読出しシーケンサ332により
制御される。 【0125】Intel8051制御装置334は、出
力カード102と利用可能なバスの1つとの通信を制御
する。走査されるラインに沿った特定の画素位置はラン
長さ論理回路336により監視される。 【0126】ホストコンピュータ103からLBXバス
又はマルチバスを介して出力カード102に情報を入力
することもできる。このことは図22の下部に概略的に
示されており、その場合には、LBXバス又はマルチバ
スのデータは先に素子330及び332に関連して説明
したのと同様の方式でダブルバッファ記憶装置338に
供給され、PROM読出しシーケンサ340により制御
される。このデータを入力バス111を介して画像処理
カード90〜100のいずれか1つに戻すことができ
る。 【0127】本発明の方法に使用可能な適応鮮鋭化装置
の一例は、3つの分解色のそれぞれについて、図37に
示される種類の回路を具備する。ホストコンピュータ
は、デジタル処理により自動的にオペレータからの命令
に従ってエミュレートされる鮮鋭な特徴及び不鮮鋭な特
徴の大きさと形状とを決定する。それらの特徴は、適切
なマトリクス項を図18に示される演算チャネルの記憶
装置にロードすることにより制御される。 【0128】適応鮮鋭化装置は、各分解色の色分解を、
その色について利用可能なデータに基づいて計算される
不鮮鋭値に従って実行しても良い。あるいは、図17に
示されるライン記憶回路のマルチプレクサ装置210に
より選択された1つの特定の分解色の不鮮鋭値に相応す
るように、全ての分解色を鮮鋭化しても良い。 【0129】写真の各ポイントにおける鮮鋭化の量をそ
の強さ、色、位置、縁部の鮮鋭度及びそのポイントの付
近のノイズレベルにより適応制御することができる。こ
れは、それらの属性を演算チャネル(図20)において
計算し、それらを鮮鋭化プロセッサの適応LUT(図2
1)に適応することにより実行される。適応鮮鋭化で使
用されるべきノイズ値は、演算チャネル(図20)にお
ける「標準偏差」式の近似により計算される。 【0130】本発明が特定して図示され且つ以上説明さ
れたものに限定されないことは当業者には明白であろ
う。本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ限定さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に使用可能な色分解スキャナの一
例の光学的及び光学機械的機能の斜視図である。 【図2】図1に対応する側面図である。 【図3】図1の装置の光学ヘッド形成部分の詳細な断面
図である。 【図4】透過走査の場合に図1の装置に有用であるカセ
ットの平面図である。 【図5】透過走査の場合に図1の装置に有用であるカセ
ットの側面図である。 【図6】反射走査の場合に図1の装置に有用であるカセ
ットの別の実施例の平面図である。 【図7】反射走査の場合に図1の装置に有用であるカセ
ットの別の実施例の側面図である。 【図8】本発明の方法に使用可能な色分解スキャナの一
例の電子的機能の電子ブロック線図である。 【図9】CCD制御カードの簡略化したブロック線図で
ある。 【図10】CCD制御カードの詳細なブロック線図であ
る。 【図11】図8の装置で使用される入力カード及び補間
カードを説明するブロック線図である。 【図12】図11に組合わされるべきブロック線図であ
る。 【図13】図11に組合わされるべきブロック線図であ
る。 【図14】図11に組合わされるべきブロック線図であ
る。 【図15】図11に組合わされるべきブロック線図であ
る。 【図16】図11に組合わされるべきブロック線図であ
る。 【図17】ライン記憶カード形成部分の簡略化したブロ
ック線図である。 【図18】鮮鋭化カードの詳細なブロック線図である。 【図19】マイクロプロセッサの詳細なブロック線図で
ある。 【図20】乗算チャネルの詳細なブロック線図である。 【図21】三次元ルックアップテーブルカードの詳細な
ブロック線図である。 【図22】出力カードの詳細なブロック線図である。 【図23】本発明の方法に適用可能なレイアウト内への
走査機能の一例を示す図である。 【図24】本発明の方法に適用可能なレイアウト内への
走査機能の一例を示す図である。 【図25】焦点合せパターン及び校正パターンが形成さ
れたカセットホルダの斜視図である。 【図26】焦点合せパターン及び校正パターンが形成さ
れたカセットホルダの平面図である。 【図27】溝付き光路を有する別の光学ヘッド構成を示
す詳細な断面図である。 【図28】光学ヘッドの溝付き光路の一部の詳細な断面
図である。 【図29】走査動作中の写真の動きを示すグラフの図で
ある。 【図30】走査動作中の写真の動きを示すグラフの図で
ある。 【図31】本発明の方法に適用可能なライン平均化の一
例を示す図である。 【図32】本発明の方法に適用可能な停止−渦巻走査サ
イクルの一例を示すグラフの図である。 【図33】光ファイバ、光ガイドを使用する、他の例の
図である。 【図34】回転カラーフィルタホイールを採用する色分
解構成を示す図である。 【図35】回転カラーフィルタホイールを採用する色分
解構成を示す図である。 【図36】本発明の方法に使用可能な最良の焦点を得る
ためのCCDアレイの配列の一例を示す図である。 【図37】本発明の方法に使用可能な写真を鮮鋭化する
装置の一例のブロック線図である。 【符号の説明】 10…X−Y可動キャリッジ 12…事前走査用メインフレーム 14…TVカメラ 16…色分解走査用メインフレーム 18…CCDアレイ走査ヘッド 20…カセットホルダ 22…カセット 24…拡散照明源 26…周辺螢光ランプアレイ 28…レンズ 30…レンズキャリッジ 31…位置決めねじ 32…光ガイド 34…スリット開口螢光ランプ 36…螢光ランプ 37…光ガイド 42…拡大レンズ 44…共通取付け部材 46…位置決めねじ 52,56…ダイクロイックフィルタ 54,58…CCDアレイ 59…フィルタ 62…CCDアレイ 90…CCD制御カード 92…入力カード 94…補間カード 96…ライン記憶カード 98…鮮鋭化カード 100…3次元ルックアップテーブルカード 102…出力カード 103…ホストコンピュータ 104…インデクサカード
例の光学的及び光学機械的機能の斜視図である。 【図2】図1に対応する側面図である。 【図3】図1の装置の光学ヘッド形成部分の詳細な断面
図である。 【図4】透過走査の場合に図1の装置に有用であるカセ
ットの平面図である。 【図5】透過走査の場合に図1の装置に有用であるカセ
ットの側面図である。 【図6】反射走査の場合に図1の装置に有用であるカセ
ットの別の実施例の平面図である。 【図7】反射走査の場合に図1の装置に有用であるカセ
ットの別の実施例の側面図である。 【図8】本発明の方法に使用可能な色分解スキャナの一
例の電子的機能の電子ブロック線図である。 【図9】CCD制御カードの簡略化したブロック線図で
ある。 【図10】CCD制御カードの詳細なブロック線図であ
る。 【図11】図8の装置で使用される入力カード及び補間
カードを説明するブロック線図である。 【図12】図11に組合わされるべきブロック線図であ
る。 【図13】図11に組合わされるべきブロック線図であ
る。 【図14】図11に組合わされるべきブロック線図であ
る。 【図15】図11に組合わされるべきブロック線図であ
る。 【図16】図11に組合わされるべきブロック線図であ
る。 【図17】ライン記憶カード形成部分の簡略化したブロ
ック線図である。 【図18】鮮鋭化カードの詳細なブロック線図である。 【図19】マイクロプロセッサの詳細なブロック線図で
ある。 【図20】乗算チャネルの詳細なブロック線図である。 【図21】三次元ルックアップテーブルカードの詳細な
ブロック線図である。 【図22】出力カードの詳細なブロック線図である。 【図23】本発明の方法に適用可能なレイアウト内への
走査機能の一例を示す図である。 【図24】本発明の方法に適用可能なレイアウト内への
走査機能の一例を示す図である。 【図25】焦点合せパターン及び校正パターンが形成さ
れたカセットホルダの斜視図である。 【図26】焦点合せパターン及び校正パターンが形成さ
れたカセットホルダの平面図である。 【図27】溝付き光路を有する別の光学ヘッド構成を示
す詳細な断面図である。 【図28】光学ヘッドの溝付き光路の一部の詳細な断面
図である。 【図29】走査動作中の写真の動きを示すグラフの図で
ある。 【図30】走査動作中の写真の動きを示すグラフの図で
ある。 【図31】本発明の方法に適用可能なライン平均化の一
例を示す図である。 【図32】本発明の方法に適用可能な停止−渦巻走査サ
イクルの一例を示すグラフの図である。 【図33】光ファイバ、光ガイドを使用する、他の例の
図である。 【図34】回転カラーフィルタホイールを採用する色分
解構成を示す図である。 【図35】回転カラーフィルタホイールを採用する色分
解構成を示す図である。 【図36】本発明の方法に使用可能な最良の焦点を得る
ためのCCDアレイの配列の一例を示す図である。 【図37】本発明の方法に使用可能な写真を鮮鋭化する
装置の一例のブロック線図である。 【符号の説明】 10…X−Y可動キャリッジ 12…事前走査用メインフレーム 14…TVカメラ 16…色分解走査用メインフレーム 18…CCDアレイ走査ヘッド 20…カセットホルダ 22…カセット 24…拡散照明源 26…周辺螢光ランプアレイ 28…レンズ 30…レンズキャリッジ 31…位置決めねじ 32…光ガイド 34…スリット開口螢光ランプ 36…螢光ランプ 37…光ガイド 42…拡大レンズ 44…共通取付け部材 46…位置決めねじ 52,56…ダイクロイックフィルタ 54,58…CCDアレイ 59…フィルタ 62…CCDアレイ 90…CCD制御カード 92…入力カード 94…補間カード 96…ライン記憶カード 98…鮮鋭化カード 100…3次元ルックアップテーブルカード 102…出力カード 103…ホストコンピュータ 104…インデクサカード
フロントページの続き
(72)発明者 エリ シャレブ
イスラエル国,45289,ホド ハシャロ
ン,ハテヒア ストリート 3
(72)発明者 モシェ ヤナイ
イスラエル国,アルフェ メナシェ,ア
ーガマン ストリート 22
(72)発明者 ヨッシ ロネン
イスラエル国,46447,ハーズリア,ハ
ショフティム ストリート 10
(72)発明者 イガル アッカド
イスラエル国,76290,レホボト,エイ
ゼンバーグ ストリート 19
(72)発明者 アブラハム バチャー
イスラエル国,49390,ペタチ ティク
バ,キトロニ ストリート 6
(72)発明者 イェホシュア ガリビ
イスラエル国,42409,ネタンヤ,ブロ
デツズキ ストリート 22エー
(72)発明者 アビノアム リブニ
イスラエル国,34816,ハイファ,エー.
ヤナイ ストリート 25
(72)発明者 アミル セゲブ
イスラエル国,42000,ネタンヤ,ネオ
ト ゴルダ 29
(72)発明者 ダニエル セイドナー
イスラエル国,46323,ハーズリア,ワ
イ.エル.バルチ 57
(72)発明者 ウィリアム シュレイバー
アメリカ合衆国,マサチューセッツ
02139,ケンブリッジ,エムアイティー
36−677
(56)参考文献 特開 昭58−162952(JP,A)
特開 昭62−219874(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
H04N 1/04 - 1/207
H04N 1/38 - 1/393
G06T 1/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.平坦な画像を先行的に走査し、その結果をテレビジ
ョンの画面上において操作者に対し表示する段階、 ページの割付けを表示する段階、 表示された画像上の2つの点および該2つの点が適合す
べきページ割付け上の2つの対応する点をマークし、そ
れにより入力画像の希望される幾何学的補正を規定する
段階、 入力画像の希望される幾何学的補正であって、拡大、縮
小、並進運動、および回転の少なくとも1つを包含する
もの、の計算機による計算を遂行する段階、 該計算機による計算に従い、入力画像をその面内で物理
的に回転させ、入力画像を増倍させる段階、および、 このように回転され増倍された入力画像を再走査する段
階、を具備し、 画像を走査されるページ割付けに嵌込みそれにより画像
が走査されるページ割付けにおける希望される場所に精
密に嵌込まれる、 ことを特徴とする画像の嵌込みを行う方法。 2.該表示の段階は、ページ割付けをテレビジョンの画
面上に表示させることを包含する、請求項1記載の方
法。 3.該表示の段階は、ページ割付けをタブレット上に装
着することを包含する、請求項1記載の方法。 4.該入力画像を物理的に回転させる段階は、操作者指
令に応答する入力画像の自動的回転を包含する、請求項
1記載の方法。 5.平坦な入力画像を先行走査し、その結果をビデオ画
面上において操作者に対し表示する段階、 表示された入力画像上の2つの点を、入力画像の2つの
点が適合するページ割付け上の2つの点に対応するもの
にする段階、 入力画像をその面内で物理的に回転し入力画像を増倍
し、それよりこのように回転させられ増倍した入力画像
の2つの点の位置的関係が対応するページ割付け の点の
位置的関係に合致するようになる段階、および、 回転させられ増倍した入力画像を再走査する段階、 を具備し、 画像を走査されるページ割付けに嵌込みそれにより画像
が走査されるページ割付けにおける希望される場所に精
密に嵌込まれる、 ことを特徴とする画像の嵌込みを行う方法。
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IL78674A IL78674A0 (en) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | Scanner |
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JPS5062320A (ja) * | 1973-10-01 | 1975-05-28 | ||
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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