JP2882243B2 - 車両のシャシ部材 - Google Patents

車両のシャシ部材

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JP2882243B2 JP14688593A JP14688593A JP2882243B2 JP 2882243 B2 JP2882243 B2 JP 2882243B2 JP 14688593 A JP14688593 A JP 14688593A JP 14688593 A JP14688593 A JP 14688593A JP 2882243 B2 JP2882243 B2 JP 2882243B2
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shaped groove
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chassis
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両が衝突したとき、
塑性変形により衝突エネルギを吸収して衝撃を緩和する
車両シャシ部材の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両における衝撃吸収装置は、実
開昭56ー113073号公報や実開昭60ー1222
79号公報に記載されているように、車両の前部に前後
方向に配置されたシャシフレームに多数の切欠きを設
け、車両が衝突した場合には、上記切欠きによりシャシ
フレームが前後方向に塑性変形しやすくして、衝突エネ
ルギを吸収するようにしているが、実際には上記塑性変
形が不規則的に発生して、計画どおりに前端から均一的
に変形させることは困難であって、シャシフレームによ
る衝撃吸収性能が車両によってばらつくことは避けられ
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、車両が衝突
した場合等に車両のシャシ部材を計画どおり塑性変形さ
せることにより、常に効果的な衝撃吸収を行わせようと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
る車両のシャシ部材は、前後方向に配置された筒状シャ
シフレームの前端部に、前端縁から内方に向かって凹み
かつ上記前端縁から連続して軸方向に延びる複数の弧状
溝が、周方向にほぼ等間隔に形成されている。
【0005】
【作用】すなわち、筒状シャシフレームの前端部に、
端縁から内方に向かって凹みかつ前端縁から連続して
方向に延びる弧状溝が形成されているため、その前端部
に前方から衝撃が加えられると、応力が集中する弧状溝
の前端縁は原形よりも内方に向かって収縮するように変
形すると同時に、弧状溝のない筒状シャシフレームの前
端縁は原形よりも外方に膨出するように変形しながら軸
方向に圧縮されて座屈し、次に、その直後における各弧
状溝の部分は逆に原形よりも外方に膨出するように変形
すると同時に、弧状溝のない筒状シャシフレームの周部
分は内方に向かって収縮するように変形しながら軸方向
に圧縮されて座屈し、さらにその直後における各弧状溝
と弧状溝のない筒状シャシフレームの周部分とはそれぞ
れ前記前端縁の形状と同様に収縮及び膨出した形状とな
るように変形して座屈を起こし、これらの座屈が交互に
順次繰り返されて、蛇腹が密接した状態に塑性変形する
ことにより筒状シャシフレームの前端部が押し縮められ
る。
【0006】
【実施例】以下、図面に示す本発明の実施例について具
体的に説明する。図1において、車両の前部両側にそれ
ぞれ前後方向に配置された円筒状のシャシフレーム1
は、その前端部2に内径側に向かって凹む3列の弧状溝
3が形成され、弧状溝3は前端縁4から軸方向に延びて
後方にいくに従い浅くなり、円周方向にほぼ等間隔に配
置されている。
【0007】このシャシフレーム1をそなえた車両が衝
突して、シャシフレーム1の前端縁4に後方への衝撃力
が作用すると、まず、弧状溝3の前端縁4に応力集中が
生じて変形のトリガとなり、図2及び図3に示されてい
るように、2点鎖線の原形5から、前端縁4における各
弧状溝3は内径側に向かってさらに収縮するように変形
すると同時に、弧状溝3のない前端縁4の円周部分6は
外径側にさらに膨出するように変形しながら軸方向に圧
縮されて座屈し、次いで、前端縁4の直後における各弧
状溝3の部分7は、逆に外径側に大きく膨出するように
変形すると同時に、弧状溝3のなかった前端縁4直後の
円周部分8は、内径側に向かって大きく収縮するように
変形しながら軸方向に圧縮されて座屈し、さらに、その
直後における各弧状溝3の部分9と弧状溝3のなかった
円周部分10は、それぞれ前端縁4における各弧状溝3
と円周部分6との形状にほぼ等しく内外へ変形しながら
軸方向に圧縮されて座屈し、その後は上記座屈が交互に
順次繰り返されて、蛇腹が密接した状態に塑性変形する
ことにより、シャシフレーム1の前端部2が前端縁4か
ら後方に向かって押し縮められる。
【0008】上記のように、シャシフレーム前端部2に
形成された弧状溝3が前端縁4において変形のトリガと
なって、以後前端部2の外周部における各弧状溝3の部
分と弧状溝3のなかった部分とが交互に内外へ変形しな
がら軸方向に連続的に座屈するように誘導され、これら
の変形は前端縁4から非常に安定的に発生するので、シ
ャシフレーム前端部2は折れ曲がることなく長いスパン
にわたって確実に座屈が継続し、従って、その塑性変形
による衝撃の吸収力が大きいと共に、衝撃の確実な吸収
が可能となって、乗員の安全性を容易に高めることがで
きる。
【0009】また、シャシフレーム1が円筒形のきわめ
て簡単な形状をしていると共に、シャシフレーム前端部
2に形成された各弧状溝3も軸方向に延びた簡単な形状
をしているため、シャシフレーム1がアルミ材等である
ときは押し出し成形により、また、シャシフレーム1が
鋼材であるときは円筒表面への部分的な押し込み成形等
により、上記シャシフレーム1を容易に製作することが
できて、コスト低減を図ることが可能である。
【0010】なお、円筒形シャシ部材の前端部周面に形
成される弧状溝を前記実施例の3列から2列に変更すれ
ば、図4に例示されているように、前端縁20に作用す
る後方への衝撃力によって、前端縁20の弧状溝21は
原形22から内径側に向かってさらに収縮するように変
形すると同時に、弧状溝21のない前端縁20の円周部
分23は原形22から外径側にさらに膨出するように変
形しながら軸方向に圧縮されて座屈し、さらに、その直
後における各弧状溝21の部分24は、逆に外径側に大
きく膨出するように変形すると同時に、弧状溝21のな
かった前端縁20直後の円周部分25は、内径側に向か
って大きく収縮するように変形しながら軸方向に圧縮さ
れて座屈し、その後は上記座屈が交互に順次繰り返され
て、蛇腹が密接した状態に塑性変形することにより、シ
ャシ部材の前端部が前端縁20から後方に向かって押し
縮められて、前記実施例と同様な作用効果を奏すること
ができる。また、シャシ部材の前端部周面に形成される
弧状溝を3列より多くしても、前記各実施例と同様な作
用効果を奏することができるものであり、さらに、上記
シャシ部材は完全な円筒でなくてもよいと共に、弧状溝
の形状、深さ、軸方向の長さ等はシャシ部材の材質、吸
収すべき衝撃力等に応じて適宜選定されるものであるこ
とはいうまでもない。
【0011】
【発明の効果】本発明にかかる車両のシャシ部材におい
ては、前端部に前方から加えられた衝撃に対して、前端
部における弧状溝の部分と弧状溝のない部分とが前端縁
から交互に内外へ変形しながら軸方向に連続的に座屈
し、蛇腹が密接した状態に安定的に塑性変形するので、
前端部は折れ曲がることなく長いスパンにわたって確実
に座屈が継続し、従って、その塑性変形による衝撃の吸
収力が大きいと共に、上記衝撃を常に確実に吸収するこ
とができて、安全性を容易に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における斜視図。
【図2】上記実施例の作用を示す正面図。
【図3】図2の一部破断側面図。
【図4】本発明の他の実施例における作用を示す正面
図。
【符号の説明】
1 シャシフレーム 2 前端部 3 弧状溝 4 前端縁 5 原形 6 円周部分 20 前端縁 21 弧状溝 22 原形 23 円周部分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に配置された筒状シャシフレー
    の前端部に、前端縁から内方に向かって凹みかつ上記
    前端縁から連続して軸方向に延びる複数の弧状溝が、周
    方向にほぼ等間隔に形成された車両のシャシ部材。
JP14688593A 1993-05-26 1993-05-26 車両のシャシ部材 Expired - Fee Related JP2882243B2 (ja)

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