JP2877744B2 - 半導体基板のレジスト処理装置 - Google Patents

半導体基板のレジスト処理装置

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JP2877744B2
JP2877744B2 JP7302226A JP30222695A JP2877744B2 JP 2877744 B2 JP2877744 B2 JP 2877744B2 JP 7302226 A JP7302226 A JP 7302226A JP 30222695 A JP30222695 A JP 30222695A JP 2877744 B2 JP2877744 B2 JP 2877744B2
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processing
tweezers
station
resist
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正己 飽本
修 平河
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70733Handling masks and workpieces, e.g. exchange of workpiece or mask, transport of workpiece or mask
    • G03F7/7075Handling workpieces outside exposure position, e.g. SMIF box

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、半導体基板のレジス
ト処理装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】IC等の半導体装置の製造には、シリコ
ンのような基板としての半導体単結晶の半導体基板にト
ランジスタ等の素子を形成するために、多数の微細加工
工程が含まれる。その中で、半導体基板の表面に所定の
レジストパターンを形成するPEP(photoeng
raving process)は非常に重要な地位を
占めている。
【0003】蓋し、該PEPで形成されるレジストパタ
ーンはエッチングマスク等として使用され、現在の微細
加工技術の基礎を提供するからである。
【0004】而して、該PEPにおけるレジストパター
ン処理は、例えば、特開昭52−27367号公報に示
されている如く、半導体基板の表面にフォトレジストを
塗布して均一な膜厚のフォトレジスト膜を形成する工程
と、該フォトレジスト膜の所定領域を選択的に露光する
工程と、露光されたフォトレジスト膜を現像して所望の
レジストパターンを形成する工程とからなるものであ
る。
【0005】このうち露光工程は、例えば、ステップ・
アンド・リピート・アライナー(ステッパーと称され
る)等の露光装置を用いて行われ、他方、半導体基板表
面にフォトレジスト膜を形成するレジスト処理工程は、
例えば、以下に説明するシリーズ処理的な装置を用いて
行われる。
【0006】図7はトラック方式と呼ばれるフォトレジ
スト膜形成処理装置での処理手順を示すフローチャート
であり、この装置は図示するように前段から後段にかけ
てそれぞれ予備加熱処理工程4、冷却処理工程5、塗布
処理工程6、加熱処理工程8を行う処理ステーションを
シリーズ的に有している。
【0007】表面にフォトレジスト膜を形成する半導体
基板1は、カセット状の容器2に収納されてこの装置に
導入され、該半導体基板1は一枚ずつ該カセット2から
取出され、ベルト搬送機構3により順次各処理ステーシ
ョンに搬送され、所定の処理を施されるようにされ、ま
ず、予備加熱処理工程4においては、半導体基板1は加
熱により水分を除去される。
【0008】予備加熱された半導体基板1は冷却処理工
程5で冷却された後、塗布処理工程6に送られ、該塗布
工程6では、例えば、スピンナーコーター(spinn
ercoater)等の塗布装置により、該半導体基板
1の表面にフォトレジスト液が均一に薄膜状に塗布さ
れ、該フォトレジスト液を塗布された半導体基板1はウ
ォーキングビーム方式の搬送機構7を介して加熱工程8
に送られ、該加熱工程8で加熱されることにより、該半
導体基板1に塗布されたフォトレジスト液は膜状に安定
化処理される。
【0009】そして、加熱処理工程8を終了し、表面に
初期のフォトレジスト薄膜が形成された半導体基板9は
ベルト搬送機構3により、処理済みの半導体基板9を収
納するためのカセット10に収納される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、半導体基
板1に対するレジスト処理は極めて重要な処理であるに
もかかわらず、従来の半導体基板1のレジスト処理装置
においてはそれぞれの独立した処理ステーションが直列
に配置され、処理されるべき該半導体基板1はこれらの
ステーションを所定の順序で、且つ、シリーズ的に一方
通行で必ず通り、処理の必要性の有無に関係なく処理を
受けなければならないようになっており、このため、一
旦設定された処理順序を任意に変更することは出来ず、
又、ある処理ステーションだけを選択的に通過させるこ
とも不可能であり、したがって、適宜なレジスト処理が
行えないものであるという欠点があった。
【0011】これに対し、半導体基板1は半導体素子を
形成するに、必要な処理工程はその順序を含めて該半導
体基板1に形成されるICの種類によって変わるにもか
かわらず、上述従来のフォトレジスト膜形成装置では、
ある処理工程が不要な半導体基板1についても全ての処
理工程を終らざるを得ないため、スループット性を向上
する妨げとなっている難点があった。
【0012】したがって、レジスト処理すべき半導体基
板1の種類に応じ、装置に設けられた処理ステーション
のうち、いずれの処理ステーションをどの順序で使用す
るかを任意に変更出来る装置が望まれているがこれに応
える装置がこれまで案出されていなかった。
【0013】この出願の発明の目的は上述の従来技術に
基づく半導体基板のレジスト処理の問題点に対処してな
されたもので、処理工程を必要に応じ選択的に変更が可
能で処理のスループット性の高い半導体基板のレジスト
処理装置を提供せんとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、半導体基板を搬送自在に構成さ
れた搬送機構を配置する直線状の搬送配置部と、該直線
状の搬送配置部の一方側に沿って少なくとも2つ併設に
配置され、それぞれが下方側に上記半導体理基板を冷却
するための冷却処理部、上方側に該半導体基板を加熱し
て処理する加熱処理部を積層して構成される熱系処理部
と、上記直線状の搬送配置部の他方側に沿って配置さ
れ、半導体基板にレジスト液を塗布する処理部のみで構
成、或いは、半導体基板に現像液を供給し、現像処理す
る処理部のみで構成、或いは、半導体基板にレジスト液
を塗布する処理部と該半導体基板に現像液を供給し現像
処理する処理部とで構成される液処理部とを少なくとも
具備した半導体基板のレジスト処理装置とし、第2の発
明は上記加熱処理部には、上記塗布する処理部で塗布処
理する前の半導体基板を加熱して水分を除去する処理及
び/又は上記塗布する処理部で処理した後の該半導体体
基板に形成されるレジスト膜を乾燥させる処理を施す処
理部を具備し、更に、上記冷却処理部には前記加熱処理
部にて熱的処理された該半導体基板を所定の温度に冷却
する処理部を具備しているレジスト処理装置とするよう
にした技術的手段を講じたものである。
【0015】
【作用】而して、この出願の発明の半導体基板のレジス
ト処理装置では対向して配置された複数の工程間を選択
して基板を搬送出来るようにしたレジスト処理により、
該半導体基板の種類に応じた最適処理工程を選択し得る
ようにするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この出願の発明の実施の形
態を半導体基板のレジスト処理装置を塗布現像処理に適
用した一実施例の態様について図面に基づいて説明す
る。
【0017】図1は半導体基板Wに対するフォトレジス
ト膜の塗布現像装置100を示す平面図であり、図中1
01は装置本体の基台である。該基台101の中央部に
は矢印Y方向(横方向)に延設された通路102が形成
されており、該通路102の一方側には該通路102に
沿って未処理の半導体基板Wを加熱して水分等を除去す
るためのHMDS処理を伴うか、又は、単に加熱する予
備加熱ステーション103、予備加熱された該半導体基
板Wを冷却するための冷却ステーション104、例え
ば、フォトレジスト液を塗布した後の半導体基板Wを加
熱し、乾燥したフォトレジスト膜を形成するために用い
る上下方向にそれぞれ2枚の加熱装置を有する第1、及
び、第2の加熱ステーション105,106が併置的に
設けられている。
【0018】又、通路102の他方側には予備加熱、及
び、冷却を終了した半導体基板Wの表面に、例えば、フ
ォトレジスト液を塗布するために用いる第1、及び、第
2の塗布ステーション107,108が該通路102に
沿って設けられている。
【0019】尚、当該図1では冷却ステーション10
4、及び、予備加熱ステーション103、第1,第2の
加熱ステーション105,106が図示の都合上平面的
に配置されているように示されてはいるが、これは便宜
上のもので実際には冷却ステーション104の上に予備
加熱ステーション103の加熱装置が上下2段に設けら
れた積層構造となっている。
【0020】而して、通路102には該通路102内
を、例えば、ボールスクリュー等の図示しない駆動機構
によってY方向に移動する搬送機構としてのハンドリン
グ手段、例えば、搬送装置110が配置されており、該
搬送装置110はキャリッジ111を有し、該キャリッ
ジ111にはバキュームピンセット、例えば、半導体基
板Wを吸着保持するための2つのピンセット112,1
13が上下に重畳されて取付けられ、該ピンセット11
2,113はそれぞれ独立にX方向(縦方向)、Y方向
(横方向)に移動可能で、重畳されたピンセット11
2,113は同時にZ方向(垂直方向)にも平行移動が
可能で、又、θ方向(周方向)に回動することが出来る
ようにされており、該ピンセット1121,113のこ
のような平行移動、及び、回動を可能とするため、キャ
リッジ111にはステッピングモータ、及び、これに連
結されたボールスクリュー等の図示しない駆動機構が設
けられている。
【0021】ピンセット112,113は一方のピンセ
ットで半導体基板Wを保持して処理ステーションに搬送
し、該処理ステーションに処理済半導体基板WF があっ
た時、他のピンセットが該処理済半導体基板WF をピッ
クアップし搬出入することが出来るようにされ、搬送装
置110は半導体基板Wを前記の各処理ステーション1
03〜108に相互独立的に、又、排反的に選択的に搬
送するために用いられる。
【0022】基台101の左側には搬出入機構部120
が設けられており、該搬出入機構部120には処理前の
半導体基板WB を収容した半導体基板カセット122、
及び、処理後の半導体基板WF を収容する半導体基板カ
セット123が設けられ、又、搬出入機構部120は半
導体基板Wの裏面を吸着保持するためのピンセット12
1を具備しており、該ピンセット121は前記のピンセ
ット112,113と同様の構成により、X,Y方向に
平行移動が可能になっていて、該ピンセット121は処
理前の半導体基板WB をカセット122から取出し、
又、処理後のWFを半導体基板カセット123に収納す
る。
【0023】而して、該搬出入機構部120のピンセッ
ト121は処理前の半導体基板WBを搬送装置110の
ピンセット112,113にバトンタッチ的に渡し、
又、処理後のWF をピンセット112,113から同じ
くバトンタッチ的に受け取るようにされており、このバ
トンタッチ的な受渡しを可能とするインターフェース機
構30が通路102と搬出入機構部120との境界に設
けられている。
【0024】又、該搬送装置110のピンセット11
2,113は各処理ステーション103〜108との間
で半導体基板Wの受渡しを行うことによって該半導体基
板Wは所定の順序に従い、各処理ステーション103〜
108での所定の処理を受けることが出来るようにされ
ている。
【0025】そして、搬送装置110の動作は全て図示
しない制御システムによって制御されるようになってお
り、したがって、制御システムのプログラムを変更する
ことによって処理ステーション103〜108における
処理を任意に設定することが出来、即ち、処理ステーシ
ョン103〜108における処理の幾つかのみをスルー
プット的に選択的に行うことも処理の順序を変更するこ
とも可能である。
【0026】図2、及び、図3(A)〜図3(C)に上
記ピンセット112,113,121を詳細に記載して
おり、これの図において、21はピンセット本体であ
り、該ピンセット本体21には3つの支点22,23,
24が突設され、半導体基板Wはこれらの支点によって
三点支持され、この三点支持は該ピンセット本体21の
表面のゴミの付着を防止する効果がある。
【0027】これらの支点22〜24のうち、24には
その頂面に開口した真空吸着のための吸引口が設けられ
ている。
【0028】又、半導体基板Wのアライメントのため
に、該半導体基板Wの周縁に対応した円弧状のガイド部
材25とストッパ部材26とが設けられており、半導体
基板Wは、まず、図3(A)に示す状態でピンセット上
に載置され、この状態では該半導体基板Wは何らアライ
メントされておらず、真空吸着もされていないが、次い
で、図3(B)に示す様に、ピンセット本体21がスト
ッパ部材26に向けて水平に移動させ、半導体基板Wの
オリエンテーションフラットWa をストッパ部材26に
当接させ、その後、更に水平移動を続けることにより、
該半導体基板Wはピンセット本体21の支点22〜24
上をスライドし、最終的にはガイド部材25に当接して
所定にアライメントされて停止する。
【0029】したがって、もし図3(A)の状態で半導
体基板Wの位置がピンセット本体21の中央部からズレ
ていたとしても、ガイド部材25に案内されることによ
って、該ピンセット本体21中央の所定位置にアライメ
ントすることが出来る。
【0030】図4は通路102と搬出入機構部120と
の境界に設けられたインターフェース機構30を示して
おり、該インターフェース機構30はピンセット121
とピンセット112,113との間でバトンタッチ的に
受渡しされる半導体基板Wを一時待機させるバッファー
機能を有し、真空吸着機構により該半導体基板Wを保持
する保持部材31と該保持部材31を昇降させるための
駆動装置(例えばエアシリンダ)32とからなり、搬出
入機構部120のピンセット121が図示の位置に半導
体基板Wを搬送してくると、保持部材32が上昇し、図
示の様に該半導体基板Wを持上げて保持するようにし、
次に、レジスト塗布現像装置100側の半導体基板搬送
装置110が図示のインターフェース機構30の位置に
移動し、そして、保持部材31が下降することにより、
該保持部材31に保持されている半導体基板Wはピンセ
ット112、又は、113に載置され、該ピンセット1
12,113からピンセット121への半導体基板Wの
バトンタッチ的な受渡しも上述同様にして行われる。
【0031】次に、上述実施例のレジスト塗布現像装置
100によって半導体基板Wの表面にフォトレジスト膜
を形成する工程を順に追って説明すると、該工程は既述
の制御システムの予め記憶されたプログラムに基づいて
実施される。
【0032】まず、搬出入機構部120のピンセット1
21によりカセット122から半導体基板Wを1枚取出
し、インターフェース機構30の位置まで搬送し、搬送
されてきた該半導体基板Wは該インターフェース機構3
0を介して通路102の左端に待機している搬送装置1
10の一方のピンセット、例えば、ピンセット112に
渡され吸着保持されるが、この際、1つのカセット12
2に同一種の半導体基板Wのみが収納されている場合に
は、カセット122に適宜のIDコードを表示し、該I
Dコードを読取って製造工程プログラムを選択するよう
にしても良い。
【0033】以下、予備加熱ステーション103、冷却
ステーション104、第1の塗布ステーション107、
第1の加熱ステーション105での処理がこの順序で選
択された場合について説明する。
【0034】まず、半導体基板Wを受取ったピンセット
112を予備加熱ステーション103に向かって移動さ
せ、該半導体基板Wを該予備加熱ステーション103に
セットして予備加熱するが、当該予備加熱はヒータプレ
ートにより構成し、該半導体基板Wを該ヒータプレート
上に載置するようにし、この時、該半導体基板Wは該ヒ
ータプレート上に直接接触させず、ピンセット112の
ピンセット本体21の3つの支点22,23,24によ
る三点支持により0.3mm程度浮かせるとゴミ付着対
策が良好である。
【0035】この間にピンセット121を移動させて2
番目の半導体基板Wをカセット122から取出し、前記
インターフェース機構30に待機させておくようにし、
最初の半導体基板Wを予備加熱ステーション103に搬
入し終った後、搬送装置110は該インターフェース機
構30から2番目の半導体基板Wをピンセット112で
受取り、該ピンセット112上に吸着保持するように
し、該予備加熱ステーション103での最初の半導体基
板Wの処理が終了するまでそのまま待機する。
【0036】該最初の半導体基板Wの予備加熱処理が終
了した時、搬送装置110は次の動作を行い、即ち、ま
ず半導体基板Wを保持していないピンセット113を移
動させることにより、予備加熱処理が終了した最初の半
導体基板Wを予備加熱ステーション103から取出す。
【0037】こうして該予備加熱ステーション103を
空にした後、2番目の半導体基板Wを保持しているピン
セット112を動作させ、2番目の半導体基板Wを予備
加熱ステーション103にセットし、次いで、ピンセッ
ト112,113をY方向,θ方向,Z方向に移動し、
冷却ステーション104位置に移動し、半導体基板に保
持したピンセット113をX方向に動作し、この最初の
半導体基板Wを該冷却ステーション104にセットす
る。
【0038】この動作から2つのピンセット112,1
13を設けた利点が理解される。即ち、ピンセットが1
つしかない場合には、搬送装置110はまず最初の半導
体基板Wを予備加熱ステーション103から取出し、こ
れを冷却ステーション104にセットし、その後にイン
ターフェース機構30から2番目の半導体基板Wを受取
ってこれを予備加熱ステーション103にセットする動
作を行わなければならないからである。
【0039】尚、上述の動作が行われている間に、搬出
入機構部120ではピンセット121により次に処理す
る3番目の半導体基板Wをインターフェース機構30に
待機させておく。
【0040】次に、搬送装置110は該インターフェー
ス機構30から3番目の半導体基板Wをピンセット11
2に保持し、そして、冷却ステーション104での処理
が終了するまで待機させる。
【0041】而して、最初の半導体基板Wの冷却工程が
終了した時、搬送装置110は半導体基板Wを保持して
いない方のピンセット113で該冷却ステーション10
4内の半導体基板Wを取出し、次にプログラムされたフ
ォトレジストの塗布工程のための第1の塗布ステーショ
ン107にセットし、この塗布処理の間に予備加熱ステ
ーション103における2番目の半導体基板Wの処理が
終了したら、搬送装置110は該半導体基板Wを保持し
ていない方のピンセット113によってこの半導体基板
Wを予備加熱ステーション103から取出し、ピンセッ
ト112に保持している3番目の半導体基板Wを予備加
熱ステーション103にセットすると同時に、ピンセッ
ト113に保持している2番目の半導体基板Wを冷却ス
テーション104にセットするが、この動作は既述した
態様と同じである。
【0042】尚、もし最初の半導体基板Wの冷却工程が
終了する前に、2番目の半導体基板Wの予備加熱処理が
終了する場合には、次のような動作を行うようにプログ
ラムすることも可能である。
【0043】即ち、まず3番目の未処理の半導体基板W
をピンセット112に保持した状態で、ピンセット11
3により2番目の半導体基板Wを予備加熱ステーション
103から取出し、続いてピンセット112に保持され
ている3番目の半導体基板Wを予備加熱ステーション1
03にセットした後待機する。
【0044】そして、冷却ステーション104における
最初の半導体基板Wの冷却工程が終了した後、この最初
の半導体基板Wをピンセット112、又は、113で取
出し、第1の塗布ステーション107にセットするが、
この塗布は、例えば、レジスト液を滴下スピンコーティ
ング装置により実行する。
【0045】而して、第1の塗布ステーション107に
おいて最初の半導体基板Wに対するフォトレジストの塗
布処理が終了した時、搬送装置110はピンセット11
3によりこの半導体基板Wを第1の塗布ステーション1
07から取出し、続いてY方向に沿って右側に移動し、
取出した最初の半導体基板Wを第1の加熱ステーション
105にセットして加熱処理を行い、当該加熱処理を行
っている間に冷却ステーション104内での2番目の半
導体基板Wの冷却処理が終了したら、搬送装置110は
この半導体基板Wをピンセット113にて取出し、更に
第1の塗布ステーション107にセットしてフォトレジ
ストの塗布を開始する。
【0046】そして、第1の加熱ステーション105に
於て最初の半導体基板Wの処理が終了し、所望のフォト
レジスト膜が形成されたら、搬送装置110はこの最初
の半導体基板Wをピンセット113にて取出し、続い
て、搬送装置110はY方向左側に移動し、ピンセット
113に保持した半導体基板Wを前記のインターフェー
ス機構30に渡す。
【0047】該インターフェース機構30での待機中、
半導体基板Wを直接載置部に接触させず、3つの支点2
2,23,24による3点支持を介して僅かに浮かせて
載置することがゴミ付着対策上有効であり、又、待機機
構はキャリアカセットにより構成すると更に有利であ
る。
【0048】このようにして処理済みの半導体基板WF
がインターフェース機構30に待機されると、搬出入機
構部120のピンセット121がこの半導体基板WF
受取り、カセット123に収納する。
【0049】以上述べた一連の処理動作はカセット12
2内の未処理の半導体基板WB がなくなるまで続けられ
る。
【0050】尚、上述の動作説明では第1の塗布ステー
ション107と第1の加熱ステーション105とを用い
たが、これらの代わりに第2の塗布ステーション10
8、及び、第2の加熱ステーション106を使用しても
良いし、又、フォトレジストの塗布工程及び/又は加熱
工程が他の工程に比べて時間がかかる場合には、2つの
塗布ステーション107,108及び/又は2つの加熱
ステーション105,106を同時に使用することも可
能である。
【0051】ところで、上述のフォトレジスト膜形成工
程を実施する際、プログラムされたプロセスが適切なも
のであるか否かを確認するために、1枚の半導体基板W
について試しにテスト処理を行ってみるのが普通であ
り、この場合、試しの処理が終了したテスト半導体基板
T を検査のためにカセット121から取出す必要があ
るが、この取出しを容易にするため、図5に示す様に、
カセット123の基部に引出し可能なレシーバ40を設
けるのが好ましく、該レシーバ40の一端には取手41
を設け、内部には半導体基板載置台42を設けておくよ
うにし、試しの処理を終了したテスト半導体基板WT
ピンセット121によって開口部43から挿入され、載
置台42に載せられ、したがって、該テスト半導体基板
T はレシーバ40を図示のように引出すことによって
容易に取出すことが出来る。
【0052】尚、上述の動作説明では第1の塗布ステー
ション107と第1の加熱ステーション105とを用い
たが、これらの代わりに、第2の塗布ステーション10
8、及び、第2の加熱ステーション106を使用しても
良く、又、フォトレジストの塗布工程及び/又は加熱工
程が他の工程に比べて時間がかかる場合には、2つの塗
布ステーション107,108及び/又は2つの加熱ス
テーション105,106を同時に使用することも可能
である。
【0053】以上の動作説明から明らかなように、上述
実施例の装置によれば半導体基板の表面にフォトレジス
ト膜を形成するために必要な複数の工程を、その順序も
含めたシリーズ的に、又、パラレル的に任意に組合せた
スループットを含めて最良の工程をプログラムすること
が出来、したがって、処理すべき半導体基板Wの種類に
応じて最も効率の良い組合せプロセスを選択し、最適の
スループット性をも得ることが出来る。
【0054】又、搬送装置110が2つのピンセット1
12,113を有し、それぞれ独立の動作をすることか
ら、処理の自由度が高く、例えば、次工程のステーショ
ンに半導体基板Wが存在していると、その工程は該半導
体基板Wの入替えが出来ないといった不都合がない。
【0055】尚、搬送機構110のピンセットは必ずし
も2つである必要はなく、3つ以上であっても良い。
【0056】更に、各処理ステーションを通路102に
沿ってその両側に配設しているため、搬送装置110の
動作プログラムの変更する際の自由度が極めて高く、し
たがって、処理プログラムの変更が容易であり、又、予
備加熱ステーション103と冷却ステーション104と
を上下に積層配置したため、設置のために必要な床面積
も節減される。
【0057】そして、2つの塗布ステーション107,
108のいずれか一方をフォトレジストの塗布に用い、
他方を現像液の塗布に用いることによりフォトレジスト
膜の形成、及び、現像の両方を行う装置として使用する
ことが出来、その際、通路102の右端にも図4の様な
インターフェース機構30を設け、露光装置との間で半
導体基板Wのバトンタッチ的な受渡しを行えるようにす
ることにより、レジスト塗布から現像までを一貫した連
続プロセスとして実施することも出来る。
【0058】尚、処理ユニットを複数連設したい場合に
は、通路102の延長線上に次の様な通路が形成される
ように構成し、この接続部に半導体基板Wの待機機構、
例えば、キャリアステーションを設けると良い。
【0059】即ち、例えば、図6に示す様に、カセット
122,123内の半導体基板Wを搬出、或いは、カセ
ット122,123内へ搬入するアーム120aを有す
る搬出入機構部120と、インターフェース機構30で
半導体基板Wの受渡しを行う搬送装置110aを有する
第1の処理系150により上述したような動作で各処理
を行い、例えば、この第1の処理系150にHMDS
(ヘキサメチルジシラザン)処理ステーション151、
第1の加熱ステーション152、第1の冷却ステーショ
ン153、第1層目のレジストを回転塗布する第1の塗
布ステーション154、第2層目のレジストを回転塗布
する第2の塗布ステーション155を設け、これに各ス
テーションに選択的に半導体基板Wを搬送して処理を行
い、更に、複数の処理ステーション、例えば、第2の加
熱ステーション156、第2の冷却ステーション15
7、露光工程時の光乱反射を防止するためにレジスト上
面にCEL膜等の表面被覆層を塗布形成する第3の塗布
ステーション158等がそれぞれ対向的に配置され、且
つ、これら各ステーションに半導体基板Wを搬送する搬
送装置110bを備えた第2の処理系159を設け、該
第2の処理系159、及び、第1の処理系150の間に
待機機構160を配置させ、該待機機構160には半導
体基板W1枚を載置出来る載置台161を設け、上記イ
ンターフェース機構30における半導体基板Wの受渡し
と同様に、上記載置台161を利用して第1の処理系1
50の搬送装置110aと第2の処理系159の搬送装
置110bとの間で該半導体基板Wの受渡しを行うよう
にするが、該待機機構160の構成は載置台161を設
けずにバッファー用カセット(図示せず)を設け、該カ
セットにより複数枚の半導体基板Wを待機出来る構造と
しても良く、該バッファー用カセットにより、搬送機構
110a、及び、搬送機構110bの作業量の差があっ
ても、一方の搬送機構が待機する時間を少くすることが
可能となる。
【0060】このように待機機構160を介して搬送機
構を2系統とすることにより、処理ステーションの増加
に容易に対応出来ると共に、高スループット処理が可能
となる。
【0061】そして、上記搬送機構は2系統に限定する
ものではなく、3系統以上としても良く、待機機構の増
設に伴って増加させることが出来る。
【0062】
【発明の効果】以上、説明したようにこの出願の発明に
よれば、半導体基板のレジスト処理におけるプロセスに
対応出来ると共に、処理のスループット性を高くするこ
とが出来る効果がある。
【0063】又、搬送路に沿って半導体基板を搬送可能
にする搬送機構が直線状の配置部として設けられている
ことにより、処理体の半導体基板容器から1枚ずつ該半
導体基板を搬出して各レジスト処理ステーションに当該
半導体基板を搬出入する時に当該半導体基板の種類によ
って最適な姿勢状態でセット出来る優れた効果が奏され
る。
【0064】そして、複数の処理ステーションにおいて
所定の処理が出来る工程をシリーズ的、パラレル的、ス
ループット的に選択自在に変更出来るために、各半導体
基板は必要とする処理工程に直接的に、又は、選択的に
変更出来ることから、レジスト処理効率が良く、作業能
率も良く、又、各ステーションに対する半導体基板の処
理工程のプロセスが最短プロセスで行われるために塵埃
の付着等がなく、したがって、パーコレーション対策が
良好になり処理効率が良く、製品に対する信頼性も向上
するという優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の装置の1実施例を説明するた
めの塗布現像装置の構成図である。
【図2】図1のピンセット説明図である。
【図3】図1のピンセット説明図である。
【図4】図1装置のインターフェース機構説明図であ
る。
【図5】図1のカセット説明図である。
【図6】この出願の発明の装置の他の実施例の説明図で
ある。
【図7】従来の塗布装置の構成図である。
【符号の説明】
100 レジスト処理装置 110 搬送機構 112,113 ピンセット 120 搬出入機構部 160 待機機構 W 半導体基板(被処理基板) 102 搬送路(配置部) 30 インターフェース機構 104 冷却処理部 103 加熱処理部 103〜106 熱系処理部 107 レジスト液処理部 105,106 乾燥処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 義雄 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 テ ル九州株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−27367(JP,A) 特開 昭52−154370(JP,A) 特開 昭53−69582(JP,A) 特開 昭62−199469(JP,A) 特開 昭57−149748(JP,A) 特開 昭63−13332(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板を搬送自在にされた搬送機構を
    配設する直線状の搬送配置部と、 該直線状の搬送配置部の一方側に沿って併設に配置さ
    れ、それぞれが下方側に上記半導体基板を冷却するため
    の冷却処理部、上方側に該半導体基板を加熱して処理す
    る加熱処理部を積層して構成される熱系処理部と、 上記直線状の搬送配置部の他方側に沿って配置され、半
    導体基板にレジスト液を塗布する処理部のみで構成或い
    は該半導体基板に現像液を供給し、現像処理する処理部
    のみで構成、或いは半導体基板にレジスト液を塗布する
    処理部と該半導体基板に現像液を供給し現像処理する処
    理部とで構成される液処理部とを少なくとも具備した半
    導体基板のレジスト処理装置であって、上記加熱処理部
    には、上記レジスト液を塗布する処理部で処理する前の
    半導体基板を加熱して水分を除去する処理及び/又は該
    レジスト液を塗布する処理部で処理した後の該半導体基
    板に形成されるレジスト膜を乾燥させる処理を施す処理
    部を具備し、 更に前記冷却処理部には前記加熱処理部にて熱的処理を
    された半導体基板を所定の温度に冷却する処理部を具備
    していることを特徴とする半導体基板のレジスト処理装
    置。
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