JP2882060B2 - 誘導加熱用インバータの空運転検出方法 - Google Patents

誘導加熱用インバータの空運転検出方法

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JP2882060B2
JP2882060B2 JP3012815A JP1281591A JP2882060B2 JP 2882060 B2 JP2882060 B2 JP 2882060B2 JP 3012815 A JP3012815 A JP 3012815A JP 1281591 A JP1281591 A JP 1281591A JP 2882060 B2 JP2882060 B2 JP 2882060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導加熱用インバータ
の空運転により必要以上の電力を消費するのを防止する
ための空運転検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、電磁調理器に使用される誘導
加熱用インバータ及びその入力側回路と、上記インバー
タの空運転検出回路を示している。すなわち同図におい
て、51は交流電源、52は整流器、53は平滑用のコ
ンデンサ、54は直流電力を高周波交流電力に変換して
後述する加熱コイルに供給する誘導加熱用インバータ、
55はコンデンサ、56は加熱コイル、57は電磁調理
器に載置される鍋、58は変流器、59はインバータ5
4の入力電圧Vin及び入力電流Iinを乗算する乗算器、
60は変流器、61は整流器、62は固定されたインバ
ータ出力電流設定値I1と整流器61の出力であるイン
バータ出力電流検出値Ioとを比較するコンパレータ、
63は固定されたインバータ入力電力設定値P1と乗算
器59の出力であるインバータ入力電力検出値Pinとを
比較するコンパレータ、64はコンパレータ62,63
の出力が加えられるアンド回路、65は空運転検出回路
であり、前記アンド回路64から空運転検出信号が出力
されるようになっている。
【0003】図20は、図19における空運転検出回路
65の主要部65′を示すもので、図において、66は
否定回路、R1〜R8は抵抗をそれぞれ示す。この動作を
図21を参照しつつ説明すると、加熱コイル56上に鍋
57が載置されていない時のような空運転時には、図2
1の斜線部分に示すように入力電力検出値Pinが入力電
力設定値P1以下の範囲にあり、かつ、出力電流検出値
oが出力電流設定値I1以上の範囲にあるため、コンパ
レータ62,63によりこれらの状態を検出してアンド
回路64から空運転検出信号(“H”レベル)を出力さ
せ、インバータ54の運転停止等の手段を講じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の検出回路には以下のような欠点があった。
(1)図21に示したように各設定値P1,I1が固定値
であるため、空運転状態になっても図示するように検出
できない領域が広い。(2)図22に示すように、負荷
特性は入力電圧Vinの変動幅(例えばVa〜Vb)にほぼ
比例して変化するため、広い範囲の入力電圧(例えば単
相180V〜三相240V)が必要とされる動作におい
ては、空運転を検出できない領域が更に広くなる。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、空運転の検出可
能領域を広げてインバータによる不要な加熱を防止し、
省電力化を可能にした誘導加熱用インバータの空運転検
出方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、誘導加熱用インバータの入力電力検
出値が入力電力設定値以下であり、かつ、前記インバー
タの出力電流検出値が出力電流設定値以上である場合に
前記インバータの空運転を検出する空運転検出方法にお
いて、前記入力電力設定値または出力電流設定値を前記
出力電流検出値または入力電力検出値によりそれぞれ補
正して得た入力電力設定値または出力電流設定値を、前
記入力電力検出値または出力電流検出値とそれぞれ比較
するものである。
【0007】第2の発明は、誘導加熱用インバータの入
力電力検出値または出力電流検出値を前記出力電流検出
値または入力電力検出値によりそれぞれ補正して得た入
力電力検出値または出力電流検出値を、前記入力電力設
定値または出力電流設定値とそれぞれ比較するものであ
る。
【0008】第3の発明は、誘導加熱用インバータの入
力電力検出値を前記インバータの入力電圧検出値により
補正して得た入力電力検出値を前記入力電力設定値と比
較するものである。
【0009】第4の発明は、誘導加熱用インバータの入
力電力検出値を前記インバータの入力電圧検出値により
補正して得た入力電力検出値を入力電力設定値と比較
し、かつ、前記インバータの出力電流設定値を補正前の
前記入力電力検出値により補正して得た出力電流設定値
を出力電流検出値と比較するものである。
【0010】第5の発明は、誘導加熱用インバータの出
力電流検出値が出力電流設定値以上に変化しない領域に
おいてインバータの入力電力指令値にパルス状の信号を
加えて入力電力検出値を一時的に増加させることによ
り、前記出力電流検出値を出力電流設定値以上に増加さ
せて前記インバータの空運転を検出するものである。
【0011】
【作用】第1の発明によれば、インバータの入力電力設
定値または出力電流設定値をそれぞれ他方の検出値によ
り補正し、また、第2の発明においては入力電力検出値
または出力電流検出値をそれぞれ他方の検出値により補
正することにより、入力電力設定値や出力電流設定値等
を可変として空運転検出可能領域を拡大する。
【0012】第3の発明においては入力電力検出値を入
力電圧検出値により補正し、また、第4の発明では第3
の発明と第1の発明とを組合せることにより入力電力検
出値と出力電流検出値との特性自体をシフトさせ、これ
によって空運転検出可能領域を拡大することができる。
【0013】第5の発明においては、インバータの入力
電力指令値が小さく、出力電流検出値が設定値に達しな
いような領域において、入力電力指令値や出力電流指令
値、周波数指令値にパルス状の信号を加えて入力電力指
令値を一時的にかさ上げすることにより、空運転時の動
作点を見かけ上、空運転検出可能領域内に移行させるこ
とによって空運転を確実に検出することができる。
【0014】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。まず、図1は第1の発明の一実施例を示すもので、
この実施例はインバータ入力電力設定値P1をインバー
タ出力電流検出値Ioの変化に応じて補正するようにし
たものである。図1に示す空運転検出回路(主要部,以
下同じ)1Aにおいて、以下では図20と同一の構成要
素に同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分を中
心に説明する。図1において、10はP1補正回路であ
り、この補正回路10は、図示されていない変流器及び
整流器を介して得たインバータ出力電流検出値Ioが一
方の入力端子に入力され、かつ他方の入力端子が抵抗R
9及び帰還抵抗R10の接続点に接続されたオペアンプ1
1と、その出力側に接続されたダイオードD及び抵抗R
11とからなっている。そして、抵抗R11の一端がインバ
ータ入力電力設定値P1を与えるコンパレータ63の一
方の入力端子に接続されている。また、抵抗R9の一端
は基準電位(0V)点に接続されている。
【0015】この実施例においては、出力電流検出値I
oがオペアンプ11により適当なレベルに変換され、ダ
イオードD及び抵抗R11を介してコンパレータ63の入
力側の分圧抵抗R2に流れ込む。このとき、ダイオード
Dはその順方向電圧降下(えん掃電圧)によりIoがあ
るレベル以上にならないとP1が変化しない(補正がか
からない)ように作用すると共に、Ioが出力電流設定
値I1以上になると抵抗R1,R2の接続点の電圧すなわ
ち入力電力設定値P1が出力電流検出値Ioの増加に伴っ
て増加するため、P1の特性線は図2に示すようにな
る。なお、上記ダイオードDを用いなくとも特性によっ
ては好適な補正を行なうことができる。また、分圧抵抗
1,R2及びR5,R6の値を変化させることにより、P
1が一定であるときの値とI1とを従来の各値P1′,
1′(図21のP1,I1に相当)に比べて小さくする
ことができる。従って、空運転検出可能領域は、図2の
ようになって従来(図21)よりも大幅に拡大されるこ
とになる。
【0016】次に、図3は第1の発明の他の実施例を示
すものであり、この実施例はインバータ出力電流設定値
1をインバータ入力電力検出値Pinの変化に応じて補
正するようにしたものである。すなわち、図3に示す空
運転検出回路1Bにおいて、12はI1補正回路であ
り、図1のP1補正回路10と同様にオペアンプ11
と、ダイオードD及び抵抗R9〜R11からなり、オペア
ンプ11の一方の入力端子に入力電力検出値Pinが、ま
た、抵抗R11の一端がインバータ出力電流設定値I1
与えるコンパレータ62の一方の入力端子に接続されて
いる。
【0017】この実施例の動作は、図1と比べて各補正
回路10,12に取り込む信号及び各補正回路10,1
2の出力信号の印加点が異なる以外はほぼ同様であり、
その特性は図4に示すごとく、出力電流設定値I1があ
る時点から入力電力検出値Pinの増加に伴って増加する
特性となる。これにより、図2と同様に空運転検出可能
領域が拡大されることになる。
【0018】更に、図5は第2の発明の一実施例を示し
ている。この実施例は、入力電力検出値Pinを出力電流
検出値Ioにより補正するようにしたもので、図5に示
す空運転検出回路1Cは、引算増幅回路として動作する
in補正回路13を備えている。このPin補正回路13
は、入力電力検出値Pinが抵抗R11を介して一方の入力
端子に加えられ、かつ出力電流検出値Ioが抵抗R9を介
して他方の入力端子に加えられるオペアンプ14と、そ
の帰還抵抗R10と、前記一方の入力端子に一端が接続さ
れる抵抗R12とから構成され、オペアンプ14の出力信
号は補正された入力電力検出値Pin′としてコンパレー
タ63の一方の入力端子に加えられている。
【0019】この動作を図6を参照しつつ説明すると、
Pin補正回路13において、入力電力検出値Pinから出
力電流検出値Ioに比例した値を減じることでPin′が
生成され、このPin′とIoとを用いて各コンパレータ
63,62、否定回路66及びアンド回路64等を介
し、空運転検出が行なわれる。図6において、一点鎖線
にて示したのはPin′対Io特性であり、負荷時及び空
運転時における実線で示したPin対Io特性を、横軸
(Pin)方向にa1=a2だけずらした特性となる。ここ
で、a1,a2は補正量であり、前述したIoに比例した
値に相当している。この実施例では、Pin′対Ioの特
性線の傾きが空運転時に従来よりも大きくなって負荷時
の特性線との間の間隔が拡がると共に、I1,P1を分圧
抵抗R5,R6及びR1,R2の調整により低下させて空運
転検出可能領域を拡大することができる。
【0020】次いで、図7は第2の発明の他の実施例を
示している。この実施例は、出力電流検出値Ioを入力
電力検出値Pinにより補正するようにしたもので、図7
に示す空運転検出回路1Dは、Pin補正回路13と同一
の構成要素からなるIo補正回路15を備えており、Io
が抵抗R11を介してオペアンプ14の一方の入力端子に
加えられ、また、Pinが抵抗R9を介してオペアンプ1
4の他方の入力端子に加えられていると共に、オペアン
プ14の出力信号が補正された出力電流検出値Io′と
してコンパレータ62の一方の入力端子に加えられてい
る。
【0021】この実施例においては、図5とは逆に、I
o補正回路15によりIoからPinに比例した値を減じる
ことでIo′を生成し、このIo′とPinとを用いて空運
転検出を行なうものである。図8はこの実施例による空
運転検出特性を示す特性図である。同図において、一点
鎖線にて示したのはPin対Io′特性であり、負荷時及
び空運転時における実線で示したPin対Io特性を、縦
軸(Io)方向にa1=a2だけずらした特性となる。こ
こで、a1,a2は補正量であり、前述したPinに比例し
た値に相当する。この実施例では、Pin対Io′の特性
線の傾きが負荷時に従来よりも大きくなり、空運転時の
特性線との間隔が拡がって出力電流設定値I1を従来の
値I1′よりも低下させることができ、前記同様に空運
転検出可能領域を拡大することができる。
【0022】次に、図9は第3の発明の一実施例を示し
ている。図22に示したように、インバータの入力電圧
inが例えばVa〜Vbのように変動すると、Pin対Io
特性が横軸方向に離れてしまい、空運転を検出できない
範囲が拡大する。従って、この発明は、入力電圧Vin
変動する場合に空運転検出可能領域を拡げるために、入
力電力検出値Pinを入力電圧Vinに応じて補正すること
により補正後の入力電力検出値Pin′を生成し、このP
in′とIoとを用いて空運転検出を行なうようにしたも
のである。すなわち図9に示す実施例において、16は
引算増幅回路として動作するPin補正回路であり、この
補正回路16はオペアンプ14と、その一方の入力端子
に接続された抵抗R9,R13と、他方の入力端子に接続
された抵抗R11,R12と、帰還抵抗R10とから構成さ
れ、抵抗R11にはPinが、また、抵抗R9にはVinが入
力されていると共に、オペアンプ14の出力信号が補正
後の入力電力検出値Pin′としてコンパレータ63の一
方の入力端子に加えられている。
【0023】この実施例では、Pin補正回路16におい
てVinの大きさに応じた値をPinから減じてPin′を得
ることにより、図10に示すようにPin′対Io特性が
横軸方向にシフトされる。例えば、図22に示した如く
入力電圧VinがVaのときにはPinから減じる値を零と
し、また、入力電圧VinがVbのときにはPinから減じ
る値を図22のαとするようにPin補正回路16の回路
定数を決めてやれば、図10のような特性を得ることが
でき、空運転検出可能領域を広げることができる。
【0024】なお、図11は、第1の発明と第3の発明
とを組合せてなる第4の発明の一実施例を示している。
すなわちこの実施例は、図3の実施例により出力電流設
定値I1を入力電力検出値Pinの変化に応じて補正した
ものを出力電流検出値Ioと比較し、また、図9の実施
例により入力電力検出値Pinを入力電圧Vinにより補正
して得たPin′を入力電力設定値P1と比較することに
より、空運転検出信号を得るものである。図11はこの
発明の一実施例を図19に対応させて示したもので、空
運転検出回路1Fにおいて、17はPin補正手段、18
はI1補正手段である。このうち、Pin補正手段17は
図9におけるPin補正回路16に相当し、また、I1
正手段18は図3におけるI1補正回路12に対応してい
る。この実施例によれば、Pin′対Io特性は図12に
示す如く図10と図4とを合成したような特性になり、
図22に比べて空運転検出可能領域を拡大することがで
きる。
【0025】次に、図13ないし図18は第5の発明の
実施例を説明するためのものである。前述した第1ない
し第4の発明によっても、インバータに対する入力電力
指令値P*が比較的小さく、出力電流検出値Ioが出力
電流設定値I1以下の範囲では空運転の検出が不可能な
領域が依然として存在する。このため、不要な加熱によ
り電力を浪費してしまうおそれがある。そこで、第5の
発明は、入力電力検出値Pinが比較的小さい範囲にも空
運転検出可能領域を拡大しようとするものである。
【0026】はじめに、図13は、図21に示したよう
なPin対Io特性における負荷時→空運転時の特性変化
を示している。負荷時において、インバータの入力電力
指令値P*がそれぞれb1,b2,b3であってb1>b2
>b3の関係にあり、これに対応した入力電力検出値P
inがそれぞれc1,c2,c3であってc1>c2>c3の関
係にあるとする。また、b1=c1,b2=c2,b3=c3
であるとする。いま、指令値P*がb1である場合に空
運転状態になるとPin対Io特性線上の動作点がa1から
空運転検出可能領域内のa1′に移動するため、空運転
状態が検出される。この動作は指令値P*がb2である
運転状態においても同様である。この時の動作点を
2、空運転時の動作点をa2′として示す。しかるに、
指令値P*がb3であり、出力電流検出値Ioが出力電流
設定値(空運転検出のための出力電流しきい値)I1
下である運転状態において空運転になった場合、動作点
はa3からa3′に移動するものの、この動作点a3′は
空運転検出可能領域内にないため、空運転として判断す
ることができない。そこで、図14に示すように入力電
力指令値P*として信号レベルがb2以上であるような
パルス状の信号を本来の指令値P*に合成し、指令値P
*がb3のように小さく、換言すれば入力電力検出値P
inがc1のように小さい場合には、動作点を一時的にa3
からa2付近にまで移行させることで空運転時に動作点
がa2′付近にまで移動するため、指令値P*がb2であ
る運転状態において空運転となった場合と同様に空運転
を検出することができる。
【0027】図15は上記の点に着目して構成された第
5の発明の一実施例を示している。なお、この図15に
おいて、図19と同一の構成要素には同一の符号を付し
て詳述を省略し、以下、付加された部分を中心に説明す
る。まず、図15において、66はインバータに対する
入力電力指令値P*の設定器であり、この設定器66に
より設定された入力電力指令値P*がインバータ制御回
路67に入力されている。そして、設定器66とインバ
ータ制御回路67との接続点には、ダイオード68を介
してパルス発生器69が接続されている。このパルス発
生器69は、前記図13に示したごとく空運転時の動作
点が空運転検出可能領域内に存在するような高さb2
持つパルスを一定周期で出力するものである。なお、ダ
イオード68は、入力電力指令値P*がパルス高さb2
以上になった場合、例えばb1となったような場合にパ
ルス発生器69を回路から切り離すために必要とされ
る。
【0028】図16はこの実施例の動作波形を示してい
る。図示するように入力電力指令値P*が0,b3
2,b1の間で変化する場合において、パルス発生器6
9からは前述のように高さがb2以上であるパルスが一
定周期で出力されている。このため、図16の下段に示
すような両者が合成された信号が入力電力指令値P*と
してインバータ制御回路67に入力される。これによ
り、仮りに設定器66からの本来の指令値P*がb3
ある運転状態において空運転になった場合でも、インバ
ータ制御回路67に入力される指令値P*は周期的にb
2以上の高さを持つため、例えば図16の時刻T1におけ
る動作点は図13のa2′付近に移行することになる。
従って、空運転状態を確実に検出することができる。
【0029】次いで、図17はこの発明の他の実施例を
示している。この実施例はインバータ制御回路67Aの
構成に特徴を有するもので、図17において、80は入
力電力指令値P*の設定器66に接続された電力調節
器、81は出力電流調節器、82はV/F変換回路、8
3はゲート駆動回路である。また、パルス発生器69か
ら出力されるパルスはダイオード68を介して出力電流
調節器81の出力側又は電力調節器80の出力側に加え
られている。図18はインバータ制御回路67Aの動作
を示すもので、設定器66により入力電力指令値P*が
電力の増加方向に移行すると、出力電流指令値I*及び
周波数指令値f*も同じ方向に移行する。ここで、パル
ス発生器69からの出力パルスを出力電流指令値I*又
は周波数指令値f*に加えることで、合成された周波数
指令値f*は図18の下段に示すようになる。このた
め、先の実施例と同様に、入力電力指令値P*が小さい
ときに空運転になったとしても、この指令値を周期的に
見かけ上増加させることができ、空運転時の動作点を検
出可能領域内に移行させて空運転状態を確実に検出する
ことができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、第1の発明においては入
力電力設定値または出力電流設定値をそれぞれ他方の検
出値により補正し、また、第2の発明においては入力電
力検出値または出力電流検出値をそれぞれ他方の検出値
により補正することで空運転検出可能領域を拡大するこ
とができ、誘導加熱用インバータの空運転を適確に検出
して電力の浪費を未然に防止することができる。
【0031】第3の発明においては入力電力検出値を入
力電圧検出値により補正し、また、第4の発明では第3
の発明と第1の発明とを組合せることにより入力電力検
出値と出力電流検出値との特性自体をシフトさせるた
め、結果的に空運転検出可能領域の拡大が可能である。
なお、発明者の実験によれば、上記第1ないし第4の発
明により、空運転検出時の最低入力電力が約1/5にま
で減少することが確認されている。
【0032】第5の発明によれば、パルス状の信号を入
力電力指令値や出力電流指令値、周波数指令値に加える
ことにより空運転時の動作点を検出可能領域内に移行さ
せるため、入力電力指令値が小さい領域においても誘導
加熱用インバータの空運転を適確に検出して電力の浪費
を未然に防止することができる。また、この発明は、上
記第1ないし第4の発明と組合せて用いることも可能で
ある。
【0033】また、上記各発明は、鍋等が負荷されてい
ない完全な空運転状態のほか、微小な負荷(電磁調理器
においては、例えばスプーン、ナイフ等)が存在する場
合に対しても空運転として検出することが可能であり、
一層の省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示す空運転検出回路の
主要部構成図である。
【図2】図1の動作説明図である。
【図3】第1の発明の他の実施例を示す空運転検出回路
の主要部構成図である。
【図4】図3の動作説明図である。
【図5】第2の発明の一実施例を示す空運転検出回路の
主要部構成図である。
【図6】図5の動作説明図である。
【図7】第2の発明の他の実施例を示す空運転検出回路
の主要部構成図である。
【図8】図7の動作説明図である。
【図9】第3の発明の一実施例を示す空運転検出回路の
主要部構成図である。
【図10】図9の動作説明図である。
【図11】第4の発明の一実施例を示す空運転検出回路
の構成図である。
【図12】図11の動作説明図である。
【図13】第5の発明の原理を説明するための特性図で
ある。
【図14】第5の発明の作用の説明図である。
【図15】第5の発明の一実施例を示す空運転検出回路
の構成図である。
【図16】図15の動作説明図である。
【図17】第5の発明の他の実施例を示す空運転検出回
路の主要部構成図である。
【図18】図17の動作説明図である。
【図19】従来の技術を示す空運転検出回路の構成図で
ある。
【図20】図19の空運転検出回路の主要部構成図であ
る。
【図21】図19の動作説明図である。
【図22】図19の動作説明図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D,1E,1F 空運転検出回路 10 P1補正回路 12 I1補正回路 13 Pin補正回路 15 Io補正回路 16 Pin補正回路 17 Pin補正手段 18 I1補正手段 11,14 オペアンプ 54 誘導加熱用インバータ 66 入力電力指令値設定器 67,67A インバータ制御回路 68 ダイオード 69 パルス発生器

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導加熱用インバータの入力電力検出値
    が入力電力設定値以下であり、かつ、前記インバータの
    出力電流検出値が出力電流設定値以上である場合に前記
    インバータの空運転を検出する空運転検出方法におい
    て、前記入力電力設定値または出力電流設定値を前記出
    力電流検出値または入力電力検出値によりそれぞれ補正
    して得た入力電力設定値または出力電流設定値を、前記
    入力電力検出値または出力電流検出値とそれぞれ比較す
    ることを特徴とする誘導加熱用インバータの空運転検出
    方法。
  2. 【請求項2】 誘導加熱用インバータの入力電力検出値
    が入力電力設定値以下であり、かつ、前記インバータの
    出力電流検出値が出力電流設定値以上である場合に前記
    インバータの空運転を検出する空運転検出方法におい
    て、前記入力電力検出値または出力電流検出値を前記出
    力電流検出値または入力電力検出値によりそれぞれ補正
    して得た入力電力検出値または出力電流検出値を、前記
    入力電力設定値または出力電流設定値とそれぞれ比較す
    ることを特徴とする誘導加熱用インバータの空運転検出
    方法。
  3. 【請求項3】 誘導加熱用インバータの入力電力検出値
    が入力電力設定値以下であり、かつ、前記インバータの
    出力電流検出値が出力電流設定値以上である場合に前記
    インバータの空運転を検出する空運転検出方法におい
    て、前記入力電力検出値を前記インバータの入力電圧検
    出値により補正して得た入力電力検出値を前記入力電力
    設定値と比較することを特徴とする誘導加熱用インバー
    タの空運転検出方法。
  4. 【請求項4】 誘導加熱用インバータの入力電力検出値
    が入力電力設定値以下であり、かつ、前記インバータの
    出力電流検出値が出力電流設定値以上である場合に前記
    インバータの空運転を検出する空運転検出方法におい
    て、前記入力電力検出値を前記インバータの入力電圧検
    出値により補正して得た入力電力検出値を前記入力電力
    設定値と比較し、かつ、前記出力電流設定値を補正前の
    前記入力電力検出値により補正して得た出力電流設定値
    を前記出力電流検出値と比較することを特徴とする誘導
    加熱用インバータの空運転検出方法。
  5. 【請求項5】 誘導加熱用インバータの入力電力検出値
    が入力電力設定値以下であり、かつ、前記インバータの
    出力電流検出値が出力電流設定値以上である場合に前記
    インバータの空運転を検出する空運転検出方法におい
    て、前記出力電流検出値が出力電流設定値以上に変化し
    ない領域において誘導加熱用インバータの入力電力指令
    値にパルス状の信号を加えて入力電力検出値を一時的に
    増加させることにより、前記出力電流検出値を出力電流
    設定値以上に増加させて前記インバータの空運転を検出
    することを特徴とする誘導加熱用インバータの空運転検
    出方法。
  6. 【請求項6】 誘導加熱用インバータの出力電流指令値
    または周波数指令値にパルス状の信号を加えて入力電力
    検出値を一時的に増加させる請求項5記載の誘導加熱用
    インバータの空運転検出方法。
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