JP2883856B2 - プーリの製造方法 - Google Patents

プーリの製造方法

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JP2883856B2
JP2883856B2 JP8159291A JP15929196A JP2883856B2 JP 2883856 B2 JP2883856 B2 JP 2883856B2 JP 8159291 A JP8159291 A JP 8159291A JP 15929196 A JP15929196 A JP 15929196A JP 2883856 B2 JP2883856 B2 JP 2883856B2
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Japan
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pulley
belt
hub
manufacturing
center
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哲朗 小口
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベルト駆動装置に用
いられるプーリの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プーリは図6に示すように鋳造一
体品のプーリ20、あるいは図7に示すように板金プレ
ス製のディスク21と鋼製のハブ22とを溶着して形成
した溶接構成品である。これらの製作に当たっては、言
うまでもなく、鋳造品においては鋳造型を用い、板金構
成品においてはプレス型を用いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、エンジン等の
機械の系列を生産し、逐次モデルチェンジ等を実施して
行くと、図6に示すプーリの駆動軸の直径dやベルトの
寸法およびピッチ円直径Dは変わらず、ハブ端面からベ
ルトの中心までの距離sのみが異なるプーリが必要とな
る場合が多い。このような場合、従来は鋳造型あるいは
プレス型を新たに用意する必要があり、経済的でなく、
製作日数も多く必要としている。
【0004】本発明は上記の従来技術の問題点に着目し
てなされたもので、駆動軸直径やベルトの寸法およびピ
ッチ円直径が変わらず、ハブ端面からベルト中心までの
距離の異なるプーリを容易に、経済的に得られるプーリ
の製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るプーリの製造方法では、ベルトと接触
するV型環状部材と、駆動軸に嵌合する筒状部材と、前
記環状部材と筒状部材とを一体結合する合成樹脂製のリ
ム部材とを有するプーリの製造方法において、リム部材
のディスク成形型の両側にスペーサを連接し、かつ、ベ
ルトの中心から筒状部材の端面までの距離に合わせてス
ペーサの厚さを任意に変更してプーリを製造することを
特徴とする。
【0006】上記構成によれば、ベルトの中心から筒状
部材の端面までの距離が種々異なったプーリを製造する
ときに、同一の金型内に、ベルトの中心から筒状部材の
端面までの距離に合わせて、リム部材のディスク成形型
の両側に配置するスペーサの厚さを任意に変更してプー
リを製造する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の形態例を、図面を
参照して説明する。図1は本発明のプーリの製造方法に
よって製造されたプーリの第1形態例の断面図であり、
1はVベルトに適合する鋳鉄あるいは鋼製の環状部材で
あり、ピッチ円直径はDである。2は軸径dの駆動軸に
嵌合する鋼製の筒状部材であるハブであり、環状部材1
とハブ2とは合成樹脂製のリム3の樹脂成形時に鋳包み
により一体構成される。ハブ2の端面からベルト中心ま
での距離はaである。
【0008】上記の樹脂型は図2に示すように構成され
る。10は主型であり、11および12はリム3のディ
スク部分成形用の第1型11および第2型12である。
13は段付部14を有する型セット用の支えであり、1
5はリム3のボス部分成形用の第1スペーサであり、1
6は第2型12と主型10との間に挿入する第2スペー
サである。
【0009】環状部材1は第1型11と第2型12との
間にセットされ、ハブ2は支え13の段付部14にセッ
トされる。第1スペーサ15および第2スペーサ16の
寸法は、ハブ2の端面からベルト中心までの距離がaと
なるように定められる。次に、合成樹脂を注入して図1
に示すような鋳包み一体品を構成する。
【0010】Vベルトの寸法、プーリのピッチ円直径D
および駆動軸径dは変わらずにハブ2の端面からベルト
中心までの距離がbのプーリが必要となった場合には、
図3に示すように、ハブ2の端面からベルト中心までの
距離がbとなるような他の第1スペーサ17および他の
第2スペーサ18を主型10にセットする。
【0011】この場合、主型10、第1型11、第2型
12、支え13、環状部材1およびハブ2は変更しな
い。これに合成樹脂を注入成形すると、図4に示すハブ
2の端面からベルト中心までの距離がbとなるリム4に
より鋳包み構成されたプーリが得られる。
【0012】図5は本発明のプーリの製造方法によって
製造されたプーリの他の形態例の断面図を示すもので、
Vリブドベルト用のプーリである。2はハブ、5はVリ
ブドベルトに適合する環状部材、6は合成樹脂製のリム
である。これも第1形態例と同様に第1スペーサおよび
第2スペーサの寸法を変えることによってハブ2の端面
からベルト中心までの距離を変えて製造することができ
る。なお、環状部材5の形状は形態例以外のものでもよ
い。
【0013】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明は、ベルト
と接触するV型環状部材と、駆動軸に嵌合する筒状部材
と、前記環状部材と筒状部材とを一体結合する合成樹脂
製のリム部材とを有するプーリの製造方法において、リ
ム部材のディスク成形型の両側にスペーサを連接し、か
つ、ベルトの中心から筒状部材の端面までの距離に合わ
せてスペーサの厚さを任意に変更してプーリを製造する
こととしたため、ベルトの寸法、ピッチ円直径および駆
動軸径を変えることなく筒状部材の端面からベルト中心
までの距離を変更したいときに、樹脂型のスペーサを変
更するだけで目的のプーリを容易、短期間、かつ経済的
に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプーリの製造方法によって製造された
プーリの第1形態例の断面図である。
【図2】図1のプーリを製作するための樹脂型の説明図
である。
【図3】図1のプーリのハブ端面からベルト中心までの
距離を変更する場合の樹脂型の説明図である。
【図4】図3の樹脂型から得られるプーリの断面図であ
る。
【図5】本発明プーリの製造方法によって製造された
プーリの他の形態例の断面図である。
【図6】従来の鋳造一体のプーリの断面図である。
【図7】従来の板金溶接構成のプーリの断面図である。
【符号の説明】
1 環状部材 2 ハブ 3 リム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 55/48 B29C 45/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトと接触するV型環状部材と、駆動
    軸に嵌合する筒状部材と、前記環状部材と筒状部材とを
    一体結合する合成樹脂製のリム部材とを有するプーリの
    製造方法において、リム部材のディスク成形型の両側に
    スペーサを連接し、かつ、ベルトの中心から筒状部材の
    端面までの距離に合わせてスペーサの厚さを任意に変更
    してプーリを製造することを特徴とするプーリの製造方
    法。
JP8159291A 1996-05-14 1996-05-14 プーリの製造方法 Expired - Lifetime JP2883856B2 (ja)

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JPH08303559A JPH08303559A (ja) 1996-11-19
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5196156U (ja) * 1975-01-29 1976-08-02
JPS5538020U (ja) * 1978-09-05 1980-03-11
JPS58187651U (ja) * 1982-06-09 1983-12-13 豊田工機株式会社 樹脂製プ−リ

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