JP2878679B1 - 刈払機における操作グリップとスロットルレバーの取付構造 - Google Patents

刈払機における操作グリップとスロットルレバーの取付構造

Info

Publication number
JP2878679B1
JP2878679B1 JP10061405A JP6140598A JP2878679B1 JP 2878679 B1 JP2878679 B1 JP 2878679B1 JP 10061405 A JP10061405 A JP 10061405A JP 6140598 A JP6140598 A JP 6140598A JP 2878679 B1 JP2878679 B1 JP 2878679B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grip
throttle lever
mounting frame
brush cutter
handle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10061405A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11253025A (ja
Inventor
芳郎 山根
忠雄 八代醍
常由 湯浅
和彦 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=13170204&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2878679(B1) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP10061405A priority Critical patent/JP2878679B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2878679B1 publication Critical patent/JP2878679B1/ja
Publication of JPH11253025A publication Critical patent/JPH11253025A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

【要約】 【課題】 少ない部品で構成されて簡単にロッド上に固
定できるなどの利点を有する刈払機の操作グリップとス
ロットルレバーの取付構造を提供する。 【解決手段】 刈払機のハンドル7上には、操作グリッ
プ11とスロットルレバー16の取付枠15とが隣接位
置に配置する。取付枠15を、ハンドル7をはさむこと
によって接合可能な二分割構造とし、操作グリップ11
の一端部を、接合するその取付枠15の一部によってハ
ンドル7上に締め付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項に係る発明は、刈払機
において作業者が握るようにロッド(つまりハンドルや
メインパイプ等の棒状部分)上に取り付けられる操作グ
リップとスロットルレバーについての取付構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】刈払機の全体構造は、たとえば図5
(a)・(b)に示すとおりである。まず図5(a)の
刈払機1は、通常「つのハンドル形の刈払機」と呼ば
れ、メインパイプ5の一端に回転式の刈刃3を備えると
ともに他方の端部にエンジン4を有し、メインパイプ5
の中ほど(エンジン4寄りの部分)に肩掛け用のベルト
6とU字形(つの形)のハンドル7とを備えるものであ
る。作業者はベルト6を肩に掛けることにより刈払機1
を支えたうえ、ハンドル7の両端付近の操作グリップ
(以下グリップという)8・11を握って刈刃3の位置
を定め、かつ動かす。刈刃3は、メインパイプ5内を通
るドライブシャフト(図示せず)を介しエンジン4によ
って駆動され、ハンドル7のうち一方の端部に設けられ
たスロットルレバー16によって回転数等をコントロー
ルする。一方、図5(b)の刈払機2は、通常「ツーグ
リップ形の刈払機」と呼ばれ、図5(a)のものと同様
に刈刃3とエンジン4・メインパイプ5を備えながら、
特別なハンドルを有しない形式のものである。作業者
は、メインパイプ5に設けられた前後2箇所のグリップ
9・21を握って刈刃3の位置を定める。そしてエンジ
ン4(および刈刃3)の回転数は、メインパイプ5上に
設けられたスロットルレバー26によってコントロール
される。
【0003】ハンドル7(図5(a))の本体7aやメ
インパイプ5は金属製のロッド(中空のパイプ等)にて
構成されるのが普通であり、防振や滑り止めのため、上
記のように作業者が握る部分には、ゴムや樹脂等ででき
たグリップ8・11(図5(a))または9・21(同
(b))がかぶせられている。そしてそれらのうち一方
のグリップ11・21には、隣接した位置にスロットル
レバー16(図5(a))・26(同(b))が取り付
けられている。それらは、グリップ11・21を握った
状態で作業者が指を動かすことによって操作できるよ
う、グリップ11・21の近くに配置されているのであ
る。
【0004】図5(b)に示す「ツーグリップ形」の刈
払機の場合、スロットルレバーとグリップは、従来、図
6のように取り付けられている。すなわち、メインパイ
プ5のロッド上に、両端部を固定バンド23’で締め付
けることによりグリップ21’を固定し、スロットルレ
バー26’については、グリップ21’のすぐ隣りにス
ロットルレバーの取付枠25’をメインパイプ5に固定
して取り付けている。スロットルレバー26’からエン
ジン(正確には気化器。いずれも図示せず)につながる
スロットルワイヤー28’は、図6のように取付枠2
5’から一旦外側に出したうえ、グリップ21’中に形
成された穴21h’を通して他方の端部の側に出してい
る。なお、図6のものと類似するグリップとスロットル
レバーの取付構造については、たとえば実開昭62−6
0122号公報に記載されている。
【0005】一方、図5(a)に示す「つのハンドル
形」の刈払機の場合は、通常、図7に示すようにハンド
ル7’の端部にグリップ8’・11’を圧入または接着
剤で固定し、そのグリップの内方に、刈払機の使用状態
に合わせて開度を調整するとともに当該開度が固定され
るスロットルレバー15’が取り付けられている。ま
た、前記の公報(実開昭62−60122号)には、刈
払機を操作するスロットルレバーを操作グリップの外方
に設け、作業者が操作グリップとスロットルレバーとを
同時に把持して刈払機を操作するようにしたものが開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5(b)に
示す「ツーグリップ形」の刈払機の場合、図6のような
従来の操作グリップとスロットルレバーには、下記のよ
うな課題が存在する。すなわち、イ ) スロットルレバーの取付枠とグリップとは互いに独
立に設けられるため、それぞれをしっかりとロッド上に
固定する必要がある。そのため、両者のそれぞれに固定
バンド(図6中の符号23’)等のような強力な固定手
段を使用する必要がある。
【0007】ロ) 上記イ)のようにグリップを固定するの
に関連して比較的多くの部品が必要であり、そのために
コストや組立の手間がかかる。取付枠をしっかり固定す
るのに何らかの部品が必要であるうえ、グリップの両端
を図のようにそれぞれ固定バンドにて固定せねばならな
いからである。
【0008】ハ) グリップとスロットルレバーとの間に
グリップの固定バンドを配置するため、両者の位置が離
れてしまい、グリップを握った状態でスロットルレバー
を操作するのがあまり楽でない。
【0009】ニ) 取付枠とグリップとが一体的に配置さ
れないことから、スロットルレバーにつながったスロッ
トルワイヤー(またはさらに導線)が両者間において図
のように露出することから、外観的に好ましくない。
【0010】ホ) ロッド上にグリップとスロットルレバ
ーを取り付ける際、ロッドの周方向(ロッド上での回転
方向)におけるグリップと取付枠との間の相対的位置関
係を定めにくい。グリップと取付枠とは、ロッド上の隣
接位置ながら互いに独立に取り付けるため、ロッドの周
方向における両部品間の角度関係について基準になるも
のがないからである。
【0011】一方、図5(b)に示す「つのハンドル
形」の刈払機の場合は、ヘ ) 図7のように配設された従来のスロットルレバーと
操作グリップには上記イ)・ロ)に加えてグリップの内方に
スロットルレバーがあるため、グリップを把持したまま
スロットルレバーの開度調整ができない欠点がある。
【0012】ト) また、前記公報に記載のスロットルレ
バーは操作グリップの外方にあり、比較的操作の容易な
位置にあるが、スロットルレバーを操作グリップの外側
方から単に圧入固定したもので、取付けの確実性に欠け
る構成である。とくに作業者がスロットルレバーをグリ
ップとともに把持しない、すなわち、スロットルレバー
を作業中は手で把持しない一般的なスロットルレバーで
は、固定方法に問題が残る。また、組付け・分解が難し
いという問題もある。さらに、ハンドルの端部に取り付
ける専用のスロットルレバーとなり、シャフトの途中に
スロットルレバーを設ける形式の刈払機(たとえば上記
の「ツーグリップ形」の刈払機)との共用化ができな
い。
【0013】チ) さらに、上記ホ)と同じ課題がある。
【0014】請求項の発明は、グリップを把持した状態
でスロットル操作が容易にでき、簡単確実にロッド上に
固定でき、またデザイン的にも優れるなど、上記の課題
を解決できる刈払機の操作グリップとスロットルレバー
の取付構造を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した刈払
機における操作グリップとスロットルレバーの取付構造
は、刈払機のロッド上にあって、グリップとスロットル
レバーの取付枠とを隣接位置に有するものであり、上記
の取付枠を、ロッドをはさむことによって接合可能な二
分割構造とし、操作グリップの一端部を、接合する取付
枠の一部によってロッド上に締め付けた−ことを特徴
とする。
【0016】このような取付構造には下記のような作用
がある。すなわち、 a) スロットルレバーの取付枠の一部がグリップの一端
部を締め付けることによって取付枠とグリップとが互い
の位置関係を拘束されるため、ロッド上に両者を固定す
るのが容易であり、両者の位置の安定性も高い。取付枠
とグリップとのうちどちらか一方のみをしっかりとロッ
ド上に固定すれば、他方については、相手方との拘束関
係によってもロッド上の一定位置に固定されるからであ
る。
【0017】b) 図6のようにグリップの両端部をロッ
ド上に固定せねばならない場合であっても、一方の端部
は取付枠によってロッド上に締め付けるため、図6の場
合とは違って取付枠に近い側の固定バンド等が不要にな
る。つまり、その分だけ必要な部品数が減少し、部品の
製造および組み立てに要するコストが低減される。
【0018】c) 上記b)のとおり、グリップとスロット
ルレバーとの間にはグリップ用の固定バンドが不要であ
るため、グリップとスロットルレバーとを互いに接近し
た位置に配置することができる。そうなると、グリップ
を握った手でスロットルレバーを操作するのが容易にな
る。
【0019】d) 取付枠とグリップとが一体的に配置さ
れるため、スロットルレバーとグリップとの間に一体性
が生じ、外観的に好ましい。また、一体的に配置された
取付枠とグリップとによって、取付枠中のスロットルレ
バーから出てグリップ内に入るワイヤー等をうまく覆う
ことができるので、さらに外観を向上させることも可能
である。その場合、グリップからスロットルレバーへ手
を伸ばすとき等にそのワイヤー等に触れることがなくな
るため、スロットルレバーの操作を好ましい感触で行う
ことができる。
【0020】請求項2に記載の取付構造は、とくに、刈
払機のメインフレームに設けられたつの形のハンドルの
先端付近に操作グリップを固定し、そのさらに先端寄り
にスロットルレバーの取付枠を取り付け、かつ、当該ハ
ンドル本体の最先端には一端の閉じた筒型のキャップを
かぶせることとし、上記の取付枠を、ハンドル本体をは
さむことによって接合可能な二分割構造とし、接合する
その取付枠の一部(たとえば図2(b)に示すフランジ
15f1)によって操作グリップの一端部をハンドル本
体上に締め付けるとともに、接合する上記の取付枠のう
ち上記一部とは異なる一部(たとえば図2(b)に示す
フランジ15f2)によって、上記のキャップをハンド
ル本体上に締め付けた−ことを特徴とする。
【0021】このような取付構造によると、上記a)〜d)
のほか、 e) スロットルレバーはグリップの外方(先端側)に隣
接して配置されているため、グリップを把持したまま容
易にスロットルレバーの開度を調節できる。
【0022】f) スロットルレバーの取付枠は二つの箇
所(上記した二つの「一部」)によりハンドル本体上を
締め付けて固定されるため、取り付けが確実である。
【0023】g) ハンドルの外側がキャップによってカ
バーされるので、外観的に優れたものにできる。またキ
ャップは、スロットルレバーの取付枠でハンドル上に固
定されるので、単にハンドル本体に差し込むだけでも、
確実に固定でき取り付けも容易である。
【0024】h) スロットルレバーの取付枠はキャップ
とグリップの外周上に取り付けており、自由に取付部の
内径を選べるので、ハンドル本体よりは外径の大きいメ
インパイプへ取り付ける場合を含めて取付部を共通にで
きる。そのため、「つのハンドル形」の刈払機と「ツー
グリップ形」の刈払機とについてスロットルレバーを共
通化することが可能になる。
【0025】請求項3に記載した操作グリップとスロッ
トルレバーの取付構造は、上記のほか、スロットルレバ
ーのスロットルワイヤーを通すための配線孔をグリップ
に形成するとともに、上記の取付枠のうちグリップに面
する側の端面に中空の突起を形成して、その突起を上記
の配線孔に挿入し、スロットルレバーのスロットルワイ
ヤーを、取付枠の突起の中空部からグリップの配線孔内
に通した−ことを特徴とする。
【0026】このような取付構造なら、 i) 取付枠中のスロットルレバーにつながったスロッ
トルワイヤーが取付枠とグリップとの間では外側に露出
しない。刈払機のエンジン(キャブレターなど)へ至る
そのスロットルワイヤーを、取付枠の突起の中空部から
出してグリップの配線孔内に、外部へ露出することなく
通すからである。取付枠・グリップ間でスロットルワイ
ヤーが露出しないと、前記d)のように外観的に好ましい
うえスロットルレバーの操作を好感触で行うことができ
る。
【0027】j) ロッド上にグリップとスロットルレ
バーとを取り付ける際、グリップと取付枠との間の周方
向(ロッド上での回転方向)の相対的位置関係が自ずと
一律なものになる。取付枠の端面に設けた中空の突起を
グリップの配線孔内に上記のように挿入するからであ
る。このように自ずと位置関係が定まると、ロッド上へ
のスロットルレバーとグリップとの組み付けが行いやす
くなる。また、取付枠とグリップとは、前記のようにグ
リップの一端部を取付枠の一部で締め付けることによっ
ても連結され互いに拘束されるが、このように突起と穴
とを結合させることによって、機能上および外観上の一
体性がさらに高まる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1および図2に発明の実施につ
いて一形態を紹介する。図1は、図5(a)に示した刈
払機1のうちハンドル7についての正面図であり、図2
(a)は図1におけるa−a矢視図、図2(b)は同
(a)におけるb−b断面図、また図2(c)は同
(b)におけるc−c断面図である。
【0029】先に説明したように、図5(a)の刈払機
1におけるハンドル7の各端部付近には、作業者が握り
やすいようにグリップ8およびグリップ11がそれぞれ
取り付けられている。そして一方(作業者が右手で握る
側)のグリップ11については、ハンドル7上のグリッ
プ11の外端と隣接する位置(右手の親指の側)にスロ
ットルレバー16がその取付枠15とともに取り付けら
れ、グリップ11を手で把持した状態でスロットルレバ
ー16を操作できるようになっている。取付枠15に
は、刈払機の使用状態に合わせて開度を自由に調整して
エンジン4の回転数をコントロールするとともにその開
度位置を固定保持される形式のスロットルレバー16の
ほか、そのエンジン4を停止させるストップスイッチ1
7も併せて設けられている。
【0030】そしてこれらグリップ11と取付枠15と
は、機能的にも一体性をもって安定的にハンドル7上に
位置するように、つぎのとおり構成している。
【0031】1) グリップ11は、他方のグリップ8と
同様に全体をゴム製とし、アルミパイプ製のハンドル本
体7aの外側に圧入し、あるいは接着剤等により固定し
ている。つまり、グリップ11は、自身の弾性力または
接着等に基づいてその内面の全体をハンドル本体7aの
外周面上に固定しており、固定バンド等を使用しなくて
も双方の面間の摩擦力や接着力によって、グリップ11
が抜けたり回ったりしないようになっている。グリップ
11がこのように広くハンドル本体7aと接触すると、
ハンドル7の振動があまり減衰せずに作業者の手に伝わ
るが、ハンドル7の端部は比較的振動が少ないこと、作
業中刈払機がベルト6により作業者の肩で支えられるこ
と等のため、上記構造としている。
【0032】2) スロットルレバー16等の取付枠15
は、図2(a)・(b)の構成をもたせてハンドル7上
に固定している。すなわち、取付枠15は、図2(a)
に示すように二つの半片15a・15bからなる分割構
造とし、それらをピン15cによって揺動可能に連結し
たうえ、ピン15cの反対側でネジ15dで接合するこ
とにより、ハンドル5に対し締め付けて固定するものと
している。そして、全体的には内部に空間を有する箱形
とし、また図2(b)のように、両側の内方にハンドル
7への固定部となる円形の孔15eをもつフランジ15
f1・15f2を形成している。
【0033】3) 上記のように取付枠15を接合すると
き、上記のフランジ15f1によって、図2(b)のよ
うにグリップ11の一端部にある溝11aを締め付ける
こととしている。このようにすれば、取付枠15は、グ
リップ11から軸長方向に離れることも回転方向にずれ
動くこともなくなり、グリップ11との一体性が極めて
高くなる。グリップ11は上記1)のとおりハンドル7上
にしっかり取り付けられているので、この3)によって、
グリップ11と取付枠15とはハンドル上にともに安定
的に取り付けられることになる。グリップ11と取付枠
15とを極めて接近した位置に配置することになるが、
これによると、デザイン上の両者の一体性が増すうえ、
グリップ11を把持する手によってスロットルレバー1
6を操作しやすいという機能上の一体性も向上する。ま
た、ハンドル7の端には図2(b)のように、外端にフ
ランジ15j1をもち内方にハンドル本体7aに嵌まり
合う嵌合部15j2を有する樹脂製のキャップ15jを
ハンドル本体7aの端部に係合させて取り付け、取付枠
15の外方のフランジ15f2がそのキャップ15jを
締め付けるようにしている。したがって、取付枠15
は、内方と外方の両端で確実にハンドル7に取り付けら
れる。また、取付枠15の外側端面はキャップ15jの
フランジ15j1により覆われているため、外観的にも
優れたものにできる。キャップ15jは取付枠15によ
り締め付けられているので、ハンドル本体7aと多少は
ルーズ嵌合であっても抜け出す恐れがなく、組み付けも
容易である。また、「ツーグリップ形」の刈払機のよう
にパイプの中間部にスロットルレバーを取り付ける形式
のものとも、スロットルレバーを含めて取付枠を共通化
することができる。なお、上記の場合、取付枠15は、
そのフランジ15f1・15f2をグリップ11とキャ
ップ15jとのそれぞれの上に取り付ける構造にしてあ
るが、ハンドル本体7a上にフランジ15f1・15f
2の両側または片側を直接締め付けて取り付けることも
もちろん可能である。
【0034】4) 図2(b)のように、取付枠15に設
けたスロットルレバー16には気化器(図示せず)に至
るスロットルワイヤー18がつながっており、ストップ
スイッチ17には点火系に至る導線19がつながってい
るが、それらは、取付枠15とグリップ11との間から
外に露出しないようにしている。すなわち、ワイヤー1
8については、取付枠15に形成した中空の突起15p
にワイヤー本体18aを通し、かつワイヤー18の外筒
18bを当該中空の突起15p内に設けられたストッパ
ー15qに当てたうえ、その本体18aと外筒18bと
を、グリップ11を長手方向に貫く配線孔11h内に入
れている(図2(c)を参照)。また、導線19は、突
起15pの外側の溝(または穴)からグリップ11の配
線孔11hに通している(やはり図2(c)を参照)。
取付枠15とグリップ11との間でこのようにワイヤー
18等が露出しないようにすると、全体の外観がよくな
るうえ、スロットルレバー16等が操作しやすくなって
機能的にもすぐれたものになる。
【0035】5) 取付枠15においてスロットルワイヤ
ー18を通した上記の突起15pは、図2(b)および
同(c)のようにグリップ11の配線孔11hの端部に
挿入している。このようにすると、グリップ11と取付
枠15との間の回転方向の相対的位置関係が自動的に定
まって取付枠15の組み付けが容易になるほか、グリッ
プ11と取付枠15とが相対回転しなくなって両者の機
能上の一体性がさらに高まる。
【0036】つづいて図3および図4に、発明について
の別の実施形態を示す。図3は、図5(b)に示したツ
ーグリップ形の刈払機2におけるエンジン4や肩掛け用
ベルト6の付近の側面図であり、図4は、図3における
グリップ21とスロットルレバー25の取付部の詳細図
(上半分は断面にて表したもの)である。
【0037】図5(b)の刈払機2においては、前述の
ように、肩掛け用ベルト6の前後の部分においてメイン
パイプ5上にグリップ9およびグリップ21が取り付け
られている。そして、エンジン4に近い側(一般的には
作業者が右手で握る側)の操作グリップ21について
は、メインパイプ5上のグリップ21と隣接する位置
(右手の親指の側)にスロットルレバー26およびスト
ップスイッチ27が取り付けられている。スロットルレ
バー26とストップスイッチ27とは取付枠25上に配
置されており、その取付枠25とグリップ21とが図3
および図4のように隣接して配置されている。なお、図
3中の符号6aは肩掛け用ベルト6の留め具である。
【0038】グリップ21と取付枠25とは、デザイン
上および機能上の一体性を発揮しながら種々の利点を有
するよう、つぎのとおり構成している。
【0039】1) ツーグリップ形の刈払機の場合、グリ
ップ9・21で刈払機全体を手で支えながらほとんどの
作業をする。そのためグリップ9・21は図4に示すと
おり防振型のものに構成している。すなわち、グリップ
21は全体をゴム・エラストまー・樹脂等の弾性材料に
よって形成するとともに、中ほどの部分21cにおいて
は内側に硬質樹脂製の筒22を装着してメインパイプ5
との間に全周的な隙間21xをとっている。これにより
グリップ21は、両端部21a・21bにおいてのみメ
インパイプ5と接触する。そのため、エンジン4からメ
インパイプ5を経て伝わる振動の多くは、作業者が握っ
ている中ほどの部分21cには直接伝わらず、ゴム製の
両端部21a・21bで減衰させられて伝わり、作業者
には強い振動を感じさせない。
【0040】2) 上記のようにグリップ21はその両端
部21a・21bにおいてのみメインパイプ5と接触す
るので、メインパイプ5上でのグリップ21の固定状態
を確保するために、グリップ21のうち取付枠25から
遠い側の端部21b(の溝)には、コイルスプリングを
環状に巻いてなる固定バンド23を装着している。メイ
ンパイプ5に対するグリップ21の端部21bの締め付
け力をこの固定バンド23で補うことにより、グリップ
21をしっかり固定するのである。
【0041】3) 取付枠25は、図2に示した取付枠1
5と同様の構成であり、接合可能な二分割構造にし、二
片を接合するときに、それらの一部によって図4のよう
にグリップ21の一方の端部21aの溝を締め付けるこ
ととしている。上記のようにグリップ21を固定するに
は、固定バンド23を用いたのと反対側の端部21aを
もメインパイプ5上に固定バンドで締め付けてもよい
が、その側には、スロットルレバー26等を設けた取付
枠25があるため、端部21aに固定バンドを嵌めると
グリップ21と取付枠25とが離れることになってはス
ロットルレバー26等の操作性が低下する。そこで、取
付枠15自身でグリップ21を締め付けることにより、
グリップ21をメインパイプ5上にしっかり固定すると
ともにグリップ21と取付枠25との結合を強くし、同
時にスロットルレバー26等の操作性を高めるようにし
たのである。こうすることにより、固定バンド23の必
要数が減り、外観(デザイン)も向上するといった利点
も生じる。なお、取付枠25は、図2の取付枠15と比
べ、キャップ15jの有無を除いて形状的に相違すると
ころはない。図4中の符号25dは、分割構造の二片を
接合するためのネジである。
【0042】4) 図3のように、取付枠25からは、取
付枠25内に取り付けられたスロットルレバー26に連
結されたスロットルワイヤー28とストップスイッチ2
7に接続された導線29とがエンジン4寄りに延びてい
るが、取付枠25とグリップ21との間ではそれらが外
部に露出しないようにしている。ワイヤー28等が外部
に露出しないのは、図2の取付枠15に中空突起15p
を形成したのと同様に、図4の取付枠25にも中空突起
25pを形成し、その突起25pの中空部やグリップ2
1中の配線孔21hの内側に上記のワイヤー28を通
し、導線29もそれに沿わせたからである(このような
構成は図2のものと同様である)。取付枠25とグリッ
プ21との間でワイヤー28や導線29が露出しないよ
うにすれば、外観とともにスロットルレバー16等の操
作性が向上する。
【0043】5) 図4のとおり、取付枠25に設けた上
記の突起25pを、グリップ21の配線孔21hの端部
に挿入している。これにより、前記したのと同様に、ス
ロットルレバー26の取付枠25の組み付けが容易にな
るとともに、グリップ21と取付枠25との機能上の一
体性が一層に向上する。
【0044】以上、二つの実施形態を紹介したが、これ
ら以外の形態でも発明を実施できることは言うまでもな
い。本発明のグリップとスロットルレバーの取付構造
を、たとえば、図5(a)・(b)に示した以外の形式
の刈払機において上記した以外のロッド上に採用するこ
と等ももちろん可能である。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載した刈払機における操作
グリップとスロットルレバーの取付構造には下記のよう
な効果がある。すなわち、 a) スロットルレバーの取付枠とグリップとをロッド上
に固定するのが容易であり、両者の位置の安定性も高
い。
【0046】b) グリップの両端部をロッド上に固定せ
ねばならない場合であっても、一方の端部は取付枠によ
ってロッド上に締め付けるため、固定バンド等の必要部
品数が減少し、部品の製造および組み立てに要するコス
トが低減される。
【0047】c) グリップとスロットルレバーとの間に
固定バンドが不要であるため、グリップとスロットルレ
バーとを互いに接近した位置に配置することができ、ス
ロットルレバーの操作が容易になる。
【0048】d) 取付枠とグリップとが一体的に配置さ
れるため、外観的に好ましい。
【0049】請求項2に記載の取付構造には、上記のほ
か、 e) スロットルレバーはグリップの外方(先端側)に隣
接して配置されているため、グリップを把持したまま容
易にスロットルレバーの開度を調節できる。
【0050】f) スロットルレバーの取付枠は両端がハ
ンドルに締め付けられ固定されるため、取り付けが容易
である。
【0051】g) ハンドルの外側がキャップによってカ
バーされるので、外観的に優れたものにできる。またキ
ャップを確実に固定でき取り付けも容易である。
【0052】h) スロットルレバーの取付枠は自由に取
付部の内径を選べるので、「つのハンドル形」の刈払機
と「ツーグリップ形」の刈払機とについてスロットルレ
バーを共通化することが可能になる。
【0053】請求項3の取付構造は、さらに、 i) スロットルワイヤーが取付枠とグリップとの間で外
側に露出しないため、外観的に好ましいうえスロットル
レバーの操作を好感触で行うことができる。
【0054】j) 取付枠に設けた中空の突起とグリップ
の配線孔とを嵌め合わせるため、グリップと取付枠との
ロッド上への組み付けが行いやすくなるほか、取付枠と
グリップとの機能上および外観上の一体性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施について一形態を示す図であり、図
5(a)に示した「つのハンドル形」の刈払機1のうち
ハンドル7についての正面図である。
【図2】刈払機1の操作グリップとスロットルレバーの
取付構造を示す図面であって、図2(a)は図1におけ
るa−a矢視図、図2(b)は同(a)におけるb−b
断面図、また図2(c)は同(b)におけるc−c断面
図である。
【図3】発明の実施についての別の形態を示す図であ
り、図5(b)に示した「ツーグリップ形」の刈払機2
におけるエンジン4や肩掛け用ベルト6の付近の側面図
である。
【図4】図3中に示した操作グリップとスロットルレバ
ーの取付構造についての詳細図(上半分は断面にて表し
たもの)である。
【図5】刈払機の全体構造を示す斜視図であって、図5
(a)は、ハンドル7を備える「つのハンドル形」の刈
払機1に関するもの、図5(b)は、特別なハンドルを
有しない「ツーグリップ形」の刈払機2に関するもので
ある。
【図6】従来の「ツーグリップ形」刈払機における操作
グリップとスロットルレバーの取付構造を示す側面図で
ある。
【図7】従来の「つのハンドル形」刈払機の操作グリッ
プおよびスロットルレバーの取付関係を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・2 刈払機 5 メインパイプ(ロッド) 7 ハンドル(ロッド) 11・21 操作グリップ 11h・21h 配線孔 23 固定バンド 15・25 取付枠 16・26 スロットルレバー 15p・25p 中空の突起 18・28 スロットルワイヤー(制御線) 19・29 導線(制御線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 和彦 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 実公 昭60−26205(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 34/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈払機のロッド上にあって、操作グリッ
    プとスロットルレバーの取付枠とを隣接位置に有する刈
    払機における操作グリップとスロットルレバーの取付構
    造であって、 上記の取付枠を、上記のロッドをはさむことによって接
    合可能な二分割構造とし、操作グリップの一端部を、接
    合する取付枠の一部によってロッド上に締め付けたこと
    を特徴とする刈払機における操作グリップとスロットル
    レバーの取付構造。
  2. 【請求項2】 刈払機のメインフレームに設けられたつ
    の形のハンドルの先端付近に操作グリップを固定し、そ
    のさらに先端寄りにスロットルレバーの取付枠を取り付
    け、かつ、ハンドル本体の最先端には一端の閉じた筒型
    のキャップをかぶせることとし、 上記の取付枠を、ハンドル本体をはさむことによって接
    合可能な二分割構造とし、接合するその取付枠の一部に
    よって操作グリップの一端部をハンドル本体上に締め付
    けるとともに、 接合する上記の取付枠のうち上記一部とは異なる一部に
    よって、上記のキャップをハンドル本体上に締め付けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の刈払機における操作
    グリップとスロットルレバーの取付構造。
  3. 【請求項3】 スロットルレバーのスロットルワイヤー
    を通すための配線孔を操作グリップに形成するととも
    に、 上記の取付枠のうち操作グリップに面する側の端面に中
    空の突起を形成して、その突起を上記の配線孔に挿入
    し、 スロットルレバーのスロットルワイヤーを、取付枠の突
    起の中空部から操作グリップの配線孔内に通したことを
    特徴とする請求項1または2に記載の刈払機における操
    作グリップとスロットルレバーの取付構造。
JP10061405A 1998-03-12 1998-03-12 刈払機における操作グリップとスロットルレバーの取付構造 Expired - Fee Related JP2878679B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10061405A JP2878679B1 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 刈払機における操作グリップとスロットルレバーの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10061405A JP2878679B1 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 刈払機における操作グリップとスロットルレバーの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2878679B1 true JP2878679B1 (ja) 1999-04-05
JPH11253025A JPH11253025A (ja) 1999-09-21

Family

ID=13170204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10061405A Expired - Fee Related JP2878679B1 (ja) 1998-03-12 1998-03-12 刈払機における操作グリップとスロットルレバーの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2878679B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007097449A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Marunaka:Kk 動力刈払機
CN102577737A (zh) * 2010-12-29 2012-07-18 日立工机株式会社 用于便携式作业工具的把手和装配有该把手的便携式作业工具
US8815374B2 (en) 2010-01-13 2014-08-26 Kronoplus Technical Ag Direct printed lightweight panel

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5256151B2 (ja) * 2009-09-02 2013-08-07 株式会社マキタ 刈払機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007097449A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Marunaka:Kk 動力刈払機
JP4620563B2 (ja) * 2005-10-03 2011-01-26 株式会社 マルナカ 動力刈払機
US8815374B2 (en) 2010-01-13 2014-08-26 Kronoplus Technical Ag Direct printed lightweight panel
CN102577737A (zh) * 2010-12-29 2012-07-18 日立工机株式会社 用于便携式作业工具的把手和装配有该把手的便携式作业工具
CN102577737B (zh) * 2010-12-29 2015-05-20 日立工机株式会社 用于便携式作业工具的把手和装配有该把手的便携式作业工具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11253025A (ja) 1999-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3842024B2 (ja) ハンドルスイッチの取付構造
US4526056A (en) Choke lever device for a two-wheeled motor vehicle
US5538275A (en) Ball joint seal with heat shield
US10427263B2 (en) Hand-held cutter
JP2878679B1 (ja) 刈払機における操作グリップとスロットルレバーの取付構造
JPH077726Y2 (ja) 釣り用ガイド
JP3960838B2 (ja) 操作用ケーブル固定構造
US5518194A (en) Fishing reel with sound generator
JPH08284694A (ja) 絞り弁制御装置
JP2011131665A (ja) 車両外装部材
KR970000529Y1 (ko) 차량용 머플러 트림부재
JP3245416U (ja) アイドリング調整工具及びそれを備えたキャブレター
JPS6020807Y2 (ja) ワンタツチロツククランプ
JP2594143Y2 (ja) 板クランプ付ダクト
JP2526732Y2 (ja) スロットルバルブ操作装置
JPH06321160A (ja) 自動二輪車のハンドルスイッチ取付構造
JPH0518197Y2 (ja)
JPH0345461A (ja) マスターバックとペダルブラケットの組付構造
JPH0621299Y2 (ja) 刈払機の操作桿固定装置
JPH0314993Y2 (ja)
JP2528971Y2 (ja) リードバルブ式2サイクル機関の気化器継手
JPS6221130Y2 (ja)
JP2021116025A (ja) 車両操作装置
JPH0143994Y2 (ja)
JPH07208444A (ja) ケーブル調節部の係止構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees