JPH07235264A - 電子写真的にスクリーニング処理された陰極線管のベーキングとシーリングを組合せた製造方法 - Google Patents

電子写真的にスクリーニング処理された陰極線管のベーキングとシーリングを組合せた製造方法

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JPH07235264A
JPH07235264A JP6318772A JP31877294A JPH07235264A JP H07235264 A JPH07235264 A JP H07235264A JP 6318772 A JP6318772 A JP 6318772A JP 31877294 A JP31877294 A JP 31877294A JP H07235264 A JPH07235264 A JP H07235264A
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panel
screen structure
solution
layer
funnel
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JP6318772A
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Pabitra Datta
ダッタ パビトゥラ
Nitin V Desai
ヴィタルブハイ デサイ ニティン
Ronald N Friel
ノーマン フリエル ロナルド
Eugene S Poliniak
サミュエル ポリニアク ユージン
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RCA Licensing Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/20Manufacture of screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored; Applying coatings to the vessel
    • H01J9/22Applying luminescent coatings
    • H01J9/227Applying luminescent coatings with luminescent material discontinuously arranged, e.g. in dots or lines
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    • H01J9/2276Development of latent electrostatic images

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、パネルをファンネルにフリットシ
ールする前にパネルを巧妙にベーキングする必要のない
カラーCRT用の発光スクーン組立体の電子写真的な製
造方法の提供を目的とする。 【構成】 本発明のカラーCRT(10)用発光スクリ
ーン組立体(22,24)の電子写真的な製造方法は、
揮発性構成物を実質的に完全にベーキング除去し、同じ
段階でフェースプレートパネル(12)を管状エンベロ
ープ(11)のファンネル(15)にフリットシールす
る段階よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真的スクリーニ
ング(EPS)工程による陰極線管(CRT)用のスク
リーン組立体の製造方法に係り、ここで、フェースプレ
ートパネル上の部分的に完成されたスクリーン組立体は
ベーキング除去され、同時に、CRTのファンネルにシ
ーリングされる。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビジョン画像受像管のような
CRTは、EPS工程で製造される場合に、通常、
(a)上に重なる光伝導性層と共に伝導性層を含む揮発
性光受容体をフェースプレートパネルの内側の面に設
け;(b)実質的に均一な静電荷を光受容体に定着さ
せ;(c)その上の電荷分布に影響を与えるため光受容
体の選択された領域を化学線放射にさらし;(d)少な
くとも一の乾燥粉末化され、光放出性であり、摩擦電気
的に充電されたスクリーン構造体材料で光受容体を現像
し;(e)スクリーン構造体材料を定着させ、薄膜化
し、アルミニウム処理を行い;(f)スクリーン組立体
を形成するために、光受容体と、スクリーン構造体と、
薄膜化材料の揮発性構成物を除去するため空気中でフェ
ースプレートパネルをベーキングする段階で調製され
る。上記の初期ベーキング段階の後に、その内側の面に
スクリーン組立体を備え、そこにカラー選択電極が取付
けられ、スクリーン組立体と離間しているフェースプレ
ートパネルは、CRTエンベロープを形成するためにフ
ァンネルにフリットシールされる。
【0003】上記の工程の製造効率を向上させることが
望まれる。例えば、1972年1月26日にメイアウド
に発行された米国特許第3,558,310号明細書に
記載されている如く、スクリーンとマトリクスが所謂
「湿式処理」で形成される従来のスクリーン製造技術に
おいて、パネルのベーキング除去段階をフリットシール
段階と組み合わせることは周知である。このような組み
合わされた工程は、1985年1月15日にピアシンス
キー他に発行された米国特許第4,493,668号明
細書と;1992年9月8日にパテル他に発行された米
国特許第5,145,511号明細書に記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、湿式処理にお
ける揮発性スクリーン構成物の数はEPS工程よりも少
ない。その理由は、湿式処理において、マトリクスの形
式でフェースプレートパネルに最初に沈積される光感受
性材料の層は現像段階中に部分的に洗浄され、光感受性
材料の残りの部分はエッチング液で除去されるからであ
る。従って、従来のスクリーンの揮発性構成物は、マト
リクス及び発光スクリーン構造体材料と、スクリーン構
造体材料とアルミニウム層の間に設けられた薄膜化材料
だけを含む。これに対しEPSで製造されたスクリーン
は、揮発性の2層の光受容体と、マトリクス材料と、発
光体材料と、薄膜化樹脂とを含む。従って、製造工程に
おける効率化を実現するには、従来の別個のパネルのベ
ーキング段階を削除するために、より容易に揮発する光
受容体を設ける必要がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シールエッジ
を有するファンネルにシールされたシールエッジを備え
たフェースプレートパネルを有するカラーCRTの発光
スクリーン組立体の製造方法を提供する。本発明の方法
は、上記フェースプレートパネルの内側の面に揮発性光
受容体を設ける段階よりなる。上器光受容体は、伝導性
層と光伝導性層とを含む。伝導性層は有機伝導性溶液に
より形成される。光伝導性層は、適当な樹脂と、電子供
与体材料と、少なくとも一の電子受容体材料と、界面活
性剤と、有機溶媒とからなる溶液で上記伝導性層を被覆
することにより形成される。
【0006】上記の工程は、上記光伝導性層に実質的に
均一な静電荷を定着させ;その上の上記電荷を作用させ
るため上記光伝導性層の選択された領域を化学線放射に
さらし;少なくとも一の乾燥性、光放出性、摩擦電気的
に充電されたスクリーン構造体材料で上記光伝導性層を
現像し;上記スクリーン構造体材料の変位を最小限に抑
えるため上記スクリーン構造体材料を上記光伝導性層に
固定し;上記スクリーン構造体材料を適当な薄膜化材料
で薄膜化し;上記薄膜化されたスクリーン構造体材料を
アルミニウム処理し;上記パネル内にカラー選択電極を
設置し;上記シールエッジの一方にフリット材料のビー
ドを設け、上記シールエッジを整列して上記パネルを上
記ファンネルに置き;上記ファンネル及び上記パネルを
適当な窯に支持し;上記フリット材料を固め、同時に、
上記光受容体と、上記スクリーン構造体材料と上記薄膜
化材料の揮発性構成物とを揮発させるのに十分な時間的
間隔で上記ファンネル及び上記パネルを上記フリット材
料の凝固温度を上回る温度に加熱する段階を更に有す
る。
【0007】上記工程は、上記フリットの凝固温度を下
回る温度で実質的に完全に分解される光受容体の光伝導
性層に電子供与体材料を利用することにより改善され、
これにより、従来のパネルのベーキング除去段階を本発
明のフリットシール段階に組み入れることが容易にな
る。
【0008】
【実施例】図1に矩形状フェースプレートパネル12
と、矩形状ファンネル15により接続された管状ネック
14とよりなるガラスエンベロープ11を有するCRT
10のようなカラーディスプレイ装置を示す。ファンネ
ル15は、アノードボタン16と接触しネック14に延
在する内部伝導性皮膜(図示せず)を有する。パネル1
2はビューイングフェースプレート又はサブストレート
18と、ガラスフリット21によりファンネル15にシ
ールされた周辺側のフランジ又は側壁20とからなる。
3色発光スクリーン22は、フェースプレート18の内
側の面に支持される。図2に示すスクリーン22は、好
ましくは、色のグループに配置された赤色放出性、緑色
放出性、及び青色放出性の発光体の縞、R、G、及びB
夫々の多数のスクリーン素子、或いは、衝突する電子ビ
ームが発生する平面に略垂直な方向に延在し、循環的に
並ぶ3本の縞、又は、トライアッド(3色の組)のピク
チャー素子を含むライン形スクリーンである。かかる実
施例に対し通常のビューイング位置において発光体の縞
は垂直方向に延在する。好ましくは、上記発光体の縞
は、従来より周知の光吸収性マトリクス材料23により
互いに隔離される。或いは、スクリーンはドット形スク
リーンでも良い。好ましくはアルミニウム製である薄い
伝導性層24は、スクリーン22の上に重ねられ、発光
体素子から放射されフェースプレート18を通過する光
を反射すると共にスクリーンに均一の電位を印加する手
段を提供する。スクリーン22と上に重なるアルミニウ
ム層24は、スクリーン組立体を構成する。
【0009】図1を再び参照するに、多開口形のカラー
選択電極、又は、シャドーマスク25は、スクリーン組
立体に所定の間隔のある関係で従来の手段によって取外
し自在に取付けられる。図1に点線で概略的に示される
電子銃26は、3本の電子ビーム28を発生し、マスク
25の開口部を介しコンバージェンスパスに沿ってスク
リーン22に当てるためネック14の中心側に取付けら
れる。銃26は、例えば、1986年10月28日にモ
レル他に発行された米国特許第4,620,133号明
細書に記載される形の双電位式電子銃、又は、他のあら
ゆる適当な銃からなる。
【0010】管10は、ファンネルとネックの結合部の
領域にあるヨーク30のような外部磁気偏向ヨークと共
に使用するよう設計される。ヨーク30は作動すると、
スクリーン22上で矩形状のラスタ内で水平方向及び垂
直方向にビームを走査させる磁界を3本のビーム28に
印加する。最初の偏向面(ゼロ偏向の箇所)は図1に線
P−Pでヨーク30の中央付近に示される。説明の便宜
上、偏向区域における偏向ビームパスの実際の曲率は示
さない。
【0011】スクリーン22は、先に引用した米国特許
第4,921,767号明細書に記載され、図3のブロ
ック図に示す電子写真的スクリーニング(EPS)工程
により製造される。最初に、パネル12は、従来より周
知の如く、苛性溶液で洗浄され、水で洗い流され、緩衝
化されたフッ化水素酸でエッチングされ、再び水で洗い
流される。ビューイングフェースプレート18の内部に
は、好ましくは、上に重なる有機光伝導性(OPC)層
34に電極を提供する有機伝導性(OC)材料からなる
適当な層32よりなる光受容体が設けられる。上記OC
層32及びOPC層34を図4に示す。
【0012】EPS工程によりマトリクスを形成するた
め、OPC層34は、1992年1月28日にダッタ他
に発行された米国特許第5,083,959号明細書に
記載される形のコロナ充電を使用して、+200ボルト
から+700ボルトの範囲内の適当な電位に充電され
る。シャドーマスク25はパネル12に挿入され、正に
充電されたOPC層34は、シャドーマスク25を介し
て、従来のスリーインワン形の照明具に配置されたキセ
ノンフラッシュランプからの光のような化学線が照射さ
れる。各照射の後に、ランプは、電子銃からの電子ビー
ムの入射角を2倍にするため別の位置に動かされる。光
放出発光体がスクリーン22を形成するために、引続き
沈積されるOPC層の領域を放電するために、3ヵ所の
別個のランプ位置から3回の露光が必要である。露光段
階後に、シャドーマスク25はパネル12から取り除か
れ、パネルは、1993年10月6日に出願された米国
特許出願第132,263号明細書に記載されるような
第1の現像装置に移される。かかる現像装置は、光吸収
性の黒色マトリクススクリーン構造体材料の適切に調製
された乾燥粉末状の微粉を含む。上記マトリクス材料は
現像装置によって摩擦電気的に負に充電される。負に充
電されたマトリクス材料は、先に引用した米国特許第
4,921,767号明細書に記載される如く、1段階
だけで直接に沈積させるか、或いは、1993年7月2
0日にリドル他に発行された米国特許第5,229,2
34号明細書に記載される如く2段階で直接に沈積させ
ることが可能である。上記「2段階」マトリクス沈積処
理は、得られるマトリクスの不透明度を増加させる。光
放出発光体材料は、先に引用した米国特許第4,92
1,767号明細書に記載される方法で沈積させられ
る。
【0013】さらに、従来より周知であり、例えば、1
971年1月26日にメイアウドに発行された米国特許
第3,558,310号明細書に記載された従来の湿式
マトリクス処理を使用してマトリクスを形成することが
可能である。マトリクスが湿式処理により形成される場
合に、光受容体はマトリクス上に形成され、発光体材料
は先に引用した米国特許第4,921,767号明細書
に記載される方法で沈積される。
【0014】上記の「先にマトリクス形」の2通りの工
程の他に、EPS工程により発光体を沈積した後にマト
リクス123を電子写真的に形成することが可能であ
る。この「後にマトリクス形」の工程は、1993年8
月31日にエーマン ジュニアに発行された米国特許第
5,240,798号明細書に記載される。図5には、
スクリーン122と、上に重なるアルミニウム層124
とからなり、米国特許第5,240,798号明細書に
記載の「後にマトリクス形」の工程に従って製造された
スクリーン組立体が示される。
【0015】「後にマトリクス形」の工程において、赤
色−、青色−、及び緑色−放出発光体素子、R、B、及
びGは、夫々、摩擦電気的に正に充電された発光体スク
リーン構造体材料の微粉を光受容体の正に充電されたO
PC層34に順次に沈積させることにより形成される。
充電処理は、先に引用した米国特許第5,083,95
9号明細書に記載されるのと同じである。3つの発光体
が沈積された後に、OPC層34は再び正の電位に均一
に充電され、先に沈積された発光体を含むパネルは、摩
擦電気的に負の電荷をマトリクス構造体材料に与えるマ
トリクス現像装置で沈積させられる。発光体スクリーン
素子を隔離する光伝導性層の正に充電された開いた領域
は、マトリクス123を形成するために、負に充電され
たマトリクス材料を上記開いた領域に沈積させることに
より直接現像される。かかる処理は「直接」現像と呼ば
れる。次いで、スクリーン構造体材料は、先に引用した
米国特許第4,921,767号明細書に記載される如
く、定着され薄膜化される。アルミニウム層124は、
層24を設ける際に説明した目的のためスクリーン12
2上に設けられる。上記のスクリーン製造工程は、上記
のスクリーン組立体と構造的に同一のスクリーン組立体
を実現するために、OPC層34に設けられた電荷の極
性と、スクリーン構造体材料に誘導された摩擦電気的電
荷の極性の両方を反転させることによって変形すること
が可能である。
【0016】図4を再び参照するに、OC層32は、2
乃至6重量パーセントの第4級アンモニウム高分子電解
質と、約0.001乃至0.1重量パーセント、好まし
くは、約0.01重量パーセントの適当な界面活性剤
と、約0.5乃至2重量パーセント、又は、それ未満の
ポリビニルアルコール(PVA)と、バランス脱イオン
水とを含む水性有機伝導性溶液でパネル12の内側の面
を覆うことにより形成される。第4級アンモニウム高分
子電解質は、ポリ(ジメチル−ジアリル−塩化アンモニ
ウム)と、ポリ(3,4−ジメチレン−N−ジメチル−
塩化ピロリジウム)(3,4−DNDP塩化物)と、ポ
リ(3,4−ジメチレン−N−ジメチル−ピロリジウム
硝酸塩)(3,4−DNDP硝酸塩)と、ポリ(3,4
−ジメチレン−N−ジメチル−ピロリジウム燐酸塩)
(3,4−DNDP燐酸塩)とよりなる群から選ばれる
ホモポリマーである。或いは、ビニルイミダゾリウム
メト硫酸塩(VIM)、又は、ビニルピロリドン(V
P)のような適当な共重合体を伝導性溶液に使用しても
よい。
【0017】ポリ(ジメチル−ジアリル−塩化アンモニ
ウム)は、ペンシルベニア州ピッツバーグのカルゴン社
よりCat−Floc−C又はCat−Floc−T−
2として商業的に入手可能であり、VIMとVPの共重
合体はニュージャージ州パーシパニーのBASF社より
MOS−905として入手可能である。商業的に入手可
能なCat−Floc材料は、0.6重量パーセントの
高分子電解質と、0.3重量パーセントのポリビニルピ
ロリドンと、約99重量パーセントのメチルアルコール
と、パネルのベーキング後に完全にはベーキング除去さ
れないNaCl(塩化ナトリウム)及びK2 SO4 (硫
酸カリウム)のような無機塩を含む。塩化物イオンは、
有機伝導体の製造に使用する前に、入手した材料から除
去するか、或いは、少なくとも濃度を低下させる必要が
ある。商業的に入手可能な材料は100グラム当たり約
0.20米ドル、或いは、1パネル当たり約0.002
米ドルを要する。
【0018】Cat−Floc材料の有機ポリマー鎖に
結合された塩化物を除去するために、Cat−Floc
の10%溶液は、2時間に亘り3倍の蒸留水に溶解さ
れ、10%の固体陽イオン交換ビードと混合される。混
合物は5μの圧力フィルタを通して濾過され、イオン交
換によるCat−Flocはアセトンと共に溶液から沈
殿する。沈殿物は、その比が80:20のアセトン:水
で洗浄され、50重量パーセントのCat−Flocを
含む水溶液を生成するため水に溶解される。塩化物遊離
Cat−FlocのpHは、12乃至13の範囲内にあ
る。このpHは、0.1%HNO3 (硝酸)又は0.1
%のH3 PO4 (燐酸)で滴定することによりpH4に
調整される。
【0019】以下に、この例に限定されることなく、O
C層32を詳細に説明する例を示す。 OC 例1 有機伝導性溶液は、以下の成分を1時間に亘り混合し、
その溶液を1μ(ミクロン)のフィルタで濾過すること
により形成される。溶液の粘度は2.6センチポイズ
(cP)である。
【0020】ポリ(ジメチル−ジアリル−塩化アンモニ
ウム)の水に対する50%溶液 100g(5重量%) プルロニックL−72(50:50の水:メタノールに
5%)(ニュージャージ州パーシパニーのBASF社か
ら入手可能)のような界面活性剤 2g(0.01重量
%) (バランス)脱イオン水 900g OC 例2 第2の有機伝導性溶液は、以下の成分をOCの例1に記
載の方法で混合、濾過することにより形成される。溶液
の粘度は5cPである。
【0021】ポリ(ジメチル−ジアリル−塩化アンモニ
ウム)の水に対する50%溶液 60g(3.2重量
%) ポリビニルアルコール(PVA)の水に対する10%溶
液 90g(0.96重量%) プルロニックL−72のメタノール(50):水(5
0)に対する5%溶液2g(0.01重量%) (バランス)脱イオン水 778g OC 例3 第3の有機伝導性溶液は、以下の成分をOCの例1に記
載の方法で混合、濾過することにより形成される。溶液
の粘度は3cPである。
【0022】ポリ(3,4−DNDP塩化物)の水に対
する50%溶液 100g(5.3重量%) プルロニックL−72のメタノール(50):水(5
0)に対する5%溶液2g(0.01重量%) (バランス)脱イオン水 778g 上記の溶液においてポリ(3,4−DNDP塩化物)を
同量のポリ(3,4−DNDP硝酸塩)又はポリ(3,
4−DNDP燐酸塩)に置き換えても良い。 OC 例4 第4の有機伝導性溶液は、以下の成分をOCの例1に記
載の方法で混合、濾過することにより形成される。溶液
の粘度は1.9cPである。
【0023】Cat−Floc−Cの水に対する50%
溶液 100g(5重量%) プルロニックL−72のメタノール(50):水(5
0)に対する5%溶液2g(0.01重量%) (バランス)脱イオン水 900g OC 例5 第5の有機伝導性溶液は、以下の成分をOCの例1に記
載の方法で混合、濾過することにより形成される。溶液
の粘度は2.6cPである。
【0024】Cat−Floc−Cの水に対する50%
溶液 60g(3.2重量%) PVAの水に対する10%溶液 90g(0.96重量
%) プルロニックL−72のメタノール(50):水(5
0)に対する5%溶液2g(0.01重量%) (バランス)脱イオン水 778g OC 例6 先に引用した米国特許第4,921,767号明細書に
記載される以下の有機伝導性溶液はコントロールとして
利用する。溶液の粘度は2.2cPである。
【0025】イオネンポリマー 1,5−ジメチル−
1,5−ジメチルジアゾ−ウンデカ−メチレン−ポリメ
トブロマイド(ウィスコンシン州ミルウォーキのアルド
リッチ化学社からポリブレンとして入手可能) 60g
(3重量%) ポリアクリル酸(PAA)の水に対する25%水溶液
120g(1.5重量%) プルロニックL−72のメタノール(50):水(5
0)に対する5%溶液1.5g(0.004重量%) (バランス)脱イオン水 1812g OC 例7 ビニルイミダゾリウム メト硫酸塩(VIM)とビニル
ピロリドン(VP)の共重合体MS−905 100g
(5重量%) プルロニックL−72のメタノール(50):水(5
0)に対する5%溶液3g(0.01重量%) (バランス)脱イオン水 900g 上記のOCの例に対し相対湿度百分率の関数として抵抗
率を判定した。溶液でガラス製スライドを被覆した。
0.5μと、1μと、2μの厚さの皮膜を作成し、伝導
性薄膜の直流電流量及び表面抵抗を測定するためにAS
TM−D 257形の表面抵抗測定プローブを使用し
た。被覆されたガラス製スライドは、5、20、30、
50、60及び90パーセントの相対湿度で24時間保
存された。全薄膜サンプルの表面抵抗率は、薄膜の厚さ
とは無関係であるが、相対湿度に依存することが分かっ
た。表1は、50%のRH(相対湿度)における6個の
OC薄膜の例から作られた薄膜の抵抗率をオーム/スク
エアの単位で示す。 表1 OC 識別名 抵抗率 オーム/スクエア 例1 5 × 107 例2 6 × 108 例3 1.8× 107 例4 4 × 107 例5 3 × 108 例6 5 × 1010 例7 2 × 107 例3、5及び6に対する結果を図6のグラフに示す。例
3は最低の抵抗率を有し、例5は現在のEPS工程にお
ける好ましいOCの典型例である。従来のOCである例
6の50%の相対湿度以下における抵抗率は高すぎるの
でEPS工程には使用できない。
【0026】塩化物遊離材料はCRT応用のOC層32
に好ましい。例7において、VIMとVPよりなる上述
のMS−905は、塩化物を含まず、約90重量%のV
IMと10重量%のVPとからなる。MS−905の抵
抗率は、60%及び30%の相対湿度夫々において、3
×106 オーム/スクエア及び3×108 オーム/スク
エアである。
【0027】OPC層34は、適当な樹脂と、電子供与
体材料と、電子受容体材料と、界面活性剤と、有機溶媒
とからなる有機光伝導性溶液でOC層32を保護するこ
とにより形成される。乾燥すると、上記溶液は揮発性の
有機光伝導性層を形成する。上記光伝導性溶液に利用さ
れる樹脂は、(アモコ 1R3P7及びG3、ドウスチ
ロン 666D及び615 APRのような)ポリスチ
レンと、(アモコ レシン−18−210のような)ポ
リ−α−メチルスチレンと、ポリメタクリル酸メチル
と、(デュポン エルバサイト−2013及び2016
のような)ポリメタクリル酸及びポリイソブチレンのエ
ステルとよりなる群から選ばれる。上記電子供与体材料
は、テトラフェニルエチレン(TPE)と、トリフェニ
ルエチレン(TPE−2)と、アズレンとよりなる群か
ら選ばれ、上記電子受容体材料は、2,4,7−トリニ
トロ−9−フルオレノン(TNF)と、2−エチルアン
トロキノン(2−EAQ)とよりなる群から選ばれる。
上記界面活性剤は、ニューヨーク州ウォーターフォード
のゼネラルエレクトリック社より入手可能なシリコンシ
ラー−100であり、溶媒はトルエンである。
【0028】以下に、この例に限定されることなく、O
PC層34を詳細に説明する例を示す。 OPC 例1 イリノイ州シカゴのアモコケミカル社から入手可能なア
モコ1R3P7のようなポリスチレン共重合体樹脂30
0g(10重量%)を2648g(約87重量%)のト
ルエンに添加し、アモコ1R3P7が完全に溶解するま
で攪拌する。次いで、テトラフェニルエチレン(TP
E)のような電子供与体材料75g(2.5重量%)
と、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン(TN
F)のような第1の電子受容体材料7.5g(0.25
重量%)と、2−エチルアントロキノン(2−EAQ)
のような第2の電子受容体材料11.25g(0.37
重量%)を上記溶液に添加し、全てのTNFとEAQが
溶解するまで攪拌する。溶液を攪拌する際に、シリコン
シラー−100のような界面活性剤0.15g(0.
005重量%)を添加する。全ての組成物が溶解された
ときに、得られた溶液を10μ乃至0.5μのサイズ範
囲の開口を有する順次のカスケードフィルタで濾過す
る。濾過された光伝導性溶液の粘度は32cPである。
この溶液は、1993年12月22日に出願された米国
特許出願第168,486号明細書に記載の溶液と同一
である。 OPC 例2 OPCの例2の溶液はOPCの例1に記載の方法で生成
され、以下の成分を含む: アモコ レシン−18−210 300g(10重量
%) TPE 75g(2.5重量%) TNF 7.5g(0.25重量%) 2−EAQ 11.25g(0.37重量%) シリコン シラー−100 0.15g(0.005重
量%) (バランス)トルエン 2648g 混合及びカスケード化されたフィルタによる濾過後に、
溶液の粘度は12cPである。 OPC 例3 OPCの例3の溶液はOPCの例1に記載の方法で生成
され、以下の成分を含む: ドイツ国ウイルミントンのデュポン社から入手可能なエ
ルバサイト 300g(10重量%) TPE 75g(2.5重量%) TNF 7.5g(0.25重量%) 2−EAQ 11.25g(0.37重量%) シリコン シラー−100 0.15g(0.005重
量%) (バランス)トルエン 2648g 混合及びカスケード化されたフィルタによる濾過後に、
溶液の粘度は21cPである。
【0029】掲記の3通りのOPC溶液の例は、4重量
部の樹脂に対し1重量部の電子供与体材料を利用してい
るが、かかる重量比は、8重量部の樹脂に対し1重量部
の電子供与体材料から2重量部の樹脂に対し1重量部の
電子供与体材料の範囲で変えることが可能であることが
分かった。8:1の比では溶液の光伝導性は低下し、
2:1の比において、上記の処方は不安定になる傾向が
あり、電子供与体材料を溶液から沈殿させ始める。溶液
の感度と、そこから生成されるOPC層の性能を最適化
するために、樹脂と電子供与体材料の比は4:1から
6:1の範囲内であることが好ましい。2つの電子受容
体材料の全体は、溶液の全重量の0.05乃至1.5重
量%の範囲内であるべきことが分かった。OPC溶液の
全体は、12及び32cPの粘度を有するサンプルを得
るためトルエンによって希釈された。9cPの粘度を有
する適当なOC層で先に被覆された20V形(対角線寸
法は20インチ)のフェースプレートパネルを上記OP
C溶液で被覆した。好ましい被覆方法は、多量の材料を
沈積し、溶液を均一に分散させ実質的に均一な厚さの層
を形成するためにパネルを回転することによる「スピン
コート法」である。OPCの厚さは、12及び32cP
の粘度に対し、夫々、4μ及び10μであった。
【0030】上記3通りのOPC処方の中で、例2のO
PCは、ポリ−α−メチル−スチレン樹脂のアモコ レ
シン−18−210が実質的に完全にベーキング除去さ
れるので、本発明によるベークアウトとフリットシール
を組み合わせた工程に好ましい。電子受容体であるTP
Eと、TPE−2と、アズレンは、300°C未満の温
度で昇華する。TPEを使用して生成されたOPCは、
先に引用した米国特許出願第168,486号明細書に
記載される2,4−DMPBTと同一の光伝導性特性を
有する。
【0031】本発明のOPCの例1乃至3に記載される
溶液を使用して形成された全てのOPC層は、熱重量分
析器(TGE)を用いて440°Cで等温的に分析され
た。OPC層の重量損失はサンプルの温度を室温(約2
3°C)から毎分10°Cの割合で440°Cの温度に
達するまで上昇させることにより判定される。かかるサ
ンプルは440°Cで180分間放置される。OPC層
の熱分解は225°Cで始まり、上記層の重量の99%
が、350°C、即ち、サンプルの温度が440°Cに
達する12.5分前に分解するよう急速に進行する。本
発明のOPCのかかる急速な分解は、先に引用した米国
特許出願第168,486号明細書に記載される1,4
−ジ(2,4−メチルフェニル)−1,4ジフェニルブ
タトリエン(2,4−DMPTB);(2,5−DMP
BT);(3,4−DMPBT);(2−DMPT
B);(2−DPBT);(4−DFPBT);(4−
DBPBT);(4−DCPBT)又は(4−DTFP
BT)のような電子供与体材料を利用するOPCの分解
と対照すべきである。米国特許出願第168,486号
明細書に記載される電子供与体材料を利用するOPC
は、225°Cで熱分解を開始し、30分間に425°
Cでその重量の96%まで急速に分解するが、更に80
分間に440°Cでその重量の99.5%まで緩慢な割
合で分解する。比較のために、先に引用した米国特許第
3,558,310号で使用されるような従来のPVA
/重クロム酸塩のフォトレジストは、150°Cで分解
を始め、20分間に350°Cで93%の重量を損失す
る。しかし、残りの7%の材料は、180分間のベーキ
ングの後に440°Cで残存する。従来のフォトレジス
トにおける残留物は無機重クロム酸塩である。上記のテ
ストにより、本発明のOPCの処方に使用される電子供
与体材料TPEは、従来の材料、或いは、上記の米国特
許出願第168,486号明細書に記載される材料の何
れよりも、完全かつ低い温度でベーキング除去される。
その上、本発明のOPCに使用される樹脂は、TPEの
結晶化を阻止するためTPEと共に固溶体を形成し、3
乃至5μの範囲の厚さでOPC層の電気的破壊等を除去
する。予備的調査により、TPEで生成されるOPCに
対する電気的破壊電圧は、米国特許出願第168,48
6号明細書に記載される材料よりも50乃至100ボル
ト高いので、TPEを含む場合にマトリクス或い発光体
ラインの何れにおいても僅少の破壊しか生じない。
【0032】多数の20V形(対角寸法20インチ)の
フェースプレートパネルは、Cat−Flocと、PV
Aと、少量の界面活性剤の水溶液を含むOC層を形成す
るよう被覆された。このOC溶液は例5のOCと同一で
ある。例5のOC層は、上に例1のOPC層で被覆され
た。パネルの厚さを夫々4μと10μにするために12
と32cPの粘度を有するサンプルが生成された。
【0033】厚さ4μのOPC層は505ボルトまでコ
ロナ充電され、90秒間暗所に放置されると、電圧は4
15ボルトに減衰した(以下では暗所電位と呼ぶ)。次
いで、4μのOPC層は、シャドーマスクを介してキセ
ノンランプを含む照明具からの10回のフラッシュ照射
にさらされた。露光後の表面電位は、190ボルトに低
下した。
【0034】10μのOPC層は、740ボルトに充電
され、90分後に暗所電位は687ボルトに減衰した。
シャドーマスクを介して20回のフラッシュ照射後に、
この厚みのある方のOPC層の表面電位は250ボルト
に低下した。厚みのある方のOPC層は、薄い方のOP
C層よりも高い残留電圧を有する。4μのOPC層を用
いるパネルは、先に引用した米国特許第4,921,7
67号明細書に記載された方法に従って、500ボルト
まで再充電され、青色の発光体を用いて現像された。発
光体ラインは、バックグランドを用いることなく、即
ち、他の色放出性発光体又はマトリクスライン用に確保
されたOPCの領域に発光体を沈積させることなく、良
好に画成される。米国特許第4,921,767号に記
載の方法で3つの色放出性発光体のすべてを沈積させる
ことにより更に4台の20V形パネルをスクリーニング
した。パネルは薄膜化され、アルミニウム処理され、4
40°Cでの1時間を含む4時間10分に亘りベーキン
グされた。OC及びOPCの両方は、褐色の炭素状残留
物を残すことなく完全にベーキング除去された。
【0035】例2及び3に従って生成されたOPCは、
ガラス製スライド上でベーキング除去の特性が評価され
た。両方のサンプルは440°Cで残留物を残すことな
くベーキング除去された。本発明のOPC処方物は40
0乃至450nmで非常に透明性が高く、色素の添加に
よって、透明度と、サンプルに幻像を誘起したガラス基
板からの反射とが低減される利点が得られる。透過率の
逆数の対数として定められるOPCの光吸収作用を図7
に示す。図7に更に示す本発明のOPC層のスペクトル
感度は、500乃至550nmで急激な減少を示し、5
50nm以上でスペクトル感度は実質的に存在しないの
で、OPC層は、略577乃至597nmの波長を有す
る黄色の光の下での処理に適している。このことは、O
PC層が550nm以上で実質的に感度が低い程、暗
所、又は、抑制された光で処理する必要はなく、従っ
て、製造環境においてEPS工程の安全性が得られるこ
とを示す。
【0036】本発明の例1乃至3のOPCを使用して生
成されたスクリーンは、パネルのベーキング除去とフリ
ットシールとを組み合わせた処理に適している。マトリ
クスと発光体よりなるスクリーン構造体材料が光受容体
に沈積し、定着し、薄膜化され、アルミニウム処理され
た後に、シャドーマスク25はパネル内に設置され、フ
リット材料のビードがパネル12又はファンネル15の
いずれかのシールエッジに塗布される。パネルはシール
エッジが整列されるようファンネル上に置かれ、ファン
ネルとパネルは適当な窯の中に支持される。窯は、フリ
ットを固め、同時に、少なくとも光受容体と、スクリー
ン構造体及び薄膜化材料の揮発性構成物とを揮発させる
のに十分な時間的間隔に亘り、ファンネルとパネルを4
40°Cの温度に加熱する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造されたカラーCRTの軸方向
部分断面の平面図である。
【図2】図1に示す陰極線管のスクリーン組立体の断面
図である。
【図3】電子写真的スクリーニング処理において利用さ
れる処理シーケンスのブロック図である。
【図4】本発明の伝導性層の上に重なる光伝導性層を示
すフェースプレートパネルの断面図である。
【図5】図1に示す陰極線管のスクリーン組立体の他の
実施例である。
【図6】種々の伝導性層の抵抗率の相対湿度百分率の関
数としてのグラフである。
【図7】本発明の伝導性層の上に重なる光伝導性層の光
吸収作用とスペクトル感度のグラフである。
【符号の説明】
10 CRT 11 ガラスエンベロープ 12 フェースプレートパネル 14 ネック 15 ファンネル 16 アノードボタン 18 ビューイングフェースプレート 20 フランジ 21 ガラスフリット 22,122 スクリーン 23 光吸収性マトリクス材料 24 伝導性層 25 シャドーマスク 26 電子銃 28 電子ビーム 30 ヨーク 32 有機伝導性層 34 有機光伝導性層 123 マトリクス 124 アルミニウム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニティン ヴィタルブハイ デサイ アメリカ合衆国 ニュージャージー 08550 プリンストン・ジャンクション アムハースト・ウェイ 7 (72)発明者 ロナルド ノーマン フリエル アメリカ合衆国 ニュージャージー 08690 ハミルトン・スクエア エイカー ズ・ドライヴ 125 (72)発明者 ユージン サミュエル ポリニアク アメリカ合衆国 ニュージャージー 08046 ウィリングボロ グローヴァー・ レーン 13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールエッジを備えたファンネルにシー
    ルされたシールエッジを有するフェースプレートパネル
    を含むカラー陰極線管の発光スクリーン組立体を製造す
    る方法であって: a) i)揮発性の伝導性層を形成するため水性有機伝
    導性溶液で該パネルの内側の面を被覆し; ii)550nmを超える波長でスペクトル感度を実質
    的に有しない揮発性の光伝導性層を形成するため、適当
    な樹脂と、電子供与体材料と、少なくとも一の電子受容
    体材料と、界面活性剤と、有機溶媒とよりなる有機光伝
    導性溶液で該伝導性層を被覆することにより;該パネル
    の内側の面に揮発性光受容体を設け; b)実質的に均一な静電荷を該光伝導性層に定着させ; c)その上の該電荷を作用させるため該光伝導性層の選
    択された領域を化学線放射にさらし; d)少なくとも一の乾燥性、光放出性、摩擦電気的に充
    電されたスクリーン構造体材料で該光伝導性層を現像
    し; e)該スクリーン構造体材料の変位を最小限に抑えるた
    め該スクリーン構造体材料を該光伝導性層に固定し; f)該スクリーン構造体材料を適当な薄膜化材料で薄膜
    化し; g)上記薄膜化されたスクリーン構造体材料をアルミニ
    ウム処理し; h)該パネル内にカラー選択電極を設置し; i)該シールエッジの一方にフリット材料のビードを設
    け、該シールエッジを整列して該パネルを該ファンネル
    に置き; k)該ファンネル及び該パネルを適当な窯に支持し; l)該フリット材料を固め、同時に、該光受容体と、該
    スクリーン構造体材料と該薄膜化材料の揮発性構成物と
    を揮発させるのに十分な時間的間隔で該ファンネル及び
    該パネルを該フリット材料の凝固温度を上回る温度に加
    熱する段階よりなり:該光伝導性溶液の該樹脂は、ポリ
    スチレンと、ポリ−α−メチルスチレンと、ポリメタク
    リル酸メチルと、ポリメタクリル酸及びポリイソブチレ
    ンのエステルとよりなる群から選ばれ;該電子供与体材
    料は、テトラフェニルエチレン(TPE)と、トリフェ
    ニルエチレン(TPE−2)と、アズレンとよりなる群
    から選ばれ、該供与体材料は該フリットの凝固温度を下
    回る温度で実質的に完全に分解され;該電子受容体は、
    2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン(TNF)
    と、2−エチルアントロキノン(2−EAQ)とからな
    る方法。
  2. 【請求項2】 シールエッジを備えたファンネルにシー
    ルされたシールエッジを有するフェースプレートパネル
    の内側の面にカラー陰極線管の発光スクリーン組立体を
    製造する方法であって: a) i)揮発性の伝導性層を形成するため水性有機伝
    導性溶液で該パネルの該内側の面を被覆し; ii)550nmを超える波長でスペクトル感度を実質
    的に有しない揮発性の光伝導性層を形成するため、5乃
    至15重量パーセントの適当な樹脂と、約2.5重量パ
    ーセントの電子供与体材料と、約0.6重量パーセント
    の少なくとも二つの電子受容体材料と、約0.005重
    量パーセントの界面活性剤と、有機溶媒であるバランス
    とよりなる有機光伝導性溶液で該伝導性層を被覆するこ
    とにより; 該パネルの該内側の面に揮発性光受容体を設け; b)実質的に均一な静電荷を該光伝導性層に定着させ; c)その上の該電荷を作用させるため該光伝導性層の選
    択された領域を化学線放射にさらし; d)少なくとも一の乾燥性、光放出性、摩擦電気的に充
    電されたスクリーン構造体材料で該光伝導性層を現像
    し; e)該スクリーン構造体材料の変位を最小限に抑えるた
    め該スクリーン構造体材料を該光伝導性層に固定し; f)該スクリーン構造体材料を薄膜化し; g)上記薄膜化されたスクリーン構造体材料をアルミニ
    ウム処理し; h)該パネル内にカラー選択電極を設置し; i)該シールエッジの一方にフリット材料のビードを設
    け、該シールエッジを整列して該パネルを該ファンネル
    に置き; j)該ファンネル及び該パネルを適当な窯に支持し; k)該フリット材料を固め、同時に、少なくとも該光受
    容体と、該スクリーン構造体材料と該薄膜化材料の揮発
    性構成物とを揮発させるのに十分な時間的間隔で該ファ
    ンネル及び該パネルを440°Cに加熱する段階よりな
    り:該光伝導性溶液の該樹脂は、ポリスチレンと、ポリ
    −α−メチルスチレンと、ポリメタクリル酸メチルと、
    ポリメタクリル酸及びポリイソブチレンのエステルとよ
    りなる群から選ばれ;該電子供与体材料は、テトラフェ
    ニルエチレン(TPE)と、トリフェニルエチレン(T
    PE−2)と、アズレンとよりなる群から選ばれ、該供
    与体材料は350°Cの温度で実質的に完全に分解さ
    れ;該電子受容体は、2,4,7−トリニトロ−9−フ
    ルオレノン(TNF)と、2−エチルアントロキノン
    (2−EAQ)とからなる方法。
JP6318772A 1993-12-22 1994-12-21 電子写真的にスクリーニング処理された陰極線管のベーキングとシーリングを組合せた製造方法 Withdrawn JPH07235264A (ja)

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