JP2877294B2 - 消火器収納ケース - Google Patents

消火器収納ケース

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JP2877294B2
JP2877294B2 JP6282506A JP28250694A JP2877294B2 JP 2877294 B2 JP2877294 B2 JP 2877294B2 JP 6282506 A JP6282506 A JP 6282506A JP 28250694 A JP28250694 A JP 28250694A JP 2877294 B2 JP2877294 B2 JP 2877294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、見苦しい消火器の設
置を収納ケースに入れて見栄え良く設置し、かつ収納ケ
ースに付加価値を持たせた消火器の収納ケースに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】消火器は、非常時の際に目立つように本
体の外観は派手な赤色に塗られており、また、消火器に
は、レバーおよびホース等が一体となって、ビルの廊
下、エレベータ付近等にそのままの状態で通常は設置さ
れている。
【0003】このように、消火器をそのままの状態で設
置されていると、派手であるためビルのインテリアとマ
ッチせず、不調和な異物として、せっかくのインテリア
も台無しとなってしまうことが多々ある。
【0004】そこで、消火器を収納するため、円筒状あ
るいは角筒状のケース内に収納して消火器のみがあまり
目立たないようにした収納ケースが考えられている。
【0005】しかし、この従来の収納ケースは、ケース
本体に対して、開閉扉を蝶番を用いて、消火器をケース
から出し入れする際には、外側に開放するようになって
いるため、それだけ扉が外に突出し、人の往来に対して
ぶつかることもあり、危険であるという他、扉を開放す
るだけのスペースが必要であるという問題点を有してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
着目してなされたものであって、消火器の出し入れの際
にも、簡単な構成で扉が外方に飛出さないようにするこ
とにより、危険防止となり、また、スペース的にも有利
であり、更に、収納ケース自体に他の付加価値を設ける
ようにした消火器収納ケースを提供することを課題とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、円形状の台を底部(14)に有し、消火器
(F)を収納する円筒状のケース本体(12)を有する
消火器収納ケース(10)であって、前記ケース本体
(12)に前記消火器(F)を出し入れする開口部(1
6)を形成し、前記開口部(16)を開閉する扉(1
8)を前記ケース本体(12)の周面に沿って回転させ
る手段を設け、前記扉(18)を回転させる手段は、前
記ケース本体(12)の上部受け板(24)と固定関係
にある軸受け板(28)に対して相対的に回転可能に保
持された軸部(30a)を一端に有し、前記扉(18)
に固定された他端を有する軸部材(30)からなること
を特徴とする消火器収納ケースとした。
【0008】前記軸部材(30)を、前記軸受け板(2
8)に前記軸部(30a)を介して回転可能に保持させ
ことにより、機構を簡単にするとともに、扉(18)
の回転がスムーズかつ確実に行われるようにした。
【0009】前記ケース本体の上部に灰皿、花用鉢、そ
の他の置物を載置するようにすれば、例えば、ビルのエ
レベータの前に置くようにすれば、非常に便利なものと
なる。
【0010】また、前記扉に窓部を設けるようにすれ
ば、ケース内に収納されている消火器が一目で判別でき
るので好ましい。
【0011】
【作用】回転扉(18)を手でもってケース本体(1
2)の周面に沿って回転させるだけで、開口部(16)
を開閉可能となり、消火器(F)を簡単に出し入れする
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例に基づき
詳細に説明する。図1は本発明に係る収納ケース(1
0)の正面図、図2は該正面図における中央縦断面図、
図3は図2におけるIII−III線拡大断面図であ
る。
【0013】図において前記収納ケース(10)は、円
筒状のケース本体(12)と、該ケース本体(12)の
外周と同一の外周を有し、ケース本体(12)の下部に
嵌め込まれる台としての底部(14)とを有している。
【0014】ケース本体(12)の正面には、消火器
(F)をケース本体(12)内に出し入れさせるための
開口部(16)が形成されている。また、該開口部(1
6)を開閉するため前記ケース本体(12)の内周面に
沿って回転する回転扉(18)が取付けられている。
【0015】この回転扉(18)には、該回転扉(1
8)を回転させ易いように内方に凹んだ取っ手(20)
が形成され、また、必要に応じて収納ケース(12)内
に収納されている消火器(F)が外部から見えるように
窓部(22)が形成されている。この窓部(22)は必
ずしも必要ではないが、その場合には回転扉(18)の
正面に「消火器入り」等の文字を印刷、あるいはシール
等で表示するようにしておけばよい。
【0016】このように本発明の消火器収納ケース(1
0)は、ケース本体(12)に対して回転扉(18)が
回転し、前記開口部(16)を開閉するようになってい
るので、扉が外側に飛出すようになっている従来の収納
ケースに比し扉の開閉スペースを取ることがなく、スペ
ース的に有効である。
【0017】前記回転扉(18)の構造の一例として
は、図2に詳細に記載されている。すなわち、ケース本
体(12)の上部受け板(24)に下方に垂下するよう
に固定されている一対の固定垂下片(26,26)を介
して水平に固定されている軸受け板(28)が取付けら
れている。(30)はL字形状をした軸部材であって、
一端は前記軸受け板(28)の中心を貫通する軸部(3
0a)を有し、他端は前記回転扉(18)の内側面に固
定取付けされている。そして、軸部(30a)の上部
は、ピン(32)が軸部(30a)の径方向に貫通する
よう設けられることにより、回転扉(18)は、軸受け
板(28)に回転可能に吊り下げられた状態となってい
る。
【0018】前記上部受け板(24)の中央には、灰
皿、花用鉢等を載置するための載置皿(34)を収容す
る穴(36)が形成されている。
【0019】(38)は載置皿(34)を灰皿として使
用する際のカバーである。
【0020】前記軸部材(30)としては、軸部(30
a)を有する扇状の板であってもよい。
【0021】図1において、(40)は閉用ストッパで
あり、(42)は開用ストッパであって、共に外方向に
わずかに突出し、ケース本体(12)と衝突するように
なっている。すなわち、回転扉(18)を閉じるときに
は、閉用ストッパ(40)は、ケース本体(12)の開
口部(16)のエッジ部分と衝突してそれ以上回転扉
(18)が閉じる方向に回転するのを防止する。また、
回転扉(18)を回転させて開放するときには、開用ス
トッパ(42)がケース本体(12)の開口部(16)
のエッジ部分と衝突してそれ以上回転扉(18)が開放
する方向に回転するのを防止する。
【0022】以上説明したように回転扉(18)の回転
構造としては、図に示すような構造をしているが、本発
明は、図示した構造の回転機構のみに限定されるもので
はない。すなわち、例えば、上部受け板(24)と底部
(14)とにレール溝を形成し、該レール溝に沿って前
記回転扉(18)が摺動するような構成にしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、円
筒滋養のケース本体の周面に沿って、回転扉が回転する
ことにより、該回転扉を開閉するようにしたので、扉の
開閉に際して無駄なスペースをとることもなく、また、
該扉が突出することもないので、該扉にぶつかったりす
るような危険もない。さらに、消火器収納ケースの本体
の上部に灰皿等を設けるようにしているので、エレベー
タの脇に設置するときには便利であり、消火器収納ケー
スとして付加価値が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消火器収納ケースの正面図であ
る。
【図2】図1の中央縦断面図である。
【図3】図2におけるIII−III線拡大断面図であ
る。
【図4】図1に対する右側面図である。
【図5】図1に対する背面図である。
【図6】図1に対する平面図である。
【図7】図1に対する底面図である。
【符号の説明】
10 消火器収納ケース 12 ケース本体 14 底部 16 開口部 18 回転扉 24 上部受け板 26 垂下片 28 軸受け板 30 軸部材 30a 軸部 32 ピン 34 載置皿

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形状の台を底部(14)に有し、消火器
    (F)を収納する円筒状のケース本体(12)を有する
    消火器収納ケース(10)であって、 前記ケース本体(12)に前記消火器(F)を出し入れ
    する開口部(16)を形成し、前記開口部(16)を開
    閉する扉(18)を前記ケース本体(12)の周面に沿
    って回転させる手段を設け、 前記扉(18)を回転させる手段は、前記ケース本体
    (12)の上部受け板(24)と固定関係にある軸受け
    板(28)に対して相対的に回転可能に保持された軸部
    (30a)を一端に有し、前記扉(18)に固定された
    他端を有する軸部材(30)からなることを特徴とする
    消火器収納ケース。
  2. 【請求項2】前記軸部材(30)は、前記軸受け板(2
    8)に前記軸部(30a)を介して回転可能に吊り下げ
    られていることを特徴とする請求項1に記載の消火器
    納ケース。
  3. 【請求項3】前記ケース本体の上部に灰皿、鉢等を載置
    する手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の消火器収納ケース。
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