JP2889495B2 - 建築壁紙の目地構造 - Google Patents

建築壁紙の目地構造

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JP2889495B2
JP2889495B2 JP6213700A JP21370094A JP2889495B2 JP 2889495 B2 JP2889495 B2 JP 2889495B2 JP 6213700 A JP6213700 A JP 6213700A JP 21370094 A JP21370094 A JP 21370094A JP 2889495 B2 JP2889495 B2 JP 2889495B2
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JP
Japan
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wallpaper
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antibacterial
tape
joint
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JP6213700A
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丈二 佐村
伴治 小穴
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Ee Bii Shii Shokai Kk
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Ee Bii Shii Shokai Kk
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  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁面や天井面等に貼着
した壁紙の目地を目立たせないように被閉してなる建築
壁紙の目地構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、壁紙の貼着はエマルジョンタイプ
の接着剤で行われ、また、貼着した壁紙の目地は壁紙同
士を突き合わせたままとしてあるのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、壁紙を
化学薬品類で拭いたり、化学剤で室内を燻蒸したりした
場合、特に、病室や手術室や検査室等の医療施設、或い
は特別養護老人ホームや老人保険施設等の高齢者施設等
においては、エタノール等のアルコール類(場合によっ
てはフェノール類、ハロゲン化合物やアルデヒド類)で
頻繁に消毒、或いはエチレンオキサイドやホルマリンガ
ス等で燻蒸するが、このような消毒液乃至燻蒸ガスが目
地から壁紙内に浸透し、接着剤を溶解させ、壁紙の接着
性を経時的に損なわせるおそれが高かった。
【0004】本発明は、従来の壁紙が例えば上記の如く
して、目地部分の接着力低下によって目地部分から剥離
しやすいことに着目してなしたものであり、浸透性を防
護するガスバリア性を有し、かつ耐薬品性を有し、しか
も壁紙の表面外観をほとんど変えることなく目地を被閉
することができ、さらには抗菌性を発揮し得る建築壁紙
の目地構造を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、建築壁紙の端縁部同士を突き合わせてなる
壁紙目地部に、ポリエチレンテレフタレート層をテープ
基材とし、その表面に抗菌剤層を積層すると共に該抗菌
剤層の表面を凹凸面状態としてなるテープを貼着するこ
とにより、壁紙目地部を被閉して当該目地部にガスバリ
ア性、耐薬品性及び抗菌性を付与してなる構成を有する
建築壁紙の目地構造である。
【0006】上記建築壁紙の目地構造における抗菌剤層
は、抗菌剤を基剤と硬化剤とからなる二液硬化型クリア
樹脂に配合してなるものであるのが好ましい。
【0007】上記抗菌剤は無機化合物に金属イオンを担
持させた無機系抗菌剤好ましくは銀イオンを担持させた
銀系抗菌剤としてなるものとし、また、ポリエチレンテ
レフタレート層の裏面には透明な粘着剤が積層され、離
型紙が貼着されていることが好ましい。
【0008】
【作用】ポリエチレンテレフタレート層がガスバリアと
耐薬品性の作用を奏し、かつテープの透明度をよくし、
かつ表面のマット加工が、透明テープの表面反射を乱反
射状態に抑えて表面の照りを押えるので、テープの貼着
状態を目立ち難くする。
【0009】抗菌剤の混入すれば抗菌性樹脂層の表面が
僅かな凹凸状態となるので、表面の乱反射状態はマット
加工と同様なものとなり、テープの貼着状態を目立ち難
くする。また、抗菌剤の混入によってテープ自体に抗菌
性が付与される。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を以下に説明する。本発明
に係る一例の目地覆いテープは、例えば20〜60μm
程度、より好ましくは30〜50μm程度の厚みを有す
るポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)層をテー
プ基材とし、その表面をマット加工し、このマット加工
はエンボス加工その他の手段により表面が僅かな凹凸面
状態となるようにしたものであり、PET層の裏面には
透明な粘着剤層好ましくはアクリル系粘着剤層を積層
し、その上に離型紙を貼着した構成として構成する。
【0011】PET層はあまり薄くなりすぎるとフィル
ム自体に腰がなくなって皺になりやすくなり、テープと
しての取扱いやすさがなくなるので好ましくない。あま
り厚すぎるのはテープを目立たせてしまうおそれがあ
り、かつコスト的にも実用性が欠けてくるので好ましく
ない。
【0012】また、表面のマット加工は、反射光を拡散
させて透明な目地覆いテープの表面の照りの強さを弱め
るもので、壁紙上に貼着した時に壁紙の表面よりも照り
が強くならないことによって、透明性と合わせて目地覆
いテープ自体の存在感を視覚的に感じさせないようにす
ることができるものである。
【0013】また、別の本発明に係る一例の目地覆いテ
ープは、例えば10〜60μm程度、より好ましくは3
0〜50μm程度の厚みを有するポリエチレンテレフタ
レート樹脂(PET)層をテープ基材とし、その表面に
2〜20μm程度の抗菌性樹脂層を積層一体化し、PE
T層の裏面には透明な粘着剤層好ましくはアクリル系粘
着剤層を積層し、その上に離型紙を貼着した構成として
構成する。
【0014】抗菌性樹脂層は、無機化合物に金属イオン
を担持させた無機系抗菌剤、特に好ましくは銀イオンを
担持させた銀系抗菌剤を二液硬化型のクリア樹脂に配合
してなるものであり、テープ表面に抗菌性を付与すると
同時に壁紙の透視性を維持するための表面層であるの
で、薄く仕上げるのが好ましい。なお、金属イオンは十
分な抗菌作用と永続性を兼ね発揮できる銀イオンが最適
であるが、銅イオン、亜鉛イオン等、或いはそれらの組
合せ等も考えられる。
【0015】無機化合物は任意なものが使用できる。例
えば、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル等の無機系吸
着剤、ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、リン酸ジル
コニウム、リン酸チタン、チタン酸カリウム、含水酸化
ビスマス、含水酸化ジルコニウム、ハイドロタルサイト
等の無機イオン交換体などが挙げられる。
【0016】これらの無機化合物に特に銀イオンを担持
させる方法には、適宜な担持方法が採用できる。例えば
物理吸着又は化学吸着により担持させる方法、イオン交
換反応により担持させる方法、結合剤により担持させる
方法、銀化合物を無機化合物に打ち込むことにより担持
させる方法、蒸着、溶解析出反応、スパッタ等の薄膜形
成法により無機化合物の表面に銀化合物の薄層を形成さ
せることにより担持させる方法等が挙げられる。
【0017】上記無機化合物の中で、無機イオン交換体
は銀イオンを強固に担持できることから好ましく、特に
ゼオライトやリン酸ジルコニウム塩などが好適に使用で
きる。該化合物の具体例としては、例えば「ノバロンA
G−300」(東亜合成化学社製、銀イオン担持リン酸
ジルコニウム)、「ゼオミックAW−10D」(シナネ
ンニューセラミック社製、銀イオン担持ゼオライト)な
どの市販品も利用できる。
【0018】上記の一例としての抗菌性ゼオライトは特
開昭60−202162号に示されており、天然ゼオラ
イト乃至合成ゼオライトなどのゼオライト中のイオン交
換可能なイオンの一部又は全部を、硝酸銀、硫酸銀など
を用いて約0.1〜15%の銀イオンで置換したもの、
その他、上記イオンに加えて0.1〜8%の銅イオン、
0.1〜8%の亜鉛イオンで置換した抗菌性ゼオライト
の如きものが一例として示されている。
【0019】銀系抗菌剤の粒径は、表層の仕上り性、抗
菌剤の有効面積などから平均粒径約10μm以下、好ま
しくは0.01〜5μm程度の微粒子状であることが望
ましい。
【0020】二液硬化型のクリア樹脂は、例えばエポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂
等が好ましく、銀系抗菌剤は、上記クリア樹脂100に
対して約0.1重量%以上がよい。この抗菌剤の抗菌作
用は約0.5〜1重量%で充分な作用を発揮でき、約3
重量%乃至これより多くしてもよいが、必要以上に多く
しても抗菌作用はほぼ変化しない。上記抗菌性樹脂層に
よれば、塗膜厚が薄いので、均一状に配合された銀系抗
菌剤はその一部が表層の表面に露出状態となると共に、
塗膜表面を僅かな凹凸状態にする。
【0021】上記構成によれば、目地覆いテープはPE
T層によってガスバリア性と耐薬品性が維持されるの
で、壁紙の目地部を被閉させるように貼着すれば、薬液
やガス等の浸透を防止でき、しかも透明性が高く、かつ
表面の照りを抑えてあるので、壁紙に馴染み、貼着状態
におけるテープの存在が目視し難くなって、外観上壁紙
と一体的になる。
【0022】また、抗菌性樹脂層を積層することによ
り、無機系抗菌剤特に銀系抗菌剤による抗菌作用が永続
する。また、この樹脂層自体にもガスバリア性と耐薬品
性がある。なお、上記抗菌性樹脂層には抗菌即効性のあ
る有機系抗菌剤例えばビス(ビリジン−2−チオール−
1−オキシド)亜鉛塩、有機窒素硫黄ハロゲン化合物等
を配合することも可能である。配合量は上記クリア樹脂
に対して1%よりも少ない量でよい。
【0023】なお、上記構成の目地覆いテープは、任意
壁紙の目地部分に被着させることができるが、壁装シー
トの表面にPET層を積層一体とし、さらにその表面に
抗菌性樹脂層を積層一体としてなる如き抗菌性壁紙の目
地部分に使用すれば、壁紙と目地覆いテープとが共に抗
菌性を有し、これらを貼着した壁面や天井面を漏れなく
抗菌面とすることができるので一層好ましいものとな
る。上記壁装シートは、難燃性を有し特に好ましくは不
燃性を有した壁装原紙、例えば水酸化アルミニウムシー
ト等の無機系シートを用い、その表面に塩化ビニル層を
積層すると共に、塩化ビニル層の表面にロール印刷その
他の適宜手段により壁装模様乃至着色を形成したものが
使用できる。
【0024】上記塩化ビニル層の表面に積層形成するP
ET層は実用的に12〜16μm程度の厚みで十分であ
るが、それよりも薄くても厚くてもよい。また、抗菌性
樹脂層は前記同様のものでよい。
【0025】
【発明の効果】このようにして本発明によれば、壁紙の
目地を壁紙の外観が損なわれることなく、かつ目地材自
体が目立つことなく壁紙に一体化することのできる建築
壁紙の目地覆いテープを提供することができ、このテー
プはガスバリア性と耐薬品性とを有するので、目地部分
の被閉を確実にし、壁紙の縁部の剥離原因を無くするこ
とができる。しかも、抗菌性を付与し特に銀系抗菌剤を
配合させることにより、目地部分に永続的抗菌効果を持
たせることができるので、拭き取り難い目地部分を衛生
的に保ち、消毒効果も発揮させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 33/00 B32B 33/00 C09D 5/14 C09D 5/14 C09J 7/02 C09J 7/02 Z (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 13/00 A01N 59/16 B32B 3/30 B32B 27/18 B32B 37/36 B32B 33/00 C09D 5/14 C09J 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築壁紙の端縁部同士を突き合わせてな
    る壁紙目地部に、ポリエチレンテレフタレート層をテー
    プ基材とし、その表面に抗菌剤層を積層すると共に該抗
    菌剤層の表面を凹凸面状態としてなるテープを貼着する
    ことにより、壁紙目地部を被閉して当該目地部にガスバ
    リア性、耐薬品性及び抗菌性を付与してなる構成を有す
    る建築壁紙の目地構造。
JP6213700A 1994-09-07 1994-09-07 建築壁紙の目地構造 Expired - Lifetime JP2889495B2 (ja)

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JPH0882065A JPH0882065A (ja) 1996-03-26
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101664776B1 (ko) * 2016-05-24 2016-10-10 신호현 기능성 초배지

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101664776B1 (ko) * 2016-05-24 2016-10-10 신호현 기능성 초배지

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