JP2881971B2 - コードレス電話機のダイヤルデータ送信方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコードレス電話機のダイヤルデータ送信方式
に関する。

〔従来の技術〕

一般にコードレス電話機は電話回線を介して交換機に
接続する接続装置と、この接続装置に無線回線で接続す
る無線電話機とを有して構成している。

従来、この種のコードレス電話機から外線電話機と接
続通話するためには、無線電話機から接続装置に対して
接続要求を行なう。接続装置はこの接続要求を受けると
空き通話チャンネルが有りの場合、無線電話機に空き通
話チャンネルを教え接続装置，無線電話機共にこの通話
チャンネルで通話状態に入る。

無線電話機は通話状態に入った後は、接続装置からの
接続搬送信号を受信して受信電界レベルを常に検出し、
受信電界レベルが規格値よりも３秒間低い場合に圈外警
報を出力し使用者に対して警報する。

次に、無線電話機から外線接続するためダイヤルする
場合は、無線電話機のキーボードから外線電話機の電話
番号を入力する。キーボードから入力した電話番号は制
御部により制御され、送受信機から無線機により接続装
置に送信する。

接続装置は無線電話機からの無線電波によりダイヤル
データを送受信機で受信すると、制御部により解読し、
ダイヤルデータで、誤りがなければ制御部はDP/PB発生
器からハイブリッド回路の通して交換機にダイヤル信号
を送信する。

従来のコードレス電話機のダイヤルデータ送信方式
は、第３図に示すように交換機が接続装置からのダイヤ
ル信号を受信すると回線接続を行い外線電話機と接続装
置との接続動作をするが、しかし、接続装置は無線電話
機からの接続搬送信号の受信電界レベルが規格値より低
くなり、受信したダイヤルデータに誤りがあると、この
ダイヤルデータを捨てしまい、例えば、第３図に示すよ
うに、無線電話機のキーボードから３回目にキー入力さ
れたダイヤル“3"信号を送信しないダイヤルデータ送受
信方式となっていた。

また、従来のコードレス電話機の無線電話機は接続装
置からの接続搬送信号の受信電界レベルは、規格値より
も３秒間下回った場合のみ圈外警報を出力していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来のコードレス電話機のダイヤルデータ送
信方式では、無線電話機は接続装置からの接続搬送信号
の受信電界レベルが規格値よりも３秒間下回った場合の
み警報を出力するが、しかし、３秒間よりも周期の短い
フェージングの中でダイヤルを行うと、無線電話機では
警報出力せずにダイヤルデータを接続装置へ送信する方
式となっているので、操作者は無線状態が悪いことが分
らないという欠点がある。

また、接続装置は、例えば、第３図に示すように、無
線電話機からダイヤルデータ“3"を送信した時点の無線
状態が悪く、ダイヤルデータ“3"を受信できなかった場
合は、交換機にダイヤル“3"信号を送信せず、また接続
装置は無線電話機にダイヤルデータが誤ったことを知ら
せないため、無線電話機では電話番号1234と入力したは
ずが、交換機では桁数が少ないため接続をしないか、誤
った外線電話機に接続してしまうという欠点がある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のコードレス電話機のダイヤルデータ送信方式
は、電話回線を介して交換機に接続する接続装置と、こ
の接続装置に無線回線を介して接続する無線電話機とを
備えてるコードレス電話機のダイヤルデータ送信方式に
おいて、前記無線電話機はダイヤルデータを入力するキ
ーボードと、ダイヤルデータを表示する表示部とを備え
て、前記接続装置から送信されてくる接続搬送信号を受
信して前記接続搬送信号の受信電界レベルを予め設定さ
れた規格値と比較する比較手段と、ダイヤルデータ送信
時に前記比較手段での比較の結果前記設定搬送信号の受
信電界レベルが前記規格値以上の場合のみ前記ダイヤル
データを前記接続装置へ送信し、送信したダイヤルデー
タを前記表示部に表示させる制御手段とを有している。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、第２図
は本実施例のダイヤルデータ送信の一例を示すシーケン
ス図である。

第１図において、本実施例のコードレス電話機は交換
機１に電話回線を介して接続する接続装置２と、接続装
置２に無線回線を介して接続する無線電話機３とを有し
て構成している。

接続装置２は電話回線に接続するハイブリッド回路20
2と、DPまたはPBのダイヤル信号発生部（以下DP/PBと示
す）203と、無線電話機３と無線電波５による音声およ
びデータの送受信を行う送受信機201と、接続装置２全
体の制御を行う制御部204とを有して構成している。

無線電話機３は送受信機201と、無線電波５により音
声およびデータの送受信を行う送受信機301と、無線電
波５の無線電波f₂の受信電界レベルと予め設定されてあ
る規格値とを比較する比較器304と、電話番号等を入力
するキーボード303と、電話番号等を表示する表示部305
と、無線電話機３全体を制御する制御部302とを有して
構成している。

次に、本実施例のダイヤルデータ伝送の動作につい
て、第１図、第２図を併用して説明する。

無線電話機３から電話番号「1234」の外線電話機４へ
外線接続するためのダイヤルをする場合は、キーボード
303から外線電話機４の電話番号を入力する。入力され
た電話番号は制御部302により制御される。このとき制
御部302は、比較器304からの接続装置２からの無線電波
f₂の受信電界レベルが規格値よりも高ければ送受信器30
2から無線電波５の無線電波f₁により接続装置２に第２
図に示す様にダイヤルデータを送信する。

接続装置２は第１図に示す様に、無線電話機３からの
無線電波f₁によるダイヤルで送受信機201で受信する
と、このデータは制御部204により解読され、ダイヤル
データであり誤りがなければ制御部204によりDP/PB203
からハイブリッド回路202を通して交換機１に第２図に
示すようにダイヤル信号を送信するとともに表示部305
にも表示を行う。しかし“3"キーを入力したときに無線
電波f₂の受信電界レベルが規格値よりも低い場合は、ダ
イヤルデータ“3"を送受信機301で送信しないと同時に
表示部305にも表示しない。

操作者は、表示部305に“3"が表示されない場合ダイ
ヤルデータ“3"が送信されなかったことが分かるためも
う一度“3"キーを入力する。再度入力した時は無線電波
f₂の受信電界レベルが高かったため、無線電話機３はダ
イヤルデータを送信するとともに表示部305に“3"を表
示し送信したことを操作者の知らさせる。

〔発明の効果〕

以上説明した様に本発明は、接続装置が送信されてい
る接続搬送信号の受信電話レベルが規格値より高い場合
のみ、無線電話機が接続装置へダイヤルデータを送信し
て送信したダイヤルデータを表示部に表示させる制御手
段を有することにより、表示部にダイヤルデータが表示
されなければ、操作者ばダイヤルボタンを押した時に、
無線伝送状態が悪く押したダイヤルが送出されないこと
が分かり、もう一度ダイヤルキー押すことにより、ダイ
ヤルデータを接続装置に送ることができ、また、電界レ
ベルが良好であったことが操作者でも分かり、接続装置
は従来のようにダイヤルデータを捨てないで交換機に送
る事が出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、第２図は
本実施例のダイヤルデータ送信の一例を示すシーケンス
図、第３図は従来のコードレス電話機のダイヤルデータ
送信方式のダイヤルデータ送信の一例を示すシーケンス
図である。 １…交換機、２…接続装置、３…無線電話機、４…外線
電話機、５…無線電波、201…送受信機、202…ハイブリ
ッド回路、203…DP/PBダイヤル信号発生部（DP/PB）、2
04…制御部、301…送受信機、302…制御部、303…キー
ボード、304…比較器、305…表示部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電話回線を介して交換機に接続する接続装
   置と、この接続装置に無線回線を介して接続する無線電
   話機とを備えてるコードレス電話機のダイヤルデータ送
   信方式において、前記無線電話機はダイヤルデータを入
   力するキーボードと、ダイヤルデータを表示する表示部
   とを備えて、前記接続装置から送信されてくる接続搬送
   信号を受信して前記接続搬送信号の受信電界レベルを予
   め設定された規格値と比較する比較手段と、ダイヤルデ
   ータ送信時に前記比較手段での比較の結果前記接続搬送
   信号の受信電界レベルが前記規格値以上の場合のみ前記
   ダイヤルデータを前記接続装置へ送信し、送信したダイ
   ヤルデータを前記表示部に表示させる制御手段とを有す
   ることを特徴とするコードレス電話機のダイヤルデータ
   送信方式。