JP2882567B2 - シールド掘進機及びそのシール方法 - Google Patents

シールド掘進機及びそのシール方法

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JP2882567B2
JP2882567B2 JP17568094A JP17568094A JP2882567B2 JP 2882567 B2 JP2882567 B2 JP 2882567B2 JP 17568094 A JP17568094 A JP 17568094A JP 17568094 A JP17568094 A JP 17568094A JP 2882567 B2 JP2882567 B2 JP 2882567B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カッタヘッドを回転駆
動軸としてのセンターシャフトで支持しないでカッタヘ
ッドの外周部や中間部で支持する非センターシャフト支
持方式のシールド掘進機に関するもので、シールド本体
前端部から同本体内に掘削土砂が侵入しないようにシー
ルするためのカッタシール装置の部分についてその構成
及びそのシール方法を改善したものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル等の地下坑を掘進するシールド
掘進機は、カッタヘッドを支持する方式の点からこれを
大別すると、カッタヘッドの中心部を回転駆動軸として
のセンタシャフトで支持するタイプのセンタシャフト支
持方式のシールド掘進機と、カッタヘッドをこうしたセ
ンターシャフトで支持しないでその外周部や中間部をカ
ッタ支持部材で支持するタイプの非センターシャフト支
持方式のシールド掘進機とに大別することができる。ま
た、非センターシャフト支持方式のシールド掘進機につ
いは、その代表的なものとして、カッタヘッドの外周部
をシールド本体と略同形の円筒体で支持する周辺支持タ
イプのシールド掘進機、カッタヘッドの外周部を複数の
ビーム部材で支持する外周ビーム支持タイプのシールド
掘進機、カッタヘッドの中心部と外周部との中間部を複
数のビーム部材で支持する中間ビーム支持タイプのシー
ルド掘進機を挙げることができる。こうした非センター
シャフト支持方式のシールド掘進機においては、カッタ
ヘッドをセンタシャフトによらないでシールド本体に回
転自在に支持するようにするという構造上の特質から、
シールド本体前端部から同本体内に掘削土砂が侵入しな
いようにシールするためのカッタシール装置が設けられ
ている。
【0003】本発明は、このようなシールド掘進機にお
いて、このカッタシール装置の部分の構成やこの部分に
関するシール方法を改善しようとするものであるので、
これら周辺支持タイプ、外周ビーム支持タイプ、中間ビ
ーム支持タイプの各タイプのシールド掘進機やそのカッ
タシール装置の構造を、図13乃至図20に基づいて以
下に説明する。図13は、従来用いられていた周辺支持
タイプのシールド掘進機の一例を示す図で、(a)は正
面図、(b)は縦断面図、図14は、図13のシールド
掘進機に関するカッタシール装置の拡大縦断面図、図1
5は、図13のシールド掘進機に関するカッタシール装
置の拡大縦断面図で、図14とは周方向の位相を変えて
切断した図、図16は、従来用いられていた外周ビーム
支持タイプのシールド掘進機の一例を示す図で、(a)
は正面図、(b)は縦断面図、図17は、従来用いられ
ていた中間ビーム支持タイプのシールド掘進機の一例を
示す図で、(a)は正面図、(b)は縦断面図、図18
は図17のシールド掘進機に関するカッタシール装置の
拡大縦断面図、図19は、図17のシールド掘進機に関
するカッタシール装置の拡大縦断面図で、図18とは周
方向の位相を変えて切断した図、図20は、シールド掘
進機による掘進方法を説明するための施工現場の縦断面
図で、発進準備状態を示す図、図21は、図20と同様
の施工現場の縦断面図で、シールド掘進機の発進直後の
状態を示す図、図22は図20と同様の施工現場の縦断
面図で、シールド掘進機の掘進途上の状態を示す図であ
る。
【0004】まず、図13に基づいて従来用いられてい
た周辺支持タイプのシールド掘進機の構造を説明する
と、図13において、1はシールド掘進機のシールド本
体、2はシールド掘進機のカッタ、3はこのカッタ2の
地山切削部をなすカッタヘッド、3aはこのカッタヘッ
ド3の中心部をなすボス、3bはカッタヘッド3の外周
を形成するリング状のカッタ外周フレーム、3cはカッ
タ外周フレーム3bとボス3aとを連結するカッタスポ
ークである。カッタ2は、カッタヘッド3と後記カッタ
支持部材とで構成され、カッタヘッド3は、カッタ外周
フレーム3bとカッタスポーク3cとで骨格が形成され
てシールド本体の前方に設けられる。カッタ外周フレー
ム3bには、周方向に所定の間隔を置いてカッタビット
4aが取り付けられ、カッタスポーク3cには、多数の
カッタティース4bやカッタビット4cが取り付けられ
ている。5はシールド本体1と略同径に形成されてカッ
タヘッド3の外周部を支持するカッタ支持筒体、6はこ
のカッタ支持筒体5の後部に設けられた環状シール部
で、カッタ支持部材は、この環状シール部6とカッタ支
持部本体としてのカッタ支持筒体5とで構成される。こ
のカッタ支持部材は、前端部でカッタヘッドの外周部を
支持し、後端部を後記カッタ駆動装置に連結してその動
力をカッタヘッドへ伝達する。7は環状シール部6を装
着する環状空間を形成した環状シール部受け、8はこれ
ら環状シール部6と環状シール部受け7とで構成される
カッタシール装置、9aは環状シール部6の外周部に取
り付けられた外カッタシール、9bは環状シール部6の
内周部に取り付けられた内カッタシールである。外カッ
タシール9a及び内カッタシール9bは、後述するよう
に、掘削土砂がカッタ2の軸受部に侵入しようとするの
を阻止する働きをする.これらカッタシール装置8やそ
の関連部分の構成については、図14及び図15に基づ
いて後に詳述する。
【0005】10は掘削室となる外部空間と作業室とな
る内部空間とを仕切るようにシールド本体1に設けた隔
壁、11はカッタヘッド3を減速して駆動するためのカ
ッタ駆動装置である。カッタ駆動装置11は、カッタ駆
動用の油圧モータ11aと、この油圧モータ11aの軸
に直結されたピニオン11bと、このピニオン11bと
噛み合う旋回ベアリング11cとからなる。旋回ベアリ
ング11cは、リング状をなしてその内周部にピニオン
11bと噛み合う内歯が形成され、ピニオン11bとと
もに減速歯車機構を構成する。このピニオン11bと旋
回ベアリング11cとからなる減速歯車機構は、モータ
11aの回転を減速し、前記カッタ支持部材を通じてカ
ッタヘッド3に伝動する。12は加泥剤を掘削土砂に注
入して泥土を生成するための加泥剤注入部、12aは加
泥剤注入部12の加泥剤注入口、13はカッタヘッドの
回転に従って回転する加泥剤注入部12の回転軸、14
は図示されていないポンプから供給される加泥剤を回転
軸13の回転時にその内部の通路に送入できるようにす
るためのロータリージョイント、15は掘削土砂を運搬
して排出するための排土装置としてのスクリューコンベ
アである。加泥剤注入部12の回転軸13は、加泥剤を
供給するために特に設けられたものであって、カッタヘ
ッド3を支持したりカッタ駆動装置11の動力をカッタ
ヘッド3へ伝達したりする働きはしないため、回転駆動
軸としてのセンタシャフトとは別異のものである。
【0006】次に、図14及び図15に基づいてカッタ
シール装置8及びその関連部分の構成を詳述すると、カ
ッタ支持筒体5の後部に設けられた環状シール部6は、
断面矩形状の中空部材で外径がシールド本体1内径より
も若干小径のリング状に形成され、後端部に同心状に旋
回リング11cが取り付けられている。一方、シールド
本体1には、シール部外周受け部7aとこれと内側に間
隔を置いて同心円状に設けられたシール部内周受け部7
bと両者間の後端開口を遮蔽するシール部受け遮蔽部7
cとで環状シール部受け7が形成され、シール部外周受
け部7aとシール部内周受け部7bとの間で、前述した
環状シール部6を装着する環状空間を形成するようにし
ている。環状シール部6は、この環状空間の間隙寸法よ
りも若干小さい厚さのリング状体で構成され、その後端
部に取り付けた旋回リング11cとともにこの環状空間
内に装着される。こうして環状シール部6を環状シール
部受け7の環状空間内に装着した場合、これらの間に外
シール間隙16及び内シール間隙17が形成される。カ
ッタシール9a前方の前端部位のシール間隙16c及び
カッタシール9b前方の前端部位のシール間隙17cに
は、シールド掘進機の掘進時に掘削土砂が入り込んで内
部に侵入し、これを放置すると旋回ベアリング11a及
びピニオン11bの破損を招くことになるが、こうした
掘削土砂の侵入は、カッタシール9a及びカッタシール
9bが阻止する。環状シール部6の後端部に取り付けた
旋回リング11cは、シール部内周受け部7bに設けた
開口(図示せず)を通じてピニオン11bと噛み合うこ
とができるようになっている。外カッタシール9a及び
内カッタシール9bは、それぞれ、環状シール部6の外
周部及び内周部に複数個ずつ取り付けられて外シール間
隙16及び内シール間隙17をシールする。図14、図
15にそれぞれ図示している18a,18bは隣接する
外カッタシール9a間のシール間隙16a,16bに潤
滑用グリースを供給するための外シール給脂管、19は
隣接する内カッタシール9a間のシール間隙17aに潤
滑用グリースを供給するための内シール給脂管、20
a,20bは各外シール給脂管18a,18bにそれぞ
れ接続された外シール側の潤滑用グリース供給路、21
は内シール給脂管19に接続された内シール側の潤滑用
グリース供給路、22a,22bは外シール側の潤滑用
グリース供給路20a,20bとそれぞれ連通し各シー
ル間隙16a,16bに連通するように形成した外シー
ル側の潤滑用グリース連通口、23は内シール側の潤滑
用グリース供給路21とそれぞれ連通し各シール間隙1
7aに連通するように形成した内シール側の潤滑用グリ
ース連通口である。外シール側の潤滑用グリース供給路
20a,20b及び内シール側の潤滑用グリース供給路
21は、それぞれ、環状シール部受け7を形成するシー
ル部外周受け部7a及びシール部内周受け部7b内に前
後方向に形成され、カッタシール装置における隣接する
三つのカッタシール9a間のシール間隙16a,16b
及び隣接する二つのカッタシール9b間のシール間隙1
7aに外シール側の潤滑用グリース連通口22a,22
b及び内シール側の潤滑用グリース連通口23を通じて
潤滑用グリースを供給する。外シール側の潤滑用グリー
ス供給路20a,20bは、図14及び図15に別々に
図示していることから明らかなとおり、シール部外周受
け部7a内に周方向に位相を変えて形成している。な
お、内シール側の潤滑用グリース供給路19は、隣接す
るカッタシール9b間のシール間隙が一つであるため、
こうした構成を採用していないが、こうしたシール間隙
が複数あるときには、内シール側の潤滑用グリース供給
路も当然周方向に位相を変えて形成することとなる。
【0007】以上、周辺支持タイプのシールド掘進機の
構造を説明したが、次に、従来用いられていた外周ビー
ム支持タイプのシールド掘進機の構造を図16に基づい
て説明する。図16において、5aは、カッタヘッド3
の外周部を支持する、カッタ支持部本体としてのカッタ
外周支持用のビームで、前部がカッタヘッド3の外周部
後面に取り付けられ、後部に環状シール部6が設けられ
ている。こうしたカッタ外周支持用のビーム5aは、カ
ッタヘッド3の外周部に沿って複数設けられ、環状シー
ル部6とともにカッタ支持部材を構成する。このように
外周ビーム支持タイプシールド掘進機は、周辺支持タイ
プのシールド掘進機と比べてカッタヘッド3の支持方式
に若干の差異がみられるが、環状シール部6と環状シー
ル部受け7とで構成されるカッタシール装置8の構造
は、図14及び図15に示した周辺支持タイプのシール
ド掘進機のものと基本的に差はない。
【0008】最後に、従来用いられていた中間ビーム支
持タイプのシールド掘進機の構造を図17ないし図19
に基づいて説明する。これらの図において、5bは、カ
ッタヘッド3の中心部と外周部との中間を支持する、カ
ッタ支持部本体としてのカッタ中間支持用のビームで、
前部がカッタヘッド3の中間部後面に取り付けられ、後
部に環状シール部6が設けられている。こうしたカッタ
中間支持用のビーム5bは、カッタヘッド3外周と同心
円の円弧部に沿って複数設けられ、環状シール部6とと
もにカッタ支持部材を構成する。一方、カッタシール装
置8は、図18に示すように、その構造自体、すでに述
べた周辺支持タイプや外周ビーム支持タイプのシールド
掘進機のカッタシール装置と基本的に差はないが、環状
シール部受け7が図17によく表されているように、シ
ールド本体1内に向けて張り出した一対の環状シール部
受け支持用隔壁10a,10bによりシールド本体1の
中心と内周面との中間位置に設置される。
【0009】以上説明した各種タイプのシールド掘進機
を用いて地山の掘進を行う方法を図20乃至図22に基
づいて説明すると、シールド掘進機で地山40の掘進作
業をしようとする場合には、その掘進の出発点となる地
山40に、発進立坑41を設ける。この発進立坑41の
壁面42には、発進入口部43を形成し、エントランス
パッキン44を取り付ける。また、発進立坑41内に
は、発進架台45を設置してこの発進架台45上にシー
ルド掘進機を載置する。このような準備作業をした後、
シールド掘進機を発進入口部43に向けて推進すると、
シールド掘進機は、エントランスパッキン44を通過し
て掘進の出発点となる鏡46に到達し、図21に示すよ
うな状態で地山の掘進を開始する。
【0010】ところで、シールド掘進機で地下坑の掘進
を進める場合、その掘進経路の上部に構造物が存在する
こと等により、その地下坑の掘進の影響を地上に及ぼし
てはならない場合がある。こうした場合、従来、このよ
うなシールド工法に地盤改良工法という工法が併用され
ていた。この地盤改良工法は、地下坑掘進の影響を地上
に及ぼしてはならない区域の地山に、地盤を固めて強固
にするための地盤改良材を充填し、当該地盤を強度の高
い堅固なものにするように改良する工法である。こうし
た地盤改良工法を施す地盤改良域47は、図21に示す
ように発進立坑47を設置する区域であることもあれ
ば、図22に示すように発進途上の区域であることもあ
る。地盤改良工法を実施する場合、以前は、尿素樹脂系
の地盤改良材が用いられていたが、地下坑掘進工事に対
する安全性の要求基準が厳格になった昨今においては、
使用する地盤改良材も変化し、より堅固な地盤が得られ
るように、セメントと水ガラス(珪酸ソーダ)を成分と
するものが専ら用いられるようになった。すなわち、最
近では、セメントを主成分にし、これに水ガラスを添加
して地盤の圧縮強度を増強するようにしたコラムジェッ
トと称する地盤改良材が通常、用いられるようになっ
た。また、こうした地盤改良材を用いた地盤改良工法
は、最近における施工現場の多様化、複雑化に伴って、
飛躍的に増加するようになった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の非セ
ンターシャフト支持方式のシールド掘進機では、環状シ
ール部と環状シール部受けとの間で形成されるシール間
隙のうちその前端部位のシール間隙に掘削土砂が入り込
むのは許容しつつも、これが旋回ベアリングやピニオン
を設けた部位にまで侵入するのをカッタシールで阻止す
るという設計思想により、その製作が行われていた。こ
うしたシール間隙をその前端部位にも土砂が入り込まな
いように完全にシールことは、カッタシールの取付構造
上困難が伴うだけでなく、これまでは、こうした設計を
施すこと自体、実用上無意味だったからである。すなわ
ち、従来のものにおいては、前端部位のシール間隙に掘
削土砂が入り込むが、掘削土砂はある程度流動性がある
ため、これにより、カッタの回転に支障が生じるような
ことはなかった。しかるに、最近、非センターシャフト
支持方式のシールド掘進機において、その掘進時に前端
部位のシール間隙に入り込んだ掘削土砂が固結してカッ
タの駆動に支障が生じたり、カッタシールを損傷したり
するというこれまでにはみられない新たな問題に遭遇し
た。その原因を究明したところ、こうした問題がセメン
トを主成分とする地盤改良材を用いた地盤改良工法と関
連して発生することを見出した。
【0012】このことを明らかにするため、前述したセ
メントと水ガラスを成分とする地盤改良材による地盤改
良工法を併用したシールド工法について詳述すると、こ
うしたシールド工法を実施する場合、その地盤改良材を
地盤に充填後、少なくとも4週間程度養生してセメント
の硬化反応を進展させ、地盤に必要な保証強度を付与す
るようにしている。この硬化反応が進展したセメント
は、適度な水分を吸収すると再び硬化反応を繰り返すし
て固まる性質がある。最近の地盤改良工法を併用したシ
ールド工法では、シールド掘進機での掘進作業がこうし
た特質を有する改良地盤に対して行われる。そして、こ
うした改良地盤を、従来の非センターシャフト支持方式
のシールド掘進機で掘削すると、セメントを含む改良地
盤の土砂がその掘削により粉末状になり、シール間隙の
前端部位に入り込むこととなる。このシール間隙に入り
込んだ改良地盤の土砂は、セメントを多量に含むうえに
粉末状になっていて水と反応しやすい状態にあるため、
地山の水分を適度に吸収すると再び硬化反応を行って固
結し、あたかもコンクリートの塊がシール間隙に詰った
ような状態となる。こうした現象は、地盤に自然水が多
量に含まれている場合には、水セメント比で水が過多と
なってセメントの硬化反応が適切に行えなくなるために
発生しにくいが、一般に、地盤改良工法が施工された改
良地盤では、セメントの硬化反応により自然水が減少し
ているために発生しやすい状態になる。こうしたことか
ら、最近のシールド工法では、シール間隙の前端部位に
入り込んだ掘削土砂が固結してカッタの駆動にブレーキ
作用をもたらしたり、環状シール部等との相互摩擦によ
り発熱をもたらしたりして、カッタの駆動を阻害した
り、カッタシールを損傷したりするという新たな問題が
発生することを突き止めた。こうした問題は、前述した
ような、最近における地盤改良材の質的変化とその使用
頻度の増加により顕在化したものであって、以前には生
じ得ない新しい問題であることが判明した。
【0013】本発明は、こうした新たな知見を基に、従
来の技術にみられるこうした問題を解決しようとするも
のであり、非センターシャフト支持方式のシールド掘進
機において、地盤改良区域を掘進しても、地盤改良区域
の掘削土砂がカッタシール前方部位のシール間隙で固結
してカッタの駆動を阻害したり、カッタシールを損傷し
たりすることのないようなシールド掘進機及びそのシー
ル方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のこのような目的
は、「シールド本体と、このシールド本体の前方に設け
られるカッタヘッドと、カッタヘッドを駆動するカッタ
駆動装置と、前端部でカッタヘッドの中心部以外の部分
を支持し後端部をカッタ駆動装置に連結してその動力を
カッタヘッドへ伝達するカッタ支持部材とを備え、カッ
タ支持部材がカッタ支持部本体とその後方の環状シール
部とからなり、シールド本体がこの環状シール部を装着
する環状空間を形成した環状シール部受けを有し、これ
ら環状シール部と環状シール部受けとで構成され、これ
らの間のシール間隙をシールする複数のカッタシールが
設けられているカッタシール装置を具備したシールド掘
進機において、カッタシール装置における隣接するカッ
タシール間のシール間隙に潤滑用グリースを供給する潤
滑用グリース供給手段のほか、潤滑用グリースよりも硬
質のグリースをカッタシールより前方位置のシール間隙
に供給する硬質グリース供給手段を設けるようにしたこ
と」ことを特徴とする特許請求の範囲の請求項1に記載
されているとおりのシールド掘進機、「シールド本体
と、このシールド本体の前方に設けられるカッタヘッド
と、カッタヘッドを駆動するカッタ駆動装置と、前端部
でカッタヘッドの中心部以外の部分を支持し後端部をカ
ッタ駆動装置に連結してその動力をカッタヘッドへ伝達
するカッタ支持部材とを備え、カッタ支持部材がカッタ
支持部本体とその後方の環状シール部とからなり、シー
ルド本体がこの環状シール部を装着する環状空間を形成
した環状シール部受けを有し、これら環状シール部と環
状シール部受けとで構成され、これらの間のシール間隙
をシールする複数のカッタシールが設けられているカッ
タシール装置を具備したシールド掘進機において、カッ
タシール装置における隣接するカッタシール間のシール
間隙に潤滑用グリースを供給するほか、潤滑用グリース
よりも硬質のグリースをカッタシールより前方位置のシ
ール間隙に供給するようにしたこと」を特徴とする特許
請求の範囲の請求項2に記載されているとおりのシール
ド掘進機のシール方法により達成される。
【0015】
【作用】本発明の特許請求の範囲の請求項1のシールド
掘進機は、このような構成を備えているので、発進前又
は発進後、必要に応じて、硬質グリース供給手段により
潤滑用グリースよりも硬質のグリースをカッタシールよ
り前方位置のシール間隙に供給する。こうしてシールド
掘進機で掘進作業を進め、その過程で地盤改良工法を実
施した改良地盤を掘削したとしても、カッタシールより
前方位置のシール間隙に硬質のグリースが供給されてお
り、かつ、この硬質のグリースは、シール間隙から逃げ
にくく掘削土砂と置換されにくいので、その改良地盤の
掘削により生じたセメントを含む掘削土砂の粉末がシー
ルド本体の前端からシール間隙に侵入しようとするのを
阻止することができる。したがって、改良地盤を掘進し
ても、従来のシールド掘進機にみられるように、セメン
ト含む掘削土砂の粉末がそのシール間隙で固結してカッ
タの駆動を阻害する等の問題が生じるようなことはな
い。また、この硬質グリースは、固まらないというグリ
ース本来の特性も備えているので、カッタの駆動に悪影
響をもたらすことはない。こうした新規な作用を奏する
ことに加え、潤滑用グリース供給手段により隣接するカ
ッタシール間のシール間隙に、従前通り潤滑用グリース
を供給することができため、カッタシールの摺動部の摩
耗やその摺動部からの土砂等の侵入を防止するができる
という従来のシールド掘進機と同様の作用も当然奏する
ことができる。
【0016】本発明の特許請求の範囲の請求項2のシー
ルド掘進機のシール方法は、前記請求項1のシールド掘
進機の使用方法に相当するものであり、その請求項1の
シールド掘進機に関する前記した作用は、このシールド
掘進機を使用する過程で奏する作用にほかならないか
ら、本発明の特許請求の範囲の請求項2のシールド掘進
機のシール方法は、前記した作用と同様の作用を当然奏
することができる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図12に基づいて
説明する。図1は、本発明の第1実施例の周辺支持タイ
プのシールド掘進機に関するカッタシール装置の拡大縦
断面図、図2は、図1のカッタシール装置の要部の拡大
縦断面図、図3は、図1のカッタシール装置の要部の拡
大縦断面図で、図2とは周方向の位相を変えて切断した
図、図4は、図1のカッタシール装置の使用態様を示す
図2と同様の個所の部分拡大断面図、図5は、図1のカ
ッタシール装置の要部の拡大縦断面図で、図2及び図3
とは周方向の位相を変えて切断した図、図6は、本発明
の第2実施例の周辺支持タイプのシールド掘進機に関す
るカッタシール装置の要部の拡大縦断面図、図7は、図
6のカッタシール装置の使用態様を示す図6と同様の個
所の部分拡大断面図、図8は、本発明の第3実施例の周
辺支持タイプのシールド掘進機に関するカッタシール装
置の要部の拡大縦断面図、図9は、図8のカッタシール
装置の使用態様を示す図8と同様の個所の部分拡大断面
図、図10は、本発明の第4実施例の周辺支持タイプの
シールド掘進機に関するカッタシール装置の要部の拡大
縦断面図、図11は、図10のカッタシール装置の使用
態様を示す図10の部分拡大断面図、図12は、本発明
の実施例の中間ビーム支持タイプのシールド掘進機に関
するカッタシール装置の拡大縦断面図である。図1乃至
図12において、図13乃至図19と同一の符号を付け
た部分は、これらの図面と同等の部分を表しているの
で、説明の重複を避けるため詳述しない。
【0018】本発明の第1実施例、第2実施例、第3実
施例、第4実施例のシールド掘進機は、何れも、従来の
シールド掘進機と同様、シールド本体1と、このシール
ド本体1の前方に設けられるカッタヘッド3と、油圧モ
ータ11a、ピニオン11b及び旋回ベアリング11c
とからなりカッタヘッド3を駆動するカッタ駆動装置1
1と、前端部でカッタヘッド3の中心部以外の部分を支
持し後端部をカッタ駆動装置11に連結してその動力を
カッタヘッド3へ伝達するカッタ支持部材とを備え、カ
ッタ支持部材がカッタ支持部本体とその後方の環状シー
ル部6とからなり、シールド本体1がこの環状シール部
6を装着する環状空間を形成した環状シール部受け7を
有し、これら環状シール部6と環状シール部受け7とで
構成され、これらの間のシール間隙16,17をシール
する複数のカッタシール9a,9bが設けられているカ
ッタシール装置8を具備しており、基本的な構成におい
ては従来のシールド掘進機と差異がない。
【0019】まず、第1の実施例のシールド掘進機の特
徴的な構成を図1乃至図5に基づいて説明すると、これ
らの図に示すカッタシール装置8は、周辺支持タイプの
シールド掘進機に関するものである。これらの図におい
て、30は潤滑用グリースよりも硬質の硬質グリースを
外シール間隙16に供給するための硬質グリース注入口
で、本実施例では、環状シール部受け7におけるシール
部外周受け部7aの壁を貫通する貫通孔により、カッタ
シール9aよりも前方の前端部位のシール間隙16cに
連通するように形成している。31は環状シール部受け
7におけるシール部内周受け部7b側に形成した同様の
硬質グリース注入口で、そのシール部内周受け部7bの
壁を貫通する貫通孔により、カッタシール9bよりも前
方の前端部位のシール間隙17cに連通するように形成
している。
【0020】硬質グリース注入口30,31は、シール
部外周受け部7a及びシール部内周受け部7bにそれぞ
れ形成する場合、図1では、外シール側の潤滑用グリー
ス連通口22a及び内シール側の潤滑用グリース連通口
23と同じ周方向位相位置に形成するように図示してい
るが、こうした硬質グリース注入口30,31はそれ以
外の周方向位相位置に形成したり、さらには付加したり
することができる。このことをシール部外周受け部7a
に形成される硬質グリース注入口30を例にとり説明す
ると、硬質グリース注入口30は、図2に示すよう潤滑
用グリース連通口22aと同じ周方向位相位置に形成す
ることに代え、図3に図示の周方向位相位置や図5に図
示の周方向位相位置に形成したり、さらには図2、図3
及び図5に図示の周方向位相位置に同時に形成したりす
ることができる。図3は、潤滑用グリース連通口22
a,22bの双方が形成されていない周方向位相位置に
硬質グリース注入口30を形成した場合を図示してお
り、図5は、外シール側の潤滑用グリース連通口22b
と同じ周方向位相位置に硬質グリース注入口30を形成
した場合を図示している。
【0021】硬質グリースは、工場内や発進前に立坑内
において、硬質グリース注入口30,31の入口側開口
部30a,31aからシール間隙16c,17cに直接
注入される。シール間隙16a,16b,17aに供給
する潤滑用グリースは、通常、稠度0番及び1番のグリ
ースが用いられているが、シール間隙16c,17cに
注入する硬質グリースは、稠度3番以上のグリースや繊
維グリースが用いられる。これらの硬質グリースは、単
に硬質のシール材であるというだけでなく、シール間隙
16c,17cに注入後、固まらずシール間隙16c,
17cより逃げにくくいという特性を兼備している。す
なわち、このような硬質グリースは、固まらないという
グリース本来の特性を備えつつ、潤滑用グリースより硬
質であって、逃げにくいという特性も備えている。硬質
グリースを硬質グリース注入口30,31を通じてシー
ル間隙16c,17cに注入した後は、当然のことなが
ら、その硬質グリースが外部に漏洩しないように、これ
らの注入口30,31を塞ぐことが必要である。そのた
め、本実施例では、図4に硬質グリース注入口30に関
する例を示すように、これらの注入口30,31の入口
側開口部30a,31aは、タップロックが切られたプ
ラグ32で塞ぐようにしている。
【0022】本実施例のシールド掘進機は、このような
構成を備えているので、工場内や発進前に立坑内におい
て、硬質グリース注入口30,31の入口側開口部30
a,31aから硬質グリースを前端部位のシール間隙1
6c,17cに予め注入してこれら各入口側開口部30
a,31aをプラグ32で塞いでから発進する。そし
て、その発進後、図21に示すような発進直後の地盤改
良域47や図22に示すような発進途上の地盤改良域4
7の地盤を掘削した場合、その掘削により生じたセメン
トを含むの掘削土砂の粉末がシールド本体1の前端から
シール間隙16c,17cに侵入しようとするが、その
シール間隙16c,17cに硬質グリースが予め注入さ
れており、かつ、この硬質グリースは、シール間隙16
c,17cから逃げにくく掘削土砂と置換されにくいの
で、そのセメントを含む掘削土砂の粉末が侵入しようと
するのを阻止することができる。しかも、この硬質グリ
ースは、固まらないというグリース本来の特性も備えて
いるので、カッタ2の駆動に悪影響をもたらすこともな
い。したがって、本実施例によれば、地盤改良域47を
掘進しても、従来のシールド掘進機のように、シール間
隙16b,16cでセメント粉末が固結して、カッタ2
の駆動を阻害したり、環状シール部6等との相互摩擦に
より発熱をもたらしたりしてカッタシール9a,9bを
損傷したりするようなことはなく、カッタの駆動も円滑
に行える。
【0023】次に、図6及び図7に基づいて本発明の第
2実施例を説明すと、第2実施例のシールド掘進機は、
第1実施例のものと同様、硬質グリース注入口30がシ
ール部外周受け部7aの壁を貫通する貫通孔により先端
部位のシール間隙16cに連通するように形成されてい
るが、このほか、シール部外周受け部7a内に前後方向
に硬質グリース供給路33が形成されている。硬質グリ
ース供給路33は、硬質グリース注入口30と連通し
て、硬質グリースを同注入口30から先端部位のシール
間隙16cに供給する。図示はしていないが、こうし
て、硬質グリース供給路33を通じて硬質グリースをシ
ール間隙16cに供給できるようにするため、硬質グリ
ース供給用ポンプが設置されている。こうした硬質グリ
ース供給路33は、シール部内周受け部7bにも当然形
成することができる。硬質グリースは、前述したよう
に、シールド掘進機の発進前であれば、工場内や立坑内
で、硬質グリース注入口30,31からシール間隙16
c,17cに直接注入することができるが、その発進後
には、硬質グリース注入口30,31は、切羽側に位置
するためこのような方法で注入することは不可能とな
る。一方、シールド掘進機の発進前に工場内や立坑内で
硬質グリースを予め注入した場合でも、シールド掘進機
を長距離掘進していると、その硬質グリースが外部に散
逸することがある。硬質グリース供給路33は、このよ
うな事態に対応して、シールド掘進機の発進後において
も、シール間隙16c,17cに何時でも供給できるよ
うにするために設けられたものである。この硬質グリー
ス供給路33を通じてシール間隙16c,17cに硬質
グリースを供給する場合にはポンプで供給される。その
場合、硬質グリース注入口30,31の入口側開口部3
0a,31aを、前述したように予めプラグ32で塞い
であるため、硬質グリースが外部に漏出することはな
い。このように、本実施例によれば、第1実施例と比
べ、硬質グリースを、シールド掘進機発進後において必
要に応じて供給したり、又は適宜補給したりすることが
できるという利点がある。
【0024】次に図8及び図9に基づいて第3実施例を
説明すると、第3実施例のシールド掘進機は、第1実施
例のものと同様、シール部外周受け部7a内に前後方向
に形成した潤滑用グリース供給路20bと、シール部外
周受け部7aの壁を貫通する貫通孔により前端部位のシ
ール間隙16cに連通するように形成した硬質グリース
注入口30とを有するが、このほか、これら潤滑用グリ
ース供給路20bと硬質グリース注入口30との双方に
連通する硬質グリース供給接続路34をシール部外周受
け部7a内に前後方向に形成している。また、第1実施
例とは異なり、図5の潤滑用グリース連通口22bに代
えて、潤滑用グリース注入口35を、シール部外周受け
部7bの壁面を貫通する貫通孔によりシール間隙16b
に連通するように形成している。本実施例では、こうし
た構成をベースにして、潤滑用グリース供給路20b
を、第2実施例のような硬質グリース供給路33に兼用
することができるようにする。そのため、本実施例で
は、図9に示すように、前述したプラグ32のほか、ア
ダプタ36をアタッチメントとして付設する。このアダ
プタ36は、図9に図示されているように両端部36
a,36bを大径に中間部36cを小径にした鼓形形状
に形成されていて、潤滑用グリース注入口35や硬質グ
リース注入口30に挿入したときに両端部36a,36
bが潤滑用グリース注入口35の入口側開口部35a、
出口側開口部35bや硬質グリース注入口30の入口側
開口部30a、出口側開口部30bに嵌着されてこれら
の開口部を密閉し、中間部36cが潤滑用グリース供給
路20bや硬質グリース供給接続路34に対応する個所
に位置して連通間隙を形成するようになっている。
【0025】第3実施例では、以上のような構成を採用
しているので、潤滑用グリース供給路20bを硬質グリ
ース供給路の一部に兼用して、硬質グリースを前端部位
のシール間隙16cに供給しようとする場合には、図9
に示すように、プラグ32を硬質グリース注入口30の
入口側開口部30aに嵌入して同開口部30aを塞ぐと
ともに、アダプタ36を潤滑用グリース注入口35に挿
入する。しかる後、図示していない硬質グリース供給用
ポンプを駆動して潤滑用グリース供給路20bから硬質
グリースを圧送すると、硬質グリースは、アダプタ36
の中間部36cに形成された連通間隙さらには硬質グリ
ース供給接続路34を経由して硬質グリース注入口30
の出口側開口部30bから前端部位のシール間隙16c
に供給される。その場合、潤滑用グリース注入口35の
入口側開口部35a、出口側開口部35bは、アダプタ
36で密閉されているので、外部に流出したり、外シー
ル9a間のシール間隙16bに供給されたりすることは
ない。また、潤滑用グリースを、潤滑用グリース注入口
35からシール間隙16bに供給しようとする場合に
は、今度は、プラグ32を潤滑用グリース注入口35の
入口側開口部35aに嵌入して同開口部35aを塞ぐと
ともに、アダプタ36を硬質グリース注入口30に挿入
する。しかる後、潤滑用グリース供給用ポンプを駆動し
て潤滑用グリース供給路20bから硬質グリースを圧送
すると、潤滑用グリースは、硬質グリース注入口30の
両開口部30a,30bがアダプタ36で塞がれている
ため、専ら、潤滑用グリース注入口35の出口側開口部
35bから外シール9a間のシール間隙16bに供給さ
れる。本実施例のシールド掘進機は、第2実施例のもの
と同様の効果が期待できるほか、潤滑用グリース供給路
20bを硬質グリース供給路の一部に兼用するようにし
ているので、第2実施例のものと比べて製品の加工工程
が簡素化できる。
【0026】なお、アダプタ36は、以上の説明から明
らかなように、要は、潤滑用グリース供給路20bを硬
質グリース供給接続路へだけ連通させることのできるよ
うにする手段であるから、このような要件を満たす構成
のものであれば、他のものに代えてもよい。本実施例で
は、潤滑用グリースを、潤滑用グリース注入口35から
シール間隙16bに供給しようとする場合に、アダプタ
36を硬質グリース注入口30に挿入してこれを塞ぐよ
うにしているが、要は、硬質グリース注入口30を通じ
て硬質グリースを注入後、同注入口30を塞ぐようにす
るだけのことにすぎないから、硬質グリース注入口30
を閉塞する専用の手段をアタッチメントとして付設する
等何らかの手段によりこれを塞ぐようにすればよい。そ
して、こうした閉塞手段や前記のプラグ32は、本発明
を実施する過程で設計上当然に設けられるべきことが明
白なものであるから、これらに関する構成は、本発明の
本質とは直接関係のない設計上の事項である。
【0027】次に図10及び図11に基づいて第4実施
例を説明すると、第4実施例のシールド掘進機は、第1
実施例のものと同様、シール部外周受け部7a内に前後
方向に形成した潤滑用グリース供給路20aと、シール
部外周受け部7aの壁を貫通する貫通孔により前端部位
のシール間隙16cに連通するように形成した硬質グリ
ース注入口30とを有する。また、第3実施例と同様、
これら潤滑用グリース供給路20aと硬質グリース注入
口30との双方に連通する硬質グリース供給接続路34
をシール部外周受け部7a内に前後方向に形成するとと
もに、図2の潤滑用グリース連通口22aに代えて、潤
滑用グリース注入口35を、シール部外周受け部7aの
壁面を貫通する貫通孔によりシール間隙16aに連通す
るように形成している。すなわち、軟質用グリース及び
硬質用グリースを供給する流路の構成は、第3実施例の
ものと比べ、潤滑用グリース注入口35をシール間隙1
6aに連通するように形成しているかシール間隙16b
に連通するように形成しているかの点で差があるだけで
あって、基本的には差がない。第4実施例のものは、こ
うした第3実施例にみられる構成に加え、アタッチメン
トとして、第3実施例で付設したアダプタ36のほか、
逆止弁付きアダプタ37を新たに付設しており、この点
で第3実施例のものと異なる。この逆止弁付きアダプタ
37は、図11に図示されているように、両端部37
a,37bを大径に中間部37cを小径にした鼓形形状
に形成され、両端部37a,37bを硬質グリース注入
口30の開口部30a、30bに嵌着して使用し、硬質
グリース注入口30を塞ぐようにするものであり、こう
した使用方法の点ではアダプタ36と同じである。中間
部37cから端部37bにかけて流路が形成されている
とともに、この流路中に逆止弁を設けており、こうした
構造が付加されている点でアダプタ36と異なる。逆止
弁付きアダプタ37は、以上のように構成したことによ
り、硬質グリース注入口30に嵌着した際、硬質グリー
ス供給接続路34から硬質グリース注入口30の出口側
開口部30bへの硬質グリースの流入を可能にするとと
もに、その出口側開口部30bから硬質グリース供給接
続路34への流体の流入を阻止し、かつ、硬質グリース
供給接続路34から硬質グリース注入口30の入口側開
口部30aへの硬質グリースの流出を阻止する機能を果
たすことができる。
【0028】第4実施例では、以上のような構成を採用
しているので、シールド掘進機の発進前には、図10に
示す状態において、工場内や立坑内で硬質グリース注入
口30の入口側開口部30aや潤滑用グリース注入口3
5の入口側開口部35aから硬質グリースや潤滑用グリ
ースをシール間隙16cやシール間隙16aに注入し充
填することができる。ただし、潤滑用グリースをシール
間隙16aに注入、充填する場合、硬質グリース注入口
30をアダプタ36で塞ぎ、かつ、潤滑用グリース注入
口35の入口側開口部35aをプラグ32で塞げば、潤
滑用グリースは、潤滑用グリース供給路20aを通じて
シール間隙16aへポンプで圧送することもできる。こ
うしてグリースの充填が完了したら、図11に示すよう
に、硬質グリース注入口30を逆止弁付きアダプタ37
で塞ぐとともに、潤滑用グリース注入口35をアダプタ
36で塞ぐ。このような状態でシールド掘進機を発進し
た後、硬質グリースを補給することが必要となった場
合、図示していない硬質グリース供給用ポンプを駆動し
て潤滑用グリース供給路20aから硬質グリースを圧送
すると、硬質グリースは、アダプタ36の中間部に形成
された連通間隙、硬質グリース供給接続路34を経由
し、逆止弁付きアダプタ37によりその中間部37c側
から端部37b側へ導かれて、硬質グリース注入口30
の出口側開口部30bからシール間隙16cに供給し充
填することができる。その場合、硬質グリースは、潤滑
用グリース注入口35の入口側、出口側の両開口部35
a,35bがアダプタ36で密閉されているため、硬質
グリース注入口30の出口側開口部30bから前端部位
のシール間隙16cにだけ供給される。また、このよう
にシール間隙16aに硬質グリースを供給して充填した
場合、前述したように、前端部位のシール間隙16cに
セメントを含むの掘削土砂の粉末が侵入して固結するの
は防ぐことができるが、泥水や若干の掘削土砂が混入す
る恐れはある。本実施例では、硬質グリース注入口30
を塞ぐ場合、特に逆止弁付きアダプタ37で塞ぐように
しているため、機内からの硬質グリースの補給を可能と
しつつも、こうしたシール間隙16cに混入した泥水や
掘削土砂が硬質グリース注入口30から硬質グリース供
給接続路34へ侵入したりこの接続路34を通じて各所
に侵入したりして、これらの流路を詰らせたりグリース
を汚染したりするのを防ぐ働きをする。本実施例のシー
ルド掘進機は、第3実施例のものと同様の効果が期待で
きるほか、このように、シールド掘進機の発進後でも硬
質グリースを機内から必要に応じて適宜補給でき、ま
た、前端部位のシール間隙16cに泥水や掘削土砂が混
入しても、これが硬質グリース供給接続路34等に侵入
するのを防ぐという効果も併せ奏することができる。
【0029】以上、周辺支持タイプのシールド掘進機を
例にして本発明の各種実施例を示したが、図16に示し
た外周ビーム支持タイプシールド掘進機や図17図乃至
図19に示した中間ビーム支持タイプシールド掘進機
も、カッタシール装置8の構造それ自体は、周辺支持タ
イプのシールド掘進機と比べて基本的に差はないから、
以上述べた周辺支持タイプのシールド掘進機に関する各
種実施例は、外周ビーム支持タイプシールド掘進機や中
間ビーム支持タイプシールド掘進機にも当然に適用でき
る。その一例として、図1に示した本発明の第1の実施
例を中間ビーム支持タイプシールド掘進機に適用した例
を図12に示す。図12を図1と対比すれば明らかなと
おり、中間ビーム支持タイプシールド掘進機は、周辺支
持タイプのシールド掘進機と比べてカッタヘッドの支持
方式に若干の差異がみられるだけで、本発明を実施する
場合、他の点では、周辺支持タイプのシールド掘進機と
基本的に差はない。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のシールド掘進機は、「シールド本体と、このシールド
本体の前方に設けられるカッタヘッドと、カッタヘッド
を駆動するカッタ駆動装置と、前端部でカッタヘッドの
中心部以外の部分を支持し後端部をカッタ駆動装置に連
結してその動力をカッタヘッドへ伝達するカッタ支持部
材とを備え、カッタ支持部材がカッタ支持部本体とその
後方の環状シール部とからなり、シールド本体がこの環
状シール部を装着する環状空間を形成した環状シール部
受けを有し、これら環状シール部と環状シール部受けと
で構成され、これらの間のシール間隙をシールする複数
のカッタシールが設けられているカッタシール装置を具
備したシールド掘進機」において、カッタシール装置に
おける隣接するカッタシール間のシール間隙に潤滑用グ
リースを供給する潤滑用グリース供給手段のほか、潤滑
用グリースよりも硬質のグリースをカッタシールより前
方位置のシール間隙に供給する硬質グリース供給手段を
設けるようにし、また、本発明のシールド掘進機のシー
ル方法は、同様のシールド掘進機において、カッタシー
ル装置における隣接するカッタシール間のシール間隙に
潤滑用グリースを供給するほか、潤滑用グリースよりも
硬質のグリースをカッタシールより前方位置のシール間
隙に供給するようにしたので、非センターシャフト支持
方式のシールド掘進機において、地盤改良区域を掘進し
ても、従来のシールド掘進機のように地盤改良区域の掘
削土砂がカッタシール前方部位のシール間隙で固結して
カッタの駆動を阻害したり、カッタシールを損傷したり
するようなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の周辺支持タイプのシール
ド掘進機に関するカッタシール装置の拡大縦断面図であ
る。
【図2】図1のカッタシール装置の要部の拡大縦断面図
である。
【図3】図1のカッタシール装置の要部の拡大縦断面図
で、図2とは周方向の位相を変えて切断した図である。
【図4】図1のカッタシール装置の使用態様を示す図2
と同様の個所の部分拡大断面図である。
【図5】図1のカッタシール装置の要部の拡大縦断面図
で、図2及び図3とは周方向の位相を変えて切断した図
である。
【図6】本発明の第2実施例の周辺支持タイプのシール
ド掘進機に関するカッタシール装置の要部の拡大縦断面
図である。
【図7】図6のカッタシール装置の使用態様を示す図6
と同様の個所の部分拡大断面図である。
【図8】本発明の第3実施例の周辺支持タイプのシール
ド掘進機に関するカッタシール装置の要部の拡大縦断面
図である。
【図9】図8のカッタシール装置の使用態様を示す図8
と同様の個所の部分拡大断面図である。
【図10】本発明の第4実施例の周辺支持タイプのシー
ルド掘進機に関するカッタシール装置の要部の拡大縦断
面図である。
【図11】図10のカッタシール装置の使用態様を示す
図10と同様の個所の部分拡大断面図である。
【図12】本発明の実施例の中間ビーム支持タイプのシ
ールド掘進機に関するカッタシール装置の拡大縦断面図
である。
【図13】従来用いられていた周辺支持タイプのシール
ド掘進機の一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は
縦断面図である。
【図14】図13のシールド掘進機に関するカッタシー
ル装置の拡大縦断面図である。
【図15】図13のシールド掘進機に関するカッタシー
ル装置の拡大縦断面図で、図14とは周方向の位相を変
えて切断した図である。
【図16】従来用いられていた外周ビーム支持タイプの
シールド掘進機の一例を示す図で、(a)は正面図、
(b)は縦断面図である。
【図17】従来用いられていた中間ビーム支持タイプの
シールド掘進機の一例を示す図で、(a)は正面図、
(b)は縦断面図である。
【図18】図17のシールド掘進機に関するカッタシー
ル装置の拡大縦断面図である。
【図19】図17のシールド掘進機に関するカッタシー
ル装置の拡大縦断面図で、図18とは周方向の位相を変
えて切断した図である。
【図20】シールド掘進機による掘進方法を説明するた
めの施工現場の縦断面図で、発進準備状態を示す図であ
る。
【図21】図20と同様の施工現場の縦断面図で、シー
ルド掘進機の発進直後の状態を示す図である。
【図22】図20と同様の施工現場の縦断面図で、シー
ルド掘進機の掘進途上の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 シールド本体 2 カッタ 3 カッタヘッド 5 カッタ支持筒体 5a カッタ外周支持用のビーム 5b カッタ中間支持用のビーム 6 環状シール部 7 環状シール部受け 7a シール部外周受け部 7b シール部内周受け部 7c シール部受け遮蔽部 8 カッタシール装置 9a 外カッタシール 9b 内カッタシール 10 隔壁 11 カッタ駆動装置 11a カッタ駆動用の油圧モータ 11b ピニオン 11c 旋回リング 16 外シール間隙 17 内シール間隙 18a,18b 外シール給脂管 19 内シール給脂管 20a,20b 外シール側の潤滑用グリース供給路 21 内シール側の潤滑用グリース供給路 22a,22b 外シール側の潤滑用グリース連通口 23 内シール側の潤滑用グリース連通口 30,31 硬質グリース注入口 32 プラグ 33 硬質グリース供給路 34 硬質グリース供給接続路 35 潤滑用グリース注入口 36 アダプタ 37 逆止弁付きアダプタ 40 地山 47 地盤改良域

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド本体と、このシールド本体の前
    方に設けられるカッタヘッドと、カッタヘッドを駆動す
    るカッタ駆動装置と、前端部でカッタヘッドの中心部以
    外の部分を支持し後端部をカッタ駆動装置に連結してそ
    の動力をカッタヘッドへ伝達するカッタ支持部材とを備
    え、カッタ支持部材がカッタ支持部本体とその後方の環
    状シール部とからなり、シールド本体がこの環状シール
    部を装着する環状空間を形成した環状シール部受けを有
    し、これら環状シール部と環状シール部受けとで構成さ
    れ、これらの間のシール間隙をシールする複数のカッタ
    シールが設けられているカッタシール装置を具備したシ
    ールド掘進機において、カッタシール装置における隣接
    するカッタシール間のシール間隙に潤滑用グリースを供
    給する潤滑用グリース供給手段のほか、潤滑用グリース
    よりも硬質のグリースをカッタシールより前方位置のシ
    ール間隙に供給する硬質グリース供給手段を設けるよう
    にしたことを特徴とするシールド掘進機。
  2. 【請求項2】 カッタ支持部本体がカッタヘッドの外周
    部を支持する円筒体であることを特徴とする請求項1の
    シールド掘進機。
  3. 【請求項3】 カッタ支持部本体がカッタヘッドの外周
    部を支持する複数のビームであることを特徴とする請求
    項1のシールド掘進機。
  4. 【請求項4】 カッタ支持部本体がカッタヘッドの中心
    部と外周部との中間を支持する複数のビームであること
    を特徴とする請求項1のシールド掘進機。
  5. 【請求項5】 潤滑用グリース供給手段として、潤滑用
    グリース供給路を、環状シール部受け内に前後方向に形
    成してカッタシール装置における隣接するカッタシール
    間のシール間隙に連通させるようにし、硬質グリース供
    給手段として、硬質グリース注入口を、環状シール部受
    けの壁を貫通する貫通孔によりカッタシールよりも前方
    のシール間隙に連通するように形成したことを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4のシール
    ド掘進機。
  6. 【請求項6】 硬質グリース供給手段として、硬質グリ
    ース供給路を、環状シール部受け内に前後方向に形成す
    るとともに、硬質グリース供給路と連通する硬質グリー
    ス注入口を、環状シール部受けの壁を貫通する貫通孔に
    よりカッタシールよりも前方のシール間隙に連通するよ
    うに形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請
    求項3又は請求項4のシールド掘進機。
  7. 【請求項7】 潤滑用グリース供給手段として、潤滑用
    グリース供給路を、環状シール部受け内に前後方向に形
    成するとともに、この潤滑用グリース供給路と連通する
    潤滑用グリース注入口を、環状シール部受けの壁面を貫
    通する貫通孔により隣接するカッタシール間の位置に形
    成し、硬質グリース供給手段として、潤滑用グリース供
    給路と連通する硬質グリース供給接続路を、環状シール
    部受け内に前後方向に形成するとともに、硬質グリース
    供給接続路と連通する硬質グリース注入口を、環状シー
    ル部受けの内外面間を貫通する貫通孔によりカッタシー
    ルより前方位置に形成し、潤滑用グリース供給路を硬質
    グリース供給接続路へだけ連通させることのできる手段
    を付設したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3又は請求項4のシールド掘進機。
  8. 【請求項8】 硬質グリース注入口に嵌着して使用さ
    れ、嵌着時に、硬質グリース供給接続路から硬質グリー
    ス注入口の出口側開口部への硬質グリースの流入を可能
    にするとともに、その出口側開口部から硬質グリース供
    給接続路への流体の流入を阻止し、かつ、硬質グリース
    供給接続路から硬質グリース注入口の入口側開口部への
    硬質グリースの流出を阻止する手段を付設したことを特
    徴とする請求項7のシールド掘進機。
  9. 【請求項9】 シールド本体と、このシールド本体の前
    方に設けられるカッタヘッドと、カッタヘッドを駆動す
    るカッタ駆動装置と、前端部でカッタヘッドの中心部以
    外の部分を支持し後端部をカッタ駆動装置に連結してそ
    の動力をカッタヘッドへ伝達するカッタ支持部材とを備
    え、カッタ支持部材がカッタ支持部本体とその後方の環
    状シール部とからなり、シールド本体がこの環状シール
    部を装着する環状空間を形成した環状シール部受けを有
    し、これら環状シール部と環状シール部受けとで構成さ
    れ、これらの間のシール間隙をシールする複数のカッタ
    シールが設けられているカッタシール装置を具備したシ
    ールド掘進機において、カッタシール装置における隣接
    するカッタシール間のシール間隙に潤滑用グリースを供
    給するほか、潤滑用グリースよりも硬質のグリースをカ
    ッタシールより前方位置のシール間隙に供給するように
    したことを特徴とするシールド掘進機のシール方法。
  10. 【請求項10】 潤滑用グリースよりも硬質のグリース
    が稠度3番以上のグリース又は繊維グリースであること
    を特徴とする請求項9のシールド掘進機のシール方法。
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