JP2882703B2 - プラスチック光ファイバコード - Google Patents

プラスチック光ファイバコード

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JP2882703B2
JP2882703B2 JP3164449A JP16444991A JP2882703B2 JP 2882703 B2 JP2882703 B2 JP 2882703B2 JP 3164449 A JP3164449 A JP 3164449A JP 16444991 A JP16444991 A JP 16444991A JP 2882703 B2 JP2882703 B2 JP 2882703B2
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成樹 勝田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短距離の光伝送媒体と
して、FA、自動車などに使用される、耐熱性、耐油
性、耐薬品性に優れたプラスチック光ファイバコードに
関するものである。特に、耐油性に優れ、高温の切削油
に長時間浸漬させても、被覆材の破裂がなく、寸法変化
や伝送損失増加の小さいプラスチック光ファイバコード
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック光ファイバは、石英系ファ
イバに比べ、可撓性に富み、且つ大口径・高開口数であ
ること、端面処理や接続が容易であることなどから短距
離通信やセンサといった分野への応用が始まっている。
従来、実用化されているプラスチック光ファイバには、
芯材にメタクリル酸メチルを主体とした樹脂を用い、鞘
材にフッ化ビニリデン系共重合体やフッ化メタクリレー
トを用いたものがある。また、鞘の外側に低密度ポリエ
チレンやポリ塩化ビニルを被覆したプラスチック光ファ
イバコードとしても使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の低密度ポリエチ
レン被覆コードやポリ塩化ビニル被覆コードは、耐油
性、とくに高温の切削油に対する耐久性に欠けている。
これらのコードを高温の切削油に浸漬させると、伝送損
失の大幅な増加、被覆材やプラスチック光ファイバ裸線
の収縮、被覆層の破裂などが起こって、使用できなくな
ってしまう。
【0004】また、耐薬品性に優れたプラスチック光フ
ァイバコードとして、特開平3−39710や特開平3
−50511に開示されているようなフッ化ビニリデン
系樹脂を被覆したプラスチック光ファイバコードがあ
る。しかし、これらでも高温の切削油に浸漬させると、
伝送損失増加が未だ大きい。また、被覆層とプラスチッ
ク光ファイバ裸線との密着性が強かったり、第一被覆層
が薄すぎたりして、被覆層の剥離ができず、特殊なコネ
クタしか使用できないという欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、被覆材の材質やコード構造に関して鋭
意検討を重ねた結果、本発明に到達した。本発明は、芯
と鞘とからなるプラスチック光ファイバ裸線の外側に、
水酸化マグネシウムを10〜30重量%含むポリオレフ
ィン樹脂からなり、プラスチック光ファイバ裸線直径の
1.6倍以上の外径をもつ第一被覆層と、引張破断伸度
(ASTMD1708 23℃ 引張速度100mm)
が200%以上である、フッ化ビニリデン−クロロトリ
フルオロエチレン系共重合体を含む樹脂からなる、厚さ
0.01mm以上の被覆層をもつことを特徴とするプラ
スチック光ファイバコードである。
【0006】以下、本発明のプラスチック光ファイバコ
ードについて、詳しく説明する。従来の低密度ポリエチ
レンを被覆したプラスチック光ファイバコードを、温度
85℃の切削油に浸漬させて100時間ほど放置してお
くと、被覆材の破裂、被覆材やプラスチック光ファイバ
裸線の収縮、伝送損失の増加が起こる。この原因は、熱
と切削油による被覆材の劣化、また、被覆層を透過して
プラスチック光ファイバ裸線にまで達した切削油と、熱
とによるプラスチック光ファイバ裸線の劣化とが、考え
られる。このため、被覆材は、ただ単に切削油に対して
耐久性があって、被覆材自体の強度・伸度が低下しない
だけでなく、内部のプラスチック光ファイバ裸線への切
削油の移行を防ぐ、バリア性のあるものでなければなら
ない。しかも、切削油には、大きく分けて不水溶性でそ
のまま使用するものと、水溶性で水に10〜30倍に希
釈してから使用するものとの、2種類がある。そのた
め、被覆材は、耐油性だけでなく、耐熱水性にも優れて
いなければならないし、油だけでなく、水もしくは水蒸
気のバリア性にも優れていなければならない。
【0007】このような耐油性、耐熱水性、バリア性の
高い被覆層が形成できる被覆材を開発すべく、鋭意検討
を行った結果、ポリオレフィン樹脂と、フッ化ビニリデ
ン−クロロトリフルオロエチレン系共重合体とを組み合
わせて二層構造にしたプラスチック光ファイバコードが
抜群に信頼性が高く、伝送損失増加や寸法変化がほとん
どないことを発見した。
【0008】また、安価な通常のコネクタを使用するた
めには、被覆層が剥離可能でなければならない。このた
めには、第一被覆層のプラスチック光ファイバ裸線への
密着性はあまり強くないものである必要があり、かつ、
その厚みは、ストリッパーの歯がひっかかるだけの厚み
をもっていなければならない。つまり、第一被覆層は、
ポリオレフィン樹脂で、かつ、その外径は、プラスチッ
ク光ファイバ裸線直径の1.6倍以上である必要があ
る。そして、プラスチック光ファイバ裸線と、被覆層と
の突出引っ込みを少なくするため、第一被覆層に使用す
るポリオレフィン樹脂に水酸化マグネシウムを10〜3
0重量%含有させた。
【0009】プラスチック光ファイバ裸線のすぐ外側に
ある、第一被覆層として使用できるポリオレフィン樹脂
としては、密度0.917〜0.970g/cm3 のポリ
エチレン、架橋ポリエチレン、ポリプロピレン系樹脂な
どがあげられる。その外側の被覆層として使用できる樹
脂は、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン
系共重合体を含む樹脂である。詳しくは、フッ化ビニリ
デン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビ
ニリデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を主鎖
とし、ポリフッ化ビニリデンをこの主鎖にグラフト結合
させた共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオ
ロエチレン共重合体を主鎖とし、ポリフッ化ビニリデン
をこの主鎖にグラフト結合させた共重合体とポリフッ化
ビニリデンとのブレンド体、これらのフッ化ビニリデン
−クロロトリフルオロエチレン系共重合体と、ポリオレ
フィン樹脂とのブレンド体、これらのフッ化ビニリデン
−クロロトリフルオロエチレン系共重合体と、ナイロン
樹脂とのブレンド体、これらのフッ化ビニリデン−クロ
ロトリフルオロエチレン系共重合体と、ポリウレタン樹
脂とのブレンド体、これらのフッ化ビニリデン−クロロ
トリフルオロエチレン系樹脂とアクリル樹脂とのブレン
ド体などがあげられる。だだし、これらのフッ化ビニリ
デン−クロロトリフルオロエチレン系共重合体を含む樹
脂の引張破断伸度が、200%以上である必要がある。
ここで、引張破断伸度は、温度23℃、引張速度100
mm/分で、ASTM D1708に準じて測定した値
である。破断伸度が小さいと、引っ張りや曲げ、ねじり
によって、プラスチック光ファイバコードが折れやすく
なってしまうので好ましくない。好ましい引張破断伸度
は200%以上、より好ましくは300%以上である。
このような引張破断伸度の大きい樹脂を使用することに
より、プラスチック光ファイバコードの引張破断伸度も
大きくなって、曲げや引っ張りに対して強くなり、機械
的特性が向上する。
【0010】また、この層の厚みは、0.01mm以上
である必要がある。薄すぎるとバリア効果が薄れ、切削
油などに対する耐久性が落ちてしまう。また、用いるプ
ラスチック光ファイバ裸線の直径が、0.5mm〜1.
0mm程度であれば、第二被覆層目の外径は、すでに市
場で用いられているコネクタの内径に合わせて、1.0
mm〜2.2mm程度にするが、場合によっては2.2
mm〜3.0mmにして、用いるコネクタ寸法に合わせ
ることが可能である。更にこの外側に熱可塑性樹脂を何
層か被覆したり、ケブラーなどの補強繊維を介在させて
も良い。このような熱可塑性樹脂としては、ポリオレフ
ィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、
各種の熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレンコン
パウンドなど自由に選べる。これらの樹脂の被覆方法
は、一般の電線被覆と同様に、被覆材用樹脂を溶融押出
する押出機に接続したダイスに、プラスチック光ファイ
バ裸線、第一被覆層を被覆したプラスチック光ファイバ
コード、第一被覆層および第二被覆層を被覆したコード
などを通して、被覆材を被覆する方法を用いる。
【0011】本発明に用いるプラスチック光ファイバ裸
線としては、公知のポリメタクリル酸メチルやポリカー
ボネート、メタクリル酸メチル系共重合体などを芯とす
るプラスチック光ファイバ裸線を使用できる。これらの
プラスチック光ファイバ裸線の直径は、通常0.5mm
〜1.5mmが好ましい。
【0012】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明する。
【0013】
【実施例1】高密度ポリエチレンに、組成物全量に対
し、水酸化マグネシウム25重量%、赤リン2重量%、
カーボンブラック0.5重量%を添加し、第一被覆層に
用いるポリエチレン樹脂を調製した。直径O.98mm
のポリメタクリル酸メチルを芯とし、フッ化メタクリレ
ート系共重合体を鞘とした、外径1.0mmのプラスチ
ック光ファイバ裸線ルミナスTB−1000(旭化成工
業製)を、溶融押出機に直結したダイスに導入し、上記
ポリエチレン樹脂を0.45mmの厚さで被覆して、直
径1.9mmのプラスチック光ファイバコードを得た。
次にこのプラスチック光ファイバコードを、フッ化ビニ
リデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を主鎖と
し、ポリフッ化ビニリデンをこの主鎖にグラフト結合さ
せた共重合体を含む樹脂である、セントラル硝子社のセ
フラルソフトG180と、ポリフッ化ビニリデン樹脂で
あるペンウォルト社のKYNAR740とを、1重量部
対1重量部の割合で混合したブレンド体で、0.15m
mの厚さに被覆して、外径2.2mmの二層被覆のプラ
スチック光ファイバコードを得た。なお、この第二被覆
層に使用した樹脂の引張破断伸度は、410%であっ
た。
【0014】このコードの耐切削油試験を行った。切削
油として、日本石油製の不水溶性切削油ユニカットTB
15と、水溶性エマルジョンタイプのユニソルブルHD
とを使用した。試験は、このコード5mを、両端は除い
て油温85℃の切削油に漬け、100時間後の伝送損失
変化と端面の状態変化を測定するという方法で行った。
伝送損失変化は、中心波長655nmのLEDを持つ光
パワーテスタTOPT100P(東芝製)を使用し、5
mでの出射パワーを測定し、その変化量で評価した。こ
の結果、本発明のプラスチック光ファイバコードは、ユ
ニカットTB15の場合、伝送損失変化−0.11d
B、端面の状態は、プラスチック光ファイバ裸線が、第
一被覆層からわずか30μm突出しただけとほとんど変
化がなかった。ユニソルブルHDの場合も同様で、伝送
損失変化−0.34dB、端面の状態変化なしと、非常
に優れた耐切削油性を示した。また、被覆の剥離性をワ
イヤーストリッパー 3000B(VESSEL製)
で、試験した。1.0mm用の部分を使用したところ、
第一被覆層、第二被覆層を一度で簡単に剥離できた。次
に、このコードの突出引っ込み試験を行った。試験方法
を以下に示す。プラスチック光ファイバコード1mを正
確にカミソリ刃で切断し、85℃95%RHの恒温恒湿
槽に500時間静置した後、常温で15分放冷する。拡
大倍率15倍の目盛り付きルーペで突出長さを測定す
る。また、引っ込み長さは、端面をカミソリ刃で斜めに
切断し、被覆層のなかに引っ込んだプラスチック光ファ
イバ裸線の長さを目盛り付きルーペで測定する。そし
て、プラスがプラスチック光ファイバ裸線の突出を表
し、マイナスが、引っ込みを表す。上記方法でこのコー
ドの突出引っ込みを測定したところ、−0.05mm
と、非常に小さかった。
【0015】
【実施例2】実施例1で作製したプラスチック光ファイ
バコードを、さらに溶融押出機に直結したダイスに導入
し、難燃剤を含有するポリ塩化ビニル樹脂で、0.9m
mの厚さで被覆し、外径4.0mmのプラスチック光フ
ァイバコードを得た。このコードに、実施例1と同様な
耐切削油試験を行った。その結果は、ユニカットTB1
5の場合、伝送損失変化−0.15dBで端面の状態変
化なし、ユニソルブルHDの場合も、伝送損失変化−
0.08dB、端面の状態変化なしと、非常に優れた耐
切削油性を示した。
【0016】次に実施例1と同様の突出引っ込み試験を
行ったところ、−0.1mmと、非常に小さく、優れた
耐熱性、寸法安定性を示した。また、このコードの難燃
性を調べた。難燃性試験を、UL規格のVW−1の垂直
試験に準じて行ったところ、10サンプルについての試
験で、すべて危なげなく合格した。
【0017】
【比較例1】実施例1で使用したTB−1000に、低
密度ポリエチレンを被覆した、外径2.2mmのプラス
チック光ファイバコードTC−1000(旭化成工業
製)を用いて、実施例1と同様の耐切削油性試験を行っ
た。その結果は、ユニカットTB15の場合、伝送損失
変化−4.75dBと大きいうえ、端面状態は、プラス
チック光ファイバ裸線が被覆層より40mmも突出して
いた。また、コードの途中で被覆層が裂けて、プラスチ
ック光ファイバ裸線が露出している部分があった。ユニ
ソルブルHDの場合でも、伝送損失変化−51.60d
Bと、5mでも透過光が肉眼で見えなくなるほど、伝送
損失が非常に大幅に増加していた。端面状態は、プラス
チック光ファイバ裸線が大きく収縮しており、被覆層か
ら30mmほど引っ込んでいた。
【0018】また、このコードで実施例1と同様の突出
引っ込み試験を行ったところ、−6mmと、大きな引っ
込みを示した。
【0019】
【比較例2】実施例1で使用したルミナスTB−100
0を、溶融押出機に直結したダイスに導入し、高密度ポ
リエチレン サンテックB−770(旭化成工業)を
0.1mmの厚さで被覆して、直径1.2mmのプラス
チック光ファイバコードを得た。次に、このプラスチッ
ク光ファイバコードを、フッ化ビニリデン−クロロトリ
フルオロエチレン共重合体を主鎖とし、ポリフッ化ビニ
リデンをこの主鎖にグラフト結合させた共重合体を含む
樹脂である、セントラル硝子のセフラルソフトG180
と、ポリフッ化ビニリデン樹脂であるペンウォルト社の
KYNAR740とを、1重量部対1重量部の割合で混
合したブレンド体で、0.5mmの厚さに被覆して、外
径2.2mmの二層被覆のプラスチック光ファイバコー
ドを得た。
【0020】このコードで耐切削油性試験を行うと、ユ
ニカットTB15の場合は、伝送損失変化−0.22d
B、端面の状態変化なし、と優れた耐久性を示したが、
ユニソルブルHDの場合は、伝送損失変化−1.86d
B、端面の状態変化なしと、伝送損失変化が大きく、耐
久性が不十分であった。また、このコードの第一被覆層
は薄すぎて、ワイヤーストリッパー3000Bなどの市
販品の歯にひっかからず、剥離することができなかっ
た。
【0021】
【比較例3】直径0.98mmのポリメタクリル酸メチ
ルを芯とし、フッ化ビニリデン系共重合体を鞘とした、
外径1.0mmのプラスチック光ファイバ裸線ルミナス
FB−1000(旭化成工業製)を、溶融押出機に直結
したダイスに導入し、ポリフッ化ビニリデン樹脂KYN
AR740を0.15mmの厚さで被覆して、直径1.
3mmのプラスチック光ファイバコードを得た。次に、
このプラスチック光ファイバコードを、フッ化ビニリデ
ン−クロロトリフルオロエチレン共重合体を主鎖とし、
ポリフッ化ビニリデンをこの主鎖にグラフト結合させた
共重合体を含む樹脂であるセントラル硝子のセフラルソ
フトG180と、ポリフッ化ビニリデン樹脂であるペン
ウォルト社のKYNAR740とを、1重量部対1重量
部の割合で混合したブレンド体で、0.45mmの厚さ
に被覆して、外径2.2mmの二層被覆のプラスチック
光ファイバコードを得た。
【0022】このコードで耐切削油性試験を行うと、ユ
ニカットTB15の場合は、伝送損失変化−0.32d
B、端面の状態変化なし、と優れた耐久性を示したが、
ユニソルブルHDの場合は、伝送損失変化−5.92d
B、端面の状態変化なしと、伝送損失変化が大きく、耐
久性が不十分であった。また、このコードの第一被覆層
はプラスチック光ファイバ裸線との密着力が強すぎ、ワ
イヤーストリッパー3000Bなどの市販品の歯で剥離
することができなかった。
【0023】
【比較例4】実施例1で使用したルミナスTB−100
0を、溶融押出機に直結したダイスに導入し、実施例1
で使用したポリエチレン樹脂を、0.6mmの厚さで被
覆して、直径2.2mmのプラスチック光ファイバコー
ドを得た。さらに、難燃剤を含有するポリ塩化ビニル樹
脂で、0.9mmの厚さで被覆し、外径4.0mmのプ
ラスチック光ファイバコードを得た。
【0024】このコードで実施例1と同様の突出引っ込
み試験を行ったところ、−15mmと、非常に大きな引
っ込みを示した。
【0025】
【発明の効果】本発明のプラスチック光ファイバは、切
削油に対する耐久性が抜群に優れ、85℃の切削油に1
00時間浸漬させても、伝送損失増加や端面の変化がほ
とんどない。よって、工場などの悪環境の場所でもプラ
スチック光ファイバコードが使用可能になる。また、被
覆層の剥離が簡単に行え、かつ、高温下でも端面の突出
引っ込みがほとんどないという優れた特性を有するの
で、通常のコネクタが使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2層構造を有するプラスチック光ファ
イバコードの一例を示す断面図
【図2】本発明の3層構造を有するプラスチック光ファ
イバコードの一例を示す断面図
【図3】プラスチック光ファイバ裸線の突出を示した図
【図4】プラスチック光ファイバ裸線の引っ込みを示し
た図
【符号の説明】
1 プラスチック光ファイバ裸線 2 第一被覆層 3 第二被覆層 4 ポリ塩化ビニル樹脂からなる被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/44 321 G02B 6/44 331 G02B 6/00 391

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯と鞘とからなるプラスチック光ファイ
    バ裸線の外側に、水酸化マグネシウムを10〜30重量
    %含むポリオレフィン樹脂からなり、プラスチック光フ
    ァイバ裸線直径の1.6倍以上の外径をもつ第一被覆層
    と、引張破断伸度(ASTM D1708 23℃ 引
    張速度100mm)が200%以上である、フッ化ビニ
    リデン−クロロトリフルオロエチレン系共重合体を含む
    樹脂からなる、厚さ0.01mm以上の被覆層とを持つ
    ことを特徴とするプラスチック光ファイバコード。
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