JP2550747B2 - 易滑性フィルム - Google Patents

易滑性フィルム

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JP2550747B2
JP2550747B2 JP2099874A JP9987490A JP2550747B2 JP 2550747 B2 JP2550747 B2 JP 2550747B2 JP 2099874 A JP2099874 A JP 2099874A JP 9987490 A JP9987490 A JP 9987490A JP 2550747 B2 JP2550747 B2 JP 2550747B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は易接着性に優れると同時にフイルム相互をこ
すり合わせた際スクラッチ傷の入りにくい易滑性フィル
ムに関する。
〔従来の技術〕
従来、易滑性を示す複合フィルムとしては、粗面化物
質とポリウレタン、アクリル系樹脂、脂肪族アミドを主
成分とする組成物を塗布したもの(特開昭63−194948号
公報)、ポリウレタン、低分子量ポリオレフィンワック
ス、粗面化物質を主成分とする組成物を塗布したもの
(特開昭62−109830号公報)が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、上記従来の積層フィルムは下記の問題点を有
している。
すなわち、粒子が脱落し、付着異物となる、脱落
粒子によりフィルムにスクラッチ欠点が発生する、など
の問題点を有している。
本発明はかかる問題点を改善し、粒子の脱落、スクラ
ッチ欠点のない易滑性フィルムを提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、 (1)二軸延伸フィルムの少なくとも片面に、平均粒径
が0.002〜8.0μmのシェル・コア構造を有する有機粒子
と水溶性または水分散性樹脂を主成分とする複合層を設
けたことを特徴とする易滑性フィルム、 (2)該有機粒子の平均粒径(D)と該複合層の厚さ
(T)の比(D/T)が1.1〜80の範囲にあることを特徴と
する請求項1記載の易滑性フィルム、 (3)該複合層が延伸されてなることを特徴とする請求
項1記載の易滑性フィルム、 (4)該有機粒子のシェル部分がコア部分に比較して柔
軟であることを特徴とする請求項1記載の易滑性フィル
ム、 (5)該有機粒子のシェル部分のガラス転移温度Tgsが5
0℃以下であり且つコア部分のガラス転移温度TgcがTgs
よりも高いことを特徴とする請求項1記載の易滑性フィ
ルム、 を要旨とする。
本発明において、二軸延伸フィルムを構成する樹脂と
しては、ポリプロピレン、ポリエチレンのようなポリオ
レフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートのような
ポリエステル系樹脂、ポリフェニレンスルファイド、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリフッ化ビニリデンのよ
うなフッ素系樹脂、ナイロン6のようなポリアミド系樹
脂、ポリメチルメタクリレートのようなアクリル系樹脂
を例示することができるが、その中でもポリエステル系
樹脂が、複合層を設けた後延伸することが容易であるた
め、特に好適である。
ポリエステル系樹脂としては、公知のもの、具体的に
は、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸、ビス−α,β(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4′−ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等の2
官能カルボン酸の少なくとも1種と、エチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコー
ル等のグリコールの少なくとも1種とを重縮合して得ら
れるポリエステル系樹脂を例示することができる。本発
明には、ポリエステル系樹脂として、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリ
エチレン−α,βビス(2−クロルフェノキシ)エタン
−4,4′−ジカルボキシレートを用いた場合、特に優れ
た効果が得られる。なお、該ポリエステル系樹脂には、
本発明の目的を阻害しない範囲内で、他種ポリマーをブ
レンドしたり共重合してもよい。また、使用するポリエ
ステル系樹脂の固有粘度(25℃オルトクロルフェノール
中で測定)は通常0.4〜2.0、好ましくは0.5〜1.0であ
る。
本発明における二軸延伸フィルムを構成する樹脂に
は、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔料、紫外線吸収剤
等の無機または有機の添加剤が含まれていてもよい。
本発明における二軸延伸フィルムの厚みは特に限定さ
れないが、通常0.1〜1500μm、好ましくは0.5〜300μ
mである。
本発明において、二軸延伸フィルム中に粒径0.2μm
以上の粒子が含まれていない場合、あるいは含まれてい
ても表面の中心線平均粗さが0.02μm以下、好ましくは
0.01μm以下の場合、本発明の効果が顕著となるため望
ましい。
本発明の易滑性フィルムは、前記二軸延伸フィルムの
少なくとも片面に、シェル・コア構造を有する有機粒子
と水溶性または水分散性樹脂を主成分とする複合層が設
けられたものである。
本発明に用いる水溶性または水分散性樹脂は、水に溶
解または分散する樹脂であればよいのであり、熱可塑
性、熱硬化性は特に問わないが、代表例として、アクリ
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、オレ
フィン系樹脂、フッ素系樹脂、ビニル系樹脂、塩素系樹
脂、スチレン系樹脂、各種グラフト系樹脂、エポキシ系
樹脂、尿素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミド系樹
脂等を挙げることができる。その中でも特に好適な水溶
性または水分散性樹脂として、以下に示すアクリル系樹
脂、ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、各種グラフト樹脂もしくはブロックポリマーまたは
それらの混合物を挙げることができる。但し、ここでい
う水溶性または水分散性とは、若干量、その量は特に限
定されないが通常は20重量%以下、好ましくは10重量%
以下、各種有機溶剤等の水以外の物質を含んでいてもよ
い。
本発明において水溶性または水分散性樹脂として好ま
しく用いられるアクリル系樹脂の具体例としては、少な
くとも40モル%のアクリル及び/またはメタクリルモノ
マーと、その他の官能基含有モノマー0.1〜20モル%
と、1種またはそれ以上のハロゲン非含有モノエチレン
性不飽和モノマー約0〜49.9モル%とのコポリマー、あ
るいは少なくとも25モル%のアクリル酸、メタクリル酸
またはアクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエス
テルの中から選ばれたコモノマーと1〜50モル%のビニ
ルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルスルホン
酸及びp−スチレンスルホン酸ならびにこれらの酸の塩
の中から選ばれたコモノマーから導かれる共重合体を挙
げることができる。
本発明において水溶性または水分散性樹脂として好ま
しく用いられるビニル系樹脂の具体例としては、一般式 (但し、R1、R2は水素またはアルキル基、M1、M2は水
素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム
(置換アンモニウムも含む)、アルキル基を示し、M1
M2が同時にアルキル基ではない。)を挙げることができ
る。
本発明において水溶性または水分散性樹脂として好ま
しく用いられるウレタン系樹脂の具体例としては、カル
ボン酸塩基、スルホン酸塩基、または硫酸半エステル塩
基により水への親和性が高められたポリウレタンを挙げ
ることができる。但しカルボン酸塩基、スルホン酸塩
基、硫酸半エステル塩基等の塩基の量は0.5〜15重量%
が好ましく、またポリウレタンの合成に用いるポリヒド
ロキシ化合物としては、例えばポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン・プロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ヘキ
サメチレングリコール、テトラメチレングリコール、1,
5−ペンタンジオール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ポリカプロラクトン、ポリヘキサメ
チレンアジペート、ポリヘキサメチレンセバケート、ポ
リテトラメチレンアジペート、ポリテトラメチレンセバ
ケート、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリストール、グリセリン等を挙げることが
できる。ポリイソシアネート化合物としては、例えばヘ
キサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、トリレンジイソシアネートとトリメ
チロールプロパンの付加物、ヘキサメチレンジイソシア
ネートとトリメチロールエタンの付加物等を挙げること
ができる。カルボン酸含有ポリオールとしては、例えば
ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸、ジメチ
ロール吉草酸、トリメリット酸ビス(エチレングリコー
ル)エステル等を挙げることができる。アミノ酸含有カ
ルボン酸としては、例えばβ−アミノプロピオン酸、γ
−アミノ酪酸、p−アミノ安息香酸等を挙げることがで
きる。水酸基含有カルボン酸としては、例えば3−ヒド
ロキシプロピオン酸、γ−ヒドロキシ酪酸、p−(2−
ヒドロキシエチル)安息香酸、リンゴ酸等を挙げること
ができる。アミノ基または水酸基とスルホン基を有する
化合物としては、例えばアミノメタンスルホン酸、2−
アミノエタンスルホン酸、2−アミノ−5−メチルベン
ゼン−2−スルホン酸、β−ヒドロキシエタンスルホン
酸ナトリウム、脂肪族ジ第1級アミン化合物のプロパン
サルトン、ブタンサルトン付加生成物等が挙げられ、好
ましくは脂肪族ジ第1級アミン化合物のプロパンサルト
ン付加物が挙げられる。さらに、アミノ基または水酸基
と硫酸半エステル基を含有する化合物としては、例えば
アミノエタノール硫酸、エチレンジアミンエタノール硫
酸、アミノブタノール硫酸、ヒドロキシエタノール硫
酸、γ−ヒドロキシプロパノール硫酸、α−ヒドロキシ
ブタノール硫酸等が挙げられる。
あるいは、特公昭42−24194号、特公昭46−7720号、
特公昭46−10193号、特公昭49−37839号、特開昭50−12
3197号、特開昭53−126058号、特開昭54−138098号など
で公知のアニオン性基を有するポリウレタン系樹脂ある
いはそれらに準じたポリウレタン系樹脂を挙げることが
できる。
ここでポリウレタン形成成分の主要な構成成分は、ポ
リイソシアネート、ポリオール、鎖長延長剤、架橋剤な
どである。
また、分子量300〜20000のポリオール、ポリイソシア
ネート、反応性水素原子を有する鎖長延長剤及びイソシ
アネート基と反応する基、及びアニオン性基を少なくと
も1個有する化合物からなる樹脂が好ましい。
ポリウレタン系樹脂中のアニオン性基は、好ましくは
−SO3H、−OSO2H、−COOH及びこれらのアンモニウム
塩、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩あるいはマ
グネシウム塩として用いられる。
ポリウレタン系樹脂中のアニオン性基の量は、0.05重
量%〜8重量%が好ましい。
本発明において水溶性または水分散性樹脂として好ま
しく用いられるポリエステル系樹脂の具体例としては、
全ジカルボン酸成分中0.5〜15モル%がスルホン酸金属
塩基含有ジカルボン酸であるジカルボン酸類と、多価ア
ルコール類とからなるポリエステル共重合体を挙げるこ
とができる。但し、上記のスルホン酸金属塩基含有ジカ
ルボン酸としては、スルホテレフタル酸、5−スルホイ
ソフタル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフタレ
ン−2,7−ジカルボン酸、5[4−スルホフェノキシ]
イソフタル酸等の金属塩があげられ、特に好ましいのは
5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホ
テレフタル酸である。
あるいは、分子内に遊離カルボン酸基及びカルボン酸
塩基を少なくとも1種有する水性ポリエステル樹脂と2
個以上のエポキシ基を有する架橋剤、及び必要に応じて
反応促進化合物を含むものを挙げることができる。但
し、この水性ポリエステル樹脂の分子内にカルボン酸基
を導入するためには、例えば無水トリメリット酸、トリ
メリット酸、無水ピロメリット酸、ピロメリット酸、ト
リメシン酸、シクロブタンテトラカルボン酸、ジメチロ
ールプロピオン酸等の多価化合物をポリマー製造原料の
1つとして用いることが好ましい。また、カルボン酸塩
はポリマー中に導入されたカルボン酸基をアミノ化合
物、アンモニア、アルカリ金属等で中和することによっ
て導入することができる。
本発明において水溶性または水分散性樹脂として好ま
しく用いられる各種グラフト樹脂の具体例としては、ポ
リメチルメタアクリレートを幹鎖としポリ2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレートを枝鎖とする櫛型グラフトポ
リマーを挙げることができる。
あるいは、幹ポリマーがポリエステルであって枝ポリ
マーがアクリル系重合体であるアクリルグラフトポリエ
ステルを挙げることができる。
但し、この水性ポリエステル−アクリルグラフトポリ
マーの幹ポリマーになるポリエステルは多塩基酸または
そのエステル形成性誘導体とポリオールまたはそのエス
テル形成性誘導体とから合成される実質的に線状のポリ
マーである。このポリマーの多塩基酸成分としては、テ
レフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタル酸、
2,6−ナルタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、ダイマー酸等を例示することがで
きる。これら成分は2種以上を用いることができる。更
に、これら成分と共にマレイン酸、フマール酸、イタコ
ン酸等の如き不飽和多塩基酸やp−ヒドロキシ安息香
酸、p−(β−ヒドロキシエトキシ)安息香酸等の如き
ヒドロキシカルボン酸を小割合用いることができる。不
飽和多塩基酸成分やヒドロキシカルボン酸成分の割合は
高々10モル%、好ましくは5モル%以下である。
また、ポリオール成分としてはエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
キシリレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオ
キシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)
グリコール等を例示することができる。これらは2種以
上を用いることができる。
該アクリル系重合体のモノマーとしては例えばアルキ
ルアクリレート、アルキルメタクリレート(アルキル基
としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル
基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニ
ル基、ベンジル基、フェニルエチル基等):2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート等のヒドロキシ含有モ
ノマー:アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチ
ルメタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミド、N,N−ジメチロールアクリルアミド、N−メト
キシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルメタク
リルアミド、N−フェニルアクリルアミド等のアミド基
含有モノマー:N,N−ジエチルアミノエチルアクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート等のア
ミノ基含有モノマー:グリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレート等のエポキシ基含有モノマー:アク
リル酸、メタアクリル酸及びそれらの塩(ナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩)等のカルボキシル基
またはその塩を含有するモノマー等があげられる。これ
らは他種モノマーと併用することができる。他種モノマ
ーとしては例えばアリルグリシジルエーテル等のエポキ
シ基含有モノマー:スチレンスルホン酸、ビニルスルホ
ン酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩等)等のスルホン酸基またはその塩を含有す
るモノマー:クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フ
マール酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩等)等のカルボキシル基またはその塩を
含有するモノマー:無水マレイン酸、無水イタコン酸等
の酸無水物を含有するモノマー:ビニルイソシアネー
ト、アリルイソシアネート、スチレン、ビニルメチルエ
ーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルトリスアルコキ
シシラン、アルキルマレイン酸モノエステル、アルキル
フマール酸モノエステル、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、アルキルイタコン酸モノエステル、塩化ビ
ニリデン、酢酸ビニル、塩化ビニル等が挙げられる。上
述のモノマーは1種もしくは2種以上を用いて共重合さ
れる。
本発明において水溶性または水分散性樹脂として好ま
しく用いられるブロックポリマーの具体例としては、水
性アクリル系重合体−ポリエステルブロックポリマーを
挙げることができる。
但し、このブロックポリマーを構成するアクリル系重
合体のモノマーとしては、例えばアルキルアクリレー
ト、アルキルメタクリレート(アルキル基としてはメチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、2−エチル
ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジル
基、フェニルエチル基等):2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート等のヒドロキシ含有モノマー:アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルア
ミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N,N−
ジメチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアク
リルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、N
−フェニルアクリルアミド等のアミド基含有モノマー:
N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート等のアミノ基含有モノマ
ー:グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト等のエポキシ基含有モノマー;アクリル酸、メタアク
リル酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、ア
ンモニウム塩等)等のカルボキシル基またはその塩を含
むモノマー等が挙げられる。これらは他種モノマーと併
用することができる。他種モノマーとしてはアリルグリ
シジルエーテル等のエポキシ基含有モノマー:スチレン
スルホン酸、ビニルスルホン酸及びそれらの塩(ナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等)等のスルホン
酸基またはその塩を含有するモノマー:クロトン酸、イ
タコン酸、マレイン酸、フマール酸及びそれらの塩(ナ
トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等)等のカル
ボキシル基またはその塩を含有するモノマー:無水マレ
イン酸、無水イタコン酸等の酸無水物を含有するモノマ
ー:ビニルイソシアネート、アリルイソシアネート、ス
チレン、ビニルトリスアルコキシシラン、アルキルマレ
イン酸モノエステル、アルキルフマール酸モノエステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アルキル
イタコン酸モノエステル、塩化ビニリデン、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル等が挙げられる。上述のモノマーは1種
もしくは2種以上を用いて共重合させることができる
が、アクリル系重合体への親水性付与、水溶液の分散安
定性、ポリエステルフィルムとの密着性等の点から、水
酸基、アミド基やカルボキシル基またはその塩(ナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等)等の官能基を
有するものが好ましい。
水性ブロックポリマーのもう一つの構成成分であるポ
リエステルは、多塩基酸またはそのエステル形成性誘導
体とポリオールまたはそのエステル形成性誘導体とから
合成される実質的に線状の飽和ポリエステルである。こ
のポリエステルの多塩基酸成分としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタル酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、ピロ
メリット酸、ダイマー酸等を例示することができる。こ
れらは二種以上を用いることができる。また、これら成
分と共にp−ヒドロキシ安息香酸、p−(β−ヒドロキ
シエトキシ)安息香酸等のヒドロキシカルボン酸も用い
ることができる。
また、ポリオール成分としてはエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
キシリレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ポリ(エチレンオ
キシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)
グリコール等を例示することができる。これらは2種以
上を用いることができる。
このポリエステルは水性ポリマーであることが好まし
く、例えば有機スルホン酸塩、カルボン酸塩、ジエチレ
ングリコール、ポリアルキレンエーテルグリコール等の
如き親水基を有する化合物を含むものが水分散液を作る
のに有利となり、好ましい。このカルボン基塩の導入
は、通常三官能以上のカルボン酸を用いるが、該カルボ
ン酸は重合の工程で分岐が起り、ゲル化しやすいのでそ
の共重合割合は小さくすることが望ましい。その点、ス
ルホン酸、ジエチレングリコール、ポリアルキレンエー
テルグリコール等による親水基の導入は、これらの問題
がなく、より有利である。
スルホン酸塩の基をポリエステル分子内に導入するた
めには、例えば5−Naスルホイソフタル酸、5−アンモ
ニウムスルホイソフタル酸、4−Naスルホイソフタル
酸、4−メチルアンモニウムスルホイソフタル酸、2−
Naスルホテレフタル酸、5−Kスルホイソフタル酸、4
−Kスルホイソフタル酸、2−Kスルホテレフタル酸、
Naスルホコハク酸等のスルホン酸アルカリ金属塩系また
はスルホン酸アミン塩系化合物等を用いることが好まし
い。スルホン酸塩の基を有する多価カルボン酸または多
価アルコールは全多価カルボン酸成分または多価アルコ
ール成分中0.5〜20モル%、さらには1〜18モル%を占
めることが好ましい。
本発明における水溶性または水分散性樹脂には、必要
に応じ各種架橋剤を使用してもよい。その種類は特に限
定されないが代表的なものとしては、イソシアネート系
架橋剤、イソシアヌレート系架橋剤、メラミン系架橋
剤、尿素系架橋剤あるいはエポキシ系架橋剤を挙げるこ
とができる。
エポキシ系架橋剤としては、具体的にはポリエポキシ
化合物、ジエポキシ化合物、モノエポキシ化合物などが
挙げられ、ポリエポキシ化合物としては、例えばソルビ
トトール、ポリグリシジルエーテル、ポリグリセロール
ポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグ
リシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエー
テル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)
イソシアネート、グリセロールポリグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、
ジエポキシ化合物としては、例えばネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジ
グリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテ
ル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエ
チレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、モノエポキシ化合物として
は、例えばアリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキ
シルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル
などが挙げられる。またイソシアネート系架橋剤として
は、例えば、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、フ
ェニレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネートなどを挙げることができ
る。尿素系架橋剤としては、例えばジメチロール尿素、
ジメチロールエチレン尿素、ジメチロールプロピレン尿
素、テトラメチロールアセチレン尿素、4メトキシ5ジ
メチルプロピレン尿素ジメチロールなどが挙げられる。
メラミン系架橋剤としては、メラミンとホルムアルデヒ
ドを縮合して得られるメチロールメラミン誘導体に低級
アルコールとしてメチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等を反応させてエーテル化
した化合物及びそれらの混合物が好ましい。メチロール
メラミン誘導体としては、例えばモノメチロールメラミ
ン、ジメチロールメラミン、トリメチロールメラミン、
テトラメチロールメラミン、ペンタメチロールメラミ
ン、ヘキサメチロールメラミンなどが挙げられる。これ
らの架橋結合剤は単独、場合によっては2種以上併用し
てもよい。
本発明においては、複合層の厚さ(T)は、好ましく
は0.001μm〜10μm、より好ましくは0.01μm〜1.0μ
m、さらに好ましくは0.06μm〜0.4μmである。厚み
が0.001μmより薄い場合、粒子脱落が著しいため好ま
しくなく、また10μmより厚い場合、揉み試験時の密着
性が急激に悪化するため好ましくないのである。
複合層の厚さ(T)は、種々の方法で測定できるが、
例えば、積層フィルムの断面を電子顕微鏡で測定した
り、該樹脂層が溶剤その他で除去できる場合は、除去し
た部分と除去していない部分の段差から求めることもで
きる。
該複合層を構成するもう一つの成分は、シェル・コア
構造を有する有機粒子である。シェル・コア構造を有す
るとは、該粒子が二層以上の多層構造となっていること
を意味する。すなわち、コア部分に該当する球形有機粒
子上に、化学構造的に異なる層が特定厚みで一層以上被
覆されている粒子をいう。
本発明においては、該有機粒子のシェル部分が(三層
以上の多層の場合は最外層)がコア部分より柔軟である
場合、本発明の効果がより顕著となるため好ましい。さ
らに、シェル部分のガラス転移温度Tgsが50℃以下であ
り且つコア部分のガラス転移温度TgcがTgsよりも高い場
合、易滑性、スクラッチ傷がはいりにくい点からより好
ましい。
該有機粒子のコア部分を構成する樹脂は、特に限定さ
れないが、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、イミド系
樹脂、アミド系樹脂などの各種樹脂およびそれらの共重
合樹脂を例示することができる。また、シェル部分を構
成する樹脂も、特に限定されるものではないが、アクリ
ルゴム等のアクリル系樹脂、スチレンブタジエンゴムま
たはアクリロニトリルスチレンゴムなどのスチレン系樹
脂、共重合ポリアミド樹脂などの樹脂を例示することが
できるが、なかでもゴム系樹脂が好ましい。
該有機粒子のコア部分の半径とシェル部分の厚さの比
は特に限定されないが、通常は9.5/0.5〜0.5/9.5の範囲
である。
該有機粒子は、0.002〜8.0μmの平均粒径(D)をも
つことが必要である。但し、ここにいう平均粒径は重量
平均直径であり、例えば沈降法により求めることができ
る。平均粒径(D)が0.002μmより小さい場合、易滑
性が十分でないため好ましくなく、一方、8.0μmより
大きい場合、粒子の脱落が著しいため好ましくない。
本発明においては、該有機粒子の平均粒径(D)と前
記複合層の厚さ(T)の比(D/T)が1.1〜80の範囲にあ
る場合、易滑性がさらに向上し、且つ粒子の脱落が顕著
でないため、より好ましい。
該有機粒子の複合層中における添加量は、特に限定す
るものではないが、好ましくは10重量%以下、より好ま
しくは5重量%以下、さらに好ましくは3重量%以下で
ある。
本発明においては、前記複合層が延伸されていること
が好ましい。延伸されているか否かは、該複合層の配向
度をFT−IR等の方法で評価することにより、知ることが
できる。該複合層が延伸されている場合、該複合層を構
成する樹脂と前記二軸延伸フィルムの接着性および該複
合層を構成する樹脂と前記有機粒子との接着性が改良さ
れるため、好ましいのである。
次に本発明の易滑性フィルムの代表的製造方法につい
て説明するが、特にこれに限定されるものではない。
必要に応じ所定の条件で乾燥を行った樹脂原料(二軸
延伸フィルムを構成すべき樹脂)を押出機等の方法で溶
融した後、フィルム状物に成形(通常は冷却ドラム上
で)する。このようにして得られた未延伸のフィルム状
物あるいは未延伸フィルムを必要に応じて一軸以上に延
伸することにより得られたフィルム(延伸条件を例示す
れば、例えば樹脂がポリエチレンテレフタレートの場合
は75〜130℃で2.0倍〜9.0倍、またポリプロピレンの場
合は100℃〜165℃で2.0倍〜12.0倍などである)上に、
コロナ放電処理等の表面処理を必要に応じ適宜施した
後、水溶性または水分散性樹脂を公知の方法(グラビア
コート、リバースコート、キスコート、ダイコート、バ
ーコート、コンマコートなど)を用いて塗布する。この
ようにして得られた複合フィルムは必要に応じさらに延
伸を施す。この延伸方向は特に限定されないが一軸方向
に延伸されたフィルム上に塗布した場合は、通常は一軸
目と直角方向に延伸する。また未延伸フィルム上に塗布
する場合は、縦横どちらの方向でもよいし、また同時に
二軸方向に延伸してもよい。このように延伸した後必要
に応じ弛緩しつつ熱処理等を行なってもよい。
本発明の特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次
のとおりである。
(1)滑り性 ASTM D−1894に準じて測定した。
(2)傷 厚さ250μmのフィルムを巻取速度80m/分で1700m巻き
取った後、表面のスクラッチ傷について調べた。巻き取
りによりスクラッチによる傷が全く増加しないものを
「○」、それ以外を「×」として判定した。
(3)ホワイトスポット 前項で傷を評価するために巻き取ったフィルムの表裏
各々にアルミニウムを蒸着し、表面スクラッチによる反
射率の変化により部分的に見られる白い斑点(ホワイト
スポットと称する)が200m2当り1個以下のものを
「◎」、2個以下のものを「○」、3個以上のものを
「×」とした。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいてより詳しく説明す
る。但し、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
実施例1 常法によって製造されたポリエチレンテレフタレート
のポモポリマーチップ(固有粘度:0.62、融点:259℃)
を180℃で2時間減圧乾燥(3mmHg)した。このチップを
280℃で圧縮比3.8のスクリューを有した押出機に供給し
T型口金から溶融押出し、静電印加法を用いて表面温度
20℃の冷却ドラムに巻きつけて冷却固化せしめ、未延伸
フィルムとした。得られた未延伸フィルムを90℃でロー
ル延伸によって縦方向に3.3倍延伸し、一軸延伸フィル
ムを得た。
次に、アクリル酸メチルエステルとアクリル酸ブチル
エステルの等モル共重合体の樹脂エマルジョン(但し−
CH2−OH、−COOHを各2.0モル%含む)100重量部に、平
均粒径0.1μmの有機粒子Bを4重量部添加した塗料
を、前記一軸延伸フィルムの片面に、グラビアコート方
式で塗布した後、熱風で乾燥した。該コートフィルムを
100℃で横方向に3.5倍延伸し、さらに横方向に2%弛緩
しつつ250℃で2秒間熱処理を施し、複合層の厚さ
(T)が0.05μmで二軸延伸フィルム層の厚さが50μm
の積層フィルムを得た。得られた積層フィルム(易滑性
フィルム)について物性を評価した結果を第1表に示
す。
但し、有機粒子Bは、コア部分がメタクリル酸メチル
エステルとメタクリル酸エチルエステルのモル比9:1の
共重合体からなり、シェル部分がメタクリル酸メチルエ
ステルとメタクリル酸ブチルエステルのモル比5:5の共
重合体からなるシェル・コア構造を有する有機粒子であ
る。
比較例1 実施例1において、平均粒径0.1μmの有機粒子Bを
平均粒径0.001μmの有機粒子Aに変更し、かつ複合層
の厚さ(T)を0.0005μmに変更した以外は、実施例1
と同様に実施した。
但し、有機粒子Aは、メタクリル酸メチルエステルポ
モポリマーの有機粒子である。
比較例2 実施例1において、有機粒子Bの平均粒径を0.01μm
に変更し、かつ複合層の厚さ(T)を0.0005μmに変更
した以外は、実施例1と同様に実施した。
実施例2 実施例1において、有機粒子Bの平均粒径を0.6μm
に変更し、かつ複合層の厚さ(T)を0.3μmに変更し
た以外は、実施例1と同様に実施した。
実施例3 実施例1において、有機粒子Bの平均粒径を2.0μm
に変更し、かつ複合層の厚さ(T)を1.0μmに変更し
た以外は、実施例1と同様に実施した。
実施例4 実施例1において、有機粒子Bの平均粒径を6.0μm
に変更し、かつ複合層の厚さ(T)を3.0μmに変更し
た以外は、実施例1と同様に実施した。
比較例3 実施例1において、有機粒子Bの平均粒径を10μmに
変更し、かつ複合層の厚さ(T)を5.0μmに変更した
以外は、実施例1と同様に実施した。
比較例4 実施例1において、平均粒径0.1μmの有機粒子Bを
平均粒径0.6μmの有機粒子Aに変更し、かつ複合層の
厚さ(T)を0.3μmに変更した以外は、実施例1と同
様に実施した。
実施例5 実施例1において、有機粒子Bの平均粒径を0.6μm
に変更し、かつ複合層の厚さ(T)を0.03μmに変更し
た以外は、実施例1と同様に実施した。
実施例6 実施例1において、有機粒子Bの平均粒径を2.0μm
に変更し、かつ複合層の厚さ(T)を0.02μmに変更し
た以外は、実施例1と同様に実施した。
実施例7 実施例1において、平均粒径0.1μmの有機粒子Bを
平均粒径0.6μmの有機粒子Cに変更し、かつ複合層の
厚さ(T)を0.3μmに変更した以外は、実施例1と同
様に実施した。
但し、有機粒子Cは、コア部分がメタクリル酸メチル
エステルとメタクリル酸エチルエステルのモル比9:1の
共重合体からなり、シェル部分がメタクリル酸メチルエ
ステルとアクリル酸ブチルエステルのモル比4:6の共重
合体からなるシェル・コア構造を有する有機粒子であ
る。
実施例8 実施例2において、有機粒子Bの添加量を10重量%に
変更した以外は、実施例2と同様に実施した。
〔発明の効果〕 本発明は、特にシェル・コア構造を有する粒子を用い
たので、滑り特性を損なうことなく、傷、ホワイトスポ
ットを大幅に減少し、表面状態の良好なフィルムを得る
ことができたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸延伸フィルムの少なくとも片面に、平
    均粒径が0.002〜8.0μmのシェル・コア構造を有する有
    機粒子と水溶性または水分散性樹脂を主成分とする複合
    層を設けたことを特徴とする易滑性フィルム。
  2. 【請求項2】該有機粒子の平均粒径(D)と該複合層の
    厚さ(T)の比(D/T)が1.1〜80の範囲にあることを特
    徴とする請求項1記載の易滑性フィルム。
  3. 【請求項3】該複合層が延伸されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の易滑性フィルム。
  4. 【請求項4】該有機粒子のシェル部分がコア部分に比較
    して柔軟であることを特徴とする請求項1記載の易滑性
    フィルム。
  5. 【請求項5】該有機粒子のシェル部分のガラス転移温度
    Tgsが50℃以下であり且つコア部分のガラス転移温度Tgc
    がTgsよりも高いことを特徴とする請求項1記載の易滑
    性フィルム。
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