JP2882750B2 - 紙葉類大束結束機 - Google Patents

紙葉類大束結束機

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JP2882750B2
JP2882750B2 JP14199194A JP14199194A JP2882750B2 JP 2882750 B2 JP2882750 B2 JP 2882750B2 JP 14199194 A JP14199194 A JP 14199194A JP 14199194 A JP14199194 A JP 14199194A JP 2882750 B2 JP2882750 B2 JP 2882750B2
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芳之 加藤
清 藤井
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙葉類が100枚結
束された小束を所定束数(10束)重ね合わせた小束群
に、結束テープを十文字に巻き付けることにより大束を
作成するようにした紙葉類大束結束機に関する。
【0002】
【従来の技術】所定数の小束群の周囲に結束テープを巻
き回して結束する紙葉類大束結束機として、例えば出願
人本人が既に出願している特願平5−70568号があ
る。この紙葉類大束結束機は、所定束数の小束群をその
長手方向を水平にした姿勢で一括して受け入れ可能で、
かつ水平面内において回転自在でかつ上下方向に沿って
昇降自在な昇降テーブルを有するターンテーブルと、該
ターンテーブル側へ結束テープを供給するテープ供給手
段と、該テープ供給手段より供給される結束テープを保
持し、かつ該小束群を両側より挾持するクランプ手段
と、ターンテーブル上の小束群に対して近接離間するよ
うに設けられて、該小束群に巻回した結束テープの重な
り部分を熱圧着するヒーター及び熱圧着後の結束テープ
を切断する切断接着手段と、互いに近接離間するように
設けられそれぞれが軸回りに回転自在な1対のクランプ
棒を有し、該クランプ棒の近接により該クランプ棒間に
小束群を挟持して、該小束群の向きを、長手方向を水平
にした姿勢から短手方向を水平にした姿勢に転換する方
向転換機構とを有するものである。
【0003】また、クランプ手段は、近接離間するよう
に設けられた1対のクランプ板を有するものであって、
これらクランプ板の中で一方のクランプ板は、互いに重
なり合う位置と、離間する位置との間において微小量移
動する1対の板部材(内側の板部材、外側の板部材から
なる)により構成されている。そして、このような構成
の紙葉類大束結束機では、微小に間隔をおいて配置され
た一方のクランプ板の板部材の間に、テープ供給手段の
モータを一定時間駆動させることによりテープロールか
ら繰り出された結束テープを送り込み、この状態で、外
側の板部材を内側の板部材に向けて移動させて、これら
板部材の間に結束テープを挟持させ、その後、クランプ
板を互いに近接させて、これらクランプ板の間に、ター
ンテーブル上に載置した小束群を挟み込むようにしてい
る。
【0004】そして、一方のクランプ板の板部材間に結
束テープが挟持され、かつ1対のクランプ板間に小束群
が挟持された状態で、これらクランプ板をターンテーブ
ルとともに回転させることにより、テープ供給手段から
供給された結束テープを小束群の周囲に巻回し、その
後、小束群に巻回した結束テープの重なり部分を切断接
着手段により切断しながら熱圧着し、これにより小束群
の長手方向に沿った周囲に結束テープを巻回する。
【0005】そして、その後、昇降テーブルを上昇させ
て、結束された小束群からクランプ板を引き抜いた後、
方向転換機構のクランプ棒を互いに近接させて該クラン
プ棒の間に小束群を挟持し(このとき、クランプ棒は、
小束群の長手部分を挟持するとともに、該長手部分の中
央部からずれた偏心位置にて該小束群を挟持する)、更
にこの状態で、昇降テーブルを下方に移動させることに
より、クランプ棒に挟持された小束群をその自重により
回転させ、これにより、ターンテーブル上の小束群の向
きを、長手方向を水平にした姿勢から短手方向を水平に
した姿勢に転換することができる。そして、その後、上
述した結束テープの巻回作業を繰り返すことにより、小
束群の短手方向に沿った周囲に結束テープを巻回し、こ
れにより該小束群を十文字に結束してなる大束を作成す
ることができる。
【0006】なお、上述した結束テープの巻回作業にお
いては、ターンテーブル及びクランプ板をともに回転さ
せることによって、テープ供給手段にセットされたテー
プロールから結束テープを引き出すようにしているが、
このとき結束テープが余分に引き出されないようにテー
プに所定のトルクをかけるようにしている。また、一方
のクランプ板を構成する1対の板部材の互いに対向する
面には、凸部と小孔とがそれぞれ設けられており、これ
ら凸部と小孔とが互いに係合されることにより、結束テ
ープの巻回時に、該結束テープが板部材間から引き抜か
れることを防止するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な紙葉類大束結束機では、微小に間隔をおいて配置され
た一方のクランプ板の板部材の間に、テープロールから
繰り出された結束テープを送り込み、この状態で、外側
の板部材を内側の板部材に向けて移動させて、これら板
部材の間に結束テープを挟持させ、その後、クランプ板
を互いに近接させて、これらクランプ板の間に、ターン
テーブル上に載置した小束群を挟み込むようにしている
が、このとき、内側の板部材にはその移動を規制するブ
レーキがかけられており、これによって内側の板部材と
外側の板部材とは所定の力で結束テープを挟持する。し
かしながら、このとき内側の板部材にかけられているブ
レーキ力は弱く、これにより内側の板部材、外側の板部
材による結束テープを挟持力は弱いものであり、これに
加えて、テープロールから引き出される結束テープには
一定のトルクがかけられているので、クランプ板による
小束群の挟持動作の際に、板部材の間から、結束テープ
が外れてしまうという不具合が発生していた。
【0008】また、一方のクランプ板の板部材間に結束
テープが挟持され、かつクランプ板間に小束群が挟持さ
れた状態で、これらクランプ板をターンテーブルととも
に回転させることにより、テープ供給手段から結束テー
プを引き出しつつ小束群の周囲に巻回するようにしてい
るが、このとき、板部材に設けられた引抜き防止用の凸
部と小孔との係合箇所から、結束テープが破れることが
あり、これら板部材から結束テープが引き抜かれてしま
うという問題が生じていた。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、小束群に対する結束テープの巻回作業にお
いて、クランプ板の板部材間から結束テープが引き抜か
れるトラブルの発生を防止可能な紙葉類大束結束機の提
供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に示す発明では、小束群が載置されるテーブ
ル側へ結束テープを供給するテープ供給手段と、該テー
プ供給手段より供給される結束テープを保持し、かつ該
小束群を両側より挾持するクランプ手段とを具備し、ク
ランプ手段により結束テープが挟持されかつ小束群が挟
持された状態で、該クランプ手段をテーブルとともに回
転させることによって、テープ供給手段から供給された
結束テープを小束群の周囲に巻回し、巻回後の結束テー
プの重なり部分を接着することにより該小束群を結束す
るようにした紙葉類大束結束機であって、前記クランプ
手段として、テーブル上に設けられて小束群を挾持する
1対のクランプ板と、これらクランプ板を小束群の挟持
方向に向けて駆動するクランプ板駆動機構とが設けら
れ、前記クランプ板において一方のクランプ板は1対の
板部材により構成され、前記クランプ駆動機構は、1対
の板部材を、互いが接触して結束テープを挟持可能な接
触位置と、微小に離間した離間位置との間にて移動自在
に設け、かつ1対のクランプ板を小束群の挟持方向に向
けて移動自在に設ける移動手段と、該移動手段を駆動す
るクランプ板駆動モータと、板部材によって構成される
一方のクランプ板の小束群の挟持方向への移動を検出す
る移動検出手段とから構成され、前記テープ供給手段
は、クランプ板への結束テープの繰り出しを行う結束テ
ープ繰出モータと、該結束テープ繰出モータに対して結
束テープを繰り出させるとともに、移動検出手段によっ
て検出された板部材の移動に基づき結束テープの繰出を
制御する制御部を有することを特徴とする。
【0011】請求項2に示す発明では、小束群が載置さ
れるテーブル側へ結束テープを供給するテープ供給手段
と、該テープ供給手段より供給される結束テープを保持
し、かつ該小束群を両側より挾持する1対のクランプ板
を有するクランプ手段とを具備し、クランプ手段のクラ
ンプ板により結束テープが挟持されかつ小束群が挟持さ
れた状態で、該クランプ板をテーブルとともに回転させ
ることによって、テープ供給手段から供給された結束テ
ープを小束群の周囲に巻回し、巻回後の結束テープの重
なり部分を接着することにより該小束群を結束するよう
にした紙葉類大束結束機であって、前記クランプ板にお
いて一方のクランプ板は、互いが接触して結束テープを
挟持可能な接触位置と、微小に離間した離間位置との間
にて移動自在であり、接触位置にて結束テープを挟持可
能な1対の板部材により構成されてなり、該板部材の互
いが対向する面には摩擦部材が設けられていることを特
徴とする。
【0012】請求項3に示す発明では、小束群が載置さ
れるテーブル側へ結束テープを供給するテープ供給手段
と、該テープ供給手段より供給される結束テープを保持
し、かつ該小束群を両側より挾持するクランプ手段とを
具備し、クランプ手段により結束テープが挟持されかつ
小束群が挟持された状態で、該クランプ手段をテーブル
とともに回転させることによって、テープ供給手段から
供給された結束テープを小束群の周囲に巻回し、巻回後
の結束テープの重なり部分を接着することにより該小束
群を結束するようにした紙葉類大束結束機であって、前
記クランプ手段として、テーブル上に設けられて小束群
を挾持する1対のクランプ板と、これらクランプ板を小
束群の挟持方向に向けて駆動するクランプ板駆動機構と
が設けられ、前記クランプ板において一方のクランプ板
は1対の板部材により構成され、前記クランプ駆動機構
は、1対の板部材を互いが接触して結束テープを挟持可
能な接触位置と、微小に離間した離間位置との間にて移
動自在に設け、かつ1対のクランプ板を小束群の挟持方
向に向けて移動自在に設ける移動手段と、該移動手段を
駆動するクランプ板駆動モータと、板部材によって構成
される一方のクランプ板の小束群の挟持方向への移動を
検出する移動検出手段とから構成され、前記テープ供給
手段は、クランプ板への結束テープの繰り出しを行う結
束テープ繰出モータと、該結束テープ繰出モータに対し
て結束テープを繰り出させるとともに、移動検出手段に
よって検出された板部材の移動に基づき結束テープの繰
出を制御する制御部とを有し、更に、前記板部材の互い
が対向する面には摩擦部材が設けられていることを特徴
とする。
【0013】
【作用】請求項1に示す紙葉類大束結束機では、クラン
プ板において一方のクランプ板を結束テープを挟持可能
な1対の板部材により構成し、クランプ駆動機構の移動
検出手段にて、これら板部材における小束群の挟持方向
への移動を検出し、更に、テープ供給手段の制御部に
て、結束テープ繰出モータに対して結束テープを繰り出
させるとともに、移動検出手段によって検出された板部
材の移動に基づき、結束テープの繰出を制御するように
しているので、板部材間に結束テープを挟持した状態
で、クランプ板を互いに近接させ、これによりクランプ
板の間に小束群を挟持しようとした場合に、結束テープ
の送り出しに際してトルクが掛かることは無い。従っ
て、本発明の紙葉類大束結束機では、小束群に対する結
束テープの巻回作業において、クランプ板の板部材間か
ら結束テープが引き抜かれるトラブルの発生を未然に防
止することが可能となる。
【0014】請求項2に示す紙葉類大束結束機では、一
方のクランプ板を構成する1対の板部材の互いが対向す
る面に摩擦部材を設けたので、該板部材により結束テー
プを挟持しかつクランプ板により小束群を挟持した状態
で、該クランプ板をテーブルとともに回転させた場合
に、摩擦部材によって板部材に挟持された結束テープが
引き抜かれることが防止され、また、従来のような板部
材に設けられた引抜き防止用の凸部と小孔との係合箇所
から、結束テープが破れて引き抜かれるといったトラブ
ルの発生も未然に防止することが可能となる。
【0015】請求項3に示す紙葉類大束結束機では、ク
ランプ板において一方のクランプ板を結束テープを挟持
可能な1対の板部材により構成し、クランプ駆動機構の
移動検出手段にて、これら板部材における小束群の挟持
方向への移動を検出し、更に、テープ供給手段の制御部
にて、結束テープ繰出モータに対して結束テープを繰り
出させるとともに、移動検出手段によって検出された板
部材の移動に基づき、結束テープの繰出を制御するよう
にしているので、板部材間に結束テープを挟持した状態
で、クランプ板を互いに近接させ、これによりクランプ
板の間に小束群を挟持しようとした場合に、結束テープ
の送り出しに際してトルクが掛かることは無い。また、
本発明では、一方のクランプ板を構成する1対の板部材
の互いが対向する面に摩擦部材が設けられているので、
上述したようにクランプ板を互いに近接動作させた場
合、あるいは板部材により結束テープを挟持しかつクラ
ンプ板により小束群を挟持した状態で、該クランプ板を
テーブルとともに回転させた場合に、摩擦部材によって
板部材に挟持された結束テープが引き抜かれることが防
止され、また、従来のような板部材に設けられた引抜き
防止用の凸部と小孔との係合箇所から、結束テープが破
れるといったトラブルの発生も未然に防止することが可
能となる。従って、本発明の紙葉類大束結束機では、小
束群に対する結束テープの巻回作業において、クランプ
板の板部材間から結束テープが破れかつ引き抜かれるト
ラブルの発生を未然に防止することが可能となる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図10に基づいて説
明する。まず、図1及び図2(a)〜図5(g)を参照
して紙葉類大束結束機の概略構成をその動作とともに説
明する。図1に示される紙葉類大束結束機には、小束群
Mが載置されるターンテーブル1を有する載置手段2
と、小束群Mに結束テープ3を供給するテープ供給手段
4と、ターンテーブル1上の小束群Mを挟持するクラン
プ手段5と、結束テープ3を熱圧着及び切断する切断接
着手段6と、小束群Mの姿勢を変換する方向転換機構7
とが具備されている。
【0017】以下、紙葉類大束結束機の構成要素を説明
する。載置手段2は、垂直軸を中心として水平面内で回
転されるとともに、上下方向に昇降可能な昇降テーブル
15(図4(e)、図5(g)、図6参照)を内部に有
するターンテーブル1と、該ターンテーブル1上に設け
られて、小束群Mが載置される凹状の装填部1Aとを有
し、このターンテーブル1の装填部1A内には、図示さ
れる如く、まず、紙葉類が100枚結束されてなる小束
を例えば10束重ね合わせた小束群Mが、その長手方向
を水平にした姿勢で一括して載置されるようになてい
る。また、ターンテーブル1の下部には回転駆動部16
(図6参照)が設けられており、この回転駆動部16に
より、該ターンテーブル1が垂直軸を中心に水平面内で
回転されるようになっている。また、ターンテーブル1
内には、装填部1Aに対して近接離間するように設けら
れて、該装填部1A内に載置された小束群Mの端部に接
触して該小束群1Aを取り揃える揃え板1B(図2
(a)、図7参照)が設けられている。
【0018】テープ供給手段4は、テープロール60
(図9参照)から結束テープ3を引き出しかつ案内する
駆動ローラ63、該駆動ローラ63を駆動するためのテ
ープ繰出モータ69(図9、図10参照)等を有するも
のであって、この駆動ローラ63によって案内された結
束テープ3は、図2(a)、図4(f)に示すようにク
ランプ手段5に向けて供給されるようになっている。
【0019】クランプ手段5は、ターンテーブル1上に
設けられた1対のクランプ板9・10と、ターンテーブ
ル1上に載置された小束群Mに対して、クランプ板9・
10を矢印A−B方向に近接離間させるクランプ板駆動
機構90(図6参照:後述する)とを具備するものであ
って、更に、一方のクランプ板9は、互いに重なり合う
近接位置と、互いが離間する離間位置との間において微
小量移動する1対の板部材9A・9Bにより構成されて
いる。そして、このような構成のクランプ手段5では、
図2(a)に示されるように、まず、クランプ板9の板
部材9Aと9Bとが互いに離間した状態で、テープ供給
手段4の駆動によって、クランプ板9の板部材9Aと9
Bとの間に結束テープ3を供給し、その後、板部材9A
と9Bとを接触させてこれら板部材9A・9B間に該結
束テープ3を挟持するとともに、クランプ板9とクラン
プ板10とを近接させることによって、クランプ板9と
クランプ板10との間に小束群Mを挟持し、この状態
で、図2(b)で示すように、ターンテーブル1の回転
駆動部16を駆動して、該ターンテーブル1と一体にク
ランプ板9・10を回転させることにより、小束群Mの
長手方向に沿った周囲に結束テープ3を巻回させるよう
にしている。
【0020】切断接着手段6は、ターンテーブル1上の
小束群Mに対して矢印A−B方向に近接離間され、近接
した状態で、さらに矢印C−D方向に移動されることに
より、小束群Mに巻回された結束テープ3を熱圧着させ
るヒーター11と、ヒーター11の近傍に固定され、ヒ
ーター11が矢印C−D方向に移動する際に、小束群M
に巻回された結束テープ3を切断するカッタ12と、ヒ
ーター11を矢印A−B方向及び矢印CーD方向に沿っ
て移動させるヒーター駆動部80とを有するものであ
る。そして、このような切断接着手段6では、小束群M
の周囲に結束テープ3が巻回された後(図2(a)〜図
2(b)参照)、ヒーター11を矢印B方向に移動させ
ることにより、一重あるいは二重に巻回した結束テープ
3の重なり部分を熱圧着して固定し、更にヒーター11
を矢印D方向に移動させることにより、該ヒーター11
に固定されたカッタ12に、結束テープ3を切断させる
(図3(c)〜図3(d)参照)。
【0021】方向転換機構7は、図3(d)〜図4
(e)に示すように、ターンテーブル1内の昇降テーブ
ル15を上方に移動させて、該ターンテーブル1に載置
した小束群Mを上方に持ち上げ、これにより、結束され
た小束群Mからクランプ板9・10(このとき板部材9
Aと9Bとの間には隙間を形成する)を引き抜く昇降手
段17(図6参照)と、小束群Mに対して近接離間する
ようにかつ軸回りに回転自在に設けられ、ターンテーブ
ル1により小束群Mが持ち上げられた状態で、小束群M
を両側から挟持して、該小束群Mの向きを90度変換さ
せる1対のクランプ棒13A・13Bと、これらクラン
プ棒13A・13Bを近接離間方向に駆動するクランプ
棒駆動機構18(図6参照)とを具備するものである。
なお、上記方向転換機構7では、クランプ棒13A・1
3Bを、図4(e)に示すように小束群Mの集積方向
(図4(e)では矢印AーB方向)に沿う方向から近接
させて、該小束群Mを挟持する。
【0022】また、クランプ棒13A・13Bは、図4
(e)に示すようにターンテーブル1が小束群Mを持ち
上げた位置にて、小束群Mの長さ方向に沿う中心位置か
ら、同方向に沿って若干ずれた位置(すなわち、重心を
外れた位置)にて、小束群Mを挟持するようにしてお
り、更に、該クランプ棒13A・13Bが小束群Mを挟
持した状態で、ターンテーブル1内の昇降テーブル15
を降下させた場合には、小束群Mの自重で該小束群Mが
90度回転し、短手が水平となるように小束群Mを位置
させることが可能となる(図4(e)〜図4(f)参
照)。また、短手が水平となるように小束群Mが配置さ
れた場合には、ターンテーブル1内の昇降テーブル15
を上昇させて、小束群Mをその上面に載置させ、この状
態で、該小束群Mの短手に沿う周囲に結束テープ3を巻
回させる作業を上記と同様に行わせ、これによって図5
(g)に示すように十文字に結束テープ3が巻回されて
なる小束群Mを得ることができる。
【0023】次に、結束テープ3の巻回時(図2(a)
(b)参照)において、ターンテーブル1上の小束群M
を挟持するクランプ手段5、小束群Mに結束テープ3を
供給するテープ供給手段4の具体的構成について、図6
〜図10を参照して詳細に説明する。 (一)クランプ手段5について 図6に示すように、クランプ手段5は載置手段2のテー
ブル基板20上に設けられているものであって、このテ
ーブル基板20は、機体100のフレーム21に複数の
支柱22を介して固定された基板23上に、支柱24の
上端部のプーリー25によって水平面内にて回転自在に
設けられている。
【0024】テーブル基板20上に設けられるクランプ
板9・10及びクランプ板駆動機構90について詳細に
説明すると、図6に示すように、テーブル基板20上に
は支持部材26を介してガイド軸27が水平に固定さ
れ、更に、該ガイド軸27には、テーブル基板20の中
央部を挟んで、摺動ブロック28及び摺動ブロック29
・30が矢印AーB方向に摺動自在に設けられている。
摺動ブロック28及び30の下部にはラック31・32
がそれぞれ固定され、該ラック31・32は、昇降テー
ブル15を支持しかつ昇降させる支持軸33の周囲にて
相対回転自在なギア34に螺合されている。一方、フレ
ーム21にはクランプ板駆動モータ36が固定されてお
り、このクランプ板駆動モータ36の出力軸37に固定
されたギア38は支持軸33の周囲のギア34に螺合さ
れている。従って、図7に示すように、クランプ板駆動
モータ36の駆動によりギア34が正逆回動することに
よって、摺動ブロック28及び摺動ブロック30は互い
に近接する方向に移動し、また、互いに離間する方向に
移動されることになる。
【0025】摺動ブロック28上に固定される固定部材
40の中央部方向面には、複数の付勢部材41を介して
クランプ板10が設けられている。摺動ブロック29上
には、板部材9Aが固定され、摺動ブロック30上に
は、固定部材42を介して板部材9Bが固定され、これ
ら板部材9A・9Bによって前述したクランプ板9が構
成されている。なお、クランプ板9の板部材9Bは、板
部材9Aまたはクランプ板10よりも狭い幅に設定され
ている。
【0026】また、ラック32上には固定部材43が固
定されている。この固定部材43は、ガイド軸27に沿
って矢印A−B方向に摺動可能に支持されているもので
あって、ラック32が矢印A方向に移動する際に、摺動
ブロック29に当接して該摺動ブロック29を同方向に
押圧する。なお、摺動ブロック29には負荷手段50に
よって負荷が掛けられているので、固定部材43により
矢印A方向に押圧されるまでは、セットされる小束群M
を挟持する位置にある。
【0027】次に、クランプ板9の板部材9Aに一定の
負荷をかける負荷手段50について説明すると、この負
荷手段50は図7に示すように、摺動ブロック29の底
部に固定部材51を介して固定され、矢印AーB方向に
沿う長孔52を有する滑り板53と、滑り板53の長孔
52に挿通される滑りクラッチ54とにより構成された
ものであって、滑りクラッチ54は、滑り板53を上下
から所定の力で挟み込んで、滑り板53に対して所定の
摩擦力が生じさせ、該摩擦力によって摺動ブロック29
の移動を規制する。
【0028】そして、以上のような構成では、クランプ
板9と10とが互いに離れ、かつクランプ板9の板部材
9A・9Bが互いに離れた状態において(板部材9Aに
作用する負荷手段50の負荷による:後述する)、図2
(a)、図4(f)に示すように板部材9A・9Bの間
に結束テープ3が供給されるが、その後、クランプ板駆
動モータ36の駆動により、ギア34が図7より見て反
時計回りに回転した場合には、ラック32が矢印B方向
に移動し、該ラック32に固定された摺動ブロック30
とともにクランプ板9の板部材9Bが、同方向に移動す
る。また、ギア34が図7より見て反時計回りに回転し
て、ラック32が矢印B方向に移動した場合には、ラッ
ク32上に固定された固定部材43も同方向に移動し、
これにより固定部材43は摺動ブロック29から離れ、
該摺動ブロック29上の板部材9Aは同方向に自由に移
動し得る状態となる。
【0029】その結果、クランプ板9の板部材9Bは板
部材9Aに近接するとともに、これら板部材9Aと9B
との間隔は縮小され、更に摺動ブロック30及び板部材
9Bが、摺動ブロック29及び板部材9Aに当接した場
合に、これら摺動ブロック29及び板部材9Aを所定の
力で矢印B方向に押圧し移動させる。そして、この場
合、摺動ブロック29には負荷手段50により所定の負
荷が付与されているので、クランプ板9の板部材9Bは
所定の力で板部材9Aを押圧し、これにより、板部材9
Aとの間の結束テープ3を所定の力で挟持する。一方、
クランプ板駆動モータ36の駆動により、ギア34が図
7より見て反時計回りに回転した場合には、摺動ブロッ
ク28とともにクランプ板10が矢印A方向に移動し、
その結果、クランプ板9とクランプ板10とは互いに近
接する方向に移動し、これらクランプ板9・10の間に
ターンテーブル1上に載置した小束群Mを挟持すること
が可能となる。
【0030】一方、クランプ板9と10とが互いに近接
した状態において、クランプ板駆動モータ36の駆動に
より、ギア34が図7より見て時計回りに回転した場合
には、ラック32が矢印A方向に移動し、これによって
ラック32上の摺動ブロック30とともにクランプ板9
の板部材9Aが矢印A方向に移動する。ギア34が図7
より見て時計回りに回転することによって、ラック32
が矢印A方向に移動した場合には、該ラック32上に固
定されかつガイド軸27に沿って矢印A−B方向に摺動
可能に支持された固定部材43が、摺動ブロック29を
矢印A方向に押圧することになるが、このとき摺動ブロ
ック29は、負荷手段50の滑りクラッチ54によって
その移動が規制されるため、クランプ板9の板部材9A
の移動速度は板部材9Bと比較して遅くなり、これによ
りクランプ板9の板部材9Aと9Bとの間には所定の間
隔が形成されることになる。
【0031】そして、このようなクランプ板9の板部材
9Aと9Bとの間に形成される間隔によって、図2
(a)、図4(f)に示すように、板部材9Aと9Bと
の間には結束テープ3が供給可能となる。また更に、ギ
ア34が図7より見て時計回りに回転した場合には、ラ
ック31、摺動ブロック28、固定部材40、付勢手段
41を介してクランプ板10が矢印B方向に移動し、そ
の結果、クランプ板9(板部材9A・9B)とクランプ
板10とは互いに離間され、これらクランプ板9・10
による小束群Mの挟持状態が解かれるようになってい
る。
【0032】図6及び図7に示すように、クランプ板9
の板部材9Bには縦方向に複数の凸部44が設けられ、
クランプ板9の板部材9Aには該凸部44が係合可能な
小孔45が設けられている。また、板部材9Bの表面で
あり、凸部44を避ける位置には、ゴム材等によって構
成されるシート状の摩擦部材46が貼付されている。そ
して、このような構成によって、クランプ板9の板部材
9Aと9Bとが互いに接触し重ね合わされた場合に、凸
部44と小孔45とが係合すること、及び摩擦部材46
が板部材9Aの表面と面接触することによって、これら
板部材9A、板部材9B間に結束テープ3が強く挟持さ
れるとともに、凸部44と小孔45とは、摩擦部材46
の介在によって完全に係合しないようになっているの
で、板部材9A、板部材9B間の結束テープ3が凸部4
4と小孔45との係合によって破れることが防止され
る。
【0033】一方、図6に示すようにクランプ板駆動モ
ータ36の出力軸37には、クランプ板9・10の移
動、及びその方向を検出するためのロータリエンコーダ
85が設けられている。このロータリエンコーダ85
は、上述したギア38とともに出力軸37に固定される
円盤47と、機体100のフレーム21に図示しない支
持部より支持されて、円盤47の回転を検出するフォト
インタラプタ48A・48Bで構成されるものである。
円盤47は、図8に示すように、周方向に等間隔に設け
られるとともに、その間隔がスリット幅と等しくなるよ
うに設けられる第1のスリット群49Aと、該スリット
群49Aと同様に構成され、かつ該スリット群49Aと
異なる外周に設けられる第2のスリット群49Bとを有
するものであり、さらに、スリット群49Aおよびスリ
ット群49Bのスリットは、円盤47の中心から外周方
向に沿って同一に配置されている訳ではなく、互いのス
リットがスリット幅の2分の1だけ周方向にずらした配
置となっている。また、フォトインタラプタ48A・4
8Bは、円盤47の中心から外周方向に沿って同一線上
に配置され、図8(b)で示すように各スリット群49
A・49Bを個別に検出する。
【0034】なお、フォトインタラプタ48A・48B
の検出信号は、図10に示されるようにテープ供給手段
4の制御部77に供給され、この制御部77にて、スリ
ット群49A・49Bを検出するフォトインタラプタ4
8A・49Bの検出信号に基づき、円盤47の移動を検
出するとともに円盤47の回転方向、すなわち、クラン
プ板9と10とが小束群Mを挟持する方向に移動してい
るか、小束群Mの挟持を解く方向に移動しているかを検
出する。具体的には、スリット群49A・49Bとフォ
トインタラプタ48A・48Bを上述するような配置構
成にすることによって、該フォトインタラプタ48A・
48Bのスリット検出パターンが、図8(c)に模式化
したように4つのパターンで、なおかつ、そのパターン
が決まった順に検出されるようになるため(例えば、M
を基準として、スリット群49A・49Bが時計方向に
進む場合と、反時計方向に進む場合とでは、m1・m2
で示すようにフォトインタラプタ48A・48Bの出力
パターンが異なることを利用)、円盤47の移動はもち
ろん、その回転方向も判断することができる。なお、こ
の移動および移動方向を検出するロータリエンコーダ8
5の構成は、上記構成に限定されるものでなく、他の構
成でも、その移動及び移動方向を検出できるものであ
り、この技術は、既に公知の技術である。
【0035】(二)テープ供給手段4について 図9に示すように、機体100の前面部には、小束群M
を結束させるための結束テープ3がロール状に巻かれた
テープロール60が取り付けられている。テープロール
60は、機体100の前後方向に沿う軸体61にその中
心部が支持されるものであって、該テープロール60か
ら引き出された結束テープ3は、中継ローラ62によっ
て垂直方向から水平方向に結束テープ3が張られる方向
が変換された後、駆動ローラ63と、該駆動ローラ63
によって従動させられる送りローラ64、65との間に
送られるようになっている。
【0036】駆動ローラ63は、図10に示すように、
機体100のフレーム21に軸受66によって回転自在
に支持された垂直な軸67の上端部に固定されたもので
あって、該軸67の下端部にはギア68が固定されてい
る。一方、機体100のフレーム21に固定されたテー
プ繰出モータ69の出力軸70には、ギア71が固定さ
れており、これらギア71とギア68とが噛み合うこと
によって、テープ繰出モータ69の駆動力が駆動ローラ
63に伝達され、これによって結束テープ3の繰り出し
および取り込みが行われるようになっている(後述す
る)。また、ギア71は、その上方に設けられたトルク
リミッタ72に連結されており、該トルクリミッタ72
によって、駆動ローラ63が図9より見て反時計回り
(繰り出し方向)に回動されるときにのみ、該駆動ロー
ラ63にトルクが掛かかり、図2(b)で示す結束テー
プ3の巻回処理において、小束群Mの周囲に適度な強さ
で結束テープ3を結束することが可能となる。
【0037】また、図9に示すように、駆動ローラ63
の反時計方向の回転によって繰り出された結束テープ3
は、ターンテーブル1の外周位置に設けられるガイド壁
73、74及び送りローラ75によってガイドされ、更
に、ターンテーブル1上に配置されるガイド部材76に
ガイドされて、待機位置(図2(a)、図4(f)で示
す状態)で待機されるクランプ板9の板部材9Bと板部
材9Aとの間の間隙に繰り出されるようになっている。
ガイド部材76は、ターンテーブル1の上面に載置され
る位置と、ターンテーブル1の上方に配置される位置と
の間で昇降自在に設けられるものであって、その昇降
は、図示しない昇降機構により行われるようになってい
る。なお、ガイド部材76は、図2(a)、図4(f)
で示すように結束テープ3をクランプ板9の板部材9B
と板部材9Aとの間に繰り出す場合には、ターンテーブ
ル1の上面に載置された位置にあり、それ以外の処理が
行われているときには、上昇した位置に配置されるよう
になっている。
【0038】次に、駆動ローラ63を駆動するテープ繰
出モータ69の制御部77(図10参照)について説明
する。制御部77は主に以下の(一)(二)の制御を行
う。 (一)クランプ板9の板部材9Aと9Bとが互いに離間
した状態にある場合(図2(a)で示す状態)に、テー
プ繰出モータ69により駆動ローラ63を反時計方向に
予め定めた一定時間駆動して、これら板部材9Aと9B
との間に結束テープ3を供給する。なお、このときの一
定時間は、どの程度テープ繰出モータ69を駆動すれ
ば、結束テープ3の先端が板部材9Aと9Bとの間に到
達するかを予め計測することにより、決定される。
【0039】(二)クランプ板9の板部材9Aと9Bと
の間に結束テープ3が供給され、その後、小束群Mの挟
持のために、クランプ板駆動モータ36の駆動により、
クランプ板9の板部材9Bとクランプ板10とを互いに
近接する方向に移動させた場合において、フォトインタ
ラプタ48A・48Bの検出信号に基づき、テープ繰出
モータ69を駆動させるとともに、該テープ繰出モータ
69の回転速度を調整する。具体的には、制御部77
は、スリット群49A・49Bを検出するフォトインタ
ラプタ48A・49Bの検出信号に基づき、クランプ板
9と10とが小束群Mを挟持する方向に移動している
(クランプ板9の板部材9Bが矢印B方向に、クランプ
板10が矢印A方向に移動している)と判別した場合に
おいて、クランプ板9の板部材9Bの移動速度に合わせ
て、テープ繰出モータ69を結束テープ3の繰出方向に
駆動する。なお、テープ繰出モータ69の回転速度は、
クランプ板9と10とが小束群を挟持する方向に移動し
ていると判断した場合のみ、クランプ板9の板部材9B
の移動速度に応じた回転速度を設定するか、あるいは、
小束群Mの結束処理における全ての結束テープ3の送り
速度を、予め、クランプ板9の板部材9Bの移動速度に
応じる速度と成るようにテープ繰出モータ69の回転速
度を設定しておけば良い。
【0040】また、この制御部77では、フォトインタ
ラプタ48A・48Bの検出信号に基づき、テープ繰出
モータ69を駆動した後、該フォトインタラプタ48A
・48Bからパルス状の検出信号が出力されなくなった
ことを条件として該テープ繰出モータ69の駆動を停止
させる。なお、上記制御部77では、上述した(一)
(二)の制御の他、図3(c)に示すように結束テープ
3を切断した後において、テープ繰出モータ69を結束
テープ3の巻取方向に一定時間駆動させる制御も行う。
【0041】以上詳細に説明したような紙葉類大束結束
機によれば、クランプ板9・10において一方のクラン
プ板9を結束テープ3を挟持可能な1対の板部材9A・
9Bにより構成し、フォトインタラプタ48A・48B
の検出信号に基づき、テープ供給手段4の制御部77
は、クランプ板9の板部材9Bにおける小束群の挟持方
向(矢印B方向)への移動を検出するとともに、該板部
材9Bの移動に基づき、テープ繰出モータ69に対して
結束テープ3の繰出を制御するようにしているので、板
部材9A・9B間に結束テープ3を挟持した状態で、ク
ランプ板9(9A・9B)・10を互いに近接させ、こ
れによりクランプ板9・10の間に小束群を挟持しよう
とした場合において、結束テープ3に駆動ローラ63の
トルクが掛かることは無く、これによって該結束テープ
3が板部材9A・9Bから引き抜かれるというトラブル
を未然に防止することができる。
【0042】また、上記紙葉類大束結束機にでは、一方
のクランプ板9を構成する板部材9Aの表面であり、か
つ板部材9Bと接触される側の面に、ゴム材等によって
構成されるシート状の摩擦部材46が貼付されているの
で、板部材9A・9Bにより結束テープ3を挟持しかつ
クランプ板9・10により小束群を挟持した状態で、該
クランプ板9・10をターンテーブル1とともに回転さ
せた場合に(図2(b)参照)、摩擦部材46によって
板部材9A・9Bに挟持された結束テープ3が引き抜か
れることが防止され、また、凸部44と小孔45とは、
摩擦部材46の介在によって完全に係合しないようにな
っているので、板部材9A、板部材9B間の結束テープ
3が凸部44と小孔45との係合によって破れることは
無く、従来のように結束テープ3の巻回作業中におい
て、結束テープ3が破れ、また、板部材9A・9Bから
結束テープ3が引き抜かれるトラブルを未然に防止する
ことができる。従って、本発明の紙葉類大束結束機で
は、小束群に対する結束テープ3の巻回作業において、
クランプ板9・10の板部材9A・9B間から結束テー
プ3が引き抜かれるトラブルの発生を未然に防止するこ
とが可能となる。
【0043】なお、上記実施例では、クランプ板9の板
部材9Aに凸部44を設け、かつ板部材9Bに、凸部4
4を係合可能な小孔45を設けた上で、板部材9Aの表
面の凸部44を避ける位置には、ゴム材等によって構成
されるシート状の摩擦部材46を貼付したが、この摩擦
部材46は、板部材9Bの表面の小孔45を避ける位置
に貼付しても良い。また、摩擦部材46の摩擦力のみで
板部材9A・9Bの間に結束テープ3を挟持し、かつ結
束テープ3の巻回時(図2(b)のとき)に、該結束テ
ープ3が板部材9A・9Bから引き抜かれることが防止
されるのであれば、クランプ板9の凸部44、小孔45
を省略しても良い。
【0044】また、上記実施例では、クランプ板駆動モ
ータ36の出力軸37の回転を検出することにより、ク
ランプ板9の移動を検出するようにしたが、これに限定
されず、クランプ板9あるいはクランプ板10の移動を
直接検知するようにしても良い。
【0045】また、上記実施例では、クランプ板駆動機
構90が、支持部材26、ガイド軸27、摺動ブロック
28〜30、ラック31・32、ギア34、出力軸3
7、クランプ板駆動モータ36によって構成される。ま
た、クランプ板駆動モータ36によって駆動される、支
持部材26、ガイド軸27、摺動ブロック28〜30、
ラック31・32、ギア34、出力軸37によって、特
許請求の範囲の「移動手段」が構成される。また、実施
例の円盤47、スリット群49A・49Bで構成される
ロータリエンコーダ85が、特許請求の範囲に示す「移
動検出手段」となる。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように請求項1に示
す紙葉類大束結束機では、クランプ板において一方のク
ランプ板を結束テープを挟持可能な1対の板部材により
構成し、クランプ駆動機構の移動検出手段にて、これら
板部材における小束群の挟持方向への移動を検出し、更
に、テープ供給手段の制御部にて、結束テープ繰出モー
タに対して結束テープを繰り出させるとともに、移動検
出手段によって検出された板部材の移動に基づき、結束
テープの繰出を制御するようにしているので、板部材間
に結束テープを挟持した状態で、クランプ板を互いに近
接させ、これによりクランプ板の間に小束群を挟持しよ
うとした場合に、結束テープの送り出しに際してトルク
が掛かることは無い。従って、本発明の紙葉類大束結束
機では、小束群に対する結束テープの巻回作業におい
て、クランプ板の板部材間から結束テープが引き抜かれ
るトラブルの発生を未然に防止することが可能となる。
【0047】請求項2に示す紙葉類大束結束機では、一
方のクランプ板を構成する1対の板部材の互いが対向す
る面に摩擦部材を設けたので、該板部材により結束テー
プを挟持しかつクランプ板により小束群を挟持した状態
で、該クランプ板をテーブルとともに回転させた場合
に、摩擦部材によって板部材に挟持された結束テープが
引き抜かれることが防止され、また、従来のような板部
材に設けられた引抜き防止用の凸部と小孔との係合箇所
から、結束テープが破れるといったトラブルの発生も未
然に防止することが可能となる。
【0048】請求項3に示す紙葉類大束結束機では、ク
ランプ板において一方のクランプ板を結束テープを挟持
可能な1対の板部材により構成し、クランプ駆動機構の
移動検出手段にて、これら板部材における小束群の挟持
方向への移動を検出し、更に、テープ供給手段の制御部
にて、結束テープ繰出モータに対して結束テープを繰り
出させるとともに、移動検出手段によって検出された板
部材の移動に基づき、結束テープの繰出を制御するよう
にしているので、板部材間に結束テープを挟持した状態
で、クランプ板を互いに近接させ、これによりクランプ
板の間に小束群を挟持しようとした場合に、結束テープ
の送り出しに際してトルクが掛かることは無い。また、
本発明では、一方のクランプ板を構成する1対の板部材
の互いが対向する面に摩擦部材が設けられているので、
上述したようにクランプ板を互いに近接動作させた場
合、あるいは板部材により結束テープを挟持しかつクラ
ンプ板により小束群を挟持した状態で、該クランプ板を
テーブルとともに回転させた場合に、摩擦部材によって
板部材に挟持された結束テープが引き抜かれることが防
止され、また、従来のような板部材に設けられた引抜き
防止用の凸部と小孔との係合箇所から、結束テープが破
れるといったトラブルの発生も未然に防止することが可
能となる。従って、本発明の紙葉類大束結束機では、小
束群に対する結束テープの巻回作業において、クランプ
板の板部材間から結束テープが引き抜かれるトラブルの
発生を未然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である紙葉類大束結束機の概略
構成を示す平面図である。
【図2】紙葉類大束結束機の動作説明図(a)(b)で
ある。
【図3】紙葉類大束結束機の図2に続く動作説明図
(c)(d)である。
【図4】紙葉類大束結束機の図3に続く動作説明図
(e)(f)である。
【図5】紙葉類大束結束機の図4に続く動作説明図
(g)である。
【図6】クランプ手段5を詳細に示す正面図。
【図7】図6に示すクランプ手段5の平面図。
【図8】フォトインタラプタ48A・48Bによって検
出される円盤47を示す平面図。
【図9】テープ供給手段4を示す平面図。
【図10】図9に示すテープ供給手段4の駆動ローラ6
3付近の正断面図。
【符号の説明】
M 小束群 1 ターンテーブル(テーブル) 2 載置手段 3 結束テープ 4 テープ供給手段 5 クランプ手段 6 切断接着手段 7 方向転換機構 9 クランプ板(一方のクランプ板) 9A 板部材 9B 板部材 10 クランプ板 36 クランプ板駆動モータ 46 摩擦部材 47 円盤 48A フォトインタラプタ 48B フォトインタラプタ 49A スリット群 49B スリット群 60 テープロール 69 テープ繰出モータ 77 制御部 85 エンコーダ(移動検出手段) 90 クランプ板駆動機構
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 13/00 - 13/34 B65B 27/00 - 27/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小束群が載置されるテーブル側へ結束テ
    ープを供給するテープ供給手段と、該テープ供給手段よ
    り供給される結束テープを保持し、かつ該小束群を両側
    より挾持するクランプ手段とを具備し、 クランプ手段により結束テープが挟持されかつ小束群が
    挟持された状態で、該クランプ手段をテーブルとともに
    回転させることによって、テープ供給手段から供給され
    た結束テープを小束群の周囲に巻回し、巻回後の結束テ
    ープの重なり部分を接着することにより該小束群を結束
    するようにした紙葉類大束結束機であって、 前記クランプ手段として、テーブル上に設けられて小束
    群を挾持する1対のクランプ板と、これらクランプ板を
    小束群の挟持方向に向けて駆動するクランプ板駆動機構
    とが設けられ、 前記クランプ板において一方のクランプ板は1対の板部
    材により構成され、 前記クランプ駆動機構は、1対の板部材を、互いが接触
    して結束テープを挟持可能な接触位置と、微小に離間し
    た離間位置との間にて移動自在に設け、かつ1対のクラ
    ンプ板を小束群の挟持方向に向けて移動自在に設ける移
    動手段と、該移動手段を駆動するクランプ板駆動モータ
    と、板部材によって構成される一方のクランプ板の小束
    群の挟持方向への移動を検出する移動検出手段とから構
    成され、 前記テープ供給手段は、クランプ板への結束テープの繰
    り出しを行う結束テープ繰出モータと、該結束テープ繰
    出モータに対して結束テープを繰り出させるとともに、
    移動検出手段によって検出された板部材の移動に基づき
    結束テープの繰出を制御する制御部とを有することを特
    徴とする紙葉類大束結束機。
  2. 【請求項2】 小束群が載置されるテーブル側へ結束テ
    ープを供給するテープ供給手段と、該テープ供給手段よ
    り供給される結束テープを保持し、かつ該小束群を両側
    より挾持する1対のクランプ板を有するクランプ手段と
    を具備し、 クランプ手段のクランプ板により結束テープが挟持され
    かつ小束群が挟持された状態で、該クランプ板をテーブ
    ルとともに回転させることによって、テープ供給手段か
    ら供給された結束テープを小束群の周囲に巻回し、巻回
    後の結束テープの重なり部分を接着することにより該小
    束群を結束するようにした紙葉類大束結束機であって、 前記クランプ板において一方のクランプ板は、互いが接
    触して結束テープを挟持可能な接触位置と、微小に離間
    した離間位置との間にて移動自在であり、接触位置にて
    結束テープを挟持可能な1対の板部材により構成されて
    なり、 該板部材の互いが対向する面には摩擦部材が設けられて
    いることを特徴とする紙葉類大束結束機。
  3. 【請求項3】 小束群が載置されるテーブル側へ結束テ
    ープを供給するテープ供給手段と、該テープ供給手段よ
    り供給される結束テープを保持し、かつ該小束群を両側
    より挾持するクランプ手段とを具備し、 クランプ手段により結束テープが挟持されかつ小束群が
    挟持された状態で、該クランプ手段をテーブルとともに
    回転させることによって、テープ供給手段から供給され
    た結束テープを小束群の周囲に巻回し、巻回後の結束テ
    ープの重なり部分を接着することにより該小束群を結束
    するようにした紙葉類大束結束機であって、 前記クランプ手段として、テーブル上に設けられて小束
    群を挾持する1対のクランプ板と、これらクランプ板を
    小束群の挟持方向に向けて駆動するクランプ板駆動機構
    とが設けられ、 前記クランプ板において一方のクランプ板は1対の板部
    材により構成され、 前記クランプ駆動機構は、1対の板部材を、互いが接触
    して結束テープを挟持可能な接触位置と、微小に離間し
    た離間位置との間にて移動自在に設け、かつ1対のクラ
    ンプ板を小束群の挟持方向に向けて移動自在に設ける移
    動手段と、該移動手段を駆動するクランプ板駆動モータ
    と、板部材によって構成される一方のクランプ板の小束
    群の挟持方向への移動を検出する移動検出手段とから構
    成され、 前記テープ供給手段は、クランプ板への結束テープの繰
    り出しを行う結束テープ繰出モータと、該結束テープ繰
    出モータに対して結束テープを繰り出させるとともに、
    移動検出手段によって検出された板部材の移動に基づき
    結束テープの繰出を制御する制御部とを有し、 前記板部材の互いが対向する面には摩擦部材が設けられ
    ていることを特徴とする紙葉類大束結束機。
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