JP2604947B2 - 平面アンテナ - Google Patents

平面アンテナ

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JP2604947B2
JP2604947B2 JP4246756A JP24675692A JP2604947B2 JP 2604947 B2 JP2604947 B2 JP 2604947B2 JP 4246756 A JP4246756 A JP 4246756A JP 24675692 A JP24675692 A JP 24675692A JP 2604947 B2 JP2604947 B2 JP 2604947B2
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • H01Q21/061Two dimensional planar arrays
    • H01Q21/065Patch antenna array
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/0006Particular feeding systems
    • H01Q21/0075Stripline fed arrays
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q5/00Arrangements for simultaneous operation of antennas on two or more different wavebands, e.g. dual-band or multi-band arrangements
    • H01Q5/50Feeding or matching arrangements for broad-band or multi-band operation

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平面アンテナ、特に受
信周波数帯域の幅を広帯域化し、受信効率を増大するよ
うにした両給電形の平面アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】受信機と送信機を組合わせた電波中継装
置(Transponder)を備えた人工衛星による
いわゆる衛星通信によって地球上の遠隔の2地点を電波
を用いて繋ぐことができ、これによって各国間でテレビ
ジョンプログラムの交換が出来るようになってきた。
【0003】産業技術の発達は製品の小形化、軽量化、
薄形化という傾向に進み、これに従って、特に衛星放送
分野においては、放送信号の送受信設備の一つであるア
ンテナに関する研究も活発に進められた。アンテナの中
で平面アンテナは、衛星、航空機等のような移動体用ア
ンテナまたはUHF(Ultra High Freq
uency)帯からSHF(Super High F
requency)帯までの周波数領域で用いられる衛
星放送受信用アンテナとして活用されている。
【0004】これらの衛星放送受信用の平面アンテナに
おける直線偏波用マイクロストリップアンテナ(MS
A)を用いた円偏波発生アンテナの典型的な類型を図1
ないし図4を参照しながら説明する。根本的に平面アン
テナの構造は誘電体基板を間に置き、その両側に導体を
形成したもので、図1に示したように誘電体基板(1)
の下部に接地基板(2)が形成され、誘電体基板(1)
の上部には所定サイズの放射素子(3)が形成される。
ここで、放射素子(3)の長さはおよそ平面アンテナの
使用周波数に対してλg/2以下である。
【0005】こういう放射素子(3)は、図2に示した
ようにインピーダンス変換器(T1−T5 )と給電線
(A0 −A6 )にて互いに繋ぎ合い、給電回路網を構成
するので、図面に4×4アレイ平面アンテナの例を示
す。主給電線(A0 )を通じて給電線(A1とA2)に
分けられ、そのインピーダンスの整合のためにその連結
の部分に長さがλg/4であるインピーダンス変換器
(T1)が設けられる。給電線(A1)は給電線(A3
とA4)に分けられ、そのインピーダンスの整合のため
にその連結の部分に長さがλg/4であるインピーダン
ス変換器(T2)が設けられる。給電線(A3)は給電
線(A5とA6)に分けられ、そのインピーダンスの整
合のためにその連結の部分に長さがλg/4であるイン
ピーダンス変換器(T3)が設けられる。
【0006】残りのインピーダンス変換器(T4とT
5)も同様な目的で設けられている。上記のように構成
された放射素子(3)には、図2のH部分の詳細図であ
る図3に示すように、円偏波のために傾き穴(4)が形
成されている。傾き穴(4)は給電線(A)に関して±
45°の方向に配設される。放射素子(3)は各々の中
心線の相互間隔(do)が0.7〜1.0λ0 に維持され
ており、傾き穴(4)の穴の長さを1、幅をwoとすれ
ば、円偏波の受信レベルは1/woによって変化する。ま
た、平面アンテナには図4のように直交モードで90°
の位相差が発生し、放射素子(3)の傾き穴(4)が給
電線(A)に関して+45°の場合には右旋円偏波、−
45°の場合には左旋円偏波が発生される。
【0007】送信回路とのインピーダンスマッチングの
ためにインピーダンス変換器(T1−T5 )はそれぞれ
in・Zo (Zin,Zo は各々放射素子(3)の入出力
インピーダンスである)の値を有するになる。即ち、
ンピーダンス変換器(T1 −T5 )はそれぞれZo /2
の値を有しており、それによって給電電力が均等に提供
され、そして、平面アンテナの構成に当って数百個以上
の放射素子(3)を設けることができる。
【0008】このような平面アンテナにおいては、給電
回路網は多段に構成され、各放射素子(3)から放射さ
れた電磁波は遠距離電磁場において全体的に同相とな
る。その結果、このような平面アンテナは特定の方向へ
の尖鋭な指向性を有するアンテナとして使用される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の平面アンテナでは、放射素子(3)の穴(4)の軸
比(axial ratio) が小さいので、その周波数特性が図5
のように狭帯域となり、その活用に融通性が少なかっ
た。特に、衛星放送がおよそ500MHz の第3地域とお
よそ800MHz の第1地域で実施される場合には、広帯
域化した信号の受信をそのような狭い周波数帯域ではカ
バーすることができない。このため、衛星放送受信用の
平面アンテナを構成することは、実際にはかなり具現化
がむずかしいものである。更に、従来の技術において
は、放射素子(四角形パッチ)は単一給電方式を使用す
るために帯域幅がずいぶん狭く、放射素子と給電回路網
の間で相互結合が発生し、給電回路網が基板の上に露出
されることにより損失が多く発生される等の問題点があ
った。
【0010】本発明は上記問題点を解消するためのもの
で、その目的は受信周波数の帯域幅を広げることができ
る平面アンテナを提供することである。本発明の他の目
的は、放射素子と給電線との相互結合を除き、受信効率
を増大することができる平面アンテナを提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような本発明の目
的を達成するため、本発明による平面アンテナは、給電
回路基板と放射素子を絶縁層によって分離し、あるいは
給電回路基板と放射素子を同一平面上に構成して、これ
ら給電回路基板及び放射素子に加えて設けた通孔基板と
を別の絶縁層によって分離させ、放射素子はおのおの9
0°の位相差が生じる一対の第1給電線に連結されると
ともに、複数個の放射素子を一つの組にしたアンテナユ
ニットにはおのおの180°の位相差が生じる一対の第
2給電線を連結することによって構成される。
【0012】
【作用】四つの放射素子の一組からなるアンテナユニッ
トに互いに対向する2つのアンテナユニットが相互にλ
g/2の位相差を有するように給電され、放射素子の穴
パターンが各々逆向きであれば、同位相の受信特性が得
られることになる。
【0013】
【実施例】図6は本発明による平面アンテナの両給電回
路基板を示す図であり、図7は図6の両給電回路基板に
て放射素子を互いに繋ぎ合った状態を示す平面アンテナ
の平面図である。本発明によれば、一つの放射素子(1
1)が2つの給電線(12a,12b)を有する。
【0014】この給電線(12a,12b)は、各々そ
の電気的な長さがλg/2とλg/4となるように構成
されており、互いに90°位相差が生じている。ともに
四つの放射素子(11)の組から構成されているアンテ
ナユニット(13)とそれに対応するアンテナユニット
(14)は、相互に同位相となるように、両アンテナユ
ニットへの伝送路(16a)および(16b)の電気的
な長さにλg/2の差異があるように、設けられてい
る。
【0015】このように構成されている本発明による平
面アンテナにおける両給電方式による円偏波の発生につ
いて説明すると、図8(A)に示した通り放射素子(1
1)に繋がれる給電線(12a,12b)は、給電時の
位相差が90°となるように給電線の長さを異にしてい
る。これによって、図8(B)のように直交座標系にお
いて放射電界(E1,E2)が互いに90°の角度をも
って発生され、これらの合成ベクトルによって円偏波が
発生されることとなる。
【0016】放射素子(11)の入力インピーダンスを
in、特性インピーダンスをZo 、負荷インピーダンス
をZL、給電線の長さをlとすると、Zin=Zo
{(jZo ・tanβl)/(Zo +jZL・tanβ
l)}になる。そこで、90°の位相差を有する電界
(E1 ,E2 )を発生させるための給電線(12a,1
2b)の長さが各々λg/2、λg/4になることは、
上述した関係式から得ることができる。
【0017】さて、放射素子(11)が図8に示すよう
な四角形の場合のみならず、図9のような円形の場合に
も本発明が適用可能であることは当然であろう。本発明
による平面アンテナを構成するアンテナユニットは、各
々の給電線のインピーダンスをZo 1−Zo 5とおくと
(図6のK部分)、図10に示す等価回路により表わす
ことができる。また、放射素子(11)の幅(w1)や長
さ(L)はアンテナの中心周波数によって決定されるの
で、衛星放送の周波数がおよそ12GHz であるとすれ
ば、数値解析によりこれの決定が出来る。
【0018】放射素子(11)の四つづつの組からなる
アンテナユニットが配設される場合、図7に示したよう
に各々のアンテナユニット(13)または(14)に繋
がれたトランス(16)のアンテナユニット(13)の
方の連結電送路(16a)およびアンテナユニット(1
4)の方の電送路(16b)の電気的長さにはλg/2
の差異が設けられるため、各ユニットの放射素子(1
1)の傾き穴パターンが互いに対向する方向とすれば、
それらの受信特性を同位相にすることができる。従っ
て、この時は軸比(axial ratio) に対する周波数の特性
が図11のように広帯域化される。
【0019】一方、図12ないし図14は、信号カプリ
ング除去構造を有する本発明の実施例を示した図面であ
る。ここで、図12には、4×4配列の平面アンテナが
示されている。図13に示すように、放射素子(31)
の下層に形成された給電線(32aと32b)は前記し
た通りその長さがそれぞれλg/2およびλg/4に構
成されており、また、図14のように、放射素子(3
1)が形成された放射素子基板(33)と給電回路(3
4)が形成された給電回路基板(35)の間および給電
回路基板(35)と接地基板(37)の間にはスチレン
フォーム(発泡性スチレン)基板(36a)および(3
6b)が形成されて、放射素子(31)と給電回路(3
4)との間に電磁気的な結合ができるように構成されて
いる。
【0020】また、図15は信号カプリング除去構造を
有する本発明の他の実施例を示しており、通孔(41
a)が形成された通孔基板(41)と、放射素子(4
3)と給電回路(44)が構成された基板(45)の間
および基板(45)と接地基板(47)の間にスチレン
フォーム基板(42)および(47)がそれぞれ設けら
れている。
【0021】このスチレンフォーム基板はその誘電率が
空気誘電率に近いから、構成要素間の電気的な伝送によ
る損失や信号カプリングを除くことができる。スチレン
フォーム基板は厚さが1.8ないし2mm程度になるのが
望ましい。図14の放射素子基板(33)および給電回
路基板(35)、図15の通孔基板(41)および放射
素子や給電回路構成基板(45)は、図16に図示した
ように薄膜のフィルムをフォトエッチング方法等により
パターニングして形成する。即ち、通孔基板(41)に
通孔(41a)を形成し、スチレンフォームの絶縁基板
(42)、放射素子(43)や給電回路(44)を有す
る基板(45)、スチレンフォームの絶縁基板(46)
および接地基板(47)を順々に積み重ねて形成するこ
とができる。薄膜フィルムは、図16に示したように1
0ないし20ミクロン厚のアルミニウム(51)と、1
5ないし100ミクロン厚のポリエチレンテレフタレー
トP.E.T(52)を接着した安価なフィルムを使用
することもできる。
【0022】本発明による平面アンテナによれば、図1
7に示したように、従来の帯域幅(図17(B)の特性
図)よりもっと広がった帯域幅(図17(A)の特性
図)を得ることができる。上記の実施例は、本発明を通
孔(41a)の形状が四角形である場合に適用して説明
したが、円形にて構成しても同じ結果を収めることがで
きるのは当然であろう。この場合も同様に、通孔(41
a)のサイズは凡そλg/2である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による平面
アンテナは、受信帯域特性を幅広いものとすることがで
きる。更に、アンテナユニットが多量に集積されたアン
テナ本体を不要放射及び信号カプリング除去用の多層構
造により構成することができるから、アンテナの全体的
な受信特性を汎用的とし、信頼性のあるものに改善でき
る利点がある。特に、衛星放送受信に適用すれば、UH
F帯からSHF帯までの広帯域化した信号受信が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の平面アンテナの基本的な構造を示す断面
図である。
【図2】従来の平面アンテナの構成を示す平面図であ
る。
【図3】図2のH部分の部分拡大図である。
【図4】図3の平面アンテナの受信周波数の位相特性図
である。
【図5】図3の平面アンテナの軸比に対する受信周波数
の特性図である。
【図6】本発明による平面アンテナにおける両給電回路
基板の構成を示す概念図である。
【図7】本発明による平面アンテナの構成を示す平面図
である。
【図8】本発明による平面アンテナにおける四角形放射
素子を使う時の両給電方式による円偏波の発生を説明す
るための説明図である。
【図9】本発明による平面アンテナにおける円形放射素
子を使う時の両給電方式による円偏波の発生を説明する
ための説明図である。
【図10】図6のK部分の等価回路図である。
【図11】図7の平面アンテナの軸比に対する受信周波
数の特性図である。
【図12】本発明による両給電形平面アンテナの実施例
の構成を示す平面図である。
【図13】図12の平面アンテナの基本的構造図であ
る。
【図14】図12の平面アンテナの分解斜視図である。
【図15】本発明による平面アンテナの他の実施例の構
造を示す分解斜視図である。
【図16】薄膜フィルムの例を示す断面図である。
【図17】本発明および従来の平面アンテナの受信周波
数の帯域幅を示す特性図である。
【符号の説明】
11,31…放射素子 12a,12b…給電線 13,14…アンテナユニット 16…伝送路 33…放射素子基板 35…給電回路基板 36a,36b,42,46…スチレンフォーム基板 41…通孔基板 47…接地基板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地手段と、該接地手段上に形成されて
    絶縁を行うための第1絶縁手段と、該第1絶縁手段上に
    形成された給電手段と、該給電手段上に形成されて絶縁
    を行うための第2絶縁手段と、該第2絶縁手段上に形成
    された放射手段とにより構成される平面アンテナにおい
    て、 前記第1絶縁手段及び第2絶縁手段は絶縁基板であり、
    前記給電手段は給電回路を有し、該給電回路は90°の
    位相差をもつ第1給電線の一対と、互いに対向する2つ
    のアンテナユニットの受信特性を同一位相にするために
    各々180°位相差をもつ第2給電線の一対とにより構
    成され、前記給電手段と前記放射手段とは前記第2絶縁
    手段を介して電磁的に結合され、さらに、前記放射手段
    を構成する放射素子は中間に通孔を有するスロット形放
    射素子である、ことを特徴とする平面アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記放射手段は複数の放射素子と、該複
    数の放射素子が形成され基板とにより構成される請求
    項1に記載の平面アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記アンテナユニットは4つの放射素子
    が一組となって構成される請求項1に記載の平面アンテ
    ナ。
  4. 【請求項4】 前記放射素子は円形若しくは四角形であ
    る請求項2に記載の平面アンテナ。
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KR16144/1991 1991-09-16
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