JP2882772B2 - ワイパ - Google Patents

ワイパ

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JP2882772B2
JP2882772B2 JP8056782A JP5678296A JP2882772B2 JP 2882772 B2 JP2882772 B2 JP 2882772B2 JP 8056782 A JP8056782 A JP 8056782A JP 5678296 A JP5678296 A JP 5678296A JP 2882772 B2 JP2882772 B2 JP 2882772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロント
ガラス上の雨水を除去するワイパブレードを有するワイ
パに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のワイパを示す正面図であ
り、図8は図7のワイパ100をA方向から見たA矢視
図であり、図中101はフロントガラス、102はボン
ネットである。前記ワイパ100は、図示しないモータ
の回転駆動により揺動するワイパアーム103と、ワイ
パアーム103にピン連結された上方アーム104およ
び下方アーム105と、上方アーム104に連結された
上方リテーナ106および下方リテーナ107と、下方
アーム105に連結された上方リテーナ108および下
方リテーナ109と、上方リテーナ106および下方リ
テーナ107並びに上方リテーナ108および下方リテ
ーナ109により固定されたワイパブレード110とか
ら成る。図9は図7のワイパ100をB方向から見たB
矢視図である。
【0003】以上のように構成されたワイパ100につ
いて、その動作を説明する。降雨時には、フロントガラ
ス101上を雨水が流れると共に、ワイパアーム103
は図示しないモータの回転駆動により左右に揺動する。
いま矢印111の方向にワイパアーム103が揺動して
いるとすると、フロントガラス101上に一時的に付着
する雨水はワイパブレード110によりその右側に水溜
まり112を形成する。この水溜まり112は、ワイパ
アーム103の揺動すなわちワイパ100の揺動に伴
い、揺動すなわち回転させられ、この回転により水溜ま
り112に対して矢印113の方向に遠心力が作用す
る。これにより、水溜まり112の雨水はワイパ100
の長手方向(ワイパブレード110の長手方向)に沿っ
て外方へ向かう駆動力が与えられ、ワイパ100の先端
からワイパ100に対して接線をなすように噴出させら
れる。この噴出により、ワイパ100の揺動位置を想定
すれば分かるように、雨水がフロントガラス101の上
方および側方へ飛び散ることになる。この飛散雨水は例
えば傘をさした通行人を濡らし、また、隣りのレーンを
通行している自動車のフロントガラス又はサイドガラス
を濡らすことになり、通行人等に不快感を与えることに
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のワ
イパでは、上述したように雨水の飛散は避けられないの
で、通行人等を濡らすことによる不快感を防止すること
ができないという問題点を有していた。このような課題
を解決するために本発明は、雨水の飛散を防止すること
ができるワイパを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として本発明請求項1に記載のワイパでは、自動
車のフロントガラス上の雨水を除去するワイパブレード
を有し該ワイパブレードを固定するリテーナの先端部に
前記ワイパブレードの先端部を覆うように配置された遮
水部として前記ワイパブレードの前方に配置され、前記
ワイパブレード の長手方向に直交して取り付けられた第
1の遮水ブレードを設けたワイパにおいて、前記遮水部
は、前記ワイパブレードの左右上方に配置され前記ワイ
パブレードの長手方向に平行でかつ前記フロントガラス
に平行に取り付けられた第2の遮水ブレードを有する
成とした。この構成では、ワイパの長手方向に沿って飛
び出す雨水が第1および第2の遮水ブレードで遮断され
るという作用を有する。これにより、雨水の飛散を防止
することが得られる。
【0006】請求項2に記載のワイパでは、自動車のフ
ロントガラス上の雨水を除去するワイパブレードを有し
該ワイパブレードを固定するリテーナの先端部に前記ワ
イパブレードの先端部を覆うように配置された遮水部と
して前記ワイパブレードの前方に配置され、前記ワイパ
ブレードの長手方向に直交して取り付けられた第1の遮
水ブレードを設けたワイパにおいて、前記遮水部は、
記ワイパブレードの上方に配置され前記ワイパブレード
の長手方向に平行でかつ前記フロントガラスに平行に取
り付けられた第2の遮水ブレードと、前記ワイパブレー
ドの左右側方に配置され、前記ワイパブレードの長手方
向に平行でかつ前記フロントガラスに垂直に取り付けら
れた第3の遮水ブレードとを有する構成とした。この構
成では、ワイパの長手方向に沿って飛び出す雨水が
1、第2および第3の遮水ブレードで遮断されるという
作用を有する。
【0007】請求項3に記載のワイパでは、自動車のフ
ロントガラス上の雨水を除去するワイパブレードを有し
該ワイパブレードを固定するリテーナの先端部に前記ワ
イパブレードの先端部を覆うように配置された遮水部と
して前記ワイパブレードの前方に配置され、前記ワイパ
ブレードの長手方向に直交して取り付けられた第1の遮
水ブレードを設けたワイパにおいて、前記遮水部は、前
記ワイパブレードの上方に配置され前記ワイパブレード
の長手方向に平行でかつ前記フロントガラスに所定角を
なして取り付けられた第2の遮水ブレードと、前記ワイ
パブレードの左右側方に配置され、前記ワイパブレード
の長手方向に平行でかつ前記フロントガラスに垂直に取
り付けられた第3の遮水ブレードとを有する構成とし
た。この構成では、ワイパの長手方向に沿って飛び出す
雨水が第1、第2および第3の遮水ブレードで遮断され
るという作用を有する。
【0008】請求項4に記載のワイパでは、自動車のフ
ロントガラス上の雨水を除去するワイパブレードを有し
該ワイパブレードを固定するリテーナの先端部に前記ワ
イパブレードの先端部を覆うように配置された遮水部と
して前記ワイパブレードの前方に配置され、前記ワイパ
ブレードの長手方向に直交して取り付けられた第1の遮
水ブレードを設けたワイパにおいて、前記遮水部は、前
記ワイパブレードの上方に配置され前記ワイパブレード
の長手方向に平行でかつ前記フロントガラスに平行に取
り付けられた第2の遮水ブレードと、前記ワイパブレー
ドの左右側方に配置され、前記ワイパブレードの長手方
向に平行でかつ前記フロントガラスに所定角をなして
り付けられた第3の遮水ブレードとを有する構成とし
た。この構成では、ワイパの長手方向に沿って飛び出す
雨水が第1、第2および第3の遮水ブレードで遮断され
るという作用を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図6を用いて説明する。
【0010】 (実施の形態1) 図6は本発明の各実施の形態に共通なワイパを示す側面
図である。図6において、1はワイパ、2はフロントガ
ラスである。ワイパ1は、図示しないモータの回転駆動
により揺動するワイパアーム3と、ワイパアーム3にピ
ン連結された上方アーム4および下方アーム5と、上方
アーム4に連結された上方リテーナ6および下方リテー
ナ7と、下方アーム5に連結された上方リテーナ8およ
び下方リテーナ9と、上方リテーナ6および下方リテー
ナ7並びに上方リテーナ8および下方リテーナ9により
固定されたワイパブレード10とを有する。このワイパ
ブレード10は様々な形状のものが使用されているが、
本実施の形態では、前記上方リテーナ6の先端を係止す
る台状のヘッド14を有したもので説明する。前記ワイ
パ1を構成する遮水部12は、ワイパブレード10の先
端部11を覆うように、ワイパブレード自身の先端部1
1、あるいは上方リテーナ6の先端部に取り付けられ、
雨水の飛散を遮断する。以下に述べるように、遮水部1
2を有する点は本発明の各実施の形態に共通であるが、
各実施の形態毎に遮水部12の構成が異なる。
【0011】 図1は、本発明の一実施の形態によるワイ
パ1の遮水部12を示す分解図である。図1において、
ワイパブレードヘッド14を詳しく説明すると、このワ
イパブレードヘッド14は、上方リテーナ6の先端に対
向して設けた爪部6aを係止するために設けられ、その
両側面には凹面部14aが形成され、この凹面部14a
の途中に前記爪部6aの係止溝14bが形成されてい
る。15は凹面部14aの終端である。13は他のリテ
ーナ取付けとブレード本体の支持を兼ねる軸部である。
なお上方リテーナ6、ワイパブレード10は図6と同様
のものなので、説明は省略する。また同図において、1
2は前記ワイパブレードヘッド14に係脱自在に装着で
きるようにした遮水部であり、先端に突部17cを有し
た一対の腕部17aを前記凹面部14a同士の外側に挿
入可能に対向させると共に、バネ効果を得るように該腕
部17aと直交する略矩形状枠17bで連設することで
係止部17を設け、さらに前記略矩形状枠17bにゴム
製の遮水ブレード16を嵌着させている。12aは凹面
部14a同士に嵌着させる嵌合凹部である。また、この
遮水ブレード16は、ワイパに装着して使用時に、ワイ
パブレード10が一方に倒れ込んでフロントガラスを十
分払拭できるように、その状態でも先端縁がフロントガ
ラスに接触しないように設けられている。
【0012】 この遮水部12は、図1に示すように、腕
部17aの先端からワイパブレードヘッドの凹面部14
a同士の外側に挿入し、先端の突部17cを凹面部14
aの終端15に係止させる。このとき、ばね効果によっ
て嵌合凹部12aが凹面部14aに嵌着し突部17cが
終端15に強固に係止することにより、遮水部12はワ
イパブレード先端に確実に固定される。この固定状態に
おいては、遮水ブレード16はワイパブレード10の前
方であってワイパブレード10の長手方向に直交して取
り付けられた状態となる。なお、遮水ブレード16はフ
ロントガラス2に対して垂直となる。
【0013】 以上のように構成されたワイパ1の遮水部
12について、その作用をくわしく説明する。従来の技
術で説明したように、降雨時には、図示しないモータの
回転駆動によりワイパ1が左または右に揺動することに
より、フロントガラス2上を流れる雨水はワイパブレー
ド10の左または右に生じる水溜まりとなり、この水溜
まりには遠心力が作用し、その雨水はワイパブレード1
0の長手方向に沿って移動して外方へ噴出される。すな
わち、ワイパ1の接線方向に雨水が噴出される。しか
し、本実施の形態では、ワイパブレード10に沿って外
方へ向かう雨水の移動は、ワイパブレード10の先端で
直交して配置された遮水ブレード16に突当ってそれ以
上の移動が阻止され、これによりワイパ1による雨水の
噴出は抑制される。
【0014】 以上のように本実施の形態によれば、ワイ
パ1のワイパブレード10に沿って外方へ向かう雨水の
移動が遮水ブレード16で抑制されるので、ワイパ1か
らの雨水の噴出は抑制され、通行人等に対する不快感を
減少させることができる。
【0015】 (実施の形態2) 図2は、本発明の第2の実施の形態による遮水部12を
示す斜視図である。図2の遮水部12も図1の場合と同
様にワイパブレード10に連結されるが、リテーナ6、
ワイパブレード10等の記載は省略してある。図2にお
いて嵌合凹部12a、係止部17、腕部17aは図1と
同様のものであり、説明は省略する。また同図におい
て、遮水部12は遮水ブレード18、19および係止部
17、腕部17a、嵌合凹部12aとを有し、このうち
遮水ブレード18は、図1で示す遮水ブレード16と同
様の形状としてワイパブレード10の前方に配置され、
ワイパブレード10の長手方向に直交し、かつフロント
ガラス2に垂直に取り付けられた第1の遮水ブレードで
あり、また、遮水ブレード19は、遮水ブレード18の
上部両側であって腕部17aの先端方向に向けて設ける
ことによりワイパブレード10の左右上方に配置され、
ワイパブレード10の長手方向に平行でかつフロントガ
ラス2に平行に取り付けられた第2の遮水ブレードであ
る。
【0016】 以上のように構成された遮水部12につい
て、その作用を説明する。前述したように、降雨時に
は、図示しないモータの回転駆動によりワイパ1が左ま
たは右に揺動することにより、フロントガラス2上を流
れる雨水はワイパブレード10の左または右に生じる水
溜まりとなり、この水溜まりには遠心力が作用し、その
雨水はワイパブレード10の長手方向に沿って移動して
外方へ噴出される。すなわち、ワイパ1の接線方向に雨
水が噴出される。しかし、本実施の形態では、ワイパブ
レード10に沿って外方へ向かう雨水の移動は第1の遮
水ブレード18でその一部が停止される共に、第1の遮
水ブレード18を乗り越えて噴出しようとする残部の雨
水は第2の遮水ブレード19で停止され、これによりワ
イパ1による雨水の噴出は抑制される。
【0017】 以上のように本実施の形態によれば、ワイ
パ1のワイパブレード10に沿って外方へ向かう雨水の
移動が遮水ブレード18および19でさらに抑制される
ので、ワイパ1からの雨水の噴出がさらに抑制され、通
行人等に対する不快感をさらに減少させることができ
る。
【0018】 (実施の形態3) 図3は、本発明の第3の実施の形態によるワイパ1の遮
水部12とワイパブレード10との連結状態を示す斜視
図である。図3において、リテーナ6、ワイパブレード
10、先端部11、軸部13、ワイパブレードヘッド1
4は図1と同様のものなので、説明は省略する。また、
遮水部12は遮水ブレード20と21と22とを有し、
このうち遮水ブレード20は、前記遮水ブレード16と
同様にワイパブレード10の前方に配置され、ワイパブ
レード10の長手方向に直交しかつフロントガラス2に
対して垂直に取り付けられた第1の遮水ブレードであ
る。また、遮水ブレード22は、前記遮水ブレード20
の両側端からそれぞれ直交して、つまり全体で略コ字状
を形成するように延設され第3の遮水ブレードを形成し
ている。そして、遮水ブレード21は、前記遮水ブレー
ド20,22によって形成された上方空間を覆う第2の
遮水ブレードであり、その上面から一方向に連結部23
が延設されている。この遮水ブレード21と連結部23
は金属または強固な樹脂等によって一体に形成されてお
り、前記遮水ブレード20,22は遮水ブレード21の
下面に例えば接着剤で固着される。また、前記連結部2
3は、ばね効果を有して断面半円弧状に形成され開口部
にはリテーナ6に挿入ガイド用の突起部23aが設けら
れている。
【0019】 以上のように構成された遮水部12につい
て、その作用を説明する。前述したように、降雨時に
は、図示しないモータの回転駆動によりワイパ1が左ま
たは右に揺動することにより、フロントガラス2上を流
れる雨水はワイパブレード10の左または右に生じる水
溜まりとなり、この水溜まりには遠心力が作用し、その
雨水はワイパブレード10の長手方向に沿って移動して
外方へ噴出される。すなわち、ワイパ1の接線方向に雨
水が噴出される。しかし、本実施の形態では、ワイパブ
レード10に沿って外方へ向かう雨水の移動は第1の遮
水ブレード20でその一部が停止される共に、第1の遮
水ブレード20を乗り越え、または第1の遮水ブレード
20の左右にそれて噴出しようとする残部の雨水は第2
の遮水ブレード21、または第3の遮水ブレード22で
停止される。これによりワイパ1による雨水の噴出は完
全に抑制される。なお、図3の遮水部12は図1、図2
とは異なり、連結部23を必要とするが、係止部および
ワイパブレードヘッド14の挿入は不要である。
【0020】 以上のように本実施の形態によれば、ワイ
パ1のワイパブレード10に沿って外方へ向かう雨水の
移動が遮水ブレード20、21および22で完全に抑制
されるので、ワイパ1からの雨水の噴出は完全に抑制さ
れ、通行人等に対する不快感を完全に無くすことができ
る。
【0021】 (実施の形態4) 図4は、本発明の第4の実施の形態によるワイパ1の遮
水部12を示す分解図である。図4において、上方リテ
ーナ6、ワイパブレード10、先端部11、遮水部1
2、嵌合凹部12a、軸部13、ワイパブレードヘッド
14、凹面部14a、終端15、係止部17、腕部17
aは図1と同様のものなので、説明は省略する。また同
図において、遮水部12は遮水ブレード24、25、2
6と係止部17と腕部17aと嵌合凹部12aとを有
し、このうち、遮水ブレード24は、ワイパブレード1
0の前方に配置されてワイパブレード10の長手方向に
直交し、かつフロントガラス2に垂直に取り付けられた
第1の遮水ブレードであり、また、遮水ブレード25
は、ワイパブレード10の上方に配置されワイパブレー
ド10の長手方向に平行で、かつフロントガラス2に所
定角をなして取り付けられた第2の遮水ブレードであ
り、また、遮水ブレード26は、前記遮水ブレード24
の両側端からそれぞれ直交して延設されることによりワ
イパブレード10の左右側方に配置され、ワイパブレー
ド10の長手方向に平行でかつフロントガラス2に垂直
に取り付けられた第3の遮水ブレードである。
【0022】 以上のように構成された遮水部12につい
て、その作用を説明する。前述したように、降雨時に
は、図示しないモータの回転駆動によりワイパ1が左ま
たは右に揺動することにより、フロントガラス2上を流
れる雨水はワイパブレード10の左または右に生じる水
溜まりとなり、この水溜まりには遠心力が作用し、その
雨水はワイパブレード10の長手方向に沿って移動して
外方へ噴出される。すなわち、ワイパ1の接線方向に雨
水が噴出される。しかし、本実施の形態では、ワイパブ
レード10に沿って外方へ向かう雨水の移動は第1の遮
水ブレード24でその一部が停止される共に、第1の遮
水ブレード24を乗り越え、または第1の遮水ブレード
24の左右にそれて噴出しようとする残部の雨水は第2
の遮水ブレード25、または第3の遮水ブレード26で
停止される。この場合、第3の実施の形態の場合と異な
り、第2の遮水ブレード25はフロントガラス2と所定
角をなしており、雨水は第3の実施の形態の場合よりも
速やかに遮水部12から外部へ放出されることになる。
【0023】 以上のように本実施の形態によれば、ワイ
パ1のワイパブレード10に沿って外方へ向かう雨水の
移動が遮水ブレード24、25および26で完全に抑制
されるので、ワイパ1からの雨水の噴出は完全に抑制さ
れ、通行人等に対する不快感を完全に無くすことができ
る。また、遮水部12の雨水は速やかに外部へ放出され
るので、雨水がフロントガラス上で遮水部12から溢れ
出ることが極力抑制される。
【0024】 (実施の形態5) 図5は本発明の第5の実施の形態によるワイパ1の遮水
部12を示す斜視図である。図5において、リテーナ
6、ワイパブレード10、先端部11、軸部13、ワイ
パブレードヘッド14は図1と同様のものなので、説明
は省略する。また同図において、遮水部12は遮水ブレ
ード27と28と29とを有し、遮水ブレード27はワ
イパブレード10の前方に配置され、ワイパブレード1
0の長手方向に所定角をなすと共にフロントガラス2に
対して所定角をなして取り付けられた第1の遮水ブレー
ドであり、遮水ブレード28はワイパブレード10の上
方に配置され、ワイパブレード10の長手方向に平行で
かつフロントガラス2に平行に取り付けられた第2の遮
水ブレード、遮水ブレード29はワイパブレード10の
左右側方に配置され、ワイパブレード10の長手方向に
平行でかつフロントガラス2に所定角をなして取り付け
られた第3の遮水ブレードである。図5に示すように、
ワイパブレード10と各遮水ブレード27〜29はワイ
パブレードヘッド14を介して一体に形成されている。
従って、ワイパブレード10および遮水部12は、軸部
13を介してリテーナ6に容易に取り付けられる。
【0025】 以上のように構成された遮水部12につい
て、その作用を説明する。前述したように、降雨時に
は、図示しないモータの回転駆動によりワイパ1が左ま
たは右に揺動することにより、フロントガラス2上を流
れる雨水はワイパブレード10の左または右に生じる水
溜まりとなり、この水溜まりには遠心力が作用し、その
雨水はワイパブレード10の長手方向に沿って移動して
外方へ噴出される。すなわち、ワイパ1の接線方向に雨
水が噴出される。しかし、本実施の形態では、ワイパブ
レード10に沿って外方へ向かう雨水の移動は第1の遮
水ブレード27でその一部が停止される共に、第1の遮
水ブレード27を乗り越え、または第1の遮水ブレード
27の左右にそれて噴出しようとする残部の雨水は第2
の遮水ブレード28、または第3の遮水ブレード29で
停止される。
【0026】 以上のように本実施の形態によれば、ワイ
パ1のワイパブレード10に沿って外方へ向かう雨水の
移動が遮水ブレード27、28および29で完全に抑制
されるので、ワイパ1からの雨水の噴出は完全に抑制さ
れ、通行人等に対する不快感を完全に無くすことができ
る。また、遮水部12の雨水は速やかに外部へ放出され
るので、雨水がフロントガラス上で遮水部12から溢れ
出ることが極力抑制される。また、各遮水ブレード2
7、28、29はワイパブレード10と一体構造であ
り、装着するのに別の手間が不要となる。。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明のワイパによれば、
ワイパに沿って外方へ向かう雨水の移動が遮水部または
遮水ブレードで抑制されるので、ワイパからの雨水の飛
散が抑制されるという有利な効果が得られる。また、ワ
イパに沿って外方へ向かう雨水の前方および上方への移
動が遮水ブレードで抑制されるので、ワイパからの雨水
の飛散が一層抑制されるという有利な効果が得られる。
さらに、ワイパに沿って外方へ向かう雨水の前方、上方
および側方への移動が遮水ブレードで完全に抑制される
ので、ワイパからの雨水の飛散が完全に抑制されるとい
う有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるワイパの遮水部を
示す分解図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態によるワイパの遮水
部を示す斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態によるワイパの遮水
部を示す斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態によるワイパの遮水
部を示す分解図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態によるワイパの遮水
部を示す斜視図である。
【図6】本発明の各実施の形態に共通なワイパを示す側
面図である。
【図7】従来のワイパを示す正面図である。
【図8】図7のA矢視図である。
【図9】図7のB矢視図である。
【符号の説明】
1 ワイパ 2 フロントガラス 3 ワイパアーム 4 上方アーム 5 下方アーム 6、8 上方リテーナ 10 ワイパブレード 11 先端部 12 遮水部 17 係止部 16 遮水ブレード 18、20、24、27 遮水ブレード(第1の遮水ブ
レード) 19、21、25、28 遮水ブレード(第2の遮水ブ
レード) 22、26、29 遮水ブレード(第3の遮水ブレー
ド)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のフロントガラス上の雨水を除去す
    るワイパブレードを有し該ワイパブレードを固定するリ
    テーナの先端部に前記ワイパブレードの先端部を覆うよ
    うに配置された遮水部として前記ワイパブレードの前方
    に配置され、前記ワイパブレードの長手方向に直交して
    取り付けられた第1の遮水ブレードを設けたワイパにお
    いて、 前記遮水部は、前記ワイパブレードの左右上方に配置さ
    れ前記ワイパブレードの長手方向に平行でかつ前記フロ
    ントガラスに平行に取り付けられた第2の遮水ブレード
    を有するワイパ。
  2. 【請求項2】自動車のフロントガラス上の雨水を除去す
    るワイパブレードを有し該ワイパブレードを固定するリ
    テーナの先端部に前記ワイパブレードの先端部を覆うよ
    うに配置された遮水部として前記ワイパブレードの前方
    に配置され、前記ワイパブレードの長手方向に直交して
    取り付けられた第1の遮水ブレードを設けたワイパにお
    いて、 前記遮水部は、前記ワイパブレードの上方に配置され前
    記ワイパブレードの長手方向に平行でかつ前記フロント
    ガラスに平行に取り付けられた第2の遮水ブレードと、
    前記ワイパブレードの左右側方に配置され、前記ワイパ
    ブレードの長手方向に平行でかつ前記フロントガラスに
    垂直に取り付けられた第3の遮水ブレードとを有するワ
    イパ。
  3. 【請求項3】自動車のフロントガラス上の雨水を除去す
    るワイパブレードを有し該ワイパブレードを固定するリ
    テーナの先端部に前記ワイパブレードの先端部を覆うよ
    うに配置された遮水部として前記ワイパブレードの前方
    に配置され、前記ワイパブレードの長手方向に直交して
    取り付けられた第1の遮水ブレードを設けたワイパにお
    いて、 前記遮水部は、前記ワイパブレードの上方に配置され
    記ワイパブレードの長手方向に平行でかつ前記フロント
    ガラスに所定角をなして取り付けられた第2の遮水ブレ
    ードと、前記ワイパブレードの左右側方に配置され、前
    記ワイパブレー ドの長手方向に平行でかつ前記フロント
    ガラスに垂直に取り付けられた第3の遮水ブレードとを
    有するワイパ。
  4. 【請求項4】自動車のフロントガラス上の雨水を除去す
    るワイパブレードを有し該ワイパブレードを固定するリ
    テーナの先端部に前記ワイパブレードの先端部を覆うよ
    うに配置された遮水部として前記ワイパブレードの前方
    に配置され、前記ワイパブレードの長手方向に直交して
    取り付けられた第1の遮水ブレードを設けたワイパにお
    いて、 前記遮水部は、前記ワイパブレードの上方に配置され前
    記ワイパブレードの長手方向に平行でかつ前記フロント
    ガラスに平行に取り付けられた第2の遮水ブレードと、
    前記ワイパブレードの左右側方に配置され、前記ワイパ
    ブレードの長手方向に平行でかつ前記フロントガラスに
    所定角をなして取り付けられた第3の遮水ブレードとを
    有するワイパ。
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