JP2877748B2 - 半導体ウエハーの加熱処理装置 - Google Patents

半導体ウエハーの加熱処理装置

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JP2877748B2
JP2877748B2 JP8071297A JP7129796A JP2877748B2 JP 2877748 B2 JP2877748 B2 JP 2877748B2 JP 8071297 A JP8071297 A JP 8071297A JP 7129796 A JP7129796 A JP 7129796A JP 2877748 B2 JP2877748 B2 JP 2877748B2
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耕三 荻野
陽三 田中
育義 木田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハー
の製造プロセスにおいて、アニール酸化膜を形成した
り、不純物を拡散させたり、蒸着膜を形成したりするた
めに使用される半導体ウエハーの加熱処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、半
導体ウエハーの製造プロセスにおいては、焼鈍、リン,
ヒ素等の不純物の拡散、酸化膜の形成、化学蒸着等のた
めに、急熱炉を備える加熱処理装置が使用されている。
この加熱処理装置の一つに、半導体ウエハーを一枚ずつ
支持した状態で加熱する縦型炉方式のものが提供されて
いる(例えば特開平2−14514号公報参照)。
【0003】この種の加熱処理装置は、プロセスチャン
バー内に供給された半導体ウエハーを支持するウエハー
支持体と、このウエハー支持体を、石英管(クオーツチ
ューブ)からなる昇降ロッドを介して昇降させる昇降手
段とを備えており、上記ウエハー支持体を昇降ロッドを
介して上昇させることにより、ウエハー支持体に支持さ
れた半導体ウエハーを、ローディング位置から加熱チャ
ンバーに移送して、所定の加熱処理を行うことができ
る。また、上記加熱処理が完了した時点で、上記昇降ロ
ッドを下降させることにより、半導体ウエハーを再び上
記ローディング位置に復帰させて、プロセスチャンバー
から取り出すことができる。
【0004】上記従来の加熱処理装置において、昇降ロ
ッドの途中部は、シール部材を兼ねるすべり軸受によっ
て、昇降及び回転自在に支持されているとともに、上記
昇降ロッドの下端部は、回転及び昇降可能な支持部材に
よって支持されている。上記すべり軸受は、フッ素樹脂
からなる中空リングの内部に、締付力を付与するための
コイルばねからなる締付バンドを埋設したものであり、
上記昇降ロッドを摺動自在に支持しているとともに、プ
ロセスチャンバー内に発生する有害なガスが、昇降ロッ
ドの外周部の隙間を通して漏洩するのを防止している。
また、上記すべり軸受は、過熱しないように水冷されて
いる。
【0005】ところが、上記従来の加熱処理装置におい
ては、半導体ウエハーを1200°C程度の高温で加熱
処理する必要があるので、上記すべり軸受は、これを水
冷しているにもかかわらず、200°C程度に加熱され
る。このため、耐摩耗性が劣化して、昇降ロッドとの摺
接により多量の摩耗粉が発生し、この摩耗粉がプロセス
チャンバー内に侵入して、半導体ウエハーを汚染すると
いう問題が生じていた。また、上記すべり軸受の摩耗に
伴って、そのシール特性が低下し、プロセスチャンバー
内に発生する有害なガスが、昇降ロッドの外周部の隙間
を通して漏洩する事態も生じていた。
【0006】そこで、上記昇降ロッドを、静圧軸受によ
って昇降及び回転自在に支持することも試みられてい
る。ところが、この静圧軸受についても、特に高負荷が
作用する場合に、昇降ロッドとの摺接が避けられないこ
とから、その摺接面が摩耗して、摩耗粉がプロセスチャ
ンバー内に侵入し、半導体ウエハーを汚染する虞れがあ
る。特に、上記静圧軸受の昇降ロッドに対する摺接面
を、SUS304,SUS316,SUS316L等の
耐熱耐蝕性を有するステンレス鋼で構成すると、その摩
耗粉にFe,Ni,Cr等の重金属が含まれることか
ら、半導体ウエハーがこれら重金属によって汚染され
て、そのライフタイムが短くなるという重大な欠陥を引
き起こす虞れがある。
【0007】さらに、上記従来の加熱処理装置は、昇降
ロッドの下端部が、支持部材によって不動状に支持され
ているので、昇降ロッドをスムースに昇降させたり、す
べり軸受の摺動面に偏摩耗が生じたりするのを防止する
ためには、支持部材とすべり軸受とを高精度に調芯させ
る必要がある。このため、上記支持部材やすべり軸受
を、高精度に加工したり、高精度に組み立てたりする必
要があり、装置の製造コストが高くつくという問題があ
った。なお、上記すべり軸受と昇降ロッドとの間の隙間
を大きくすれば、支持部材とすべり軸受とを高精度に調
芯させる必要がないが、その分、すべり軸受のシール特
性が低下するので、プロセスチャンバー内に発生する有
害なガスが装置外に漏洩する等、実用上問題がある。
【0008】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、ウエハー支持体を支承する昇降ロッドと、
この昇降ロッドの途中部を支持する軸受との摺接による
摩耗粉の発生が少なく、半導体ウエハーが当該摩耗粉に
よって汚染されるのを抑制することができるとともに、
上記軸受や支持部材を高精度に加工したり組み立てたり
する必要がなく、しかも軸受のシール特性を良好に確保
することができる半導体ウエハーの加熱処理装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の半導体ウエハーの加熱処理装置は、半導体
ウエハーを支持するウエハー支持体と、このウエハー支
持体を支承する昇降ロッドと、この昇降ロッドの途中部
を昇降自在に支持する軸受と、上記昇降ロッドの下端部
側を支持する昇降可能な支持部材と、この支持部材を昇
降駆動させる昇降駆動部とを備え、上記ウエハー支持体
に供給された半導体ウエハーを、加熱チャンバーに上昇
移動させて加熱処理を行う半導体ウエハーの加熱処理装
置において、上記軸受を静圧軸受で構成しているととも
に、上記支持部材と昇降ロッドとの間に、当該昇降ロッ
ドの下端部側を上記静圧軸受に対して調芯させるエラス
トマーを介在していることを特徴とするものである。
【0010】上記の構成の半導体ウエハーの加熱処理装
置によれば、昇降ロッドを支持する軸受が静圧軸受で構
成されているので、昇降ロッドとの摺接による軸受摩耗
を、従来のすべり軸受に較べて大幅に少なくすることが
できる。また、上記支持部材と昇降ロッドとの間にエラ
ストマーが介在されているので、昇降ロッドの下端部側
を支持部材によって弾性的に支持することができる。こ
のため、上記昇降ロッドの下端部側を軸受に対して自動
的に調芯させることができる。
【0011】上記静圧軸受の昇降ロッドに対する摺接面
は、石英又は炭化ケイ素で構成するのが好ましく、この
場合には、摺接面の摩耗粉に含まれる重金属の量が非常
に僅かであるので、半導体ウエハーに重金属汚染が生じ
るのを、効果的に防止することができる。
【0012】上記昇降ロッドと軸受との間には、シュパ
ンリングを介在しておくのが好ましく、この場合には、
上記昇降ロッドを静圧軸受に組み付ける際に、当該静圧
軸受の摺接面と昇降ロッドとが接触して、両者が損傷す
るのを防止することができるとともに、静圧軸受のシー
ル特性をより高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら詳述する。図1はこの発明
の半導体ウエハーの加熱処理装置の一つの実施の形態を
示す要部断面図であり、図2は全体を示す概略断面図で
ある。この加熱処理装置は、半導体ウエハーWを加熱す
る急熱炉1と、プロセスチャンバーCの内部において半
導体ウエハーWを支持するウエハー支持体2と、このウ
エハー支持体2に支持された半導体ウエハーWを昇降さ
せる昇降手段3と、ウエハー支持体2に半導体ウエハー
Wを供給したり、ウエハー支持体2から半導体ウエハー
Wを取り出したりするハンドリング手段4と、上記昇降
手段3やハンドリング手段4の駆動を制御する制御部5
等によって主要部が構成されている。
【0014】上記急熱炉1は、プロセスチャンバーCを
構成する筒体11の上部外周に、ヒータ12を配置した
ものであり、上記筒体11の途中部は、断熱材13によ
って覆われている。上記筒体11は、石英、SiC等か
らなるものであり、上部が閉塞されているとともに、下
部が開口されている。この筒体11の下部の開口は、上
記ハンドリング手段4が構成された搬送チャンバーBに
連通されており、この搬送チャンバーBの底部は底板B
1によって閉塞されている。なお、上記プロセスチャン
バーCの上部は加熱チャンバーAとして構成されてい
る。
【0015】ウエハー支持体2は、石英、SiC等から
なる平板状の基盤21上に、石英からなる複数本の支持
ピン22を立設したものである。各支持ピン22の高さ
は、半導体ウエハーWを水平に支持できるように、均一
に設定されている。なお、上記支持ピン22の下端部
は、基盤21に固着されている。
【0016】上記昇降手段3は、上記ウエハー支持体2
を支承する昇降ロッド31と、この昇降ロッド31の途
中部を昇降自在に支持する静圧軸受32と、昇降ロッド
31の下端部31a側を支持する支持部材33と、この
支持部材33を昇降駆動させる昇降駆動部34とを備え
ている。上記昇降ロッド31は、石英管からなるもので
あり、その上端部が上記ウエハー支持体2の基盤21の
底面に接続されている。
【0017】静圧軸受32は、図3に詳細を示すよう
に、底板B1にボルト止めされたケーシング32aの内
部に、昇降ロッド31と摺接するスリーブ32bを設け
たものであり、このスリーブ32bと昇降ロッド31と
の間には、窒素ガス等のパージガスを流通させるための
隙間Sが構成されている。また、上記スリーブ32bの
外周には、環状溝32cが形成されており、この環状溝
32cの周面には、当該環状溝32cと上記隙間Sとを
連通する複数の小孔32dが形成されている。この小孔
32dは、上下二列の円周に沿って、等間隔に形成され
ており(図示例では上下各8箇所)、上段の小孔32d
と下段の小孔32dとは、互いに位相をずらした状態で
形成されている(図4及び図5参照)。
【0018】さらに、上記ケーシング32aには、上記
スリーブ32bの環状溝32c及び小孔32dを通し
て、スリーブ32bと昇降ロッド31との間の隙間Sに
パージガスを供給するためのガス供給口32eが形成さ
れているとともに、上記隙間Sに供給されたパージガス
を排出するためのガス排出口32fが形成されている。
また、上記ケーシング32aには、冷却水を循環させる
ための水路32hが形成されている。なお、上記静圧軸
受32のケーシング32aと底板B1との間は、Oリン
グ32gによってシールされており、プロセスチャンバ
ーC内のガス及びパージガスが、上記ケーシング32a
と底板B1との間を通して装置外に漏洩しないようにな
っている。また、上記ケーシング32aの内周とスリー
ブ32bの外周との間は、Oリング32gによってシー
ルされており、両者間を通してパージガスが漏洩しない
ようになっている。
【0019】上記静圧軸受32のスリーブ32bの内周
面、つまり昇降ロッド31との摺接面Xには、炭化ケイ
素からなるコーティング層Dが形成されている(図6参
照)。このコーティング層Dは、化学蒸着によって形成
された高密度のものであり、その厚みとしては、100
〜500μmに設定されている。また、上記ケーシング
32aの底面には、フランジ35aを備える筒体35が
ボルト止めされており、この筒体35の内周と昇降ロッ
ド31との間には、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)
等からなる環状のシュパンリング36を装着してある。
このシュパンリング36は、一端側にテーパ面36bを
備える一対のリング部材36aで構成されており、その
テーパ面36bどうしを突き合わせた状態で、上記筒体
35の内周と昇降ロッド31との間に配置されていると
ともに、筒体35の内周に突設された環状の係止段部3
5bと、筒体35の底面にボルト止めされた押圧リング
35cとによって挟持されている。上記シュパンリング
36は、昇降ロッド31をスリーブ32bに導入した
後、上記押圧リング35cを取付けるためのボルト35
dを締めつけて、当該シュパンリング36を押圧するこ
とにより、上記筒体35の内周と昇降ロッド31の外周
にそれぞれ張り詰めてあり、これによって、両者間がシ
ールされているとともに、昇降ロッド31をスリーブ3
2bに対して調芯させている。なお、上記筒体35と静
圧軸受32のスリーブ32bとの間は、Oリング35e
によってシールされている。
【0020】上記昇降ロッド31を昇降駆動させる昇降
駆動部34は、モータ34aと、このモータ34aによ
って回転駆動されるスパイラルギヤ34bと、上記支持
部材33が取付けられ、スパイラルギヤ34bに対して
螺合された昇降部材34cと、昇降部材34cの昇降を
ガイドするガイドロッド34dと、昇降ロッド31の昇
降ストロークを制御するためのエンコーダ34e等を備
えている。上記昇降部材34cは、図7に示すように、
基部側にスパイラルギヤ34bに螺合させる雌ねじ34
fを備え、先端側に上記支持部材33を嵌入する筒状部
33gを備えるものであり、支持部材33は、上記筒状
部33gに対して回転自在に嵌入されている。なお、上
記昇降手段3には、昇降ロッド31を回転させるための
回転駆動機構も構成されている。
【0021】上記支持部材33は、筒状のものであり、
その内部に昇降ロッド31の下端部31aが、上記静圧
軸受32に対して調芯可能に導入されている。さらに詳
述すると、上記支持部材33の内部には、その上部側か
ら下部側に向かって第1の中空部33a、第2の中空部
33b、及び第3の中空部33cが順次形成されてい
る。これら各中空部33a、33b、33cは、支持部
材33の外周と同芯に形成されており、その内径は、上
部側から下部側に向かって順次小さくなっている。そし
て、上記昇降ロッド31の下端部31aは、上記第2の
中空部31bと第3の中空部31cとの境界部に構成さ
れる段部33dによって受け止められた状態で、第2の
中空部33bに遊嵌されており、この遊嵌部分の上方と
第1の中空部33aとの間には、調芯用のエラストマー
としてのOリング33eが介在されている。このOリン
グ33eは、図の場合、スペーサ33fを介して所定間
隔離して2条設けられている。また、上記Oリング33
eは、支持部材33の内部に螺合されたキャップ33g
によって、その抜脱が規制されている。
【0022】ハンドリング手段4は、図1に示すよう
に、水平方向へ旋回可能なロボットアーム41の先端
に、半導体ウエハーWを真空吸着するための吸着部材4
2を設けたものであり、当該半導体ウエハーWをウエハ
ー支持体2の支持ピン22上に供給したり、加熱処理が
完了した半導体ウエハーWを支持ピン22上から取り出
したりすることができる。
【0023】以上の構成であれば、昇降ロッド31が静
圧軸受32によって支持されているので、昇降ロッド3
1との摺接による静圧軸受32の摺接面Xの摩耗を、従
来のすべり軸受に較べて大幅に少なくすることができ
る。しかも、上記静圧軸受32の摺接面Xが、不純物と
しての重金属の含有量が非常に少ない高密度の炭化ケイ
素(Fe0.04ppm,Cr0.01ppm以下)で
構成されているので、昇降ロッド31との摺接によって
生じる摩耗粉についても、重金属の含有量が非常に少な
いものとなる。このため、半導体ウエハーが重金属によ
って汚染されて、半導体のライフタイム短くなるのを効
果的に防止することができる。
【0024】また、上記スリーブ32bと昇降ロッド3
1との間に供給されたパージガスは、ガス排出口32f
を通して排出されて回収され、これに伴って、昇降ロッ
ド31の外周部の隙間を通してプロセスチャンバーC内
から静圧軸受32側に漏洩した有毒ガスも、上記ガス排
出口32fを通して排出して回収することができる。従
って、当該有毒ガスの装置外への漏洩を確実に防止する
ことができる。また、上記スリーブ32bと昇降ロッド
31との間に供給されたパージガスのガス圧によって、
プロセスチャンバーC内の有毒ガスが、静圧軸受32側
に漏洩するのを抑制することもできる。なお、上記パー
ジガスとともに排出口32fから排出された有毒ガス
は、専用の回収装置によってパージガスと分離した状態
で回収される。
【0025】さらに、上記支持部材33と昇降ロッド3
1の下端部31aとの間に、Oリング33eが介在され
ているので、支持部材33によって当該昇降ロッド31
の下端部31aを、その径方向への移動を許容した状態
で弾性的に支持することができる。このため、昇降ロッ
ド31の下端部31aを静圧軸受32のスリーブ32b
の軸芯に対して自動的に調芯させることができる。従っ
て、当該調芯のために、静圧軸受32や支持部材33の
加工精度及び組み立て精度を高める必要がなく、その
分、装置の製造コストを安くすることができる。
【0026】また、静圧軸受32のスリーブ32bに昇
降ロッド31を組み込む際に、上記静圧軸受32と昇降
ロッド31との間のシュパンリング36によって、両者
が接触して損傷するのを防止することができる。このた
め、静圧軸受32の負荷容量を高めるために、静圧軸受
32と昇降ロッド31との隙間Sを小さくした場合で
も、その組み付けを支障なく行うことができる。また、
静圧軸受32のシール特性をより高めて、パージガスが
漏洩するのを抑制することもできる。なお、上記ウエハ
ー支持体2からの負荷は、実質的に静圧軸受32によっ
て受け止められるので、シュパンリング36には大きな
負荷が作用しない。このため、上記昇降ロッド31とシ
ュパンリング36との摺接によって多量の摩耗粉が発生
する虞れがない。また、仮に摩耗粉が上記摺接によって
発生したとしても、排出口32fからパージガスととも
に回収されるので、当該摩耗粉がプロセスチャンバC内
に進入する虞れもない。
【0027】上記静圧軸受のスリーブ32bに形成され
たコーティング層Dとしては、上記炭化ケイ素に代え
て、高密度の石英で構成してもよく、この場合にも不純
物としての重金属が少ないので(Fe0.05pp
m)、昇降ロッド31との摺接によって生じる重金属に
よる半導体ウエハーWの汚染を効果的に防止することが
できる。また、上記スリーブ32bは、上記コーティン
グ層Dを構成する代わりに、その全体を、石英や炭化ケ
イ素によって構成してもよい。さらに、静圧軸受32に
高負荷が作用しない場合には、上記スリーブ32bを、
SUS304,SUS316,SUS316L等の耐熱
耐蝕性のステンレス鋼で構成してもよく、この場合に
は、当該スリーブ32bの下端部を、ケーシング32a
に対して溶接することにより、当該ケーシング32aに
一体化することができる。
【0028】この発明の半導体ウエハーの加熱処理装置
は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、例え
ば、支持部材33と昇降ロッド31との間に介在させる
エラストマーとして、上記Oリング33eに代えて、合
成ゴムやウレタン等からなるチューブを使用する等、種
々の設計変更を施すことができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明の半導体ウエハ
ーの加熱処理装置によれば、昇降ロッドを支持する軸受
が静圧軸受で構成されているので、昇降ロッドとの摺接
による軸受摩耗を、従来のすべり軸受に較べて大幅に少
なくすることができる。このため、半導体ウエハーが摩
耗粉によって汚染されるのを効果的に抑制することがで
きるとともに、軸受のシール特性が低下して、プロセス
チャンバー内に発生する有害なガスが、昇降ロッドの外
周部の隙間を通して装置外に漏洩するのを確実に防止す
ることができる。また、支持部材と昇降ロッドとの間
に、エラストマーを介在しているので、当該昇降ロッド
の下端部側を静圧軸受に対して自動的に調芯させること
ができる。このため、静圧軸受や支持部材の加工精度及
び組み立て精度を高める必要がなく、その分、装置の製
造コストを安くすることができる。
【0030】特に、上記静圧軸受の昇降ロッドに対する
摺接面が、石英又は炭化ケイ素によって構成されている
場合には、その重金属の含有量がきわめて少ないので、
上記摺接面の摩耗によって、半導体ウエハーが重金属で
汚染されるのを防止することができる。このため半導体
のライフタイムが短くなるのを効果的に防止することが
できる。
【0031】また、上記昇降ロッドと軸受との間に、シ
ュパンリングを介在している場合には、上記昇降ロッド
を静圧軸受に組み付ける際に、当該静圧軸受の摺接面と
昇降ロッドとが接触して、両者が損傷するのを防止する
ことができるので、静圧軸受の負荷容量を高めるため
に、静圧軸受と昇降ロッドとの隙間を小さくした場合で
も、その組み付けを支障なく行うことができる。また、
静圧軸受のシール特性をより高めて、そのパージガスが
漏洩するのを抑制することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の半導体ウエハーの加熱処理装置の一
つの実施の形態を示す要部断面図である。
【図2】加熱処理装置の全体を示す概略断面図である。
【図3】静圧軸受の拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図4のV −V 線断面図である。
【図6】静圧軸受の摺接面の詳細を示す拡大断面図であ
る。
【図7】支持部材の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 急熱炉 2 ウエハー支持体 3 昇降手段 31 昇降ロッド 32 静圧軸受 33 支持部材 33e Oリング(エラストマー) 34 昇降駆動部 36 シュパンリング W 半導体ウエハー A 加熱チャンバー X 摺接面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−1225(JP,A) 特開 昭60−189219(JP,A) 特開 平7−58036(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/31 C23C 14/50 H01L 21/205 H01L 21/22 511 H01L 21/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体ウエハーを支持するウエハー支持体
    と、このウエハー支持体を支承する昇降ロッドと、この
    昇降ロッドの途中部を昇降自在に支持する軸受と、上記
    昇降ロッドの下端部側を支持する昇降可能な支持部材
    と、この支持部材を昇降駆動させる昇降駆動部とを備
    え、上記ウエハー支持体に供給された半導体ウエハー
    を、加熱チャンバーに上昇移動させて加熱処理を行う半
    導体ウエハーの加熱処理装置において、 上記軸受を静圧軸受で構成しているとともに、 上記支持部材と昇降ロッドとの間に、当該昇降ロッドの
    下端部側を上記静圧軸受に対して調芯させるエラストマ
    ーを介在していることを特徴とする半導体ウエハーの加
    熱処理装置。
  2. 【請求項2】上記静圧軸受の昇降ロッドに対する摺接面
    を、石英又は炭化ケイ素で構成している請求項1記載の
    半導体ウエハーの加熱処理装置。
  3. 【請求項3】上記昇降ロッドと静圧軸受との間に、シュ
    パンリングを介在している請求項2記載の半導体ウエハ
    ーの加熱処理装置。
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