JP2878732B2 - ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents

ホットメルト接着剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ホットメルト接着剤組成物に関するもので
あって、より詳細には、耐熱接着性ならびに高温下での
流動性にすぐれたホットメルト接着剤組成物に関する。
(従来の技術及びその問題点) ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系、
酢酸ビニル共重合体系、セルロース誘導体系、ポリメチ
ルメタクリレート系、ポリビニルエーテル系、ポリウレ
タン系などのポリマーをベースポリマーとし、これに粘
着付与剤を添加したホットメルトタイプの接着剤はよく
知られている。
これらのホットメルト接着剤は、ラベル、クラフトテ
ープ、布テープなどのような、通常の使用形態が常温下
のものにおいては、さほど技術的問題点は存在しない
が、近年、ホットメルト接着剤の応用範囲も次第に拡大
され、広い温度範囲での使用に耐えるものが求められる
ようになってきている。
そこで、本出願人は、熱湯中あるいは電子レンジ中な
どの高温下での加熱によってもすぐれた接着性を示すホ
ットメルト接着剤を開発し、特開昭64−43584号公報と
して開示している。この接着剤は、ベースポリマーとし
て、ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物との共重合
体またはその水素化物を使用し、これに粘着付与剤とし
て脂環族系水添タッキファイヤー、ならびに第3成分と
して、4−メチルペンテン−1重合体を配合したもので
あり、90℃を超す高温下でもすぐれた接着性を示すこと
から、高温下で使用される物品の接着剤として多用され
ている。
本発明者らは、前記発明を追試し、研究を継続する過
程において、高温下での接着性に加えて、さらに高温下
での加熱流動性がすぐれたホットメルト接着剤は、例え
ば、プロダクトアセンブリーで使用されるような分野に
おいて、きわめて利用価値が高いとの技術的な評価に着
目し、このような特性を有するホットメルト接着剤を見
い出すべく研究を続行した。ところが、通常、ホットメ
ルト接着剤に加熱流動性を付与せしめるためには、溶融
粘度を低くすることが考えられるが、粘度を下げると、
それにつれて凝集力も低下し、最も肝心な接着力が低下
するという致命的な問題点があり、単に溶融粘度を低く
するというような方法では、高温下での接着性をすぐれ
たものとし、かつ、流動特性のすぐれたホットメルト接
着剤を得ることは困難な状況にある。
(発明の目的) そこで、本発明の目的は、低温のみならず高温下にお
いてもすぐれた接着性を有し、かつ流動特性にすぐれた
ホットメルト接着剤組成物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために提案されたもの
であって、特定の第3成分を使用した点に特徴を有する
ホットメルト接着剤である。
すなわち、本発明によれば、 (a)ベースポリマー10ないし80重量%; (b)粘着付与剤10ないし80重量%;および (c)135℃のデカリン中で測定した[η]が、0.04≦
[η]<0.6であるポリ4−メチルペンテン−1ワック
ス0.3ないし40重量%からなるホットメルト接着剤組成
物が提供される。
(発明の好適態様の説明) ベースポリマー 本発明のベースポリマーはホットメルト接着剤に通常
用いられるポリマーであり、以下のものが例示される。
1)ポリエチレン 2)エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA) 3)ケン化EVA、グラフト変性EVA等のEVA変性ポリマー 4)エチレン・(メタ)エチルアクリレート(EEA)な
どのエチレン・(メタ)アクリレート共重合体 5)エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体をイオン架
橋した、アイオノマー樹脂(例えば商品名サーリン:Dup
ont社) 6)エチレン・プロピレンコポリマー、エチレン・プロ
ピレン・(メタ)アクリル酸ターポリマー 7)ポリアミド;二塩基酸とジアミンとの反応生成物で
あり;たとえば、大豆油、桐油、トール油などの脂肪酸
の二量体であるダイマー酸とエチレンジアミン、ジエチ
レントリアミンのようなアルキルジアミンなどの反応生
成物及びナイロン12その共重合体などのナイロン類な
ど、これらはダイアミド(ダイセル)、プラチロン(東
亜合成)、アミラン(東レ)などの商品名で販売されて
いて用いることができる。
8)ポリエステル:例えばエステルジン200および300
(東洋紡)Vital 200,300(グッドイヤー社)などが使
用できる。
9)ポリプロピレン系;アタクチックポリプロピレンが
使用できる。
10)ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物からなる共
重合体及びその水添物、具体的にはスチレン、ブタジエ
ンランダム共重合体、スチレン−イソプレンランダム共
重合体、ブタジエン−ポリスチレン−ブロック共重合
体、ポリスチレン−ポリイソプレン・ブロック共重合
体、ポリ(α−メチルスチレン)・ポリブタジエン・ポ
リ(α−メチルスチレン)−ブロック共重合体などが用
いられる。
これらの共重合体は、市販品として入手することがで
き、また水素化物も市販されている。これらの具体例と
しては、たとえばカリフレックスTR−1101、TR−1107、
TR−4113(シェルケミカル社)、クレイトンG−6500、
G6521、G−1650、G−1652、G−1657(シェルケミカ
ル社)、ソルブレン、水素化ソルブレン(フィリップス
社)などが例示される。
11)その他のポリマー;酢酸ビニル共重合体系、酢酸ビ
ニル−クロトン酸共重合体系、酢酸ビニル−無水フター
ル酸共重合体系、酢酸ビニル−ビニルピロリドン系、セ
ルロース誘導体系、ポリメチルメタクリレート系、ポリ
ビニルエーテル系、ポリウレタン系、熱硬化性レジン
系、シンジオタクチックポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレン系などが使用できる。
本発明のホットメルト接着剤組成物中における、前記
ベースポリマーの割合は、接着剤組成物全体の10ないし
80重量%であり、20ないし70重量%の割合で存在するこ
とが好ましい。
粘着付与剤 本発明のホットメルト接着剤組成物における前記ベー
スポリマーは、溶融時の粘度が比較的高く、ホットタッ
クやヌレが小さいために、それ単独ではホットメルト接
着剤としては使用することはできず、組成物のヌレや作
業性を良くする目的で粘着付与剤が配合される。
したがって、ベースポリマーに混合して、加熱下に該
ポリマーのホットタックやヌレを良くすることのできる
ものであれば、粘着付与剤として使用しうるものであ
り、具体的には、脂環族系水添タッキファイヤー、ロジ
ン、変性ロジンまたはこれらのエステル化物、脂肪族系
石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂肪族成分と芳香族成分
の共重合石油樹脂、低分子量スチレン系樹脂、イソプレ
ン系樹脂、アルキル・フェノール樹脂、テルペン樹脂、
クマロン・インデン樹脂などが好適な粘着付与剤として
例示されるが、なかでも脂環族系水添タッキファイヤお
よびロジンが特に好適に使用される。
脂環族水添タッキファイヤーとしては、芳香族系石油
樹脂の核水添物またはジシクロペンタジエン系熱重合体
の水添物であり、具体的には、荒川林産化学(株)より
市販されている、商品名「アルコンP−100」などが例
示される。
変性ロジンとしては、ロジンの水添加物が挙げられ
る。水添加ロジンは軟化点79ないし85℃、酸価158ない
し162の淡色の樹脂であり、酸化に対して安定であるた
め、ワックスとの相溶性にすぐれるとともに、光や空気
による変色が少なく、透明な材料を接着するためのホッ
トメルト接着剤用の粘着付与剤として適している。
ロジンのエステル化物としては、ロジンのグリセリン
エステル、ペンタリンエステル、エチレングリコールエ
ステル、メチルエステル化物を挙げることができるが、
耐熱性の点でロジンのグリセリンエステル化物が好まし
く、なかでも、ガムロジンエステルガム、重合ロジンエ
ステルガムがとくに好ましい。
ポリ4−メチルペンテン−1ワックス 本発明のホットメルト接着剤における第3成分であ
る、ポリ4−メチルペンテン−1ワックスは、4−メチ
ルペンテン−1−のホモポリマーまたは他のα−オレフ
ィンとのコポリマーを熱分解するか、4−メチルペンテ
ン−1をチーグラー触媒を使用し、大量の水素の存在下
に重合し、低分子量のワックス状ポリマーとしてうるこ
とができる(特開昭56−76416号公報、及び特開昭59−3
1717号公報)。
4−メチルペンテン−1と共重合しうる他のα−オレ
フィンとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−テトデ
セン、1−オクタデセンなどのC2-20のα−オレフィン
が挙げられ、通常、4−メチルペンテン−1を85モル%
以上含有する共重合体が用いられる。
本発明におけるポリ−メチルペンテン−1ワックス
は、デカリン溶媒135℃における[η]が0.04以上、0.6
未満のものであり、なかでも0.1ないし0.3のものが好ま
しく使用される。
ポリ−メチルペンテン−1ワックスは、ホットメルト
接着剤組成物に、0.3ないし40重量%、好ましくは2な
いし30重量%の割合で存在することが望ましい。
本発明のホットメルト接着剤組成物には、発明の目的
を損なわない範囲において、それ自体公知の配合剤、た
とえば、軟化剤、安定剤、充填剤、酸化防止剤などを配
合することができる。
本発明に係るホットメルト接着剤組成物を調製するに
は、前記各成分をブラベンダーなどの混合機に供給し、
加熱して溶融混合し、これを所望の形状たとえば粒状、
フレーク状、棒状などに成形すればよい。
このようにして得られるホットメルト接着剤組成物
は、これを加熱溶融して、布、クラフト紙などの被塗布
体に、通常の塗布方法によって適用される。
(発明の効果) 本発明によれば、前記(a),(b)および(c)成
分を必須成分とすることにより、低温下ばかりでなく、
高温下においてもすぐれた接着性を有するとともに、加
熱流動性にもすぐれた作業性の良いホットメルト接着剤
が提供される。
(実施例) 以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
実施例1 (a)成分として、スチレンとエチレン−ブテンとの共
重合体(クレイトンG−1657、シェルケミカル社製)を
35重量部 (b)成分として、脂環族系水添タッキファイヤー(ア
ルコンP−100、荒川林産化学社製)60重量部 (c)成分として、4−メチルペンテン−1ワックス
([η]=0.15)5重量部 をニーダーにて、加熱混合して、ホットメルト型接着剤
組成物を調整した。
このホットメルト型接着剤組成物を、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム(PET)上に50μmの厚みで塗布
し、次いで延伸ポリプロピレンをこの上に120℃でヒー
トシールした。
このようにして得られた巾25mm、高さ10mmの積層体の
一方のフィルムに500gの荷重をかけ、25℃/1時間の昇温
速度で昇温させ、この際、一方のフィルムがずれ落ちる
際の温度を測定した。この温度を接着耐熱温度(Shear
Adheasion Fallure Temperature ASTM D 816)とした。
結果を表1に示す。
また、組成物の180℃における溶融粘度を測定した。
結果を表1に示す。
実施例2 実施例1で使用したクレイトンG−1657とアルコンP
−100と4−メチルペンテン−1ワックスの重量比を30/
40/30とするほかは、実施例1と同様に行なった。
結果を表1に示す。
実施例3 (a)成分として、エチレン−酢酸ビニル共重合体(エ
バフレックス220、三井デュポンポリケミカル社製)40
重量部 (b)成分として、精製天然ロジン 20重量部 (c)成分として、4−メチルペンテン−1ワックス
20重量部 を用いるほかは、実施例1と同様に行なった。結果を表
1に示す。
比較例1 実施例1のクレイトンG−1657とアルコンP−100の
重量比を37/63とし4−メチルペンテン−1ワックスを
添加せず、それ以外は実施例1と同様に行なった。結果
を表1に示す。
比較例2 実施例3のエバフレックス220と天然ロジンの重量比
を33/67とし、4−メチルペンテン−1ワックスを添加
せず、それ以外は実施例1と同様に行なった。結果を表
1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 11/00 C09J 123/20 C09J 201/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ベースポリマー10ないし80重量%; (b)粘着付与剤10ないし80重量%;および (c)135℃のデカリン中で測定した[η]が、0.04≦
    [η]<0.6であるポリ4−メチルペンテン−1ワック
    ス0.3ないし40重量%からなるホットメルト接着剤組成
    物。
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