JP2880301B2 - 刺繍ミシンの刺繍データ作成装置 - Google Patents

刺繍ミシンの刺繍データ作成装置

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JP2880301B2
JP2880301B2 JP4229391A JP4229391A JP2880301B2 JP 2880301 B2 JP2880301 B2 JP 2880301B2 JP 4229391 A JP4229391 A JP 4229391A JP 4229391 A JP4229391 A JP 4229391A JP 2880301 B2 JP2880301 B2 JP 2880301B2
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猛 金剛
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JANOME MISHIN KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は刺繍ミシンの刺繍デー
タ作成装置に関し、特に画像入力装置によって入力した
任意の図案、文字等の原画パターンから刺繍データを作
成するようにした刺繍データ作成装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、刺繍データを刺繍ミシンのROMあ
るいは不揮発性のRAM等に記憶させ、縫製者の選択し
た刺繍模様を自動的に縫えるようにした刺繍ミシンが開
発されている。
【0003】前記ROMあるいは不揮発性のRAM等に
記憶させる刺繍データを作る場合、原画パターンの不連
続な部分あるいは島状に分離している部分では、渡り線
が生ずる。この渡り線が目立つと、刺繍模様の質が低下
するので、渡り線を少なくしたり、目立たなくすること
が必要である。
【0004】従来の刺繍データの作成方法においては、
データ作成者は種々のノウハウを持っており、このノウ
ハウにより前記渡り線を少なくして目立たなくしたり、
後から縫う縫い目(ステッチ)によって渡り線を縫い込
んで隠すようにすることにより、目立たなくすることが
できた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近提
案された、刺繍したい図案、文字等の原画パターンをイ
メージスキャナ等の画像入力装置から読込み、読込まれ
た原画データから画像処理により縫いデータを作成する
刺繍データ作成装置を用いる場合には、前記従来の刺繍
データの作成方法のように、渡り線を目立たなくするこ
とができないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、前記した従来装置の問題
点を除去し、画像入力装置によって読込んだ原画データ
を刺繍データに変換できるようにした刺繍ミシンの刺繍
データ作成装置において、渡り線が目立たない刺繍デー
タを作成できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、図1に示されているように、原画パター
ンを画像読取り装置により読取った画像データを記憶す
る画像データ記憶部1と、前記画像データから刺繍デー
タを生成する刺繍データ生成部6と、画像ブロックの刺
繍データの生成が終了した時に、次に刺繍データを生成
する次の画像ブロックの近接点を求める近接点検出部2
と、該次の画像ブロックの上端位置および下端位置を検
出する上端位置および下端位置検出部3、4と、前記近
接点と、前記上端および下端位置のうち距離の近い方と
の間に、ステッチデータを生成する隠し線データ生成部
5とを具備した点に特徴がある。
【0008】
【作用】本発明によれば、前記隠し線データ生成部5
は、刺繍データへの変換が終わった画像ブロックの終点
に近い近接点と、次に刺繍データに変換する画像ブロッ
クの、前記近接点に近いほうの端点との間に、ステッチ
データすなわち渡り線を生成する。
【0009】したがって、前記渡り線は短くなると共
に、隠し縫いされることになり、綺麗な刺繍をすること
ができるようになる。
【0010】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。まず、本発明が適用される刺繍ミシンの外観
を、図12を参照して説明する。
【0011】図において、10は通常の針と布送りとに
よる模様縫いと刺繍枠を駆動制御する刺繍縫いとが可能
な刺繍ミシンであり、刺繍ミシン10の前面パネル17
には、ミシンを始動および停止させるスタート/ストッ
プキー11、液晶表示装置12、模様選択部13、操作
キー部14、RAMカード18からデータを読んだりこ
れにデータを書込んだりするカードリーダ/ライタ部1
5等が設けられている。
【0012】前記操作キー部14には、イメージスキャ
ナ入力モードを選択するためのイメージスキャナ入力モ
ード選択キー14a、後述する画像入力装置から読込ま
れた原画データを刺繍データに変換することを指示する
刺繍データ変換キー14b、刺繍縫い選択キー等が含ま
れている。また、前記液晶表示装置12には、ミシンの
操作手順を縫製者に指示するためのメッセージや、前記
画像入力装置から読込まれた原画データ等が表示され
る。
【0013】16は刺繍布を保持する刺繍枠である。該
刺繍枠16は図示されていないX、Y駆動手段によっ
て、X軸、Y軸方向に駆動されるキャリッジに着脱自在
に固着されている。該刺繍枠16の駆動の方式について
は、本出願人が先に出願した特願平2−134217号
に説明されているので、説明を省略する。
【0014】20は画像入力装置の一例としてのイメー
ジスキャナであり、その側面には読取り開始ボタン22
が設けられている。該イメージスキャナ20は専用ケー
ブル21および図示されていないプラグにより、刺繍ミ
シン10に電気的および機械的に接続されている。
【0015】30は原画パターンが書かれた用紙であ
る。この用紙30としては好ましくは白い紙が用いら
れ、この紙上に、黒色のペン等で線幅1mm以上の文
字、絵等の原画パターンが描かれている。
【0016】前記イメージスキャナ20としては、例え
ば、有効読取り幅63mm、白黒2値の階調出力、主走
査有効画素数504個の物を用いることができる。
【0017】次に、前記刺繍ミシン10のハード構成の
概略を、図13のブロック図を参照して説明する。な
お、図12と同一または同等物には、同じ符号あるいは
同じ符号に添字を付けて表されている。
【0018】図において、40は刺繍ミシンの全体の動
作を制御する中央演算装置である。41は前記画像読取
り装置20によって読取られた画像データを記憶する画
像データ記憶手段である。42は前記画像データ記憶手
段41に記憶された画像データからノイズ除去等の処理
を行うデータ処理手段、43はこのデータ処理手段42
で処理されたデータを記憶する処理データ記憶手段であ
る。
【0019】また、44は刺繍データ記憶手段である。
この刺繍データ記憶手段44は、前記カードリーダ/ラ
イタ部15に装着されるRAMカード18等に相当し、
該刺繍データ記憶手段44には、前記処理データ記憶手
段43に記憶されたデータを中央演算装置40で変換し
た刺繍データが記憶される。
【0020】45は内部模様記憶手段、46はプログラ
ム記憶手段である。このプログラム記憶手段46には、
前記データ処理手段42を制御するプログラムや、前記
処理データ記憶手段43に記憶されたデータを刺繍デー
タに変換するプログラム等の画像処理プログラム、およ
び刺繍ミシンの全体の動作を制御するための制御プログ
ラム等が格納されている。
【0021】また、47は回転速度指令手段であり、縫
製者が自由に操作できるコントローラ等に相当する。4
8は前記回転速度指令手段に応答して動作するミシンモ
ータ駆動回路、49はミシンモータである。50は該ミ
シンモータ49の回転速度を検出するミシンモータ回転
速度検出手段である。51はミシンの上軸の回転位相を
検出する上軸回転位相検出手段である。
【0022】さらに、52は布を張った刺繍枠を駆動す
るためのステッピングモータ駆動回路、53は該駆動回
路52により駆動されるX軸駆動用ステッピングモー
タ、54はY軸駆動用ステッピングモータである。
【0023】次に、前記のような構成の刺繍ミシンの概
略の動作を、図2のフローチャートを参照して説明す
る。
【0024】まず、刺繍ミシンに、図示されていない電
源スイッチがオンにされ電源が投入されると、初期セッ
トが行われる(ステップS1)。次に、操作キー部14
中のモード選択手段からモード選択が行われ(ステップ
S2)、本縫いモードが選択されると(ステップS3が
否定)、ステップS4に進む。ステップS4において、
模様選択手段13から模様の選択が行われると、前記中
央演算装置40は選択された模様に対する縫いデータ
を、前記内部模様記憶手段45中から選択する。
【0025】その後、ステップS5に進んで、使用者が
前記スタート/ストップキー11を押すと(ステップS
6が肯定)、中央演算装置40は、前記上軸回転位相検
出手段51からの検出信号に応答して前記内部模様記憶
手段45から縫いデータを読みだし、前記ステッピング
モータ駆動回路52に供給する。ステッピングモータ駆
動回路52は、供給された刺繍データに基づいて、X軸
駆動用ステッピングモータ53およびY軸駆動用ステッ
ピングモータ54を駆動する。以上のようにして、本縫
いモードの縫製が実行される(ステップS7)。
【0026】次いで、ステップS8でキー入力があり、
このキーが前記スタート/ストップキー11であると判
断されると(ステップS9が肯定)、本縫いモードの処
理を終了する。
【0027】次に、前記画像読取り装置20から原画パ
ターンを読込み、刺繍データを作成する動作について説
明する。
【0028】ミシン10に電源を投入する前に、前記カ
ードリーダ/ライタ部15にRAMカードをセットし、
電源を投入する。そうすると、前記のようにミシンは初
期セットされる(ステップS1)。次に、前記操作キー
部14中のモード選択手段からモード選択が行われ(ス
テップS2)、刺繍モードが選択されると(ステップS
3が肯定)、次に画像入力かあるいは刺繍縫いかの判断
が行われる(ステップS10)。
【0029】前記操作キー部14中のキーにより画像入
力が選択された場合には(ステップS10が肯定)、ミ
シンはイメージスキャナ入力モードになり(ステップS
11)、前記液晶表示部12上に、例えば「イメージス
キャナの読取り開始ボタンを押してください。」という
旨のメッセージが表示される。
【0030】そこで、縫製者が、原画パターンが描かれ
た用紙を平らな所に置き、この用紙上にイメージスキャ
ナ20を置き、該イメージスキャナ20をその読取り開
始ボタン22を押しながら前記原画パターンの最初から
最後の位置まで移動させる。この操作により、前記原画
パターンが2値データに変換され、ミシン中に設けられ
た画像データ記憶手段41中に記憶される。
【0031】上記の記憶が終了すると、ステップS12
に進み、該画像データ記憶手段41中に記憶された2値
データはデータ処理手段42によりノイズ除去が行わ
れ、処理データ記憶手段43に記憶される。なお、前記
処理データ記憶手段43は前記画像データ記憶手段41
と同一の物であってもよい。
【0032】前記処理データ記憶手段43に記憶された
原画データは、液晶表示部12に表示される。そこで、
ミシンの使用者は液晶表示部12に表示された文字や絵
により、入力したデータにノイズが含まれていず、正し
く入力されていることを確認した後、前記操作キー部1
4中の刺繍データ変換キーを押すと、前記プログラム記
憶手段46に記憶されている画像処理プログラムにより
刺繍データが生成され、刺繍データ記憶手段44、すな
わち前記RAMカード18に記憶される(ステップS1
3)。
【0033】以上のようにして、画像読取り装置20か
ら読み取った原画パターンは刺繍データに変換され、R
AMカード18に記憶される。
【0034】このようにしてRAMカード18に記憶さ
れた文字または絵の刺繍を行う時には、キー入力により
(ステップS15)、前記スタート/ストップキー11
をオンにする(ステップS16が肯定)。そうすると、
前記RAMカードから刺繍データが読み出され、ステッ
ピングモータ駆動回路52が該刺繍データに基づいて前
記X、Y軸駆動用ステッピングモータ53、54を駆動
する(ステップS17)。これによって、前記刺繍枠1
6はX、Y軸方向に駆動され、該刺繍枠16に張られた
布には、きれいな刺繍縫目が形成される。
【0035】前記ステップS10からステップS14に
進んだ時には、前記模様選択部13から刺繍模様の選択
が行われる。そして、スタート/ストップキー11がオ
ンされると(ステップS16が肯定)、ステップS17
に進んで、前記刺繍模様の縫製が実行される。
【0036】上記のような構成を有し、上記のような動
作をする刺繍ミシンにおいて、前記原画データに、ドッ
トの不連続部や、島状に分離した模様のブロック、すな
わち複数個の画像ブロックがあった場合に、この原画デ
ータを刺繍データに変換すると、渡り線が生ずる。本発
明は、この渡り線を、目立たなくしたものであり、その
一実施例を以下に、詳細に説明する。
【0037】本発明の一実施例は、図2のステップS1
3、すなわち画像→ステッチデータ変換処理を改善した
ものであり、まず、図1の機能ブロック図を参照して説
明する。
【0038】1は画像データ記憶部であり、図13の処
理データ記憶手段43に相当する。該画像データ記憶部
1に記憶された画像データは、1個または複数個の画像
ブロックを形成しており、画像ブロックの近接点検出部
2により刺繍データに変換する画像ブロックが指定され
ると共に、その近接点が検出される。指定された画像ブ
ロックは、上端位置検出部3および下端位置検出部4に
より、その上端と下端の位置データが検出される。
【0039】前記近接点の位置データおよび前記上端と
下端の位置データは、隠し線データ生成部5に送られ
る。この隠し線データ生成部5は、前記近接点と、これ
に近い方の端点との間に、隠し線データを生成する。な
お、該隠し線データは、本実施例では、画像データの中
央を通るように形成される。
【0040】隠し線データが生成されると、前記刺繍デ
ータ生成部6は前記画像ブロックの画像データを前記隠
し線の終点から、刺繍データに変換する動作をする。こ
の時、前記終点が上端であると、上端から下端に向け
て、刺繍データに変換する動作が行われる。一方、前記
終点が下端であると、下端から上端に向けて、刺繍デー
タに変換する動作が行われる。
【0041】前記隠し線データおよび刺繍データは順次
刺繍データ記憶部7に記憶され、また刺繍データに変換
された画像データは画像データ消去部8により順次消去
される。
【0042】以上のように、本実施例によれば、画像ブ
ロック間は最短距離の渡り線で結ばれ、画像ブロック内
の渡り線は隠し縫いがなされるので、渡り線を極力目立
たなくすることができる。
【0043】次に、前記した本実施例の動作を、図3、
図4および図5を参照して、より詳細に説明する。な
お、説明を分かりやすくするために、図6〜図11を適
宜参照して説明することにする。ここに、図6の原画デ
ータは、白のデータ61と、黒色で塗り潰された丸、四
角および山状の画像ブロック62、63および64から
構成されているものとする。
【0044】図3のステップS121において、まず画
像の左上点(図6の点65)がサーチの開始点と決めら
れる。ステップS122では、前記左上点を一つの頂点
とする矩形範囲内をサーチし、その中に黒色のドットが
存在するか否かの判断がなされる(ステップS12
3)。ドットが存在しない場合には(ステップS123
が否定)、ステップS124、S125に進んで、前記
左上点より上の方向、および下の方向にサーチされ(ス
キャン71参照)、黒色のドットの有無がチェックされ
る(ステップS126)。ステップS126でドットが
無いと判定されると、ステップS127に進んで、刺繍
データの終了コードが生成される。一方、ステップS1
26が肯定になると、ステップS128に進んで、距離
の短い方のドットが選択される。
【0045】図6の例では、前記上方向のサーチは行わ
れず、下方向のサーチのみが行われ、a点が求められ
る。すなわち、丸の画像ブロック62が求められる。次
に、ステップS129、S130に進んで、画像ブロッ
クの上端位置aおよび下端位置bのサーチが行われる。
【0046】続いて、ステップS131の判断が行わ
れ、肯定の場合には図4のステップS134に進む。ス
テップS134では、下方向の刺繍方向が選択され、ス
テップS135〜S145の処理が行われる。この処理
により、図6のa点からb点までの刺繍データが生成さ
れる。
【0047】ステップS135では、ドットの左端から
右端間に、あらかじめ設定された縫いピッチで、ステッ
チデータが生成される。ステップS136では処理済み
のドット列のデータが削除される。ステップS137で
は、下行の左端がサーチされ、画像の有無がチェックさ
れる。画像があった場合には、ステップS139へ進ん
で、新しい左端が有効とされる。次いで、ステップS1
40に進んで、右端から左端下へ向かうステッチデータ
が生成される。
【0048】次に、ステップS141に進んで、前行に
未処理のドットが残っているか否かをチェックする。未
処理のデータがあった場合には、ステップS142に進
んで、上の行をサーチして新しいスタート点が求められ
る。新しいスタート点が予定の距離より近い場合には
(ステップS143が否定)、ステップS144に進
み、ジャンプステッチを生成する。ステップS145で
下行に画像データがあるか否かの判断がなされ、あると
判定された場合には、ステップS135に戻って、前記
処理が繰り返される。
【0049】一方、下行に画像がないと判定されたとき
には(ステップS145が否定)、一つの模様ブロック
の刺繍データへの変換が終了したと判断し、前記ステッ
プS122に戻る。
【0050】以上の動作により、図6の丸模様の画像ブ
ロック62のb点までの刺繍データ化が終了する。な
お、この時、前記ステップS136の作用により、前記
丸模様の画像ブロック62の画像データは削除されたこ
とになる。
【0051】ステップS122では、前記画像ブロック
の終点であるb点を中心とする矩形範囲内のサーチが行
われる。すなわち、図7に示されているように、矩形範
囲65内のサーチが渦巻き状に行われる。
【0052】この矩形範囲65内でドット(c点)がみ
つかると(ステップS123が肯定)、ステップS12
9、S130に進んで、画像ブロック63の上端位置お
よび下端位置のサーチが行われる。前記c点は、次に刺
繍データに変換する画像ブロックのドットのうちで、前
記画像ブロックの終点bに近接するドットである。した
がって、該c点を、以後近接点と呼ぶことにする。
【0053】前記ステップS129、S130におい
て、上端位置eおよび下端位置dが見付かると、ステッ
プS131の判断が行われる。この判断が否定になる
と、ステップS132に進んで、前記近接点cと距離の
短い方の端点が選択される。そして、本実施例の要部で
あるステップS133a、S133bに進む。
【0054】ステップS133aでは、近接点cをジャ
ンプステッチデータとする。続いて、ステップS133
bに進み、前記近接点cと前記ステップS132で選択
された端点との間に、画像ブロックの中心線に沿ってス
テッチデータを形成する。
【0055】図8の例によれば、前記近接点cから画像
ブロック63の下端あるd点までの距離が、上端である
e点までの距離より小さいので、ステップS133bで
はd点が選択される。そして、ステップS133bで、
d点へのステッチデータが生成される。なお、ステップ
S133bの一具体例については、後で図5を参照して
説明する。
【0056】次に、ステップS134に進み、刺繍方向
の選択が行われる。図9の場合は上方へ向かう方向が選
択され、前記ステップS146〜S156により、d点
から順次ステッチデータが作成される。ステップS15
6の判断が否定になると、図9に示されているように、
画像ブロック63の上端であるe点までの刺繍データ化
が実行されたことになる。なお、該刺繍データ化が実行
されると、画像ブロック63の画像データは削除された
ことになる。ステップS146〜S156の動作は、前
記ステップS135〜S145と同等の動作であるの
で、説明を省略する。
【0057】次に、再びステップS122に戻り、この
ステップの処理により、図10のe点を中心とする矩形
範囲65´内をサーチする。この矩形範囲内にドットが
みつからない場合には、ステップS124、S125に
進み、ドットの検出が試みられる。ステップS124、
S125の処理によりドットが例えば二つみつかると
(ステップS126が肯定)、ステップS128ではe
点から距離の短い方のドットが選択される。一方、前記
ステップS124、S125の処理の一方においてのみ
ドットがみつかった場合には、このドットが選択され
る。さらに、ドットがみつからなかった場合にはステッ
プS127に進んで、刺繍データの終了コードが生成さ
れる。
【0058】図10のように、f点においてドットがみ
つかると、このf点を近接点とし、ステップS129、
S130に進み、それぞれの処理が行われる。この処理
により、山状の模様の画像ブロック64の上端位置fと
下端位置gとが検出される。
【0059】次いで、本実施例の要部であるステップS
132に進み、前記f点からの距離の短い方、すなわち
f点が選択される。続いて、ステップS133aに進
み、f点に向けてジャンプステッチデータが生成され
る。ステップS133bでは、画像ブロックの上端と前
記近接点とが一致しているので、何らの処理を行わない
で、ステップS134に進む。
【0060】次に、ステップS134において、刺繍方
向が下方へ行くか上方へ行くかの判定がなされ、図10
の場合は、下方が選択される。下方が選択されると、ス
テップS134からS135に進む。ステップS135
以下の動作は既に説明したので、説明を省略する。な
お、図10のi点からj点へのジャンプステッチデータ
はステップS144で生成され、図11のk点までのス
テッチデータの生成はステップS135〜S141、S
145の繰返し動作により行われる。
【0061】以上のように、本実施例によれば、ステッ
プS133aおよびS133bを新たに設けたので、近
接点と画像ブロックの上端または下端間の渡り糸を隠し
縫いすることができるので、渡り線を目立たなくするこ
とができる。また、模様のブロック間に形成される渡り
糸は短くなり目立たなくなるが、必要に応じて鋏等で除
去されることは勿論である。
【0062】次に、前記ステップS133bの一具体例
を、図5および図8を参照して説明する。
【0063】まず、ステップS231で、近接点cと画
像ブロック63の下端d間の距離lを求める。次に、ス
テップS232で、前記距離lが基準ピッチK(例え
ば、3mm)より小さいかどうかの判断がなされる。こ
の判断が肯定の場合には、ステップS239に進んで、
前記下端dを針落ち点として隠し縫いの動作を終了す
る。
【0064】ステップS232の判断が否定の場合に
は、ステップS234に進んで、ある値Pyをクリアす
る。ステップS235では、該値Pyに前記基準ピッチ
Kが加算される。そして、ステップS236にて、(C
y+Py)番目の行の画像ブロック63の両端lxとr
xをサーチする。続いて、ステップS237に進み、前
記lxとrxの中点、すなわち座標{(rx−lx)/
2,Cy+Py}を隠し線の最初の針落ち点とする。
【0065】ステップS238で、y座標である{(C
y+Py)+K}が前記下端dのy座標dyより小さい
か否かの判断がなされる。この判断が肯定の時には、ス
テップS235に戻って、次の隠し線の針落ち点を求め
る動作が行われる。一方、ステップS238の判断が否
定の時には、ステップS239に進んで、前記d点を針
落ち点とし、処理を終了する。
【0066】以上のようにして、前記近接点cと次に刺
繍データに変換する画像ブロックの端点間を隠し縫いす
ることができる。なお、この一具体例では、隠し線を画
像ブロックの中点としたが、これに限定されることはな
い。中点から外れた所に隠し線を形成するようにしても
よい。
【0067】前記実施例では、ステップS132を含む
画像→ステッチデータ変換処理機能が、刺繍ミシン本体
に備えられている場合であったが、本発明はこれに限定
されることなく、刺繍ミシン本体とは別体の縫いデータ
作成装置に備えられていてもよい。該縫いデータ作成装
置については、本出願人による出願である特願平2−2
66462号等に詳細に説明されているので、説明を省
略する。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、渡り線は短くなると共に、自動的に隠し縫い
されることになり、刺繍縫いの渡り糸を目立たなくする
ことができる。また、このため、綺麗な刺繍模様を縫製
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の機能ブロック図である。
【図2】本発明を適用して好適な刺繍ミシンの動作の概
略を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップS12の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図4】図2のステップS12の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図5】図3のステップS133bの一具体例を示すフ
ローチャートである。
【図6】原画データを刺繍データに変換する具体例を示
す図である。
【図7】原画データを刺繍データに変換する具体例を示
す図6の一部の詳細図である。
【図8】本発明の要部の一具体例を示す図である。
【図9】原画データを刺繍データに変換する具体例を示
す図である。
【図10】原画データを刺繍データに変換する具体例を
示す図である。
【図11】原画データを刺繍データに変換する具体例を
示す図である。
【図12】本発明を適用して好適な刺繍ミシンおよび画
像入力装置の斜視図である。
【図13】前記刺繍ミシンの概略のハード構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1…画像データ記憶部、2…画像ブロックの近接点検出
部、3…上端位置検出部、4…下端位置検出部、5…隠
し線データ生成部、6…刺繍データ生成部、7…刺繍デ
ータ記憶部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−118152(JP,A) 特開 昭57−134185(JP,A) 特開 昭57−89652(JP,A) 特開 平3−140187(JP,A) 特開 平3−146088(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 19/08 D05B 3/02 D05C 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画パターンから画像入力装置によって
    画像データを読込み、画像データから刺繍データを作成
    する刺繍ミシンの刺繍データ作成装置において、前記画
    像データから画像ブロックを検出する画像ブロック検出
    部と、前記画像ブロック検出部によって検出された画像
    ブロックの刺繍データを生成する刺繍データ生成部と、
    該画像ブロックの刺繍データの生成が終了した時に、次
    に刺繍データを生成する次の画像ブロックの近接点を求
    める近接点検出部と、前記次の画像ブロックの上端およ
    び下端を求める端点検出部と、前記近接点と、前記上端
    および下端のうち距離の近い方との間に、ステッチデー
    タを生成する隠し線データ生成部とを具備したことを特
    徴とする刺繍ミシンの刺繍データ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記刺繍データ生成部による刺繍データ
    の生成と共に、前記画像ブロックの画像データを消去す
    る画像データ消去部を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の刺繍ミシンの刺繍データ作成装置。
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