JP2878685B2 - カラー陰極線管パネルの光導電層組成物、電荷輸送錯体組成物及び蛍光膜の製造方法 - Google Patents
カラー陰極線管パネルの光導電層組成物、電荷輸送錯体組成物及び蛍光膜の製造方法Info
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- H01J9/20—Manufacture of screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored; Applying coatings to the vessel
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー陰極線管パネ
ルの光導電層組成物、電荷輸送錯体組成物及び蛍光膜の
製造方法に関するもので、より詳しくは有機バインダ分
散系内に電子供与体である下記化学式１の１−(ｐ−ジ
アルキルアミノフェニル)−１、４、４−トリフェニル
−１、３−ブタジエンと電子受容体として下記化学式２
のチオキサンテン誘導体とを有するカラー陰極線管パネ
ルの光導電層組成物、電荷輸送錯体組成物及び前記光導
電層組成物を用いる蛍光膜の製造方法に関する。
ルの光導電層組成物、電荷輸送錯体組成物及び蛍光膜の
製造方法に関するもので、より詳しくは有機バインダ分
散系内に電子供与体である下記化学式１の１−(ｐ−ジ
アルキルアミノフェニル)−１、４、４−トリフェニル
−１、３−ブタジエンと電子受容体として下記化学式２
のチオキサンテン誘導体とを有するカラー陰極線管パネ
ルの光導電層組成物、電荷輸送錯体組成物及び前記光導
電層組成物を用いる蛍光膜の製造方法に関する。
【０００２】
【化３】 （化学式１）前記化学式１でＲ、Ｒ’は同一または異な
るアルキル基である。
るアルキル基である。
【０００３】
【化４】 （化学式２）前記化学式２でＲ1はエトキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、
オクチルカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ｔ−ブチル基、エト
キシ基、プロポキシ基及びブトキシ基よりなる群から選
択され、Ｒ2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、エステル基及びト
リフルオロメチル基よりなる群から選択される。
基、ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、
オクチルカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ｔ−ブチル基、エト
キシ基、プロポキシ基及びブトキシ基よりなる群から選
択され、Ｒ2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、エステル基及びト
リフルオロメチル基よりなる群から選択される。
【０００４】
【従来の技術】カラー陰極線管パネルに蛍光膜を形成さ
せるためには、一般的に次のような工程を経る。洗浄さ
れたガラスバルブのパネル上にポリビニルアルコールと
ニクロム酸アンモニウムのようなフォトレジストを均一
に塗布した後、加熱乾燥する。前記パネルをマスクアセ
ンブリと組み合わせて露光台上にのせる。シャドーマス
クスロットを通じて紫外線を照射してパネル内面のフォ
トレジストを部分的に露光させてドットあるいはストラ
イプ像を形成する。かかるようにフォトレジストをパネ
ル上に固着させた後、イオンを除去した蒸留水で洗浄し
て紫外線に露光されなかったフォトレジストを除去す
る。ドットまたはストライプ間の空間には黒鉛溶液のよ
うな非発光性光吸収剤を塗布し、パネルを熱によって乾
燥した後に過酸化水素で洗浄する。その後、高圧蒸留水
スプレーでパネルを洗浄し、露光されなかったフォトレ
ジストとその上を覆っている黒鉛溶液とを除去する。パ
ネルを急速に回転させて湿気を乾燥させると、残ってい
る黒鉛溶液がブラックマトリックスを形成する。形成さ
れたブラックマトリックスの間の空間に赤色、緑色及び
青色蛍光体を各々コーティングして蛍光膜を完成させ
る。
せるためには、一般的に次のような工程を経る。洗浄さ
れたガラスバルブのパネル上にポリビニルアルコールと
ニクロム酸アンモニウムのようなフォトレジストを均一
に塗布した後、加熱乾燥する。前記パネルをマスクアセ
ンブリと組み合わせて露光台上にのせる。シャドーマス
クスロットを通じて紫外線を照射してパネル内面のフォ
トレジストを部分的に露光させてドットあるいはストラ
イプ像を形成する。かかるようにフォトレジストをパネ
ル上に固着させた後、イオンを除去した蒸留水で洗浄し
て紫外線に露光されなかったフォトレジストを除去す
る。ドットまたはストライプ間の空間には黒鉛溶液のよ
うな非発光性光吸収剤を塗布し、パネルを熱によって乾
燥した後に過酸化水素で洗浄する。その後、高圧蒸留水
スプレーでパネルを洗浄し、露光されなかったフォトレ
ジストとその上を覆っている黒鉛溶液とを除去する。パ
ネルを急速に回転させて湿気を乾燥させると、残ってい
る黒鉛溶液がブラックマトリックスを形成する。形成さ
れたブラックマトリックスの間の空間に赤色、緑色及び
青色蛍光体を各々コーティングして蛍光膜を完成させ
る。
【０００５】前記赤、緑、青色蛍光体をブラックマトリ
ックスの間の空間にコーティングする工程にはスラリー
方式と電子写真方式がある。
ックスの間の空間にコーティングする工程にはスラリー
方式と電子写真方式がある。
【０００６】スラリー方式は下記段階を含む。赤色蛍光
体スラリーをパネル上に均一に塗布し、パネルを加熱し
て蛍光体を乾燥し、マスクアセンブリとパネルを再び組
み合わせて露光し、マスクアセンブリを分離して、露光
されなかった蛍光体を、イオンを除去した蒸留水スプレ
ーを使用して除去し、パネル内面に赤色蛍光体ドットや
ストライプを形成させる。緑色と青色蛍光体に対しても
各々同一過程で進行し、緑色及び青色蛍光体を露光させ
る時には、前記蛍光体に、マスクアセンブリに対して定
められた角度で三つの蛍光体が重ならないように光を照
射する。しかし、前記方法によって形成される蛍光膜は
パネルの中央部と周辺部との乾燥する速度が異なるの
で、露光時に、パネル中央部ドットの幅と周辺部ドット
との幅の差が大きくてドットの形状も悪くなり、カラー
陰極線管の色純度を低下させる問題点がある。
体スラリーをパネル上に均一に塗布し、パネルを加熱し
て蛍光体を乾燥し、マスクアセンブリとパネルを再び組
み合わせて露光し、マスクアセンブリを分離して、露光
されなかった蛍光体を、イオンを除去した蒸留水スプレ
ーを使用して除去し、パネル内面に赤色蛍光体ドットや
ストライプを形成させる。緑色と青色蛍光体に対しても
各々同一過程で進行し、緑色及び青色蛍光体を露光させ
る時には、前記蛍光体に、マスクアセンブリに対して定
められた角度で三つの蛍光体が重ならないように光を照
射する。しかし、前記方法によって形成される蛍光膜は
パネルの中央部と周辺部との乾燥する速度が異なるの
で、露光時に、パネル中央部ドットの幅と周辺部ドット
との幅の差が大きくてドットの形状も悪くなり、カラー
陰極線管の色純度を低下させる問題点がある。
【０００７】前記スラリー方式の短所を改善するための
方法として、電子写真方式が開発された。前記電子写真
方式は下記段階を含む。カラー陰極線管用パネル上に形
成された導電層上に、光導電性物質をコーティングして
光導電層を形成させる。前記導電層の帯電工程を通じて
パネル表面に一定の表面電位を形成する。前記パネルを
可視光線を利用して選択的に露光し、露光された部分の
電荷を除去する。前記電荷が除去された部分に蛍光体粉
末を噴射して蛍光面を形成させる。前記光導電層は暗い
場所では絶縁層としての役割をするが、紫外線または可
視光線のような一定領域の波長を有する光源が照射され
る時には電子または正孔を作る。
方法として、電子写真方式が開発された。前記電子写真
方式は下記段階を含む。カラー陰極線管用パネル上に形
成された導電層上に、光導電性物質をコーティングして
光導電層を形成させる。前記導電層の帯電工程を通じて
パネル表面に一定の表面電位を形成する。前記パネルを
可視光線を利用して選択的に露光し、露光された部分の
電荷を除去する。前記電荷が除去された部分に蛍光体粉
末を噴射して蛍光面を形成させる。前記光導電層は暗い
場所では絶縁層としての役割をするが、紫外線または可
視光線のような一定領域の波長を有する光源が照射され
る時には電子または正孔を作る。
【０００８】カラー陰極線管パネル用蛍光膜形成のため
の光導電層の構造を図２に表した。図２に表されたよう
に光導電層１５は、カラー陰極線管用パネル１１上の有
機導電層１３上に形成され、発生電荷２１及び電荷輸送
物質２３を含む。
の光導電層の構造を図２に表した。図２に表されたよう
に光導電層１５は、カラー陰極線管用パネル１１上の有
機導電層１３上に形成され、発生電荷２１及び電荷輸送
物質２３を含む。
【０００９】前記光導電層を形成する光導電層組成物は
有機バインダ、電子受容体化合物及び電子供与体化合物
を含む発生電荷及び輸送物質そして残余溶媒よりなる。
前記発生電荷及び輸送物質の例としてはヒドラゾン化合
物、スチレン化合物、ピラゾール化合物、トリフェニル
アミン化合物などの正孔あるいは電子輸送性の有機電荷
輸送物質がある。
有機バインダ、電子受容体化合物及び電子供与体化合物
を含む発生電荷及び輸送物質そして残余溶媒よりなる。
前記発生電荷及び輸送物質の例としてはヒドラゾン化合
物、スチレン化合物、ピラゾール化合物、トリフェニル
アミン化合物などの正孔あるいは電子輸送性の有機電荷
輸送物質がある。
【００１０】電子供与体化合物または電子受容体化合物
は正孔及び電子を各々輸送することができるが、より効
率的に電荷を輸送し、蛍光膜の製造工程を単純化するた
めには正孔及び電子の輸送が可能な陽極性電荷輸送シス
テムの開発が要された。このため正孔及び電子が輸送で
きる陽極性電荷輸送システムであるＰＶＫ−ＴＮＦシス
テムがＷ．Ｄ．ＧＩＬＬによりＪ．Ａｐｐｌ．Ｐｈｙ
ｓ．，４３(１２)、５０３３(１９７２)に報告されてい
る。前記システムは光照射によって発生した電荷中(＋)
電荷及び(−)電荷を同時に輸送する物質を使用する。し
かし前記システムは電荷輸送度が約１０-7ｃｍ2／Ｖｓ
の低い電荷輸送度を有し、電荷の発生能力が微弱なので
別途の電荷発生物質を必ず添加しなければならない。
は正孔及び電子を各々輸送することができるが、より効
率的に電荷を輸送し、蛍光膜の製造工程を単純化するた
めには正孔及び電子の輸送が可能な陽極性電荷輸送シス
テムの開発が要された。このため正孔及び電子が輸送で
きる陽極性電荷輸送システムであるＰＶＫ−ＴＮＦシス
テムがＷ．Ｄ．ＧＩＬＬによりＪ．Ａｐｐｌ．Ｐｈｙ
ｓ．，４３(１２)、５０３３(１９７２)に報告されてい
る。前記システムは光照射によって発生した電荷中(＋)
電荷及び(−)電荷を同時に輸送する物質を使用する。し
かし前記システムは電荷輸送度が約１０-7ｃｍ2／Ｖｓ
の低い電荷輸送度を有し、電荷の発生能力が微弱なので
別途の電荷発生物質を必ず添加しなければならない。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決するために案出されたもので、電荷輸送度が速く、
別途の電荷発生物質を添加する必要がないカラー陰極線
管パネルの光導電層の組成物、電荷輸送錯体システム及
び前記光導電層組成物を利用した蛍光膜の製造方法を提
供することを目的とする。
解決するために案出されたもので、電荷輸送度が速く、
別途の電荷発生物質を添加する必要がないカラー陰極線
管パネルの光導電層の組成物、電荷輸送錯体システム及
び前記光導電層組成物を利用した蛍光膜の製造方法を提
供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的を達成
するために、本発明は、５〜２０重量％の有機バイン
ダ、０．５〜２０重量％の下記の化学式１で表示される
１−(ｐ−ジアルキルアミノフェニル)−１、４、４−ト
リフェニル−１、３−ブタジエンと０．１〜２０重量％
の下記の化学式２で表示されるチオキサンテン誘導体及
び５０〜９０重量％の溶媒を含むカラー陰極線管パネル
の光導電層組成物を提供する。
するために、本発明は、５〜２０重量％の有機バイン
ダ、０．５〜２０重量％の下記の化学式１で表示される
１−(ｐ−ジアルキルアミノフェニル)−１、４、４−ト
リフェニル−１、３−ブタジエンと０．１〜２０重量％
の下記の化学式２で表示されるチオキサンテン誘導体及
び５０〜９０重量％の溶媒を含むカラー陰極線管パネル
の光導電層組成物を提供する。
【００１３】
【化５】 （化学式１） （前記化学式１でＲ、Ｒ’は同一または異なるアルキル
基である。）
基である。）
【化６】 （化学式２） （前記化学式２でＲ1はエトキシカルボニル基、ブトキ
シカルボニル基、フェノキシカルボニル基、オクチルカ
ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ｔ−ブチル基、エトキシ、プロ
ポキシ基及びブトキシ基よりなる群から選択され、Ｒ2
は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、シアノ基、ニトロ基、エステル基及びトリフルオロ
メチル基よりなる群から選択される。） さらに本発明は、有機バインダが、ポリスチレン、ポリ
メタクリレート、α−メチルスチレン、ポリカボネート
及びスチレン−アクリレート共重合体よりなる群から選
択されることを特徴とする光導電層組成物を提供する。
シカルボニル基、フェノキシカルボニル基、オクチルカ
ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ｔ−ブチル基、エトキシ、プロ
ポキシ基及びブトキシ基よりなる群から選択され、Ｒ2
は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、シアノ基、ニトロ基、エステル基及びトリフルオロ
メチル基よりなる群から選択される。） さらに本発明は、有機バインダが、ポリスチレン、ポリ
メタクリレート、α−メチルスチレン、ポリカボネート
及びスチレン−アクリレート共重合体よりなる群から選
択されることを特徴とする光導電層組成物を提供する。
【００１４】さらに、本発明は、１−(ｐ−ジアルキル
アミノフェニル)−１、４、４−トリフェニル−１、３
−ブタジエンは１−(ｐ−ジエチルアミノフェニル)−
１、４、４−トリフェニル−１、３−ブタジエンである
ことを特徴とする光導電層組成物を提供する。
アミノフェニル)−１、４、４−トリフェニル−１、３
−ブタジエンは１−(ｐ−ジエチルアミノフェニル)−
１、４、４−トリフェニル−１、３−ブタジエンである
ことを特徴とする光導電層組成物を提供する。
【００１５】さらに本発明は、チオキサンテン誘導体は
ｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−
カルボキシレート１０、１０−ジオキシドであることを
特徴とする光導電層組成物を提供する。
ｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−
カルボキシレート１０、１０−ジオキシドであることを
特徴とする光導電層組成物を提供する。
【００１６】さらに本発明は、５〜２０重量％の有機バ
インダ、電子供与体として０．５〜２０重量％の前記化
学式１で表示される１−(ｐ−ジアルキルアミノフェニ
ル)−１、４、４−トリフェニル−１、３−ブタジエン
及び電子受容体として０．１〜２０重量％の前記化学式
２で表示されるチオキサンテン誘導体を含むカラー陰極
線管パネルの電荷輸送錯体組成物を提供する。
インダ、電子供与体として０．５〜２０重量％の前記化
学式１で表示される１−(ｐ−ジアルキルアミノフェニ
ル)−１、４、４−トリフェニル−１、３−ブタジエン
及び電子受容体として０．１〜２０重量％の前記化学式
２で表示されるチオキサンテン誘導体を含むカラー陰極
線管パネルの電荷輸送錯体組成物を提供する。
【００１７】さらに本発明は、有機バインダはポリスチ
レン、ポリメタクリレート、α−メチルスチレン、ポリ
カボネート及びスチレン−アクリレート共重合体よりな
る群から選択されることを特徴とする電荷輸送錯体組成
物を提供する。
レン、ポリメタクリレート、α−メチルスチレン、ポリ
カボネート及びスチレン−アクリレート共重合体よりな
る群から選択されることを特徴とする電荷輸送錯体組成
物を提供する。
【００１８】さらに本発明は、チオキサンテン誘導体は
ｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−
カルボキシレート１０、１０−ジオキシドであることを
特徴とする電荷輸送錯体組成物を提供する。
ｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−
カルボキシレート１０、１０−ジオキシドであることを
特徴とする電荷輸送錯体組成物を提供する。
【００１９】さらに本発明は、カラー陰極線管のパネル
上に導電層を形成し、前記導電層上に前記光導電層組成
物を利用して光導電層を形成し、前記光導電層上にブラ
ックマトリックスパターンを形成し、前記ブラックマト
リックスパターンの間に赤、緑、青の蛍光体をコーティ
ングする段階を含むカラー陰極線管パネルの蛍光膜の製
造方法を提供する。
上に導電層を形成し、前記導電層上に前記光導電層組成
物を利用して光導電層を形成し、前記光導電層上にブラ
ックマトリックスパターンを形成し、前記ブラックマト
リックスパターンの間に赤、緑、青の蛍光体をコーティ
ングする段階を含むカラー陰極線管パネルの蛍光膜の製
造方法を提供する。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳しく説明す
る。
る。
【００２１】本発明に従うカラー陰極線管パネルの光導
電層組成物に於いて、前記化学式１で表示される１−
(ｐ−ジアルキルアミノフェニル)−１、４、４−トリフ
ェニル−１、３−ブタジエンは(＋)電荷を輸送する物質
即ち、電子供与体で、前記化学式２で表示されるチオキ
サンテン誘導体は(−)電荷を輸送する物質すなわち、電
子輸送体として作用する。
電層組成物に於いて、前記化学式１で表示される１−
(ｐ−ジアルキルアミノフェニル)−１、４、４−トリフ
ェニル−１、３−ブタジエンは(＋)電荷を輸送する物質
即ち、電子供与体で、前記化学式２で表示されるチオキ
サンテン誘導体は(−)電荷を輸送する物質すなわち、電
子輸送体として作用する。
【００２２】前記チオキサンテン誘導体中ｎ−ブチル−
９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−カルボキシレ
ート１０、１０−ジオキシド化合物は９−オキソ−９Ｈ
−チオキサンテン−３−カルボン酸−１０、１０−ジオ
キシドと１−ブロモブタンとのエステル化反応から得ら
れる。前記化学式１の化合物と前記化学式２の化合物を
溶媒に分散させて電荷輸送錯体を形成することによって
カラー陰極線管パネルの光導電層組成物を製造すること
ができる。
９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−カルボキシレ
ート１０、１０−ジオキシド化合物は９−オキソ−９Ｈ
−チオキサンテン−３−カルボン酸−１０、１０−ジオ
キシドと１−ブロモブタンとのエステル化反応から得ら
れる。前記化学式１の化合物と前記化学式２の化合物を
溶媒に分散させて電荷輸送錯体を形成することによって
カラー陰極線管パネルの光導電層組成物を製造すること
ができる。
【００２３】電荷輸送錯体の形成如何はＵＶ吸収スペク
トル測定によって確認される。前記化学式１の化合物は
３９５ｎｍで最大のＵＶ吸収ピークを有し、前記化学式
２の化合物は２８７ｎｍで最大のＵＶ吸収ピークを有す
る反面、前記化学式の二つの物質を溶液に分散させるこ
とによって形成された電荷輸送錯体は、各々単独の溶液
よりＵＶ吸収スペクトルが全波長でＵＶ吸収ピークを有
し、溶液が段々と黄色みを帯びるようになる。
トル測定によって確認される。前記化学式１の化合物は
３９５ｎｍで最大のＵＶ吸収ピークを有し、前記化学式
２の化合物は２８７ｎｍで最大のＵＶ吸収ピークを有す
る反面、前記化学式の二つの物質を溶液に分散させるこ
とによって形成された電荷輸送錯体は、各々単独の溶液
よりＵＶ吸収スペクトルが全波長でＵＶ吸収ピークを有
し、溶液が段々と黄色みを帯びるようになる。
【００２４】以下本発明の実施例及び比較例を記載す
る。
る。
【００２５】（チオキサンテン誘導体の製造） ［実施例１］９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−
カルボン酸１０、１０−ジオキシド２０ｇ(６９．４ｍ
ｍｏｌ)と１−ブロモブタン２３．８ｇ(１７３ｍｍｏ
ｌ)を２５０ｍｌのジメチルホルムアミドに溶かした
後、触媒量の炭酸水素ナトリウムを添加し、７０℃で１
８時間反応させた。反応終了後に溶液を過量の蒸留水に
投入して有機層を分離し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィに分離錠剤してｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−
チオキサンテン−３−カルボキシレート１０、１０−ジ
オキシドを９６．８％の収率で収得した。
カルボン酸１０、１０−ジオキシド２０ｇ(６９．４ｍ
ｍｏｌ)と１−ブロモブタン２３．８ｇ(１７３ｍｍｏ
ｌ)を２５０ｍｌのジメチルホルムアミドに溶かした
後、触媒量の炭酸水素ナトリウムを添加し、７０℃で１
８時間反応させた。反応終了後に溶液を過量の蒸留水に
投入して有機層を分離し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィに分離錠剤してｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−
チオキサンテン−３−カルボキシレート１０、１０−ジ
オキシドを９６．８％の収率で収得した。
【００２６】［実施例２］９−オキソ−９Ｈ−チオキサ
ンテン−３−カルボン酸１０、１０−ジオキシド１５ｇ
(５２ｍｍｏｌ)と２−エチルヘキサノール６７．８ｇ
(５２０ｍｍｏｌ)を２５０ｍｌのジクロロエタンに溶か
した後、触媒量のｐ−トルエンスルホン酸モノヒドリド
を添加して１１０℃で２０時間反応させた。反応終了後
反応溶液中のジクロロエタンは上圧蒸留で、２−エチル
ヘキサノールは減圧蒸留で除去した後シリカゲルカラム
クロマトグラフィで分離錠剤して２−エチルヘキシル９
−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−カルボキシレー
ト１０、１０−ジオキシドを９９％の収率で収得した。
ンテン−３−カルボン酸１０、１０−ジオキシド１５ｇ
(５２ｍｍｏｌ)と２−エチルヘキサノール６７．８ｇ
(５２０ｍｍｏｌ)を２５０ｍｌのジクロロエタンに溶か
した後、触媒量のｐ−トルエンスルホン酸モノヒドリド
を添加して１１０℃で２０時間反応させた。反応終了後
反応溶液中のジクロロエタンは上圧蒸留で、２−エチル
ヘキサノールは減圧蒸留で除去した後シリカゲルカラム
クロマトグラフィで分離錠剤して２−エチルヘキシル９
−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−カルボキシレー
ト１０、１０−ジオキシドを９９％の収率で収得した。
【００２７】（光導電層組成物の製造） ［実施例３］１−(ｐ−ジエチルアミノフェニル)−１、
４、４−トリフェニル−１、３−ブタジエン０．０５ｇ
と、前記実施例１で合成されたｎ−ブチル−９−オキソ
−９Ｈ−チオキサンテン−３−カルボキシレート１０、
１０−ジオキシド０．０１ｇとをトルエン２ｍｌに溶解
させた。
４、４−トリフェニル−１、３−ブタジエン０．０５ｇ
と、前記実施例１で合成されたｎ−ブチル−９−オキソ
−９Ｈ−チオキサンテン−３−カルボキシレート１０、
１０−ジオキシド０．０１ｇとをトルエン２ｍｌに溶解
させた。
【００２８】［実施例４〜１３］前記実施例３に於い
て、前記ｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテ
ン−３−カルボキシレート１０、１０−ジオキシドを、
各々０．０２ｇ、０．０３ｇ、０．０４ｇ、０．０５
ｇ、０．０６ｇ、０．０７ｇ、０．０８ｇ、０．０９
ｇ、０．１０ｇ及び０．１１ｇ使用した以外は、前記実
施例３と実質的に同一の方法で実施した。
て、前記ｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテ
ン−３−カルボキシレート１０、１０−ジオキシドを、
各々０．０２ｇ、０．０３ｇ、０．０４ｇ、０．０５
ｇ、０．０６ｇ、０．０７ｇ、０．０８ｇ、０．０９
ｇ、０．１０ｇ及び０．１１ｇ使用した以外は、前記実
施例３と実質的に同一の方法で実施した。
【００２９】［比較例１］前記実施例３に於いて、前記
１−(ｐ−ジエチルアミノフェニル)−１、４、４−トリ
フェニル−１、３−ブタジエンを０．０５ｇ使用した以
外は、前記実施例３と実質的に同一の方法で実施した。
１−(ｐ−ジエチルアミノフェニル)−１、４、４−トリ
フェニル−１、３−ブタジエンを０．０５ｇ使用した以
外は、前記実施例３と実質的に同一の方法で実施した。
【００３０】［比較例２］前記実施例３に於いて、前記
ｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−
カルボキシレート１０、１０−ジオキシドを０．０５ｇ
使用した以外は、前記実施例３と実質的に同一の方法で
実施した。
ｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−
カルボキシレート１０、１０−ジオキシドを０．０５ｇ
使用した以外は、前記実施例３と実質的に同一の方法で
実施した。
【００３１】［比較例３］従来のＴＮＦ−ＰＶＫ系を光
導電層組成物で使用した。
導電層組成物で使用した。
【００３２】前記実施例３〜１３及び比較例１〜３で電
荷輸送錯体の形成如何を確認するためにサンプルを製造
した１時間後にＵＶ／ＶＩＳ／ＮＩＲスペクトロメータ
(ＪＡＳＣＯＶ−５７０)を使用してＵＶ吸収スペクトル
を測定した。
荷輸送錯体の形成如何を確認するためにサンプルを製造
した１時間後にＵＶ／ＶＩＳ／ＮＩＲスペクトロメータ
(ＪＡＳＣＯＶ−５７０)を使用してＵＶ吸収スペクトル
を測定した。
【００３３】前記実施例３〜１３及び比較例１〜３の電
荷輸送度と、６００ｎｍでの吸光度を測定した結果を下
記表１に表し、前記実施例３〜１３及び比較例１〜２の
ＵＶ吸収スペクトルを図１に表した。
荷輸送度と、６００ｎｍでの吸光度を測定した結果を下
記表１に表し、前記実施例３〜１３及び比較例１〜２の
ＵＶ吸収スペクトルを図１に表した。
【００３４】
【表１】 前記表１及び図１に示したように、１−(ｐ−ジエチル
アミノフェニル)−１、４、４−トリフェニル−１、３
−ブタジエンとｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキ
サンテン−３−カルボキシレート１０、１０−ジオキシ
ド化合物は各々５００ｎｍ以上の長波長領域では吸収ピ
ークを示さないが、トルエンの溶媒中ではこれら二つの
化合物が錯体を形成するため、長波長領域に吸収ピーク
が移動されることが確認される。また、電子供与体と電
子受容体とを種々の比率で混合しても全て錯体が形成さ
れることが解り、電子受容体の比率が増加するほど吸光
度が増加することが解る。
アミノフェニル)−１、４、４−トリフェニル−１、３
−ブタジエンとｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキ
サンテン−３−カルボキシレート１０、１０−ジオキシ
ド化合物は各々５００ｎｍ以上の長波長領域では吸収ピ
ークを示さないが、トルエンの溶媒中ではこれら二つの
化合物が錯体を形成するため、長波長領域に吸収ピーク
が移動されることが確認される。また、電子供与体と電
子受容体とを種々の比率で混合しても全て錯体が形成さ
れることが解り、電子受容体の比率が増加するほど吸光
度が増加することが解る。
【００３５】（光導電層組成物を利用した蛍光膜の製造
の実施例） ［実施例１４］スチレン−アクリレート共重合体９．８
重量％と、１−(ｐ−ジエチルアミノフェニル)−１、
４、４−トリフェニル−１、３−ブタジエン１．７重量
％、ｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−
３−カルボキシレート１０、１０−ジオキシド０．３３
重量％とをトルエン５３ｍｌに溶解させ、少量の界面活
性剤を１時間以上かけて充分に溶解させた後、導電層が
形成されたブラウン管パネル上にスピンコーティングを
利用して膜の厚さ３−６ミクロンになるよう光導電層を
形成し、(＋)電荷を帯びるようにコロナ放電を利用して
７００Ｖの表面電位を印加した。前記表面電位の測定は
ＴＲＥＫ Ｃｏ．社のモデル−３４４を使用した。蛍光
体パターンを形成するために水銀ランプを利用して緑色
発光蛍光体蛍光膜位置を露光した後、摩擦帯電を利用し
て緑色発光蛍光体を７μＣ／ｇに帯電させて蛍光体パタ
ーンを形成した。赤色発光蛍光膜及び青色発光蛍光膜も
同一の方法で実施してカラー陰極線管蛍光膜を形成し
た。その結果所望する部分に優秀なパターンを得た。
の実施例） ［実施例１４］スチレン−アクリレート共重合体９．８
重量％と、１−(ｐ−ジエチルアミノフェニル)−１、
４、４−トリフェニル−１、３−ブタジエン１．７重量
％、ｎ−ブチル−９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−
３−カルボキシレート１０、１０−ジオキシド０．３３
重量％とをトルエン５３ｍｌに溶解させ、少量の界面活
性剤を１時間以上かけて充分に溶解させた後、導電層が
形成されたブラウン管パネル上にスピンコーティングを
利用して膜の厚さ３−６ミクロンになるよう光導電層を
形成し、(＋)電荷を帯びるようにコロナ放電を利用して
７００Ｖの表面電位を印加した。前記表面電位の測定は
ＴＲＥＫ Ｃｏ．社のモデル−３４４を使用した。蛍光
体パターンを形成するために水銀ランプを利用して緑色
発光蛍光体蛍光膜位置を露光した後、摩擦帯電を利用し
て緑色発光蛍光体を７μＣ／ｇに帯電させて蛍光体パタ
ーンを形成した。赤色発光蛍光膜及び青色発光蛍光膜も
同一の方法で実施してカラー陰極線管蛍光膜を形成し
た。その結果所望する部分に優秀なパターンを得た。
【００３６】
【発明の効果】本発明に従う光導電層組成物及び電荷輸
送錯体システムは電荷輸送錯体を形成すると同時に発生
電荷能を有することによって光導電層組成物に別途の発
生電荷物質を添加する必要がなく、従来ＴＮＦ−ＰＶＫ
系の約１０-7ｃｍ2/Ｖｓより優れた約１０-6ｃｍ2／Ｖ
ｓの電荷輸送度を有し、カラー陰極線管パネル上に蛍光
膜を製造する工程を単純化して光導電層を易しく製造で
きる。
送錯体システムは電荷輸送錯体を形成すると同時に発生
電荷能を有することによって光導電層組成物に別途の発
生電荷物質を添加する必要がなく、従来ＴＮＦ−ＰＶＫ
系の約１０-7ｃｍ2/Ｖｓより優れた約１０-6ｃｍ2／Ｖ
ｓの電荷輸送度を有し、カラー陰極線管パネル上に蛍光
膜を製造する工程を単純化して光導電層を易しく製造で
きる。
【図１】電子供与体及び電子受容体の色々の混合比によ
る電荷輸送錯体システムのＵＶ吸収スペクトルである。
る電荷輸送錯体システムのＵＶ吸収スペクトルである。
【図２】カラー陰極線管パネルの光導電層の構造を表す
断面図である。
断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G03G 5/06 313 G03G 5/06 315
Claims (8)
- 【請求項１】ａ）５〜２０重量％の有機バインダ、 ｂ）０．５〜２０重量％の下記化学式１で表示される１
−(ｐ−ジアルキルアミノフェニル)−１、４、４−トリ
フェニル−１、３−ブタジエン、 【化１】 （化学式１） （前記化学式１でＲ、Ｒ’は同一または異なるアルキル
基である。） ｃ）０．１〜２０重量％の下記した化学式２で表示され
るチオキサンテン誘導体、 【化２】 （化学式２） （前記化学式２でＲ1はエトキシカルボニル基、ブトキ
シカルボニル基、フェノキシカルボニル基、オクチルカ
ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ｔ−ブチル基、エトキシ基、プ
ロポキシ基及びブトキシ基よりなる群から選択され、Ｒ
2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、シアノ基、ニトロ基、エステル基及びトリフルオロ
メチル基よりなる群から選択される。）、及び ｄ）５０〜９０重量％の溶媒を含むカラー陰極線管パネ
ルの光導電層組成物。 - 【請求項２】 前記有機バインダはポリスチレン、ポリ
メタクリレート、α−メチルスチレン、ポリカーボネー
ト及びスチレン−アクリレート共重合体よりなる群から
選択される請求項１記載のカラー陰極線管パネルの光導
電層組成物。 - 【請求項３】前記１−(ｐ−ジアルキルアミノフェニル)
−１、４、４−トリフェニル−１、３−ブタジエンは１
−(ｐ−ジエチルアミノフェニル)−１、４、４−トリフ
ェニル−１、３−ブタジエンである請求項１記載のカラ
ー陰極線管パネルの光導電層組成物。 - 【請求項４】前記チオキサンテン誘導体はｎ−ブチル−
９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−カルボキシレ
ート１０、１０−ジオキシドである請求項１記載のカラ
ー陰極線管パネルの光導電層組成物。 - 【請求項５】５〜２０重量％の有機バインダ、 ０．５〜２０重量％の前記化学式１で表示される１−
(ｐ−ジアルキルアミノフェニル)−１、４、４−トリフ
ェニル−１、３−ブタジエン、及び０．１〜２０重量％
の前記化学式２で表示されるチオキサンテン誘導体を含
むカラー陰極線管パネルの電荷輸送錯体組成物。 - 【請求項６】前記有機バインダはポリスチレン、ポリメ
タクリレート、α−メチルスチレン、ポリカーボネート
及びスチレン−アクリレート共重合体よりなる群から選
択される請求項５記載のカラー陰極線管パネルの電荷輸
送錯体組成物。 - 【請求項７】前記チオキサンテン誘導体はｎ−ブチル−
９−オキソ−９Ｈ−チオキサンテン−３−カルボキシレ
ート１０、１０−ジオキシドである請求項５記載のカラ
ー陰極線管パネルの電荷輸送錯体組成物。 - 【請求項８】カラー陰極線管のパネル上に導電層を形成
する段階、 前記形成された導電層上に前記請求項１の光導電層組成
物を利用して光導電層を形成する段階、 前記光導電層上にブラックマトリックスパターンを形成
する段階、及び前記ブラックマトリックスパターンの間
の空間に赤、緑、青の蛍光体をコーティングする段階を
含むカラー陰極線管パネルの蛍光膜の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| KR1997-23875 | 1997-06-10 | ||
| KR1019970023875A KR100246927B1 (ko) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 전하이동 착체시스템을 이용한 단층형 전자사진 광도전층 조성물 및 그 제조방법 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1115149A JPH1115149A (ja) | 1999-01-22 |
| JP2878685B2 true JP2878685B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=19509071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10162003A Expired - Lifetime JP2878685B2 (ja) | 1997-06-10 | 1998-06-10 | カラー陰極線管パネルの光導電層組成物、電荷輸送錯体組成物及び蛍光膜の製造方法 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6168850B1 (ja) |
| JP (1) | JP2878685B2 (ja) |
| KR (1) | KR100246927B1 (ja) |
| CN (1) | CN1207506A (ja) |
| AU (1) | AU698632B1 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| US20040220534A1 (en) * | 2003-04-29 | 2004-11-04 | Martens Paul W. | Medical device with antimicrobial layer |
| US7317570B2 (en) | 2006-05-12 | 2008-01-08 | Bookham Technology Plc | Variable gain optical amplifiers |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US4921767A (en) * | 1988-12-21 | 1990-05-01 | Rca Licensing Corp. | Method of electrophotographically manufacturing a luminescent screen assembly for a cathode-ray-tube |
| US5229234A (en) * | 1992-01-27 | 1993-07-20 | Rca Thomson Licensing Corp. | Dual exposure method of forming a matrix for an electrophotographically manufactured screen assembly of a cathode-ray tube |
| JPH0627694A (ja) | 1992-07-07 | 1994-02-04 | Kao Corp | 電子写真感光体 |
| US5413885A (en) * | 1993-12-22 | 1995-05-09 | Rca Thompson Licensing Corp. | Organic photoconductor for an electrophotographic screening process for a CRT |
| US5455133A (en) * | 1994-08-30 | 1995-10-03 | Thomson Consumer Electronics, Inc. | Method of manufacturing a screen assembly having a planarizing layer |
| WO1996035222A1 (en) * | 1995-04-29 | 1996-11-07 | Orion Electric Co., Ltd. | AN ELECTROPHOTOGRAPHICALLY MANUFACTURING OF A LUMINESCENT SCREEN FOR CRTs |
| US5840817A (en) * | 1995-12-29 | 1998-11-24 | Samsung Display Devices Co., Ltd. | Polymer for photo-conductive layer and preparation method thereof |
| US5790913A (en) * | 1996-10-09 | 1998-08-04 | Thomson Consumer Electronics, Inc. | Method and apparatus for manufacturing a color CRT |
| MY130910A (en) * | 1996-12-04 | 2007-07-31 | Samsung Display Devices Co Ltd | A composition of photoconductive layer for a color display panel. |
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- 1997-06-10 KR KR1019970023875A patent/KR100246927B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1998
- 1998-06-08 MY MYPI98002536A patent/MY133459A/en unknown
- 1998-06-09 AU AU70039/98A patent/AU698632B1/en not_active Ceased
- 1998-06-09 US US09/094,137 patent/US6168850B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-06-10 CN CN98102943A patent/CN1207506A/zh active Pending
- 1998-06-10 JP JP10162003A patent/JP2878685B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| CN1207506A (zh) | 1999-02-10 |
| AU698632B1 (en) | 1998-11-05 |
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| KR19990000782A (ko) | 1999-01-15 |
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