JP2876848B2 - 加速スリップ制御装置 - Google Patents

加速スリップ制御装置

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JP2876848B2
JP2876848B2 JP25229691A JP25229691A JP2876848B2 JP 2876848 B2 JP2876848 B2 JP 2876848B2 JP 25229691 A JP25229691 A JP 25229691A JP 25229691 A JP25229691 A JP 25229691A JP 2876848 B2 JP2876848 B2 JP 2876848B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加速スリップ制御装置に
関し、加速スリップの発生時にスロットルバルブの開度
を制御して加速スリップを低減する加速スリップ制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平3−50354号公報
に記載の如く、加速スリップを検出したとき、スロット
ル開度を制御して加速スリップを低減するトラクション
制御を行なう加速スリップ制御装置がある。
【0003】このものは、スロットル開度の変化率が所
定値より大きいときに加速スリップが発生するだろうと
予測し、スロットルバルブの開度を機関回転数に応じた
所定開度まで閉じ、加速スリップをその発生初期におい
て充分に低減するスタンバイ制御を行なうと共に、トラ
クション制御の開始時にはサブスロットルの開度制御の
他に燃料カットを行なって機関トルクを低下させる構成
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】トラクション制御はス
タンバイ制御の状態から開始される第1の場合と、通常
状態から開始される第2の場合とがある。第2の場合に
はトラクション制御開始時の燃料カットによるトルクの
低下はトラクション制御の応答性向上に非常に有効であ
る。
【0005】しかし、第1の場合にはスタンバイ制御に
よって予めサブスロットルが閉じられているため、トラ
クション制御開始時にはサブスロットル閉によるトルク
低下と燃料カットによるトルク低下とが重なり、トルク
が低下しすぎて加速性が悪化するという問題があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
スタンバイ制御状態からトラクション制御を開始したと
きには点火時期又は燃料供給量の制御によるトルク低下
を規制することにより、加速性の悪化を防止する加速ス
リップ制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図を
示す。同図中、トラクション制御手段M1は、車両の駆
動輪速度が車体速度に基づく目標駆動輪速度を越える加
速スリップ発生時に内燃機関M2の吸気通路M12に設
けられたスロットルバルブM4を開閉制御して加速スリ
ップを低減する。
【0008】トルク低下手段M5は、トラクション制御
の開始後の所定期間に点火時期又は燃料供給量を制御し
て機関トルクを低下させる。
【0009】スタンバイ制御手段M6は、トラクション
制御の非実行時に、加速スリッフが予測されたとき上記
スロットルバルブを閉じる。
【0010】トルク低下規制手段M7は、上記スタンバ
イ制御の実行状態から上記トラクション制御が開始され
たとき、上記トルク低下手段による低下量を減少させ
る。
【0011】
【作用】本発明においては、スタンバイ制御手段M6に
よって予めサブスロットルが閉じられた状態から、トラ
クション制御手段M1によるトラクション制御が開始さ
れたとき、トルク低下規制手段M7がトルク低下手段M
5の点火時期又は燃料供給量の制御によるトルク低下を
規制するため、トラクション制御の開始時における過渡
のトルク低下が防止される。
【0012】
【実施例】図2は本発明の加速スリップ制御装置を備え
た車両の一実施例を示す。
【0013】同図中、10,12は従動輪として左右の
前輪を、14,16は駆動輪としての左右の後輪を各々
示している。左右の後輪14と16には内燃機関18の
出力トルクが、変速装置20、プロペラ軸22、ディフ
ァレンシャル装置24及び左右の車軸26,28を経て
伝達される。
【0014】内燃機関18は、吸気通路30、サージタ
ンク32より空気を吸入し、燃料インジェクタ34より
燃料を噴射供給され、吸入空気量制御により出力トルク
の制御を行われる。吸気通路30には吸入空気量の制御
を行うメインスロットルバルブ36が設けられている。
メインスロットルバルブ36は、アクセルペダル38と
駆動連結され、アクセルペダル38の踏込みに応じて開
弁する。
【0015】燃料インジェクタ34は、内燃機関制御装
置40からの制御信号によって開弁時期及び開弁時間を
制御され、開弁時間に応じた流量の燃料を内燃機関18
に対し噴射供給する。内燃機関制御装置40による燃料
噴射量制御は、基本的には吸入空気量或いは吸気管圧力
と機関回転数により決定される一行程当りの吸入空気量
に応じて行われる。
【0016】吸気通路30のメインスロットルバルブ3
6より吸気流で見て上流側にはサブスロットルバルブ4
2が設けられている。サブスロットルバルブ42は、ス
テップモータ44により開閉され、ステップモータ44
は加速スリップ制御用の電子制御装置46よりの制御信
号に応じて作動し、その制御信号に応じてサブスロット
ルバルブ42の開度を定量的に制御するようになってい
る。
【0017】電子制御装置46は、一般的なマイクロコ
ンピュータを含むもので、駆動輪車速センサ48より後
輪駆動系の回転数を駆動輪車速として取込み、左右の従
動輪車速センサ50,52より左右の前輪10,12の
回転数を左右の従動輪車速として取込み、変速装置20
からギヤシフト位置に関する情報を取込み、メインスロ
ットル開度センサ54よりメインスロットルバルブ36
の開度に関する情報を取込み、内燃機関制御装置40で
算出された内燃機関18の回転数に関する情報を取込
み、これら情報に従って加速スリップ発生時であるか否
かを判別し、加速スリップ発生時にはサブスロットルバ
ルブ42をトラクション制御に適した所定開度まで閉弁
させる制御信号をステップモータ44へ出力し、またこ
れは別に加速スリップの発生を予測し、加速スリップの
発生が予測された時にはサブスロットルバルブ42を所
定量閉弁させてこれを前記所定開度近くにまで閉弁させ
るべくステップモータ44へ制御信号を出力する構成で
ある。
【0018】なお、メインスロットル開度センサ54,
サブスロットル開度センサ55まで検出したメインスロ
ットルバルブ36,サブスロットルバルブ42夫々のス
ロットル開度は内燃機関制御装置40にも供給されてい
る。また電子制御装置46はトラクション制御状態を示
すTRC制御信号を内燃機関制御装置40に供給してい
る。
【0019】図3,図4,図5は電子制御装置46で実
行する加速スリップ制御処理の一実施例のフローチャー
トを示す。この処理はメインルーチンの一部であり、6
msec毎に実行される。
【0020】ステップS100では駆動輪車速センサ4
8、従動輪車速センサ50,52夫々より駆動輪速度V
Rと車体速度VFとを算出し、ステップS110で車体
速度VFより目標駆動輪速度VSを算出する。次にステ
ップS120では開閉制御実行フラグFSがゼロリセッ
トされているか、つまり現在サブスロットルの開閉制御
が実行されていないかを判定する。
【0021】ステップS130ではメインスロットルバ
ルブが全閉状態でなく駆動輪速度VRが目標駆動輪速度
VS以上になっている等のスロットル開閉制御の実行条
件が成立しているか否かを判断する。ここで開閉制御実
行条件が成立していないと判断されると図5のステップ
S400に進み、そうでなければステップS140に移
行する。ステップS140では開閉制御実行条件成立
後、所定時間(6ms)経過したか否かを判定し、所定
時間経過していなければ図5のステップS400に進
み、そうでなければステップS150へ移行する。ステ
ップS150では開閉制御実行フラグFSをセットし次
にステップS160へ移行する。
【0022】ここで、車両の駆動輪の出しうる駆動力F
はF=μNで表される様にタイヤにかかる加重Nとタイ
ヤ−路面間の路面μで決まってしまい、それ以上の駆動
力はホイールスピンを発生させてしまう。したがって、
TRC制御によりホイールスピンが制御されている状況
ではその路面での最適な駆動力に制御されていると言え
る。
【0023】一方、駆動力は機関特性として一般的に機
関回転数NEとスロットル開度により表され、これを変
換すれば図6(A)に示す如き等出力線図が描ける。こ
の図からわかるように駆動力は車速に伴い上昇する回転
数NEとスロットル開度により求められる。すなわち、
トラクション(TRC)制御中のスロットル開度(=θ
S)、回転数NEを用いればそのときの駆動力が求ま
り、その駆動力は路面μを表しているということであ
る。
【0024】以上は均一路面μ、同一ギヤ位置での構成
であったが、ギヤ位置の影響については制御中のギヤ位
置を判別する手段をもつことで対応可能である。電子制
御変速機を搭載しているなら通信するか、車速と回転数
とによりギヤ比を算出する方法もある。そして駆動力は
ギヤ比により変わるため例えば図6(A)に示す如く等
駆動力線図を1st位置で作成しておき、求めたギヤ比
で駆動力線を補正すればよい。
【0025】また、図6(A)に示す等出力線図の各出
力線は、ほとんど似た傾きを持っており、またTRC制
御領域ではほぼ同間隔である。そこである出力線を基準
等出力線として選択し、回転数NEに対するスロットル
開度として記憶させておき(ある路面μ相当とも言え
る)、TRC制御中のサブスロットル開度θSと比べる
と、路面μに応じてどのNEのときでもほぼ同じ開度差
があるはずである。
【0026】ステップS160では基準等出力線の傾き
に基づき設定された回転数NEに対するスロットル開度
マップθ(NE)をギヤ比に応じて補正してマップDθ
(NE)とする。なお、ここでのθ(NE)とは従来装
置における初期目標開度であり中μ以上(μ≧0.6)
の路面に対応させれば良く、本実施例では一例として、
ファーストギヤ位置における略μ=0.6に対応させた
図6(B)の実線に示すスロットル開度マップを用い
る。マップとしては実線で示すファーストギヤ位置につ
いてのみ記憶し、破線で示すセカンドギヤ位置、サード
ギヤ位置については上記ファーストギヤ位置のθ(N
E)に係数KAT2 ,KAT3 (1<KAT 2 <KAT
3 )を乗算することで求める。
【0027】これは後に述べる路面μ記憶値が無いとき
に対する処置である。次にステップS170では、その
時の回転数NEに基づきマップDθ(NE)により初期
目標開度Dθを算出する。
【0028】次にステップS180に進み、ここでは別
途実行されている路面μ推定処理により算出される、路
面μ記憶値RO(詳細は後述)が存在するか否かを判断
する。記憶値ROが無ければステップS190に移行し
サブスロットルを初期目標開度Dθまで駆動する。この
処理は従来装置における制御開始時のスロットル初期駆
動処理と全く同様である。また、このステップS180
にて路面μ記憶値ROがセットされていた場合ステップ
S200へ移行する。
【0029】ステップS200では初期目標開度Dθに
記憶値ROを加えることにより目標開度SOを路面μ相
当の値に補正し、次にステップS210へ進みスロット
ルを目標開度SOまで駆動して図4のステップS300
に進む。
【0030】先のステップS120で開閉制御実行フラ
グFSがセット状態“1”であると判断された場合、す
なわちスロットルバルブの開閉制御が既に実行されてい
る場合にはステップS220に移行しスロットル開閉制
御終了条件が成立したか否かを判断する。制御終了条件
が成立していなければ図4のステップS300へ移行
し、制御終了条件が成立したならばステップS230へ
移行する。ステップS230ではもはや駆動輪に加速ス
リップが発生することはないとし、加速スリップ制御を
終了すべくフラグFSをリセットし処理を一旦終了する
と共に、サブスロットルを全開位置まで駆動する。
【0031】TRC制御中のスロットル開度θSがその
路面μを反映し又最適な開度であることから、車両が同
一路面上にあれば次のTRC制御においても同様にその
路面μ相当のθSとなることが予想される。したがって
制御開始時の初期目標開度もその路面μに応じた開度と
することが望ましく、路面μが変化していなければ、決
め打ち的に固定開度に制御することによるサブスロット
ル弁の閉じすぎ又は開きすぎを防ぐことが可能である。
【0032】図4のステップS300ではサブスロット
ル開度θSが初期目標開度到達後の通常の開閉制御の制
御量を算出するために、回転数NEとスロットル開度に
基づき、2次元マップを参照して制御量算出用の補正係
数Kを求める。次のステップS310では所定のスリッ
プ率で車両が走行するよう、上記補正係数Kを用いてサ
ブスロットルバルブ42の制御量をフィードバック演算
により算出し、サブスロットルバルブ42を求めた開度
まで駆動する。ここでは、目標駆動輪速度VSと駆動輪
速度VRとの差分ΔVから次式によりサブスロットル駆
動量Δθを求める。
【0033】 ΔV=VS−VR θSn =θSn-1 +Δθ Δθ=KΔV+KΔV’ 但し、θSn ,θSn-1 夫々は今回,前回のサブスロッ
トル開度、ΔV’は差分ΔVの時間微分値である。
【0034】ステップS320ではブレーキ制御がなさ
れておらず、かつ、加速スリップが略抑えられている等
の路面μ推定許可条件が成立しているか否かを判別す
る。この条件が成立しない場合は一旦処理を終了し、成
立していればステップS330に進む。ステップS33
0ではサブスロットル開度θSと初期目標開度Dθとの
差を算出する。
【0035】例えば図7に示す如く、本体速度VFに対
して駆動輪速度VRが大きくなり、かつメインスロット
ル開度θMが大きくなって回転数NEがしだいに大きく
なる運転状態では、駆動輪速度VRが目標駆動輪速度V
Sを越えるとTRC制御を開始する。このとき、μ=
0.3に相当する記憶値ROが記憶され、μ=0.6の
基準出力線から初期目標開度Dθが算出されるものとす
ると、サブスロットル開度θSを初期目標開度Dθより
記憶値ROだけ小さな目標開度SOまで閉じる。そして
路面μ推定許可条件が成立したときに、サブスロットル
開度θSと初期目標開度Dθとの差を記憶値ROにセッ
トして記憶値ROを更新する。
【0036】次のステップS340では算出した差が前
回までの記憶値ROと比べ異常な値であるか否かを判別
する。そして異常な値でないときにのみステップS35
0で差を記憶値ROに設定し、一旦処理を終了する。
【0037】ここで、タイヤと路面間の摩擦係数と荷重
によりその車両の出しうる駆動力はほぼ決まり、その駆
動力は回転数NEとスロットル開度で表すことができる
わけであるが、車両が加速しようとして、そのときの路
面μに応じた駆動力を上回るようなメインスロットル開
度θMとなったときホイールスピンの発生が予想され
る。したがってそのようなホイールスピンの発生が予測
された時点でサブスロットルを路面μに応じた開度まで
閉じること(以下、「スタンバイ」と称する)で、ホイ
ールスピンが始まってから制御を開始するよりも初期ス
リップを抑えることができる。また、路面μに応じた駆
動力は路面μの推定値を用いることで記憶値RO(又は
SO)を開度として持つことができる。
【0038】図5のステップS400では、記憶値RO
が存在するか否か、すなわち以前にTRC制御が実行さ
れており路面μ推定が行われていたかを判断し、記憶値
RO有りと判断されると次のステップS410へ移行す
る。ここで記憶値ROが無いと判断されるとスタンバイ
実行不可のため処理を一旦終了する。ステップS410
では、システムに異常が無いか、又はTRC制御に入っ
てないか等のスタンバイ実行条件が成立しているか否か
を判別する。成立していないと判断されるとそのまま処
理を一旦終了し、そうでなければステップS420へ移
行する。
【0039】ステップS420ではメインスロットル開
度θMが図3のステップS160,S170及びS20
0と同様にして算出した目標開度SO(SO=Dθ+R
O)をこえたか否かを判断する。θM≧SOでなければ
スタンバイはまだ不要とし処理を一旦終了し、そうでな
ければステップS430へ移行する。ステップS430
ではスタンバイ開始とし、サブスロットルを最速でSO
まで閉じる。
【0040】このように、スロットル開度の閾値である
SOを回転数及びギヤシフト位置によって算出するた
め、加速スリップ予測によるスロットルバルブを閉じる
タイミングが適切となり、高ギヤ位置走行時の加速不良
を防止できる。
【0041】次にステップS440へ進み、後に述べる
カウンタnに基づく1次元マップKT(n)より開きゲ
インKTを算出する。このマップは例えばnが0でKT
が10、nが1,2でKTが30、nが3でKTが4
0、nが4以上15まででKTが60というように、K
Tがnにたいし2次関数的に増加するようになってい
る。また、nに替わり単に時間を用いてもよい。
【0042】次のステップS450では、スタンバイ後
のサブスロットル目標開度Tθ(n)をTθ(n−1)
にKT*KUを加えることで求める。ここでKUは適合
上の定数である。またTθ(0)はもちろんSOであ
る。そして次のステップS460にてサブスロットル開
度を求めたTθ(n)まで駆動する。
【0043】次にステップS470でシステムに異常が
無いか、又はTRC制御に入ってないか、アクセルOF
Fか、θS>θMであるか等のスタンバイ制御禁止条件
が成立しているか否かを判別する。成立している場合は
ステップS500に進む。ここではスロットル開閉制御
実行条件が成立したか否か、すなわちホイールスピンの
発生によりTRC制御を実行するか否かを判断する。T
RC制御実行と判断されるとスタンバイを終了して、図
3のステップS190へ移行し従来のスロットル開閉制
御を実行し、制御実行条件が不成立と判断されるとステ
ップS510へ移行する。
【0044】ステップS510ではサブスロットルを全
開まで最速で駆動してスタンバイを終了し次のステップ
S520へ移行する。ステップS520ではスタンバイ
を終了するに当たりサブスロットル開度θSがそれまで
に目標開度SOを越えたか否かを判断する。ここで、θ
SがまだSOに到達していないと判断されれば処理を一
旦終了し、θSがSOを越えたと判断されればステップ
S490へ移行してもはや目標開度SOの値は妥当でな
いと判断し記憶値ROをリセットして処理を終了する。
【0045】先のステップS470にてスタンバイ制御
禁止条件が成立していないと判断されると、ステップS
480へ移行してサブスロットル開度θSが全開か否か
を判断する。ここでθSが全開と判断されればスタンバ
イは終了となり次のステップS490へ移行し、この間
TRC制御に入らなかったため、もはや目標開度SOの
値は妥当で無いと判断し記憶値ROをリセットして処理
を終了する。ステップS480にてサブスロットル開度
θSが全開と判断されなければステップS490へ移行
し、カウンタnを1つ増しステップS440へ戻る。
【0046】ステップS440〜S520の処理はスタ
ンバイ後のサブスロットルを徐々に開いていく処理を表
し、駆動力が徐々に大きくなるように、途中でTRC制
御に入るか、スタンバイ禁止になるか、又はθSが全開
になるまで繰り返し実行される。
【0047】図8は電子制御装置46で実行する通信処
理の一実施例のフローチャートを示す。この処理は所定
時間毎に実行される。
【0048】ステップS600では開閉制御実行フラグ
FSが1にセットされ、現在サブスロットルの開閉制御
(トラクション制御)が実行されているかどうかを判定
する。このフラグFSが0でトラクション制御が実行さ
れてなければステップS610でTRC信号の出力ポー
ト46aからハイレベルを出力し、ステップS620で
遅角実行済フラグXRTDをゼロリセットして処理を終
了する。
【0049】フラグFSが1でトラクション制御が実行
されていれば遅角実行済フラグXRTDが1にセットさ
れているかどうかを判定し、遅角制御が実行されてフラ
グXRTDが1にセットされていればステップS640
でTRC信号の出力ポートからローレベルを出力する。
フラグXRTDが0リセットされていればステップS6
50で駆動輪速度VRが目標駆動輪速度VS以下がどう
かを判定し、これが不満足の場合はステップS640で
TRC信号の出力ポートをローレベルとして処理を終了
する。
【0050】駆動輪速度VRが目標駆動輪速度VS以下
で加速スリップを起こしていなければ遅角によるトルク
低下の必要がないとしてステップS660で100msec
だけTRC信号の出力ポートをハイレベルとし、更にス
テップS670で遅角実行済フラグXRTDに1をセッ
トして処理を終了する。
【0051】図9は内燃機関制御装置40で実行する遅
角制御処理の一実施例のフローチャートを示す。この処
理はメインルーチンの一部である。
【0052】図9において、ステップS700では電子
制御装置46よりのTRC信号が入来するポート40a
がハイレベルつまりトラクション制御が実行されてない
状態かどかを判定する。TRC信号がハイレベルであれ
ばステップS702でカウンタC2をゼロリセットし、
ステップS704でトラクションフラグXTRCが1で
あるか否かを判定する。フラグXTRCが0であればス
テップS730に進み、フラグXTRCが1にセットさ
れていればステップS706でカウンタC1が200ms
ec以上カウントしているか否かを判定する。上記カウン
タC1はTRC信号がローレベルのときゼロリセットさ
れ、TRC信号がハイレベルとなって経過した時間をカ
ウントしており、カウンタC2はTRC信号がハイレベ
ルのときゼロリセットされ、TRC信号がローレベルと
なって経過した時間をカウントしている。ステップS7
06でカウンタC1が200msec未満のときはステップ
S710に進み、それ以外のときはトラクション制御が
終了したとしてステップS708でトラクションフラグ
XTRCをゼロにリセットしてステップS710に進
む。
【0053】ステップS710では遅角制御フラグXA
TRCかが1にセットされて遅角制御を実行しているか
否かを判定し、フラグXATRCが1のときにのみステ
ップS712で遅角減衰フラグXDECを1にセット
し、ステップS730に進む。ステップS700でTR
C信号がローレベルでトラクション制御中ではないと判
定された場合はステップS714でカウンタC1をゼロ
リセットし、ステップS716でトラクションフラグX
TRCが1であるか否かを判定する。フラグXTRCが
1であればステップS730に進み、フラグXTRCが
0であればステップS718でカウンタC2が20msec
以上カウントしているか否かを判定する。ステップS7
18でカウンタC1が20msec未満のときはノイズ防止
のためにステップS730に進み、それ以外のときはト
ラクション制御が実行されるとしてステップS720で
トラクションフラグXTRCを1にセットしてステップ
S722に進む。ステップS722ではスタンバイフラ
グXTRC2が1でスタンバイ制御を実行しているか否
かを判定しフラグXTRC2が1でスタンバイ制御中で
あれば遅角によるトルク低下の必要がないためステップ
S724をバイパスしてステップS730に進む。フラ
グXTRC2が0でスタンバイ制御中でなければステッ
プS724で点火時期の遅角補正値ATRCにクランク
アングルで20°をセットし、かつ遅角制御フラグXA
TRCに1にセットしてステップS730に進む。
【0054】ステップS730ではトラクションフラグ
XTRCが0が否かを判定し、これが1でトラクション
制御中であればステップS738でスタンバイフラグX
TRC2を0にリセットして処理を終了する。トラクシ
ョン制御中でなければステップS732でサブスロット
ル開度θSが20°以下かどうかを判定し、サブスロッ
トル開度が20°を越えていればステップS736でス
タンバイカウンタCTASをゼロリセットし、ステップ
S738でスタンバイフラグXTRC2を0として処理
を終了する。
【0055】サズスロットル開度θSが20°以下の場
合はステップS734でスタンバイカウンタCTASが
500msec以上であるかどうかを判定する。スタンバイ
カウンタCTASが500msec未満のときはステップS
738までスタンバイフラグXTRC2を0として処理
を終了し、500msec以上のときはサブスロットル開度
θSが20°以下に閉じられた状態が500mesc以上持
続しているのでスタンバイ制御中であるとして、ステッ
プS740でスタンバイフラグXTRC2に1をセット
して処理を終了する。
【0056】図10は内燃機関制御装置40で実行する
遅角減衰処理の一実施例のフローチャートを示す。この
処理は機関1回転毎に実行される。
【0057】同図中、ステップS750では遅角減衰フ
ラグXDECが1であるか否かを判定し、これが0のと
きは処理を終了するが、1のときはステップS752で
遅角補正値ATRCから減衰量α(αは正)を減算して
新たな遅角補正値ATRCを得る。
【0058】次にステップS754で遅角補正値ATR
Cが零以下かどうかを判定し、これが零を越えていれば
処理を終了する。
【0059】遅角補正値ATRCが零以下となるとステ
ップS756で遅角補正値ATRCを零とし、ステップ
S758で遅角制御フラグXATRCを0にリセット
し、かつ遅角減衰フラグXDECを0にリセットして処
理を終了する。
【0060】図11は内燃機関制御装置40で実行する
点火時期制御処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0061】この処理は所定クランク角度毎に実行され
る。
【0062】同図中、ステップS760では吸気管圧力
PMと回転数NEとによって二次元マップを参照して基
準点火時期ABSEを算出する。次にステップS762
では上記基準点火時期ABSEにトラクション制御によ
る遅角補正値ATRCを加算し、更にその他の補正値β
を加算して実際の点火時期Aを求め、ステップS764
で点火時期Aとなったとき点火を実行する。
【0063】ここで、電子制御装置46からTRC信号
が供給される内燃機関制御装置40のポート40aの状
態が図12(A)に示す如く変化したとき、TRC信号
の立下がりから20msec後に図12(C)に示すフラグ
XTRCが1となって遅角補正値ATRCは図12
(B)に示す如く20°CAとなり、次にTRC信号が
立上がると遅角補正値ATRCは徐々に減衰される。ま
た、TRC信号がハイレベルを持続し、図12(D)に
示す如くカウンタC1が200msecを越えるとフラグX
TRCは0となる。
【0064】本実施例では図9のステップS732,S
734でサブスロットル開度θが20°以下に閉じられ
た状態が500msec以上持続したとき、スタンバイ制御
が行なわれると判断し、このスタンバイ制御状態からト
ラクション制御状態となってステップS720でトラク
ションフラグXTRCが1にセットされた場合、スタン
バイフラグXTRC2が1であるためにステップS72
4の遅角補正値ATRCのセットが行なわれず、点火時
期の遅角補正によるトルク低下が制限される。また、内
燃機関制御装置40では電子制御装置46のクラクショ
ン制御が通常状態から開始されたか、スタンバイ状態か
ら開始されたかをTRC信号とサブスロットル開度θS
とから判定しており、電子制御装置46から新たに信号
配線を追加してスタンバイ信号を供給される構成にはし
ていない。このため、信号配線の追加及び結線部の増加
によるコストアップ及び信頼性の低下を防止できる。
【0065】図13は内燃機関制御装置40で実行する
空燃比フィードバック制御処理の一実施例のフローチャ
ートを示す。この処理は例えば4ms毎に起動される。
【0066】同図中、まずステップS701でA/Fの
フィードバック(F/B)条件が成立しているか否かを
判別する。F/B条件不成立(例えば、冷却水温が所定
値以下、機関始動中、始動後増量中、暖機増量中、パワ
ー増量中、燃料カット中等のいずれか)の時は、空燃比
フィードバック補正係数FAFの値1.0にして(ステ
ップS710)、このルーチンを終了する。これにより
A/Fのオーブンループ制御が行なわれる。
【0067】一方、F/B条件成立時(上記のF/B条
件不成立以外のとき)はステップS702へ進み、O2
センサの検出電圧V1 を取り込む。
【0068】次に、ステップS703で検出電圧V1
比較電圧VR1以下か否かを判別することにより、空燃比
がリッチかリーンかを判別する。リッチのとき(V1
R1)はその状態がそれまでリーンであった状態からリ
ッチへ反転した状態であるかの判定が行なわれ(ステッ
プS704)、リッチへの反転であるときは前回空燃比
フィードバック補正係数FAFの値からスキップ定数R
SLを減算した値を新たな空燃比フィードバック補正係
数FAFとし(ステップS705)、一方前回もリッチ
の状態であり、リッチが継続しているときは前回のFA
Fの値から積分定数KIを減算して新たなFAFの値と
し(ステップS706)、このルーチンを抜ける。
【0069】他方、ステップS703でーンと判定され
たとき(V1 ≦VR1)は、その状態がそれまでリッチで
あった状態からリーンへ反転した状態であるかの判定が
行なわれ(ステップS707)、リーンへの反転である
ときは前回のFAFの値からスキップ定数RSRを加算
した値を新たな空燃比フィードバック補正係数FAFと
し(ステップS708)、一方前回もリーンの状態で引
続きリーンと判定されたときはFAFの等に積分定数K
Iを加算して新たなFAFの値とし(ステップS70
9)、このルーチンを終了する。ここで、上記のスキッ
プ定数RSL及びRSRは積分定数KIに比べて十分大
なる値に設定されている。
【0070】図14は内燃機関制御装置40で実行する
デポジット学習値KDPCの演算処理の一実施例のフロ
ーチャートを示す。
【0071】まず、最初にステップS750〜754で
デポジット学習を行うか否かを判断する。このデポジッ
ト学習を実行する条件は、空燃比フィードバック制御
(F/B)中で機関冷却水温が80℃以上100℃以下
の時、始動後増量と暖機後増量が実行されていなく回転
数NEが3200rpm 未満の時、トラクションフラグX
TRC及びスタンバイフラグXTRC2が共に0でトラ
クション制御及びスタンバイ制御を行ってない時、定常
状態の吸気管圧力PMの変化DLPMTAが所定量A以
上即ち所定以上の加速状態の時すべての条件がすべて揃
った時にステップS756へ進む。もし、上記の条件の
一つも満たさないならば、後述のステップS769へ進
んで、カウンタ値CDP1,CDP2及びフラグXDP
Cを夫々“0”に初期化して、デポジット学習を行わな
い。
【0072】ステップS756へ進むと、デポジット学
習中が否かを示すフラグXDPCの値が1か否かを判断
する。デポジット学習中でない(XDPC=0)なら
ば、ステップS757へ進み、デポジット学習を開始す
るか否かを判定し、スロットル開度が急に増加しない場
合(DLPMTA<B)には、ステップS769へ進ん
でカウンタ値CDP1=0,CDP2=0、XDPC=
0のように初期化する。しかし、スロットル開度が急変
する場合(DLPMTA≧B)には、デポジット学習を
開始し、フラグXDPCを1にする(ステップS75
8)。ここで、ステップS755の所定量Aとステップ
S757の所定量Bとの間にはA<Bの関係がある。
【0073】ステップS756でデポジット学習中(X
DPC=1)と判定されたとき、又はステップS758
でフラグXDPCが1とされると、続いてデポジット学
習が開始されてからの時間を示すカウンタCDPC1を
インクリメントする(ステップS759)。そして、イ
ンクリメント後の時間カウンタCDPC1が“1”の場
合にはまだ加速が開始されたばかりで加速中の燃焼済ガ
スがまだエキゾーストマニホルド中のO2 センサに到達
していないと判断して、デポジット量の判断を実行しな
いようにステップS761〜769をとばしてこのルー
チンを終了する。一方、CDPC1が“2”以上のとき
には、ステップS761へ進み、O2 センサの出力値に
よって空燃比がリッチ、リーンのいずれかであるかを判
断する。ステップS761でリッチであると判断した時
にはステップS762に進み、リッチ、リーン判定値カ
ウンタCDP2をデクリメントする。逆に、ステップS
761でーンであると判断した時にはステップS763
に進み、リッチ、リーン判定値カウンタCDPC2をイ
ンクリメントする。
【0074】次に、上記のようなルーチンが10回ルー
プした時(時間カウンタCDPC1が10カウンタとな
る時)か否かを判断し(ステップS764)、10回ル
ープした時のみステップS765へ進む。このステップ
S765では9回ループ分のデクリメント、インクリメ
ントの合計であるCDPC2が“4”以上である時、内
燃機関の加速時の空燃比状態はリーンでありデポジット
量は大と判断される。すなわち、デポジット量が多い
と、燃料の吸気ポート及びその付近の壁面着量は多くな
り空燃比がリーンとなるからである。
【0075】リーンであると判断されると、デポジット
学習値KDPCは所定量αインクリメントする(ステッ
プS766)。CDPC2が“4”未満のときステップ
S767へ進み、CDPC2が“−4”以下である時、
内燃機関の加速時のA/F状態がリッチでありデポジッ
ト量は少ないと判断し、デポジット学習値KDPCを所
定量αデクリメントする(ステップS768)。
【0076】また、CDPC2が“−4”より大で、か
つ、“4”未満の時にはデポジット学習値KDPCがそ
のまま維持され続ける。このように、デポジット学習値
KDPCは加速時のA/Fのリーン、リッチ度合いによ
って学習値を更新している。最後に、デポジット学習値
KDPCが更新又は維持された後、時間カウンタCDP
C1,カウンタCDPC2,フラグXDPCを夫々
“0”に初期化し(ステップS769)、このルーチン
を抜ける。
【0077】図15は内燃機関制御装置40で実行する
空燃比学習処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0078】同図中、まず、ステップS770では学習
条件が満足されているか否かを判定する。この学習条件
は、水温センサの検出水温が80℃以上、かつ、空燃比
フィードバック制御実行中、かつ空燃比フィードバック
制御を開始してから所定期間を経過していることであ
る。学習条件を満足していない場合には処理を終了し、
満足した場合にはステップS772でトラクションフラ
グXTRC及びスタンバイフラグXTRC2が共に0で
トラクション制御及びスタンバイ制御を行なってないか
を判定する。フラグXTRC,XTRC2のいずれかが
1であれば学習を行なわずに処理を終了し、共に0の場
合のみステップS774に進む。
【0079】ステップ774では空燃比フィードバック
補正係数の1.02以上であるか否かを判別し、また次
のステップS776ではFAFAVかが0.98以下で
あるか否かを判別する。FAFAVが1.02以上の場
合は、ステップS778へ進んで空燃比学習値KGをK
G=KG+0.002とする。またFAFAVが0.9
8以下の場合はステップS789へ進んでKG=KG−
0.002とする。さらにFAFAVが0.98を越
え、かつ1.02未満の場合はKGの値をそのままとし
て処理を終了する。
【0080】図16は内燃機関制御装置40で実行する
燃料噴射量計算処理の一実施例のフローチャートを示
す。
【0081】所定ランク角周期でこの処理が起動される
と、ステップS800で吸気管圧力PM及び機関回転数
NEから二次元マップを参照して基本燃料噴射量TPを
算出する。次にステップS805で吸気管圧力の変化D
LPMTAが所定範囲を越え過渡時であるかどうかを判
定する。
【0082】過渡時にはステップS810でデポジット
学習値KDPCと吸気管圧力の変化DLPMTAとから
過渡時補正値Fを算出し、過渡時でなければステップS
815で過渡時補正値Fを0とする。この後、ステップ
S820で基本燃料噴射量TPに図13の処理で求めた
フィードバック補正係数FAF及び図15の処理で求め
た空燃比学習値KG及びその他の補正係数α1 を乗算
し、かつ過渡時補正係数Fを加算して実際の燃料噴射量
TAUを算出し処理を終了する。
【0083】本実施例では、スタンバイ制御時及びトラ
クション制御時には図14のステップS754によりデ
ポジット学習を禁止し、また図15のステップS772
により空燃比学習を禁止して、機関の運転状態が安定し
た状態でのみ上記の学習を行なって正確なデポジット学
習値KDPC,空燃比学習値KGを得ている。
【0084】なお、上記実施例ではメインスロットルバ
ルブとサブスロットルバルブとを有する構成であるが、
単一のスロットルバルブの開度をアクセル開度に応じて
開閉すると共にTRC制御によっても同時に制御する構
成であっても良く、上記実施例に限定されない。
【0085】
【発明の効果】上述の如く本発明の加速スリップ制御装
置によれば、スタンバイ制御状態からトラクション制御
を開始したときには点火時又は燃料供給量の制御による
トルク低下が規制されて、加速性の悪化を防止でき、実
用上きわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明装置を備えた車両の一実施例を示す図で
ある。
【図3】加速スリップ制御処理のフローチャートであ
る。
【図4】加速スリップ制御処理のフローチャートであ
る。
【図5】加速スリップ制御処理のフローチャートであ
る。
【図6】内燃機関の等出力線図である。
【図7】TRC制御を説明するための図である。
【図8】通信処理のフローチャートである。
【図9】遅角制御処理のフローチャートである。
【図10】遅角減衰処理のフローチャートである。
【図11】点火時期制御処理のフローチャートである。
【図12】本発明の制御動作を説明するための信号タイ
ミングチャートである。
【図13】空燃比フィードバック処理のフローチャート
である。
【図14】デポジット学習処理のフローチャートであ
る。
【図15】空燃比学習処理のフローチャートである。
【図16】燃料噴射量計算処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
M1 トラクション制御手段 M2 内燃機関 M4 スロットルバルブ M5 トルク低下手段 M6 スタンバイ制御手段 M7 トルク低下規制手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 45/00 345 F02D 45/00 345G (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 29/02 311 F02D 45/00 345

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動輪速度が車体速度に基づく目
    標駆動輪速度を越える加速スリップ発生時にスロットル
    バルブを開閉制御して加速スリップを低減するトラクシ
    ョン制御手段と、 トラクション制御の開始後の所定期間に点火時期又は燃
    料供給量を制御して機関トルクを低下させるトルク低下
    手段と、 トラクション制御の非実行時に、加速スリッフが予測さ
    れたとき上記スロットルバルブを閉じるスタンバイ制御
    手段とを有する加速スリップ制御装置であって、 上記スタンバイ制御の実行状態から上記トラクション制
    御が開始されたとき、上記トルク低下手段による低下量
    を減少させるトルク低下規制手段を有することを特徴と
    する加速スリップ制御装置。
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