JP2881627B2 - 路面スリップ防止材 - Google Patents
路面スリップ防止材Info
- Publication number
- JP2881627B2 JP2881627B2 JP7484091A JP7484091A JP2881627B2 JP 2881627 B2 JP2881627 B2 JP 2881627B2 JP 7484091 A JP7484091 A JP 7484091A JP 7484091 A JP7484091 A JP 7484091A JP 2881627 B2 JP2881627 B2 JP 2881627B2
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- JP
- Japan
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- road surface
- weight
- urea
- freezing
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、冬季降雪地域や寒冷地
域等における雪や凍結による自動車の路面のスリップを
防止する路面スリップ防止材に関する。
域等における雪や凍結による自動車の路面のスリップを
防止する路面スリップ防止材に関する。
【０００２】
【従来の技術】冬季における降雪地域や寒冷地域では、
降雪や凍結により路面がスリップするため、走行車両は
スパイクタイヤの使用やタイヤチェーンを装着してスリ
ップを防止している。しかし、スパイクタイヤやタイヤ
チェーンの使用は、スパイクやチェーンで路面を削る
（摩耗，摩滅）から粉塵が発生し車粉公害となる問題，
及び路面を削るから道路の寿命を短くする、等の不都合
がある。
降雪や凍結により路面がスリップするため、走行車両は
スパイクタイヤの使用やタイヤチェーンを装着してスリ
ップを防止している。しかし、スパイクタイヤやタイヤ
チェーンの使用は、スパイクやチェーンで路面を削る
（摩耗，摩滅）から粉塵が発生し車粉公害となる問題，
及び路面を削るから道路の寿命を短くする、等の不都合
がある。
【０００３】そこで、前記問題点を解決するためスパイ
クタイヤやタイヤチェーンを使用しないように路面の凍
結を防止してスリップを防止する方法が提供されてい
る。これは路面凍結防止剤を使用して路面の凍結を防止
するもので、大別して二つの方法がある。一つは粉末状
または水溶液などの凍結防止剤を、直接路面に散布する
方法であり、もう一つは道路の表層となる舗装材に凍結
防止剤を混入して舗装する方法である。
クタイヤやタイヤチェーンを使用しないように路面の凍
結を防止してスリップを防止する方法が提供されてい
る。これは路面凍結防止剤を使用して路面の凍結を防止
するもので、大別して二つの方法がある。一つは粉末状
または水溶液などの凍結防止剤を、直接路面に散布する
方法であり、もう一つは道路の表層となる舗装材に凍結
防止剤を混入して舗装する方法である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
路面散布タイプの凍結防止剤は、塩化ナトリウム，塩化
カルシウムなどに代表される氷結点降下剤を主成分とす
るものであるから、気温が予想以上に下がったり散布ム
ラがあったりして効果が充分作用しない不安がある。本
発明は、このような点に鑑み前記欠点を解決し凍結防止
効果及び摩擦効果の両方の作用をする路面スリップ防止
材を提供することを目的とするものである。
路面散布タイプの凍結防止剤は、塩化ナトリウム，塩化
カルシウムなどに代表される氷結点降下剤を主成分とす
るものであるから、気温が予想以上に下がったり散布ム
ラがあったりして効果が充分作用しない不安がある。本
発明は、このような点に鑑み前記欠点を解決し凍結防止
効果及び摩擦効果の両方の作用をする路面スリップ防止
材を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の路面スリップ防
止材は、貝殻の粉末に氷結点降下剤を配合したことを特
徴とするもので、路面に散布して使用するものである。
その散布量は、路面及び気象条件等により異なるので特
に限定されないが、散布量が少なすぎると充分な路面の
凍結防止効果及びスリップ防止効果が得られず、また、
多すぎても効果はそれ程向上しないので経済的に好まし
くない。通常、２０〜８０g/m2程度の範囲で調整するの
がよい。貝殻の粉末は、スリップを防止する摩擦材であ
り、貝殻を粉砕機に入れ粉砕して製造する。この際、貝
殻は水洗い乾燥したものが望ましい。粉砕機で粉砕した
粉末は、そのままで使用してもよいが、粒度が不均一な
ので、ふるい機にかけてサイズの調整をして使用するの
がよい。粒度としては特に限定されないが、５〜０．１
m/m の範囲が、摩擦効果及び粉塵として放散し難い点で
好ましい。また、氷結点降下剤としては、塩化カルシウ
ム，塩化マグネシウム，尿素を主成分とするもの，尿素
と硫安とを主成分とするもの，硫酸アンモニウム及び尿
素を主成分とし、これにリン酸塩を添加したもの、有機
化合物のみによるもの、等を挙げることができる。これ
らのうち、いずれを使用してもよいが、塩化カルシウム
及び塩化マグネシウムは、自動車等の金属部品，道路標
識及びガードレール等の腐食，道路付近の動植物に悪影
響を及ぼす点で避けるほうがよい。
止材は、貝殻の粉末に氷結点降下剤を配合したことを特
徴とするもので、路面に散布して使用するものである。
その散布量は、路面及び気象条件等により異なるので特
に限定されないが、散布量が少なすぎると充分な路面の
凍結防止効果及びスリップ防止効果が得られず、また、
多すぎても効果はそれ程向上しないので経済的に好まし
くない。通常、２０〜８０g/m2程度の範囲で調整するの
がよい。貝殻の粉末は、スリップを防止する摩擦材であ
り、貝殻を粉砕機に入れ粉砕して製造する。この際、貝
殻は水洗い乾燥したものが望ましい。粉砕機で粉砕した
粉末は、そのままで使用してもよいが、粒度が不均一な
ので、ふるい機にかけてサイズの調整をして使用するの
がよい。粒度としては特に限定されないが、５〜０．１
m/m の範囲が、摩擦効果及び粉塵として放散し難い点で
好ましい。また、氷結点降下剤としては、塩化カルシウ
ム，塩化マグネシウム，尿素を主成分とするもの，尿素
と硫安とを主成分とするもの，硫酸アンモニウム及び尿
素を主成分とし、これにリン酸塩を添加したもの、有機
化合物のみによるもの、等を挙げることができる。これ
らのうち、いずれを使用してもよいが、塩化カルシウム
及び塩化マグネシウムは、自動車等の金属部品，道路標
識及びガードレール等の腐食，道路付近の動植物に悪影
響を及ぼす点で避けるほうがよい。
【０００６】
【作用】本発明は、路面に散布すると氷結点降下剤によ
り氷結点が降下するから路面の凍結が防止されると共
に、貝殻の粉末が摩擦材として作用するから自動車等の
路面スリップが防止される。
り氷結点が降下するから路面の凍結が防止されると共
に、貝殻の粉末が摩擦材として作用するから自動車等の
路面スリップが防止される。
【０００７】
【実施例１】次に本発明を実施例により更に詳細に説明
する。まず、貝殻は水洗いし、乾燥する。この水洗いは
任意であるが、水洗いした方が好ましい。また、乾燥
は、乾燥機などの強制乾燥でも、天日干しなどの自然乾
燥でもよい。短期間で製造したい場合は強制乾燥がよ
い。水洗い乾燥した貝殻は、粉砕機に入れ粉砕し粉末に
する。この粉末の粒度は、不均一なので、ふるい機にか
けてサイズの調整をし、平均粒度２m/m ，３m/m ，４m/
m の粉末を得る。この粉末に対し塩化カルシウムの水溶
液を配合し、よく混合し路面スリップ防止材を得る。配
合割合は、貝殻の粉末１００重量％に対し、塩化カルシ
ウムの水溶液５〜２０重量％の範囲が好ましい。塩化カ
ルシウム水溶液の濃度としては、１０〜５０％の範囲で
よい。ここで、前記平均粒度２m/m の貝殻の粉末１００
重量％に対し、塩化カルシウムの濃度３０％の水溶液７
重量％を添加しよく混合し路面スリップ材を得、これを
試料Ａとする。
する。まず、貝殻は水洗いし、乾燥する。この水洗いは
任意であるが、水洗いした方が好ましい。また、乾燥
は、乾燥機などの強制乾燥でも、天日干しなどの自然乾
燥でもよい。短期間で製造したい場合は強制乾燥がよ
い。水洗い乾燥した貝殻は、粉砕機に入れ粉砕し粉末に
する。この粉末の粒度は、不均一なので、ふるい機にか
けてサイズの調整をし、平均粒度２m/m ，３m/m ，４m/
m の粉末を得る。この粉末に対し塩化カルシウムの水溶
液を配合し、よく混合し路面スリップ防止材を得る。配
合割合は、貝殻の粉末１００重量％に対し、塩化カルシ
ウムの水溶液５〜２０重量％の範囲が好ましい。塩化カ
ルシウム水溶液の濃度としては、１０〜５０％の範囲で
よい。ここで、前記平均粒度２m/m の貝殻の粉末１００
重量％に対し、塩化カルシウムの濃度３０％の水溶液７
重量％を添加しよく混合し路面スリップ材を得、これを
試料Ａとする。
【０００８】
【実施例２】本実施例は、氷結点降下剤として尿素を使
用した場合で、尿素は通常の肥料用のものでよい。この
尿素の配合割合は、貝殻の粉末１００重量％に対し２０
〜７０重量％，好ましくは３０〜５０重量％の範囲がよ
い。ここで、平均粒度３m/m の貝殻の粉末１００重量％
に対し、尿素４０重量％を配合しよく混合し路面スリッ
プ防止材を得、これを試料Ｂとする。
用した場合で、尿素は通常の肥料用のものでよい。この
尿素の配合割合は、貝殻の粉末１００重量％に対し２０
〜７０重量％，好ましくは３０〜５０重量％の範囲がよ
い。ここで、平均粒度３m/m の貝殻の粉末１００重量％
に対し、尿素４０重量％を配合しよく混合し路面スリッ
プ防止材を得、これを試料Ｂとする。
【０００９】
【実施例３】本実施例は、氷結点降下剤として尿素と硫
安との混合剤を使用した場合で、尿素と硫安は通常の肥
料用のものでよい。この尿素と硫安の混合剤は、貝殻の
粉末１００重量％に対し、２０〜７０重量％，好ましく
は３０〜５０重量％の配合割合がよい。ここで、平均粒
度４m/m の貝殻の粉末１００重量％に対し、尿素と硫安
の同率割合の混合剤４０重量％を配合しよく混合し路面
スリップ防止材を得、これを試料Ｃとする。
安との混合剤を使用した場合で、尿素と硫安は通常の肥
料用のものでよい。この尿素と硫安の混合剤は、貝殻の
粉末１００重量％に対し、２０〜７０重量％，好ましく
は３０〜５０重量％の配合割合がよい。ここで、平均粒
度４m/m の貝殻の粉末１００重量％に対し、尿素と硫安
の同率割合の混合剤４０重量％を配合しよく混合し路面
スリップ防止材を得、これを試料Ｃとする。
【００１０】
【実施例４】本実施例は、氷結点降下剤として硫酸アン
モニウム及び尿素を主成分とし、これにリン酸塩を添加
したものを使用した場合で、それらの割合は、硫酸アン
モニウム８０〜５０重量％及び尿素２０〜５０重量％か
らなる混合物に対し、リン酸アンモニウム，リン酸ナト
リウム及びトリポリリン酸ナトリウムから選ばれた少な
くとも１種のリン酸塩を、０．１〜２０重量％添加する
範囲が好ましい。ここで、平均粒度３m/m の貝殻の粉末
１００重量％に対し、硫酸アンモニウム１５重量部，尿
素１５重量部及びリン酸アンモニウム０．３重量部の割
合で混合してなる氷結点降下剤を３０重量％配合し路面
スリップ材を得、これを試料Ｄとする。
モニウム及び尿素を主成分とし、これにリン酸塩を添加
したものを使用した場合で、それらの割合は、硫酸アン
モニウム８０〜５０重量％及び尿素２０〜５０重量％か
らなる混合物に対し、リン酸アンモニウム，リン酸ナト
リウム及びトリポリリン酸ナトリウムから選ばれた少な
くとも１種のリン酸塩を、０．１〜２０重量％添加する
範囲が好ましい。ここで、平均粒度３m/m の貝殻の粉末
１００重量％に対し、硫酸アンモニウム１５重量部，尿
素１５重量部及びリン酸アンモニウム０．３重量部の割
合で混合してなる氷結点降下剤を３０重量％配合し路面
スリップ材を得、これを試料Ｄとする。
【００１１】
【発明の効果】前記試料Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤを、平均気温
−３℃の条件下の舗装路面に平均４０g/m2程度散布し、
１０日間放置したが露面は凍結しなかった。同様に、試
料Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤを、舗装路面に平均５０g/m2程度散
布した。その結果平均気温−１０℃の条件下において、
１０日間経過した後、試料Ａは少しの凍結をみたが、他
は凍結しなかった。次に、試料Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤからそ
れぞれ貝殻の粉末を除き、氷結点降下剤（露面凍結防止
剤）だけを、それぞれ試料Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤに対応する
比較例ａ，ｂ，ｃ及びｄとし、平均気温−５℃の条件下
の舗装露面に、平均５０g/m2程度散布し、５日間経過後
に制動実験を行ったところ、試料Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤの方
が、比較例よりはるかに露面との摩擦力が大きく生じ、
制動されることが判った。以上説明の通り本発明は、路
面凍結防止効果と路面スリップ防止効果との両方の効果
を奏するものである。
−３℃の条件下の舗装路面に平均４０g/m2程度散布し、
１０日間放置したが露面は凍結しなかった。同様に、試
料Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤを、舗装路面に平均５０g/m2程度散
布した。その結果平均気温−１０℃の条件下において、
１０日間経過した後、試料Ａは少しの凍結をみたが、他
は凍結しなかった。次に、試料Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤからそ
れぞれ貝殻の粉末を除き、氷結点降下剤（露面凍結防止
剤）だけを、それぞれ試料Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤに対応する
比較例ａ，ｂ，ｃ及びｄとし、平均気温−５℃の条件下
の舗装露面に、平均５０g/m2程度散布し、５日間経過後
に制動実験を行ったところ、試料Ａ，Ｂ，Ｃ及びＤの方
が、比較例よりはるかに露面との摩擦力が大きく生じ、
制動されることが判った。以上説明の通り本発明は、路
面凍結防止効果と路面スリップ防止効果との両方の効果
を奏するものである。
Claims (1)
- 【請求項１】 貝殻の粉末に氷結点降下剤を配合してな
ることを特徴とする路面スリップ防止材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7484091A JP2881627B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 路面スリップ防止材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7484091A JP2881627B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 路面スリップ防止材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04285684A JPH04285684A (ja) | 1992-10-09 |
| JP2881627B2 true JP2881627B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=13558933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7484091A Expired - Lifetime JP2881627B2 (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 路面スリップ防止材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2881627B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-13 JP JP7484091A patent/JP2881627B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04285684A (ja) | 1992-10-09 |
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