JP2884885B2 - マイクロストリップアンテナ - Google Patents
マイクロストリップアンテナInfo
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Description
共用する衛星通信用、及び、地上通信用のマイクロスト
リップアンテナに関するものである。
従来例としては、例えば1990年電子情報通信学会秋季全
国大会予稿集B−93に掲載された“偏波共用平面アレ
ーの放射特性”に示されたものがある。図9は従来のマ
イクロストリップアンテナの構成図である。1は接地導
体板、2は接地導体板1に設けられたスロット、3は第
一の誘電体基板、4は第二の誘電体基板、5は第一の誘
電体基板3に設けられた放射導体、6は第一の誘電体基
板3に設けられた第一のストリップ導体、7は第二の誘
電体基板4に設けられた第二のストリップ導体である。
X−X′は放射導体5の対称軸、Y−Y′はX−X′と
直交する放射導体5の対称軸、O−O′はX−X′及び
Y−Y′と直交する放射導体5の中心軸である。図9に
おいて接地導体板1にはO−O′上に中心点があるスロ
ット2が軸X−X′に沿って設けられており、一方の面
は第一の誘電体基板3、他方の面は第二の誘電体基板4
に接している。第一の誘電体基板3の接地導体板1との
接合面の反対側の面には放射導体5が設けられ、軸X−
X′に沿って設けられた第一のストリップ導体6と接続
されている。また、第二の誘電体基板4の接地導体板1
との接合面の反対側の面には第二のストリップ導体7が
軸O−O′と交差し、且つ、軸Y−Y′に沿って設けら
れている。
イクロストリップアンテナにおいて、第一のストリップ
導体6は接地導体板1と共に、また、第二のストリップ
導体7は接地導体板1と共にそれぞれマイクロストリッ
プ線路を構成している。第一のストリップ導体6に電波
を供給すると、第一のストリップ導体6に接続された放
射導体5上にX−X′方向の電流が生じ、放射導体5か
らX−X′と平行な偏波面を有する電波が放射される。
また、第二のストリップ導体7に電波を供給すると、接
地導体板1に設けられたスロット2を介して放射導体5
が励振されてY−Y′方向の電流が放射導体5上に誘起
され、Y−Y′と平行な偏波面を有する電波が放射され
る。X−X′方向の電流により生じる電界は、X−X′
と直交し、且つ、放射導体5の中心を通る軸、即ちY−
Y′上で0となる。また、Y−Y′方向の電流により生
じる電界は、Y−Y′と直交し、且つ、放射導体5の中
心を通る軸X−X′上で0となる。従って、偏波面がX
−X′上にある電波とY−Y′上にある電波との間の結
合が小さいマイクロストリップアンテナを得ることがで
き、例えば偏波面が直交する二つの電波の一方で受信、
他方で送信を行うことができる。また、衛星通信におい
ては、隣接したチャンネルの信号の分離を直交する偏波
面を用いて行うことがあるが、その場合も隣接したチャ
ンネルのどちらのチャンネルにも対応でき、且つ、チャ
ンネルの信号の分離が可能なマイクロストリップアンテ
ナを得ることができる。
ップアンテナは以上のように構成されていて、放射導体
への給電線路のストリップ線路にコーナー部、インピー
ダンス変成器、電力分配器等の不連続部分があると、そ
の不連続部分から不要放射が生じ、放射導体から放射さ
れる電波と干渉し、所望の放射パターンが得られないと
いう課題があった。
を放射導体に直接接続すると、ストリップ線路の配置の
自由度が小さく、また、放射導体とそれに対向する接地
導体板との間隔が小さく、アンテナのインピーダンス特
性を広帯域化できないという課題があった。
ップ線路を用い、給電線路からの不要放射を低減するた
めストリップ線路を構成する誘電体基板を高誘電率のも
のにすると、ストリップ線路の伝送損失が大きくなると
言う課題があった。
る給電線路としてストリップ線路を用い、給電線路から
の不要放射を低減するため上記ストリップ線路をストリ
ップ導体と第一の接地導体板と第三の接地導体板とから
構成すると、上記第一の接地導体板に設けたスロットで
給電電力に反射が生ずるという課題があった。
る給電線路としてストリップ線路を用い、給電線路から
の不要放射を低減するためストリップ線路を構成する誘
電体基板を高誘電率のものにすると、上記ストリップ線
路の伝送損失に伴って生ずる熱雑音によりアンテナのC
/N比が劣化するという課題があった。
めに成されたもので、それぞれ以下に示すマイクロスト
リップアンテナを得ることを目的としている。
リップ線路からのの不要放射を低減し、また、上記放射
導体へ結合するスロットで生ずる給電電力の反射を小さ
くしたマイクロストリップアンテナを得ることを目的と
している。
マイクロストリップアンテナを得ることを目的としてい
る。
リップ線路からの不要放射を低減するため、上記ストリ
ップ線路を構成する誘電体基板を高誘電率の基板とする
とき、上記ストリップ線路の伝送損失に伴って生ずる熱
雑音によるアンテナのC/N比の劣化を低減したマイク
ロストリップアンテナを得ることを目的としている。
めに、本発明のマイクロストリップアンテナは、 スロッ
トを有する第一の接地導体板を有する第二の誘電体基板
と、 上記第二の誘電体基板に接する一方の面に上記スロ
ットに結合するストリップ線路のストリップ導体と、他
方の面に第三の接地導体板とを有し、さらに上記第一の
接地導体板と第三の接地導体板とをスロット近傍で接続
する接続導体を有する第四の誘電体基板と、 上記第一の
接地導体板の一方の面に接し、上記第一の接地導体板の
スロットと結合する放射導体と放射導体に接続するスト
リップ線路のストリップ導体とを設けた第一の誘電体基
板と、 上記放射導体と放射導体に接続するストリップ線
路のストリップ導体に接し、上記放射導体が対向する部
分に開口部を設けた第二の接地導体板を有する第三の誘
電体基板とを備えたものである。
における第二の誘電体基板と第四の誘電体基板とを低誘
電率の発泡誘電体または空気層で構成したものである。
は、 スロットを有する第一の接地導体板と、 上記第一の
接地導体板の一方の面に、上記スロットと結合するスト
リップ線路のストリップ導体と上記ストリップ線路のス
ロット近接部に増幅器を設けた第二の誘電体基板と、 上
記第一の接地導体板の他方の面に接し、上記スロットと
結合する放射導体と放射導体に直接接続するストリップ
線路のストリップ導体とを有する第一の誘電体基板と、
上記放射導体と放射導体に直接接続するストリップ線路
のストリップ導体とに接し、上記放射導体に対向する部
分に開口部を設けた第二の接地導体板を有する第三の誘
電体基板とを備えたものである。
導体へスロットを介して結合する給電線路を、ストリッ
プ導体とその両側の接地導体板とよりなるストリップ線
路とすることにより、給電線路からの不要放射を抑制
し、放射パターンへの影響を低減することができる。ま
た、接地導体板に設けてあるスロット近傍で二つの接地
導体板を導体で接続することにより、給電の際に一方の
接地導体板上を流れる電流がスロットで反射せずに他方
の接地導体板上を流れるため、反射電力を広帯域に低減
することができる。
結合する給電線路としてストリップ線路を構成するスト
リップ導体の両側の接地導体板との間の誘電体基板を、
低誘電率の発泡誘電体または空気層としたことにより、
給電線路の伝送損失を低減することができる。
結合する給電線路を構成するストリップ線路からの不要
放射を低減するために、上記ストリップ線路を構成する
誘電体基板を高誘電率の基板とするとき、上記ストリッ
プ線路のスロットに近接して低雑音増幅器を設けること
により、上記ストリップ線路の伝送損失に伴って生ずる
熱雑音によるアンテナのC/N比の劣化を小さくするこ
とができる。
施例1を図によって説明する。図1において、1は第一
の接地導体板、2は接地導体板1に設けたスロット、3
は第一の誘電体基板、4は第二の誘電体基板、5は第一
の誘電体基板3に設けた放射導体、6は第一の誘電体基
板3に設けた第一のストリップ導体、7は第二の誘電体
基板4に設けた第二のストリップ導体、8は第三の誘電
体基板、9は第二の接地導体板、10は第二の接地導体
板9に設けた開口部である。X−X′は放射導体5の対
称軸、Y−Y′はX−X′と直交する放射導体5の対称
軸、O−O′はX−X′及びY−Y′と直交する放射導
体5の中心軸である。図1において、接地導体板1には
O−O′上に中心点があるスロット2が軸X−X′に沿
って設けてあり、一方の面は第一の誘電体基板3、他方
の面は第二の誘電体基板4に接している。第一の誘電体
基板3の接地導体板1との接合面の反対側の面には放射
導体5が設けてあり、軸X−X′に沿って設けた第一の
ストリップ導体6に接続している。第三の誘電体基板8
は第一のストリップ導体6に接している。第二の接地導
体板9は上記第三の誘電体基板8の第一のストリップ導
体6と反対側の面に設けて、第一の接地導体板1、第一
のストリップ導体6と共にトリプレート線路を構成して
おり、且つ、放射導体5と重なる部分には電波を放射す
る開口部10を設けている。また、第二の誘電体基板4
の接地導体板1との接合面の反対側の面には第二のスト
リップ導体7を軸O−O′と交差し、且つ、軸Y−Y′
に沿って設けている。
て、第一のストリップ導体6に電波を供給すると放射導
体5上にX−X′方向の電流が生じ、放射導体5からX
−X′と平行な偏波面を有する電波が放射される。ま
た、第二のストリップ導体7に電波を供給すると、接地
導体板1に設けられたスロット2を介して放射導体5が
励振されてY−Y′方向の電流が放射導体5上に誘起さ
れ、Y−Y′と平行な偏波面を有する電波が放射され
る。X−X′とY−Y′は直交しているので、直交する
二つの偏波で送受信を行うことができる。ここで、第一
のストリップ導体6を第一の接地導体板1と第二の接地
導体板9と組み合わせてトリプレート線路にすると、第
一のストリップ導体6の上下が接地導体板1と第二の接
地導体板9により遮蔽され、且つ、トリプレート線路は
平衡線路であるため、第一のストリップ導体6にコーナ
ー部、インピーダンス変成器、電力分配器等の不連続部
分があっても、その部分から不要放射の発生を低減でき
る。また、第一の誘電体基板3、第三の誘電体基板8と
して、従来のマイクロストリップ線路では不要放射が生
ずるため使用できなかった低誘電率の発泡誘電体、また
は、空気層が使用することにより、第一のストリップ導
体6に沿って伝播する電波の伝送損失を低減することが
できる。
導体6を第一の接地導体板1と第二の接地導体板9と組
み合わせてトリプレート線路にした例について説明した
が、第二の接地導体板9の代わりに接地していない導体
板を用いたマイクロストリップ導体構成にしても、第一
のストリップ導体6の不連続部からの不要放射は上記導
体板により遮蔽・低減ができ、同様の効果を得ることが
できる。
ップアンテナを示したが、円形等、他の形状のマイクロ
ストリップアンテナでも有効であることはいうまでもな
い。
Y′と平行な偏波面を有する直線偏波の電波を用いるマ
イクロストリップアンテナを例に説明したが、メアンダ
ライン等の円偏波発生器と組み合わせて、直交する二つ
の円偏波の電波を用いるマイクロストリップアンテナに
ついても同様のことが言える。
図である。図において1〜10、及びX−X′、Y−
Y′、O−O′は図1と同じものであり、a及びa′は
放射導体5の外周と軸X−X′の交点、b及びb′は放
射導体5の外周と軸Y−Y′の交点である。
て、第一のストリップ導体6から電波を供給すると、放
射導体5は点a、a′間の距離が約2分の1波長となる
周波数faで共振し、第二のストリップ導体7から電波
を供給すると、放射導体5は点b、b′間の距離が約2
分の1波長となる周波数fbで共振する。従って、図2
において、点a、a′間の距離と点b、b′間の距離を
変えることにより、第一のストリップ導体6から電波を
供給する場合と第二のストリップ導体7から電波を供給
する場合とでは上記マイクロストリップアンテナを異な
る周波数で使用することができる。なお、実施例1を示
す図1と同一部分には同一符号を付し説明を省く。
図である。図において、1〜10、及びX−X′、Y−
Y′、O−O′は図1と同じものであり、11は円盤状
の放射導体5に設けられた凸部、12は円盤状の放射導
体5に設けられた凹部、D−D′は軸X−X′と時計回
りに45度の角度をなす放射導体5の対称軸である。図
3において円盤状の放射導体5には軸D−D′と交差す
る周上に凸部11が、軸D−D′と90度の角度をなす
周上に凹部12がそれぞれ設けてある。また、接地導体
板1にはO−O′上に中心点があるスロット2が軸X−
X′に沿って設けており、第一の誘電体基板3には、第
一のストリップ導体6が軸X−X′に沿って設けられ、
放射導体5に接続している。また、第二の誘電体基板4
には第二のストリップ導体7がスロット2の中心と交差
し、且つ、軸Y−Y′に沿って設けてある。
て、軸D−D′に沿って流れる電流の共振周波数fdと
軸D−D′と直交する方向の電流の共振周波数faの関
係は放射導体5に設けられた凸部11と凹部12によ
り、それぞれの電流の流れる方向の放射導体5の長さが
異なるためfd<faとなる。ここで、fd<fo<f
aなる周波数foで、凸部11と凹部12とそれぞれ4
5度の角度をなす方向から放射導体5に電波を給電する
と、軸D−D′に沿って流れる電流は容量性を示し位相
が進み、軸D−D′と直交する方向の電流は誘導性を示
し位相が遅れるため、図3において、第一のストリップ
導体6から電波を給電すると左旋円偏波、第二のストリ
ップ導体7から電波を給電すると右旋円偏波が発生し、
直交する二つの円偏波を有する電波を放射することがで
きる。なお、実施例1を示す図1と同一部分には同一符
号を付し説明を省く。
11と凹部12の両方を設けた例について説明したが、
凸部11、もしくは凹部12のみでも同様の効果を得
る。また、放射導体5の中央に軸D−D′に沿ってスロ
ットを設けても同様の効果を得る。
ップアンテナを示したが、矩形等、他の形状のマイクロ
ストリップアンテナでも有効であることはいうまでもな
い。
図である。図において、1〜10、及びX−X′、Y−
Y′、O−O′は図1と同じものである。図4におい
て、放射導体5は第二の接地導体板9に設けた開口部1
0の中央に設けてある。第一の誘電体基板3の接地導体
板1との接合面の反対側の面には第一のストリップ導体
6の一部分が放射導体5に対向して、軸X−X′に沿っ
て設けてある。また、第二の誘電体基板4の接地導体板
1との接合面の反対側の面には第二のストリップ導体7
がスロット2の中心と交差し、且つ、軸Y−Y′に沿っ
て設けてある。
て、放射導体5と第一のストリップ導体6とは非接触の
容量性の電磁結合をしており、第一のストリップ導体6
に電波を供給すると放射導体5上にX−X′方向の電流
が誘起され、放射導体5からX−X′と平行な偏波面を
有する電波が放射される。また、第二のストリップ導体
7に電波を供給すると、スロット2を介して放射導体5
が励振されてY−Y′方向の電流が放射導体5上に誘起
され、Y−Y′と平行な偏波面を有する電波が放射され
る。X−X′とY−Y′は直交するので、直交する二つ
の偏波で送受信を行うことができる。ここで、第一のス
トリップ導体6を第一の接地導体板1と第二の接地導体
板9と組み合わせてストリップ線路(トリプレート線
路)にすると、トリプレート線路は平衡線路であり、第
一のストリップ導体6の上下が第一の接地導体板1と第
二の接地導体板9とにより遮蔽されているので、第一の
ストリップ導体6にコーナー部、電力分配器等の不連続
部分があっても、上記不連続部分からの不要放射を低減
できる。また、第一の誘電体基板3、第三の誘電体基板
8に、低誘電率の発泡誘電体、または、空気層が使用で
きることにより、第一のストリップ導体6に沿って伝播
する電波の伝送損失を低減することができる。また、放
射導体5を第二の接地導体板9の開口部10に設け、放
射導体5に給電する第一のストリップ導体6とは非接触
の容量性の電磁結合をしているので、直接第一のストリ
ップ導体6に接続する場合に比べ、第一のストリップ導
体6の配置の自由度が大きく、且つ、放射導体5と第一
の接地導体板1との間隔を大きくできるのでインピーダ
ンス特性を広帯域化することができる。なお、実施例1
を示す図1と同一部分には同一符号を付し説明を省く。
図である。図において、1〜10、及びX−X′、Y−
Y′、O−O′は図1と同じものであり、13は軸O−
O′を中心に第一のストリップ導体6と対称の位置に配
置した第三のストリップ導体である。
て、放射導体5と第一のストリップ導体6とは容量性の
電磁結合をしており、第一のストリップ導体6に電波を
供給すると放射導体5上にX−X′方向の電流が生じ、
放射導体5からX−X′と平行な偏波面を有する電波が
放射される。また、第二のストリップ導体7に電波を供
給すると、接地導体板1に設けられたスロット2を介し
て放射導体5が励振されてY−Y′方向の電流が誘起さ
れ、Y−Y′と平行な偏波面を有する電波が放射され
る。ここで、第二のストリップ導体7から給電した電波
によって放射導体5に誘起される電流は第一のストリッ
プ導体6のため、左右非対称となり、Y−Y′方向の電
流により生じる電界はX−X′上で0とならず、第一の
ストリップ導体6に結合するため、交差偏波識別度が劣
化する。そこで、第一のストリップ導体6と対称の位置
に第三のストリップ導体13を設けることにより、第二
のストリップ導体7から給電した電波によって放射導体
5に誘起される電流を軸Y−Y′に対して対称とし、X
−X′上における電界を0とすることにより、交差偏波
識別度を改善できる。なお、実施例1を示す図1及び実
施例4を示す図4と同一部分には同一符号を付し説明を
省く。
図である。図において、1〜10、及び、13、X−
X′、Y−Y′、O−O′は図4と同じものである。図
6において、スロット2は軸X−X′に沿って、第一の
ストリップ導体6と反対方向にずらして配置してあり、
第二のストリップ導体7も軸X−X′に沿ってスロット
2と同方向、等距離にずらして配置してある。
ロット2を第一のストリップ導体6とずらせて配置した
ため、スロット2から第一のストリップ導体6に漏れ込
む電波の電力を低減することができ、これにより交差偏
波識別度を改善できる利点がある。この場合、スロット
2を軸X−X′に沿ってずらすので、スロット2と放射
導体5との結合量は、スロット2を軸Y−Y′に沿って
ずらす場合に比べて大きく、スロット2が放射導体5の
中心軸O−O′上にある場合とほとんど差がない。な
お、実施例1を示す図1及び実施例4を示す図4と同一
部分には同一符号を付し説明を省く。
図である。図において、1〜10、及び、X−X′、Y
−Y′、O−O′は図1と同じものであり、14は第四
の誘電体基板、15は第三の接地導体板、16は接続導
体である。図7において、第四の誘電体基板14は第二
の誘電体基板4の第一の接地導体板1との接合面と反対
側の面に設けられており、第二の誘電体基板側の面には
第二のストリップ導体7、他方の面には第三の接地導体
板15が設けられている。第二のストリップ導体7は第
一の接地導体板1、第三の接地導体板15と共にトリプ
レート線路を構成している。接続導体16はスロット
2、及び、第二のストリップ導体7の近傍で第二の誘電
体基板4と第四の誘電体基板14を貫通し、第一の接地
導体板1と第三の接地導体板15を接続している。
て、第二のストリップ導体7の不連続部分からの不要放
射を低減するには、第二のストリップ導体7を中心導体
として上下に接地導体板を備え、トリプレート線路を構
成すると有効である。さらに、第二の誘電体基板4、第
四の誘電体基板14に、従来のマイクロストリップ線路
では不要放射が増加するため使用できなかった低誘電率
の発泡誘電体、又は、空気層が使用できることにより、
第二のストリップ導体7に沿って伝播する電波の伝送損
失を低減することができる。しかし、第一の接地導体板
1と第三の接地導体板15を流れる電流のうち、第一の
接地導体板1を流れる電流のみがスロット2との結合に
寄与し、第三の接地導体板15を流れる電流は反射する
ので、ここで、スロット2の近傍で、第一の接地導体板
1と第三の接地導体板15とを接続導体16により接続
する。これによって、第三の接地導体板15を流れる電
流が第一の接地導体板1に流れて、スロット2との結合
に寄与するので、スロット2における給電電力の反射を
低減することができる。なお、実施例1を示す図1と同
一部分には同一符号を付し説明を省く。
図である。図において、1〜10、及びX−X′、Y−
Y′、O−O′は図1と同じものであり、17は第二の
ストリップ導体7に設けた低雑音増幅器である。
て、第二のストリップ導体7の不連続部分からの不要放
射を低減するため、高誘電率の基板を用いると、ストリ
ップ導体上を伝播する電波の波長短縮率が大きくなる。
一般に、波長あたりの電波の伝送損失は一定であるの
で、誘電率が高くなると第二の誘電体基板4上の第二の
ストリップ導体7に沿って伝播する電波の伝送損失が増
加する。従って、上記のマイクロストリップアンテナを
受信に用いるとき、給電損失による熱雑音の増加によ
る、アンテナのC/N比の劣化を防ぐため、低雑音増幅
器17をなるべくアンテナの近くに設ける必要がある。
本実施例8では、マイクロストリップ線路を構成する第
二のストリップ導体7のスロットに近い位置に低雑音増
幅器17を設けることにより、給電損失に伴って生ずる
熱雑音によるアンテナのC/N比の劣化が小さいアンテ
ナを得ることができる。なお、実施例1を示す図1と同
一部分には同一符号を付し説明を省く。
のストリップ導体7上に設けた例について説明したが、
移相器等他の形式のマイクロ波回路を用いても有効であ
ることは言うまでもない。
のストリップ導体6上にも設けることにより、第一のス
トリップ導体6に沿って伝播する電波の給電損失に伴っ
て生ずる熱雑音によるアンテナのC/N比の劣化が小さ
いアンテナを得ることができる。
ているので以下に記載されるような効果を奏する。
して給電するストリップ線路をストリップ導体と両側の
接地導体板とよりなるストリップ線路とすることによ
り、上記ストリップ線路からの不要放射を抑制し、放射
パターンのへの影響を小さくした、また、スロットを設
けた接地導体板のスロット近傍でストリップ導体の両側
の接地導体板を導体で接続することにより、上記スロッ
トにおける給電電力の反射を少なくしたマイクロストリ
ップアンテナを得ることができる。
誘電率の誘電体又は空気層にすることにより、放射導体
へスロットを介して給電する第二のストリップ線路の伝
送損失を低減したマイクロストリップアンテナを得るこ
とができる。
給電するストリップ線路からの不要放射を低減するた
め、上記ストリップ線路を構成する誘電体基板を高誘電
率の基板とするとき、上記ストリップ線路のスロットに
近接した位置に低雑音増幅器を備えたことにより、上記
ストリップ線路の伝送損失に伴って生ずる熱雑音による
アンテナのC/N比の劣化が小さいマイクロストリップ
アンテナを得ることができる。
例1を示す構成図である。
例2を示す構成図である。
例3を示す構成図である。
例4を示す構成図である。
例5を示す構成図である。
例6を示す構成図である。
例7を示す構成図である。
例8を示す構成図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 以下の要素を備えたことを特徴とするマ
イクロストリップアンテナ、 (a1)スロットを有する第一の接地導体板を有する第
二の誘電体基板と、 (a2)上記第二の誘電体基板に接する一方の面に上記
スロットに結合するストリップ線路のストリップ導体
と、他方の面に第三の接地導体板とを有し、さらに上記
第一の接地導体板と第三の接地導体板とをスロット近傍
で接続する接続導体を有する第四の誘電体基板と、 (a3)上記第一の接地導体板の一方の面に接し、上記
第一の接地導体板のスロットと結合する放射導体と放射
導体に接続するストリップ線路のストリップ導体とを設
けた第一の誘電体基板と、 (a4)上記放射導体と放射導体に接続するストリップ
線路のストリップ導体に接し、上記放射導体が対向する
部分に開口部を設けた第二の接地導体板を有する第三の
誘電体基板。 - 【請求項2】 第二の誘電体基板及び第四の誘電体基板
を低誘電率の発泡誘電体または空気層で構成したことを
特徴とする請求項1記載のマイクロストリップアンテ
ナ。 - 【請求項3】 以下の要素を備えたことを特徴とするマ
イクロストリップアンテナ、 (b1)スロットを有する第一の接地導体板と、 (b2)上記第一の接地導体板の一方の面に、上記スロ
ットと結合するストリップ線路のストリップ導体と上記
ストリップ線路のスロット近接部に増幅器を設けた第二
の誘電体基板と、 (b3)上記第一の接地導体板の他方の面に接し、上記
スロットと結合する放射導体と放射導体に直接接続する
ストリップ線路のストリップ導体とを有する第一の誘電
体基板と、 (b4)上記放射導体と放射導体に直接接続するストリ
ップ線路のストリップ導体とに接し、上記放射導体に対
向する部分に開口部を設けた第二の接地導体板を有する
第三の誘電体基板。
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