JP2878953B2 - 電気自動車用バッテリの残容量検出方法 - Google Patents

電気自動車用バッテリの残容量検出方法

Info

Publication number
JP2878953B2
JP2878953B2 JP5332572A JP33257293A JP2878953B2 JP 2878953 B2 JP2878953 B2 JP 2878953B2 JP 5332572 A JP5332572 A JP 5332572A JP 33257293 A JP33257293 A JP 33257293A JP 2878953 B2 JP2878953 B2 JP 2878953B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
remaining capacity
capacity
battery voltage
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5332572A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07191107A (ja
Inventor
守男 茅野
和典 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP5332572A priority Critical patent/JP2878953B2/ja
Priority to US08/364,654 priority patent/US5614804A/en
Publication of JPH07191107A publication Critical patent/JPH07191107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2878953B2 publication Critical patent/JP2878953B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/44Methods for charging or discharging
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/367Software therefor, e.g. for battery testing using modelling or look-up tables
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/382Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC
    • G01R31/3828Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC using current integration
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/3644Constructional arrangements
    • G01R31/3647Constructional arrangements for determining the ability of a battery to perform a critical function, e.g. cranking
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/3644Constructional arrangements
    • G01R31/3648Constructional arrangements comprising digital calculation means, e.g. for performing an algorithm
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S320/00Electricity: battery or capacitor charging or discharging
    • Y10S320/18Indicator or display
    • Y10S320/21State of charge of battery

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車用バッテリ
の残容量検出方法に関し、一層詳細には、電気自動車の
走行用モータを駆動するバッテリが充電状態、あるい
は、走行時等の如くバッテリが放電状態にないとき、換
言すれば、バッテリが充放電状態以外の放置された状態
におけるバッテリの残容量を検出することを可能とする
電気自動車用バッテリの残容量検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気自動車では充電して再使用が
可能な二次バッテリを搭載し、このバッテリから供給さ
れる電流によって走行用モータおよび電装品等を駆動し
ている。
【0003】そこで、前記バッテリの残容量の検出に際
しては、通常、放電時の放電電流量を所定期間毎に積算
して積算放電量を算出し、この積算放電量を放電開始直
前の残容量から減算するか若しくは充電時の充電電流量
を所定期間毎に積算して積算充電量を算出し、この積算
充電量を充電直前の残容量に加算することにより演算す
る。そして、この演算結果は電気自動車のフロントパネ
ル等に配設された残容量表示計によって表示される。
【0004】この表示された残容量を視認したドライバ
ーは、残容量表示計が残容量表示「0」、すなわち、エ
ンプティに達する前に充電器を用いてバッテリを充電す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術におけるバッテリの残容量を演算する方法で
は、充電時における充電電流の検出誤差および放電時に
おける放電電流の検出誤差によって、残容量の演算結果
が実質的な残容量と異なるという不都合がある。
【0006】さらに、バッテリの残容量は、バッテリの
温度、経年変化による劣化、および単位時間毎の放電電
流量によって異ってくるため、高い精度で残容量を検出
することが困難であるという問題がある。
【0007】さらにまた、実質的な残容量よりも高い残
容量が残容量表示計に表示されると、ドライバーに充電
時期の判断を誤らせることになる。例えば、残容量表示
計がエンプティを示していないにも拘らず、実質的な残
容量がエンプティに達して走行中の車両速度が極度に低
下し、正常な電気自動車の走行が著しく阻害される懸念
がある。
【0008】本発明は、このような従来技術の不都合を
解決するためになされたものであって、バッテリの放置
状態における残容量を高精度に検出することが可能であ
り、且つ実質的な残容量よりも高い残容量表示をするお
それのない電気自動車用バッテリの残容量検出方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、充電状態または放電状態が終了し
て放置された状態にある電気自動車用の走行用モータを
駆動するためのバッテリの残容量を検出する方法であっ
て、前記放置直後の第1のバッテリ電圧と前記放置され
てから所定時間経過後の第2のバッテリ電圧とを検出
し、前記第1バッテリ電圧に対する第2バッテリ電圧の
変化を演算する第1のステップと、前記第1ステップに
おけるバッテリ電圧の変化に基づいて前記バッテリの放
置された直前の状態が充電状態かまたは放電状態かを判
定する第2のステップと、前記第2ステップにおいて充
電状態であると判定されたとき、第2バッテリ電圧に基
づいてバッテリ電圧が安定した後の予測される第3のバ
ッテリ電圧を記憶手段から読み出す第3のステップと、
前記第3ステップで読み出された第3バッテリ電圧に基
づいて前記バッテリの残容量を判定する第4のステップ
と、からなることを特徴とする。
【0010】また、第2の本発明は、充電状態または放
電状態が終了して放置された状態にある電気自動車用の
走行用モータを駆動するためのバッテリの残容量を検出
する方法であって、前記放置直後の第1のバッテリ電圧
と前記放置されてから所定時間経過後の第2のバッテリ
電圧とを検出し、前記第1バッテリ電圧に対する第2バ
ッテリ電圧の変化を演算する第1のステップと、前記第
1ステップにおけるバッテリ電圧の変化に基づいて前記
バッテリの放置された直前の状態が充電状態かまたは放
電状態かを判定する第2のステップと、前記第2ステッ
プにおいて放電状態であると判定されたとき、第2バッ
テリ電圧に基づいてバッテリの残容量を判定する第3の
ステップと、からなることを特徴とする。
【0011】さらに、判定された前記バッテリの残容量
を、劣化によるバッテリ容量の補正値と、充電状態およ
び放電状態における残容量の演算時に生ずる積算誤差に
よるバッテリ容量の補正値とによって補正し、補正後の
残容量を演算するステップと、当該補正後の残容量を演
算するステップはバッテリの残容量をバッテリ温度によ
って補正演算処理するステップを含むことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明に係る電気自動車用バッテリの残容量検
出方法では、充電または放電が終了した状態、すなわ
ち、バッテリとしては放置された状態において、放置直
後のバッテリ電圧に対する所定時間経過後のバッテリ電
圧の変化に基づいて、該バッテリの放置された直前の状
態が充電状態であったかまたは放電状態にあったかを判
定する。
【0013】次いで、放置された直前の状態が充電状態
であった場合は、放置されてから所定時間経過後に予測
される安定後のバッテリ電圧を記憶手段から読み出す。
一般的に、バッテリでは、放電直後にバッテリ電圧が上
昇する現象が見受けられ、この上昇したバッテリ電圧で
バッテリ残容量を算出すると正確なバッテリ残容量が得
られないために、次なる走行状態に移行する際等に過誤
の原因となる。
【0014】本発明では、この予測した安定後のバッテ
リ電圧に基づいてバッテリの残容量を判定するため、前
記バッテリの残容量を正確に求めることができる。
【0015】さらに、前記演算されたバッテリ残容量
を、経年変化によるバッテリ容量の補正値と、バッテリ
温度によるバッテリ容量の補正値とによって補正するた
め、可及的正確にバッテリの残容量を求めることができ
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る電気自動車用バッテリの
残容量検出方法について、それを実施する装置との関係
において好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例に係るバッテリ残
容量検出装置10の構成を示すブロック図である。
【0018】バッテリ残容量検出装置10は、直列に接
続された複数のバッテリ12と、前記バッテリ12によ
って駆動されるモータMO とを備え、前記バッテリ12
には充電するための充電器14が所望の時期に接続され
る。
【0019】バッテリ残容量検出装置10はモータ
O 、その他の電装品に供給される放電電流ID 、およ
び前記充電器14から供給される充電電流IC を検出す
る電流検出器16と、前記バッテリ12の端子間電圧
(以下、バッテリ電圧という)Eを検出する電圧検出器
18と、バッテリ12の温度を検出する温度検出器20
とを有するとともに、該電流検出器16、電圧検出器1
8および温度検出器20から出力される夫々の検出デー
タに基づいてバッテリ12の残容量Cを演算するエレク
トロニックコントロールユニット(以下、ECUとい
う)22を備える。
【0020】バッテリ残容量検出装置10は、さらに、
被充電コネクタ24を有し、この被充電コネクタ24は
前記充電器14に接続される充電コネクタ26に係着可
能である。また、バッテリ残容量検出装置10は、被充
電コネクタ24に充電器14の充電コネクタ26が係合
したか否かを検出する接続検出センサ28と、イグニッ
ションスイッチ30と、アクセルの被踏操作角度を検出
するアクセルセンサ32とを含む。該バッテリ残容量検
出装置10は、さらにまた、バッテリ12とモータMO
との接続間に配設される切替器34、およびモータMO
を駆動するパワードライブユニット(以下、PDUとい
う)36を有する。なお、ECU22はサブバッテリ3
8から供給される電源で駆動される。
【0021】前記ECU22はバッテリ12の残容量C
を演算するためのプログラムが記憶される読み出し専用
メモリ(以下、ROMという)42と、ECU22が残
容量Cを演算する際に演算結果を一時的に記憶する読み
書き自由なメモリ(以下、RAMという)44と、EC
U22が残容量Cを演算する際に読み出すルックアップ
テーブル(以下、LUTという)46とを備える。
【0022】図2に前記RAM44の内容を示す。
【0023】RAM44は、ECU22によってデータ
が判定される際に読み出される夫々のしきい値が予め記
憶されるしきい値記憶部44aと、電流検出器16を介
してECU22に読み取られた放電電流ID が一時的に
記憶される放電電流データ記憶部44bと、電圧検出器
18を介してECU22に読み取られたバッテリ電圧E
が一時的に記憶されるバッテリ電圧データ記憶部44c
と、放電モードにおいて電圧検出器18を介して検出さ
れたバッテリ電圧Eが前記しきい値記憶部44aに記憶
されたしきい値E1 以下になった回数を記憶するしきい
値E1 以下回数記憶部44dと、補正前残容量Ct を記
憶する補正前残容量記憶部44eと、この補正前残容量
記憶部44eに記憶された補正前残容量Ct を補正する
ための温度補正容量CT 、電流補正容量CD 、劣化補正
容量CR および暫定補正容量CTMの演算されたデータが
記憶される残容量補正データ記憶部44fとを備える。
【0024】さらに、RAM44は、バッテリ電圧Eが
しきい値E1 以下になった場合に放電された放電電流I
D の中、最小であった最小放電電流Imin を記憶する最
小放電電流記憶部44gと、温度検出器20を介して検
出されたバッテリ温度Tを記憶するバッテリ温度記憶部
44hと、ECU22によって求められた充電効率Mを
記憶する充電効率記憶部44iと、バッテリ12の取り
出し得る最大出力をバッテリ重量で除算した最大出力密
度を記憶する最大出力密度記憶部44jと、所定回数の
前記最大出力密度を平均した平均最大出力密度を記憶す
る平均最大出力密度記憶部44kと、補正前残容量Ct
を各種補正値で補正した補正後残容量C r を記憶する補
正後残容量記憶部44mとを備える。
【0025】図3〜図5に前記LUT46に記憶される
データのグラフを示す。
【0026】図3Aに示すテーブルT1は1個当たりの
バッテリ電圧EBBからバッテリ12の補正前残容量Ct
を読み出すためのグラフであり、図3Bに示すテーブル
T2は温度検出器20に検出されたバッテリ温度Tか
ら、バッテリ12の補正前残容量Ct の温度による残容
量Cの変化を補正する補正値(温度補正容量CT )を読
み出すためのグラフである。
【0027】図4Aに示すテーブルT3は1分間の平均
放電電流IDAから、バッテリ12の補正前残容量Ct
補正する補正値(電流補正容量CD )を読み出すための
グラフであり、図4Bに示すテーブルT4は充電器14
からバッテリ12に対して充電電流IC が供給される充
電モードにおいて、供給された充電電流IC の中、バッ
テリ12内において補正前残容量Ct として変換される
充電電流IC の割合(充電効率M)を、1個当たりのバ
ッテリ電圧EBBから読み出すためのグラフである。
【0028】さらに、図5Aに示すテーブルT5は放置
30分後の1個当たりのバッテリ電圧EBBから所定時間
経過後に予測される安定時のバッテリ電圧EBBを読み出
すためのグラフであり、図5Bに示すテーブルT6はバ
ッテリ温度Tから充電率Yの温度補正係数Xを読み出す
ためのグラフである。
【0029】以上のように構成されるバッテリ残容量検
出装置10において、バッテリ12からモータMO 、エ
アコンディショナ等の電装品に対して電流が供給される
放電モードにおけるバッテリ12の補正後残容量Cr
検出する方法について、図6のフローチャートを参照し
て説明する。
【0030】イグニッションスイッチ30に挿入された
イグニッションキーがドライバーによってモータMO
始動位置まで回転されると、該イグニッションスイッチ
30から出力される信号によってECU22は放電モー
ドと判定する(ステップS10)。この判定に基づいて
ECU22から出力された信号によって切替器34が切
り替えられてバッテリ12とPDU36との間が導通さ
れる。一方、ECU22からPDU36に対してモータ
O の駆動信号が出力され、この駆動信号によって、バ
ッテリ電圧Eが切替器34およびPDU36を介してモ
ータMO に印加され、該モータMO が回転駆動される。
【0031】モータMO が回転駆動されると、電圧検出
器18によって検出されたバッテリ電圧Eが所定のサン
プリングタイム、例えば、100msec 毎に1分間、す
なわち、600のバッテリ電圧EのデータがECU22
によって読み取られてRAM44のバッテリ電圧データ
記憶部44cに記憶され、且つ電流検出器16によって
検出されたバッテリ12からモータMO に対して供給さ
れる放電電流ID が、100msec 毎に1分間、すなわ
ち、600の放電電流ID のデータがECU22によっ
て読み取られて(ステップS12)、RAM44の放電
電流データ記憶部44bに記憶される。
【0032】次いで、前記RAM44の放電電流データ
記憶部44bに記憶された600のバッテリ電圧Eの平
均バッテリ電圧EA がECU22によって演算され、さ
らに、1個当たりのバッテリ電圧EBBが演算される。こ
の1個当たりのバッテリ電圧EBBに基づいてLUT46
に記憶されたテーブルT1から放電モードにおけるバッ
テリ12の補正前残容量Ct の初期値が読み出されて補
正前残容量記憶部44eに記憶される(ステップS1
4)。
【0033】さらに、これらの600のデータの中、予
めRAM44のしきい値記憶部44aに記憶された第1
のしきい値E1 以下となったバッテリ電圧Eの回数がE
CU22に計数されて(ステップS16)、RAM44
のしきい値E1 以下回数記憶部44dに記憶されるとと
もに、バッテリ電圧Eが前記第1のしきい値E1 以下で
あった場合の放電電流ID が抽出され、さらに、前記抽
出された放電電流IDの中、最小放電電流Imin が抽出
されてRAM44の最小放電電流記憶部44gに記憶さ
れる(ステップS18)。
【0034】この場合、図7に示すように、放電電流I
D の値によってバッテリ電圧Eは変化するものであり、
劣化が進行したバッテリ12ほど小さな放電電流ID
よってバッテリ電圧Eが大きく降下する。
【0035】次いで、前記ステップS2で読み取られて
RAM44の放電電流データ記憶部44bに記憶された
600の放電電流ID のデータがECU22によって読
み出されて加算され、この加算された放電電流ID から
1分間の平均放電電流IDAが演算され(ステップS2
0)、さらに、平均放電電流IDAからこの1分間におけ
る放電量ΔCが演算される(ステップS22)。
【0036】この1分間の放電量ΔCが補正前残容量C
t の初期値から減算され、この減算された補正前残容量
t によってRAM44の補正前残容量記憶部44eに
記憶された補正前残容量Ct が更新される((1)式参
照)(ステップS24)。
【0037】 Ct ←Ct −△C …(1) このように、ECU22によって補正前残容量Ct は1
分毎に更新され、更新された補正前残容量Ct が予めR
AM44のしきい値記憶部44aに記憶された最小残容
量Cmin 以下か否かが判定され(ステップS26)、最
小残容量Cmin以下であれば補正前残容量記憶部44e
に記憶された補正前残容量Ct が該最小残容量Cmin
更新される(ステップS28)。
【0038】1分毎に更新される補正前残容量Ct が最
小残容量Cmin 以下ではないとき、予めRAM44のし
きい値記憶部44aに記憶された最大残容量Cmax 以上
か否かがECU22によって判定され(ステップS3
0)、以上であれば補正前残容量記憶部44eに記憶さ
れた補正前残容量Ct が最大残容量Cmax に更新される
(ステップS32)。
【0039】次いで、温度検出器20に検出されたバッ
テリ温度TがECU22に読み取られ、このバッテリ温
度Tに基づいてLUT46に記憶されたテーブルT2か
らバッテリ12の補正前残容量Ct の温度による補正値
(温度補正容量CT )が読み出されてRAM44の残容
量補正データ記憶部44fに記憶される(ステップS3
4)。
【0040】さらに、前記ステップS20で演算された
1分間の平均放電電流IDAに基づいてLUT46に記憶
されたテーブルT3から平均放電電流IDAにおけるバッ
テリ12の補正前残容量Ct の補正値(電流補正容量C
D )が読み出されて残容量補正データ記憶部44fに記
憶される(ステップS36)。
【0041】次いで、バッテリ12の劣化による定格容
量CF の変化を補正するための補正値(劣化補正容量C
R )、および放電量ΔCの積算値に基づいてバッテリ1
2の残容量Cを演算する際に生ずる放電量ΔCの積算誤
差による残容量Cの誤差を補正するための補正値(暫定
補正容量CTM)がECU22によって後述する劣化補正
値演算サブルーチンで演算されてRAM44の残容量補
正データ記憶部44fに記憶される(ステップS3
8)。なお、暫定補正容量CTMは充電モードにおいて、
充電電流IC を積算して補正前残容量Ct を演算する際
にも発生する。
【0042】このようにして得られた温度補正容量
T 、電流補正容量CD 、劣化補正容量CR および暫定
補正容量CTMによってECU22を介し、補正前残容量
t が補正され、補正後残容量Cr が演算される
((2)式参照)(ステップS40)。
【0043】 Cr ←Ct +CT +CD −CR −CTM …(2) ここで、ステップS38の劣化補正値演算サブルーチン
について図8〜図12のフローチャートを参照して以下
詳細に説明する。
【0044】前記ステップS12で1分毎に読み取られ
てRAM44のバッテリ電圧データ記憶部44cに記憶
されたバッテリ電圧Eの600のデータがECU22に
よって加算され、加算バッテリ電圧ED が求められ(ス
テップS38−2)、この加算バッテリ電圧ED とステ
ップS20で加算された放電電流ID との積が演算され
(ED ×ID )(ステップS38−4)、さらに、加算
された放電電流ID の二乗値が演算される(ステップS
38−6)。
【0045】次いで、前記ステップS16で計数された
第1のしきい値E1 以下となったバッテリ電圧Eの回数
が、RAM44のしきい値記憶部44aに予め記憶され
た設定値S1 以上か否かがECU22によって判定され
(ステップS38−8)、設定値S1 以上であるときW
AT1フラグに「1」がセットされ(ステップS38−
10)、さらに、ステップS12で1分毎に読み取られ
たバッテリ電圧Eの600のデータの中、予めRAM4
4のしきい値記憶部44aに記憶されたバッテリ電圧E
の第2のしきい値E2 以下となった回数が設定値S2
上か否かが判定され(ステップS38−12)、設定値
2 以上であればWAT2フラグに「1」がセットされ
る(ステップS38−14)。
【0046】前記ステップS38−8で第1のしきい値
1 以下となったバッテリ電圧Eの回数が、設定値S1
以上ではないとき、WAT1フラグに「1」がセットさ
れることなくステップS38−12の判定が実行され、
また、前記ステップS38−12で第2のしきい値E2
以下となったバッテリ電圧Eの回数が、設定値S2 以上
ではないとき、WAT1フラグに「1」がセットされる
ことなくステップS38−18において平均最大出力密
度PA を得るための演算が実行される。
【0047】次に、ステップS38−18における平均
最大出力密度PA の演算方法について説明する。
【0048】ステップS38−2で演算された加算バッ
テリ電圧ED 、ステップS38−4で演算された加算バ
ッテリ電圧ED と加算された放電電流ID の積およびス
テップS38−6で演算された加算された放電電流ID
の二乗値を用いた最小自乗法の演算によって加算バッテ
リ電圧ED と加算された放電電流ID との関係を示す直
線式が求められ、この直線式からバッテリ12の最大出
力Pmax が演算され、さらに、この最大出力Pmax がバ
ッテリ12の重量で除算されて最大出力密度が演算さ
れ、RAM44の最大出力密度記憶部44jに記憶され
る。
【0049】このようにして得られた最大出力密度を含
む過去N回、例えば、5回の最大出力密度がECU22
によって最大出力密度記憶部44jから読み出され、こ
れらの平均値が演算されて平均最大出力密度PA が得ら
れ(ステップS38−18)、RAM44の平均最大出
力密度記憶部44kに記憶される。
【0050】前記ステップS22で演算された1分間の
放電量ΔCがECU22によって順次積算されて積算放
電電流量CM が演算され(ステップS38−20)、さ
らに、ステップS14で求められRAM44の補正前残
容量記憶部44eに記憶された補正前残容量Ct の初期
値から前記積算放電電流量CM が減算されて補正前残容
量Ct が求められ(ステップS38−22)、この補正
前残容量Ct がRAM44の補正前残容量記憶部44e
に記憶される。
【0051】次いで、平均最大出力密度PA が求められ
ているか否かが判定され(ステップS38−24)、求
められていればこの平均最大出力密度PA が予めRAM
44のしきい値記憶部44aに記憶されたしきい値K以
下か否かがECU22によって判定される(ステップS
38−26)。このしきい値Kはバッテリ12の実質的
な残容量Cが「0」か否かを判定するものであり、従っ
て、ステップS38−26の判定でしきい値K以下と判
定された場合、バッテリ12の残容量Cが実質的に
「0」以下であると判定される(ステップS38−2
8)。
【0052】次いで、ステップS38−22で演算され
た補正前残容量Ct を温度補正容量CT 、電流補正容量
D 、劣化補正容量CR および暫定補正容量CTMで補正
した補正後残容量Cr が「0」以下であるか否かがEC
U22によって判定される((3)式参照)(ステップ
S38−30)。
【0053】 Ct +CT +CD −CR −CTM≦0 …(3) なお、(3)式の演算に用いられる劣化補正容量CR
よび暫定補正容量CTMはRAM44の残容量補正データ
記憶部44fに記憶されている前回の値である。
【0054】このステップS38−30の判定の結果、
「0」以下ではないと判定されれば、補正後残容量Cr
が「0」以上を示していると判定される(ステップS3
8−32)。この場合、ステップS38−28におい
て、平均最大出力密度PA に基づいて実質的な残容量C
が「0」以下と判定されたにも拘らず、放電量ΔCの積
算に基づいて得られた補正後残容量Cr が「0」以上で
あると判定される。
【0055】次いで、平均最大出力密度PA としきい値
Kとの差がECU22によって演算され(ステップS3
8−34)、この演算結果を所定値、例えば、10で除
算した値を劣化量算出係数SA とし(ステップS38−
36)、この劣化量算出係数SA が1以上か否かが判定
される(ステップS38−38)。
【0056】この判定の結果、劣化量算出係数SA が1
以上であれば、すなわち、平均最大出力密度PA がしき
い値Kより著しく低いとき、ECU22によって前記劣
化量算出係数SA が最大値の1に設定され(ステップS
38−40)、さらに、後述する放置モードでセットさ
れる放置フラグの内容が読み出され、この放置フラグの
内容が「1」か否かが判定される(ステップS38−4
2)。
【0057】放置フラグの内容が「1」であれば、EC
U22は放電モードにおける放電量ΔCの演算において
放電電流ID の積算によって発生した積算誤差がキャン
セルされたと判定し(ステップS38−44)、放電量
ΔCの積算に基づいて得られた補正後残容量Cr にバッ
テリ12の劣化による誤差が含まれていると判定して
(ステップS38−46)、下記の(4)式に基づいた
演算によってバッテリ12の劣化補正容量CR を演算し
(ステップS38−48)、この劣化補正容量C R によ
ってRAM44の残容量補正データ記憶部44fに記憶
されている前回の劣化補正容量CR を更新してメインル
ーチンにリターンする。
【0058】 CR ←CR +(CJ +CT +CD −CR −CTM)×SA …(4) 前記ステップS38−38において、劣化量算出係数S
A が1以上でなければ、ステップS38−36における
演算で得られた値が劣化量算出係数SA とされ(ステッ
プS38−50)、ステップS38−42以降が実行さ
れる。
【0059】ステップS38−42の判定で、放置フラ
グが「1」ではないとき、ECU22は放電量ΔCの積
算によって発生した積算誤差がキャンセルされていな
い、すなわち、暫定補正容量CTMによる誤差が補正後残
容量Cr に含まれていると判定して(ステップS38−
52)、この暫定補正容量CTMを下記の(5)式によっ
て演算し(ステップS38−54)、この暫定補正容量
TMによってRAM44の残容量補正データ記憶部44
fに記憶されている前回の暫定補正容量CTMを更新して
メインルーチンにリターンする。
【0060】 CTM←CTM+(CJ +CT +CD −CR −CTM)×SA …(5) このように、最大平均出力密度PA がしきい値Kより低
い、すなわち、実質的な残容量Cが「0」以下であるに
も拘らず、補正後残容量Cr が「0」以上であるとき、
放置フラグの内容が「1」か否かの判定によって補正後
残容量Cr に含まれている誤差が劣化補正容量CR によ
るものか、あるいは暫定補正容量CTMによるものかを判
定し、この判定結果に基づいて劣化補正容量CR 、若し
くは暫定補正容量CTMの値を演算して更新する。
【0061】この場合、放置フラグは後述する放置モー
ドにおいてセットされるものであり、放置フラグが
「1」にセットされるとき、それまでの積算誤差はキャ
ンセルされる。
【0062】一方、前記ステップS38−30における
(3)式による判定結果が「0」より小さいと判定され
たとき、実質的な残容量Cが「0」以下であり、且つ補
正後残容量Cr が「0」以下であるため、ECU22は
補正後残容量Cr に劣化補正容量CR と暫定補正容量C
TMによる誤差が含まれていないと判定して(ステップS
38−56)、メインルーチンにリターンする。
【0063】前記ステップS38−26において、平均
最大出力密度PA がしきい値Kよりも小さくないと判定
されたとき、前記(3)式の判定がECU22によって
なされ(ステップS38−58)、この判定の結果が
「0」よりも小ではないと判定されたとき、WAT2フ
ラグが「1」か否かが判定され(ステップS38−6
0)、「1」ではないとき、WAT1フラグが「1」か
否かが判定され(ステップS38−62)、この判定の
結果が「1」ではないとき、実質的な残容量Cが「0」
以上であり、且つ放電量ΔCの積算に基づいて得られた
補正後残容量Cr が「0」以上であると判定され、実質
的な残容量Cと放電量ΔCの積算に基づいて得られた補
正後残容量Cr とが一致していると判定され、且つ充分
に残容量Cが存在する正常な状態と判定してメインルー
チンにリターンする。
【0064】ステップS38−62の判定でWAT1フ
ラグが「1」であれば、ECU22はステップS18で
抽出された最小放電電流Imin が残容量Cの低下を判定
するためのしきい値K1以下か否かを判定し(ステップ
S38−64)、このしきい値K1以下ではないとき、
バッテリ12が劣化によってまだ寿命に達していない正
常な状態と判定して、メインルーチンにリターンする。
【0065】最小放電電流Imin がしきい値K1以下で
あるとき、残容量Cの有無を判定する残容量判定フラグ
に「1」がセットされ(ステップS38−66)、さら
に、劣化量算出係数SA が最大の1にセットされて(ス
テップS38−68)、前記ステップS38−42以降
において、劣化補正容量CR 若しくは暫定補正容量C TM
の演算が実行される。
【0066】前記ステップS38−60の判定において
WAT2フラグが「1」のとき、残容量Cが不足したと
判定され、前記ステップS38−66以降において、劣
化補正容量CR 若しくは暫定補正容量CTMの演算が実行
される。
【0067】また、前記ステップS38−24におい
て、平均最大出力密度PA が求められていないとECU
22によって判定されたとき、前記(3)式の判定が実
行され(ステップS38−70)、この判定の結果、
「0」以下ではないとき、平均最大出力密度PA は求ま
っていないが、残容量Cは充分であると判定されて前記
ステップS38−60以降が実行される。
【0068】一方、前記ステップS38−58および前
記ステップS38−70における(3)式による判定の
結果が「0」以下であるとき、温度補正容量CT 、電流
補正容量CD 、劣化補正容量CR および暫定補正容量C
TMとで補正された補正後残容量Cr が「0」以下と判定
され、WAT2フラグが「1」か否かが判定され(ステ
ップS38−72)、「1」でなければ、WAT1フラ
グが「1」か否かが判定され(ステップS38−7
4)、この判定結果が「1」でなれけば、残容量判定フ
ラグが「1」か否かが判定され(ステップS38−7
6)、「1」でなければ、平均最大出力密度PA が求ま
っているか否かが判定され(ステップS38−78)、
求まっていれば放電量ΔCの積算に基づいて得られた補
正後残容量Crが「0」以下であるが、実質的な残容量
Cは「0」以上と判定されて、前記ステップS38−3
6以降が実行されて劣化補正容量CR 、若しくは暫定補
正容量C TMが演算される。
【0069】この場合、図13に示すように、バッテリ
12の定格容量CF は充電サイクル数が増加すると一旦
増加し、所定の充電サイクル数に達した後は減少する特
性を有するため、劣化補正容量CR は定格容量CF に対
してプラスまたはマイナスのいずれの値も取り得る。
【0070】前記ステップS38−76において、残容
量判定フラグが「1」と判定された場合、およびステッ
プS38−78で平均最大出力密度PA が求まっていな
いと判定された場合は、メインルーチンにリターンす
る。
【0071】前記ステップ38−74において、WAT
1フラグが「1」であるとき、ECU22はステップS
4で抽出された最小放電電流Imin が残容量Cの低下を
判定するためのしきい値K1以下か否かを判定し(ステ
ップS38−80)、しきい値K1以下ではないとき、
前記ステップ38−76以降が実行され、一方、しきい
値K1以下であるとき、残容量Cが「0」以下と判定し
て残容量判定フラグに「1」を設定して(ステップS3
8−82)、メインルーチンにリターンする。
【0072】前記ステップS38−72において、WA
T2フラグが「1」と判定されたとき、ECU22は残
容量Cが「0」以下と判定して、前記ステップS38−
82において残容量判定フラグに「1」を設定し、メイ
ンルーチンにリターンする。
【0073】以上説明したように、放電モードでは、補
正前残容量Ct の初期値と1分間の放電量ΔCの積算値
とから1分毎にバッテリ12の補正前残容量Ct が演算
され、この補正前残容量Ct が温度補正容量CT 、電流
補正容量CD 、劣化補正容量CR および暫定補正容量C
TMとによって補正されることにより精度の高い補正後残
容量Cr を得ることができる。
【0074】さらに、演算された平均最大出力密度PA
が、実質的な残容量Cの「0」を示すしきい値K以下で
あれば、放電電流ID の積算に基づいて得られた補正後
残容量Cr が「0」以下か否かを判定し、この補正後残
容量Cr が「0」以上であれば、放置フラグの内容に基
づいて実質的な残容量Cと補正後残容量Cr の誤差の原
因が劣化補正容量CR によるものか若しくは暫定補正容
量CTMによるものかを判定して、劣化補正容量CR 若し
くは暫定補正容量CTMを演算し、これらの値に基づいて
補正後残容量Cr を演算することにより、高い精度の補
正後残容量Crを得ることができる。
【0075】次に、充電モードにおけるバッテリ12の
残容量Cを検出する検出方法について、図14および図
15のフローチャートを参照して説明する。
【0076】なお、本実施例におけるバッテリ12の充
電方式は、定電流方式であって、且つ第1の電流値I1
で所定期間通電した後、この第1の電流値I1 より低い
第2の電流値I2 で充電する2段階充電方式を用いてお
り、図16Aはその充電電流波形を示し、図16Bは図
16Aに示す充電電流波形でバッテリ12を充電した場
合のバッテリ電圧Eの波形を示す。
【0077】充電器14に接続された充電コネクタ26
が電気自動車に配設された被充電コネクタ24に接続さ
れ、この被充電コネクタ24に配設された接続検出セン
サ28からECU22に対してコネクタ接続信号が出力
されると、ECU22によって充電モードと判定され
(ステップS100)、充電モード判定フラグに「1」
がセットされ、且つ、放置モード判定フラグに「0」が
セットされる(ステップS102)。さらに、ECU2
2から出力される信号によって切替器34が切り替えら
れ、バッテリ12とモータMO との接続が遮断される。
【0078】次いで、充電器14からバッテリ12に対
して充電電流IC の通電が開始されると(ステップS1
04)、電流検出器16によって検出された充電電流I
C のデータがECU22に対して出力され、且つ電圧検
出器18によって検出されたバッテリ電圧Eのデータが
ECU22に対して出力される。この充電電流IC とバ
ッテリ電圧Eとが所定のサンプリングタイム、例えば、
100msec 毎に1分間、すなわち、600のデータが
ECU22によって読み取られて充電電流データ記憶部
44bおよびバッテリ電圧データ記憶部44cに記憶さ
れ、且つ、1分間の平均充電電流ICAおよび1分間のバ
ッテリ電圧Eの平均値が演算され(ステップS10
6)、さらに、1個当たりのバッテリ電圧EBBが演算さ
れる(ステップS107)。
【0079】次いで、満充電フラグに「1」がセットさ
れているか否か、すなわち、バッテリ12が満充電状態
か否かがECU22によって判定される(ステップS1
08)。ここで、満充電状態と判定されれば、充電器1
4から供給されている充電電流IC は残容量Cとして変
換されることなく全て熱に変換されていると判定され、
供給されている充電電流IC の中、バッテリ12内にお
いて残容量Cとして変換される充電電流IC の割合、す
なわち、充電効率Mが零パーセントと判定され、この値
がRAM44の充電効率記憶部44iに記憶される(ス
テップS110)。
【0080】一方、満充電フラグに「1」がセットされ
ていない場合には、ECU22によって充電不足と判定
され、さらに、バッテリ12から供給される充電電流I
C が第1の電流値I1 か否かが判定される(ステップS
112)。この判定の結果、第1の電流値I1 であれ
ば、供給された充電電流IC がバッテリ12内において
全て残容量Cに変換されているとして充電効率Mが10
0パーセントと判定され、この値がRAM44の充電効
率記憶部44iに記憶される(ステップS114)。
【0081】ステップS112の判定で、第1の電流値
1 ではないとき、ECU22によって第2の電流値I
2 が通電されていると判定されて(ステップS11
5)、ステップS107で演算された1個当たりのバッ
テリ電圧EBBに基づいてLUT46に記憶されたテーブ
ルT4から充電効率Mが読み出されて、この値がRAM
44の充電効率記憶部44iに記憶される(ステップS
116)。
【0082】この場合、ステップS108〜ステップS
116によって、0パーセント、100パーセントまた
はテーブルT4から読み出された充電効率Mの値のいず
れかの充電効率MがRAM44の充電効率記憶部44i
に記憶される。
【0083】次いで、温度検出器20を介してバッテリ
温度TがECU22によって読み取られ、このバッテリ
温度Tに基づいてLUT46に記憶されたテーブルT2
から温度補正容量CT が読み出されてRAM44に記憶
される(ステップS118)。
【0084】さらに、温度検出器20を介してECU2
2に読み取られたバッテリ温度Tに基づいてテーブルT
6から充電率Yの温度補正係数Xが読み取られ(ステッ
プS120)、この温度補正係数Xに所定の余裕率、例
えば、115パーセントが乗算されて充電率Yが演算さ
れる(Y=X×1.15)(ステップS122)。ここ
で、充電率Yは定格容量CF と現在の補正後残容量Cr
との差、すなわち、目標充電量の係数である。
【0085】次いで、バッテリ12の定格容量CF
ら、予め充電開始時に求められたバッテリ12の補正前
残容量Ct の初期値が減算されて、目標充電量が求めら
れ、この目標充電量に温度補正された前記充電率Yが乗
算されて目標充電量が演算される((6)式参照)(ス
テップS124)。
【0086】 目標充電量=(CF −CCF)×Y …(6) この場合、ステップS122で充電率Yに115パーセ
ントが乗算されているため、目標充電量は定格容量CF
より15パーセント高い値に設定される。
【0087】次いで、ECU22によってステップS1
06で演算された平均充電電流ICAから1分間の充電量
ΔCC が演算され、この1分間の充電量ΔCC が積算さ
れて積算充電量CC が演算される(ステップS12
6)。
【0088】さらに、この積算充電量CC が目標充電量
以上か否かがECU22に判定され(ステップS12
8)、この判定の結果、積算充電量CC >目標充電量で
なければ、満充電フラグに「1」がセットされているか
否かがECU22によって判定され(ステップS12
9)、「1」がセットされていなければ、現在の補正後
残容量Cr が次のように演算される。
【0089】前記補正後残容量Cr の演算方法は、充電
開始から積算された積算充電量CCに前記ステップS1
10、S114またはS116でRAM44に記憶され
た充電効率Mが乗算されて充電量(CC ×M)がECU
22によって求められ、この充電量(CC ×M)と補正
前残容量Ct の初期値とから現在の補正前残容量Ct
演算される((7)式参照)(ステップS130)。
【0090】 Ct ←Ct +CC ×M …(7) 次いで、ステップS118で読み出された温度補正容量
T と、前述の充電モードで演算されてRAM44の残
容量補正データ記憶部44fに記憶された劣化補正容量
R および暫定補正容量CTMとで補正前残容量Ct を補
正した補正後残容量Cr が演算される((8)式参照)
(ステップS132)。
【0091】 Cr ←Ct −CT −CR −CTM …(8) 一方、ステップS128の判定において、積算充電量C
C >目標充電量であるとき、積算充電量CC が目標充電
量に達したと判定されて、充分に充電がなされたと判定
され、ECU22から出力される信号によって充電器1
4からバッテリ12に対する充電電流IC の通電が停止
されて(ステップS134)、充電モードが終了する。
【0092】ステップS129における判定の結果、
「1」がセットされていれば積算充電量CC が目標充電
量に達したと判断されてステップS134における通電
停止が実行される。
【0093】この充電モードを終了するか否かの判定に
用いられる満充電フラグは、所定の期間、例えば、30
分毎に実行される満充電判定サブルーチンの判定結果に
よってセットされる。
【0094】次に、この満充電判定サブルーチンについ
て以下に説明する。
【0095】現在の充電電流ICnがECU22に読み取
られ、この充電電流ICnと30分前、すなわち、前回の
充電電流ICn-1との差が1アンペア以内か否かが判定さ
れ(ステップS138)、1アンペア以内であれば、こ
の30分間に充電電流IC が第1の電流値I1 から第2
の電流値I2 に変化しなかったと判定される。
【0096】次いで、現在の充電電流ICnが設定値、例
えば、10アンペア以下か否かがECU22に判定され
(ステップS139)、10アンペア以下であれば第2
の電流値I2 が通電されていると判定され(ステップS
140)、さらに、現在のバッテリ電圧En と前回測定
のバッテリ電圧En-1 との差が設定値、例えば、1ボル
ト以下か否かが判定されて(ステップS141)、1ボ
ルト以下であれば満充電と判定され、満充電フラグに
「1」がセットされて(ステップS142)、再びステ
ップS100から繰り返し実行され、ステップS128
において満充電フラグに「1」がセットされていると判
定されたとき、充電モードが終了する。
【0097】一方、ステップS141において1ボルト
以下ではないと判定されたとき、満充電に達していない
ためバッテリ電圧Eが上昇していると判定され、次に、
現在のバッテリ温度Tn とRAM44のバッテリ温度記
憶部44hに記憶されている前回測定のバッテリ温度T
n-1 との差が設定値、例えば、1℃以上か否かが判定さ
れ(ステップS144)、1℃以上であれば満充電と判
定されてステップS142において満充電フラグに
「1」がセットされる。
【0098】すなわち、バッテリ12では充電状態が満
充電に達すると、バッテリ電圧Eの上昇率が低下し(図
16B(イ)参照)、且つ、充電電流IC が熱に変換さ
れる割合が高くなるため、バッテリ温度Tが上昇する。
従って、第2の電流値I2 が通電される期間であって、
バッテリ電圧Eの変化が1ボルト以内か、若しくは、バ
ッテリ温度Tの変化が1℃以上の場合に満充電と判定さ
れる。
【0099】一方、前記ステップS138において検出
された現在の充電電流ICnとRAM44に記憶されてい
る前回測定の充電電流ICn-1との差が1アンペア以内で
はないとき、およびステップS139において充電電流
C が10アンペア以内ではないとECU22によって
判定されたとき、第1の電流値I1 が通電される期間と
判定され(ステップS146)、ステップS141以降
が実行される。さらに、前記ステップS141の判定で
現在のバッテリ電圧En と前回測定のバッテリ電圧E
n-1 との差が1ボルト以内ではなく、且つステップS1
44の判定で現在のバッテリ温度Tn とRAM44のバ
ッテリ温度記憶部44hに記憶されている前回測定のバ
ッテリ温度Tとの差が1℃以上ではないとき、満充電で
はないと判定されて満充電フラグに「0」がセットされ
(ステップS148)、再びステップS100から繰り
返し実行される。
【0100】以上説明したように、充電モードでは、バ
ッテリ電圧Eの変化から充電効率Mを演算し、この充電
効率Mを積算充電量CC に乗算することにより、定格容
量C F に対して充分な充電量を設定することができる。
【0101】さらに、バッテリ温度Tによって目標充電
量を補正することにより、バッテリ温度Tの変化に起因
する過充電および充電不足を抑止することが可能とな
る。
【0102】次に、放置モードにおけるバッテリ12の
残容量Cを検出する方法について、図17および図18
のフローチャートを参照して説明する。
【0103】ドライバーによってイグニッションスイッ
チ30からイグニッションキーが抜かれて放電モードが
終了するか、若しくは、充電コネクタ26が外されて充
電モードが終了すると、ECU22によって放置モード
と判定され(ステップS200)、この放置モードと判
定された際のバッテリ電圧Eが放置モードの初期バッテ
リ電圧EB1として読み取られる(ステップS202)。
【0104】次いで、放置モードと判定されてからの経
過時間tが15分に達したか否かがECU22によって
判定され(ステップS204)、15分に達したときバ
ッテリ電圧EB2またはEB3が読み取られ(ステップS2
06)、このバッテリ電圧E B2またはEB3が初期バッテ
リ電圧EB1から0.1ボルト以上上昇したか否かが判定
され(ステップS208)、0.1ボルト以上上昇して
いない場合は直前のモードが充電モードであったとEC
U22に判定されて(ステップS210)、直前モード
フラグに「1」がセットされる(ステップS212)。
【0105】一方、バッテリ電圧EB2またはEB3が初期
バッテリ電圧EB1から0.1ボルト以上上昇した場合
は、直前のモードが放電モードであったとECU22に
判定されて(ステップS214)、直前モードフラグに
「0」がセットされる(ステップS216)。
【0106】この場合、図19に示すように、バッテリ
電圧Eは、充電モード終了後に下降し、所定時間tx
過後に安定する傾向にあり、一方、放電モード終了後の
バッテリ電圧Eは放電終了直後から上昇する傾向にある
ため、15分経過後のバッテリ電圧EB2またはEB3が初
期バッテリ電圧EB1から上昇したか否かによって直前の
モードが判定される。
【0107】次いで、放置モードと判定されてからの経
過時間tが30分に達したか否かがECU22に判定さ
れ(ステップS218)、30分に達した場合は直前モ
ードフラグが「1」か否か、すなわち、直前が充電モー
ドか否かが判定され(ステップS220)、直前が充電
モードであった場合は、このときのバッテリ電圧EB2
電圧検出器18を介して読み取られ、さらに、このとき
の1個当たりのバッテリ電圧EBBが演算される(ステッ
プS222)。
【0108】前記1個当たりのバッテリ電圧EBBに基づ
いて所定時間tx 経過後に安定すると予測される1個当
たりのバッテリ電圧EBBがテーブルT5からECU22
によって読み出され(ステップS224)、さらに、こ
の安定時の予測されるバッテリ電圧EBBに基づいてバッ
テリ12の補正前残容量Ct がテーブルT1から読み出
され、RAM44の残容量補正データ記憶部44fに記
憶される(ステップS226)。
【0109】一方、ステップS218の判定で経過時間
tが30分ではないとき、経過時間tが30分未満か否
かが判定され(ステップS228)、30分を越えたと
き経過時間tが180分を越えたか否かが判定され(ス
テップS232)、180分を越えていないとき、すな
わち、経過時間tが30分を越え、且つ、180分未満
のとき、直前モードフラグの内容がECU22に読み取
られて直前が充電モードか否かが判定され(ステップS
234)、直前モードフラグの内容が「1」のとき、す
なわち、充電モードのとき前記ステップS224以降が
実行され、安定時の予測されるバッテリ電圧EBBに基づ
いてバッテリ12の補正前残容量Ct がテーブルT1か
ら読み出され、RAM44の残容量補正データ記憶部4
4fに記憶される。
【0110】この場合、補正前残容量Ct がテーブルT
1から読み出されることにより、充電後の下降中のバッ
テリ電圧Eに基づいて補正前残容量Ct を求めることな
く、安定時の予測されるバッテリ電圧EBBに基づいて補
正前残容量Ct を求め、例えば、この直後に充電がなさ
れたときの充電量の不足を防止する。
【0111】一方、ステップS232の判定で180分
を越えたとき、およびステップS234の判定で直前モ
ードフラグの内容が「1」ではないとき、すなわち、充
電モードではないとき所定のサンプリングタイム毎にバ
ッテリ電圧Eが読み取られ(ステップS235)、この
バッテリ電圧Eにおけるバッテリ12の補正前残容量C
t が、ステップS226においてLUT46に記憶され
たテーブルT1から読み出される。この補正前残容量C
t によってRAM44に記憶されている直前の補正前残
容量Ct が更新される。
【0112】前記テーブルT1から補正前残容量Ct
読み出されたとき、放置フラグに「1」がセットされる
(ステップS236)。この放置フラグ「1」は充電モ
ードにおいて演算された補正前残容量Ct 、若しくは、
放電モードにおいて演算された補正前残容量Ct の中、
充電量ΔCC の積算若しくは放電量ΔCの積算による補
正前残容量Ct の積算誤差がキャンセルされたことを示
す。
【0113】すなわち、放電量ΔCの積算によって補正
前残容量Ct を求めるとき、放電電流ID の1分間の平
均放電電流IDAを演算するが、この平均放電電流IDA
求める際に誤差が生じ、この誤差が積算されることによ
り演算された補正前残容量C t に積算誤差が発生する。
一方、テーブルT1から読み出された補正前残容量C t
によって前記放電量ΔCの積算誤差が含まれる補正前残
容量Ct が更新されるとき、補正前残容量Ct の積算誤
差がキャンセルされることとなる。
【0114】ステップS228の判定で30分未満と判
定されたとき、後述するステップS237において温度
補正容量cT の演算がなされる。
【0115】一方、経過時間tが30分未満の期間およ
び180分を越えた期間と、30分を越えて180分未
満の期間であって、且つ直前が充電モードではないと
き、所定のサンプリングタイム毎に検出されたバッテリ
電圧Eから1個当たりのバッテリ電圧EBBが演算され、
この1個当たりのバッテリ電圧EBBに基づいた補正前残
容量Ct がテーブルT1から読み出される。
【0116】前記ステップS220の判定において、直
前モードフラグが「1」ではないとき、直前が放電モー
ドとECU22に判定され、ステップS228以降が実
行される。
【0117】次いで、温度検出器20を介してバッテリ
温度TがECU22に読み取られ、このバッテリ温度T
に基づいてLUT46に記憶されたテーブルT2から温
度補正容量CT が読み出され(ステップS237)、こ
の温度補正容量CT と、前述の充電モードで演算されて
RAM44の残容量補正データ記憶部44fに記憶され
た劣化補正容量CR および暫定補正容量CTMとによって
補正前残容量Ct を補正した補正後残容量Cr が演算さ
れる(Cr ←Ct −CT −CR −CTM)(ステップS2
38)。
【0118】さらに、ECU22によって放電モードと
判定されるか(ステップS240)、若しくは充電モー
ドと判定されるまで(ステップS242)、ステップS
202以降が繰り返し実行され、前記補正後残容量Cr
が演算される。
【0119】以上説明したように、放置モードでは、直
前が放電モードであったとき、検出されたバッテリ電圧
Eを用いて補正前残容量Ct を求め、一方、直前が充電
モードであったとき、安定後の予測されるバッテリ電圧
BBによって補正前残容量C t を求めることにより、直
前が充電モードであった場合に一時的に上昇するバッテ
リ電圧Eに基づいて補正前残容量Ct が演算されること
がないため、補正前残容量Ct を実質的な残容量Cより
高く演算することを阻止することができる。
【0120】
【発明の効果】本発明に係る電気自動車用バッテリの残
容量検出方法では、充電若しくは放電が終了して放置さ
れたバッテリの残容量を検出するとき、放置後のバッテ
リ電圧の変化によって放置前が充電状態か放電状態であ
ったかを判定し、放置前が充電状態であったとき、所定
時間経過後に安定すると予測されるバッテリ電圧に基づ
いてバッテリの残容量を検出するため、安定前の高いバ
ッテリ電圧によって放置中の残容量を判定することがな
く、高い精度で残容量を検出することが可能となるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気自動車用バッテリの残容量検
出方法を実施するためのバッテリ残容量検出装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例におけるRAMに配置される夫々
の記憶部を説明する図である。
【図3】図3Aは図1の実施例におけるLUTに記憶さ
れる1個当たりのバッテリ電圧とバッテリ残容量との関
係を示すテーブルの内容を説明するグラフであり、図3
Bは図1の実施例におけるLUTに記憶されるバッテリ
温度と温度補正容量との関係を示すテーブルの内容を説
明するグラフである。
【図4】図4Aは図1の実施例におけるLUTに記憶さ
れる1分間の平均放電電流と電流補正容量との関係を示
すテーブルの内容を説明するグラフであり、図4Bは図
1の実施例におけるLUTに記憶される1個当たりのバ
ッテリ電圧と充電効率との関係を示すテーブルの内容を
説明するグラフである。
【図5】図5Aは図1の実施例におけるLUTに記憶さ
れる放置30分後の1個当たりのバッテリ電圧と安定時
に予測される1個当たりのバッテリ電圧との関係を示す
テーブルの内容を説明するグラフであり、図5Bは図1
の実施例におけるLUTに記憶されるバッテリ温度と温
度補正係数との関係を示すテーブルの内容を説明するグ
ラフである。
【図6】本発明に係る実施例の放電モードにおいて、バ
ッテリの残容量を検出する方法を説明するメインフロー
チャートである。
【図7】本発明に係る実施例の放電モードにおいて、放
電電流と放電中のバッテリ電圧との関係を説明する図で
ある。
【図8】図6に示す放電モードのメインフローチャート
における劣化補正値演算サブルーチンを説明するフロー
チャートである。
【図9】図6に示す放電モードのメインフローチャート
における劣化補正値演算サブルーチンを説明するフロー
チャートである。
【図10】図6に示す放電モードのメインフローチャー
トにおける劣化補正値演算サブルーチンを説明するフロ
ーチャートである。
【図11】図6に示す放電モードのメインフローチャー
トにおける劣化補正値演算サブルーチンを説明するフロ
ーチャートである。
【図12】図6に示す放電モードのメインフローチャー
トにおける劣化補正値演算サブルーチンを説明するフロ
ーチャートである。
【図13】図1の実施例に用いられるバッテリの充放電
サイクル数に対する定格容量の変化を説明するグラフで
ある。
【図14】本発明に係る実施例において、充電モードに
おけるバッテリの残容量を検出する方法を説明するフロ
ーチャートである。
【図15】本発明に係る実施例において、充電モードに
おけるバッテリの残容量を検出する方法を説明するフロ
ーチャートである。
【図16】図16Aは充電器からバッテリに対して供給
される充電電流の波形を説明するグラフであり、図16
Bは図16Aに示す充電電流でバッテリが充電される際
のバッテリ電圧の変化を説明するグラフである。
【図17】本発明に係る実施例において、放置モードに
おけるバッテリの残容量を検出する方法を説明するフロ
ーチャートである。
【図18】本発明に係る実施例において、放置モードに
おけるバッテリの残容量を検出する方法を説明するフロ
ーチャートである。
【図19】本発明に係る実施例において、放置モードに
おける放置された経過時間に対するバッテリ電圧の変化
を説明するグラフである。
【符号の説明】
10…バッテリ残容量検出装置 12…バッテリ 14…充電器 16…電流検出
器 18…電圧検出器 20…温度検出
器 22…ECU 24…被充電コ
ネクタ 26…充電コネクタ 28…接続検出
センサ 34…切替器 44…RAM 46…LUT MO …モータ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 11/18 B60L 3/00 G01R 31/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充電状態または放電状態が終了して放置さ
    れた状態にある電気自動車用の走行用モータを駆動する
    ためのバッテリの残容量を検出する方法であって、 前記放置直後の第1のバッテリ電圧と前記放置されてか
    ら所定時間経過後の第2のバッテリ電圧とを検出し、前
    記第1バッテリ電圧に対する第2バッテリ電圧の変化を
    演算する第1のステップと、 前記第1ステップにおけるバッテリ電圧の変化に基づい
    て前記バッテリの放置された直前の状態が充電状態かま
    たは放電状態かを判定する第2のステップと、 前記第2ステップにおいて充電状態であると判定された
    とき、第2バッテリ電圧に基づいてバッテリ電圧が安定
    した後の予測される第3のバッテリ電圧を記憶手段から
    読み出す第3のステップと、 前記第3ステップで読み出された第3バッテリ電圧に基
    づいて前記バッテリの残容量を判定する第4のステップ
    と、 からなることを特徴とする電気自動車用バッテリの残容
    量検出方法。
  2. 【請求項2】充電状態または放電状態が終了して放置さ
    れた状態にある電気自動車用の走行用モータを駆動する
    ためのバッテリの残容量を検出する方法であって、 前記放置直後の第1のバッテリ電圧と前記放置されてか
    ら所定時間経過後の第2のバッテリ電圧とを検出し、前
    記第1バッテリ電圧に対する第2バッテリ電圧の変化を
    演算する第1のステップと、 前記第1ステップにおけるバッテリ電圧の変化に基づい
    て前記バッテリの放置された直前の状態が充電状態かま
    たは放電状態かを判定する第2のステップと、 前記第2ステップにおいて放電状態であると判定された
    とき、第2バッテリ電圧に基づいてバッテリの残容量を
    判定する第3のステップと、 からなることを特徴とする電気自動車用バッテリの残容
    量検出方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の方法において、判
    定された前記バッテリの残容量を、劣化によるバッテリ
    容量の補正値と、充電状態および放電状態における残容
    量の演算時に生ずる積算誤差によるバッテリ容量の補正
    値とによって補正し、補正後の残容量を演算するステッ
    プを含むことを特徴とする電気自動車用バッテリの残容
    量検出方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の方法において、補正後の残
    容量を演算するステップはバッテリの残容量をバッテリ
    温度によって補正演算処理するステップを含むことを特
    徴とする電気自動車用バッテリの残容量検出方法。
JP5332572A 1993-12-27 1993-12-27 電気自動車用バッテリの残容量検出方法 Expired - Lifetime JP2878953B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5332572A JP2878953B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 電気自動車用バッテリの残容量検出方法
US08/364,654 US5614804A (en) 1993-12-27 1994-12-27 Method of detecting residual capacity of battery for use on electric vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5332572A JP2878953B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 電気自動車用バッテリの残容量検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07191107A JPH07191107A (ja) 1995-07-28
JP2878953B2 true JP2878953B2 (ja) 1999-04-05

Family

ID=18256426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5332572A Expired - Lifetime JP2878953B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 電気自動車用バッテリの残容量検出方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5614804A (ja)
JP (1) JP2878953B2 (ja)

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08237810A (ja) * 1995-02-27 1996-09-13 Aqueous Res:Kk ハイブリッド車両
JPH08331704A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Honda Motor Co Ltd 電気推進車両およびそのバッテリ出力設定方法
JP3253495B2 (ja) * 1995-07-25 2002-02-04 矢崎総業株式会社 電池残存容量測定装置
WO1998002933A1 (en) * 1996-07-17 1998-01-22 Duracell Inc. Battery operating system
US7053263B2 (en) * 1996-10-15 2006-05-30 The Regents Of The University Of California Mouse models of human prostate cancer progression
US5739670A (en) * 1996-10-31 1998-04-14 General Motors Corporation Method for diagnosing battery condition
US6160380A (en) * 1997-02-13 2000-12-12 Nissan Motor Co., Ltd. Method and apparatus of correcting battery characteristic and of estimating residual capacity of battery
US6025695A (en) * 1997-07-09 2000-02-15 Friel; Daniel D. Battery operating system
US6181109B1 (en) * 1998-10-01 2001-01-30 Alliedsignal Inc. Method and apparatus for monitoring and maintaining a plurality of batteries
DE19847648A1 (de) * 1998-10-15 2000-04-20 Vb Autobatterie Gmbh Verfahren zur Bestimmung des Ladezustandes und der Hochstrombelastbarkeit von Batterien
US6114838A (en) * 1998-12-02 2000-09-05 Agilent Technologies, Inc. Battery capacity test method and apparatus
JP2000293795A (ja) 1999-04-05 2000-10-20 Honda Motor Co Ltd 共用車両の入出庫管理装置
JP2000320210A (ja) 1999-05-07 2000-11-21 Honda Motor Co Ltd 車両及び車両の返却回収制御装置
US6947881B1 (en) 1999-07-07 2005-09-20 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Shared vehicle system and method with vehicle relocation
US6975997B1 (en) 1999-07-07 2005-12-13 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method for efficient vehicle allocation in vehicle sharing system
US6850153B1 (en) 1999-07-07 2005-02-01 The Regents Of The University Of California Vehicle sharing system and method for controlling or securing vehicle access and/or enablement
US6941197B1 (en) 1999-07-07 2005-09-06 The Regents Of The University Of California Vehicle sharing system and method with vehicle parameter tracking
US7181409B1 (en) 1999-07-07 2007-02-20 The Regents Of The University Of California Shared vehicle system and method involving reserving vehicles with highest states of charge
US6253980B1 (en) 1999-07-07 2001-07-03 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Shared vehicle system and method with system for carrying a first vehicle with a second vehicle
US6636145B1 (en) 1999-07-07 2003-10-21 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Vehicle sharing system and method with parking state detection
US6850898B1 (en) 1999-07-07 2005-02-01 The Regents Of The University Of California Vehicle sharing system and method for allocating vehicles based on state of charge
JP4186092B2 (ja) * 1999-08-18 2008-11-26 ソニー株式会社 バッテリー機器及びバッテリーの管理方法
JP3926518B2 (ja) * 1999-08-27 2007-06-06 本田技研工業株式会社 ハイブリッド車両のバッテリ制御装置
JP3616528B2 (ja) * 1999-08-30 2005-02-02 Necインフロンティア株式会社 二次電池寿命判定方法及び装置並びに二次電池寿命判定プログラムを記録した記録媒体
US6313609B1 (en) 2000-10-19 2001-11-06 Gregory D. Brink Determining battery capacity using one or more applications of a constant power load
KR20020049282A (ko) * 2000-12-19 2002-06-26 이계안 전자제어유닛의 배터리 백업 라인의 고장 감지방법
JP2002236154A (ja) * 2001-02-07 2002-08-23 Sanyo Electric Co Ltd 電池の残容量補正方法
JP3839382B2 (ja) * 2002-09-13 2006-11-01 本田技研工業株式会社 車載蓄電装置の制御装置
JP4764971B2 (ja) * 2002-11-27 2011-09-07 富士電機株式会社 電池の残量計測装置
JP4016881B2 (ja) * 2002-11-27 2007-12-05 富士電機デバイステクノロジー株式会社 電池の残量計測装置
JP2004301782A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Yazaki Corp 満充電状態検出装置及びその方法、充電状態検出装置及びその方法、劣化度検出装置及びその方法
US7116079B2 (en) * 2004-02-27 2006-10-03 Research In Motion Limited Methods and apparatus for simultaneously charging multiple rechargable batteries
JP4744859B2 (ja) * 2004-12-13 2011-08-10 パナソニック株式会社 電池パック
US20090234598A1 (en) * 2006-03-06 2009-09-17 Abb Research Ltd. Temperature Controller
US7849944B2 (en) * 2007-06-12 2010-12-14 Ut-Battelle, Llc Self-learning control system for plug-in hybrid vehicles
JP4424421B2 (ja) * 2008-01-17 2010-03-03 トヨタ自動車株式会社 電動車両の制御装置およびそれを備えた電動車両、ならびに電動車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
KR100962856B1 (ko) * 2008-04-03 2010-06-09 현대자동차주식회사 배터리의 잔존용량 추정 방법
BRPI0822682A2 (pt) * 2008-05-07 2015-06-30 Commissariat Energie Atomique Método de estimação do estado de carga de uma bateria
US20120283970A1 (en) * 2009-11-19 2012-11-08 Andre Boehm Method and device for error-compensated current measurement of an electrical accumulator
US9590444B2 (en) * 2009-11-30 2017-03-07 Broadcom Corporation Device with integrated wireless power receiver configured to make a charging determination based on a level of battery life and charging efficiency
JP5732725B2 (ja) * 2010-02-19 2015-06-10 ミツミ電機株式会社 電池状態検知装置
US20130278221A1 (en) * 2010-12-28 2013-10-24 Reizo Maeda Method of detecting battery degradation level
CN102662148B (zh) * 2012-05-09 2014-06-18 中国农业大学 在线反馈式蓄电池soc预测方法
US11007896B2 (en) * 2015-06-16 2021-05-18 Ricoh Company, Ltd. Storage apparatus, control apparatus, and moving body
JP6220904B2 (ja) * 2016-01-14 2017-10-25 本田技研工業株式会社 蓄電装置
CN109116255B (zh) * 2018-09-06 2020-12-25 合力工业车辆(上海)有限公司 一种基于电压的蓄电池充放电状态判断方法
CN116359752A (zh) * 2021-12-28 2023-06-30 北京小米移动软件有限公司 电池状态的监控方法及其装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0799384B2 (ja) * 1988-09-13 1995-10-25 日本電気株式会社 電池残量表示装置
US5280231A (en) * 1990-07-02 1994-01-18 Nippondenso Co., Ltd. Battery condition detecting apparatus and charge control apparatus for automobile
EP0519460B1 (en) * 1991-06-20 1997-04-09 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus for detecting remanent stored energy in a storage battery and for warning of reduction in remanent stored energy
JP3172977B2 (ja) * 1993-05-26 2001-06-04 富士重工業株式会社 車載バッテリの残存容量計

Also Published As

Publication number Publication date
US5614804A (en) 1997-03-25
JPH07191107A (ja) 1995-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2878953B2 (ja) 電気自動車用バッテリの残容量検出方法
JPH07198808A (ja) 電気自動車用バッテリの残容量表示装置
US5539318A (en) Residual capacity meter for electric car battery
US5606243A (en) Battery state judging apparatus
US6107779A (en) Apparatus for detecting remaining capacity of battery
US5864237A (en) Battery condition detection method
US5598087A (en) System for monitoring residual capacity of battery
US5723971A (en) Apparatus for charging a battery for a charge time determined based on the depth of discharge
JP3006298B2 (ja) 電池残存容量計
JP3242774B2 (ja) 電気自動車用バッテリの残容量検出方法
JP2003057321A (ja) 二次電池の出力劣化演算装置および方法
JP2000069606A (ja) 電池制御装置
JPH06242193A (ja) 残存容量計
JP3453821B2 (ja) 電池残存容量計測装置
JPH10104325A (ja) 電池の最大充放電電力演算方法
US20090319108A1 (en) Electricity storage control apparatus and method of controlling eletricity storage
JP2001351698A (ja) 鉛蓄電池の充電状態検出方法およびそれを用いた鉛蓄電池の劣化判定方法
JP3423484B2 (ja) バッテリ状態監視装置
JP2993837B2 (ja) 電気自動車用バッテリの残容量検出方法
JPH0763830A (ja) ハイブリッド車用電池残存容量検出装置
JP3390559B2 (ja) 電気自動車用バッテリの残量表示装置
JP2000012098A (ja) 電池劣化診断方法
JPH0634727A (ja) 電池残存容量計
JP3692192B2 (ja) 電池残容量検出装置
JPH10319100A (ja) バッテリ充電状態検出装置