JP2881254B2 - 耐震壁のハーフプレキャストコンクリート化構造 - Google Patents

耐震壁のハーフプレキャストコンクリート化構造

Info

Publication number
JP2881254B2
JP2881254B2 JP15472690A JP15472690A JP2881254B2 JP 2881254 B2 JP2881254 B2 JP 2881254B2 JP 15472690 A JP15472690 A JP 15472690A JP 15472690 A JP15472690 A JP 15472690A JP 2881254 B2 JP2881254 B2 JP 2881254B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
cast
post
earthquake
concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15472690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0444576A (ja
Inventor
喜則 酒井
達見 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP15472690A priority Critical patent/JP2881254B2/ja
Publication of JPH0444576A publication Critical patent/JPH0444576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2881254B2 publication Critical patent/JP2881254B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に原子力発電所等の大型構造物に有効な
耐震壁のハーフプレキャストコンクリート(以下ハーフ
PCaという)化構造に関するものである。
〔従来の技術〕
鉄筋コンクリート造の一般建築工事では、工期の短
縮、品質の向上、労働力不足対策、安全性の確保等を図
る手段として、ハーブPCa化工法を採用することによ
り、大きな成果をあげている。
上記のごとく、一般建築工事においてハーフPCa化が
推進される中、原子力発電所のような大型構造物でも、
梁、スラブ、壁等にオムニア板等のハーフPCa板を用い
た例はあるが、上記ハーフPCa板は単に型枠の代りとし
て用いられたに過ぎず、構造材として扱われたものでは
なかった。
即ち、従来のハーフPCa化構造では第5図、第6図に
示すように、構築する壁aの両側または一側に壁ハーフ
PCa板bを型枠として用いその内側に縦鉄筋cと横鉄筋
dを配筋した後、コンクリートeを打設し、壁aの上部
は縦筋cを延長した梁またはスラブ定着筋fによって梁
コンクリートgまたはスラブコンクリートhに接合して
いる。
従って、従来の壁のハーフPCa化構造では、壁ハーフP
Ca板にコッター等のずれ止めを設けない限り、耐震壁と
しての有効厚さTeはハーフPCa板を含まない厚さとな
る。
壁ハーフPCa板内には用心筋以外に耐力筋が配筋され
ていないため、耐震壁では現場作業で後打ちコンクリー
ト部に耐力筋を配筋しなければならず、この配筋作業は
原子力発電所等の大型構造物では鉄筋が太径の上配筋量
が多く、かなりの作業量となる、という問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記従来の問題に鑑み、こを改善することを
課題としてなされたものであって、壁ハーフPCa板が単
なる壁型枠としてではなく、構造材としても作用し、全
壁厚が有効壁厚となり、かつ、梁、スラブ、柱等への応
力の伝達が確実に行われ、また壁ハーフPCa板の内側へ
打設される後打ちコンクリートの流れが良く、また壁ハ
ーフPCa板と後打ちコンクリートとの良好な一体化が果
たされる耐震壁のハーフPCa化構造を提供することを目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を達成するため本発明は、内面周辺部にコッ
ターが形成されると共に、内部に耐力筋が配筋された壁
ハーフプレキャストコンクリート板の内側に後打ちコン
クリートが打設され、後打ちコンクリート内には前記壁
ハーフプレキャストコンクリート板内面周辺部のコッタ
ーに沿って外方へ延出するU字形の鉄筋が配筋され、前
記壁ハーフプレキャストコンクリート板の小口部を内側
へ傾斜するテーパー面とすると共に、該テーパー面にコ
ッターを形成したことを特徴とするものである。また、
好ましくは、前記壁ハーフプレキャストコンクリート板
と、その内面に打設する後打ちコンクリートとタイバー
にて連結したことを特徴とするものである。
〔作用〕
叙上のごとく本発明では、壁ハーフPCa板は、内面周
辺部にコッターが形成されると共に、内部に耐力筋が予
め配筋されているから、壁ハーフPCa板と後打ちコンク
リートは確実に一体となって強力な耐力壁を構成し、従
って壁ハーフPCa板を含む全壁厚が地震力に対抗する有
効壁厚となると共に、前記従来の壁ハーフPCa構造のご
とく現場作業で後打ちコンクリート部に太径で多量の耐
力筋を配筋する必要がなくなり、現場での壁配筋作業が
大幅に軽減される。
また後打ちコンクリート内には、壁ハーフPCa板の周
辺部のコッターに沿って外方へ延出するU字形の鉄筋が
配筋されるから、壁から梁、スラブ、柱等への応力伝達
は、壁ハーフPCa板の耐力筋→壁ハーフPCa板のコッター
→後打ちコンクリート→U字形の鉄筋→梁、スラブ、柱
等、へと確実に伝達される。
そして前記壁ハーフPCa板の小口部を内側へ傾斜する
テーパー面とすると共に、該テーパー面にコッターを形
成することにより、壁ハーフPCa板の内側へ打設する後
打ちコンクリートの流れが良くなり、良質なコンクリー
トが得られ、また前記壁ハーフPCa板と、その内面に打
設する後打ちコンクリートとをタイバーにて連結するこ
とにより、ハーフPCa板とを後打ちコンクリートとの良
好な一体化と、ハーフPCa板の座屈強度の強化が果たさ
れる。
〔実 施 例〕
以下本発明を図示の実施例に基いて詳細に説明する。
第1図は両側面に壁ハーフPCa板を用いて構築した耐
震壁の縦断面図、第2図は壁ハーフPCa板の部分内面図
である。
第1図、第2図において1は耐震壁、2は耐震壁1の
両側面に用いた壁ハーフPCa板、3は両側面の壁ハーフP
Ca板2,2を型枠として現場打ちした後打ちコンクリート
である。
壁ハーフPCa板2は予め工場製作されたもので、図示
例の壁ハーフPCa板2は、小口部2a全周に、内側へ傾斜
するテーパーが形成され、その小口部2aと内面周辺部に
所定間隔で凹形のコッター4,4′が形成され、内部には
縦鉄筋5aと横鉄筋5bとで構成される耐力筋5が配筋され
ている。
6は後打ちコンクリート3に埋め込まれ、両側面の壁
ハーフPCa板2,2の周辺部のコッター4′に沿って外方必
要方向へ延出され、該壁ハーフPCa板2に隣接する梁
7、スラブ8、柱等の他部材に定着され、耐震壁1の応
力を他部材に伝達するU字形の鉄筋で、応力を四周の部
材に伝達する場合は第3図に示すように、U字形の鉄筋
6は四周に延出される。
9は耐震壁1が大面積が壁ハーフPCa板を継ぎ足して
施工する場合等に用いられるタイバーで、後打ちコンク
リート3打設時、壁ハーフPCa板2のはらみ出しを防ぐ
と共に、壁ハーフPCa板2と後打ちコンクリート3との
良好な一体化と、面内剪断力に対する壁ハーフPCa板2
の座屈強度を強化する働きをする。このタイバー9は後
打ちコンクリート8が硬化して形枠2′を取り払った
後、突出部を切断する。
第4図は壁厚が薄い場合等に採用する耐震壁で、この
耐震壁1′は一側面を壁ハーフPCa板2、他側面を一般
の型枠2′とし、壁ハーフPCa板2の周辺部のコッター
4′に沿って外方へ延出され、隣接する梁7、スラブ
8、柱等に定着されるU字形の鉄筋6′の一般の型枠
2′側を、後打ちコンクリート3内を耐震壁1′下部ま
で延長し、これに横鉄筋5b′を配筋して耐力筋5′を構
成したものである。
〔発明の効果〕
叙上のごとく本発明によれば、壁ハーフPCa板は、内
面周辺部にコッターが形成されると共に、内部に耐力筋
が予め配筋されているから、壁ハーフPCa板と後打ちコ
ンクリートは確実に一体となって強力な耐力壁を構成
し、従って壁ハーフPCa板を含む全壁厚が地震力に対抗
する有効壁厚となると共に、前記従来の壁ハーフPCa工
法のごとく現場作業が後打ちコンクリート部に太径で多
量の耐力筋を配筋する必要がなくなり、現場での壁配筋
作業が大幅に軽減される。
また後打コンクリート内には、壁ハーフPCa板の周辺
部のコッターに沿って外方へ延出するU字形の鉄筋が配
筋されるから、隣接する壁から梁、スラブ、柱等への応
力伝達は、壁ハーフPCa板の耐力筋→壁ハーフPCa板コッ
ター→後打ちコンクリート→U字形の鉄筋→梁、スラ
ブ、柱等へと確実に伝達される。
また壁ハーフPCa板は、小口部を内側へ傾斜するテー
パー面とすると共に、該テーパー面にコッターを形成す
ることにより、壁ハーフPCa板内面への後打ちコンクリ
ートの流れが良くなり、良質のコンクリートが得られる
と共に、隣接する梁、スラブ、柱等との良好な一体化が
得られる。
また壁ハーフPCa板と、その内面に打設する後打ちコ
ンクリートとをタイバーで連結することにより、後打ち
コンクリート打設時の壁ハーフPCa板のはらみ出しの防
止の外、壁ハーフPCa板と内側の後打ちコンクリートと
の良好な一体化と、面内剪断力に対する壁ハーフPCa板
の座屈強度が強化される。そして耐力と変形性能は鉄筋
コンクリート一体打ちと同等以上の成果が得られるもの
である。
また鉄筋をU字形としたため、後打ちコンクリート打
設時に鉄筋のU字部を梁主筋、スラブ筋または柱主筋等
に支持させることができ、配筋作業の簡略化が図られ
る、等多くのの効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明の実施例を示し、第1図は両
側面に壁ハーフPCa板を用いて構築した耐震壁の縦断面
図、第2図は壁ハーフPCa板の部分内面図、第3図はU
字形鉄筋を四周に延出した壁ハーフPCa板の全体図、第
4図は一側面に壁ハーフPCa板、他側面に一般の型枠を
用いて構築した耐震壁の縦断面図、第5図、第6図は従
来のハーフPCa化構造によって構築した壁の縦断面図を
示し、第5図は壁の両側面に壁ハーフPCa板を用いた場
合、第6図は壁の一側面に壁ハーフPCa板、他側面に一
般の型枠を用いた場合である。 1,1′……耐震壁、2……壁ハーフPCa板、2′……一般
の型枠、2a……小口部、3……後打ちコンクリート、4
……壁ハーフPCa板小口部のコッター、4′……壁ハー
フPCa板の周辺部のコッター、5,5′……耐力筋、6,6′
……鉄筋。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面周辺部にコッターが形成されると共
    に、内部に耐力筋が配筋された壁ハーフプレキャストコ
    ンクリート板の内側に後打ちコンクリートが打設され、
    後打ちコンクリート内には前記壁ハーフプレキャストコ
    ンクリート板内面周辺部のコッターに沿って外方へ延出
    するU字形の鉄筋が配筋され、前記壁ハーフプレキャス
    トコンクリート板の小口部を内側へ傾斜するテーパー面
    とすると共に、該テーパー面にコッターを形成したこと
    を特徴とする耐震壁のハーフプレキャストコンクリート
    化構造。
  2. 【請求項2】前記壁ハーフプレキャストコンクリート板
    と、その内面に打設する後打ちコンクリートとをタイバ
    ーにて連結したことを特徴とする請求項(1)に記載の
    耐震壁のハーフプレキャストコンクリート化構造。
JP15472690A 1990-06-12 1990-06-12 耐震壁のハーフプレキャストコンクリート化構造 Expired - Fee Related JP2881254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15472690A JP2881254B2 (ja) 1990-06-12 1990-06-12 耐震壁のハーフプレキャストコンクリート化構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15472690A JP2881254B2 (ja) 1990-06-12 1990-06-12 耐震壁のハーフプレキャストコンクリート化構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0444576A JPH0444576A (ja) 1992-02-14
JP2881254B2 true JP2881254B2 (ja) 1999-04-12

Family

ID=15590611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15472690A Expired - Fee Related JP2881254B2 (ja) 1990-06-12 1990-06-12 耐震壁のハーフプレキャストコンクリート化構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2881254B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7281609B1 (ja) * 2023-01-31 2023-05-25 日本ヒューム株式会社 火薬類貯蔵施設及びその構築方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0444576A (ja) 1992-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2881254B2 (ja) 耐震壁のハーフプレキャストコンクリート化構造
JPH0418094B2 (ja)
JPS60238553A (ja) フラットスラブ構造
JPH0520817Y2 (ja)
JP3543139B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート造地下壁を基礎とするコンクリート充填鋼管柱応用の構造物及びその施工方法
WO2002018725A1 (en) Crux-bar concrete structure
JPH05272197A (ja) プレストレストコンクリート部材
JP2922749B2 (ja) 箱桁橋
JPS61261543A (ja) 逆打ち工法に於ける鋼管使用柱と梁並びにスラブ接合部の構築方法
JPH0360990B2 (ja)
JPH0478771B2 (ja)
JPS6347201Y2 (ja)
JPS61126259A (ja) 構造物の柱
JPH026095Y2 (ja)
GB813371A (en) Improvements in or relating to building structures
JP2004197400A (ja) 耐震壁の施工方法
JPH0448143B2 (ja)
JP2531050B2 (ja) Rc構造物の柱・梁仕口部の施工方法
JPH05230935A (ja) プレキャストコンクリート製梁型枠部材
JPH1144022A (ja) 壁構造
JP2869806B2 (ja) 耐震壁の鉛直接合構造
JPH01121441A (ja) フラットスラブ構造
JPH10292640A (ja) 柱・梁接合部の補強方法
JPS59228554A (ja) プレキヤスト小梁と該プレキヤスト小梁を用いたスラブ構造体の構築方法
JP2611764B2 (ja) 壁式複合建築構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100205

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees