JP2880430B2 - 組合せブロック、及びこれを用いた擁壁築造工法 - Google Patents

組合せブロック、及びこれを用いた擁壁築造工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、擁壁築造に用いる組
合せブロック、及びこれを用いた擁壁築造工法に関す
る。
【0002】
【発明の背景】従来、護岸工事、土留工事、等の擁壁築
造工事は、例えば、図14の正面図、及び図15の断面
図で示すような工法が採られている。すなわち、先ず、
土手20を一定の勾配に削り、掘削法面21を形成する
と共に、該法面21の下端部の平地22には、擁壁延長
方向に沿った溝23を形成する。次に、この溝23内に
栗石24を敷き詰めて転圧した後、所定の型枠(図示省
略。)を敷設し、この型枠内に生コンクリ−トを打設す
ることによって、擁壁の基礎25を形成する。
【0003】そして、この基礎25の完成を待って、そ
の上面に、例えば、矩形状の積みブロック26を、所定
個数を横置き配列すると共に、その背面側に裏込栗石2
7を敷設して行く。各積みブロック26の隙間には、積
みブロック26を固定するための胴込コンクリ−ト28
を充填する。
【0004】このようにして、各段ことに構築して行
き、順次これを繰り返して目的の擁壁高さまで、積み上
げて行くものである。
【0005】
【従来の技術】ところで、かかる擁壁築造工事に用いら
れる積みブロックの中には、従来、図16に示すよう
に、所定の厚さを持った矩形板状の前方体26f及び後
方体26bと、該前方体26fと後方体26bとを所定
の間隔をもって一体に連結する連結体26jとから構成
されたものがある。かかる形状の積みブロック26は、
通称、「平積み」と言う積み方が採られ、互いの前方体
26fの両側端面を当接させるように、かつ前面が同一
面に揃うようにして横一列に並べ、次に互いの目地が上
下方向で一致しないようにして、上記発明の背景で述べ
た施工方法に則って積み上げ構築して行くものであっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記擁
壁築造において、擁壁延長がほぼ直線状である場合に
は、問題がないが、一定の曲率でカーブした擁壁(以
下、『カーブ擁壁』と略称。)であるときには、通常掘
削法面21には一定の勾配があるため、擁壁延長が最下
段と最上段とで異なってしまうという問題があった。
【0007】この差異は、カーブ擁壁が凸曲状(「外カ
ーブ」)であるときは、最上段へ行くほど擁壁延長が短
くなり、逆に凹曲状(「内カーブ」)であるときは、長
くなっていた。
【0008】従来の工法では、これを調節するため、図
17(A)(B)の正面図で示すように、外カーブに対
しては、最下段における目地29を可能な限り広めに採
って、上段へ向かってそれを漸次狭くして行く方法
((A)図参照)、また逆に、内カーブに対しては、最
下段における目地29を可能な限り狭く採って、上段へ
向かってそれを広く採る方法((B)図参照)、によっ
て積み上げていた。
【0009】しかし、かかる工法は、目地29が不揃い
等で美観を損ねるばかりでなく、積み上げ時に、予め変
化する目地間隔を事前に設定しておき、これに従って石
工、等の熟練した特殊技能者が慎重に積み上げて行く必
要があった。さらに、その目地にモルタルを充填する作
業も必要であった。このような作業は煩雑で作業効率が
悪いため、施工費用増加の原因ともなっていた。
【0010】また、曲率半径が小さく上記方法では対応
できない場合には、図18(A)(B)の正面図で示す
ように、一定の間隔で略二等辺三角形状の間地コンクリ
−ト30を敷設する方法も採られていた。
【0011】しかしながら、かかる方法も、上記方法と
同様の問題点のほかに、胴込コンクリ−ト28によって
一体化されていた隣接するブロック26どうしが、間地
コンクリ−ト30によって分断(通称「縁切り」)され
てしまうため、擁壁全体の規定強度を確保し難いおそれ
があった。さらに加えて実際の現場施工では、この間地
コンクリ−ト30の施工規格が、遵守されていない場合
も多く、さらに強度上の不安があった。
【0012】なお、積みブロック26自体の幅形状を上
に(又は下に)行くほど小型にする方法も考えられる
が、これも数種類の積みブロック26を予め成形して管
理しておかなければならず、これもまた非常に煩雑で実
現し難いものであった。
【0013】そこで本願発明は、上記種々の問題点に着
目してなされたもので、その目的とするところは、2種
類のブロックを組み合わせることにより、施工延長の長
さ調節を容易にすると共に、各種緩急の勾配をもったカ
ーブ擁壁の築造について、簡易的確に対応させることが
できる、構築後の仕上げ美観の優れた擁壁を築造するこ
とができる組合せブロックと、さらにこれを用いた擁壁
築造工法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本願
発明の組合せブロックは、次のように構成されている。
所定の厚さを持った矩形板状の前面体と、該前面体から
後方へ延びた脚体部と、からなるブロックにおいて、一
方のブロック(Aブロック)の前面体の両側端面を、平
坦面にかつ後方内側へ向かう傾斜面に形成し、他方のブ
ロック(Bブロック)の前面体の両側端面を、平坦面に
かつ後方外側へ向かう傾斜面に形成し、該A・Bブロッ
クの両側端面どうしを適宜当接させて組み合わせること
を特徴としている。
【0015】また、一方のブロック(Aブロック)の前
面体の両側端面を、前後方向に湾曲しかつその接線が後
方内側へ向かう2次曲面に形成し、他方のブロック(B
ブロック)の前面体の両側端面を、前後方向に湾曲しか
つその接線が後方外側へ向かう2次曲面に形成し、該A
・Bブロックの両側端面どうしを適宜当接させて組み合
わせることを特徴とする。なお、この2次曲面の形成
は、凸曲面状、凹曲面状の何れでもよい。
【0016】次に、上記組合せブロックを用いた擁壁築
造工法は、以下の工程順からなる。 (イ)施工された基礎上面において、AブロックとBブ
ロックとを、その前面体の両側端面どうしを接触させな
がら、何れか一方のブロックを前後方向に摺動させて位
置決めして配置する第1工程、(ロ)上記方法により配
置されたA・Bブロックを一組として、基礎上面にAブ
ロックとBブロックとを交互にして、所望組数を横一列
に配列して第1段目を構築して行く第2工程、(ハ)上
記第2工程により配列された各ブロックの脚体部と、掘
削法面との間に裏込栗石を充填する第3工程、(ニ)該
各ブロックの前面体の後方に胴込コンクリ−トを充填す
る第4工程、(ホ)第2工程で構成した第1段目の各ブ
ロック上に、ブロックの目地が上下で一致しないように
して、第1工程及び第2工程と同様の手順によって第2
段目を構成して行く第5工程、(ヘ)前記第3工程から
第5工程までを繰り返すことによって、所望の段数を積
み上げて行く第6工程。
【0017】なお前記第1工程において、先に、一方の
ブロック(Aブロック、又はBブロック)のみを所定個
数、他方のブロック(Bブロック、又はAブロック)が
載置し得る間隔を開けて載置して行き、その後、各間隔
(w)に他方のブロックを載置して行くようにしてもよ
い。
【0018】また本願発明の組合せブロックを張りブロ
ックとして用いた擁壁築造工法の場合は、以下の工程順
によってもよい。 (イ)所定の勾配に掘削法面を形成し、基礎を形成する
と共に掘削法面上に裏込栗石を敷設する第1工程、
(ロ)施工された基礎上面及び裏込栗石上面に、一方の
ブロック(Aブロック、又はBブロック)のみを、他方
のブロック(Bブロック、又はAブロック)が載置し得
る間隔を開けて、かつブロックの目地が上下で一致しな
いようにして複数段について配置して行く第2工程、
(ハ)先に配置した一方のブロックの間に、他方のブロ
ックを両側端面どうしを接触させながら載置して行く第
3工程、(ニ)配列させた各ブロックの前面体の裏面側
に胴込コンクリ−トを充填させる第4工程、また、上記
工法におけるA・Bブロックの配置は、少なくともA・
Bブロックの何れか一方を前後方向に摺動させると共
に、ブロックの中心を上下方向に貫く軸(O)をもって
一定の回転移動を与えて配置するようにしたことを特徴
とする。
【0019】
【実施例】次に本願発明にかかる組合せブロックの具体
的実施例を、図面に基づきその詳細を説明する。
【0020】図1、図2は本実施例のA・B一組の組合
せブロックのそれぞれを示す全体斜視図であり、図3か
ら図6はその組合せ配置状態を示す平面図である。な
お、本説明において、図1、2を基準にして矢印aを上
下方向、矢印bを前後方向、及び矢印cを幅方向とす
る。
【0021】一方側の組合せブロック(以下、「Aブロ
ック」と略称。)1は、所定の厚さを持った矩形板状を
なす前面体2と、該前面体2の裏面側から略垂直に後方
へ延びた脚体部3から構成され、主にコンクリ−ト成形
により形成されている。
【0022】かかる前面体2の両側端面2s、2sは、
平坦面に形成され、かつ後方へ向かって内側へ傾斜した
平面(傾斜角α)に形成されている。また、前面体2の
正面には、横断面台形状に突出した凸面部2aが形成さ
れている。
【0023】脚体部3は、前面体2の裏面側からその幅
を絞るようにして後方へ一定距離だけ突出するように一
体形成されている。そしてその後端部3bには、幅方
向、及び上下方向に平坦な控尻3sが形成されている。
【0024】次に、他方側の組合せブロック(以下、
「Bブロック」と略称。)4は、前記Aブロック1と同
様に、所定の厚さを持った矩形板状をなす前面体5と、
該前面体5の裏面側から略垂直に後方へ延びた脚体部6
から構成されている。
【0025】かかる前面体5の両側端面5s、5sは、
平坦面に形成され、かつ後方へ向かって外側へ傾斜した
平面(傾斜角β)に形成されている。また、前面体5の
正面には、横断面台形状に突出した凸面部5aが形成さ
れている。
【0026】脚体部6は、前面体5の裏面側からその幅
を絞るようにして後方へ一定距離だけ突出するように一
体形成されている。この突出量はAブロック1と同じで
ある。そしてその後端部6bには、幅方向、及び上下方
向に平坦な控尻6sが形成されている。
【0027】すなわち、Aブロック1とBブロック4と
の相違は、互いの前面体2、5の上下寸法(H2
5 )が同一で、幅寸法(W2 、W5 )が異なって形成
されており、両側端面2s、5sの傾斜面の傾斜向きが
異なる点である。
【0028】なお、本実施例では両前面体2、5の幅を
異ならしめているが、同一としても本発明の機能に影響
しない。また、それぞれの両側端面2s、5sの傾斜角
α、βは、必ずしも同一である必要はない。本実施例で
は、α=43°、β=45°に設定している。
【0029】さらに、後方へ突出する脚体部3、6の上
下寸法は、前面体2、5の上下寸法と同じとしても良
く、また後端部3b、6bの上下寸法を小さくしても良
い。本実施例では、後端部3b、6bの上下寸法
(H3 、H6 )を、前面体2、5(H 2 、H5 )の上下
寸法の1/2とし、脚体部3、6の下面が前面体2、5
と垂直になるように形成し、上面を後方下がりの傾斜面
としている。
【0030】なお、脚体部3、6の側面形状は本実施例
を示す図面の形状に限定するものではないのはもちろん
である。すなわち、脚体部3、6の上面及び下面と前面
体2、5とがなす角度を、前記の直角以外の角度に設定
してもよい。また脚体部の本数も、本実施例では1本で
あるが、幅寸法(W2 、W5 )を大きく採った場合は、
2本又はそれ以上に設定してもよい。
【0031】〔A・Bブロックの組合せ配置例〕上記の
ように形成されたA・Bブロックは、以下のような種々
の組合せ配置が行われる。図4(平面図)に示すよう
に、先ず、Aブロック1、Bブロック4の互いの前面体
2、5を、幅方向cに略面一に揃えて配置し、互いの前
面体2、5の側端面2s、5sどうしを互いに当接さ
せ、擦り合わせるようにして配置する(以下、これを
「標準配置」と略称する)。
【0032】次に、例えば、Aブロック1を固定し、両
側端面2s、5sどうしを接触させながら、Bブロック
4を、前方へ、又は後方へ移動させる(二点鎖線表示)
ことにより、標準配置の時のA・Bブロックの中心間距
離Lを、+m、又は−nだけ変化させることができる。
なお、固定側のブロックは、A・Bブロック1、4の何
れでも良い。
【0033】また次に、A・Bブロック1、4の何れか
一方を、ブロックの中心を上下方向に貫く軸Oをもっ
て、適宜の回転角θだけ回転させた状態で配置すること
により、A・Bブロックを曲線上に配置することができ
る。
【0034】すなわち、図5(平面図)に示すように、
Aブロックを挟む両側のBブロックのうち、平面図にお
いて左側のBブロックを+θ(左回転)、右側のBブロ
ックを−θ(右回転)させて、凸曲面状(矢印d)に配
置することができ、逆に、図6(平面図)に示すよう
に、左側のBブロックを−θ(右回転)、右側のBブロ
ックを+θ(左回転)させて、凹曲面状(矢印e)に配
置することができる。
【0035】ところで、上記実施例のA・Bブロック
1、4の両側端面2s、5s、は、平面に形成されてい
るが、これに限らず、図7、図8に要部平面図で示すよ
うに、曲面状にしてもよい。
【0036】すなわち、Aブロック11の前面体12の
両側端面12sを、前後方向(矢印b)のみに沿った湾
曲面(上下方向においては直線状)となる2次曲面に形
成し、かつその曲面の前後方向の接線xが後方内側へ向
かって傾斜(γ)するように形成している。
【0037】また、同様にBブロック14の前面体15
の両側端面15sも、前後方向(矢印b)のみに沿った
湾曲面(上下方向においては直線状)となる2次曲面に
形成する。そして今度はAブロック11とは逆に、その
曲面の前後方向の接線yが後方外側へ向かって傾斜
(λ)するように形成している(図7参照)。
【0038】上記の構成により、組合せ態様は、前述の
A・Bブロック1、4と同様に、互いの両側端面11
s、15sの曲面どうしを擦り合わせるようにして、前
後方向に(矢印f)、及び(又は)回転(矢印g)させ
て移動させる(図8参照)。
【0039】上記実施例(図7、8)では、両側端面1
2s、15sの曲面形状を、凸曲面としているが、これ
に限らず凹曲面状(図示省略。)にしてもよい。
【0040】
【A・Bブロックを用いた擁壁築造工法】次に、上記の
Aブロック1又は11、Bブロック4又は14を互いに
組合せ配置して構築される曲面擁壁の築造工法につい
て、図面を参照しながら以下に説明する。ここに示す実
施例は、本願ブロックを“積みブロック”として用いた
例である。図9は本実施例の築造状態を示す縦断面図で
あり、図10はその築造擁壁の一部を示す正面図であ
る。
【0041】なお、土手の掘削法面21の形成、裏込栗
石27の敷設、基礎25の形成、については、既述の従
来工法と同様であるため同一符号を付して説明を省略す
る。
【0042】本願発明の組合せ積みブロックの築造は、
図示するように、施工された基礎25の上に、 (イ)先ず、第1工程として、Aブロック1とBブロッ
ク4とを1組として、前述したように、その前面体2、
5の両側端面2s、5sどうしを接触させながら前後方
向に摺動させて、又は何れか一方のブロックを中心軸O
の回りに回転移動させて、位置決めして載置する。 (ロ)第2工程は、上記方法により載置されたA・Bブ
ロック一組を、所望組数を横一列に載置して第1段目を
形成して行く。 (ハ)そして、第3工程として、位置決めして配列した
各ブロック1、4の脚体部3、6の控尻3s、6sと、
土手法面21との間に裏込栗石27を充填する。 (ニ)第4工程は、各ブロック1、4の前面体2、5の
裏面側に胴込コンクリ−ト28を充填する。 (ホ)次に、第1段目の各ブロック1、4の上に、目地
が上下で一致しないようにして、上記第1工程及び第2
工程と同様の工程によって各ブロックを載置して行き、
第2段目を構成して行く。 (ヘ)以上の第3工程から第5工程までを繰り返すこと
によって、各ブロックを複数段に積み上げて行き、所定
高さまで築造して行く。
【0043】また、上記実施例の第1工程において、A
ブロック1、Bブロック4を一組として、交互に横方向
に順に並べるように載置して行く工法を採ったが、この
他、図10(正面図)に示すように、先ず始めに、Aブ
ロック1のみ(又はBブロック4のみ)をBブロック4
(又はAブロック1)が載置し得る間隔vを開けて所定
個数並べて行き、その後に、各間隙v、v、・・にBブ
ロック4(又はAブロック1)を嵌入して行き横一列段
を形成するようにしてもよい(かかる工法を「間隔載置
工法」と略称する。)。
【0044】上記手順の工法は、本願にかかる組合せブ
ロックを用いることによって初めてをできる工法であ
り、これにより今までにない顕著な効果を奏する。すな
わち、図11の平面図に施工概略を示す通り、従来工法
の曲面配置方法は、先ず、単位施工区間31(約20
m)の両端部側にそれぞれ丁張18、18を植設し、こ
の丁張18の間に水糸19を張り渡す。このようにし
て、次に目的の曲率に合わせて水糸19から順次一定の
後退距離(矢印h)を設定して行き、これを基準として
各積みブロックを載置するものであった。
【0045】この場合、各ブロックを一方側から順次並
べて行くものであるため、最後の位置で設定した後退距
離(矢印h)と一致しないときは、最初に戻って修正し
ながら並べ直す必要があり、非常に手間と熟練の要する
煩雑な作業であった。
【0046】この点、本願発明にかかる組合せブロック
1、4は、上述のように1つの単位施工区間内に、先ず
一方のみのブロック1(又は4)を先に全て配置してし
まうことができる。しかも後からその間に置くブロック
4(又は1)は積極的に前後方向へ移動させるものであ
るため、いわゆる面を揃えることに神経を使う必要がな
く、修正もそのブロックのみを行えはよい。そのため、
特殊技能者に依らないで一般作業者によっても効率良く
施工することができるものである。
【0047】さらに、従来は、クレーン作業者、特殊技
能者、一般作業者、補助者、等で構成される1組の作業
要員(「1パーティー」)によって、単位施工区間31
毎に順次施工して行ったが、上記本願の間隔載置工法を
採ることにより、2組のパーティーを構成して、第1パ
ーティーに1つの単位施行区間31を一方のブロック1
(又は4)のみを載置させた後、次の単位施行区間32
に移動して同様の載置をさせるようにする。この間に、
第2パーティーは第1パーティーの作業の後を追うよう
にして、形成された間隙に順次他方のブロック4(又は
1)を載置して行くようにすれば、効率的作業(理論上
2倍の効率向上)を行うことができる。このことは施工
期間を短縮でき、ひいては施工費用の逓減も図れる。
【0048】また、上記説明において、A・Bブロック
1、4を用いて説明したが、A・Bブロック11、14
を用いた場合も同様である。
【0049】〔張りブロックの築造工法〕次に、本願ブ
ロックを“張りブロック”として用いる場合の工法例に
ついて説明する。図12は本実施例の築造状態を示す縦
断面図であり、図13はその築造擁壁の一部を示す正面
図である。
【0050】また、上記と同様、土手の掘削法面21の
形成、裏込栗石27の敷設、基礎25の形成、について
は、既述の従来工法と同様であるため同一符号を付して
説明を省略する。
【0051】一般に張りブロックは、氾濫原の広い河川
敷などの勾配の緩い護岸工事に用いられるものである。
したがって、本願発明の組合せブロックの築造は、図示
するように、 (イ)第1工程として、所定の勾配に掘削法面21を形
成し、基礎25を形成すると共に掘削法面21上に裏込
栗石27を転圧敷設する。 (ロ)次に第2工程として、施工された基礎25上面及
び裏込栗石27上面に、一方のブロック(例えば、Aブ
ロック1、11)のみを、他方のブロック(例えば、B
ブロック4、14)が載置し得る間隔を開けて、かつブ
ロックの目地が上下で一致しないようにして複数段につ
いて配置して行く。 (ハ)次の第3工程としては、先に配置したAブロック
の間に、もう一方のBブロックを両側端面どうしを接触
させながら載置して行く(図13)。 (ニ)最後の第4工程として、配列させた各ブロックの
前面体2、12の裏面側と裏込栗石27との間に胴込コ
ンクリ−トを充填させる。
【0052】
【効果】上記構成により、本願発明は以下に列挙する効
果を奏する。 (1)A・Bブロックの何れか一方を、傾斜した両側端
面どうしを擦り合わせて、適宜前後方向に移動させた
り、わずかに回転させたりすることにより、A・Bブロ
ックを合計した幅寸法を適宜変化させることができると
共に、各種曲率の外カーブ、又は内カーブの勾配カーブ
擁壁の築造に的確に対応することができる。 (2)互いのブロック、特に前方体が当接して擦り合っ
ているため、従来の目地の間隔を変化させる工法、や間
地コンクリ−トを用いる工法よりも、確実な強度を確保
することができると共に、美観を損ねることがない。 (3)横一列段の配置において、先ず所定の間隔を採っ
てAブロックのみを配置し、その後、その間隙にBブロ
ックを配置するようにした間隔載置工法を採った場合
は、従来工法のように一方から順に並べて行く工法よ
り、短時間で施工することができ、ひいては工事費用の
逓減を図ることができる。 (4)また張りブロックとして用いる場合は、先ず所定
の間隔を採ってAブロックのみを複数段同時に配置し、
その後、各間隙にBブロックを配置することができるた
め、1段毎にかつ一方方向から形成して行く従来工法と
比べ、飛躍的な工期の短縮が図れる。 (5)Aブロックの前面体の前面に、Bブロックの前面
幅と同じ凸面部を形成しているため、A・Bブロックを
前後方向へ多少移動させても、外観を損なうことはな
い。また、本願発明の組み合わせブロックは、積極的に
前後方向にずらして配置するものであるため、従来例の
ように、ブロック前面を同一面上に正確に揃えると言う
施工上の厳格性は要求されないため、石工等の特殊技能
者でない一般作業員によっても容易に施工を行うことが
できる利点がある。 (6)従来は施工延長がブロック長さ単位に制限を受け
ていたが、A・Bブロックの組み合わせによって幅寸法
を適宜調節することができるため、的確に対応すること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の組合せブロックの一方を示す全体斜
視図である。
【図2】本実施例の組合せブロックの他方を示す全体斜
視図である。
【図3】本実施例の組合せブロックの組合せ状態を示す
平面図である。
【図4】本実施例の組合せブロックの組合せ配置例を示
す平面図である。
【図5】本実施例の組合せブロックの組合せ配置例を示
す平面図である。
【図6】本実施例の組合せブロックの組合せ配置例を示
す平面図である。
【図7】他の実施例の組合せブロックの要部を示す平面
図である。
【図8】他の実施例の組合せブロックの組合せ状態の要
部を示す平面図である。
【図9】本実施例のA・Bブロックを用いた擁壁の築造
状態を示す縦断面図である。
【図10】本実施例のA・Bブロックを用いた擁壁の築
造状態を示す正面図である。
【図11】本実施例のA・Bブロックを用いた擁壁の築
造状態を示す平面図である。
【図12】本実施例のA・Bブロックを用いた擁壁の築
造状態を示す縦断面図である。
【図13】本実施例のA・Bブロックを用いた擁壁の築
造概略を示す正面図である。
【図14】従来例の築造擁壁を一部断面で示す正面図で
ある。
【図15】従来例のブロックを用いた擁壁の築造状態を
示す縦断面図である。
【図16】従来の平積み用のブロック例を示す正面図
(A)、側面図(B)、平面図(C)である。
【図17】勾配カーブ擁壁へ対応させた従来の施工例を
示す正面図である。
【図18】勾配カーブ擁壁へ対応させた従来の施工例を
示す正面図である。
【符号の説明】
1、11・・・Aブロック 4、14・・・Bブロック 2、5、12、15・・・前面体 2s、5s、12s、15s・・・(前面体の)両側端
面 3、6・・・脚体部 3b、6b・・・(脚体部の)後端部 3s、6s・・・控尻
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−120692(JP,A) 特開 平7−82757(JP,A) 実開 昭51−125033(JP,U) 実公 昭61−26445(JP,Y2) 特公 昭42−27204(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/02 303

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の厚さを持った矩形板状の前面体
    (2、5)と、該前面体から後方へ延びた脚体部(3、
    6)と、からなるブロックにおいて、 一方のブロック(Aブロック1)の前面体(2)の両側
    端面(2s)を、平坦面にかつ後方内側へ向かう傾斜面
    に形成し、 他方のブロック(Bブロック4)の前面体(5)の両側
    端面(5s)を、平坦面にかつ後方外側へ向かう傾斜面
    に形成し、 該A・Bブロックの両側端面(2s、5s)どうしを適
    宜当接させて組み合わせることを特徴とする組合せブロ
    ック。
  2. 【請求項2】 所定の厚さを持った矩形板状の前面体
    (12、15)と、該前面体から後方へ延びた脚体部
    と、からなるブロックにおいて、 一方のブロック(A
    ブロック11)の前面体(12)の両側端面(12s)
    を、前後方向に湾曲しかつその接線(x)が後方内側へ
    向かう2次曲面に形成し、 他方のブロック(Bブロッ
    ク14)の前面体(15)の両側端面(15s)を、前
    後方向に湾曲しかつその接線(y)が後方外側へ向かう
    2次曲面に形成し、 該A・Bブロックの両側端面(1
    2s、15s)どうしを適宜当接させて組み合わせるこ
    とを特徴とする組合せブロック。
  3. 【請求項3】 2次曲面の形成において、凸曲面状とし
    たことを特徴とする請求項2記載の組合せブロック。
  4. 【請求項4】 下記の工程順により、所定高さの擁壁を
    築造する請求項1、2、又は3記載の組合せブロックを
    用いた擁壁築造工法。 (イ)施工された基礎上面において、AブロックとBブ
    ロックとを、その前面体の両側端面どうしを接触させな
    がら、何れか一方のブロックを前後方向に摺動させて位
    置決めして配置する第1工程、(ロ)上記方法により配
    置されたA・Bブロックを一組として、基礎上面にAブ
    ロックとBブロックとを交互にして、所望組数を横一列
    に配列して第1段目を構築して行く第2工程、(ハ)上
    記第2工程により配列された各ブロックの脚体部と、掘
    削法面との間に裏込栗石を充填する第3工程、(ニ)該
    各ブロックの前面体の後方に胴込コンクリ−トを充填す
    る第4工程、(ホ)第2工程で構成した第1段目の各ブ
    ロック上に、ブロックの目地が上下で一致しないように
    して、第1工程及び第2工程と同様の手順によって第2
    段目を構成して行く第5工程、(ヘ)前記第3工程から
    第5工程までを繰り返すことによって、所望の段数を積
    み上げて行く第6工程。
  5. 【請求項5】 前記第1工程において、 先に、一方のブロック(Aブロック、又はBブロック)
    のみを所定個数、他方のブロック(Bブロック、又はA
    ブロック)が載置し得る間隔を開けて載置して行き、そ
    の後、各間隔(v)に他方のブロックを載置して行くこ
    とを特徴とする請求項4記載の組合せブロックを用いた
    擁壁築造工法。
  6. 【請求項6】 下記の工程順により、勾配の緩い所定高
    さの擁壁を築造する請求項1、2、又は3記載の組合せ
    ブロックを用いた擁壁築造工法。 (イ)所定の勾配に掘削法面を形成し、基礎を形成する
    と共に掘削法面上に裏込栗石を敷設する第1工程、
    (ロ)施工された基礎上面及び裏込栗石上面に、一方の
    ブロック(Aブロック、又はBブロック)のみを、他方
    のブロック(Bブロック、又はAブロック)が載置し得
    る間隔を開けて、かつブロックの目地が上下で一致しな
    いようにして複数段について配置して行く第2工程、
    (ハ)先に配置した一方のブロックの間に、他方のブロ
    ックを両側端面どうしを接触させながら載置して行く第
    3工程、(ニ)配列させた各ブロックの前面体の裏面側
    に胴込コンクリ−トを充填させる第4工程、
  7. 【請求項7】 A・Bブロックの配置において、 少なくともA・Bブロックの何れか一方を前後方向に摺
    動させると共に、ブロックの中心を上下方向に貫く軸
    (O)をもって一定の回転移動を与えて配置するように
    したことを特徴とする請求項4、5、又は6記載の組合
    せブロックを用いた擁壁築造工法。
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