JPH07125088A - 歯車の製造方法 - Google Patents
歯車の製造方法Info
- Publication number
- JPH07125088A JPH07125088A JP5297472A JP29747293A JPH07125088A JP H07125088 A JPH07125088 A JP H07125088A JP 5297472 A JP5297472 A JP 5297472A JP 29747293 A JP29747293 A JP 29747293A JP H07125088 A JPH07125088 A JP H07125088A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- mold
- section
- synthetic resin
- resin
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (A)のように、帯状の鋼板1にローラ成形
を施して平歯状の歯部2を形成する。歯部2の形成され
た鋼板1を所定の長さに切断し、(B)のように円形に
回曲して両端を結合することにより歯部環3を形成す
る。歯部環3を、可動型12の中子13に形成された型
孔14内に嵌合し、可動型12を固定型16に押し付け
て固定したのち、注入口17より歯部環3の内周側に溶
融合成樹脂を注入する。合成樹脂が凝固したところで可
動型12を戻して型抜きし、不要部分を切除すると、合
成樹脂製の歯車本体部の外周に、鋼製の歯部2が一体に
形成された平歯車が得られる。 【効果】 軽量で歯部の強度にも優れた歯車が製造でき
る。型抜きに拘束されない簡単な構造の成形型が使用で
きて型費が抑えられる。
を施して平歯状の歯部2を形成する。歯部2の形成され
た鋼板1を所定の長さに切断し、(B)のように円形に
回曲して両端を結合することにより歯部環3を形成す
る。歯部環3を、可動型12の中子13に形成された型
孔14内に嵌合し、可動型12を固定型16に押し付け
て固定したのち、注入口17より歯部環3の内周側に溶
融合成樹脂を注入する。合成樹脂が凝固したところで可
動型12を戻して型抜きし、不要部分を切除すると、合
成樹脂製の歯車本体部の外周に、鋼製の歯部2が一体に
形成された平歯車が得られる。 【効果】 軽量で歯部の強度にも優れた歯車が製造でき
る。型抜きに拘束されない簡単な構造の成形型が使用で
きて型費が抑えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量でかつ歯部の強度
にも優れた歯車を製造する方法に関する。
にも優れた歯車を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の歯車としては、鋼製の歯車材の周
面にカッタ等で切削歯切り加工を施したものが一般的で
あるが、用途によって例えば軽量化を意図する場合に
は、樹脂成形品や、アルミ合金、亜鉛合金等からなるダ
イカスト品が使用されている。
面にカッタ等で切削歯切り加工を施したものが一般的で
あるが、用途によって例えば軽量化を意図する場合に
は、樹脂成形品や、アルミ合金、亜鉛合金等からなるダ
イカスト品が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな樹脂成形品やダイカスト品では、歯部の強度に劣
り、また、歯部の形状によっては、型抜きの必要上から
成形型を複数に分割された複雑な構造とする必要があっ
て型費が高くつき、特に、少量生産には適さなかった。
うな樹脂成形品やダイカスト品では、歯部の強度に劣
り、また、歯部の形状によっては、型抜きの必要上から
成形型を複数に分割された複雑な構造とする必要があっ
て型費が高くつき、特に、少量生産には適さなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の歯車の製造方法
は、叙上の点に鑑み完成されたものであって、圧造成形
により鋼製の帯材に歯部を形成したのち、その歯部を形
成した帯材を回曲して成形型内に嵌め、その回曲した帯
材の内外周のいずれか一側に合成樹脂またはダイカスト
用合金を注入して凝固させることにより歯車本体部を形
成する構成とした。
は、叙上の点に鑑み完成されたものであって、圧造成形
により鋼製の帯材に歯部を形成したのち、その歯部を形
成した帯材を回曲して成形型内に嵌め、その回曲した帯
材の内外周のいずれか一側に合成樹脂またはダイカスト
用合金を注入して凝固させることにより歯車本体部を形
成する構成とした。
【0005】
【発明の作用及び効果】本発明方法によれば、合成樹脂
成形品またはダイカスト品からなる歯車本体部の周面
に、鋼製の歯部が一体的に形成された歯車が製造され
る。
成形品またはダイカスト品からなる歯車本体部の周面
に、鋼製の歯部が一体的に形成された歯車が製造され
る。
【0006】すなわち、歯車本体部が樹脂成形品または
ダイカスト品であることにより軽量にでき、なおかつ、
歯部が鋼製であってその強度に優れた歯車が得られる。
ダイカスト品であることにより軽量にでき、なおかつ、
歯部が鋼製であってその強度に優れた歯車が得られる。
【0007】また、予め歯部を形成した帯材を成形型内
に嵌めるのであって、成形型内で歯部を成形するのでは
ないから、型抜きに拘束されない簡単な構造の成形型で
足り、型費を抑えられて製造コストを低減することがで
きる効果がある。
に嵌めるのであって、成形型内で歯部を成形するのでは
ないから、型抜きに拘束されない簡単な構造の成形型で
足り、型費を抑えられて製造コストを低減することがで
きる効果がある。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3によっ
て説明する。まず、図1(A)に示すように、SUS材
等からなる帯状の鋼板1を、互いにかみ合う一対の歯型
成形用のローラ11の間に通してローラ成形することに
よって、平歯状の歯部2を形成する。
て説明する。まず、図1(A)に示すように、SUS材
等からなる帯状の鋼板1を、互いにかみ合う一対の歯型
成形用のローラ11の間に通してローラ成形することに
よって、平歯状の歯部2を形成する。
【0009】次に、この歯部2の形成された鋼板1を所
定の長さに切断し、同図(B)に示すように、円形に回
曲して両端を結合することによって歯部環3を形成す
る。
定の長さに切断し、同図(B)に示すように、円形に回
曲して両端を結合することによって歯部環3を形成す
る。
【0010】この歯部環3を、可動型12の中子13に
形成された、中心に歯車の軸孔形成用のボス15を設け
た型孔14内に嵌合し、その可動型12を固定型16に
押し付けて固定し、注入口17より図示しない樹脂導入
部を通して歯部環3の内周側に溶融合成樹脂を注入す
る。
形成された、中心に歯車の軸孔形成用のボス15を設け
た型孔14内に嵌合し、その可動型12を固定型16に
押し付けて固定し、注入口17より図示しない樹脂導入
部を通して歯部環3の内周側に溶融合成樹脂を注入す
る。
【0011】合成樹脂が凝固したところで可動型12を
戻して型抜きすると、図2に示すように、樹脂導入部と
対応する導入成形部4が一体となった成形品が得られ
る。
戻して型抜きすると、図2に示すように、樹脂導入部と
対応する導入成形部4が一体となった成形品が得られ
る。
【0012】その後、その導入成形部4を切除すると、
図3に示すように、中心に軸孔6の形成された合成樹脂
製の歯車本体部5の外周に、鋼製の歯部2が一体に形成
された平歯車が得られる。
図3に示すように、中心に軸孔6の形成された合成樹脂
製の歯車本体部5の外周に、鋼製の歯部2が一体に形成
された平歯車が得られる。
【0013】すなわち、歯車本体部5が樹脂成形品であ
ることにより軽量にでき、なおかつ、歯部2が鋼製であ
ってその強度に優れた平歯車が得られる。
ることにより軽量にでき、なおかつ、歯部2が鋼製であ
ってその強度に優れた平歯車が得られる。
【0014】なお、歯車本体部5については、上記実施
例で示した樹脂成形の代わりに、アルミ合金、亜鉛合金
等のダイカスト用合金を注入することによるダイカスト
成形により製造しても良い。
例で示した樹脂成形の代わりに、アルミ合金、亜鉛合金
等のダイカスト用合金を注入することによるダイカスト
成形により製造しても良い。
【0015】また、上記実施例では、歯部を形成するの
に鋼板にローラ成形を施したが、素材を鋼管としてロー
ラ成形により鋼管を帯状に圧潰しつつ歯部を形成するよ
うにしても良く、また、鋼板や鋼管をプレス成形しても
良い。
に鋼板にローラ成形を施したが、素材を鋼管としてロー
ラ成形により鋼管を帯状に圧潰しつつ歯部を形成するよ
うにしても良く、また、鋼板や鋼管をプレス成形しても
良い。
【0016】本発明は平歯車に限らず、はすば歯車やや
まば歯車のような特殊形状の歯車の製造にも同様に適用
できる。上記したように、本製造方法は予め歯部の形成
された歯部環を成形型内に嵌めるのであって、成形型内
で歯部を成形するのではないから、このような特殊形状
の歯部を有する場合であっても型抜きに拘束されない簡
単な構造の成形型を使用することができる。
まば歯車のような特殊形状の歯車の製造にも同様に適用
できる。上記したように、本製造方法は予め歯部の形成
された歯部環を成形型内に嵌めるのであって、成形型内
で歯部を成形するのではないから、このような特殊形状
の歯部を有する場合であっても型抜きに拘束されない簡
単な構造の成形型を使用することができる。
【0017】また、外径寸法の異なる歯車を製造する場
合には、可動型12の中子13をそれに対応した内径寸
法の型孔14を備えたものと交換することによって簡単
に対応できる。
合には、可動型12の中子13をそれに対応した内径寸
法の型孔14を備えたものと交換することによって簡単
に対応できる。
【0018】さらに、本発明は、外歯歯車に限らず内歯
歯車の製造にも適用することが可能である。
歯車の製造にも適用することが可能である。
【図1】本発明の一実施例に係る製造工程の説明図であ
る。
る。
【図2】本実施例による型抜き後の成形品の一部切欠側
面図である。
面図である。
【図3】本実施例による製品の斜視図である。
【符号の説明】 1:鋼板 2:歯部 3:歯部環 5:歯車本体部 1
1:成形ローラ 12:可動型 14:型孔 16:固
定型
1:成形ローラ 12:可動型 14:型孔 16:固
定型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 39/10 2126−4F // B29K 105:22
Claims (1)
- 【請求項1】 圧造成形により鋼製の帯材に歯部を形成
したのち、該歯部を形成した帯材を回曲して成形型内に
嵌め、該回曲した帯材の内外周のいずれか一側に合成樹
脂またはダイカスト用合金を注入して凝固させることに
より歯車本体部を形成することを特徴とする歯車の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5297472A JPH07125088A (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 歯車の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5297472A JPH07125088A (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 歯車の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07125088A true JPH07125088A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17846943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5297472A Pending JPH07125088A (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 歯車の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07125088A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999032804A1 (de) * | 1997-12-22 | 1999-07-01 | INA Wälzlager Schaeffler oHG | Herstellung eines gezahnten hohlzylindrischen teils |
WO2003076124A1 (de) * | 2002-03-08 | 2003-09-18 | Ina-Schaeffler Kg | Verfahren zum herstellen eines hohlrades für planetenträger |
KR100553496B1 (ko) * | 1998-05-08 | 2006-02-20 | 이나 밸츠라거 쉐플러 오하게 | 수동 트랜스미션용 싱크로나이저장치의 슬라이딩 슬리브 |
CN108971426A (zh) * | 2018-08-29 | 2018-12-11 | 共享铸钢有限公司 | 不同规格齿圈类铸件嵌套式造型用铸型 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51158961U (ja) * | 1975-06-11 | 1976-12-17 | ||
JPS58128561A (ja) * | 1982-01-23 | 1983-08-01 | Honda Motor Co Ltd | 歯付伝動プ−リ |
JPS61105364A (ja) * | 1984-10-27 | 1986-05-23 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 歯車 |
JPH01102557U (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-11 |
-
1993
- 1993-11-01 JP JP5297472A patent/JPH07125088A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51158961U (ja) * | 1975-06-11 | 1976-12-17 | ||
JPS58128561A (ja) * | 1982-01-23 | 1983-08-01 | Honda Motor Co Ltd | 歯付伝動プ−リ |
JPS61105364A (ja) * | 1984-10-27 | 1986-05-23 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 歯車 |
JPH01102557U (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-11 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1999032804A1 (de) * | 1997-12-22 | 1999-07-01 | INA Wälzlager Schaeffler oHG | Herstellung eines gezahnten hohlzylindrischen teils |
KR100553496B1 (ko) * | 1998-05-08 | 2006-02-20 | 이나 밸츠라거 쉐플러 오하게 | 수동 트랜스미션용 싱크로나이저장치의 슬라이딩 슬리브 |
WO2003076124A1 (de) * | 2002-03-08 | 2003-09-18 | Ina-Schaeffler Kg | Verfahren zum herstellen eines hohlrades für planetenträger |
CN108971426A (zh) * | 2018-08-29 | 2018-12-11 | 共享铸钢有限公司 | 不同规格齿圈类铸件嵌套式造型用铸型 |
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