JP2888742B2 - 難燃性油圧作動油 - Google Patents

難燃性油圧作動油

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄鋼,非鉄分野における
圧延機、ダイカストマシン等、あるいは建築分野におけ
る油圧機器等に用いられる難燃性油圧作動油に関し、さ
らに詳しくは、難燃性に優れ、使用現場においてピンホ
ール火災の恐れがなく、かつ環境汚染を惹起しない難燃
性油圧作動油に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に難燃性油圧作動油に必要な性質と
しては、例えば、 圧力、動力伝達の面から、粘度−温度特性が優れるこ
と、 圧力、動力損失を少なくする面から、適切な粘度を有
すること、 寿命の面から、熱安定性,酸化安定性及び潤滑性に優
れること、 水分混入の可能性の面から、抗乳化性に優れること、 火災の危険性のある場所で使用される恐れがある点か
ら、引火点が高く、万一着火しても継続燃焼性のないこ
と 等の特性が要求される。このような難燃性油圧作動油と
しては、従来、エマルジョン系,水−グリコール系,リ
ン酸エステル系あるいは脂肪酸エステル系のものが用い
られている。しかしながら、エマルジョン系,水−グリ
コール系の油圧作動油は、熱安定性,酸化安定性,潤滑
性あるいは廃液処理性に問題があり、また、リン酸エス
テル系の油圧作動油には、粘度−温度特性,耐加水分解
性,シール材の劣化,塗装の剥離あるいは廃液処理性な
どの問題がある。一方、脂肪酸エステル系の油圧作動油
には、上記の問題はなく、広く用いられているが、耐火
性や難燃性については不充分であるという問題がある。
このような脂肪酸エステル系の油圧作動油における問題
点の解消については種々検討されており、例えば、特開
昭55−18467号公報,同59−226096号公
報,同63−125598号公報,特開平2−2147
95号公報,同3−21697号公報などには、脂肪酸
エステル系の難燃性油に関する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の公報に開示されているものはいずれも引火点のみで難
燃性を規定しているだけである。すなわち、難燃性油圧
作動油において、最も問題にされるのは、ピンホール火
災による災害であり、具体的にはピンホールから油圧作
動油が噴出しても、着火しにくいこと、また、万一着火
した場合でも、火源を取り除けば、継続して燃焼しない
ことなどの点である。この問題は、単に引火点を規定し
ただけでは対応することはできない。本発明者らは、上
記の継続燃焼性に着目し、種々の難燃性油について高圧
噴霧燃焼試験を行なったところ、難燃性を有するといわ
れていた従来の脂肪酸エステル系の難燃性油において
も、充分に満足できる難燃性がないことが判った。そこ
で、継続燃焼性をもたない脂肪酸エステル系の燃焼性の
作動油を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、分子構造の
中に水酸基を残した特定の部分エステル化物が、目的と
する難燃性を発現させるものであることを見出した。本
発明はかかる知見に基いて完成されたものである。特
に、前記の特開昭63−125598号公報には、脂肪
酸エステルの水酸基が多くなると引火点が低下して好ま
しくなく、水酸基価は、30 mgKOH/g以下が好ましい
との記載があるが、本発明者らは独自の研究過程から、
水酸基価が、35 mgKOH/gより大きい化合物が良好な
難燃性を示すことを見出し、本発明を完成させたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(A)総炭素数が3〜12及び総水酸基数が3〜6であ
るポリオールと、(B)総炭素数が6〜22の鎖状モノ
カルボン酸との反応生成物であって、水酸基価が35mg
KOH/g 以上,引火点が290℃以上,かつ数平均分子量
が600〜1,500であるポリオール部分エステルを
主成分とし、かつ数平均分子量10,000〜400,
000の高分子化合物を0.01〜2.0重量%含有す
ることを特徴とする難燃性油圧作動油を提供するもので
ある。
【0005】以下に、本発明を更に詳細に説明する。先
ず、本発明の難燃性油圧作動油では、作動油基油とし
て、脂肪酸エステルを主成分とするものが用いられる。
本発明は、この脂肪酸エステルとして、(A)成分のポ
リオールと、(B)成分の鎖状モノカルボン酸との反応
によって得られるポリオール部分エステルを用いること
を特徴とするものである。ここで、このポリオール部分
エステルの生成反応に供される(A)成分のポリオール
は、総炭素数が3〜12で、かつ総水酸基数が3〜6で
あるポリオールであり、具体的には、例えば、グリセリ
ン,トリメチロールエタン,トリメチロールプロパン,
トリメチロールノナン等の3価アルコール、あるいはペ
ンタエリスリトール,ジトリメチロールプロパン,ジペ
ンタエリスリトール,ソルビトール,マンニトール等の
多価アルコールが挙げられ、これらの中では、トリメチ
ロールプロパン,ペンタエリスリトール,グリセリンが
好ましく用いられる。これらのポリオールは、それぞれ
単独で用いてもよく、また、二種以上を組み合わせて用
いてもよい。
【0006】また、このポリオール部分エステルの生成
反応に供される(B)成分の鎖状モノカルボン酸は、総
炭素数が6〜22の鎖状モノカルボン酸であり、具体的
には、例えば、カプロン酸,エナント酸,カプリル酸,
ペラルゴン酸,カプリン酸,ウンデカン酸,ラウリン
酸,トリデカン酸,ミリスチン酸,ペンタデカン酸,パ
ルミチン酸,ヘプタデカン酸,ステアリン酸,ノナデカ
ン酸,アラキン酸,ベヘン酸などの直鎖飽和脂肪酸、ウ
ンデセン酸,オレイン酸,エライジン酸,セトレイン
酸,エルカ酸,ブラシジン酸などの直鎖不飽和脂肪酸、
イソミリスチン酸,イソパルミチン酸,イソステアリン
酸,2,2 −ジメチルブタン酸,2,2 −ジメチルペンタン
酸,2,2 −ジメチルオクタン酸,2−エチル−2,3,3 −
トリメチルブタン酸,2,2,3,4 −テトラメチルペンタン
酸,2,5,5 −トリメチル−2−t−ブチルヘキサン酸,
2,3,3 −トリメチル−2−エチルブタン酸,2,3 −ジメ
チル−2−イソプロピルブタン酸,2−エチルヘキサン
酸,3,5,5−トリメチルヘキサン酸などの分岐飽和脂肪
酸などが挙げられる。これらの鎖状モノカルボン酸は、
それぞれ単独で用いてもよく、また、二種以上を組み合
わせて用いてもよい。
【0007】本発明の難燃性油圧作動油の作動油基油
は、前記の(A)成分のポリオールと(B)成分の鎖状
モノカルボン酸とを、それぞれを単独で、あるいは二種
以上を組み合わせて用い、通常のエステル化反応によっ
て生成するポリオール部分エステルを主成分とするもの
である。この(A)成分のポリオールと(B)成分の鎖
状モノカルボン酸とのエステル化反応にあたっては、そ
れぞれ(A)成分と(B)成分との仕込み比を調節する
ことによって、所望の水酸基価を有するポリオール部分
エステルを得ることができ、また、引火点が290℃以
上になるように、充分に軽質分をカットすることが望ま
しい。そして、得られたポリオール部分エステルを作動
油基油として用いる場合、エステル化反応生成物をその
まま用いてもよく、あるいはそれぞれの反応生成物をブ
レンドし、所望の粘度が得られるようにして用いてもよ
い。
【0008】本発明において、作動油基油として用いる
ポリオール部分エステルは、その水酸基価が、35 mgK
OH/g以上、好ましくは50 mgKOH/g以上、特に好ま
しくは50 mgKOH/g以上である。この水酸基価が35
mgKOH/g未満では完全エステル部分が多くなり、従来
品と同様に継続燃焼を起こし易くなり好ましくない。ま
た、引火点は、290℃以上のものが好ましい。この引
火点が290℃未満では、着火し易くなるからである。
本発明において、作動油基油として用いるポリオール部
分エステルは、その分子量が、平均分子量(数平均分子
量)で、600〜1,500、好ましくは600〜100
0、更に好ましくは650〜950である。この分子量
が600未満では、粘度および引火点が低くなり、燃え
易くなる。また、1,500を超えると粘度が高くなり過
ぎ、伝達効率が悪くなり好ましくない。動粘度について
は、作動油として使用可能な範囲であればよいが、通常
は、温度40℃における動粘度で、20〜200cSt 、
好ましくは20〜100cSt 、さらに好ましくは40〜
80cSt である。上記のような粘度範囲にあるポリオー
ル部分エステルとしては、特に、トリメチロールプロパ
ンのジエステルで、脂肪酸がオレイン酸とイソステアリ
ン酸の混合物であるものが、好ましく用いられる。
【0009】本発明の難燃性油圧作動油は、かくして得
られたポリオール部分エステルを主成分とした作動油基
油を含有するが、更に数平均分子量10,000〜400,
000の高分子化合物を含有することが好ましい。この
ような高分子化合物としてはポリオレフィン,ポリアク
リレート,ポリメタクリレート,ポリアルキレングリコ
ール,ポリアルキレングリコールアルキルエーテル,ス
チレン−オレフィン共重合体,スチレン−マレイン酸エ
ステル共重合体,ポリエステル等が挙げられ、特にポリ
メタクリレート系ポリマーまたはスチレン−マレイン酸
エステル共重合体が好ましく用いられる。上記高分子化
合物は、水酸基によりミスト化しにくくなった基油を更
にミスト化しにくくするという目的で添加されるもので
あり、このような観点からその分子量は数平均分子量で
10,000〜400,000であることが好ましい。分子
量がこれより小さい場合は上記の効果がほとんど期待さ
れず、またこれより大きい場合は使用中に剪断による劣
化をうけその効果も薄れ、更に粘度低下を引き起こして
しまうこととなり好ましくない。本発明においては、上
記高分子化合物は油圧作動油中に0.01〜2.0重量%含
有されることが好ましい。この範囲より少ない含有量で
は本発明の効果が少なく、また多すぎても剪断劣化の可
能性が増し好ましくない。
【0010】本発明の難燃性油圧作動油は、その他必要
に応じて、潤滑油添加剤として通常使用されている酸化
防止剤,極圧剤,防錆剤,消泡剤,抗乳化剤などを配合
することができる。ここで用いられる酸化防止剤として
は、例えば、2,6 −ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール,4,4'−メチレンビス(2,6 −ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノール)等のフェノール系酸化防止剤、N
−フェニル−α−ナフチルアミン,N−フェニル−β−
ナフチルアミン,フェノチアジン,モノオクチルジフェ
ニルアミン等のアミン系酸化防止剤あるいはアルキルジ
スルフィド,ベンゾチアゾール等の硫黄系の酸化防止
剤、ジアルキルジチオリン酸亜鉛などが挙げられる。ま
た、極圧剤としては、例えば、ジアルキルジチオリン酸
亜鉛,ジアルキルポリスルフィド,トリアリールフォス
フェート,トリアルキルフォスフェート等が挙げられ
る。そして、防錆剤としては、例えば、アルケニルコハ
ク酸,ソルビタンモノオレエート,ペンタエリスリトー
ルモノオレエート,アミンフォスフェート等が挙げられ
る。さらに、消泡剤としては、例えば、ジメチルポリシ
ロキサンやジエチルシリケート等が挙げられる。その
他、抗乳化剤としては、例えば、ポリオキシアルキレン
グリコール,ポリオキシアルキレンアルキルエーテル,
ポリオキシアルキレンアルキルアミド,ポリオキシアル
キレン脂肪酸エステル等が挙げられる。本発明におい
て、上記得られる難燃性油圧作動油は、CEC法に基づ
く生分解性試験による生分解率が67%以上であること
が好ましい。
【0011】かくして得られる本発明の難燃性油圧作動
油は、(A)成分のポリオールと(B)成分の鎖状モノ
カルボン酸との反応によって生成するポリオール部分エ
ステルを主成分とする作動油基油を含有することによっ
て、難燃性に優れ、ピンホール火災の恐れのないものと
なる。したがって、難燃性油圧作動油として、例えば、
各種油圧装置,建設機械,射出成形機,工作機械,油圧
駆動ロボット等に好適に使用することができる。また、
エンジン油,ギヤ油,その他の工業用潤滑剤としても使
用することができる。また、生分解性を有しているの
で、環境保護の面からも好適な潤滑油として使用するこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。参考例1 容積5リットルの4つ口フラスコに攪拌機,温度計,ア
ルゴン吹き込み管および冷却器付きのディーンスターク
水分離装置を取り付けた。上記フラスコに、トリメチロ
ールプロパン938g(7モル),オレイン酸2,639
g(9.36モル)およびイソステアリン酸1,343g
(4.73モル)を仕込み、アルゴン気流下、マントルヒ
ーターで加熱し、エステル化反応を行った。内温が16
0℃になった時点(約1時間)で水の留出が始まった。
徐々に温度を上げて行き、ほぼ3時間で水248ミリリ
ットルがトラップされた。この時、内温は240℃であ
った。さらに、反応を完結させるため、温度を260℃
に上げ、3時間加熱攪拌を行った。その後、水分離装置
を蒸留ヘッドと付け替え、260℃で減圧(2mmH
g)にて軽質分の留去を3時間行った。得られた脂肪酸
エステルは、4,185gであった。
【0013】参考例 2〜10および比較例1〜3 エステル化反応において、各成分を第1表に記載のよう
に替えて仕込んだ以外は、参考例1と同様にして参考例
2〜10及び比較例1〜3を実施し、各々脂肪酸エステ
ルを得た。なお、比較例3で用いた脂肪酸エステルは、
軽質分除去工程を省略したものである。参考例1〜10
および比較例1〜3で得られた脂肪酸エステルの各々に
ついて、その品質評価として、各種物性の測定、高圧噴
霧燃焼試験及び生分解性試験を行った。その結果を第1
表に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】なお、表中の各記号は、次の通りである。 TMP :トリメチロールプロパン glyc:グリセリン PE :ペンタエリスリトール DPE :ジペンタエリスリトール 第1表より、高圧噴霧燃焼試験による継続燃焼時間をみ
ると、参考例1〜10ではいずれも非常に短く、難燃性
に優れたものであることが判る。一方、比較例1〜3で
は、いずれも「継続燃焼性有り」と判定され、単に引火
点が高いのみでは、充分な難燃性は得られないことが判
る。また、CEC法による生分解性試験を行った結果、
参考例1〜10で得られた脂肪酸エステルについてはい
ずれも99%以上の生分解率であった。
【0017】なお、各種物性の測定および高圧噴霧燃焼
試験は、下記に従った。 1)動粘度 JIS K−2283に準拠して測定した。 2)水酸基価 JIS K−0070に準拠し、ピリジン−塩化アセチ
ル化法により測定した。 3)引火点 JIS K−2274に準拠し、クリーブランド開放式
(COC)試験器により測定した。 4)高圧噴霧燃焼試験 高圧により噴霧された試料油にバーナーで着火し、10
秒間予備燃焼させた後、バーナーの火を取り去り、その
後の継続燃焼時間を測定し、難燃性の指標とした。な
お、30秒以上継続燃焼したものについては、その時点
で試験を打ち切り、「継続燃焼性有り」と判定した。 試験条件 噴霧圧力:70kg/cm2 G(窒素加圧) 試料油温:60℃ ノズル :Monarch 60°PL2.25(ホロウコーンタ
イプ) ノズルバーナー間:10cm 予備燃焼時間:10秒 オートクレーブ容量:1リットル 5)生分解性試験 CEC法により、CEC−L−33−T−82に準拠し
て行った。
【0018】実施例1〜9 参考例 2,3,5または8で得られた脂肪酸エステルに
第2表に示すような高分子化合物を添加したものの各々
について、参考例1と同様にして高圧噴霧燃焼試験を行
った。結果を第2表に示す。
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】第2表より明らかなように、脂肪酸エステ
ル基油への高分子化合物の添加により、継続燃焼時間は
大幅に短くなった。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明の難燃性油圧作動
油は、難燃性に優れ、ピンホール火災の恐れのないもの
である。従って、本発明の難燃性油圧作動油は、高出力
の油圧装置の作動油、例えば、各種油圧装置,建設機
械,射出成形機,工作機械,油圧駆動ロボット等に好適
に用いられる。また、エンジン油,ギヤ油,その他の工
業用潤滑剤としても問題なく用いることができる。ま
た、生分解性を有しているので、環境保護の面からも好
適な潤滑油として使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C10N 20:00 20:04 30:00 40:08 (56)参考文献 特開 昭63−125598(JP,A) 特開 平2−214795(JP,A) 特開 昭51−65271(JP,A) 特開 昭61−287987(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 105/38 C10M 107/20 C10M 145/14 C10M 145/16 C10N 40:08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)総炭素数が3〜12及び総水酸基
    数が3〜6であるポリオールと、(B)総炭素数が6〜
    22の鎖状モノカルボン酸との反応生成物であって、水
    酸基価が35mgKOH/g 以上,引火点が290℃以上,か
    つ数平均分子量が600〜1,500であるポリオール
    部分エステルを主成分とし、かつ数平均分子量10,0
    00〜400,000の高分子化合物を0.01〜2.
    0重量%含有することを特徴とする難燃性油圧作動油。
  2. 【請求項2】 高分子化合物が、ポリメタクリレート系
    ポリマー及びスチレン−マレイン酸エステル系共重合体
    から選ばれることを特徴とする請求項1記載の難燃性油
    圧作動油。
  3. 【請求項3】 CEC法に基づく生分解性試験による生
    分解率が67%以上であることを特徴とする請求項1記
    載の難燃性油圧作動油。
  4. 【請求項4】 CEC法に基づく生分解性試験による生
    分解率が67%以上であることを特徴とする請求項
    載の難燃性油圧作動油。
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