JP2885298B2 - フィルム処理装置 - Google Patents

フィルム処理装置

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JP2885298B2
JP2885298B2 JP2636193A JP2636193A JP2885298B2 JP 2885298 B2 JP2885298 B2 JP 2885298B2 JP 2636193 A JP2636193 A JP 2636193A JP 2636193 A JP2636193 A JP 2636193A JP 2885298 B2 JP2885298 B2 JP 2885298B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムの画像を印画
紙に焼き付けるプリント部と、フィルムを所定の長さに
切断するフィルムカッタとを備えたフィルム処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】かかるフィルム処理装置では、現像処理
の終了したフィルムをプリント部にて印画紙に焼き付
け、その後、フィルム保存用のネガシートに挿入するた
めに、4乃至6駒程度の所定の長さにフィルムをフィル
ムカッタにて切断することが行われている。プリント部
におけるフィルムの搬送経路は、プリント部からフィル
ムカッタに至るフィルムの搬送経路と連続的に接続さ
れ、焼き付け終了後のフィルムはそのままフィルムカッ
タの位置まで搬送され、印画紙への焼き付けからフィル
ム切断及びネガシートへの挿入までを一連に処理できる
ようになっている。
【0003】このようなフィルム処理装置には、フルサ
イズのフィルムばかりでなく、フィルム上に占める画像
の領域がフルサイズの半分となるいわゆるハーフサイズ
のフィルムをもプリントできるようになっているものも
ある。このハーフサイズのフィルムの焼き付けにも対応
できる装置では、フルサイズのフィルムを処理する場合
は、上記のように、プリント終了後はそのままフィルム
カッタの位置まで搬送されるのであるが、ハーフサイズ
のフィルムではフィルムに撮影されている画像の向きが
フルサイズのフィルムと90度異なるので、ハーフサイ
ズのフィルムをプリントする場合は、プリント部におけ
るフィルムの搬送経路の向きを90度変更可能に構成
し、印画紙の向きはフルサイズのフィルムの場合と同じ
で、プリント部におけるフィルムの搬送経路の向きを9
0度変更してプリントするようになっている。
【0004】又、このような構成にすることにより、フ
ルサイズのフィルムをプリントする場合において、プリ
ント部におけるフィルムの搬送経路をフルサイズのフィ
ルムを焼き付ける状態から90度向きを換えることによ
り画像の縦横を変更して、同一幅の印画紙で縦横の比率
が違うプリント等も可能となっている。
【0005】上記のように、プリント部におけるフィル
ムの搬送経路の向きを90度換えた場合、プリント部に
おけるフィルムの搬送経路とプリント部以降のフィルム
の搬送経路とが不連続となり、プリント終了後のフィル
ムをフィルムカッタにて所定の長さに切断しようとする
と、フィルムカッタの位置までフィルムを搬送するため
に、プリント部とプリント部以降のフィルムの搬送経路
の間の僅かな隙間からフィルムを挿入するか、或いは、
プリント部におけるフィルムの搬送経路をフィルム処理
装置から取り外してプリント部以降のフィルムの搬送経
路にフィルムを挿入するという非常に手間がかかるもの
となる。
【0006】又、上記の箇所以外でフィルムをフィルム
搬送経路に挿入できる可能性のある箇所としては、プリ
ント部とフィルムカッタとの処理速度の差を調整するた
めに設けられるフィルムガイド部が考えられる。フィル
ムガイド部は、図13に示すように、フィルム搬送経路
途中箇所の底部に、回転軸200周りに揺動自在のルー
プフラップ201を設け、ループフラップ201を下方
に開いてフィルム2のループを形成することにより、プ
リント部とフィルムカッタとの処理速度の差を調整する
のである。フィルム2を挿入できる可能性のある箇所
は、図13のQ−Q断面図である図14に示す前記ルー
プフラップ201が開いた状態で現れるフィルム通路2
02であるが、フィルム通路202はフィルム2を安定
して案内するために上下の間隔が非常に狭いこともあ
り、開いた状態のループフラップ201を避けながらの
限られたスペースでフィルム2の挿入作業を行うのは非
常に困難である。従って、上記のように装置が配置され
ている状況では、実際上、フィルムカッタを使用するの
は不可能で、別にフィルムカッタを用意してフィルムの
切断をしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来構成
では、プリント部におけるフィルムの搬送経路と、プリ
ント部からフィルムカッタに至るフィルムの搬送経路と
が連続的に接続されているので、プリント部とフィルム
カッタを一連に使用することができるものの、夫々を独
立して使用することができず、フィルム処理装置の有効
利用の点で改善が望まれていた。又、プリント部におけ
るフィルムの搬送経路の向きが90度変更可能となって
いる場合は、フィルムカッタを備えながら、そのフィル
ムカッタを使用できない場合があり、フィルム処理装置
の利用効率を低下させていた。本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、その目的は、利用効率を可
及的に向上させたフィルム処理装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルム処理装
置は、フィルムの画像を印画紙に焼き付けるプリント部
と、フィルムを所定の長さに切断するフィルムカッタと
を備えたものであって、その第1特徴構成は、前記プリ
ント部から前記フィルムカッタに至るフィルム搬送経路
に、フィルム搬送経路に沿った第1姿勢と、フィルム搬
送経路外に移動した第2姿勢の間で位置変更可能なフィ
ルムガイド部を設けてあり、且つ、 フィルムガイド部に
は、フィルムガイド部の第1姿勢において、フィルムを
プリント部からフィルムカッタに案内する姿勢と、プリ
ント部とフィルムカッタとの処理速度の差を調整するた
めのフィルムのループの形成を許す姿勢との間で姿勢変
更可能な可動部材が備えられており、 フィルムガイド部
の第2姿勢への位置変更によって、フィルム搬送経路が
開放され、プリント部から排出されたフィルムのフィル
ム搬送経路からの取り出し、又は、フィルム搬送経路へ
のフィルムの挿入が可能となる点にある。
【0009】又、第2特徴構成は、上記第1特徴構成に
おいて、フィルムガイド部は平行リンクによってフィル
ム処理装置の本体に連結された構成となっている点にあ
る。
【0010】
【作用】本発明の第1特徴構成によれば、フルサイズの
フィルムの画像を印画紙に焼き付けた後切断するまでの
一連の処理を行う場合は、プリント部において印画紙へ
の画像の焼き付けを終了したフィルムは、フィルム搬送
経路に沿った第1姿勢のフィルムガイドを通ってフィル
ムカッタの位置まで搬送され、ここで保存等のために所
定の長さに切断される。
【0011】一方、例えば、フィルム処理装置のプリン
ト部のみを使用したい場合は、フィルムガイドを第2姿
勢に切り替えてこれをフィルム搬送経路外に移動するこ
とによって、フィルム搬送経路からのフィルムの取り出
しを可能にして、プリント部においてフィルムの画像を
印画紙に焼き付けた後、フィルムを搬送経路から取り出
す。フィルムカッタのみを使用したい場合も、フィルム
ガイドを第2姿勢に切り替えてこれをフィルム搬送経路
外に移動することによって、フィルム搬送経路へのフィ
ルムの挿入を可能にして、フィルムカッタのフィルム搬
送経路上方側からフィルムを挿入してフィルムを切断す
る。
【0012】又、ハーフサイズのフィルムを印画紙に焼
き付ける場合、或いは、フルサイズのフィルムをサイズ
の大きい印画紙に焼き付ける場合等において、プリント
部におけるフィルム搬送経路の向きを90度変更して使
用するときは、フィルムガイドを第2姿勢に切り替えて
これをフィルム搬送経路外に移動することによって、
ィルム搬送経路へのフィルムの挿入を可能にして、プリ
ント部にてフィルムの画像を印画紙に焼き付けた後、フ
ィルムカッタのフィルム搬送経路上方側からフィルムを
挿入してフィルムカッタによりフィルムを切断する。
【0013】本発明の第2特徴構成によれば、フィルム
ガイド部はフィルム処理装置の本体に対する平行移動に
よって第1姿勢と第2姿勢の間で位置変更可能となる。
【0014】
【発明の効果】上記第1特徴構成によれば、上記の如
く、プリント部及びフィルムカッタの何れか一方のみの
使用も可能となり、又、プリント部におけるフィルムの
搬送経路の向きを90度変更した場合においても、プリ
ント部とフィルムカッタの両方を使用できるものとなっ
て、利用効率を向上させたフィルム処理装置を提供でき
るに至ったのである。
【0015】上記第2特徴構成によれば、フィルムガイ
ド部は、フィルム搬送経路に沿った第1姿勢とフィルム
搬送経路の下方側に平行移動した第2姿勢の間で位置変
更可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明のフィルム処理装置の実施例を
図面に基づいて説明する。図1に示すように、フィルム
処理装置1には、フィルム処理装置1の作動を制御する
制御装置Sと、フィルム2の画像を印画紙3に焼き付け
るプリント部Pと、プリント部Pにて焼き付けの終了し
たフィルム2を所定の長さに切断するフィルムカッタ4
とが備えられ、プリント部Pとフィルムカッタ4との間
のフィルム2の搬送経路途中に、プリント部Pとフィル
ムカッタ4との処理速度の差を調整するためにフィルム
2のループを形成するフィルムガイド部5、ソレノイド
によってフィルム2を圧着する状態とその圧着を解放す
る状態とに切り換え可能としてあるフィルム2搬送用の
入口ローラ60、フィルム2の存否を検出するフィルム
センサ61、及び、フィルム2の送り量を検出するため
にフィルム2の画像が記録されている画面部を検出する
画面検出器6が備えられている。又、図1では図示を省
略しているが、フィルムカッタ4のフィルム2搬送経路
下流側には、フィルムカッタ4で切断したフィルム2を
ネガシート7に収納するネガシート収納部8が備えられ
ている。
【0017】プリント部Pに搬送されたフィルム2は順
次印画紙に焼き付けられ、焼き付けの終了したフィルム
2はフィルムカッタ4の位置に搬送される。この搬送途
中に画面検出器6にて検出したフィルム2の駒数の情報
に基づき、フィルムカッタ4を通過したフィルム2の長
さが、例えばフィルム2の画面6駒分に相当する所定の
長さになると、フィルム2の搬送が停止されてフィルム
カッタ4にてフィルム2が切断される。このフィルム2
の搬送が停止されている間も、プリント部Pではフィル
ム2の画像の焼き付けと搬送を継続しており、このプリ
ント部Pとフィルムカッタ4との処理速度の差は、フィ
ルムガイド部5において、搬送されてくるフィルム2が
ループを形成することで調整される。フィルムカッタ4
にて切断されたフィルム2はネガシート7に挿入され収
納される。
【0018】以下、各構成部分について説明する。プリ
ント部Pには、焼き付けのための光源10、予め読み取
ってあるフィルム2の画像の色情報等に基づいて色バラ
ンス等を調整する調光フィルタ11、調光フィルタ11
による色バランス調整後の光を均一に混合するミラート
ンネル12、フィルム2を搬送及び保持するネガマスク
13、フィルム2の画像を印画紙3上に結像する焼き付
けレンズ14、シャッタ15、及び、印画紙3を搬送及
び保持する印画紙露光ステージ16が同一光軸上に備え
られている。
【0019】フィルムガイド部5は、図2及び図3に示
すように、フィルム2搬送経路下流側の端部において、
フィルム処理装置1の本体と、矢印Aの方向に図示しな
いバネによって付勢された平行リンク50を介して接続
しており、平行リンク50の作動により、矢印Bの方向
に平行移動できるようになっている。フィルムガイド部
5のフィルム2搬送経路上流側の端部には、先端にガイ
ドローラ51aを備えたガイドリンク51が揺動自在に
取り付けられている。ガイドリンク51には、フィルム
ガイド部5を平行移動させるためのガイドレバー51b
が一体に取り付けられ、ガイドリンク51は図示しない
バネによって矢印Cの方向に付勢されている。フィルム
ガイド部5の底部には、フィルム2によるループの形成
を許容すべく下側に開くループフラップ53が取り付け
軸53a周りに揺動自在に取り付けられ、そのループフ
ラップ53を揺動駆動するフラップ駆動用モータM1が
フィルムガイド部5の下面に取り付けられている。ルー
プフラップ53の取り付け軸53aは、フラップ駆動用
モータM1によってベルト駆動され、これにより、ルー
プフラップ53が揺動する。
【0020】フィルムガイド部5は、図3において実線
で示す通り、ガイドリンク51に取り付けられたガイド
レバー51bの操作によって、フィルムガイド部5内を
フィルム2の搬送経路とするフィルム2搬送経路に沿っ
た姿勢と、図3において2点鎖線で示す、フィルムガイ
ド部5をフィルム2搬送経路外に移動した状態となるフ
ィルム2搬送経路の下方側に平行移動した姿勢とに位置
変更できる。先ず、フィルム2搬送経路に沿った姿勢か
ら下方に移動する場合は、ガイドリンク51のガイドレ
バー51bを持ち上げることにより、ガイドリンク51
の先端のガイドローラ51aは、案内板52の上側凹部
52bから外れる。ガイドローラ51aを上側凹部52
bから外した後、ガイドレバー51bを押し下げると、
ガイドローラ51aは、案内板52の案内面52aに沿
って下降し、案内板52の下側凹部52cに入り込む。
ガイドローラ51aは、平行リンク50及びガイドリン
ク51に備えられた付勢力によりこの状態を維持し、フ
ィルムガイド部5は、フィルム2搬送経路の下方側に平
行移動した姿勢を保つ。
【0021】逆に、フィルムガイド部5を、フィルム2
搬送経路の下方側に平行移動した姿勢から、フィルム2
搬送経路に沿った姿勢に戻すには、ガイドレバー51b
を操作して、ガイドローラ51aを下側凹部52cから
上側凹部52bに移動させることにより行う。
【0022】画面検出器6は、透過型の光センサにて構
成され、フィルム2の部分のうちの画面の部分とその周
りの素抜け部との濃度差を区別できるように感度調整さ
れている。画面検出器6の検出情報は制御装置Sに送ら
れ、制御装置Sは、画面検出器6の検出情報によってフ
ィルム2が何駒分送られたかを検出する。
【0023】フィルムカッタ4は、図4に示すように、
ソレノイド4dに駆動される上刃4aと、フィルム2搬
送経路を挟んで下側に固定された下刃4bから構成され
ている。カッタ4の上刃4aは、フィルム現像装置1本
体側に固定されたカッタ取り付け軸4cに回転自在に取
り付けられ、上刃4aの下部には他端部をフィルム処理
装置1の本体側に取り付けたソレノイド4dの一端部が
接続されている。ソレノイド4dの駆動によって、カッ
タ4の上刃4aはカッタ取り付け軸4c周りに矢印Dの
方向に揺動し、上刃4aの刃先4eと下刃4bとの間に
位置するフィルム2を切断する。
【0024】ネガシート収納部8には、図5,図7,及
び,図8に示すように、ネガシート7を送る送りローラ
80、フィルム2を挿入するネガシート7の各段に対応
して設けられたネガシートマークを検出するネガシート
マーク検出器81、及び、ネガシートカッタ82が備え
られている。フィルム2を収納するためのネガシート7
は、フィルムカッタ4に近接して、そのフィルム2搬送
経路下流側に位置し、フィルムカッタ4を超えて搬送さ
れるフィルム2は、ネガシート7の中に送り込まれるよ
うになっており、ネガシート7に送り込まれた状態のフ
ィルム2をフィルムカッタ4が切断するのである。
【0025】以下、図9及び図10の、制御装置Sによ
る制御を示すフローチャートに基づいて、上記構成のフ
ィルム処理装置1の作動について説明する。フィルム処
理装置1は、プリント部Pとフィルムカッタ4とを連動
させて、フィルム2の画像の印画紙3への焼き付けから
フィルム2の切断及びネガシート7への挿入までの一連
処理の他、プリント部Pのみ、或いは、フィルムカッタ
4のみの使用も可能としてある。
【0026】ネガマスク13及びフィルムガイド部5の
姿勢が図5に示す状態にあり、印画紙3への焼き付けか
らフィルム2の切断及びネガシート7への挿入までの一
連処理を行うように設定されているときは、先ず、プリ
ント部Pとフィルムカッタ4とが連動であるかを判断し
て(ステップ#1)、連動となっているのでステップ#
2に分岐し、プリント部Pからのフィルム2の搬送開始
信号を待つ。プリント部Pから搬送開始信号が入ると、
フラップ駆動用モータM1を作動させて、フィルムガイ
ド部5のループフラップ53を、図6に2点鎖線で示す
開いた状態から、フィルム2搬送経路に沿った状態に閉
じる(ステップ#3)。
【0027】次に、入口ローラ60を解放状態にして
(ステップ#4)フィルム2が抵抗無く通過できる状態
にし、フィルムセンサ61がフィルム2の先端を検出す
ると(ステップ#5)、フィルムガイド部5のループフ
ラップ53を開いて(ステップ#6)、入口ローラ60
をフィルム2に圧着する(ステップ#7)。この時点で
未だプリント部Pにてフィルム2の一本分の焼き付けが
終了していないと判断すると(ステップ#8)、フィル
ムガイド部5にフィルム2のループが形成されるまで待
つ(ステップ#9)。フィルムガイド部5にフィルム2
のループが形成されると、入口ローラ60及び入口ロー
ラ60からフィルム2搬送経路下流側のローラを作動さ
せて、画面検出器6の検出情報に基づいてフィルム2を
一駒分送る(ステップ#10)。ここで、フィルムカッ
タ4よりフィルム2搬送経路下流側に送った駒数がフィ
ルム2を切断する設定駒数に達していなければステップ
#8に戻り、設定駒数に達していれば(ステップ#1
1)、ソレノイド4dを作動させて、フィルムカッタ4
によりフィルム2を切断する(ステップ#12)。
【0028】フィルム2を切断した後、ネガシート収納
部8の送りローラ80を作動させて、ネガシートマーク
検出器81の検出情報に基づいてネガシート7を一段送
る(ステップ#13)。ネガシート7を送った後、フィ
ルムセンサ61がフィルム2の後端を検出したか否かを
判断する(ステップ#14)。この時点では、プリント
部Pにて焼き付け処理中であり、当然にフィルム2の後
端は検出していないのでステップ#15に分岐する。ス
テップ#15でプリント部Pとフィルムカッタ4とが連
動しているか否かを判断し、連動しているのでステップ
#8に戻る。プリント部Pにてプリントが終了するま
で、ステップ#8からステップ#15に至る上記の動作
を繰り返し、プリント部Pでの焼き付け処理がフィルム
2の一本分を終了すると、ステップ#8での判断でステ
ップ#16に分岐し、フィルム2の搬送を開始する。
【0029】フィルムセンサ61がフィルム2の後端を
検出したか否か判断し(ステップ#17)、検出してい
なければ、次に、画面検出器6の検出情報に基づいて、
フィルムカッタ4よりフィルム2搬送経路下流側に送っ
た駒数がフィルム2を切断する設定駒数に達しているか
否かを判断する(ステップ#18)。設定駒数に達して
いなければ、フィルムセンサ61がフィルム2の後端を
検出したか否かをモニターしながら(ステップ#1
7)、フィルム2の搬送を継続する。ステップ#18に
おいて、フィルム2の送り量が設定駒数に達したと判断
すると、フィルム2の搬送を停止し(ステップ#1
9)、フィルム2をカットして(ステップ#12)、ネ
ガシート7を一段送る。
【0030】この時点では未だ、フィルム2の後端は検
出していないので、ステップ#14及びステップ#15
を経てステップ#8に戻る。フィルムセンサ61がフィ
ルム2の後端を検出するまで、上記のプリント部Pでの
焼き付け終了後の動作を繰り返す。フィルムセンサ61
がフィルム2の後端を検出すると、ステップ#17にお
いてステップ#20に分岐して、フィルム2の送り量調
整を行う。つまり、ネガシート7の一段分に入れるフィ
ルム2の駒数が、プリント部P等における搬送のために
最低限必要な最少駒数未満にならないように、既に送っ
た駒数と残っているフィルム2の長さからフィルム2の
送り量を調整する。その後フィルム2の搬送を停止して
(ステップ#19)、フィルム2を切断し(ステップ#
12)、ネガシート7を一段送る。
【0031】この時点では、既にフィルム2の後端を検
出しているので、ステップ#14においてステップ#2
1に分岐してフィルム2の後端処理を行う。つまり、図
示を省略しているが、ソレノイド等により作動するプッ
シャをフィルム2の搬送経路に沿って設け、それを作動
させて、ローラから外れて搬送されなくなったフィルム
2の残りの部分をネガシート7に送り込むのである。こ
の後、ネガシート7を一段送り、ネガシートカッタ82
によってネガシート7のつなぎ目部分を切断して、フィ
ルム2の一本分についての処理を終了する。
【0032】フィルムカッタ4のみを使用する場合は、
図7に示すように、フィルムガイド部5をフィルム2搬
送経路の下方側に平行移動した姿勢にして、フィルムガ
イド部5より下流側のフィルム2搬送経路に、フィルム
2を挿入可能にして使用する。図9及び図10のフロー
チャートにおいて、フィルムカッタ4とプリント部Pと
は連動を切ってあるので、ステップ#1においてステッ
プ#24に分岐し、入口ローラ60を解放してフィルム
2が抵抗無く通過できる状態にする(ステップ#2
4)。この状態で、フィルム2が搬送経路内に挿入され
てフィルムセンサ61がフィルム2の先端を検出するの
を待ち(ステップ#25)、フィルム2が挿入されると
入口ローラ61をフィルム2に圧着する(ステップ#2
6)。この時点以降は、ステップ#8のプリント部Pに
おける焼き付け処理が終了したか否かの判断をしない点
を除き、上記のプリント部Pとフィルムカッタ4とを連
動させる場合において、プリント部Pにおけるフィルム
2の一本分の焼き付け処理が終了した時点以降と同様に
作動し、順次フィルム2を設定駒数毎に切断し、ネガシ
ート7に収納して行く。
【0033】プリンタ部Pのみを使用する場合も、フィ
ルムカッタ4のみを使用する場合と同様に、図7に示す
ように、フィルムガイド部5をフィルム2搬送経路の下
方側に平行移動した姿勢にして、プリント部Pから排出
されるフィルム2をフィルム2搬送経路から取り出せる
ようにして使用する。このように設定された状態におい
て、プリント部Pに挿入されたフィルム2は、制御装置
Sが、予め読み取ってあるフィルム2の各駒の画像の色
情報等に基づいて、調光フィルタ11及びシャッタ15
を制御して、各駒毎に順次印画紙3に焼き付けられる。
印画紙3への焼き付けが終了したフィルム2は順次プリ
ント部Pから排出されるが、そのフィルム2はそのまま
フィルム2搬送経路から取り出すことができる。
【0034】更に、図8に示すように、ネガマスク13
の向きを90度変更し、プリント部Pにおけるフィルム
2の搬送経路を90度向き変更して、ハーフサイズのフ
ィルム2を焼き付ける場合は、先ず、上記のプリント部
Pのみを使用する場合と同様にして、印画紙3への焼き
付けを行い、フィルム2をフィルム2搬送経路から取り
出した後に、上記のフィルムカッタ4のみを使用する場
合と同様にフィルム2の設定駒数毎に切断及びネガシー
ト7への挿入を行う。
【0035】従って、フィルムガイド部5,平行リンク
50,ガイドリンク51,及び,案内板52は、フィル
ム2搬送経路に対するフィルム2の取り出し、又は、フ
ィルム2の挿入を可能にする搬送経路開放手段Rとして
機能する。
【0036】〔別実施例〕以下、別実施例を列記する。 上記実施例では、フィルムガイド部5を手動操作に
より上下に平行移動可能に構成してあるが、図11に示
すように、モータM3によって、フィルムガイド部5に
おける平行リンク50のフィルム処理装置1本体側の回
転軸をベルト駆動するように構成して、フィルムガイド
部5を制御装置Sの制御により自動で平行移動できるよ
うにしても良い。
【0037】 上記実施例では、フィルムガイド部5
をフィルム2搬送経路の下方側に平行移動して、フィル
ム2搬送経路外に移動可能に構成しているが、フィルム
ガイド部5を上方側、或いは、フィルム2搬送経路の左
右側に移動できるようにして、フィルムガイド部5をフ
ィルム2搬送経路外に移動可能としても良い。
【0038】 上記実施例では、搬送経路開放手段R
をフィルムガイド部5等で構成しているが、プリント部
Pからフィルムカッタ4に至るフィルム2搬送経路の一
部を、フィルム2搬送経路を中心に上下に2分割できる
ように構成し、その分割可能部分のフィルム2搬送経路
下流の側端部に相対するフィルム2搬送経路の入口部を
奥細のテーパ状に形成して、分割可能部分の上側部分あ
るいは下側部分を外して、フィルム2搬送経路に対する
フィルムの取り出し、又は、フィルム2の挿入を可能に
しても良い。
【0039】 上記実施例では、フィルム処理装置1
は、フィルム2切断後のフィルム2をネガシート7に収
納し、フィルム2の一本分に対応してネガシート7を切
断するまでの機能を有しているが、更に、図12に示す
ように、ネガシート収納部8からネガシート7を受け取
って案内するシート挿入ガイド103、シート挿入ガイ
ド103から切断されたネガシート7を受け取って保持
するシート送り板101、シート送り板101の一端を
支持するローラチェーン102、及び、ネガシートカッ
タ82と同期して回転しローラチェーン102を駆動す
る一対のスプロケット100a,100bが備えられた
ネガシート仕分け部Nを設けて、ネガシートカッタ82
によって切断されたネガシート7をフィルム2の一本分
毎に仕分けした状態で取り出せるようにしても良い。
【0040】 上記実施例では、フィルムカッタ4
を、上刃4a及び下刃4bにより構成しているが、高出
力のレーザ光源を用いて、搬送中の或いは静止状態のフ
ィルム2を切断するようにしても良い。
【0041】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるフィルム処理装置の概
略構成図
【図2】本発明の実施例にかかるフィルム処理装置の要
部拡大図
【図3】本発明の実施例にかかるフィルム処理装置の要
部拡大図
【図4】本発明の実施例にかかるフィルム処理装置の要
部拡大図
【図5】本発明の実施例にかかるフィルム処理装置の概
略構成を示す斜視図
【図6】本発明の実施例にかかるフィルム処理装置の要
部拡大図
【図7】本発明の実施例にかかるフィルム処理装置の概
略構成を示す斜視図
【図8】本発明の実施例にかかるフィルム処理装置の概
略構成を示す斜視図
【図9】本発明の実施例にかかるフィルム処理装置の作
動を示すフローチャート
【図10】本発明の実施例にかかるフィルム処理装置の
作動を示すフローチャート
【図11】本発明の別実施例にかかるフィルム処理装置
の要部拡大図
【図12】本発明の別実施例にかかるネガシート仕分け
部の概略断面図
【図13】従来の技術における部分拡大図
【図14】従来の技術における部分断面図
【符号の説明】
2 フィルム 4 フィルムカッタ 5 フィルムガイド部 P プリント部 R 搬送経路開放手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03D 3/00 - 17/00 G03B 27/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム(2)の画像を印画紙に焼き付
    けるプリント部(P)と、フィルム(2)を所定の長さ
    に切断するフィルムカッタ(4)とを備えたフィルム処
    理装置であって、 前記プリント部(P)から前記フィルムカッタ(4)に
    至るフィルム搬送経路に、前記フィルム搬送経路に沿っ
    た第1姿勢と、前記フィルム搬送経路外に移動した第2
    姿勢の間で位置変更可能なフィルムガイド部(5)を設
    けてあり、且つ、 前記フィルムガイド部(5)には、前記フィルムガイド
    部(5)の前記第1姿勢において、フィルム(2)を前
    記プリント部(P)から前記フィルムカッタ(4)に案
    内する姿勢と、前記プリント部(P)と前記フィルムカ
    ッタ(4)との処理速度の差を調整するためのフィルム
    (2)のループの形成を許す姿勢との間で姿勢変更可能
    な可動部材(53)が備えられており、 前記フィルムガイド部(5)の前記第2姿勢への位置変
    更によって、前記フィルム搬送経路が開放され、前記プ
    リント部(P)から排出されたフィルムの前記フィルム
    搬送経路からの取り出し、又は、前記フィルム搬送経路
    へのフィルムの挿入が可能となる フィルム処理装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルムガイド部(5)は平行リン
    ク(50)によってフィルム処理装置の本体に連結され
    ている請求項1記載のフィルム処理装置。
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