JP2876660B2 - 積層フィルム - Google Patents

積層フィルム

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JP2876660B2 JP30848789A JP30848789A JP2876660B2 JP 2876660 B2 JP2876660 B2 JP 2876660B2 JP 30848789 A JP30848789 A JP 30848789A JP 30848789 A JP30848789 A JP 30848789A JP 2876660 B2 JP2876660 B2 JP 2876660B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は易接着性を示す樹脂層を少なくともその片面
に有する積層フィルムに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、水溶性又は水分散性樹脂層をその少なくとも片
面に有する積層フィルムとしては、水性ポリエステルと
エポキシ基を有する架橋剤からなる層をポリエステルフ
ィルム上に設ける例(特開昭62-297147号公報)、アク
リルグラフトポリエステル層を設ける例(特開昭63-379
37号公報)、ビニル系樹脂層を設ける例(特開昭61-204
241号公報)あるいはポリウレタン層を設ける例(特開
昭62-173253号公報)などが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来の積層フィルムは、すべて下記の課
題を有している。
(1)塗布後延伸したものは基材フィルムと樹脂層との
接着性は優れているが、オーバーコート層との接着性、
特に耐湿接着性に劣る、あるいは樹脂層が劈開し易いと
いう欠点がある。
(2)塗布後延伸を全く施さないものは、基材フィルム
と樹脂層との接着性に劣るという欠点がある。
本発明は、かかる欠点を改善し、基材フィルムおよび
オーバーコート層との接着性と樹脂層の劈開性に優れた
積層フィルムを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、 (1)少なくとも1軸以上に延伸されてなる熱可塑性フ
ィルムと、該熱可塑性フィルムの少なくとも片面に積層
された配向パラメーターが0.30〜0.98、厚みが0.001〜
3.0μmである水溶性又は水分散性樹脂層とからなるこ
とを特徴とする積層フィルム、 (2)少なくとも一軸以上に延伸されてなる熱可塑性フ
ィルムがポリエステル系フィルムであることを特徴とす
る請求項1記載の積層フィルム、 (3)水溶性又は水分散性樹脂がアクリル系樹脂、ビニ
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、又は
それらの混合物であることを特徴とする請求項1記載の
積層フィルム、 である。
本発明における熱可塑性フィルムとは、熱可塑性であ
ればよく、その種類は特に限定されないが、代表的なも
のとしては、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル等の
塩素含有樹脂からなるフィルム、ポリエステル系フィル
ム、ポリオレフィン系フィルム、ポリスチレン系フィル
ム、アクリル系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリ
オキシメチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリエーテルイ
ミド、フッ素樹脂等の各種耐熱性フィルムを挙げること
ができる。その中でも二軸延伸性を有するという理由か
ら、ポリエステル系フィルム、ポリオレフィン系フィル
ム、ポリアミド系フィルム、ポリフェニレンスルフィド
フィルムが好適である。その中でも、その機械的特性、
価格の点でポリエステル系フィルムが特に好適である。
ポリエステルとしては、エチレンテレフタレート、エ
チレンα、β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4′−ジカルボキシレート、エチレンα,β−ビス
(フェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボキシレート、
エチレン2,6−ナフタレート単位から選ばれた少なくと
も一種の構造単位を主要構成成分とするものが好まし
い。
また、本発明を阻害しない範囲内、好ましくは10モル
%以内であれば、上記以外の他成分が共重合されていて
もよい。また多種ポリマをブレンドしてもよいし、酸化
防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、核生成剤など
の無機または有機添加剤が通常添加される程度添加され
ていてもよい。特性を損わない範囲で添加される主たる
無機物の代表例としては硫酸バリウム、酸化チタン、炭
酸カルシウム、酸化ケイ素が、又ポリマーの代表として
は、変性ポリオレフィン、高密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、4メチルペンテン1、アクリル樹脂を、
又その代表的添加量としては、0.01重量%〜20重量%を
挙げることができる。又必要に応じ2層以上の複合フィ
ルムを使用してもよい。
又本発明におけるフィルム厚みは特に限定されない
が、通常は0.1〜1500μm、好ましくは、0.5〜300μm
である。
本発明における水溶性又は水分散性樹脂は、水に溶解
あるいは分散する樹脂であればよいのであり、熱可塑
性、熱硬化性は特に問わないが、代表例としては以下の
ものを挙げることができる。アクリル系樹脂、ウレタン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、フッ
素系樹脂、ビニル系樹脂、塩素系樹脂、スチレン系樹
脂、各種グラフト系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素系樹
脂、シリコーン系樹脂、ポリアミド系樹脂等を挙げるこ
とができる。
その中でも好適な水溶性又は水分散性樹脂としては以
下のもの、又はそれらの混合物を挙げることができる。
但し、ここでいう水溶性又は水分散性とは、若干量、そ
の量は特に限定されないが通常は20重量%以下、好まし
くは10重量%以下、各種有機溶剤等の水以外の物質を含
んでいてもよい。
(A)アクリル系樹脂 少なくとも40モル%のアクリルおよび/またはメタア
クリルモノマーと、その他の官能基含有モノマー0.1〜2
0モル%と、1種又はそれ以上のハロゲン非含有モノエ
チレン性不飽和モノマー約0〜49.9モル%とのコポリマ
ー、あるいは少なくとも25モル%のアクリル酸、メタク
リル酸又はアクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキル
エステルの中から選ばれたコモノマーと1〜50モル%の
ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルスル
ホン酸及びP−スチレンスルホン酸ならびにこれらの酸
の塩の中から選ばれたコモノマーから導かれる共重合体
を挙げることができる。
(B)ビニル系樹脂 一般式 (ただし、R1、R2は水素またはアルキル基、M1、M2
水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム
(置換アンモニウムも含む)、アルキル基を示し、M1
M2が同時にアルキル基ではない。)を挙げることができ
る。
(C)ウレタン系樹脂 カルボン酸塩基、スルホン酸塩基、又は硫酸半エステ
ル塩基により水への親和性が高められたポリウレタンを
挙げることができる。但しカルボン酸塩基、スルホン酸
塩基、硫酸半エステル塩基等の塩基の量は0.5〜15重量
%が好ましく、又ポリウレタンの合成に用いるポリヒド
ロキシ化合物としては、例えばポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン・プロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ヘキ
サメチレングリコール、テトラメチレングリコール、1,
5−ペンタンジオール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ポリカプロラクトン、ポリヘキサメ
チレンアジペート、ポリヘキサメチレンセバケート、ポ
リテトラメチレンアジペート、ポリテトラメチレンセバ
ケート、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリストール、グリセリン等を挙げることが
できる。ポリイソシアネート化合物としては、例えばヘ
キサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、トリレンジイソシアネートとトリメ
チロールプロパンの付加物、ヘキサメチレンジイソシア
ネートとトリメチロールエタンの付加物等を挙げること
ができる。カルボン酸含有ポリオールとしては、例えば
ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸、ジメチ
ロール吉草酸、トリメリット酸ビス(エチレングリコー
ル)エステル等を挙げることができる。アミノ酸含有カ
ルボン酸としては、例えばβ−アミノプロピオン酸、γ
−アミノ酪酸、p−アミノ安息香酸等を挙げることがで
きる。水酸基含有カルボン酸としては、例えば3−ヒド
ロキシプロピオン酸、γ−ヒドロキシ酪酸、p−(2−
ヒドロキシエチル)安息香酸、リンゴ酸等を挙げること
ができる。アミノ基または水酸基とスルホン基を有する
化合物としては、例えばアミノメタンスルホン酸、2−
アミノエタンスルホン酸、2−アミノ−5−メチルベン
ゼン−2−スルホン酸、β−ヒドロキシエタンスルホン
酸ナトリウム、脂肪族ジ第1級アミン化合物のプロパン
サルトン、ブタンサルトン付加生成物等が挙げられ、好
ましくは脂肪族ジ第1級アミン化合物のプロパンサルト
ン付加物があげられる。更に、アミノ基または水酸基と
硫酸半エステル基を含有する化合物としては、例えばア
ミノエタノール硫酸、エチレンジアミンエタノール硫
酸、アミノブタノール硫酸、ヒドロキシエタノール硫
酸、γ−ヒドロキシプロパノール硫酸、α−ヒドロキシ
ブタノール硫酸等があげられる。
あるいは、特公昭42-24194号、特公昭46-7720号、特
公昭46-10193号、特公昭49-37839号、特開昭50-123197
号、特開昭53-126058号、特開昭54-138098号などで公知
のアニオン性基を有するポリウレタン系樹脂あるいはそ
れらに準じたポリウレタン系樹脂を挙げることができ
る。
ここでポリウレタン形成成分の主要な構成成分は、ポ
リイソシアネート、ポリオール、鎖長延長剤、架橋剤な
どである。
又、分子量300〜20000のポリオール、ポリイソシアネ
ート、反応性水素原子を有する鎖長延長剤およびイソシ
アネート基と反応する基、およびアニオン性基を少なく
とも1個有する化合物からなる樹脂が好ましい。
ポリウレタン系樹脂中のアニオン性基は、好ましくは
−SO3H、−OSO2H、−COOHおよびこれらのアンモニウム
塩、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩あるいはマ
グネシウム塩として用いられる。
ポリウレタン系樹脂中のアニオン性基の量は、0.05重
量%〜8重量%が好ましい。
(D)ポリエステル系樹脂 全ジカルボン酸成分中0.5〜15モル%がスルホン酸金
属塩基含有ジカルボン酸であるジカルボン酸類と、多価
アルコール類とからなるポリエステル共重合体を挙げる
ことができる。
但し、上記のスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸と
しては、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル
酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7
−ジカルボン酸、5[4−スルホフェノキシ]イソフタ
ル酸等の金属塩があげられ、特に好ましいのは5−ナト
リウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタ
ル酸である。
あるいは、分子内に遊離カルボン酸基及びカルボン酸
塩基を少なくとも1種有する水性ポリエステル樹脂と2
個以上のエポキシ基を有する架橋剤、及び必要に応じて
反応促進化合物を含むものを挙げることができる。但
し、この水性ポリエステル樹脂の分子内にカルボン酸基
を導入するためには、例えば無水トリメリット酸、トリ
メリット酸、無水ピロメリット酸、ピロメリット酸、ト
リメシン酸、シクロブタンテトラカルボン酸、ジメチロ
ールプロピオン酸等の多価化合物をポリマー製造原料の
1つとして用いることが好ましい。また、カルボン酸塩
はポリマー中に導入されたカルボン酸基をアミノ化合
物、アンモニア、アルカリ金属等で中和することによっ
て導入することができる。
(E)各種グラフト樹脂 ポリメチルメタアクリレートを幹鎖としポリ2−ヒド
ロキシエチルメタアクリレートを枝鎖とする櫛型グラフ
トポリマーを挙げることができる。
あるいは、幹ポリマーがポリエステルであって、枝ポ
リマーがアクリル系重合体であるアクリルグラフトポリ
エステルを挙げることができる。
但し、この水性ポリエステル−アクリルグラフトポリ
マーの幹ポリマーになるポリエステルは多塩基酸または
そのエステル形成性誘導体とポリオールまたはそのエス
テル形成性誘導体とから合成される実質的に線状のポリ
マーである。このポリマーの多塩基酸成分としては、テ
レフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタル酸、
2,6−ナルタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、ダイマー酸等を例示することがで
きる。これら成分は2種以上を用いることができる。更
に、これら成分と共にマレイン酸、フマール酸、イタコ
ン酸等の如き不飽和多塩基酸やp−ヒドロキシ安息香
酸、p−(β−ヒドロキシエトキシ)安息香酸等の如き
ヒドロキシカルボン酸を小割合用いることができる。不
飽和多塩基酸成分やヒドロキシカルボン酸成分の割合は
高々10モル%、好ましくは5モル%以下である。
また、ポリオール成分としてはエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
キシリレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオ
キシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)
グリコール等を例示することができる。これらは2種以
上を用いることができる。
該アクリル系重合体のモノマーとしては例えばアルキ
ルアクリレート、アルキルメタクリレート(アルキル基
としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル
基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニ
ル基、ベンジル基、フェニルエチル基等):2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート等のヒドロキシ含有モ
ノマー:アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチ
ルメタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミド、N,N−ジメチロールアクリルアミド、N−メト
キシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルメタク
リルアミド、N−フェニルアクリルアミド等のアミド基
含有モノマー:N,N−ジエチルアミノエチルアクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート等のア
ミノ基含有モノマー:グリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレート等のエポキシ基含有モノマー:アク
リル酸、メタアクリル酸及びそれらの塩(ナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩)等のカルボキシル基
またはその塩を含有するモノマー等があげられる。これ
らは他種モノマーと併用することができる。他種モノマ
ーとしては例えばアリルグリシジルエーテル等のエポキ
シ基含有モノマー:スチレンスルホン酸、ビニルスルホ
ン酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩等)等のスルホン酸基又はその塩を含有する
モノマー:クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ
ール酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、ア
ンモニウム塩等)等のカルボキシル基またはその塩を含
有するモノマー:無水マレイン酸、無水イタコン酸等の
酸無水物を含有するモノマー:ビニルイソシアネート、
アリルイソシアネート、スチレン、ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルトリスアルコキシシ
ラン、アルキルマレイン酸モノエステル、アルキルフマ
ール酸モノマーエステル、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、アルキルイタコン酸モノエステル、塩化ビ
ニリデン、酢酸ビニル、塩化ビニル等が挙げられる。上
述のモノマーは1種もしくは2種以上を用いて共重合さ
れる。
(F)ブロックポリマー 水性アクリル系重合体−ポリエステルブロックポリマ
ーを挙げることができる。
但し、このブロックポリマーを構成するアクリル系重
合体のモノマーとしては、例えばアルキルアクリレー
ト、アルキルメタクリレート(アルキル基としてはメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、2−エチル
ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジル
基、フェニルエチル基等):2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート等のヒドロキシ含有モノマー:アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルア
ミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N,N−
ジメチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアク
リルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、N
−フェニルアクリルアミド等のアミド基含有モノマー:
N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート等のアミノ基含有モノマ
ー:グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト等のエポキシ基含有モノマー;アクリル酸、メタアク
リル酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、ア
ンモニウム塩等)等のカルボキシル基又はその塩を含む
モノマー等が挙げられる。これらは他種モノマーと併用
することができる。他種モノマーとしてはアリルグリシ
ジルエーテル等のエポキシ基含有モノマー:スチレンス
ルホン酸、ビニルスルホン酸及びそれらの塩(ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等)等のスルホン酸
基又はその塩を含有するモノマー:クロトン酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマール酸及びそれらの塩(ナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等)等のカルボキ
シル基又はその塩を含有するモノマー:無水マレイン
酸、無水イタコン酸等の酸無水物を含有するモノマー:
ビニルイソシアネート、アリルイソシアネート、スチレ
ン、ビニルトリスアルコキシシラン、アルキルマレイン
酸モノエステル、アルキルフマール酸モノエステル、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アルキルイタコ
ン酸モノエステル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、塩化
ビニル等が挙げられる。上述のモノマーは1種もしくは
2種以上を用いて共重合させることができるが、アクリ
ル系重合体への親水性付与、水溶液の分散安定性、ポリ
エステルフィルムとの密着性等の点から、水酸基、アミ
ド基やカルボキシル基またはその塩(ナトリウム塩、カ
リウム塩、アンモニウム塩等)等の官能基を有するもの
が好ましい。
水性ブロックポリマーのもう一つの構成成分であるポ
リエステルは、多塩基酸またはそのエステル形成性誘導
体とポリオールまたはそのエステル形成性誘導体とから
合成される実質的に線状の飽和ポリエステルである。こ
のポリエステルの多塩基酸成分としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタル酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、ピロ
メリット酸、ダイマー酸等を例示することができる。こ
れらは二種以上を用いることができる。また、これら成
分と共にp−ヒドロキシ安息香酸、p−(β−ヒドロキ
シエトキシ)安息香酸等のヒドロキシカルボン酸も用い
ることができる。
また、ポリオール成分としてはエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
キシリレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオ
キシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)
グリコール等を例示することができる。これらは2種以
上を用いることができる。
このポリエステルは水性ポリマーであることが好まし
く、例えば有機スルホン酸塩、カルボン酸塩、ジエチレ
ングリコール、ポリアルキレンエーテルグリコール等の
如き親水基を有する化合物を含むものが水分散液を作る
のに有利となり、好ましい。このカルボン基塩の導入
は、通常三官能以上のカルボン酸を用いるが、該カルボ
ン酸は重合の工程で分岐が起り、ゲル化しやすいのでそ
の共重合割合は小さくすることが望ましい。その点、ス
ルホン酸、ジエチレングリコール、ポリアルキレンエー
テルグリコール等による親水基の導入は、これらの問題
がなく、より有利である。
スルホン酸塩の基をポリエステル分子内に導入するた
めには、例えば5−Naスルホイソフタル酸、5−アンモ
ニウムスルホイソフタル酸、4−Naスルホイソフタル
酸、4−メチルアンモニウムスルホイソフタル酸、2−
Naスルホテレフタル酸、5−Kスルホイソフタル酸、4
−Kスルホイソフタル酸、2−Kスルホテレフタル酸、
Naスルホコハク酸等のスルホン酸アルカリ金属塩系又は
スルホン酸アミン塩系化合物等を用いることが好まし
い。スルホン酸塩の基を有する多価カルボン酸又は多価
アルコールは全多価カルボン酸成分又は多価アルコール
成分中の0.5〜20モル%、更には1〜18モル%を占める
ことが好ましい。
本発明の水溶性又は水分散性樹脂層においては、必要
に応じ各種架橋剤を使用してもよい。その種類は特に限
定されないが代表的なものとしては、イソシアネート系
架橋剤、イソシアヌレート系架橋剤、メラミン系架橋
剤、尿素系架橋剤あるいはエポキシ系架橋剤を挙げるこ
とができる。
エポキシ系架橋剤としては、具体的にはポリエポキシ
化合物、ジエポキシ化合物、モノエポキシ化合物などが
挙げられ、ポリエポキシ化合物としては、例えばソルビ
トール、ポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポ
リグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリ
シジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテ
ル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアネート、グリセロールポリグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジエ
ポキシ化合物としては、例えばネオペンチルグリコール
ジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリ
シジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、エ
チレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコー
ルジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジ
グリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジ
グリシジルエーテル、モノエポキシ化合物としては、例
えばアリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグ
リシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテルなどが
挙げられる。又イソシアネート系架橋剤としては、例え
ば、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、フェニレン
ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネートなどを挙げることができる。尿素系
架橋剤としては、例えばジメチロール尿素、ジメチロー
ルエチレン尿素、ジメチロールプロピレン尿素、テトラ
メチロールアセチレン尿素、4メトキシ5ジメチルプロ
ピレン尿素ジメチロールなどが挙げられる。メラミン系
架橋剤としては、メラミンとホルムアミデヒドを縮合し
て得られるメチロールメラミン誘導体に低級アルコール
としてメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール等を反応させてエーテル化した化合物お
よびそれらの混合物が好ましい。メチロールメラミン誘
導体としては、例えばモノメチロールメラミン、ジメチ
ロールメラミン、トリメチロールメラミン、テトラメチ
ロールメラミン、ペンタメチロールメラミン、ヘキサメ
チロールメラミンなどが挙げられる。これらの架橋結合
剤は単独、場合によっては2種以上併用してもよい。
本発明においては、水溶性又は水分散性樹脂層の配向
パラメーターは0.30〜0.98であることが必要である。こ
れは配向パラメーターが0.30より小さい場合樹脂層の易
接着性改良効果が十分でなく、又、樹脂層内部で劈開が
起こり易いため好ましくない。
一方0.98より大きい場合、樹脂の耐湿、耐溶剤性が不
十分となり、樹脂層の膨潤あるいは白化が容易に起こる
ために好ましくない。
特に配向パラメーターが0.50〜0.90である場合、特性
のバランスが良好であり好ましい。
又、本発明においては、水溶性又は水分散性樹脂層厚
みが0.001μm〜3.0μm、好ましくは0.01μm〜0.8μ
m、更に好ましくは0.06μm〜0.4μmであることが必
要である。
これは、厚みが0.001μmより薄い場合、接着性改良
効果がみられないため好ましくなく、又3.0μmより厚
い場合、耐湿、耐溶剤性が極端に悪化するため好ましく
ないのである。
該樹脂層の厚みは、種々の方法で測定できるが、例え
ば、積層フィルムの断面を電子顕微鏡で測定したり、該
樹脂層が溶剤その他で除去できる場合は、除去した部分
と除去していない部分の段差から求めることもできる。
次に本発明の積層フィルムの代表的製造方法について
説明するが、特にこれに限定されるものではない。
必要に応じ所定の条件で乾燥を行った熱可塑性樹脂原
料を押出機等の方法で溶融した後、フィルム状物に成形
(通常は冷却ドラム上で)する。このようにして得られ
た未延伸のフィルム状物あるいは未延伸フィルムを必要
に応じて一軸以上に延伸することにより得られたフィル
ム(延伸条件を挙げれば例えばポリエチレンテレフタレ
ートの場合は75〜130℃で2.0倍〜9.0倍又ポリプロピレ
ンの場合は100℃〜165℃で2.0倍〜12.0倍などである)
上に、コロナ放電処理等の表面処理を必要に応じ適宜施
した後、水溶性又は水分散性樹脂を公知の方法(グラビ
アコート、リバースコート、キスコート、ダイコート、
バーコート、コンマコートなど)を用いて塗布する。こ
のようにして得られた複合フィルムに延伸を施す。この
延伸方向は特に限定されないが一軸方向に延伸されたフ
ィルム上に塗布する場合は、通常は一軸目と直角方向に
延伸する。又未延伸フィルム上に塗布する場合は、縦横
どちらの方向でもよいし、又同時に二軸方向に延伸して
もよい。最終的に水溶性又は水分散性樹脂の配向パラメ
ーターが本発明範囲にあればよいのでありその延伸の際
の条件は特に限定されないが、延伸の際の水溶性又は水
分散性樹脂の粘度を1センチポイズ〜500ポイズ、好ま
しくは10センチポイズ〜10ポイズ、更に好ましくは50セ
ンチポイズ〜200センチポイズとすることが好ましい。
但し、ここでいう粘度は、乾燥速度を計算で求め、その
塗液濃度での粘度を測定したものである。該樹脂を延伸
時このような条件におく方法としては、該樹脂が水な
どで膨潤した状態で延伸する、該樹脂を完全融解下で
延伸する、等を挙げることができる。
このように延伸した後必要に応じ弛緩しつつ熱処理等
を行なってもよい。
又、塗膜層樹脂の粘度が1センチポイズ〜500ポイ
ズ、好ましくは10センチポイズ〜10ポイズ、更に好まし
くは50センチポイズ〜200センチポイズなる状態(通
常、高温あるいは加湿下におくことで該樹脂はこのよう
な状態となる)で、弛緩率1〜20%の範囲で弛緩処理し
ても同様の効果を得ることができる場合がある。
本発明の特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次
の通りである。
(1)配向パラメーター 水溶性又は水分散性樹脂層の配向パラメーターの測定
は赤外偏光ATR法で行った。測定には、Bruker製FT-IR
(IFS-113V)にATR測定用付属装置(Wilks製)を取付け
たものを使用した。また用いたIRE(Internal Reflecti
on Element)は幅20mm、長さ52.5mm、厚さ2mm、入射角4
5度のGe(Germanium)結晶で、偏光子はSpecac製ワイヤ
ーグリッド型である。以下にコート層の配向パラメータ
ーを得る手順を示す。なおMD方向をX軸とした。
光の入射方向をX軸方向にとり、入射面に垂直な偏光
を用いてコート面を測定する。この測定ではMD方向と電
場ベクトル(E)の方向は垂直になる。(MD⊥E) 光の入射方向をY軸方向にとり、入射面に垂直な偏光
を用いてコート面を測定する。この測定ではMD方向と電
場ベクトル(E)の方向が平行になる。(MD‖) 測定、を未コート面についても行う。
「〜」の測定で得たスペクトルから、コート層の
差スペクトル(コート品−未コート面)を次の手順で求
める。
1)差スペクトルを計算する際に内部基準になるベース
フィルムの吸収帯を選ぶ。この吸収帯の波数領域は、コ
ート層の吸収帯に近いことが望ましい。
2)内部基準吸収帯の吸光度が0になるように係数を定
めて、コート面のスペクトルから未コート面のスペクト
ルを引きコート層の差スペクトルを求める。
コート層のスペクトルの中から分子の主鎖に対して平
行方向に遷移モーメントを持つπ吸収帯、垂直方向に遷
移モーメントを持つσ吸収帯を選ぶ。
各吸収帯について、予め定めたスペクトル上の二つの
点を結ぶベースラインを設定し、そのベースラインから
吸収帯のピークまでの高さを吸光度と定義する。
MD⊥Eの条件下で測定したコート層について、σ吸収
帯の吸光度(Aσ⊥)とπ吸収帯の吸光度(Aπ⊥)の
比(Aσ⊥/Aπ⊥)を計算する。次にMD⊥Eの条件下で
測定したコート層について、σ吸収帯の吸光度
(Aσ‖)とπ吸収帯の吸光度(Aπ‖)の比(Aσ‖
/Aπ‖)を計算する。そして以下の配向パラメーターを
(P)を定義する。
P=(Aσ‖/Aπ‖)⊥÷(Aσ⊥/Aπ⊥)‖ (2)接着性 A.軟質塩化ビニル 積層フィルムの水溶性又は水分散性樹脂層面に厚さ50
0μmの軟質塩化ビニルシートを140℃で貼り合わせ後、
直後及び80℃のお湯の中で3hr熱処理後、塩化ビニルシ
ートを強制的にはがしてその接着性について調べた。
はがす際積層フィルムが劈開するものを「○」、積層
フィルムは劈開しないがはがれにくいものを「△」、容
易にはがれるものを「×」として判定した。
B.UV硬化型シール用インキ 積層フィルムの水溶性又は水分散性樹脂層面に、久保
井インキ(株)のUVエース(墨)及び東華色素(株)の
フラッシュドライ161(墨)を2μm塗布後、高さ10cm8
0w/cmのUVランプ1灯の下で3秒硬化させたサンプルに
ついて直後及び50℃/95%RH雰囲気下4日放置した後、
各々についてニチバン(株)セロハン粘着テープを用い
て90℃剥離テストを行いそのインキ残存率から判定し
た。残存率80%以上を「○」、残存率80%未満を「×」
とした。ただし、残存率80〜85%を「○△」とした。
C.セルロースアセテートブチレート (以下「CAB」と略す) 積層フィルムの水溶性又は水分散性樹脂層面に長瀬産
業のCAB(品番381-05)を2μm厚みに塗布したサンプ
ルを用いる。直後及び30%アンモニア水中に17hr放置し
たサンプルについて1mm角にクロスカットを施しニチバ
ン(株)製セロハン粘着テープを用いて90°剥離テスト
を行い残存率から判定した。
残存率80%以上:「○」 残存率80%未満:「×」 〔実施例〕 本発明を実施例に基づいて説明する。
25℃のo−クロロフェノール中で測定した固有粘度0.
62の所定の滑剤を添加したポリエチレンテレフタレート
を285℃で溶融した後、表面温度40℃の冷却ドラム上で
成形、その後90℃で3.2倍延伸する。このようにして得
られた一軸延伸フィルム上に以下に示す樹脂を塗布、延
伸を施す。この結果得られたポリエステルフィルム厚み
は、50μm、塗布した樹脂厚みは、0.1μmであった。
このフィルムに関しその水溶性又は水分散性樹脂層の配
向パラメーターおよび接着性を評価し、表に示した。
実施例1 塗布する水分散性樹脂:メチルメタアクリレートとエ
チルアクリレートの50モル%対50モル%共重合体、但
し、カルボン酸とメチロール基が各2.5モル%含まれて
いる。190℃における粘度は、300ポイズ、又120℃にお
ける粘度は1100ポイズである(以降樹脂Aと称す)。
該樹脂を塗布後、90℃で予熱後、190℃雰囲気中で急
速延伸を行う。この場合熱弛緩処理は特に行わなかっ
た。
比較例1 延伸を行う雰囲気温度を190℃から120℃に変更する以
外は実施例1と同様製膜した。
実施例2 延伸を行う雰囲気を190℃のスチームを吹き込んだ雰
囲気に変更する以外は実施例1と同様製膜した。
実施例3 実施例1で得られたフィルムに、220℃で10%弛緩処
理を施した。
比較例2 延伸を行う雰囲気を190℃から100℃に変更する以外は
実施例1と同様製膜した。
比較例3 該縦方向一軸延伸フィルム上に樹脂を塗布することな
く、90℃で予熱110℃で3.5倍横方向に延伸して得られた
フィルム上に、コロナ放電処理を施した後、実施例1で
示した樹脂を、グラビアロール法で塗布、120℃で乾燥
する。このようにして得られたフィルムについて同様、
評価して表に示した。
実施例4 樹脂層厚みを1μmとする以外は、実施例1と同様
に、製膜、評価した。
比較例4 樹脂層厚みを0.0001μmとする以外は、実施例1と同
様に、製膜、評価した。
比較例5 樹脂層厚みを5μmとする以外は、実施例1と同様
に、製膜、評価した。
実施例5 塗布する水分散性樹脂:酸成分として、テレフタル酸
95モル%、5ナトリウムスルホイソフタル酸5モル%、
ジオール成分としてエチレングリコールを95モル%、ジ
エチレングリコールを5モル%としたポリエステル共重
合体を幹とし、グリシジルメタアクリル酸を40重量部、
アクリル酸を40重量部グラフトさせたアクリルグラフト
ポリエステル、190℃における粘度は、100ポイズ、120
℃における粘度は、800ポイズであった(以降樹脂Bと
称す)。
該樹脂を塗布後、実施例1と同様の条件で予熱延伸を
施した。
実施例6 樹脂Aを樹脂Bに変更する以外は、実施例2と同様に
製膜した。
比較例6 樹脂Aを樹脂Bとする以外は比較例1と同様に製膜し
た。
比較例7 樹脂Aを樹脂Bとする以外は比較例2と同様に製膜し
た。
実施例7 樹脂Aを樹脂Bとする以外は実施例3と同様に製膜し
た。
比較例8 樹脂Aを樹脂Bとする以外は比較例3と同様に製膜し
た。
〔発明の効果〕 本発明においては、水溶性あるいは水分散性樹脂を塗
布、特定の条件で一軸方向に延伸し、該樹脂層配向パラ
メーターを特定条件とすることにより、以下に示す優れ
た効果を得ることができた。
(1)該樹脂層と基材フィルムの接着性、特に耐湿接着
性が向上した。
(2)該樹脂層劈開による接着不良が改良された。
(3)オーバコート層との接着性、特に耐湿接着性が向
上した。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08J 5/18 B29C 55/00 - 55/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1軸以上に延伸されてなる熱可
    塑性フィルムと、該熱可塑性フィルムの少なくとも片面
    に積層された配向パラメーターが0.30〜0.98、厚みが0.
    001〜3.0μmである水溶性又は水分散性樹脂層とからな
    ることを特徴とする積層フィルム。
  2. 【請求項2】少なくとも1軸以上に延伸されてなる熱可
    塑性フィルムがポリエステル系フィルムであることを特
    徴とする請求項1記載の積層フィルム。
  3. 【請求項3】水溶性又は水分散性樹脂がアクリル系樹
    脂、ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂もしくはポリエステ
    ル系樹脂又はそれらの混合物であることを特徴とする請
    求項1記載の積層フィルム。
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