JP2882992B2 - シールド機能を備えたプリント板 - Google Patents

シールド機能を備えたプリント板

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JP2882992B2
JP2882992B2 JP6031199A JP3119994A JP2882992B2 JP 2882992 B2 JP2882992 B2 JP 2882992B2 JP 6031199 A JP6031199 A JP 6031199A JP 3119994 A JP3119994 A JP 3119994A JP 2882992 B2 JP2882992 B2 JP 2882992B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント板が放射する電
磁波をしゃへいするシールド機能を備えたプリント板に
関し、特に本発明はプリント板を小型化することができ
るシールド機能を備えたプリント板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロプロセッサ等の各種電子部品を
搭載したプリント板からは電磁波が放射され、これが上
記プリント板を搭載した機器の近くに設置された各種の
機器にノイズとして悪影響を与える。このため、従来か
ら上記プリント板をシールドし、プリント板から放射さ
れる電磁波の影響を除去する技術が知られている。
【0003】図6は、上記電磁波をシールドするため従
来の方法を示す図であり、同図(a)は上カバー、
(b)はプリント板を搭載したグランド・プレーン、
(c)グランド・プレーンに上カバーを被せた状態を示
している。同図において、101はアルミ等の導電性の
板金で形成された上カバー、102はプリント板であ
り、プリント板102の上にはIC等の回路素子102
aが搭載されている。
【0004】103はアルミ等の導電性の板金で形成さ
れたグランド・プレーンであり、グランド・プレーン1
03にはスタッド104が取り付けられ、スタッド10
4に上記プリント板が取り付けられる。図6において、
同図(b)に示すように、プリント板102をグランド
・プレーン103のスタッド104に取り付け、同図
(a)に示す上カバー101を被せる。その際、同図
(c)に示すように、グランド・プレーン103と上カ
バー101の間に導電性のガスケット105を設ける。
【0005】上カバー101とグランド・プレーン10
3間に導電性のガスケット105を設けることにより、
上カバー101とグランド・プレーン103は電気的に
接続され、また、プリント板102のグランドとグラン
ド・プレーン104はスタッド104により電気的に接
続される。このため、プリント板102から発生する電
磁波はシールドされ、外部の機器等に与える影響を除去
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のプリン
ト板のシールド方法は、板金で形成した上カバーとグラ
ンド・プレーンを必要とし、コストがかかるとともに、
装置が大型化するといった欠点があった。本発明は上記
した従来技術の欠点を改善するためになされたものであ
って、コストを低減化することができると共に、装置を
小型化することができるシールド機能を備えたプリント
板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明は、多層プリント板の外層
の一面を、フレームグランドに接続されたシールドパタ
ーン11aもしくはシールド層12aとし、上記シール
ドパターン11a又はシールド層12aを設けた層に対
向する外層の周辺部に上記シールドパターン11a又は
シールド層12aと同電位の導電性パターンをループ状
に形成し、シールドパターン11a又はシールド層12
aと上記導電性パターンとを、プリント板が発生する電
磁波の周波数に応じた間隔で設けられたスルーホール1
1c,12cで電気的に接続したものである。
【0008】本発明の請求項2の発明は、多層プリント
板の外層の一面を、フレームグランドに接続されたシー
ルドパターン11aもしくはシールド層12aとし、上
記シールドパターン11a又はシールド層12aを設け
た層に対向する外層の周辺部に上記シールドパターン1
1a又はシールド層12aと同電位の導電性パターンを
ループ状に形成し、シールドパターン11a又はシール
ド層12aと上記導電性パターンとを、プリント板が発
生する電磁波の周波数に応じた間隔で設けられたスルー
ホール11c,12cを電気的に接続し、上記ループ状
に形成された導電性パターンに、盛り上がり部を持つハ
ンダ部11e,12fを形成し、上記プリント板をクラ
ンドプレーン2に取り付けた際、上記ハンダ部11e,
12fがクランドプレーン2に接触するように構成した
ものである。
【0009】本発明の請求項3の発明は、多層プリント
板の外層の一面を、フレームグランドに接続されたシー
ルドパターン11aもしくはシールド層12aとし、上
記シールドパターン11a又はシールド層12aを設け
た層に対向する外層の周辺部 に上記シールドパターン1
1a又はシールド層12aと同電位の導電性パターンを
ループ状に形成し、シールドパターン11a又はシール
ド層12aと上記導電性パターンとを、プリント板が発
生する電磁波の周波数に応じた間隔で設けられたスルー
ホール11c,12cで電気的に接続し、上記プリント
板をグランドプレーンに取り付けたときの高さをHとし
たとき、上記ループ状に形成された導電性の導電性パタ
ーンの幅LをL>5Hとしたものである。
【0010】本発明の請求項4の発明は、多層プリント
板の外層の一面を、フレームグランドに接続されたシー
ルドパターン11aもしくはシールド層12aとし、上
記シールドパターン11a又はシールド層12aを設け
た層に対向する外層の周辺部に上記シールドパターン1
1a又はシールド層12aと同電位の導電性パターンを
ループ状に形成し、シールドパターン11a又はシール
ド層1aと上記導電性パターンとを、プリント板が発
生する電磁波の周波数に応じた間隔で設けられたスルー
ホール11c,12cで電気的に接続し、上記周辺部に
ループ状に形成された導電性パターンに、盛り上がり部
を持つハンダ部11e,12fを形成し、上記プリント
板をクランドプレーン2に取り付けた際、上記ハンダ部
11e,12fがクランドプレーン2に接触するように
構成するとともに、上記プリント板をグランドプレーン
に取り付けたときの高さをHとしたとき、上記ループ状
に形成された導電性の導電性パターンの幅LをL>5H
としたものである。
【0011】
【作用】本発明の請求項1の発明においては、多層プリ
ント板の外層の一面を、フレームグランドに接続された
シールドパターン11aもしくはシールド層12aと
し、上記シールドパターン11a又はシールド層12a
を設けた層に対向する外層の周辺部に上記シールドパタ
ーン11a又はシールド層12aと同電位の導電性パタ
ーンをループ状に形成し、シールドパターン11a又は
シールド層12a上記導電性パターンとを、プリント
板が発生する電磁波の周波数に応じた間隔で設けられた
スルーホール11c,12cで電気的に接続したので
プリント板から放射される電磁波をシールドすることが
でき、また、プリント板の側面に放射 される電磁波を効
果的にシールドすることができる
【0012】本発明の請求項2の発明においては、多層
プリント板の外層の一面を、フレームグランドに接続さ
れたシールドパターン11aもしくはシールド層12a
とし、上記シールドパターン11a又はシールド層12
a を設けた層に対向する外層の周辺部に上記シールド
パターン11a又はシールド層12aと同電位の導電性
パターンをループ状に形成し、シールドパターン11a
又はシールド層12と上記導電性パターンとを、プリ
ント板が発生する電磁波の周波数に応じた間隔で設けら
れたスルーホール11c,12cで電気的に接続し、上
記ループ状に形成された導電性パターンに、盛り上がり
部を持つハンダ部11e,12fを形成し、上記プリン
ト板をクランドプレーン2に取り付けた際、上記ハンダ
部11e,12fがクランドプレーン2に接触するよう
に構成したので、プリント板から放射される電磁波をシ
ールドすることができ、また、プリント板の側面に放射
される電磁波を効果的にシールドすることができる。
【0013】特に、シールドパターン11a又はシール
ド層12aと導電性パターンがスルーホール11c,1
2cにより電気的に接続されるとともに、導電性パター
ンがハンダ部11e,12fにより、グランドプレーン
に電気的に接続され、プリント板の側面に放射される電
磁波を一層効果的にシールドすることができる。
【0014】本発明の請求項3の発明においては、多層
プリント板の外層の一面を、フレームグランドに接続さ
れたシールドパターン11aもしくはシールド層12a
とし、上記シールドパターン11a又はシールド層12
aを設けた層に対向する外層の周辺部に上記シールドパ
ターン11a又はシールド層12aと同電位の導電性パ
ターンをループ状に形成し、シールドパターン11a又
はシールド層12aと上記導電性パターンとを、プリン
ト板が発生する電磁波の周波数に応じた間隔で設けられ
たスルーホール11c,12cで電気的に接続し、上記
プリント板をグランドプレーンに取り付けたときの高さ
をHとしたとき、上記ループ状に形成された導電性の導
電性パターンの幅LをL>5Hとしたので、プリント板
から放射される電磁波をシールドすることができ、
た、プリント板の側面に放射される電磁波を一層効果的
にシールドすることができる
【0015】本発明の請求項4の発明においては、多層
プリント板の外層の一面を、フレームグランドに接続さ
れたシールドパターン11aもしくはシールド層12a
とし、上記シールドパターン11a又はシールド層12
aを設けた層に対向する外層の周辺部に上記シールドパ
ターン11a又はシールド層12aと同電位の導電性パ
ターンをループ状に形成し、シールドパターン11a又
はシールド層12aと上記導電性パターンとを、プリン
ト板が発生する電磁波の周波数に応じた間隔で設けられ
たスルーホール11c,12cで電気的に接続し、上記
周辺部にループ状に形成された導電性パターンに、盛り
上がり部を持つハンダ部11e,12fを形成し、上記
プリント板をクランドプレーン2に取り付けた際、上記
ハンダ部11e,12fがクランドプレーン2に接触す
るように構成するとともに、上記プリント板をグランド
プレーンに取り付けたときの高さをHとしたとき、上記
ループ状に形成された導電性の導電性パターンの幅Lを
L>5Hとしたので、プリント板から放射される電磁波
をシールドすることができ、また、プリント板の側面に
放射される電磁波を一層効果的にシールドすることがで
きる
【0016】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す図であ
り、本実施例は、プリント板自体にシールド機能を持た
せるように構成したものである。同図において、1は多
層プリント板、1aは多層プリント板の第一層、1bは
第2層、1cは第3層、1dは第4層であり、プリント
板1の第1層1aにはIC等の部品が取り付けられ、プ
リント板1の第2,3,4層1b,1c,1dには信
号、電源、および、シグナル・グランド(以下、SGと
いう)のパターンが設けられている。そして、プリント
板1の第1層1aには、部品取り付け部を除いて、フレ
ーム・グランド(以下FGという)のベタパターン11
aが設けられ、第4層1dの周辺部にはFGパターン1
1dがループ状に設けられている。
【0017】また、多層プリント板1には各層を貫通す
るネジ穴11bとスルーホール11cが設けられてお
り、FGベタパターン11aとFGパターン11dはス
ルーホール11cにより電気的に接続される。なお、ス
ルーホール11cの間隔は、プリント板1が放射する電
磁波の周波数により決定される。2はアルミ等の導電性
の板金で形成されたグランド・プレーンであり、グラン
ド・プレーン2にはスタッド2aが設けられ、上記した
多層プリント板1のネジ穴11bを貫通するネジ3によ
り、多層プリント板1はグランド・プレーン2のスタッ
ド2aに取り付けられる。
【0018】このため、第1層1aのFGベタパターン
11aは、スルーホール11cによりFGパターン11
dに電気的に接続されるとともに、ネジ穴11bを貫通
するネジ3により、第1層1aのFGベタパターン11
aは、第4層のFGパターン11dおよびスタッド2a
を介してグランド・プレーン2に電気的に接続される。
なお、本実施例においては、プリント板に搭載された電
子部品から放射される電磁波はシールドすることができ
ないが、これによる影響は比較的少ないので、無視する
ことができる。
【0019】以上のように、本実施例においては、第1
層1aにFGベタパターン11a、第4層1dにFGパ
ターン11dを設けて、第1層のFGベタパターン11
aと第4層のFGパターン11dをスルーホール11c
とネジ3により電気的に接続するとともに、ネジ3によ
り、FGベタパターン11a、第4層のFGパターン1
1dおよびグランド・プレーン2を電気的に接続してい
るので、上部は第1層のFGベタパターン、下部はグラ
ンド・プレーン、前後左右はスルーホール11cとネジ
3によりシールドが形成され、プリント板1から放射す
る電磁波をシールドすることができる。
【0020】また、上記のように構成しているので、従
来のシールド方法のように、上カバーを設ける必要はな
く、装置を小型化することができ、コスト・ダウンを図
ることができる。なお、上記実施例においては、第1層
1aにFGベタパターン11a、第4層のFGパターン
11dを設けているが、本実施例のFGパターンは上記
のようなベタパターンに限定されるものではなく、例え
ば、網、格子状のパターンとする等、シールド効果が得
られる任意のパターンとすることができる。
【0021】図2は本発明の第2の実施例を示す図であ
り、同図(a)は第1の実施例に示した多層プリント板
およびその第4層とグランド・プレーンを示し、同図に
おいては、多層プリント板の第2,3層は図示していな
い。また(b)はプリント板をグランド・プレーンに取
り付けた状態を示しており、本実施例は、第1の実施例
にハンダメッキ部を設けて、FGパターンとグランド・
プレーンを電気的に接続するように構成したものであ
る。
【0022】同図において、図1の実施例に示したもの
と同一のものには同一の符号が付されており、1は多層
プリント板を示し、11aはFGベタパターン、11b
はネジ穴、11cはスルーホールである。1dはプリン
ト板1の第4層を示し、11dはFGパターン、11e
はハンダメッキ部である。また、2はグランド・プレー
ン、3はネジである。
【0023】上記ハンダメッキ部11eはプリント板の
第4層の周辺部のFGパターン11dに必要数設けら
れ、その裏側はハンダの表面張力により盛り上がってい
る。このため、プリント板1をネジ3によりグランド・
プレーン2に取り付けると、同図(b)に示すように、
ハンダメッキ部11eはグランド・プレーン2の端面と
接触する。
【0024】本実施例は、以上のように、第1の実施例
において、第4層14にハンダメッキ部11eを設け、
上記FGパターン11dをハンダメッキ部11eにより
グランド・パターン2に接続しているので、第1の実施
例と同様な効果を得ることができるとともに、プリント
板1の側面に放射される電磁波を更に効果的に低減化す
ることができる。
【0025】図3は本発明の第3の実施例を示す図であ
り、本実施例は2層銀スルーホール基板に本発明のシー
ルド方法を適用した実施例を示し、同図(a)は2層銀
スルーホール基板とグランド・プレーンを示し、(b)
は銅ペースト層と2層銀スルーホール基板の第1層の断
面図を示している。同図において、12aはプリント板
の第1層を覆う銅ペースト層、1eは2層銀スルーホー
ル基板の第1層であり、第1層の周辺部には、ループ状
にFGパターン12bが設けられ、FGパターン12b
には、銀スルーホール12cと上記銅ペースト層12a
との接続ターミナル12dが設けられている。
【0026】また、1fは2層銀スルーホール基板の第
2層を示し、第2層の周辺部には第1層と同様に、ルー
プ状にFGパターン12eが設けられ、さらに、FGパ
ターン12eには第2の実施例に示したものと同様のハ
ンダメッキ部12fが設けられており、第1層のFGパ
ターン12bと第2層のFGパターン12eは銀スルー
ホール12cにより接続されている。
【0027】銅ペースト層12aは、同図(b)に示す
ように、絶縁層12gを介して第1層1eを覆ってお
り、銅ペースト層12aと第1層1eのFGパターン1
2bとは、接続ターミナル12dにより電気的に接続さ
れている。また、第1層1eには第1、第2の実施例と
同様、部品が取り付けられ、部品取り付け部分は銅ペー
スト層12aが除去されている。
【0028】2はグランド・プレーン、2aはスタッド
であり、上記した2層銀スルーホール基板は銅ペースト
層12a、第1層1e,第2層1fを貫通するネジ3に
より上記スタッド2aに取り付けられる。その際、第2
層1fに設けられたハンダメッキ部12fは図2(b)
に示したように、グランド・プレーン2の端面に接触す
る。
【0029】本実施例は、上記のように、2層銀スルー
ホール基板に、第1層1eを覆う銅ペースト層12aを
設けて、銅ペースト層12aと第1層1eのFGパター
ン12bを接続ターミナル12dにより電気的に接続
し、また、基板の各層の周辺部に設けたFGパターン1
2b,12eを銀スルーホール12cにより電気的に接
続している。そして、第2層1fのハンダメッキ部12
eによりFGパターン12eをグランド・プレーン2の
端面に接触させると共に、ネジ3により銅ペースト層1
2a、第1層1e,第2層1fをグランド・プレーン2
のスタッド2aに電気的に接続しているので、前記実施
例と同様、プリント板1から放射する電磁波をシールド
することができ、従来のシールド方法に較べ、装置を小
型化することができ、コスト・ダウンを図ることができ
る。
【0030】なお、上記実施例においては、ハンダメッ
キ部12fを設けているが、ハンダメッキ部12fを設
けず、第1の実施例のように、スルーホールとネジのみ
によりFGパターンをグランド・プレーンに接続するこ
ともできる。また、本実施例における銅ペースト層12
aも、前記したように、例えば、網、格子状のパターン
とする等、シールド効果が得られる任意のパターンとす
ることができる。
【0031】図4は本発明の第4の実施例を示す図であ
り、同図において、1は第1ないし第3の実施例に示し
たプリント基板、11aはFGベタパターン、11d’
はプリント板の周辺に設けられたFGパターン、4は板
金、6はプリント基板1に搭載された部品である。本実
施例は第1〜第3の実施例に示したプリント板を裏返し
にし、同図のプリント板1の上側の層(第1,2の実施
例では第4層、第3の実施例では第2層の裏面に相当す
る)の周辺にFGパターンを設け、その面に電子部品6
を取り付けて電子部品6を覆うように板金4を設けたも
のである。なお、同図でFGベタパターン11aとして
示したものは、第3の実施例のプリント板を用いた場合
には、銅ペースト層となる。
【0032】本実施例においては、前記第1〜第3の実
施例と同様、上部は板金4、下部は、FGベタパターン
11a(または銅ペースト層)によりシールドが形成さ
れ、前後左右はスルーホール11c(必要に応じてハン
ダメッキ部を設けてもよい)とネジ3によりシールドが
形成され、プリント板1から放射する電磁波をシールド
することができる。また、本実施例においては、電子部
品6を板金4により覆っているので、電子部品から放射
される電磁波をも効果的にシールドすることができる。
【0033】ところで、上記した実施例においては、プ
リント板の第4層(第3の実施例においては、第2層)
の周辺部にループ状にFGパターンを設けている。上記
FGパターンの幅は、大きすぎるとプリンタ板を占有す
る面積が増加し、利用効率が悪くなり、また、小さすぎ
るとシールド効果を充分発揮できず、上記FGパターン
の幅は適切に選定される必要がある。
【0034】そこで、種々の幅のFGパータンをプリン
ト板の周辺部に設け、プリント板から放射される電磁波
を調べたところ、FGパータンを次の幅としたとき、有
効なシールド機能を得ることができることを見いだし
た。図5は上記した適切なFGパターンの幅を示す図で
あり、同図において、1はプリント板、11dはFGパ
ターン、2はグランド・プレーン、2aはスタッドであ
り、LはFGパターンの幅、Hはグランドプレーンから
FGパターンまでの高さを示している。
【0035】同図に示すように、FGパターン11dの
幅Lをグランド・プレーンからの高さHに対して、L>
5Hとすることにより、プリント板から放射される電磁
波を効果的にシールドできることを確認できた。なお、
上記実施例においては、プリント板を板金から構成され
た導電性のグランド・プレーン取り付ける実施例を示し
たが、プリント板のグランド・プレーン側の面もFGベ
タパターンとしたり、この面に銅ぺースト層等から構成
されるシールド層を設ければ、グランドプレーンを省略
することができ、また、グランド・プレーンに相当する
部材を非導電性の材料で形成することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、次の効果を得ることができる。 請求項1の発明
においては、多層プリント板の外層の一面を、フレーム
グランドに接続されたシールドパターン11aもしくは
シールド層12aとし、上記シールドパターン11a又
はシールド層12aを設けた層に対向する外層の周辺部
に上記シールドパターン11a又はシールド層12aと
同電位の導電性パターンをループ状に形成し、シールド
パターン11a又はシールド層12a上記導電性パタ
ーンとを、プリント板が発生する電磁波の周波数に応じ
た間隔で設けられたスルーホール11c,12cで電気
的に接続したので、プリント板から放射される電磁波を
シールドすることができ、また、プリント板の側面に放
射される電磁波を効果的にシールドすることができる
請求項2の発明においては、多層プリント板の外層
の一面を、フレームグランドに接続されたシールドパタ
ーン11aもしくはシールド層12aとし、上記シール
ドパターン11a又はシールド層12aを設けた層に対
向する外層の周辺部に上記シールドパターン11a又は
シールド層12aと同電位の導電性パターンをループ状
に形成し、シールドパターン11a又はシールド層12
aと上記導電性パターンとを、プリント板が発生する電
磁波の周波数に応じた間隔で設けられたスルーホール1
1c,12cで電気的に接続し、上記ループ状に形成さ
れた導電性パターンに、盛り上がり部を持つハンダ部1
1e,12fを形成し、上記プリント板をクランドプレ
ーン2に取り付けた際、上記ハンダ部11e,12fが
クランドプレーン2に接触するように構成したので、プ
リント板から放射される電磁波をシールドすることがで
き、また、プリント板の側面に放射される電磁波を効果
的にシールドすることができる。 特に、シールドパター
ン11a又はシールド層12aと導電性パターンがスル
ーホール11c,12cにより電気的に接続されるとと
もに、導電性パターンがハンダ部11e,12fによ
り、グランドプレーンに電気的に接続され、プリント板
の側面に放射される電磁波を一層効果的にシールドする
ことができる。
【0037】 請求項3の発明においては、多層プリ
ント板の外層の一面を、フレームグランドに接続された
シールドパターン11aもしくはシールド層12aと
し、上記シールドパターン11a又はシールド層12a
を設けた層に対向する外層の周辺部に上記シールドパタ
ーン11a又はシールド層12aと同電位の導電性パタ
ーンをループ状に形成し、シールドパターン11a又は
シールド層12aと上記導電性パターンとを、プリント
板が発生する電磁波の周波数に応じた間隔で設けられた
スルーホール11c,12cで電気的に接続したので、
請求項1の発明と同様な効果を得ることができるととも
に、上記プリント板をグランドプレーンに取り付けたと
きの高さをHとしたとき、上記ループ状に形成された導
電性の導電性パターンの幅LをL>5Hとしたので、さ
らに一層プリント板から放射される電磁波を効果的にシ
ールドすることができる。
【0038】本発明の請求項4の発明においては、多層
プリント板の外層の一面を、フレームグランドに接続さ
れたシールドパターン11aもしくはシールド層12a
とし、上記シールドパターン11a又はシールド層12
aを設けた層に対向する外層の周辺部に上記シールドパ
ターン11a又はシールド層12aと同電位の導電性パ
ターンをループ状に形成し、シールドパターン11a又
はシールド層12aと上記導電性パターンとを、プリン
ト板が発生する電磁波の周波数に応じた間隔で設けられ
たスルーホール11c,12cで電気的に接続し、上記
周辺部にループ状に形成された導電性パターンに、盛り
上がり部を持つハンダ部11e,12fを形成し、上記
プリント板をクランドプレーン2に取り付けた際、上記
ハンダ部11e,12fがクランドプレーン2に接触す
るように構成したので、請求項2の発明と同様な効果を
得ることができるともに、上記プリント板をグランドプ
レーンに取り付けたときの高さをHとしたとき、上記ル
ープ状に形成された導電性の導電性パターンの幅LをL
>5Hとしたので、プリント板の側面に放射される電磁
波をさらに一層効果的にシールドすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図5】本発明における適切なFGパターンの幅を示す
図である。
【図6】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 多層プリント板 2 グランド・プレー
ン 2a スタッド 3 ネジ 4 板金 6 部品 1a〜1d 多層プリント板の
第一層〜第4層 1e,1f 2層銀スルーホー
ル基板の第1、2層 11a FGベタパターン 11b ネジ穴 11c スルーホール 11d,11d’,12b,12e FGパターン 11e,12f ハンダメッキ部 12a 銅ペースト層 12c 銀スルーホール 12d 接続ターミナル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層プリント板の外層の一面を、フレー
    ムグランドに接続されたシールドパターン(11a) もしく
    はシールド層(12a) とし、 上記シールドパターン(11a) 又はシールド層(12a) に対
    向する外層の周辺部に上記シールドパターン(11a) 又は
    シールド層(12a) と同電位の導電性パターンをループ状
    に形成し、 シールドパターン(11a) 又はシールド層(12a) と上記導
    電性パターンとを、プリント板が発生する電磁波の周波
    数に応じた間隔で設けられたスルーホール(11c,12c) で
    電気的に接続した ことを特徴とするシールド機能を備え
    たプリント板。
  2. 【請求項2】 多層プリント板の外層の一面を、フレー
    ムグランドに接続されたシールドパターン(11a) もしく
    はシールド層(12a) とし、 上記シールドパターン(11a) 又はシールド層(12a) を設
    けた層に対向する外層の周辺部に上記シールドパターン
    (11a) 又はシールド層(12a) と同電位の導電性パターン
    をループ状に形成し、 シールドパターン(11a) 又はシールド層(12a) と上記導
    電性パターンとを、プリント板が発生する電磁波の周波
    数に応じた間隔で設けられたスルーホール(11c,12c) で
    電気的に接続し、 上記ループ状に形成された導電性パターンに、盛り上が
    り部を持つハンダ部(11e,12f) を形成し、 上記プリント板を導電性のクランドプレーン(2) に取り
    付けた際、上記ハンダ部(11e,12f) とクランドプレーン
    (2) が接触するように構成した ことを特徴とするシール
    ド機能を備えたプリント板。
  3. 【請求項3】 多層プリント板の外層の一面を、フレー
    ムグランドに接続されたシールドパターン(11a) もしく
    はシールド層(12a) とし、 上記シールドパターン(11a) 又はシールド層(12a) を設
    けた層に対向する外層の周辺部に上記シールドパターン
    (11a) 又はシールド層(12a) と同電位の導電性 パターン
    をループ状に形成し、 シールドパターン(11a) 又はシールド層(12a) と上記導
    電性パターンとを、プリント板が発生する電磁波の周波
    数に応じた間隔で設けられたスルーホール(11c,12c) で
    電気的に接続し、 上記プリント板をグランドプレーンに取り付けたときの
    高さをHとしたとき、上記ループ状に形成された導電性
    の導電性パターンの幅LをL>5Hとした ことを特徴と
    するシールド機能を備えたプリント板。
  4. 【請求項4】 多層プリント板の外層の一面を、フレー
    ムグランドに接続されたシールドパターン(11a) もしく
    はシールド層(12a) とし、 上記シールドパターン(11a) 又はシールド層(12a) を設
    けた層に対向する外層の周辺部に上記シールドパターン
    (11a) 又はシールド層(12a) と同電位の導電性パターン
    をループ状に形成し、 シールドパターン(11a) 又はシールド層(12a) と上記導
    電性パターンとを、プリント板が発生する電磁波の周波
    数に応じた間隔で設けられたスルーホール(11c,12c) で
    電気的に接続し、 上記周辺部にループ状に形成された導電性パターンに、
    盛り上がり部を持つハンダ部(11e,12f) を形成し、 上記プリント板を導電性のクランドプレーン(2) に取り
    付けた際、上記ハンダ部(11e,12f) がクランドプレーン
    (2) に接触するように構成するとともに、上記プリント
    板をグランドプレーンに取り付けたときの高さをHとし
    たとき、上記ループ状に形成された導電性の導電性パタ
    ーンの幅LをL>5Hとした ことを特徴とするシールド
    機能を備えたプリント板。
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